サウンドノベル4「ハッピーエンド」帝国の章

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81辻っ子のお豆さん
辻は、大富豪令嬢の護衛を選んだ。
冒険者ギルドに登録し、しばらく待つと金持ち風の親子が現れた。
大富豪令嬢は辻加護を見て不機嫌そうに罵った。
「あんだよ、こんなチビどもで護衛なんてできんのかよ!」
「まかせてくらはい。」
「(なんや、口の悪い女やな。)」
彼女こそ大陸一の大富豪アミーゴ財団の一人娘、鈴木あみその人であった。
アミーゴ財団の当主でもある、あみの父親が二人を脅した。
「君達、もしあみに何かあったら裁判起こすからなゴルァ!」
「うるせー!親父は黙ってろ!ゴルゴ13のごとく黙ってろ!」
「(なんれすかこの人達は、頭いってるのれす。)」
「(まあまあせっかくの金ヅルや、とりあえず話合わせとこ。)」
あみの口から直接、依頼の説明が始まった。
父親はハードボイルドで固まっていた。
依頼の内容を要約すると、彼女が親元を離れハロプロ城下町にある別荘で、
一人暮らしを始めるからそこまでの護衛を頼みたいという事だった。
「つー訳だ、私の美貌に傷の一つでもつけたら海沈めるかんな!」
金もらったらこいつ沈めようと誓った辻と加護であった。
82辻っ子のお豆さん:01/12/16 02:39 ID:mx44NwrK
のの、あいぼん、ヤンジャ・・いやアミーゴの旅が始まった。
緑広がる草原を歩く美少女三人。
「おいハゲ、てめえだよ弟顔、暇だからなんか芸でもしろ。」
「(あーうっとしいわこいつ、ほんましばきたいわ。)」
「ちょっと待てデブ、黙ってると思ったらさっきから何食ってんだよ!」
「プハーうまかったのれす。」
「それ私の昼飯じゃねーか!なんでお前が平らげんてんだよ!」
「あみちゃんの分、ちゃんと残しておいたのれす。」
「パセリと黒豆だけ残してんじゃねーよ!私は残飯処理かよ!」
「安心せい、うちはちゃんと残さず平らげたで、お前の夕飯。」
「さすが、あいぼんはえらいのれす。」
「本当えらいね、じゃねー!そういう問題じゃねー!勝手に人の弁当食うな!」
「らって、うまそうらったんらもん。」
「うるせー!ほっぺにご飯粒付けて炉利心くすぐってんじゃねえよ!」
「なあなあ、明日の分の飯はどこや?」
「まだ食う気かよ!お前等自分の腹見たことねーの・・オボッ」
あみは辻加護の腹に挟まれて圧迫死しかけた。
こんな感じで私達はあっという間に仲良しになったのれす。
83辻っ子のお豆さん:01/12/16 02:39 ID:mx44NwrK
「もう冷蔵庫からっぽやで。」
「めしもっれこ〜い!」
「いいかげん出てけよ、いつまでうちに居座る気だよ!」
無事、ハロプロ城下町にあみを送り届けて1週間が過ぎた。
辻加護は寄生虫の様にあみ宅に居座っていた。
「alone in my roomじゃ寂しいやろと思った優しさやないか。」
「にぎやかなほうが楽しいれすよ。ビートゥゲーザビートゥゲーザ」
「全然楽しくない、頼むから出てってくれ〜!」
「まだ仕事の報酬もらってへんもん。」
「てめえ等、一日五食おやつ付きで一週間も滞在してまだ金取る気か。」
「嫌ならしかたないのれす、払うまでいるのれす。」
「わかった、払うよ、払うから出てってくれ。」
あみは泣く泣く二人に報酬を渡した。
(私なんで弁当とられて部屋荒らされて金払ってんだろう・・?)
その後しばらくの間、鈴木あみは対人恐怖症に陥ったという。
「やった、1万モニもせしめたで。」
「冒険者の仕事って楽なもんれすね。」
すっかり自信のついた二人であった。
84辻っ子のお豆さん:01/12/16 02:44 ID:mx44NwrK
あみの家を出ると、街中がやけに慌ただしかった。
「なんやろ、兵士達が駆け回っとるで。」
「お祭りでもあるんれすかね?」
つんく暗殺計画当日だなんて、当然二人は知る由もない。
「どうしよか、のの?」

1.「お城に行ってみるのれす。」
2.「あそこの女の人に事情を聞いてみるのれす。」
3.「メシにするのれす。」