サウンドノベル4「ハッピーエンド」帝国の章

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340辻っ子のお豆さん
「私、あなたが好きです。」
私は精一杯の勇気を振り絞って、愛しの王子様なっちに告白した。
ドキドキ・・怖くて顔が見れないよ。
一体、勇者なっち様は今どんな顔をしてるのだろう。
やっぱり迷惑かな、いきなりこんな事言うなんて・・
梨華が俯いて返事を待っていると、なっちは何も言わずベンチを立った。
「なっち様!」
「悪いけど、今の私にその返事をする資格はないべさ。」
え、それはどういう意味?
「だけどこれだけは約束するよ、貴方の父上の仇は私が絶対にとってみせる。
 勇者なっちの名に掛けて中澤帝国は倒す。そしてそれが実現した時こそ・・」
勇者は振り返り、悲劇の王女の手を取った。
「その返事をする為に、貴方の元に帰ってくるべさ。」
「は、はい。」
梨華は感動で、また涙が出そうになった。
「だから、それまで泣かないで待ってて。君は一人じゃないから、ね。」
「うん、待ってる。梨華、待ってるから。」
私は一人じゃない。よっすぃーが、城の皆が、そしてなっち様がいる。
勇者なっちの励ましで、梨華の心にまた勇気と希望が戻った。
なっちありがとう( ●´ ー `● )
341辻っ子のお豆さん:01/12/22 00:29 ID:GyeIoeSG
そうだよもう泣いてられない、私は生まれ変わるんだ。
もう弱虫の梨華とはお別れするんだ。強い梨華になるんだ。
なっちと別れた梨華は走り出した。
「あれ、お姫さんやないか?」
「そうれすよ、元気になったみたいれすね。お〜い。」
すると、城門付近で小さな女の子二人が声を掛けてきた。
「あ、こんにちは。えーと、あなた達は確かよっすぃーの・・」
「へい、よっすぃーの幼なじみの、ののれす!」
「あいぼんやで〜、こんちわ。」
石川は、以前吉澤に話を聞いていたので、二人のことを知っていた。
「こんな所で何してるの?」
「せっかく会えたのに、よっすぃー修行れあそんれくれないのれす。」
「せやから、またヤンジャンでもからかって遊ぼ思てな。」
「へーそうなんだ。(ヤンジャンって何?)」
「姫さん、あんたも来るか?」
「きょ、今日は忙しいから、また今度ね。」
「ふぁい、まらこんろいっしょにあそびましょう!」
辻と加護は元気に城下町へと駆けていった。
342辻っ子のお豆さん:01/12/22 00:29 ID:GyeIoeSG
そして、つんく暗殺の日から一週間が過ぎたある日。
ついに中澤帝国の軍勢がハロプロ王国に進軍を始めたとの情報が入った。
予想していたより遅い動きだったが、それでも脅威に違いない。
ハロプロ城の皆に緊張が走る。石黒を中心に騎士団出撃の準備が始まった。
この時梨華の心の中にある決意が生まれていた。
そして同時刻、城の裏手の空き地では、
「どうやら、相手できるのは今日が最後になりそうだね。」
「今日であなたを越えますよ、師匠。」
「ぬかせ。」
二人の修行もいよいよ最終段階へと入っていた。
吉澤の成長率は、師である市井の予想を遥かに上回るものであった。
まさに最強の超上昇志向娘である。
「よし、今日中に新しい技をマスターしてもらう。」
「新技っすか、待ってました!」
そして、その技とは・・

1. 威力極大の単体攻撃技「よっすぃー乱舞」
2. 効果不明の召喚魔法「サンタさ〜ん!」
3. その他(募集します)