サウンドノベル4「ハッピーエンド」帝国の章

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155辻っ子のお豆さん
外で雪が降っていた。シロップかけて食うとおいしいのれす。
イチゴにメロンにレモンにみぞれ、うっ、食べ過ぎて頭がツーン。
ああ、もうすっかり冬れすね。
吐く息も白いのれす。まるで綿菓子みたいでおいしそう・・
「アホかーのの、んなことやっとる場合やないやろ!」
「ほえ?」
あいぼんに怒られて私は我に返った。
「あ!そうらったのれす。よっすぃーが危ないのれす。」
私は窓から再び城内へ戻り、声のした方へ走った。
「よっすぃー!無事れすかー!」
廊下の奥に一人の娘がいた。その足元に吉澤ひとみが転がっていた。
「遅かったね、お嬢ちゃん達。」
「嘘やろ・・よしこ。」
よっすぃーはすでに殺されていた。
私が、のん気に雪を食べたりしていたからだ。
大切な幼なじみを、かけがえのない相棒を、私は失ってしまった。

THE END