辻のエロ小説書いて

このエントリーをはてなブックマークに追加
72夢をあなたに
それからだろうか彼女たちの僕への態度が多少なりとも変わったと感じたのは。
前はほとんどただのいじめっ子って感じで僕のことをなんとも思っていなかったような
彼女たちの態度が、ここへきてどうやら少し甘えんぼっぽくなってきているのだ。
やはりいくら憎たらしいガキでもまだ中学生、親と離れて暮らしていて内心寂しい
のだろうなどと楽屋で一人で考えていると辻ちゃんが唐突に真剣な顔で「マネージャーって
付き合っている人いるの?」と聞いてきた。このようなマセた質問は前にも何度
もあったがそのほとんどが加護ちゃんと辻ちゃんとで半ばふざけた様子で僕をただからかう
ためだけのものであった。しかし今回のはちがう・・・気がする。実際一対一で真剣に話した
ことなんか今までに数えるほどしかなかったし、何より辻ちゃんの顔がどこか赤らんで
いる気がした。僕は「いないよ、そんなのいるわけないよー」と答えると
「知ってるよ〜だ、ば〜か」といつもの憎たらしいガキんちょに戻った。
ったくなんだったんだと一人でぼやいているとそこへ、チーフマネジャーの
佐々木さんがやってきて、今週からオフを含めて一週間ほど帰省するから
辻、加護の面倒を見て欲しいと言う。
佐々木さんは非常に頭も良く、家事もよくできる、立派な女性
だ、彼女は辻加護の面倒を一身に引き受けている、いわば辻加護のもう一人
の母みたいなものだ。佐々木さんは以前ホームシックにかかった辻加護
を自分の家にとめ、以来3人は同居していた。おそらくモー娘関係者の中で
辻加護の最も大きな精神的な拠り所であるだろう。
その佐々木さんが家をあけると言う、そうなれば
家には辻加護だけになり、非常に危険だから佐々木さんが戻るまで一緒に住んでくれ
と僕に言うのだ、さらにやはり管理者が不在ではよくないと佐々木さんの家でなく
僕の家に彼女たちを泊めてくれと言うのだ。ぼくは当然のように猛反対した。
ただでさえ、普段からバカにされて、仕事の負担があの二人のせいで倍になって
いるというのにせっかくのオフを潰してしかも一週間も彼女たち面倒を見てくれ
なんて頼みはごめんだと思った。なにも他にもマネージャーはたくさんいるんだし
僕に頼まなくてもいいじゃないかと心底思った。
しかし僕が一番新米でおまけに
佐々木さんから頼まれたこととなるとやはり断りきれるはずもなく、
僕はしぶしぶOKした。
続く