1 :
辻っ子のお豆さん:
2 :
辻っ子のお豆さん:01/11/03 11:42 ID:tcbG+8/V
(プロローグ)
彼女との出会いで、平凡だった私の人生が大きく変わったんだ。
本当は臆病で怖がりで泣き虫のくせに、皆の前ではいつも強がって、
自分の身を犠牲にしてでも、誰かを助けようとする思い。
そんな彼女の覚悟に、私は少しずつ変えさせられていった。
私は彼女に勇気という名の決意を教わった。
だから、私は彼女を助ける。
たとえ世界中の全てがそれを認めようとしなくても、私は止まらない。
もう一度彼女に会うんだ。
もう一度彼女の笑顔を見るんだ。
だって、約束しただろ・・
一緒に8段アイス食べに行こうってさ。
3 :
辻っ子のお豆さん:01/11/03 11:42 ID:tcbG+8/V
【第一部 旅立ちの章】
木漏れ日の眩しい森の中を抜けると、そこには大きな湖が広がっている。
何にも汚されない澄み切った青、その光景は幻想的でさえある。
湖の縁を外周に沿ってしばらく歩いていると、私を呼ぶ声が聞こえた。
「よっすぃー、こっちこっち。」
「おそいれすよ~。」
長くまっすぐな黒髪の美しい娘と、まだ幼さの残る可愛らしい少女が、
湖の浅瀬に足を浸し、手を振っていた。
黒髪の娘の名は高橋愛。私達の村でも一番の美人と評判である。
もう一人の小っちゃい少女が、辻希美。あだ名はのの。
愛に反して、トラブルメーカーとして有名である。
実際、村で起こる大概の事件には彼女が関わっている。
二人とも私の幼なじみで、小さい頃からずっと三人で遊んできた。
今日も、村外れのこの湖で遊ぼうと約束していたのだ。
「ごめんごめん。」
約束の時間を少し遅れてしまったので、私は謝りポーズで登場した。
「30分の遅刻、後でよっすぃーのおごりで8段アイスれす。」
「え~!」
小さいののに怒られる私を見て、愛は面白そうに微笑んだ。
4 :
辻っ子のお豆さん:01/11/03 11:43 ID:tcbG+8/V
ここは大陸の東端に位置する村、ピース。
つんく王の統治するハロプロ王国の中でも辺境で、人の出入りも少ない。
その分、争いに巻き込まれることも少なく、平和が保たれている。
だからたまに旅人が訪れると、それだけでちょっとした事件となる訳で、
小さな子供たちも興味深そうに外の世界の話を聞こうと旅人に群がったりする。
今朝、やってきた行商人風の女性もその例に外れず、人だかりに囲まれていた。
普段の私は、あまりそういうものに興味はなかったのだが、今回は別だった。
彼女は商売人だけあって、見た事も無いようなおもしろい物を
いくつも持っていて、それを売り歩いていたからだ。
「いらっしゃいお嬢ちゃん。安くするから何か買っていきなよ。」
並べられた商品を物珍しそうに覗き込む私に気付いて、
行商人のおばちゃんが声をかけてきた。
「これ、かっけーっすね。」
私は龍の彫刻の彫られたいかにも凄そうな剣を指差した。
「へえ、目がいいね、お嬢ちゃん。そいつはあの龍殺しの英雄、
勇者なっちが長年愛用していたっていう稀代の名剣だよ。」
勇者なっち、この世界に住む者でその名を知らない者はいない。
大陸を暴れまわっていたドラゴンを見事退治した英雄。
当然、私もその名を知っていた。
5 :
辻っ子のお豆さん:01/11/03 11:43 ID:tcbG+8/V
「じゃあ、やっぱ、すっげー高いんですよね?」
「当然。お嬢ちゃんが一生働いてやっと、てとこだろうね。」
そんなすごい物を所持しているこのおばちゃん、実はすごい人なのかも、そう思った。
「あのー、これで買える物ってありますか?」
私は財布を開いて、中身をおばちゃんに見せた。
「どれどれ、えーと800モニくらいね。」
ちなみに、モニはこの国に流通するお金の単位である。
「その辺のアクセサリーはどう。本当は一個1000モニなんだけど、特別におまけ。」
「マジすか。ありがとう、おばちゃん!」
「私はまだハタチよ!お姉さんと呼びなさい!」
おばちゃんに物凄い顔で睨まれた。
おまけしてもらえなくなったら困るので、私は謝った。
「ごめんなさい、おば・・いや、お姉さん。」
私は一つ一つじっくりと、品定めをしていった。
色とりどり、色々な形のものが並ぶ中に、ひときわ輝いてそれはあった。
心の中まで見透かされそうな程、どこまでも青く光る結晶のペンダント。
「きれい・・」
「それがいいの?」
「はい、これにします。」
6 :
辻っ子のお豆さん:01/11/03 11:44 ID:tcbG+8/V
私はお小遣い全部をはたいて、青い結晶のペンダントを手に入れた。
「お嬢ちゃん、名前は?」
品物を渡す時、おばちゃんが私に名前を尋ねてきた。
「私の名前ですか、吉澤ひとみですけど・・」
「そう、ひとみちゃん。貴方とはまたどこかで会える様な気がするわ。」
おかしな事を言う。
私がこの村の外へ出る事なんてないというのに・・
「私は保田圭、もし会えたらまたサービスしてあげるからね。」
「は、はぁ・・」
とまあ、そんなことがあったので、約束の時間に遅れてしまったのだ。
私は買ったばかりのペンダントをポッケに隠して、ごまかした。
「な~に、私達になにか隠してる?」
相変わらず察しのいい愛は、前のめりに私の顔を覗きこむ。
私はあわてて後ろに下がった。鼓動が高ぶっている。
「な、な、な、なんにも隠してないよ。」
「あやしいのれす。」
「ほんとだって!」
嘘だった。私はペンダント以外にも、二人に秘密にしていることがある。
私は高橋愛に惚れている。
7 :
辻っ子のお豆さん:01/11/03 11:49 ID:pfUsxG89
小さい頃からずっと一緒だった。
私はずっと彼女を見ていた。
でも言い出せなかった。この三人の関係が壊れてしまうのが怖くて・・
小遣いをはたいて買ったペンダント。
彼女へのプレゼントにするつもりでいた。
果たして彼女は、受け取ってくれるだろうか。
私はこの胸のもやもやをどうにかしてしまいたかった。
「悩んれますね。」
気が付くとののの顔が目の前にあり、私は小さな悲鳴をあげた。
いつのまにか水際のボート置き場に移動していたらしい。
「困っているなら、ののに相談してくらはい。みずくさいれすよ。」
愛はすでにボートに乗って、湖の真ん中辺りまで行っている。
今なら、相談もできるかもしれない。
1. 私は辻に愛への想いを話した。
2. やっぱり相談するのはやめた。
3. 急に気が変わって、辻に告白した。
1de!!!
2
1!!
格調を崩すのはなんだが、3も見てみたい。
3で。
1でお願いします。
とりあえず2で
>私は高橋愛に惚れている。
このへんなんかタイムリーw
1で。
たかよし萌えなので1。
こういう世界設定なら「ハマミエ!」やり放題な気も…(w
アサシン松浦にも期待してます。1で。
2でお願いします♪
18 :
名無しさん:01/11/03 16:19 ID:D3npzrcI
いや、まだこの想いは秘めていた方がいいよな気がするので
2でお願いします。
辻っ子さん頑張ってください。今回も期待してます。
19 :
ねぇ、名乗って:01/11/03 16:22 ID:UEm/0UmY
プロローグの彼女とは誰のことだろう?
20
21 :
名無し娘。:01/11/03 16:33 ID:UoQUKml1
>>19 >一緒に8段アイス食べに行こうってさ。
って言ってるから辻の事だろ。
いしよしヲタは分かりやすい(w
うわー、おもしろそう。今回も期待してます。>>辻豆さん
2で。
23 :
ねぇ、名乗って:01/11/03 19:04 ID:RXIAbfRh
1
24 :
ねぇ、名乗って:01/11/03 19:11 ID:ZVrTn+xr
1
25 :
じょ~んず:01/11/03 19:20 ID:ElrNo77n
新スレですか。とりあえず1で
26 :
:01/11/03 19:41 ID:2oe67pld
俺は、よしのの萌えなので、3で!
祝!新スレ!
辻豆ノベルでメシ三杯いけます。
2で。
28 :
通常の名無しさんの3分の1:01/11/03 23:22 ID:EcH5Ekra
1
( ´ⅴ`)ノ 新スレ、おめ~れす、1
ファンタジーっすか今回も期待してますよ
選択は2で
オリジナルということで辻っ子さんの手腕に期待ですね♪
ということで2
32 :
名無しさん:01/11/04 00:25 ID:mNMvM2Rr
今回も大期待です!
1でお願いします
3で。よっすぃーはののが欲しいわけだし(w
また誰か氏ぬのか・・・?
ここは2で。
35 :
辻っ子のお豆さん:01/11/04 03:15 ID:QKDAcYPC
私は辻に愛への想いを話すことにした。
「じゃあ、相談するね。私さあ・・」
「お~い、ののー!よっすぃー!」
いつまで経っても、ボートに乗りこまない私達に愛が声を掛けてきた。
やれやれ、今は辞めといた方が良さそうだ。
「後で話すね。」
「わかったのれす。」
私達もボートに乗りこみ、愛の方へ漕いだ。
湖の中央には、小さな小島がポツリと浮かんでいる。
その小島全体が一つの花畑の様になっていて、すっごくきれいなんだ。
私達三人の秘密の場所。
大きく手足を伸ばして寝転ぶと、花畑に大の字が三つできる。
「気っ持ちいいー!」
「いい匂いだね。」
「眠くなってきたのれす。」
そうやって、青い空を見上げる。
何でもないことなんだけど、こうやってののと愛の三人でおしゃべりしながら、
のんびりと過ごす。私にとってこれが最高に幸せなひとときなんだ。
いつまでもこの幸せが壊れなければいいな。
36 :
辻っ子のお豆さん:01/11/04 03:16 ID:QKDAcYPC
「じゃーねー、また明日。」
家の方向が逆の愛と別れを告げる。
夕刻、そろそろ日も暮れかけ、いつもの様にそれぞれの家路に別れる。
「話ってなんれすか?」
今日はまっすぐに家には帰らない。
ののに相談するんだ。愛への想いを。
「ここじゃあなんだし、月光亭行こうか。」
月光亭、夜になると真っ暗になるこの村で唯一明かりが消えない所。
要するに酒場みたいなものである。
カランカラン
扉を開けると、鈴の音が鳴り響く。
仕事帰りの大人達が、お酒を囲んで盛り上っている。
小さな村なので、ほとんどの人が顔見知りである。
ののはこの店の常連で、ほとんど毎日顔を出しているらしい。
「みっちゃん、いつもの!」
「あいよ。」
当然、店のお姉さんとも大の仲良しである。
私達は開いている奥のテーブルに向かい合って座った。
37 :
辻っ子のお豆さん:01/11/04 03:17 ID:QKDAcYPC
「おまたせー。」
この店をきりもりする女主人、平家みちよが巨大なアイスを運んできた。
これが噂の8段アイス、この店だけの特別メニューである。
八色のカラフルなアイスが縦に積み上げられてある。
一度にいろんな味を楽しめ、本当においしい。
辻ちゃんじゃなくても、女の子なら誰でも喜びそうな、そんな夢の様な一品だ。
この村にも名物、特産品と呼ばれるものはいくつかあるが、
もし一つを選べた言われたら、私は間違いなくこれを推すだろう。
実はこのアイデアを出した者は、今目の前で大きな口を広げている娘なのである。
辻ちゃんにお願いされ、平家さんも冗談半分で作ってみた所、これが大ヒット。
一時は、店の前に行列が出来た程である。
それ以来、辻ちゃんは月光亭のVIPとなっている。
こんな風に、彼女は悪い事件だけでなく良い事件も起こすのだ。
だから、いくらいたずらしいていても彼女は嫌う人はいない。
トラブルメーカーにしてハッピーメーカー。
愛とは違う意味で、私はそんな彼女の事が本当に大好きだ。
だから、この気持ちを相談できるのも、彼女しかいないと思っていた。
私は、口いっぱいにアイスをほおばる辻ちゃんに、秘密を打ち明けた。
38 :
辻っ子のお豆さん:01/11/04 03:17 ID:QKDAcYPC
「私、愛の事が好きだ。」
辻ちゃんはきょとんとした顔で、私を見つめる。
そして、口の中の物をごくんと飲み込み、答えた。
「ののも愛ちゃんのこと好きれすよ。」
口の周りにいっぱいアイスをつけて、彼女は微笑んだ。
「よっすぃーのことも好きらし、それにご飯も好きらし、お菓子も・・」
やっぱり勘違いしている。
そういう好きとは違うんだけどなー。
「あのね、愛にプレゼント渡したいんだけど、どう思う?」
「ののにはプレゼントないんれすか。」
「そ、それは、また今度ね。」
「アーイ!」
変な約束をしてしまった。なかなか本題に入れない。
私が困っていると逆に辻ちゃんが質問してきた。
「プレゼントって何れすか?」
私はちょっと迷ったが、ポケットから取り出してみせた。
「わぁーきれいれす。」
青い結晶の輝きはまったく色あせていない。
39 :
辻っ子のお豆さん:01/11/04 03:18 ID:QKDAcYPC
愛はこれを気に入ってくれるかな?
私はペンダントを握り締め、強く祈った。
その時だ。結晶が突然大きく発光し出し、辺りを覆い尽くした。
気が付くと、私は一人、全く知らない場所に立っていた。
1. 豪華な装飾品の飾られた王宮の一室
2. 彼方に地平線が広がる大草原
3. 真っ暗闇で何も見えない場所
あれだとすると、やっぱ2です。
新シリーズいい感じっすねー、期待してます。
ここは1で!
迷うなー。2かな。
43 :
:01/11/04 03:36 ID:hl/xc8s9
娘切草と娘たちの夜は見れないの?
45 :
43:01/11/04 04:09 ID:hl/xc8s9
>>44 見れました。過去ログにあったんですね。
ありがとう。
1で
全く次が読めなそうな2で
とりあえず他のメンバーも早めに登場させときたい。
どんな役が振られるかでイメージも湧きやすいから。
…って事で一番その可能性の高そうな「1」で。
49
1
おお?始まってた。
ガンバテクダサイ
1かな
1がいいです
1
55 :
ねぇ、なじって:01/11/04 19:47 ID:0zhypT+a
1
56 :
通常の名無しさんの3分の1:01/11/04 20:09 ID:8DWDyw9q
2
1でお願いします。
58 :
辻っ子のお豆さん:01/11/04 20:56 ID:k7n3/DBQ
そこは豪華な装飾品の飾られた王宮の一室だった。
「ど、どーなってんの?」
月光亭で辻ちゃんに相談していたはずなのに・・
私は訳がわからず、辺りを見渡す。
すると、部屋の扉が開き、一人の娘が入ってきた。
歳は私と同じくらいだろうか、豪華なドレスを纏った美しい娘だ。
「あ、あの、私あやしい者では・・」
泥棒なんかと勘違いされては困る。
私はあわてて言い訳を考えたが、彼女はそんな私を完全に無視している。
いや、無視しているのではない、私の事が見えていないんだ。
声も届いてはいないみたいだ。
彼女は大きな鏡台の前に座り、ため息をついている。
そして引き出しから、美しいペンダントを取り出す。
私は驚いた。
それは、今朝私が買った青い結晶のペンダントと全く同じ物だったからだ。
そこで記憶は途切れた。
59 :
辻っ子のお豆さん:01/11/04 20:57 ID:k7n3/DBQ
「よっすぃー、よっすぃー!」
辻ちゃんの声で私は意識を取り戻した。
賑わう人々の声、食べかけの8段アイス、ここは間違いなく月光亭だ。
目の前で辻ちゃんが心配そうな顔をしている。
「ろうしたんれすか、急にボーっとして・・」
「…ここ、ピース村だよね?」
脈略のない質問に、辻ちゃんは頭をひねっている。
「熱でも出たんれすか、よっすぃー。」
「今さ、お城の中みたいな所に行かなかった?」
「今日はもう安静にした方がいいれすよ。」
辻ちゃんには、いや他の誰にも、今の出来事はわかっていない。
私だけが体験したっていうの?
「夢だったのかな・・」
「そうらないれすか、ののもお菓子のお城の夢とか見るもん。」
でも、夢にしては何というか・・あまりにリアルだった。
まるでお姫様みたいに綺麗だったあの娘、いったい何なんだろう。
私は握り締めたペンダントを怖々と見つめた。
それは相変わらず、青く輝くばかりだった。
60 :
辻っ子のお豆さん:01/11/04 20:57 ID:k7n3/DBQ
翌日、私はおきてすぐ家を飛び出し、村の宿屋へ走った。
このペンダントの事を、保田さんに聞くためだ。
結局昨日はあの後、辻ちゃんに言われた通り、帰って寝た。
果たして保田さんはまだいるだろうか?
私は息を切らして、宿屋のおばちゃんに尋ねた。
遅かった、保田さんは早朝に宿を出て、次の村へと向かってしまったそうだ。
「どうしよう・・」
1. まだ間に合うかもしれない、村を出て追いかけよう。
2. 愛とののに全部話してみるか。
3. 気にするのやめた、このまま愛にプレゼントしよう。
1で
62 :
あ:01/11/04 21:05 ID:GGinTad8
2
63 :
ねぇ、名乗って:01/11/04 21:06 ID:njiyANjb
2
64 :
名無しさん:01/11/04 21:12 ID:849uYVcO
1で。そしてこのまま旅立ちの時が。
65 :
:01/11/04 21:18 ID:WovMti81
2やろ?
1もありだけど、エンディングの伏線希望で2。
2で。
予言通りなら放っておいても保田とはいずれ逢えるはずなので
主人公を高橋にしようってことで3
69 :
ねぇ、名乗って:01/11/04 22:42 ID:UVgudVzK
元ネタわからん
>>69 オリジナルでしょう。
辻っ子さん、新作期待してます。
姫って石川?まあ、そのうちわかるだろうけど。
新作楽しみにしてます。
ののを登場させて欲しいので2で!
1de.
2でー。
74 :
とりあえず:01/11/05 00:22 ID:IH0sR5sl
2がイイかと。
1
2
ファンタジーもいけてますな~。
なんだろ…このワクワクドキドキする感じは…。
77 :
辻っ子のお豆さん:01/11/05 01:16 ID:ccc4chQl
愛とののに全部話してみるか。
今日もいつもの様に集まる三人、私は二人にペンダントの件を語った。
「へえ、不思議な話ね。」
「ののは夢らと思うれす、気にしない方らいいれすよ。」
そうなんだ。私の考え過ぎかもしれない。
それを二人に判断して欲しかったんだ。
「私もお城の景色ってみてみたいな。」
愛はちょっと興味を示してくれている様だ。
ところが、あれ以来一度もペンダントの結晶は反応がない。
「やっぱり夢だったのかなぁ。」
「そうれすよ。」
「どっちでもいいじゃない、危ない物でもなさそうだし・・」
確かにそうだ。愛にそう言われると不思議と心が落ち着く。
「さってと、じゃあ私行くね。」
愛が立ち上がって、手を振る。
「へ、何で、まだ昼過ぎじゃん。」
「今日、家のお手伝いする日なんだ。また明日ね。」
そう言うと、愛は足早に村の方へ駆けていった。
78 :
辻っ子のお豆さん:01/11/05 01:17 ID:ccc4chQl
残された私と辻ちゃんは、湖のほとりに座り直した。
「よっすぃー、今日はののの相談を聞いてくらはい。」
「え、うん。別にいいけど。」
辻ちゃんの相談事?いつも元気な彼女にも悩みがあったのか。
「のの、ピース村を出たいと思ってるんれす。」
「ええ!」
私は本気で驚いた。
今までそんな事、口にしたこともない辻ちゃんが突然。
「ど、どうしてよ?」
「ののはれすね、勇者になりたいんれす。」
「はぁ?」
予想だにしない返事が返ってきた。
「昨日、よっすぃーが帰った後、月光亭に旅のおばちゃんが来たのれす。
それで色々、外の世界のお話を聞いたのれすよ。各地の名物料理とか・・」
旅のおばちゃんってもしかして・・あの人しかいない。
「この村以外のいろんなおいしい物食べてみたいって思ったんれすよ、ののは!
しかも勇者になれば、あちこちでごちそうされ放題らしいれすよ。」
辻ちゃんはやっぱり少し勘違いしている。
79 :
辻っ子のお豆さん:01/11/05 01:17 ID:ccc4chQl
「そんな話を聞いたら、ののはいても立ってもいられないのれす。」
辻ちゃんは拳を振り上げ勢い良く立ち上がった。
「もう決めたのれす。ののは勇者になるのれす。」
私はあきれて言葉も出なかった。
「そこれ相談なんれすけろ、勇者ってろうやってなるんれすか?」
もはや、突っ込む気も起きない。
当の辻ちゃんの目はかなり本気である。
仕方ないので私はマジレスしてあげることにした。
「勇者なっちみたいに、困っている人を助けたり、悪い奴等を倒したりすれば、
自然と周りのみんなが勇者って認めてくれるんじゃない。」
「なるほろ~。」
でもこの村に困っている人はいないし、悪い奴もいない。
ピース村と言うくらいだから、とにかく平和だ。
本当に勇者を目指す気なら、村を出なければいけない。
「ののは旅立つのれす。」
どこまで本気なのだろうか?
トラブルメーカーが新たなトラブルを起こす予感がプンプンする。
80 :
辻っ子のお豆さん:01/11/05 01:18 ID:ccc4chQl
「れも、一人ら心細いんれ、よっすぃーもいっしょにきてくらはい。」
そしてトラブルに巻き込まれるはいつも私達だ。
正直、冗談じゃない。この村を出る気なんて全くない。
私はここでの今の暮らしに満足している。
どうしてわざわざ面倒で危険な旅に出なければいけない。
「やだ。」
私は即答で返した。
「そんな~よっすぃー、お願いなのれす。」
「やだったらやだ。」
いくらお願いされても、無理なものは無理だ。
「もーいいれす、愛ちゃんに頼むのれす。よっすぃーは置いてくのれす。」
辻ちゃんはすねて、村の方へ走って行った。
愛がOKする訳ないだろ。
誰よりもこの村を、そしてここに住む皆を愛している娘だ。
まあ、愛に断られたら辻ちゃんもおとなしくなるだろう。
そう思って、追う事はしなかった。
私は一人、その場に寝転がった。
81 :
辻っ子のお豆さん:01/11/05 01:27 ID:XfSwMbdV
ザワッ・・
静かだった森の空気に変化が生じる。
変に思った私は起き上がり、辺りを見渡した。
湖の中央、水面に何者かが立っている。
いなかった、さっきまでは間違いなくこんな奴いなかった。一体いつのまに・・
そいつは明らかに私の事を見ている
「誰、あんた?」
私の問いかけに、そいつはゆっくりと口を開いた。
1. 矢口真里
2. 飯田圭織
3. 後藤真希
辻豆さん、夜遅くまでお疲れ様です。
1. 矢口真里 でお願いします。
不思議な雰囲気がぴったりの
2.飯田で
3で
序盤に出てくる謎キャラは大体重要な人物となろう!!
ならば矢口や飯田に任せられんっ!!!
3で。
妖精っぽいから1で
んーと…。2で。いいらさんキボン。
2でお願い。
ここは3で!!
物語の鍵を握る謎の人物は ごっちんで決まり!!
つぢまめさん よろしく。
もちろん2。
ところで辻豆さん、IDカコイイ!
ん~雰囲気はかおりかな~?
2で。
92 :
ネクロス:01/11/05 01:49 ID:6ACzOZTx
悩んだあげく3で・・・
ここは2だろう
後藤キボンヌ。
でも、この湖「だけ」に現れる妖精だったら、
このあと二度と出番なさそうな気もするが。
95 :
名無しさん:01/11/05 08:20 ID:ODEuZlcY
不思議ちゃん=飯田だろう
よって2
辻豆さん、新作おめでと~
オリジナルストーリーもいけてまっせ
3
よっすぃー達を旅にいざなう重要なキャラと見て3で。
1で
ここは2で。
新作ですね!しかもオリジナルっ!頑張ってくださいねー
うーん、2かな?
新スレに乗り遅れた・・・鬱
1で
1
3やな
矢口がいいな。1でお願いします。
1、知デ
106 :
通常の名無しさんの3分の1:01/11/05 22:48 ID:NeBikpgy
1
1で、お願いします。
オリジナルストーリーですね。
ワクワク。
108 :
ペプシキング:01/11/05 23:31 ID:lLtYezOy
こんな感じのキャラはやっぱ矢口で
1
109 :
( ´ⅴ`):01/11/05 23:36 ID:D3Ivpvnq
絶対3!
矢口氏ねよ
110 :
辻っ子のお豆さん:01/11/05 23:39 ID:ZPyBPiCi
「飯田圭織」
もちろん初めて聞く名前。
長い髪を振りかざし真っ黒なマントを着込む、怪しい女性だ。
そろった前髪と口元まで覆うコートの隙間から、わずかに除くその顔に表情はない。
彼女は一歩一歩、私の方へ歩いてくる。
水面の上を!ウソだろ・・
「お前、ここの、者か?」
カタコトの様な言葉が、彼女の口から静かに漏れる。
得体の知れない奴だ、なんだってんだ。
「ああ、だったらなんだ!」
私は畏怖する感情を悟られない様、強い口調で言い返した。
飯田が私の目の前にまで歩み寄ってきた。
でかい・・
私もこの村じゃ、背の高い方だったのだけれど、それより一回り大きい。
相変わらずの無表情で私の事を見下ろしている。
そして再び、飯田が言葉を発した。
「ここに、アイ、いるな。」
私の鼓動が大きく高ぶった。
111 :
辻っ子のお豆さん:01/11/05 23:39 ID:ZPyBPiCi
どうしてこいつが愛の名を出すんだ。
愛の知り合いか?
いや、私達は子供の頃からずっとこの村で一緒だったんだ。
こんな知り合いがいるなんて、聞いた事がない。
どうする、なんて答えよう。愛なんて娘いないと言うか。
いや、嘘が通じる相手とも思えない。
「いるよ、愛は私の親友だ。愛に何の用だ?」
私は正直に話した。
無表情の女は、またゆっくりと語る。
「迎えに、来た。」
迎え?愛を?どこへ?何の為に?
その時、私の後方、森の向こう側から大きな爆音が鳴り響いた。
森の鳥達が一斉に飛び立ち、避難をはじめる。
今の音は何?村の方向からだ。
こんな奴に構っている場合じゃない。
私は村に向かって、全力で走りだした。
湖の上、残された飯田はポツリと独り言をこぼした。
「マリ、か・・」
112 :
辻っ子のお豆さん:01/11/05 23:40 ID:ZPyBPiCi
村の光景は一変していた。
まるで巨大な大砲で吹き飛ばされた様な家の残骸。
鎧兜に大きな剣を装備して、村を闊歩する見知らぬ兵士達。
「どうなってんの?」
私は森の入り口から、見つからない様に隠れて村を見渡した。
「キャハハハハハ・・」
村の中央の広場から、耳に付く笑い声が聞こえる。
見ると、そこに兵士に囲まれて捕らえられた村人達がいる。
辻ちゃんと愛の姿はない。
笑い声の主、小さな娘が兵士達を指揮していた。
「愛だ。高橋愛を探し出すんだよー!」
なんだって、あいつ等も愛が狙いだって言うのか。
「村長さん、いい加減に話さないかなぁ、高橋愛の居場所。」
その小さな娘は、ピース村の村長さんを睨み付ける。
「貴様等の様な外道に、話すことなどないわ!」
誰にでも優しい愛は、村の皆のアイドル的存在だ。
愛の事を売る奴なんて、この村にはいないさ。
113 :
辻っ子のお豆さん:01/11/05 23:40 ID:ZPyBPiCi
「あ~ら、そう、残念。」
そう言うと彼女は奇妙な構えをとる。
兵士達が急いで彼女の周りから離れ出す。彼女の右手に光が集まる。
「セクシービーム!」
さっき森で聞こえた轟音の正体はこれだった。
家一軒を一瞬で破壊する、すさまじい破壊力の魔法。
「この村がなくなっちゃう前に、みつかるといいわね。キャハハ!」
なんて奴だ。許せない。
1. 今すぐ出ていって、あいつをぶん殴る。
2. 怖いからここで隠れていよう。
3. 奴等より先に、愛を探そう。
114 :
( ´ⅴ`):01/11/05 23:43 ID:D3Ivpvnq
1!!
矢口を殴れ!
115 :
ペプシキング:01/11/05 23:44 ID:lLtYezOy
うわーお、3
1
117 :
( ´ⅴ`):01/11/05 23:45 ID:D3Ivpvnq
>>つじっこさん
そーいや初めて更新に立ち会えたよ。
ラッキー。才能を感じるよ!つじっこさんの小説。
まじで応援してるから、がんばって!(゚Д゚)
PSのの&よしヲタなら
「よっすぃの欲しいものは辻希美なわけだが」ってスレおすすめ。
無難に3だっしょ
愛を守らないと、3で
3。
ところでスレタイトル「旅立ちの章」って事は
何作かの長編シリーズ化なのかな?楽しみ
1もかっこいいけど、やっぱり3かな?
いや~矢口のヒールキャラいいなあ。
一回殴りたいけど、ぐっと我慢で3。
1も捨てがたいけど、3でお願いします。
124 :
ねぇ、名乗って:01/11/06 01:16 ID:PnCn8ONf
セクシービームで破壊…いいね。
ここは3で。
3、3
1!!かっけーの見せてくれっ!!!
3de.
今作はなっちと紺野の扱いがよくなるといいなあ。
3で。
129 :
ネクロス:01/11/06 01:48 ID:+Pep0AH3
1。
泣かしてまえ!
矢口を正面からグーで殴る
懐かしさから1で
131 :
SHIIMA:01/11/06 03:09 ID:YAnDiAD9
1っきゃねーだろ。
1にしたいがここはグッとガマン。3で。
3で。
3
135 :
Q:01/11/06 07:29 ID:E3GpD+gz
げええ! また乗り遅れた!
3だ!!
3
3
138 :
七資産:01/11/06 12:55 ID:95FG4pL9
3でお願いします
3de
3でお願いします
3しかない!
いや、1で
143 :
名無しさん:01/11/06 18:55 ID:hs/GKK3r
熱いねぇ。3で
144 :
辻っ子のお豆さん:01/11/06 21:25 ID:IpniRDem
奴等より先に、愛を探そう。
愛の居場所は大体の見当がつく。
私と愛とののだけの秘密の隠れ家が村はずれにある。
ぼろくて誰も使わなくなった水車小屋。
隠れているとしたら、あそこしかない。
私は奴等に気付かれない様、慎重に移動を始めた。
「ったく、やってらんねーぜ。」
半分程来た所で、兵士二人組みの声が聞こえた。
私はとっさに森の茂みの中にしゃがみ込んだ。
「矢口将軍は、人使いが荒すぎんだよな。」
「大谷さん、将軍に聞こえたら打ち首ものですよ。」
「なんだよ柴田、お前は矢口将軍のやり方に賛同してんのか?」
「いや、確かにあの人はちょっとやり過ぎていると思いますよ。」
「…だろ、こんな小さな村であんな特大魔法連発なんて、どうかしてるぜ。」
「でも、我々一般兵は上の者に従わなければなりません。」
「お前はほんとクソ真面目だよな。」
「帝国騎士として、当然の事を言っているだけですよ、先輩。」
「はいはい、でもよ目的くらい教えてくれたっていいのにな。」
「確かに、たった一人の少女のためにこんな辺境まで・・」
145 :
辻っ子のお豆さん:01/11/06 21:25 ID:IpniRDem
向こうの兵士達にも理由がわからないのか。
どうして、ごく普通の娘である愛が狙われるのか、見当もつかない。
早く見つけて守らなければ・・
私は油断していた。気が高ぶって体が少し揺れた。
ガサ・・
「おい、今そこの茂み、動かなかったか?」
しまった、見つかった!?
「そうですか、私は気付きませんでしたけど。」
「一応調べてみようぜ。」
二人の兵士の足音が近づいてくる。
くそっ、ここまでか。
「こらー!お前等、何さぼってる!」
その時、遠くで二人の上司と思われる人の声がした。
「ああ!村田隊長が呼んでますよ。」
「やっべー、急げ柴田。」
「待ってくださーい、大谷先輩!」
二人の兵士は向こうへ走って行った。なんとか気付かれずに済んだみたいだ。
今のうちに水車小屋に急ごう。
146 :
辻っ子のお豆さん:01/11/06 21:26 ID:IpniRDem
「愛、私だよ。いるの?」
水車小屋に着くなり、私は愛を呼んで探した。
「よっすぃー、無事だったのね。」
やっぱりここにいた。良かった。
「奥にののもいるわ。行きましょう。」
私は愛に手を引かれ、水車小屋の地下へと降りた。
小さい体をもっと小さくまるめて、ののは震えていた。
「怖いのれす。」
無理もない、あんな光景を見せられたら私だって・・
矢口将軍という奴が使ったセクシービームを私は思い出していた。
あんな奴が相手では、とても勝ち目はない。
だからといって、このまま隠れていては村の被害が増えるばかりだ。
一体どうすればいいって言うんだ?
絶望に打ちひしがれるその場のムードを変えたのは、彼女の一言だった。
「私が行く・・」
その時の愛の表情は、初めて見るものだった。
私の胸に熱い物が込み上げるのを感じた。
147 :
辻っ子のお豆さん:01/11/06 21:26 ID:IpniRDem
「私が行けば、村の皆は助けてもらえるんだよね。だったら…」
嫌だ、駄目だ、愛、そんなの・・
「駄目れす!」
私の声より先に、辻ちゃんの声が愛を止めた。
「愛ちゃんを犠牲にするんなんて、れきないのれす!」
「のの・・」
「ののは勇者になるのれす。勇者は困っている人を助けるんれす!
勇者は悪い奴等をたおすのれす!ののがあいつらをぶっとらすのれす!」
一番怖がって、一番震えてるくせに、ののが声を張り上げる。
私は、どうすればいいんだ。
1. 辻と共に、あいつらをぶっとばす。
2. くやしいけど、村の事を考えたら愛が行くしかないと思う。
3. 三人で逃げよう。
( ´ⅴ`)ノ 1なのれす
1で! ぶっとばせぇ~~~!
150 :
ざわ:01/11/06 21:33 ID:AfqxqLH5
3で
あえて1。
はまみえをはじいた辻の腹があれば恐いものなし。
1で。
153 :
ねぇ、名乗って:01/11/06 21:52 ID:OM1xb9lA
1。
154 :
ねぇ、名乗って:01/11/06 22:03 ID:JSHpa6Ot
1がんばれののよし!
1で
2も気になる・・・2で。
3がいい。
158 :
ねぇ、名乗って:01/11/06 22:15 ID:j4YIlCVI
1で!!
愛ちゃんを守るのれす。
正義の鉄拳を!! 1です。
新スレおめでとうございます。1で
飯田が助けてくれる事信じて1
2だな。
1にしても、結局2と同じ結果にはなると思うが。
1で!がんがれ!ののたん!!
164 :
名無し募集中。。。:01/11/06 23:18 ID:bYKUUjBP
いや3だ 3で旅に出かけるんだ
1で。
166 :
Q:01/11/06 23:31 ID:yShxmgTC
3.でしょう
たぶん1だな
168 :
:01/11/07 00:06 ID:ImZDIK6o
ののたんがかわいすぎる。萌え萌えだねぇ。
ところで、選択は1でよろしく。
それにしても、、、ののたんマンセー!
169 :
:01/11/07 00:08 ID:00m7M1ws
本当に申し訳ない。
ageてしまった。
もう逝くよ。
170 :
辻っ子のお豆さん:01/11/07 00:16 ID:lEsB2p98
辻と共に、あいつらをぶっとばす。
勝てる見込みがないてのはわかっている。
だけど、愛のためならこの命、投げ出しても構わない。
「愛、私達があいつらの注意を引き付ける。その間に逃げろ。」
私とののは走り出した。
「だめー!よっすぃー、ののー!」
それが最期に聞いた愛の声。
三十人近くの兵士と、将軍矢口が私達を待ち受ける。
「やめんかーお前等!」
村の皆の静止する声が聞こえた。悪いけどもう止まれないんだ。
私は力いっぱい込めた拳を、矢口の顔に叩き込んだ。
その後の記憶はない。
ののがどうなったのかもわからない。
短い人生だったけど、後悔はしてないっすよ。
大好きな愛のために命懸けれたんだからね。
THE END
171 :
ねぇ、名乗って:01/11/07 00:24 ID:sCYhR5ao
バッドエンドになっちゃった……。
172 :
ねぇ、名乗って:01/11/07 00:24 ID:UmVLMur2
えっ?
173 :
:01/11/07 00:27 ID:ImZDIK6o
勇者のの死んじゃったの?
おーい、終わっても-とるがな。
だから2だっていったのにー。
辻っ子さん、
まさかこれでやめたりしないよね。
別選択肢で続行キボーン。
3でやり直しだ!
ワラタ
あぁあぁあぁあぁ~
おわってりゅ~
別選択でまたよろしくお願いしますぅ~
んで3
178 :
辻っ子のお豆さん:01/11/07 01:04 ID:kxoJdBtW
2で続き書かせて下さい。
あ~。びっくりした。
ビックリしたけど、でもこの方が緊張感あっていいと思う。
選ぶ方も真剣になれるしね。
辻豆さん、この先もビックリドッキリさせてくらさい
183 :
辻っ子のお豆さん:01/11/07 01:44 ID:dJstt1Lb
くやしいけど、村の事を考えたら愛が行くしかないと思う。
「のの、やめろ。無理だ。」
私は外に飛び出そうとするののを止めた。
ののは震えながら、ちょっと涙眼で私に訴えかける。
「ろうしてれすか、悪い奴を倒すのが勇者らって言ったのはよっすぃーれすよ。」
「だから無理だって言ってるだろ!無駄死にするだけなんだよ!」
私はどうしようもない怒りで、口調が強くなってしまった。
ののはついに泣き出してしまう。
「らって、よっすぃーが言ったんらも~ん。」
私だって泣きたいよ。でも他にどうしようもないんだ。
今の私達の力であいつに勝つことはできないんだ。
苦しむ私を、愛は優しい笑顔で包み込む。
「ありがとう、よっすぃー。」
なんでお礼なんか言うんだよ。私は愛を、愛を・・
「うわ~ん、愛ちゃ~ん。」
ののも私達に抱き着いて来た。
私達は三人、抱き合いながら泣いた。
184 :
辻っ子のお豆さん:01/11/07 01:45 ID:dJstt1Lb
「待っててね、愛。私必ず強くなって愛を助けに行くから。」
「ののもれす!ののも強くなるれす!」
「うん、待ってる。よっすぃー、ののちゃん。待ってるから。」
愛の肩が震えているのが体越しに伝わる。
誰よりも一番つらいのは愛のはずなのに、いつもの笑顔でいる。
それが私には、どうしようもなくつらい。
「キャハハハハ!」
私達の別れの時間を裂いたのは、あの耳に付く笑い声だった。
「ここにいるんでしょ。出ておいでー愛ちゃん。」
あいつだ。水車小屋の外で叫んでいる。
愛の顔はもう決意に満ちていた。
ののはまだ泣いていた。
「行くね、私。」
愛の体が私達から離れる、
もう二度と会えないような、そんな嫌な予感が私の全身を駆け巡った。
贈る事のできなかったペンダントが私の胸元でかすかに揺れた。
185 :
辻っ子のお豆さん:01/11/07 01:45 ID:dJstt1Lb
私達は水車小屋を出て矢口将軍と対面した。
「あんたが愛ちゃんか、探したぜ。」
矢口将軍が愛の前に歩み寄る。
「約束して下さい、もう村に手はださないと!」
愛がきっぱりと宣言する。
「もちろん、そのつもりだよ。」
矢口は意外にもあっさりと承諾する。そして愛の腕を掴む。
私とののはただ立ち尽くすしかできなかった。
愛が振り返る。
私はその時の愛の顔を一生忘れる事はないだろう。
1. 今までで最高の笑顔だった。
2. 初めて見せる涙だった。
3. 変な顔してた。
おつかれさま・・・
ほんとは泣き笑い・・・みたいなのがいいんだけど、しょうがないから3かな・・・
なんか、1や2は違うと思うし・・・
187 :
名無し娘。:01/11/07 01:50 ID:ruCtuiNN
1でおねがいします。
3もみてみたいけど
2で。
189 :
名無し募集中。。。:01/11/07 03:22 ID:VC7mpNnO
3で旅立ちたかった・・・・・最悪だ。
1にしてみた
191 :
ざわ:01/11/07 03:38 ID:qg7+YSlZ
う~んと…
1でお願いします。
>>2の彼女ってのは、8段アイスとかあるから辻かと思ってたけど違うんかな?
>>192 漏れも辻のことかと思った。
どうやら高橋のこと見たいやね。
1で。
あえて3。
2です。
2
1で。
1でいいんじゃない
別れに涙はつきもの。だから2
200 :
ねぇ、名乗って:01/11/07 13:34 ID:6cA7Gh/A
この文章の流れでいくと2でしょう
201 :
ねぇ、名乗って:01/11/07 13:35 ID:s1txAFT5
笑顔だからこそ、余計よっすぃーが苦しいと悦な訳で1。
202 :
Q:01/11/07 15:28 ID:z3CZIkxe
もし3だったらどうなるのか興味はあるがやはり2
1。
けなげな高橋。
1で。
1
この状況で「最高の」笑顔ってのは変かなっておもたんで
2で。
207 :
名無しさん:01/11/07 18:54 ID:6565otzw
2ですなぁ
1
うーん、2がいい。
210 :
ネクロス:01/11/07 21:19 ID:3bD/pGDk
最高の笑顔の裏には・・・!
ということで、1。
211 :
名無し:01/11/07 21:38 ID:aF73Al9a
2で。
初めて見せる涙だからこそ忘れられない
2で
213 :
辻っ子のお豆さん:01/11/07 23:56 ID:ZydNWbl4
今までで最高の笑顔だった。
最後まで悲しい顔を見せない愛の強さが、つらかった。
そのまま愛は、兵士達に護送車の様な物に乗せられ連れ去られた。
「さてと、こんなチンケな村にもう用はないね。」
信じられないことに、矢口が再びあの奇妙な構えをとる。
「おい、村には手を出さないって愛と約束しただろ!」
戦慄と恐怖が私の心をうごめく。
「キャハハ、忘れたね。」
何て奴だ。最悪だ。
誰にも矢口を止めることはできない。
ゆっくりと光が、矢口の右手に集まる。
「セク・・」
終ったと思ったその時、前方の空間が揺らぎ、黒装束の娘が現われた。
「久しいな、マリ。」
矢口の顔が一変する。構えを解き、間合いを開く。
「貴様、カオリ!どうしてここに!」
そう、湖で出会った謎の女、飯田圭織であった。
214 :
辻っ子のお豆さん:01/11/07 23:57 ID:ZydNWbl4
この二人、知り合いなのか。
にらみ合ったまま、互いに微動だにしない。
「アイ、は・・?」
「遅かったな、あの娘はすでに我々が頂いたよ。」
どうやら矢口と飯田は敵同士の様だ。
「お前等、相手は一人だ。殺っちまえ!」
矢口が周りの兵士達に命令を下す。
十数人の屈強な兵士が一斉に飯田に襲い掛かる。
「愚かな・・」
飯田の口元が小さく印を唱える。
「ネエ、ワラッテ!」
バタバタと兵士達が倒れこみ、笑い悶えている。
一瞬にして十数人の兵士達が戦闘不能に追い込まれた。
私とののは、彼女のあまりの強さにあっけをとられた。
矢口のセクシービームと異なり派手さはないが、その効果は絶大。
これが謎の女、飯田の実力か。
「腕は落ちてないみたいね、カオリ。」
上空から矢口の声が聞こえた。
215 :
辻っ子のお豆さん:01/11/07 23:57 ID:ZydNWbl4
「悪いけど今はあんたと遊んでる暇ないの。じゃあね、キャハハ…」
耳障りな笑い声と共に、矢口は姿を消した。
残された兵士達も逃げるように、その場を立ち去っていった。
残ったのは私とののと謎の女カオリだけであった。
「すろいのれす!」
ののが声高にカオリと言う女性に近づく。
「おねらいれす、愛ちゃんを助けるのをてつらってくらはい。」
確かにこの人が味方ならば、こんなに心強いことはない。
ところが、飯田からの返事はそっけないものだった。
「断る。」
「ろうしてれすか、今のの達を助けてくれたんらないれすか?」
「助けた、覚えは、ない。」
カタコトで話す女性は、私達にまるで興味を示そうとせず、立ち去ろうとする。
彼女が行く前にこれだけは聞いておきたい。
1.「貴方は何者ですか?」
2.「どうして愛を狙うんですか?」
3.「村を襲ったアイツ等は一体何者なんだ?」
うぅーん 迷っちゃうなぁ
どれも聞きたい
1か?
1?
2。愛の正体と言うか、本当はどういう人かが気になる。
まぁ、飯田があの調子じゃ答えてもらえるかどうかは分からんけど
219 :
ねぇ、名乗って:01/11/08 00:18 ID:POB5Faus
3で行ってみよう
矢口が気になる。
2でたのんます。
2です。
222 :
ねぇ、名乗って:01/11/08 00:33 ID:hYO1Qmzv
1は聞いても教えてくれなさそう。迷うが2で。
224 :
ねぇ、名乗って:01/11/08 00:49 ID:13CHEfTB
2が聞きたい。
225 :
ざわ…:01/11/08 01:20 ID:FJxXTeKi
3で。
1
2de.
228 :
名無し:01/11/08 04:11 ID:tyf5PbFm
2で。
229 :
ネクロス:01/11/08 05:23 ID:UsGhQ58U
2。
とりあえず敵のてがかりを聞いとかなきゃ。
2でしょ。
1かな。
目的何なんだろ?
2でよろすこ
233 :
ねぇ、名乗って:01/11/08 15:14 ID:Ww1iB7gz
どれを選んでも教えてくれなかったりして。
とりあえず、2で。
3
2で。
2でしょ
2で。
愛について聞きたい。
3!
239 :
名無し3:01/11/08 22:33 ID:CJUjj7rF
2でー!
240 :
辻っ子のお豆さん:01/11/08 22:39 ID:ltEH3l+E
「どうして愛を狙うんですか?」
私の質問に飯田さんは歩みを止め振り返った。
「狙った、訳では、ない。奴等から、守ろう、とした、だけだ。」
「奴等?あいつらはどうして?」
「貴様等、一般人には、関係の、ないこと・・」
その言葉を最後に、飯田さんは姿を消した。
瞬間移動の魔法か何かを使ったのだろうか。
結局、愛が連れ去られた明確な理由は聞く事ができなかった。
でもわかったこともある。
村を襲った奴等、そしてそれに敵対する奴等がいるということ。
一般人は引っ込んでろだって、そうはいくかってんだ!
愛はどっちにも渡さない。絶対に私達が助けるんだ。
「よっすぃー、もう止めても無駄れすよ。ののは・・」
辻ちゃんは決意に満ちた顔で、果てしない広野を見上げていた。
「止めやしないよ。行こう、愛を助ける旅に!」
「へい!」
こうして、私とののの冒険は始まったんだ。
241 :
辻っ子のお豆さん:01/11/08 22:40 ID:ltEH3l+E
旅立ちの朝、家族や村の皆が私達を出迎えてくれた。
父さんと母さんは反対したけど、私の意志が固いことを知ると、あきらめたみたい。
体には気を付けなさいって言われた。
母さんの泣き顔を見たら、私まで泣きそうになったけど、なんとか堪えた。
決めたんだ。あの時、愛の最後の笑顔を見た時。もう泣かないって・・
私は最低限のお金と食料と、あのペンダントを持った。
このペンダントが全ての始まりの様な、そんな気がしたんだ。
辻ちゃんはリュック一杯にお菓子を詰め込んでいて、まるで遠足に行くみたいだった。
こんなみっともない格好で旅立つ勇者は絶対他にはいないけど、
私はその姿を見て、笑って、少し気分が楽になった。
月光亭の平家さんも出迎えに来てくれていた。
「ひとみちゃん、がんばりや。絶対愛を助けてやるんやで。」
「はい、わかってます。」
「それと希美の事、頼むで。」
平家さんは辻ちゃんの事を、本当の娘の様に可愛がっていただけあって、
危険な旅に出ようとするののを、心から心配していた。
「大丈夫、任せて!それより、帰ったらすぐ8段アイス食べに行くから、
ちゃんと三人分、用意して待っててよ。みっちゃん。」
平家さんも泣いていた。
242 :
辻っ子のお豆さん:01/11/08 22:41 ID:ltEH3l+E
「みんな~いっれきま~す!」
ののは大きく両手を何度も何度も振って皆に別れを告げた。
笑顔なのだが、泣くのを堪えているのがわかった。
私は振り返らなかった。我慢することができそうになかったから・・
生まれ育ったピース村との別れ。
目の前には未知の世界が開かれている。
これが勇者ののと、そのたった一人の相棒である私の最初の一歩。
この先に何が待ち受けているか見当もつかない。
だけど、絶対に退く事はない。
この道の先に、きっと愛が待っているのだから・・
遠い場所で、この光景を除いている娘がいる事など、
今の二人には知る由もなかった。
243 :
辻っ子のお豆さん:01/11/08 22:41 ID:ltEH3l+E
ついに二人が旅立ちました。
ようやくオープニングが終ったって感じです。
今回はくぎりがいいので選択肢なしでここまで、続きは明日。
この調子だと、どうも話が長くなりそうなのですが、
どうか最後までお付き合い下さい。
すごい長編になりそうですね。
楽しみに待ってます。
お付き合い致します
頑張ってください
246 :
ペプシキング:01/11/08 23:47 ID:NrOPwYN2
>>243 うす!おつかれっす!
明日またお願いします!
辻豆頑張れ。期待してるよ。
長編でも結構。面白いの期待してます。
では明日。
@ノハ @
( ‘д‘) 〈うちはいつ出てくるんやろ?
∋οノハヽο∈
( ´ `) 〈ののはゆうしゃれすよー!
@ノハ @
( ‘д‘) 〈(こいつのことだから、どうせ扱い悪いんやろな)
∋οノハヽο∈
( ´ `) 〈ののはわくわくしてるのれす。
@ノハ @
( ‘д‘) 〈(ほんまにドラマ出てんのは、うちの方なんやけど)
∋οノハヽο∈
( ´ `) 〈これからもよろしくなのれす。てへてへ。
@ノハ @
( ‘д‘) 〈(もう好きにしてくれや)
なんかワクワクしてきますね
頑張ってくださいな~♪
251 :
辻っ子のお豆さん:01/11/09 12:18 ID:i+Cdx9bu
「またカオリが来るかもしんないから、注意しろよ!」
将軍矢口が運転手の大谷をどなりつける。
矢口の姿が見えなくなると、大谷はその方向へ中指を突き立てた。
「懲罰房行きじゃ済みませんよ。」
助手席に座る柴田が先輩兵士をたしなめる。
「ケッ、てめーが注意しろってんだ。」
高橋愛を乗せた護送車が、広野をひた走る。
「ん?」
「どうしました、先輩。」
「いや、あの崖の上に誰かいた様な気がしたんだけどよ。」
「誰もいませんよ。」
「おう、見間違いみてえだな。」
いやいた、確かにそこに一人の娘が立っていたのだ。
その長い日本刀を携えた娘は岩陰に隠れ、護送車の様子を伺っていた。
「違うか・・」
どうやら彼女の探している相手ではなかった様だ。
後藤真希は誰にも気付けれる事なく、その場を後にした。
252 :
辻っ子のお豆さん:01/11/09 12:19 ID:i+Cdx9bu
道も何もない大きな広野の上に地図を広げて、私とののはこれからの事を話す。
「さ~て、あてもなく飛び出したけど、どうしよっか?」
「おいしい食べ物がある所に行きたいのれす。」
「あんた、そればっか・・」
「と、とにかく、どこかの町を目指しましょうよ。」
「そうだな~、色々情報も欲しいしね。」
ここから一番近いのは、始まりの町モーコー。
冒険者達が旅を始めるのに適していることから、その名で呼ばれているそうだ。
「好都合れすね、ここに行きましょう。」
「うん。」
一番近いとはいっても、辺境のピース村からでは歩いて丸三日はかかる。
道中、険しい山や谷を越えなければならない。
無事に辿り着けばいいんだけど・・
私の心配をよそに、そのまま一日目は何事もなく終った。
最初の野宿、大きな木の下、私は辻ちゃんと寄り添って眠った。
私は青い結晶のペンダントを握り締め、愛の事を思った。
253 :
辻っ子のお豆さん:01/11/09 12:19 ID:i+Cdx9bu
ここは・・
気が付くと私は、豪華な装飾品の並ぶ王宮の一室にいた。
あの時見た娘が私と同じペンダントを付けて、座っている。
まただ、またこの夢を見ている。
いや、これは本当に夢なのだろうか?
豪華なドレスを着たお姫様の様な美しい娘、君は一体誰なんだ?
ここは一体どこなんだ?
すると、部屋に一人の女性が入ってきた。
その女性を見て、私は衝撃を受けた。
長い髪に、口元まで覆った漆黒のマント、間違いない。
昨日、村に現われた謎の娘、飯田圭織その人であった。
飯田はドレスの娘と何かを話している。
声が聞こえないので内容まではわからないが、ドレスの娘が落ち込んでいる。
そこで私の記憶は途切れた。
目を覚ますと大きな木の下、隣でののが寝息を立てている。
「夢じゃない。」
これが一体何なのかはわからないが、それは確信した。
254 :
辻っ子のお豆さん:01/11/09 12:20 ID:i+Cdx9bu
二日目、私達は深い谷底を進む。
「なんか気味悪いれすね。」
「うん、早いとこ抜けよう。」
私達は歩くペースを上げた。
昨日の夜の事は、辻ちゃんには話していない。
まだはっきりとした訳じゃないし、なにより余計な心配をかけたくなかったからだ。
「気配を感じるのれす。」
そう言って、辻ちゃんが急に立ち止まる。
見上げると崖の上に十人近くの人が私達を囲んでいた。
「盗賊あいぼん団参上やで~!」
盗賊だって、いきなりそんな奴等に遭遇するなんてツイてねーっス。
「命が惜しかったら、金目の物置いてってや~。」
私達、金目の物なんて持ってないよ。
1. 数的に不利だけど、戦うか!
2. 足には自信がある、逃げよう。
3. このペンダント渡して、許してもらおう。
1かな。
2で
2れす
258 :
ざわ…:01/11/09 13:33 ID:87QxCfZm
3~
勝ち目なさそう・・・2です~
あいぼん仲間になってくれ~
というわけで話し合いになりそうな3で
2にぃ
1で戦う!…大食い競争か何かで(笑)
なんか今回は保田も密かにキーパーソンっぽい感じ。
今までみたいに殺され要員じゃなさそうなんで期待してまーす
263 :
ねぇ、名乗って:01/11/09 15:12 ID:ClyajrNI
2でお願いします。
ごっちんカッケー。ギルガメッシュみたい。
あいぼん仲間になるのキボン。
で、1。
265 :
Q:01/11/09 16:41 ID:1t3QIkTK
2
ここでやられる様じゃこの先も生きていけない
よって1
>>266 確かに。でも一回終わってるからなー。
娘。スーパーカートリオのうちの二人なんで2もありだけど、ここはいってみるか。
1で。
1です。
2です。
270 :
ねぇ、名乗って:01/11/09 19:01 ID:xa1PhdIi
逃げろー。2で。
1ですかね。
終わらないでね。
2でお願い
かっこよく走るよっすぃー期待。
2で。
274 :
( ´ `)ノ:01/11/09 22:17 ID:PqmO2puF
みんなで補完しあって作るってのは無理れすかねぇ?
やっぱごっちんには日本刀 正解
戦って友情が芽生えるのって・・・素敵やん?
1.
277 :
274:01/11/09 22:40 ID:aRmxm3r7
誤爆してしまいました。しかもageで。
大変迷惑をかけてしまいました。申し訳ありませんでした。
2かな。
279 :
ねぇ、名乗って:01/11/09 23:56 ID:ofutVtPF
1で。
1かなぁ…。怖いけど。
三十六計逃げるが勝ちよ(w
つまり2で
282 :
辻っ子のお豆さん:01/11/10 01:42 ID:J8KJNxOb
足には自信がある、逃げよう。
私とののは一目散に谷の出口に向かって駆け出した。
村のかけっこ大会じゃいつも1位2位を独占していたコンビだ、追いつかれるか。
「逃がさへんで~!」
ほとんどの盗賊が離されてあきらめる中、たった一人、
盗賊団のリーダーらしき娘だけが、私達の逃げ足に着いて来ている。
「しつこい奴れすね。」
「お前、もうあきらめろよ!」
私の忠告に耳も貸さず、谷を抜けてもまだ追ってくる。
「あいちゃんマンは、狙ったエモノは逃がさへんのや!」
一体、どこまで追いかけてくる気だよ、このお団子頭。
ん、まてよ、よく考えたらこの状況。
「2対1で、有利なのはウチらじゃねーか。」
「あ、そうれすね。」
私達が急ブレーキで止まると、加護も止まった。
三人の間に沈黙が流れる。
「覚えてろや~、この借りは必ず返したるからな~!」
捨てぜりふを吐いて、加護はUターンしてった。
283 :
辻っ子のお豆さん:01/11/10 01:43 ID:J8KJNxOb
「へんな奴だったな。」
私達は安全な所まで走り続け、後ろを振り返った。
「終生のライバルに出会った気がするのれす。」
辻ちゃんはめずらしく真面目な顔で、来た道を眺めていた。
終生のライバルねぇ・・
もう二度と会う事はないだろうにと、この時の私は思っていた。
ずいぶん走ったおかげで、モーコーの町に大分近づいた。
この分なら急げば、日暮れまでには到着するかもしれない。
正直、二日連続野宿ってのは嫌気がさしていたので、私達は急ぐことにした。
歩きながら辻ちゃんが、質問をしてきた。
「モーコーの町には、何があるのれすか?」
「冒険者達が集まる酒場があるって、みっちゃんから聞いたよ。」
そこで新しい仲間と出会ったりできるらしい。
だから冒険者達が旅を始めるのに適している町なのだ。
「へー、ろんな人がいるのか楽しみれすね。」
「ののはどんな仲間が欲しい?」
「えーと、えーと、細い人は嫌なのれす。」
284 :
辻っ子のお豆さん:01/11/10 01:43 ID:J8KJNxOb
始まりの町モーコー。
足早でがんばったので、なんとか日が暮れる前に到着することができた。
「うわー、人がいっぱいなのれす!」
「やっぱ、ピース村とは全然違うなぁ。」
生まれて初めての都会に、私はちょぴり緊張した。
「よっすぃー、酒場見つけたのれす。ご飯にしましょう!」
辻ちゃんはそんな素振りを見せず、はしゃぎまくっている。
冒険者達が集まる酒場シスコムーンはすごい賑わいだった。
「いらっしゃい、お客さん、初めてね。」
酒場のオーナー、稲葉さんが入り口で声をかけてきた。
「お嬢ちゃん達も冒険者?」
稲葉さんは私達の格好を見て疑いの目を向ける。
そりゃそうだ、こんな二人組、誰が見ても冒険者には見えないよな。
疑われて辻ちゃんは大層ご立腹の様子。
「ののは勇者になるのれす!」
「昨日、旅始めたとこですけど、遊びで始めたわけじゃないっす。」
私は真剣に稲葉さんの目を見詰めた。
「そんな眼で見ないどくれよ、わかったよ、どうぞ小さな冒険者さん。」
私とののは向き合って笑った。
285 :
辻っ子のお豆さん:01/11/10 01:44 ID:J8KJNxOb
酒場は冒険者達でいっぱいだったので、空いたテーブルはなかった。
それで見知らぬ人と相席することになった。
「ここ、いいですか?」
「どうぞ。」
ちょっとパーマの旅慣れしてそうな女性だった。
「あなた達、お名前は?」
すると彼女が煙草を吹かしながら、聞いてきた。
「ついののみれす!勇者になるのれす!」
「辻希美だろ。私は吉澤ひとみ、貴方は?」
彼女は軽く微笑んで、煙草を灰皿に押し付けた。
「小川麻琴よ、ねえ君達いい情報があるんだけど買わない?」
そう言うと小川さんは、指でお金の形を作った。
ここでお金を使うと今夜の宿代が厳しい。
1. なんか怪しい。それに所持金も少ないし、辞めておこう。
2. どんな情報だろう、お金払って聞いてみるか。
3. 強引に押し倒して情報を奪おう。
2かな…。信用してみよう。
細い人は嫌なのれすで笑いました。
3で
野宿はいやれす3
289 :
ネクロス:01/11/10 02:30 ID:dIGLZNmf
ちょっと冒険して2
290 :
ねぇ、名乗って:01/11/10 02:52 ID:9MGnfz0H
2で!!
自分的にプロローグが好きですm(__)m
2!
2で。
2de.
3
2で~
3
3
2
299 :
ねぇ、名乗って:01/11/10 10:18 ID:245KmSFD
2で野宿する2人がみたい
300 :
kusa:01/11/10 11:18 ID:fu1LiLWS
三部作とも読ませて頂きました
リアルタイムは今回が初なのでとても楽しみです
騙されても今後の糧になるってことで「2」sage
2で。
2
3
304 :
辻っ子のお豆さん:01/11/10 12:29 ID:I5xXwjib
どんな情報だろう、お金払って聞いてみるか。
「買うのれす。」
私が答える前に辻ちゃんが、財布を取り出していた。
「素直な子ね、いいわ、これで勘弁してあげる。」
小川さんはコインを1枚だけ取り、微笑んだ。
これなら宿代もなんとかなりそうだ。
「それれ、いい情報ってなんれすか?」
テーブルの中央に顔を集めるように指示され、私は耳を出した。
周りの客に聞かれない様にする為だ。
「この町に今、勇者なっちが来ているって噂よ。」
勇者なっち!その言葉を聞き私の鼓動は高ぶった。
言わずと知れた大陸一の勇者、あの伝説の英雄が同じ町に!
「会いたい?」
「はい、会いたいです。」
私は即答した。辻ちゃんの眼も輝いている。
「こっから先は、高くつくわよ。」
小川さんはまたお金のマークを作った。
私達は迷わずあり金全部差し出した。
305 :
辻っ子のお豆さん:01/11/10 12:30 ID:I5xXwjib
「こう見えても私、この世界では情報屋として有名でね。
勇者なっちにもこうして何度か情報を渡したこともあるのよ。」
食事を終えた私達は酒場を出て、小川さんに案内され高級そうな宿に来た。
「2階の一番奥の部屋にいるわ。」
私はドキドキしてきた、何を話そうか。
ノックしてゆっくりと扉を開ける、運命の出会いが・・
訪れなかった。
ガラ~ン、部屋はからっぽ、勇者なっちの影も形もない。
「小川さん、誰もいないんですけど。」
振り返るとすでに小川の姿はなかった。
もしかしてこれって…
「騙された。」
私達は旅二日目にして、早くも全財産を失った。
「あの女、ちっくしょー!」
「また野宿れすか。」
私達はとぼとぼと宿を後にした。
その時、大きな地響きが町中を包んだ。
306 :
辻っ子のお豆さん:01/11/10 12:30 ID:I5xXwjib
なんとモンスターの大軍がモーコーの町を攻めてきたのだ。
「どうして、モンスターがこんなに?」
「知るか、とにかく逃げろー!」
町の人々が大慌てで避難している。
私と辻ちゃんはあまりの出来事にあっけにとられていた。
この大陸は、冒険者達によりほとんどのモンスターは征伐され、
今では人気のない深い森や洞窟の奥でしか生息しないと言われている。
それがこんな街中に、しかもこんな大軍で現われるなんて、信じられなかった。
「あんた達、町の人を守るんだよ!」
酒場から稲葉さんの声が聞こえる。
大勢の冒険者達が勇んで外に駆け出してくる。
「よっすぃー!」
「うん、私達も戦おう。」
私は故郷のピース村を思い出していた。もう二度と、あんな惨劇はごめんだ。
1. 前線で大暴れする。
2. 中盤で臨機応変に対応する。
3. 後方で町の人々の守りに徹する。
307 :
ねぇ、名乗って:01/11/10 12:45 ID:7bLbkQRR
無難なところで2。
308 :
ねぇ、名乗って:01/11/10 12:46 ID:7RCQhq9l
3。一歩引いた目線たってまずは首謀者の割り出しを。
あと詐欺師小川もひっしこいて逃げてるはずだから、
後方にいれば見つけて金もとりもどせるかもしれないので。
3で。
3です。
311 :
あいぼんあぼーん :01/11/10 13:15 ID:blxEqxYW
3ですかねぇ。
312 :
ねぇ、名乗って:01/11/10 13:21 ID:rOYPIEGq
素敵な仲間との出会いを願って2.。
313 :
kusa:01/11/10 13:23 ID:W/0PcsMK
「2」。二人の戦闘力がわからないのでとりあえず。
強かったら前へ出ればよし。押し込まれても下がる余地あり。
最悪、駆け出そう未来へ。
1と行きたいが本気で死にそう
2
やばくなったらさがろう
1で。
4が始まっていたのですね。
今回も楽しみにしています。
と言うわけで「2」でお願いします。
317 :
ねぇ、名乗って:01/11/10 14:57 ID:9teAMTzi
3。もっとも理論的
318 :
ねぇ、名乗って:01/11/10 15:02 ID:245KmSFD
2
319 :
ねぇ、名乗って:01/11/10 15:20 ID:VtFy7oLJ
2きぼんぬ
2きぼんぬ
321 :
ざわ…:01/11/10 15:27 ID:dZx6QI4Q
3です~
どっちだろう?ん~2かなっ
3
なんか気軽に戦闘は出来ないな。
3で。
まだ素人なんだから手を出しちゃいかん。
3で。
1で。
ピンチになって誰か助けに来てくれるのキボン。
小川めぇ~!
2で
今は状況に応じて適応するのだ。
前線にいたら、ひょっとして本当に勇者なっちが
現れるかもしれないけど…。
2ぐらいで。やっぱり騙されたか…(w
329 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 01:35 ID:HjyLti5I
中盤で臨機応変に対応しよう。
前線に出るのは、まだ戦闘の初心者である私達には荷が重い。
だからって後ろでじっとしているのは性に合わない。
「のの、無理はするなよ。」
「へい!」
どうせ辻ちゃんのことだから無理するに決まっている。
モンスターと戦いながら、隣の辻ちゃんからも目を離さない様にしないと…
こりゃ骨が折れそうだ。
等と考えている内に、前線を突破したモンスターの波がやってきた。
これが私達にとって初めての戦闘。行くぞ!
周りのベテラン戦士達が大物を引き受けてくれるので、
二人の相手は比較的小物のモンスターで済んだ。
だが小物といえど、その数が半端じゃないので少しも油断はできない。
吉澤はボクシングやK-1みたいな感じで思いっきり敵をぶっ叩く。
辻はお手製の剣(木を削って作った)を振り回して、戦う。
二人の動きは素人丸出しなのだが、意外にザコモンスターには通用している。
「やるじゃねえか、お嬢ちゃん達。」
近くで戦っていたおじさん戦士に誉められた。
330 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 01:36 ID:HjyLti5I
「ハアハア・・」
私は一息ついた。
どうやら前線を突破したモンスターはあらかた倒したみたいだ。
二人合わせて十匹近くを倒した。
小物相手だけど、初めての戦闘でこの結果は充分すぎるといっていい。
私とののは笑顔でガッツポーズした。
ドドドドドド!
町の反対側で轟音が鳴り響く。
「援軍を頼む!反対側からも来やがった!」
後方で誰かの叫ぶ声が聞こえた。
周りにいた他の戦士達も急いで反対側へ走り出す。
二手に分かれて襲ってきたって言うの、モンスターが?
まるで人間の様に計画された作戦だ。
いや、今は考えている暇はない、私達も行かなきゃ。
「のの達も行くのれす!」
辻ちゃんの声に合わせて、私達も走り出した。
だがモンスターは二手に分かれたのではなかった。
331 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 01:36 ID:HjyLti5I
第三の波が上空から現われる。
1匹だけだが、それは今まで見た事もないくらい巨大な化け物だった。
羽の生えた恐竜の様なその姿は竜。モンスター軍団の親玉が満を持してご登場だ。
その竜が私達の目の前に降り立つ。
そして、その足元には逃げ遅れた小さな子供が!
「早く逃げるのれーす!」
辻ちゃんが、迷う事なく子供の方へ駆け寄る。
私は恐怖で足がすくんで前に出る事ができずにいた。
他の戦士達は皆、前線と後方に別れ、この場には私達しかいない。
いや、たとえいたとしても相手のレベルが違いすぎる。
目の前にあるのは、絶対的な死だ。
どうして走り出せるんだ、のの、どうして?
ののは泣き喚く子供を庇うように抱きしめる。
あの子供は死ぬ、ののも死ぬ、私も死ぬ。
もはやこの状況を覆す事はできない。
「ごめん、愛・・」
私は絶望を感じ崩れ落ちた。
死を覚悟したその時、私の横を一筋の閃光が走った。
332 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 01:37 ID:HjyLti5I
巨大な竜が一閃の元に真っ二つに切裂かれる。
その袂に一人の女性が、美しい剣を片手に立ち尽くしていた。
光輝くその姿は神々しくさえある。
「大丈夫、坊や達?」
かと思うと、まるで子供の様な笑顔でののと子供に微笑みかける。
ののもポカンと口を広げて見とれている。
「ほ、本当にいたんだ。」
彼女こそ竜殺しの英雄、伝説の勇者なっち、その人だった。
「なつみー、まだあっちに敵さん、ウヨウヨしてるよ。」
勇者なっちの仲間と思われる人物が彼女を呼ぶ。
「ごめんごめん紗耶香、今行くべさ。」
勇者なっちはあっという間に、その場を立ち去った。
私とののはポカーンと顔を見合わせた。
「本物・・」
「れすね。」
「だね。」
「すげー!かっけー!イエーイ!」
私達はお祭りみたいに騒いだ。奇跡が起きたんだ。
333 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 01:37 ID:HjyLti5I
泣き止んだ子供を、安全な所に避難させ私達は再び戦場に戻った。
まだ戦いが終った訳ではない。
「よっすぃー、あそこ!」
辻ちゃんが何かを見つけ呼ぶ。あれは小川、こんな所にいたのか。
「追いかけましょう!」
その時、後方から不思議な気配を感じた。
薄暗い街路の脇に、日本刀を持ちたたずむ美しい娘がいた。
心なしかこっちを睨んでいる気がする。
まさか、あの娘が・・?
1. 私はその怪しい娘に近づいた。
2. とりあえず小川を追うのが先だ。
3. まだ戦闘は終っていない、前線へ行こう。
1で。
335 :
ねぇ、名乗って:01/11/11 01:42 ID:hblRN91L
1de
336 :
( ´ⅴ`)/:01/11/11 01:43 ID:z9HmoD7v
3れ!
1で
1
3
1っす
1です。
ごまきとうじょうっ
からみたいけど… からんどくか。1で
2
おうおうなっちの登場の箇所は鳥肌モンだったぞ。
よくやった。感動した。
最後の出番と思われる小川の言い訳を聞こう。
2
1だ
小川憎い。2。
なっち(・∀・)イイ!
闘って認められよう。3で。
後藤とのからみはまだ引っ張ってほしい
2で
349 :
ねぇ、名乗って:01/11/11 07:24 ID:JAQpPrh2
旅立ちの章なのに、展開が早すぎ(いつものことだけど)
なっちなんてこんなところでだしちゃダメだよ・・・・。
後藤ともまだ絡みたくない。2で
2
後藤との絡みも見たいけど・・・小川が気になる。
2で。
1を選ぶと後藤、2なら小川、3ならなっちが仲間になるのかな?
それだったら2がいいです。
353 :
ざわ…:01/11/11 10:24 ID:S2frKFkN
2で
とりあえず小川をしめて金を取り返そう
2で。
1で後藤をゲット!
1れ。
後藤×辻の絡みは最高!
でも居合切りが怖いから2.
3でモンスター殺してアイテム奪え
モティロン2で
1
361 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 17:26 ID:Jxh1P9vm
とりあえず小川を追うのが先だ。
「あんた達!」
小川も私達に気付いて逃げ出す。
甘いな、私と辻ちゃんの足から逃げられると思うなよ。
「つ~かま~えた!」
街路脇に追い込み、辻ちゃんが小川を取り押さえた。
「お金返すのれす。」
「フン、騙される方が悪いのよ。」
押え込まれても、小川はまったく悪びれた様子もなく言い放つ。
「そうね、あんたのおかげで、いい勉強になったよ。」
私はしゃがんで小川の顔を覗きこんだ。
彼女は必死で逃げようともがいているが、
辻ちゃんが全体重をかけて馬乗りになっているので、びくともしない。
「でも、謝るまで許さないからね。のの、やっちゃえ。」
「何、何、何するっていうの、ちょっと待って、きゃーアハハハ。」
必殺、辻ちゃんのくすぐりの刑。
「イヤー、ちょっ、アハハ、わかっ、キャ、あやまるから、ハハハ、許して~!」
小川は負けを認めた。
362 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 17:26 ID:Jxh1P9vm
「私達の全財産、うん、ちゃんとあるね。」
降伏した小川から、騙し取られたお金を取り返した。
「ごめんなさい、許してー。あなた達にはこれからは無料で情報あげるからさ。」
「ろうします、よっすぃー。」
「まあ、さっきの情報もあながち嘘でもなかったし、許してやっか。」
本物の勇者なっちに会えて、機嫌が良かったので許す事にした。
「でも次また同じ事したら、こんなもんじゃ済まないからね。」
「はい、心入れ替えます。」
騒動も解決し表通りに戻ると、遠くで戦士達の勝鬨の声が聞こえた。
どうやら戦いは勝利に終った様だ。
冒険者達の酒場シスコムーンは、さっき以上に大盛り上りしている。
町を守る為に戦い抜いた戦士達が集まり、祝勝会が始まったのだ。
傷ついた戦士達もおかまいなしで、飲みまくっている。
今日の主役はもちろんあの人だ。
挟み撃ちされ不利だった状況を一気に優勢に立て直した人物。
勇者なっちは大勢の人に囲まれ、恥ずかしそうに笑っている。
私達もさっきのお礼を言いたかったが、人だかりで近寄ることもできなかった。
363 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 17:27 ID:Jxh1P9vm
戦いの夜が明け、新しい朝が始まる。
小さな宿屋の一室で私は目覚めた。
昨日はあの後、辻ちゃんが眠いと言うので早々に祝勝会を抜け出した。
お金も取り返したので、どこかの宿屋を探していたら、
町の為に戦ったという理由で、タダで泊めてもらうことができた。ラッキー!
「のの、朝だよ。起きろー!」
「まらねむいのれす。」
ったく、しょーがないなぁ。早く起きて勇者なっちにお礼言いに行きたいのに。
コンコン
部屋の扉をノックする音が聞こえる。誰だろう、宿の人かな?
私は返事をして扉を開く。そこにいたのはなんと小川麻琴だった。
「なんだ、あんたか。仕返しにでも来たの?」
「ち、違うわよ。失礼ね。」
「悪いけど用なら後にしてくんない。これから勇者なっちに会いに行く所なんで…」
「勇者なっち?もういないわよ。」
「えっ!?」
情報屋小川の話によると、なっちとその仲間は夜中のうちにこの町を出たそうだ。
色々お話したかったのに・・がっくし。
364 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 17:27 ID:Jxh1P9vm
「まあまあ、貴方が旅を続けるならまたその内会えるわよ。」
「ほんと?」
「情報屋小川麻琴は、嘘は言わないわ。」
「言った、昨日。」
「私、古い事は忘れる質なの、新しい情報にしか目がなくて。」
「もういい、それで今日は何の用なの?」
「昨日のお詫びに、あなた達初心者にピッタリの仕事持ってきたの。」
そう言うと、小川は3枚の資料を取り出した。
「冒険者はこういった依頼をこなして、お金を貯めるのよ。」
「へーなるほどねー。」
「どれでも好きな仕事一つ、選んでいいわよ。」
せっかくだから何かやってみるか。
1. 迷子の猫探し
2. お金持ちの屋敷の警備
3. 東の谷の盗賊退治
あいぼむに会いに行こう。3
3で。
日本刀を持った後藤はいずこ・・・
とりあえずアイボンをゲットするため3かな。
1で
3だとまた死んでまいそうだ
何日か前、数的に不利と言って逃げたのに3はおかしい。
ここは2でお金を貯めようではないか!
新キャラ登場に期待しつつ2
3で
372 :
ざわ…:01/11/11 18:28 ID:S2frKFkN
1
が良いです。
今日は珍しい時間に更新ですね。ストーリー長めだしね。
ほのぼのしていい感じ、凄い長編になりそうな予感(w
2でお願いします。
このシナリオ長編RPGにつかえるよなあ。
2で。
3ですかね?
>>374 じゃあRPGスレと共同で…(w
選択肢は2
盗賊退治もだけど、まずはそれの準備を。
377 :
名無し募集中。。。:01/11/11 20:54 ID:WYQYqyBX
あいぼんゲットだぜ!3!
378 :
名無し募集中。。。:01/11/11 20:54 ID:+e73uH6V
まずは危険度の低い仕事からこなそう。1で。
お金貯めるのと新キャラゲット両立するなら1か2ですよね。
ん~2ですかね
2
猫好きなので1!
無難に2。
1
384 :
Q:01/11/11 22:24 ID:0uhP4WvM
3
385 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 22:46 ID:rO4M3zV4
私は『東の谷の盗賊退治』を選んだ。
昨日の戦いで、戦闘に少しだけ自信がついたからだ。
「盗賊団といっても十人にも満たない小さな集団らしいわよ。」
「うん、知ってる。昨日会った。」
「へ?」
「なんでもねっす。それで報酬は?」
「成功したら3000モニよ。」
「わかった、早速行くよ。」
私はまだベットでうずくまっているののを叩き起こして、準備を始めた。
宿代が浮いたので、お金に少し余裕がある。
私達は武器屋、道具屋を回ることにした。
「のの、新しい武器がほしいのれす。」
辻ちゃんのお手製剣は昨夜の戦闘でぼろぼろになっていたのだ。
木を削って作ったおもちゃみたいな物だったから、当然と言えば当然だ。
それで、手ごろな値段のこん棒を買ってあげた。
よく似合っている。こんなにこん棒の似合う勇者は他にいまい。
残ったお金で、戦闘以外でも役に立つだろうと思い小さなナイフを買った。
それで、所持金は全て使い切ってしまった。
386 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 22:47 ID:rO4M3zV4
準備を終え、私とののはモーコーの町を出発した。
東の谷までは常人が歩いて丸一日かかる距離にある。私達のペースで半日くらい。
なるべく野宿したくない私達は、日帰りする気で急いだ。
そのおかげで昼過ぎには谷に到着することができた。
昨日見た感じでは、リーダーのお団子頭以外はたいしたことなさそうだった。
とはいえ、数的に不利なのは変わらない。
「よーし、突っ込むれすよ。」
「それじゃあ、また囲まれて昨日の二の舞だよ。」
「にのまいれすか。」
要はこっちから仕掛ければいい訳だ。
見つからない様に一匹ずつ仕留めていけば、簡単に片付く。
私は辻ちゃんに作戦を伝え、正面から行かず谷の裏側から回りこむ事にした。
「いたのれす。」
さっそく盗賊子分の一人を見つけた。
私は息をひそめて近づき、素早く相手の首を絞めおとした。
あっけないくらい簡単に決まった。盗賊子分はその場に気絶した。
「すごいのれす。次はののがやるのれす。」
辻ちゃんもやる気満々だ。大丈夫かなぁ・・
387 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 22:48 ID:rO4M3zV4
さらに裏側から谷を登ると、洞窟の様な物があった。
「ここが盗賊の住み処かな。」
「入ってみるのれす。」
どうやらその様だ。壁にあいぼん団という立て札と飾りが付いている。
どういう盗賊だよ、おいおい・・
そのまま入り口を少し進むと、二人目を発見した。
「よーし、やるれすよ。」
「音を立てない様に慎重に頼むよ。」
「任せるのれす。」
辻ちゃんは勇んで盗賊に近づく。私は心配でしょうがなかった。
ところが、辻ちゃんの意外性は私の想像をも遥かに凌駕していた。
なんと一度見ただけの私の技をあっさり真似してのけた。
全く音を立てる事なく、盗賊を締めおとしたのだ。
そしてにっこりと笑って、ガッツポーズ。
そして大きなお腹の音をグゥ~!
「誰や~!」
辻ちゃんの意外性は私の想像をも遥かに凌駕していた。
388 :
辻っ子のお豆さん:01/11/11 22:48 ID:rO4M3zV4
お腹の音で、残りの盗賊達に見つかり、すっかり囲まれてしまった。
「なんやまたお前等か。あいぼんなめたら許さんで~。」
2対7、状況はかなり悪いけど、こうなったら戦うしかない。
私達は覚悟を決め、思い切って暴れまわった。
多勢に無勢、私達は思いっきりやられ牢屋に捕らえられた。
「ごめんらさい、おなかすいてたのれす。」
「泣くなよ、私の作戦も悪かったよ。」
小さな窓の付いた岩の牢屋。なんとか脱出しなきゃ。
私は手持ちの道具でなんとかならないものか考えた。
1. 辻ちゃんのこん棒
2. 小さなナイフ
3. ペンダント
そろそろ3かな?
うーん。やっぱ順当にいって、2だろうねえ。
391 :
名無し募集中。。。:01/11/11 22:52 ID:PfLImyE5
2
ここは小さなナイフで、2です。
むむ…?武器は取り上げられなかったのか…。
2のナイフで。
奇跡の力で。3。
2か?
何か辻ちゃんが妙にかわいい。
まだペンダントは使わない方がおもしろそう。
順当に行けば2なのかな……。
397 :
Q:01/11/12 00:38 ID:I6rqE9yf
398 :
あいぼんあぼーん:01/11/12 01:10 ID:2topZFyx
>>397 まぁ、TVゲームでもよくあることだし深く考えるのは止しましょう(w
僕は3でお願いします。
申し訳ない、ageてしまった・・・。
ここは3
せっかく買ったんだから2で
2ですな
403 :
辻っ子のお豆さん:01/11/12 01:23 ID:U8G4jTX8
>>393 こん棒と小さなナイフ
取り上げる程の武器でもないってことで
2で
2de.
407 :
ざわ…:01/11/12 09:59 ID:Q/l3Ko7l
3じゃ
408 :
ねぇ、名乗って:01/11/12 12:48 ID:TLfs1x8D
2でー。
409 :
辻っ子のお豆さん:01/11/12 13:43 ID:C71arBQr
小さなナイフを使おう。
私はまず牢をしきっている鉄の柵を切ってみることにした。
駄目だ、ナイフの方が削れてしまう。
「こっちはろうれすか?」
辻ちゃんが、横の岩の部分を指した。
数ミリずつではあるが削れることには削れる。
とはいえ、ハンパな作業じゃない。拳大の穴を作るのに1時間近くかかった。
「無理だよ、こんなんじゃ!」
私は疲れ果てて、その場に寝転がった。
「何が無理なんや?」
すると盗賊団のリーダー加護が、こっちにやってきた。
私はあわててナイフと掘った穴を隠した。
「こっから出すのれす!」
辻ちゃんが鉄の柵に掴みかかる。
「安心せい、明日の朝には出したる。」
「ほんとれすか。」
「早朝に奴隷商人が来るから、高う売りさばいたるで。」
なんだって~!
410 :
辻っ子のお豆さん:01/11/12 13:43 ID:C71arBQr
「二人とも若くて活きがいいから、いい値段になりそうや。」
そう言うと加護は笑いながら向こうへ行った。
タイムリミットは明日の朝、それまでに脱出しなければ。
私はナイフを放り投げた。こんな物じゃとても間に合わないよ。
でも他に方法も思い付かない。どうすればいいんだ。
「愛・・」
私は捕らわれの身の愛を思い出した。私達まで捕らわれてどうすんだよ。
「あきらめちゃいけないのれす!」
辻ちゃんがナイフを持ってまた掘り出す。
そうだよな、愛を助け出すって約束したのに、こんな所であきらめちゃ駄目だよな。
私は再び立ち上がった。
二人で交代しながら穴を掘り進めた。そして日が暮れかけた頃。
「親分、大変です!」
「何事や!」
どうも外が騒がしい。何かあったのだろうか?
「帝国の奴等が、この谷に進軍してきてやす!」
盗賊達の動揺が私達にも伝わった。帝国?
411 :
辻っ子のお豆さん:01/11/12 13:44 ID:C71arBQr
私は牢についていた小さな窓から外を覗きこんだ。
重厚な鎧をまとった大勢の兵士が、谷を囲んでいる。あの鎧には見覚えがあった。
ピース村を襲い、愛を強奪していった奴等と同じもの。
「あいつら・・!」
私は体が熱くなった、愛を連れ去ったのは帝国なのか!?
「もうこの谷はおしまいだ。」
「逃げろ逃げろ!」
盗賊の子分達が、大慌てて騒いでいる。その時・・
チャリン!私達の牢屋に小さな鍵が投げ込まれた。
「盗賊ごっこはお終いや、お前等にももう様はあらへん、それで何処へでも失せい。」
盗賊のリーダー加護だった。加護は他の子分達とは逆に帝国軍の方へ走り出す。
「あいつ、一人で立ち向かう気か?」
「とにかく、早くここから出るのれす!」
私達は投げ込まれた鍵を使って、牢を出た。
1. 今のうちにここから逃げて、町に戻ろう。
2. 安全な所に離れて、様子を見ていこう。
3. あいつをほうっておく事はできない!
辻っこさん、楽しみにしてます。がんばってください!
3で。
3にしたいけど死にそうだなぁ・・・
2で
414 :
23:01/11/12 14:55 ID:3ZKeh7+B
3しかありえないだろ。
あいぼむを殺すわけにはいかん。
辻豆さん、私も毎日楽しみにしてます。頑張ってください。
ほんとにあいぼんあぼーんじゃ洒落にならない、
危険だろうけど3でお願いします。
2
加護は何か知ってそう
下手に出るより様子見で2
2で。
2
3
3です。
3de
423 :
ざわ…:01/11/12 18:29 ID:Q/l3Ko7l
2~
3!!!
応えるしかないでしょう!!
3!
あいぼんを見捨てるのはイヤ。
ってことで3。
>>403 少々無理が(w
こん棒と小さなナイフを取り上げなかったのは
「壁にあいぼん団という立て札と飾り」をつけるような盗賊団だから
ってことでいいですか?
あいぼんなんか知ってそうだけど、3で。
俺も3
3でしょう
430 :
:01/11/12 20:53 ID:asiNU7Ip
つか、ここで3じゃないとあいぼんが仲間にならないだろ。
もちろん3
3以外考えられん
おれも3に賭ける
3だ。
( ´ⅴ`)ノ<3なのれす!ののはあいぼんをみつてないのれす!
436 :
辻っ子のお豆さん:01/11/13 00:34 ID:j8Z6wEBp
あいつをほうっておく事はできない!
私は小さな牢屋の鍵を握り締めそう思った。
借りを作ったまま死なれたんじゃ、目覚めが悪いよ。
なにより愛をさらった帝国兵を前にして、退く訳にはいかなかった。
私は辻ちゃんと目を合わせた。どうやら考えている事は同じ様だ。
「行くか、相棒。」
私達は帝国軍の待ち構える方へ走り出した。
谷の表では、盗賊団リーダー加護が孤軍奮闘していた。
「うち一人になっても負けんで!」
加護はその小柄な体を活かし、素早い動きで次々と帝国兵を倒していく。
「あいぼん団のナワバリ荒らす奴は許さへんのや~!」
谷の登り口は人一人分くらいの狭さなので、帝国兵も攻めあぐねていた。
もっとも加護の体力がなくなるまでの話だが。
「ハァハァ、なんぼいるんや。」
いくら倒しても、一向に敵の数が減る気がしない。
加護は死を覚悟していた。最後まで己の道を貫き通して死ねるなら本望と思った。
脇から伸びたこん棒がせまり来る敵兵をころがり落とす。
そんな加護の信念を変える娘が、目の前に立つ。
437 :
辻っ子のお豆さん:01/11/13 00:35 ID:j8Z6wEBp
「ライバルは勝手に死んじゃいけないのれす。」
加護は驚いた。どうしてこいつがここに来たのか?
「二人とも下がって!」
さらに、もう一人の娘が上の岩場から丸い大きな岩石を押し転がす。
押し出された岩石は狭い坂の途中にいた帝国兵を巻き込み派手に転がり落ちた。
加護の信じられないといった表情で二人を見渡す。
「なんでや、なんでお前等来たんや。うちの子分でさえ逃げたゆうのに!」
小さい方の娘が真面目な顔で答える。
「勇者は困っている人を助けるものれす。」
馬鹿かこいつは、何が勇者だ。そんな理由でこんな勝ち目のない戦いに…
「おい、お前もこんなアホと同じ考えか?」
背の高い方の娘が、にやにやしながら答える。
「別に~助けた方がかっけーかなって思っただけ。」
どっちもアホだった。
帝国兵の第二陣が押し寄せてくる。
もしこんなアホ達ともっと早く別の形で出会えていたら、うちは・・
加護の想いも空しく、三人の勝ち目のない戦いは始まった。
438 :
辻っ子のお豆さん:01/11/13 00:35 ID:j8Z6wEBp
「紺野あさ美です。落ちこぼれだけど将軍です。」
「ちょっと将軍、誰にあいさつしてるんですか、いきなり。」
谷を襲う帝国軍を率いる将軍紺野は、部隊長の斎藤につっこまれた。
「ごめんなさい、斎藤さん。」
「いやいや、将軍の方が階級上なんですから敬語使わないで下さいよ。」
「は、はい、わかりました。ごめんなさい。」
「謝らなくてもいいですって。それにまた敬語。」
「あの・・あの・・あの・・ごめんなさい。」
斎藤はつっこむのを諦めた。
「それにしても、意外とてこずってるみたいですね。」
部隊長の斎藤は、前線の様子を見てそう言った。
「それじゃあ撤退しましょうか。」
「早えっす!まだ全然負けてないっすよ!やられたのはほんの一部ですって。」
「でも、その一部の人達を早く病院に連れて行かないと・・」
「…」
斎藤隊長はもはや言葉も出なかった。
紺野将軍のボケにより、帝国兵の指揮は混乱していた。
439 :
辻っ子のお豆さん:01/11/13 00:36 ID:j8Z6wEBp
とはいえ帝国兵の数は百を越え、とても三人で太刀打ちできるものではない。
半刻も経たぬ内に、三人の疲労はピークを向かえた。
そんな時、後ろで辻加護がヒソヒソ話をしだした。
「ちょっと、あんた達何してんの?」
「よっすぃー、のの達に秘策があるのれす。」
秘策?何だ何だ、嫌な予感がしてならない。
「しばらく一人で時間稼ぎしといてや~。」
マジで、私一人でこいつ等押さえてろっていうの。
1. 無理だ。私は一人で逃げ出した。
2. 無理だ。三人で逃げ出した。
3. 信じる。やるしかない、頼むぜ辻加護。
もちろん3で!
441 :
age:01/11/13 00:40 ID:Gkd7yvFS
3
3しか選べないよ・・・
3ディア~!
だよな~ 3で
紺野おいしいなあ、萌えるなあ(;´Д`)ハァハァ
3で。
そりゃ3でしょうねぇ!
ここで逃げたら男じゃないっす。3
3。それにしても紺野マンセー。
3っす。
450 :
kusa:01/11/13 01:38 ID:7N+Q+lBe
「3」。魅せてくれ辻加護!
3でお願いします。
452 :
天の邪鬼:01/11/13 01:47 ID:rbigQtdm
2だ!2だ!! 逃げろー!!
3で。紺野が素敵です。
3です。辻加護の活躍に期待です。
455 :
名(略:01/11/13 03:13 ID:SJa407+v
3で。ののたんに賭ける!
この文章を読んだだけで紺野ヲタになりそう...
鬱だ。氏んだように眠ろう...
456 :
ざわ…:01/11/13 03:21 ID:nCKd/aDG
3で
3でお願いします。
3だ。
3以外有り得ないけど敢えて1ダ
秘策って何だ~!?
頼むぜ辻加護っ!!ってことで3でお願いします。
461 :
辻っ子のお豆さん:01/11/13 11:07 ID:fE2/La4k
信じる。やるしかない、頼むぜ辻加護。
私は最後の体力を振り絞って帝国兵達の相手をした。
時間にして2,3分だったが、その時間がとても長く感じた。
「よっすぃー、おまたせ~!」
上から辻ちゃんの声が聞こえた。私はすぐにその場を離れた。
果たして二人の秘策とは?私は息を飲んで動向を見守った。
「ぶりんこうんこが輝いてみえる~」
突然、辻と加護が滑稽な歌を歌いながら踊り出した。
私はもちろん帝国兵達もあきれて見とれる。
「なぁ~なぁ~なぁ~なぁ~なぁ~なぁ~」
二人の踊りは止まらない、気のせいか雲行きが怪しくなってきた。
「おいおいおいおい!」ピカン!
次の瞬間、世界が地獄へと姿を変える。
私はこんなに恐ろしい魔法を見た事がない。
なんと天から無数のうんこが谷目掛けて降り注いできたのだ。
私は洞窟に身を隠し、その光景を目の当たりにした。
うんこまみれになり逃げ惑う兵士達、笑いながらはしゃぎ回る二人。
それは地獄に他ならなかった。
462 :
辻っ子のお豆さん:01/11/13 11:08 ID:fE2/La4k
斎藤隊長が頭にうんこを乗せ絶叫する。
「いやー!きしょー!助けてー!将軍!」
紺野将軍もすでにうんこまみれである。
「あの・・それでは、撤退しましょうか?」
「はい、します。します。します。全軍撤退だー!」
異論を挟む者は一人もいない。帝国軍はたまらず撤退を始めた。
「良かったです。これ以上怪我人が増えなくて・・」
紺野はうんこまみれの顔で微笑んだ。
「ちっとも良かなーい!」
斎藤隊長の絶叫が辺りにこだました。
「のの達の勝ちれーす!」
「あいちゃんマンの力、思い知ったか~!」
帝国軍が撤退しても、二人は満面の笑みではしゃぎまくっている。
私は臭くて洞窟の外に出る事ができずにいた。
「どういう魔法だよ・・」
あの二人に常識は通用しないということはわかった。
まあ、とにかく生き延びれた訳だ。
私達はありえない勝利を手にする事ができた。
463 :
辻っ子のお豆さん:01/11/13 11:08 ID:fE2/La4k
戦いが終り、私達はうんこ臭い谷を離れ安全な街道まで避難した。
「さてと・・」
私とののは正面から加護を見据える。
この選択はののに任せることにした。
1.「あいぼん、また会いましょう。」
2.「あいぼん、一緒に行きましょう。」
3.「あいぼん、決着を付けましょう。」
464 :
ざわ…:01/11/13 11:43 ID:nCKd/aDG
あえて、3!
ここでいったん別れるようにしむけてむこうから付いて行きますと言わせる(w
だから1でお願いします
3
きったないなぁ(藁>あいのの魔法
普通に2でお願いします。
すなおに2
行け!やれ!だじゃれ合戦だっ!
3で。
3!
471 :
名無し募集中。。。 :01/11/13 13:12 ID:LNU802O6
2
472 :
kusa:01/11/13 14:28 ID:7N+Q+lBe
「2」。疲れてるときは話し合い。
1、かな。
ぶりんこは、仲間よりもライバル関係の方が面白そう
3000モニも欲しい
3で
お仕事だし、決着は先でいいので1。
迷うが・・・3かな
3
3です。
3で
3だね
481 :
ねぇ、名乗って:01/11/13 18:44 ID:L1PAot5C
2
2で!
3
1れす。
485 :
名無し募集中。。。:01/11/13 21:14 ID:/+RQ8+l2
ということで
3でお願いします。
ライバルなんだから、決着はつけないと!
487 :
Q:01/11/13 21:37 ID:2O9odibd
3かな
アイボムを仲間にするのはまだ早い。
1で。
おれも3
490 :
妄想1号:01/11/13 23:06 ID:wE9SSCWo
うーむ、悩むが3で。
序盤であんまり仲間を増やすと他の娘が仲間になるチャンスが減りそう。
漏れ的には最終的なパーティは辻・吉澤・後藤・紺野が(・∀・)イイ!!
紺野は真実を知って帝国を寝返るってことで・・・。(セ〇ス)
加護はライバル関係でラスボス手前でピンチに駆けつける(ギルガ〇ッシュ)
勝手な妄想してスマソ。逝ってきます。
仲間に逃げられた悲惨なあいぼんに救いの手を・・
2デ!!
2しかない!
3
生死をかけて戦う訳じゃないだろうから
3で進める方が面白そうだな。
それでもお別れ。1で
22222!
497 :
ねぇ、名乗って:01/11/14 03:42 ID:/0EbTtfM
3が一番面白そう
じゃんけんぴょん対決を期待して。。
3でお願いします。
499 :
辻っ子のお豆さん:01/11/14 13:46 ID:C2UQyUk7
「あいぼん、決着を付けましょう。」
「フフフ・・望むところや。」
決着!?二人ともあんな戦いの後でまだ闘りあうっての。
辻と加護の間に一陣の風が舞う。
「大食い対決れす!」
「望むところや!」
辻加護はモーコーの町の定食屋に走り出した。
あっという間に二人の姿は見えなくなった。
「大食い対決って、ちょっと待てー!」
私が後を追い駆けて、定食屋の扉を開いた時にはすでに勝負は終っていた。
「ゲプー」
机の上に空っぽのドンブリが、山の様に積まれていた。
「うちと引き分けとはやるやないけ。のの。」
「決着は次の機会にもちこしれすよ、あいぼん。」
店長さんがレシートを持って私に近づいてくる。
「あんた、この二人の連れ?代金締めて3000モニになりやす。」
私は二人をぶっとばした。
こうして、盗賊退治の報酬はあっさりと消えてなくなった。
500 :
辻っ子のお豆さん:01/11/14 13:47 ID:C2UQyUk7
「呆れてものも言えないわ。」
私達は酒場シスコムーンで情報屋小川に仕事の結果を報告した。
そのことを聞いた小川は、もうお手上げといった感じだった。
「なんや文句でもあるんか。」
そんな態度が気に食わない加護が、小川に突っかかる。
「ちょっと、このチビ誰よ?」
「誰がチビや、あいぼんなめたら許さんでぇ~!」
どうやらこの二人、あまり相性は良くない様だ。
「盗賊団のリーダーの加護ちゃんです。なんか成り行きで一緒になっちゃって。」
私が説明すると、小川は信じられないといった表情で怒り出した。
「盗賊退治に行って、仲良くなって帰って来る冒険者がどこにいるのよ。」
「ここれす。」
辻ちゃんが嬉しそうに手を挙げた。
小川は呆れ果ててそれ以上口を開こうとはしなかった。
「それでまた文無しになっちゃったんで、仕事ほしいっす。」
小川は無言でいくつかの資料を渡してくれた。
私達三人は一度宿に戻り、これからの事を相談する事にした。
宿は今日も無料で泊めてもらえた。助かった。
501 :
辻っ子のお豆さん:01/11/14 13:47 ID:C2UQyUk7
「・・という訳で私達は旅を始めたんだ。」
宿のベッドに腰を掛け、私は加護にこれまでの経緯を簡単に話した。
「なるほどの~、その幼なじみもアイゆうんか。うちと同じやん。」
そう言えば同じ名前だ。まあただの偶然だろうが・・
「あいぼんと愛ちゃんれは似ても似つかないのれす。」
「どういう意味や、それ。」
そう言えば、帝国軍はどうして盗賊討伐などしたのだろう?
小さな盗賊団一つのためにあんな大軍を用いてまで・・
もしかしてこの、愛と同じ名を持つ少女になにか秘密があるのだろうか?
いやそれはいくらなんでも考えすぎか。
「ところれ帝国ってなんれすか?」
辻ちゃんが素朴な疑問を投げかけた。
「なんやお前、中澤帝国の事も知らへんのか、常識やで。」
中澤帝国、辺境のピース村では聞かない名前だ。
「ええわ、うちが今から無知なお前等に説明したる。」
加護が自慢気に私とののの前に立つ。
私達は拍手であいぼん先生を出迎えた。
502 :
辻っ子のお豆さん:01/11/14 13:48 ID:C2UQyUk7
「我らがつんく王の治めるハロプロ王国の北に位置し、対立関係にある国。
それが皇帝中澤の統治する中澤帝国や。現在も冷戦が続いとるそうやで。
また、中澤帝国には皇帝直属の三将軍が付き従っているんや。
お前等の村を襲った矢口言う奴、今日谷を襲った紺野言う奴、
そしてもう一人、ベールに包まれた恐ろしい奴がいるそうや。
はっきり言って、あいつらを敵にまわすのは自殺行為と同じやで。
それでもお前等、帝国と戦う気か?」
もちろん返事は決まっている。
「戦う。自殺行為でも何でもやるしかないんだよ。」
「愛ちゃんを助けるって約束したのれす。」
私達が本気だと知ると、加護は嬉しそうにした。
「おもろいでお前等。決めた、うちも付き合うたる。」
こうしてあらためて私達に新しい仲間ができた。
その頃・・
1. 中澤帝国では
2. ハロプロ王城では
3. とある民家では
祝!あいぼむ加入!
3が気になったり…
3が気になる。
2。
3で!
3!
3を選んでしまう。
3で♪
いっそ?Bで
三将軍のもう一人って誰になるのかな?
過去の例からいくとやはりあの人かな・・・。
ここは3でお願いします。
2かな
3
ペンダントの姫が気になる
1
515 :
ざわ…:01/11/14 17:01 ID:tpiuswO2
紺野将軍はもうしばらくでないのかな…
とりあえず1!
516 :
夢幻夢:01/11/14 17:19 ID:4v1x69rM
この仕事のシステムって
アーク ザ・・・ですか?
とりあえず3かな。
3です。
まだ見ていない場面なので3
519 :
Q:01/11/14 18:29 ID:Pi/Ydwre
1
中澤の秘密兵器といったら・・・登場が楽しみです。
3で。
やっぱ謎のもう一人は「あのお方」ですね(w
ちょっと寄り道?3で
さらなる物語の展開を期待して3。
3
新キャラの予感…?
3で。
2で。
オモロイです。
愛タンが気になるんで1で
527 :
辻っ子のお豆さん:01/11/15 00:10 ID:j8lRleNQ
その頃、ハロプロ城下町のとある民家では・・
「里沙、あんた家を出るって本当なの!」
背の高い娘がまだ小柄な娘を呼び付け怒鳴りつけていた。
里沙と呼ばれた少女は不敵な表情で怒鳴りつける少女を睨み返す。
「もう飽きたんだよね、こんな普通の生活。」
彼女達の家は王国の民の中でも貧しい方であった。
「朝から晩まで馬鹿みたいに働いて、そうやって一生を終える。
私はそんな人生ごめんだね。たった一度の人生、上を目指したいんだよ。」
怒鳴りつけていた娘、木下はその言葉に困惑を露わにした。
「私達みたいなしがない平民にそんな事、無理に決まってるでしょ!」
「私はあんた達とは違う、どんな手を使ってでも登りつめてみせるさ。」
たとえ汚いコネを使ってでも・・
新垣はそのまま振り返る事なく家を飛び出した。
「待ちなさい、里沙!」
だが木下の静止の言葉も新垣の耳には届かなかった。
走り行く彼方には、輝けるハロプロ王城がそびえ立っている。
彼女の目的はただ一つ、あの城の王座。
528 :
辻っ子のお豆さん:01/11/15 00:10 ID:j8lRleNQ
ハロプロ王国騎士団長、石黒彩。
実直で、その実力は王国一、つんく王の信頼も厚い。
まさに騎士の鏡と言われる娘であった。
そんな彼女がある日、たった一つの過ちを犯してしまう。
立ち寄った酒場で酔っ払いの冒険者と諍いが起こり、誤って斬り殺してしまう。
幸いその現場は人通りのない暗い路地裏。
この事が公に知られたら、自分の騎士団長としての位が崩れ落ちる。
誰にも見られる事なくこの場を立ち去ろうと、石黒は考えた。
ところが運のないことに、一部始終を目撃していた町娘がいた。
彼女はこの件の黙秘の条件に、一つの申し出をしてきた。
その時の石黒にこれを断ることはできなかった。
「ハロプロ近衛騎士団への入団を許可しろ。」
通常、名誉あるハロプロ近衛騎士は一平民が軽々しくなれるものではない。
貴族階級を持つ者、もしくは戦場で功績を認められた者のみが、
何年も努力して勝ち取る事の出来る誇り高き存在なのである。
新垣里沙はたった一晩で、その階級を得たのだ。
しかし彼女の野望にとって、これはまだほんの始まりでしかなかった。
529 :
辻っ子のお豆さん:01/11/15 00:11 ID:j8lRleNQ
「ハロプロ城を目指そう!」
これが昨晩の話し合いの結果、私達三人が出した答えだった。
中澤帝国と私達だけで立ち向かうのは無謀すぎる。
でもつんく王にこの話を持ち掛ければ、きっと力を貸してくれるはず。
敵対関係にある国が、自国の村を襲ったのだ。
民思いのつんく王が黙っているはずがない。
ハロプロ騎士団の力を借りれば、帝国とも十分渡り合える。
そして捕らわれの愛を救いだすんだ。
今の私達にこれ以上の作戦は思い付かない。
こうして私達の目標は王国の中心地、ハロプロ城と決まった。
始まりの町モーコーを後にする前に世話になった宿の人と、
酒場の稲葉さんにもあいさつをしてまわった。
町の入り口で小川が、旅立つ私達を出迎えてくれた。
1.「お世話になりました。」お礼を言った。
2.「世話になったな!」ぶん殴った。
3.「一緒に来るか?」仲間に誘った。
普通に1。
松浦は登場するのかとても気になる今日この頃。
3で。
(ё)<1
つまらん回答だが、オーソドックスに1にしときます。
何気に聞いてみたい。3で
小川のほうで断るかも知れんが
3で。
3。それにしてもコネ…笑いました。
3でいいんじゃないでしょうか?
538 :
ざわ…:01/11/15 00:32 ID:hOWnjLWa
1で
1
3かな
541 :
sage:01/11/15 00:58 ID:hEMLqu0m
今「街れす」を読み終えました。おもしろ~
で「娘切草」「むすめたちの夜」も読みたいんだけど、読み方分かりません。
過去レスで変換するためのソフトはダウンロードしたんですが、、、
誰かタスケテー
3
まぁふつうに
2にしたい
連れてっても役に立つのか疑問だけど、3
しかしこれ程の話を毎日更新できる作者さんって一体、、、
こうもオーソドックスだと2にしたくもなるが、
…やっぱ3かな。
547 :
sage:01/11/15 01:25 ID:pfT/vbob
>>546 マジでありがと!!徹夜で読みそう、明日仕事なのに...
今回もおもしろい!辻豆さん、頑張ってくれ~
>>547 ちなみにsageはメール欄に半角で「sage」ね・・・
>>548 なんかおかしいと思ってましたYO!次からはちゃんとsageで逝っとき升
1
551 :
kusa:01/11/15 05:18 ID:BB19el5e
「3」。どうする小川?
1です。
1で。
一緒にいたら情報収集できないし
やっぱ2やね。
555 :
Q:01/11/15 10:00 ID:/l3yu/lK
2でもよいのでわ…
1で♪
3。
558 :
名無し募集中。。。:01/11/15 15:01 ID:AAfa79Yw
2しか考えられない
スマソ手違いが
氏ぬわ
560 :
名無し募集中。。。:01/11/15 17:08 ID:DOXKa8KN
絶対3!!
また後で情報くれるかもしれないから1
?B
すっげー長編になりそうな予感。辻豆さんファイ
3で
564 :
kusa:01/11/15 23:45 ID:jG/gK5VJ
しばらく待つとうpであろう
と思いつつオチテイク自分(w
565 :
辻っ子のお豆さん:01/11/16 00:01 ID:onQ4AYj0
「一緒に来るか?」私は彼女を仲間に誘った。
「冗談じゃないわ、あんた達に付き合ってたこっちの身がもたないわよ。」
「そっか。」
小川の返事はまあ予想道理のものだった。
「そやそや、足手まといはいらんで。」
「なによ、盗賊くずれにそんな事言われたくないわね。」
加護のひやかしからまた喧嘩が始まる。
「なんやて~、このブス!」
「私のどこがブスよ、このハゲ!」
「ブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブス!」
「ハゲハゲハゲハゲハゲハゲハゲハゲハゲハゲハゲ!」
「けんかはいけないのれ~す!」
止めに入った辻ちゃんの体当たりで二人は吹っ飛ばされ、喧嘩は終った。
「・・ったく、あなたも大変ね、こんな二人と旅なんて。」
ぶつかった場所をさすりながら小川が私に囁く。
「まあがんばるよ。じゃあそろそろ行くね。バイバイ。」
「一応旅の成功を祈っといてあげるわ。元気でね。」
情報屋小川麻琴と別れ、私達はモーコーの町を後にした。
566 :
辻っ子のお豆さん:01/11/16 00:02 ID:onQ4AYj0
吉澤、辻、加護の一行はハロプロ城を目指しさらに西へ
目的の場所は遥か彼方の地、長い道程になりそうである。
この日はひたすら歩きつづけ、山脈のふもとの林で野宿することになった。
夕食に、町を出る前に私が作っておいたおにぎりを出す。
「へえ、なかなかいけるやん。」
「ノリがパリパリれおいしいのれす。」
「でしょ、だから巻かないで置いたんだよねー。」
「けど、中身たくわんってどうゆことやねん。」
「ポリポリ・・たくわんもうまいのれす。」
「お前は何でもいいんかい!」
「てへてへ。」
夕食を終えた私達は毛布を出して寝る準備を始めた。
私は日記を取り出して、今日あった出来事を書き綴った。
清楚な私は旅に出てから毎日ちゃんと日記をつけている。
今日で旅を始めてから四日経つ。
たった四日の間でずいぶんと色々なことがあった気がする。
いろんな人との出会いがあり、そして別れがあった。
おそらくこの先、さらに多くの出会いと別れを繰り返すのだろう。
あの娘とも会えるかなぁ・・私はペンダントの少女を思い出した。
567 :
辻っ子のお豆さん:01/11/16 00:03 ID:onQ4AYj0
すると突然、周りの景色が一変する。
まただ、またあのお城の一室に飛ばされるのかと私は思った。
ところが今回は違った。
豪華な部屋でもない、私達のいる林でもない、見た事もない場所。
例の美しい娘とあの飯田さんが薄暗い岩陰でたき火をしている。
娘の姿もいつもの様な華やかなドレスではなく、ごく普通の旅人の様な格好だ。
二人は何かについて真剣な顔付きで話し合っている。
一体どうしたんだろう?
だが私の声も届かず向こうの声も聞こえないので、どうすることもできない。
名前もわからない同じペンダントを持つ彼女は一体誰なのか。
どうして私が何度も彼女の事を見るのか。
疑問はたくさんある。けれどその一つも解からぬ内に景色は再び変化を始める。
「よっすぃー、よっすぃー!」
「あ、ののか。」
気が付くとまた、私は現実へと戻っている。
「ののからないれすよ、もう。」
「どうしたんや、急にボーっとしおって、おかしな奴やな。」
目の前に、毛布を抱えた辻加護が立っていた。
568 :
辻っ子のお豆さん:01/11/16 00:03 ID:onQ4AYj0
「ごめんごめん、それよりどうしたの二人とも寝たんじゃ?」
「それが、ちょっと問題があってな。」
二人が困った様子でいる、どんな問題が起こったのだろう、まさか敵!?
「毛布が足りないのれす。」
「は?そんなこと?」
私はあっけにとられた。
元々二人分の準備しかしておらず、加護の分がないのだ。
この辺りの気候は温暖とは言え、夜は少し冷え込む。
あいぼんはちょっと半泣きになっていた。
まったく、しょーがないなぁ。
1. 毛布を加護に貸し、辻と一緒に寝る。
2. 自分の毛布に加護を入れ、一緒に寝る。
3. 辻と加護を一つの毛布で寝させる。
一番無難に。3で
見てみたい!3de!!
1
おにぎりに日記・・・なんてタイムリーなネタだろう(w
ハロモニを思い出して3で
573 :
ねぇ、名乗って:01/11/16 00:11 ID:N4rQ0A2U
3
新鮮なネタをありがとう。3で。
575 :
ざわ…:01/11/16 00:13 ID:z69mZN0/
おお、タイムリーなネタが~
ここは1で
576 :
:01/11/16 00:21 ID:LYr32uzC
2De
よしののマンセー
577 :
kusa:01/11/16 00:22 ID:F6LgDkbL
といいつつまだ居るわけだが(w
「2」で加護に単独インタヴューを。
3
1で!
作者さんはよしのの好きそうなので1で
あいぼん入れてやって、最終的には三人で寝よ。
2で。
1をおねがい
1です。
584 :
あ:01/11/16 02:31 ID:bXPXDXw1
2
1で!
1かなあ……。
587 :
:01/11/16 07:40 ID:eSQMzbeN
3で。
1で♪
3で
辻の希望でそうしたのに
寝相が悪いせいで結局風邪ひく加護
590 :
名無し募集中。。。:01/11/16 12:26 ID:9JcjYdHS
22222
あいぼん入れてやって
3
清楚な日記とパリパリ海苔の沢庵に爆死。
面白いッス。
考えただけで鼻血が出そーな3で。
3でお願いします
594 :
名無し募集中。。。:01/11/16 13:25 ID:9JcjYdHS
2にして
595 :
名無し募集中。。。:01/11/16 13:28 ID:9JcjYdHS
2っ!
1
う・・・迷う(笑)
3で
3
600 :
Q:01/11/16 17:34 ID:0YPZ4k3S
2とか…
③をチョイスしてみませんか~?
602 :
辻っ子のお豆さん:01/11/16 18:41 ID:RYdaxqWI
辻と加護を一つの毛布で寝させる。
体格的に考えても小さい二人が一緒になるのは当然である。
私は一人で自分の毛布をかぶった。
「あいぼん、おっきーのれす。」
「コラ、のの、変な所さわるんやないで!」
二人の声がうるさくて寝れたものじゃない。あの二人を一緒にしたのは失敗だった。
「ののもよっすぃーもぺったんぺったんれすよ。」
「ほほお。」
辻は明日メシ抜き、決定。
私は二人の声が聞こえない様に深く毛布を被って、いつしか眠りに落ちた。
朝日が山脈をオレンジ色に染める。
翌日、朝早く出発した私達はオット山脈の眼前にたどり着いた。
ハロプロ王国一の険しさを誇る山々が連なるオット山脈。
目指すハロプロ城はこの山脈の反対側である。
素人が普通に山脈越えをしようとしても、遭難して帰らぬ人となるのがオチである。
普通、旅人達は一度南方へ大きく迂回して山脈を回避するものである。
だがその道を使うと王城まで1ヶ月近くかかってしまう。
愛が待っているんだ、私達にそんな時間の余裕はない。
603 :
辻っ子のお豆さん:01/11/16 18:41 ID:RYdaxqWI
「遠回りは嫌なのれす。」
「しゃーないな、抜け道を使うか。」
「それしかないみたいだね。」
昨日、町を出る前に酒場の稲葉さんに聞いた話を思い出す。
オット山脈のふもとに、冒険者のみが知る抜け道の洞窟があるという。
しかしトット洞窟と呼ばれるその抜け道には、狂暴な魔物が潜むという。
そのせいで、利用するのは戦い慣れたベテラン冒険者のみらしい。
「このメンツで挑戦するのは正直、不安やけどな。」
「大丈夫れすよ。いざとなったらのの達には『ぶりんこうんこ』があるのれす。」
「駄目、もう使っちゃ駄目!あの魔法は今後禁じ手とするからね!」
「ふぇ、なんれれすか?」
「下品だし汚いし、それにあちこち(PTAとか)から抗議されるんだよ!」
「うぅ、わかったのれす。」
「おもろいのに、しゃーないなぁ。」
辻加護もなんとかわかってくれたみたいだ。
あんな汚い魔法なしでもなんとかなるさ。私達にはもう一つの切り札がある。
誰にも負けないこの逃げ足が!
604 :
辻っ子のお豆さん:01/11/16 18:42 ID:RYdaxqWI
太陽が真上に登る頃、私達はトット洞窟の入り口へとたどり着いた。
ここまで来たらもう引き返す訳にはいかない。
私はもう一度太陽の光を見れる事を信じ、洞窟へと足を踏み入れた。
暗くて長い一本道が続く。
まるで地の底まで続いている様な気がしてくる。
だが今の所、魔物がいる様な気配はしない。
私が先頭で、辻ちゃんは私の服を掴んで後ろから付いてくる。
「暗い所は怖いのれす。」
「う、うちは全然平気やで。」
そう言う加護ちゃんも、私の腕を掴んで離そうとしない。
どれくらい進んだだろうか、もう何時間も経った気がする。
気が付くと、道が3つに分かれていた。
以前ここを通った誰かが立てたのか、脇に立て札が刺してある。
立て札には矢印が右の方を向いて書かれたあった。
左の道には小さな柵があって、『この先危険、立入禁止』とあった。
正面の道には特に変わった所はなく、同じような道が伸びているだけである。
どうしよう?
605 :
辻っ子のお豆さん:01/11/16 18:42 ID:RYdaxqWI
「矢印があるんや、こっちに決まってるで。」
加護ちゃんは右の道を推す。
「なんかこっちからいいにおいらしたのれす。」
辻ちゃんはふらふらと立入禁止の左の道へと吸い寄せられる。
意見が分かれてしまった。
「もうええわ。よっすぃー、あんたが決めてくれ。」
私は・・
1. 素直に右の道へ
2. あえて左の道へ
3. 間をとって正面の道へ
2ダ。
3
俺も2
609 :
お:01/11/16 19:29 ID:bXPXDXw1
3で
2で
親に隠れてお菓子食べてるののたん萌え~。
一回食われちゃってもいいや。2で。
2がいい。
そのほうが冒険してるって感じだ。
2でしょうねぇ
よっすぃー、②なのれす!
いいにおいが気になる、2
1で!
どうでもいいですが
いつまで旅立ちの章?
2だね。
618 :
ざわ…:01/11/16 21:01 ID:3Uip2Gmp
普通に1~。
PTAからの抗議にワラタヨ。
辻豆さん楽しませてもらってます。
罠かも知れないけど1がいいな~
2
2れす
人間素直が一番。で、2。
オット山脈のトット洞窟・・・って事はあの人の登場ですか?
あえて2でお願いします。
やっぱ2でしょ。
625 :
名無し募集中。。。:01/11/16 22:57 ID:f7mb5LFB
3にしてよ。もう。
( ´ⅴ`)ノ おいしいものたべたいのれす。
2がいいのれす。
627 :
:01/11/16 23:24 ID:EaLvRFLM
( ‘Д‘)<1や。
多分2が良い、と思ふ・・・
3がいい。
2です。
2れす。
632 :
ねぇ、名乗って:01/11/17 01:40 ID:toDsMk1b
あえて左の道へ
「アーイ、こっちに行くのれす。」
辻ちゃんはするりと柵を越えて、走って行く。
「この先危険、立入禁止やで、ほんまに大丈夫か?」
加護の不安は的中した。
「うわぁーーーー!」
一人で先に進んでいった辻ちゃんの悲鳴が聞こえた。
私と加護ちゃんは顔を見合わせ、急いで柵を越え辻ちゃんの元へ急いだ。
大きな落とし穴が道いっぱいに広がっていた。
「ののはこれに落ちちゃったの?」
「だからやめとけ言うたのに、どうするよっすぃー。」
「決まってる、助けにいくしかないだろ。」
「やれやれ、世話のかかる勇者やで。」
私と加護は自ら落とし穴に飛び込んだ。
落とし穴の下には、ただっ広い鍾乳洞の様な空間が広がっていた。
「のの~!」
私は辺りを見渡し、辻ちゃんの姿を探す。
「よっすぃー、あいぼん、助けて~!」
辻ちゃんがいた。鳥の様な姿をした魔物の腕の中に!
633 :
ねぇ、名乗って:01/11/17 01:41 ID:toDsMk1b
「あ~ら、まだ二人もいたの、今日は大漁ね。」
鳥の様な魔物が流暢に言葉を話す。こいつ魔物じゃない人間か!
「お前何者や、ののを返せ!」
加護が自慢のダガーを取り出し、戦闘態勢に入る。
「フフフ、私はソニン。お相手してあげるわ小さな冒険者さん。」
鳥の様な姿の鎧をまとったソニンとかいう奴が、辻を抱えて近づいてきた。
「よっすぃー、うちがあいつの注意を引くさかい、その間にののを・・」
加護ちゃんが私の耳元に囁く。
「OK、でも一人で大丈夫?」
「あいぼんなめんなや、伊達に盗賊親分やってへんで。」
「わかった、任せたよ。」
私が動き出すと同時に加護がソニン目掛けて突撃する。
小柄な体を活かした素早い加護の攻撃を、ソニンは苦もなく避け続ける。
しかも辻を抱えながらだ。こいつの身体能力は半端じゃない。
だが加護に気を取られて私の位置に気付いていない。
あんたの真後ろもらったよ。
私は完全に隙をついて、辻を掴むソニンの腕を狙った。
完璧のタイミング、これは避けれない。しかし敵の力は想像以上のものだった。
634 :
ねぇ、名乗って:01/11/17 01:41 ID:toDsMk1b
一瞬にしてソニンが私と加護の前から消える。
私達は互いに前と後ろから突撃していたので、思わずぶつかりそうになった。
「あいつ、どこ行ったんや?」
上空から風を切る音が聞こえる。
「上だ!」
ソニンはとてつもないジャンプ力で、一瞬にして飛び上がったのだ。
「なんていいジャンプだ。ちくしょー!」
だが、ジャンプした後は落ちるしかない。そこに隙が生まれるはず。
私と加護はソニンの落下地点を予測して、構え直す。
ところが、事態はさらに悪化する。
後ろから新たな風きり音が聞こえてきたのだ。
新手の敵は加護の後ろを取り、そのまま高く飛び上がる。
「しもたー、離せコラ!」
「よくやったユウキ、とりあえず二人でいいか。」
ソニンとユウキは辻加護を抱えたまま、洞窟の上部へとジャンプする。
「待てー!」
後には私一人が残された。
635 :
ねぇ、名乗って:01/11/17 01:42 ID:toDsMk1b
冒険者を襲う凶暴な魔物というのは、二人組の使い手の事だったのだ。
しかもかなり手強い、今の私が相手になるだろうか。
私はこの暗い洞窟で一人きりになり急に心細くなってきた。
とにかく追わなくちゃ、私は奴等が消えていった方へ崖を登り始めた。
「待ってて、のの、あいぼん。」
落とし穴から這い上がり、さっきの十字路に戻る。
あいつらはどっちにいったのだろう?
すると、入り口方向の道から誰かの足音が聞こえた。
私はとっさに柵の向こうに身を隠した。
そして、その人物を見て私は驚く。
彼女は・・!
1. 勇者なっちの相棒、市井
2. 旅の行商人、保田
3. 村を襲った帝国将軍、矢口
偽者??
637 :
辻っ子のお豆さん:01/11/17 01:44 ID:behHZ87f
ごめん、名前忘れてた。
1だ! ちゃむだ!
ヤスきぼん
びっくりした…。えーと、2で。
辻豆さんトリップ使った方がよいかもね。
2希望
このたびのキーマンになる(はず?)
2のやっす―で
643 :
kusa:01/11/17 01:54 ID:kb3NrYeH
驚くくらいだからなあ
「3」を。
ここでヤスはまだ早い。1でチャムに戦ってもらおう。
2で。
そうだな、ヤッスー便利屋になっちゃうな。
じゃあフォークで戦ってもらおう。ポケモンたいせー付きだし。
1で。
1de.
1
一番強そうな1。
650 :
名前無し:01/11/17 08:54 ID:IJNxFo4S
う~~ん・・・・3
長編てどれくらい長いのかな。
まだ、冒険者たちがヘタレなとこ見ると、
スレを、5~6個ぐらいは使うだろうか。
辻まめさんがんばって!
あ、そうそう、ここは、1の市井なら、解決できそう。
無難に1れす。
653 :
ざわ…:01/11/17 11:10 ID:Ekry/3qA
1で~
1に行きたい
いいジャンプって(藁
私も無難に1で。
3です。
こういう選択ってあんまり好きじゃないんですよね、
行動を選択したいです。「娘切り草」のようなハラハラ感が欲しい・・・。
一方的に楽しませていただいているのに生意気なこと言ってすいません。1で
矢口将軍に捕まってもらおう。
それで一気に高橋のもとへ!!
3で。
659 :
夢幻夢:01/11/17 13:24 ID:A/0HUOj3
1にしたほうが解決するやも知れぬが
3が見たい。
1で。
後藤がいたら間違いなく選んだんだが・・・
3かな
市井VSユウキが見たいので1
1ですか。
なにげに辻豆さんはギャグセンスも優れてると思う…(w
1で
3
この場面、Kちゃんの登場以外考えられん。よって、2de!
667 :
辻っ子のお豆さん:01/11/17 21:03 ID:WBWCg30H
勇者なっちの相棒、市井さんだった。
モンスター襲撃の夜に見た顔と同じ、間違いない。
「市井さんですよね。」
「うわっ、誰、君?」
私が角から突然飛び出してきたので、市井さんは少しびっくりしていた。
「私、吉澤ひとみって言います。この前モーコーで勇者なっちに助けられて・・」
「フ~ンそう。」
「あのぉ、今日はなっちさんは一緒じゃないんですか?」
「ヘン、どいつもこいつもなっちなっちてさ、私だって活躍してるのに。」
市井さんがスネている。この人こんなキャラだったのか。
「私は市井さんもかっけーって思ってますよ。」
ほんとは全然知らない。
「ひとみちゃんだったっけ。君なかなか見所あるね、うん。」
でも市井さんの機嫌は少し良くなったみたいだ。
「今なつみとは別行動中なんだ。あいつも色々忙しくてね。」
そうなんだ残念、いや市井さんと会えただけでも幸運と思わなければ。
「あの、お願いがあるんです。私の大切な仲間が捕まってしまって!」
市井さんの顔つきが変わった。
668 :
辻っ子のお豆さん:01/11/17 21:03 ID:WBWCg30H
「仲間?どうゆう?」
突然真面目な顔をした市井さんが質問をしてくる。
「幼なじみで勇者を目指して共に旅立った女の子と、
そんな彼女を助けるために共に戦ってくれた女の子、どっちも大事な仲間なんです。」
市井さんは黙って、私の話を聞きつづける。
「変な二人組の使い手に連れさられて、でも私だけじゃ歯が立たなくて。」
「なるほど、それで私に助けて欲しいと。」
「はい、お願いします。」
市井さんの実力ならあんな奴等、問題にもならないはず。
ところが市井さんの答えは予想外のものだった。
「断る。」
私は頭が真っ白になって、良く聞き取る事ができずにいた。
「え、今なんて?」
「断るっていったんだよ。」
まるで相手にしたくないかのごとく、市井さんはそっぽを向く。
「ど、どうしてですか?こんなにお願いしているのに?」
「それが気に食わないんだよ、本当に大切な仲間なら自分の手でなんとかしな!」
私の手で!?
669 :
辻っ子のお豆さん:01/11/17 21:04 ID:WBWCg30H
「私は私の勇者、なつみの面倒みるので手がいっぱいなんだ。
今捕まっってるのはあんたの勇者だろ。相棒のあんたがやんないでどうすんだよ。」
市井さんの冷たい言葉の一つ一つが、私の胸を刺す。
私はこれまでずっと誰かに頼ってきたのではないだろうか?
そうだ、これは他の誰でもない、私の戦いなんだ。
いつまでも助けてもらってばかりじゃ何も変わらない。辻を守るのは私しかいないんだ。
「ありがとう、市井さん。私まちがってました。」
私の中で何かが変わった。
「単純な奴め。」
微笑を浮かべた市井さんが私の肩を叩く。
「とは言え、ここまで事情を聞いちまったら、ほっとく訳にもいかねえよ。」
顔を上げると市井さんが自慢の槍を携え、洞窟の奥へと歩み出していた。
「助けはしないが、手を貸すくらいはしてやろう。」
今度は彼女の優しさが、私の胸を刺す。
「ありがとうございます、市井さん。」
私はまた頭を下げた。
「急いでるんだろ、とっとと行くぞ!」
「はいっ!」
これが後に師弟関係となる二人の、最初の出会いであった。
670 :
辻っ子のお豆さん:01/11/17 21:04 ID:WBWCg30H
トット洞窟の最深部、ソニンとユウキの隠れ家。
「こいつらも知らねえか。」
憂鬱な顔をしたユウキが扉を閉める。
「一体いつまでこんな事してればいいんだ?」
「いいじゃないの、私は結構楽しんでるわよ、ユウキも楽しめばいいのに。」
ソニンが鎧を磨きながら答える。
「俺はあんたとは違う、楽しんでこんな事してる訳じゃない。」
チリンチリン
何かの合図を示す鐘がなる。
「またお客さんね、さっきのあの子かもしれないけれど。」
ソニンが嬉しそうに鎧を着込み、出撃する。
不満気な顔を浮かべたユウキが渋々とその後に続く。
「姉さん・・」
彼の小さな声は誰にも届く事はなかった。
吉澤と市井の前に、ソニンとユウキが姿を見せる。
「助っ人をみつけて来たわけ、いいわ今度は最後まで相手してあげる。」
ソニンが羽を広げて前に出る。それに合わせて吉澤も前に出る。
2対2なのだが共に一人ずつしか動こうとしない。
671 :
辻っ子のお豆さん:01/11/17 21:05 ID:WBWCg30H
「賢明だ、あんたが動かなきゃ私も動かないよ。」
市井とユウキはそれぞれの思惑で、戦いには参加しない。
吉澤ひとみVSソニン 1対1で決着を着ける。
誰も口に出さずとも、その場の空気がそれを教えてくれる。
「ののとあいぼん、返してもらうよ!」
「私に勝てると思っているの、雑魚娘ちゃん。」
いきなりの手刀が私の肩口を切裂く。速すぎて全く見えなかった。
「秘技イキナリズムのお味はどう。」
こんな技をもっていたのか、やっぱりこいつ強いよ。
私が攻撃を仕掛けようとしても、全てイキナリズムで先手を取られてしまう。
私は連続攻撃を受け、その場に倒れ落ちた。
「ホーホホ、やっぱり相手にならないわね。後ろの助っ人さん出てきなさいよ。」
しかし市井さんは微動だにしない。
私を信用してくれているんだ。勝つって信じてくれているんだ。
立たなきゃ・・
後ろに市井さんがいてくれるだけで、不思議と力が湧いてくる。
私は立ち上がり、再びソニンの前で構える。
反撃覚悟でガードを固めながらソニンに向かって突進した。
672 :
辻っ子のお豆さん:01/11/17 21:09 ID:WBWCg30H
「おっととっと無駄だぜ!」
例のいいジャンプで、突進は避けられた。
イキナリズムといいジャンプ力を持つソニンに本当に隙はあるのか?
「とどめよ。」
急降下と同時のイキナリズムで私は吹き飛ばされる。
「いってー、くっそ~。やっぱり私では勝てないの・・」
「そうは思わないけどね。」
「え!?」
目の前に市井さんが立っていた。
「あんたがあいつに劣っているとは思えない。」
私があの魔物みたいな奴より強いって?そんな馬鹿な。
でももしそれが本当なら、辻ちゃんと加護ちゃんを助ける事ができる。
そうだ、こんな私でもあいつの上をいく所があるはずだ。
1. 力(パワー)なら負けない
2. 美貌は私の方が上でしょ
3. 私の方が圧倒的にかっけー
3でしょう。
ここは3だぁぁ
675 :
ねぇ、名乗って:01/11/17 21:15 ID:vGWf3zL8
3っす
2
677 :
名無しさん:01/11/17 21:37 ID:CwtV91aL
3!
678 :
ねぇ、名乗って:01/11/17 21:41 ID:JKAu2JbS
3
679 :
ねぇ、名乗って:01/11/17 21:45 ID:psmTfCmp
3
かっけーヨッスィ~に愛の1票を。
3で。
楽しんでこんな事してる訳じゃない>ユウキ
なんともビミョーな発言ですな(藁
私も3で(ひょっとして初の満票?)。
>>681 すいません、676さんが2でした・・・。
かっけー3で♪
パワーはのの、ごっちんという上位者がいるし、美貌はソニン派もいるだろな。
かっけーなら誰にも負けない。
3で。 ところで市井とユウキはどーなるの?
685 :
ねぇ、名乗って:01/11/17 22:04 ID:j78L9rwG
3だべ
3です。
3なのれす!
必殺技誕生の予感!!
当然3で。
689 :
kusa:01/11/17 23:17 ID:qsenHTVT
「3」。
そういやソニンちゃんってアクロバティックだったなあ。
690 :
名無しさん:01/11/17 23:23 ID:L1J9dT0M
明らかに3(w
げ、上げちまった。スンマセン
3れす。
3だ!
3。
スピードにパワーでは不利だ!
ここは3で!!
最早、言うまでもないが3(w
個人的にはソニンに報われて欲しいなぁ。
3
これじゃあ3にするしかないじゃん(w
699 :
夢幻夢:01/11/18 03:23 ID:aXsaWy98
3しかない
よっすぃーは、かっけーんだいっ!!
っちゅーコトで3でお願いしますっ!!!!
未だ0票な1で
702 :
sage:01/11/18 13:49 ID:mpaCiGdt
sage
もちろん3
704 :
辻っ子のお豆さん:01/11/18 16:08 ID:PLr4BXdd
「私の方が圧倒的にかっけー!」
それだけは絶対に負けていない、誰にも負けない!
「ハハハ、馬鹿じゃないの、かっけーってそれが何の役に立つって言うのよ。」
ソニンは馬鹿にする口調で私を笑う。
「わかってないのはお前の方だ。」
私は再び構えをとる。
「最後に勝つのはかっけー方って決まってるんだよ!知らないのか馬鹿!」
残された力を振り絞って、私はソニン目掛けて突進する。
と同時にソニンのイキナリズムが発動する。
中途半端に避けたり受けたりしようとしてるから駄目なんだ。
初めから玉砕覚悟で突っ込めばこんなの怖くないや。
ソニンの蹴りが吉澤のお腹を真っ正面から打ち抜いた。
「決まった、勝負ありだ。」
後ろでみていたユウキが呟く。
「そいつはどうかな、よく見てみな。」
市井の言葉にユウキは顔をあげる。
「ゲホッゲホッ・・獲ったぜぃ。」
なんと蹴りこまれたその足を、吉澤は強引に掴んでいた。
705 :
辻っ子のお豆さん:01/11/18 16:09 ID:PLr4BXdd
「貴様・・!」
吉澤はその足を力まかせに振り回し、地面に叩き付けた。
「グハァーーーー!」
勝負あり、ソニンは全身を激しく打ち付けられ悶絶した。
力尽き果てた吉澤も、そのままあおむけで起き上がる事はできずにいた。
「ハアハア・・こんな勝ち方、全然かっけくねーっス。」
「まあそう言うな。勝ちは勝ちだ。」
決着がつき、ようやく市井が前に出てきた。
(それにしても・・)
市井は内心驚いていた。まさか本当に吉澤が勝つとは思っていなかった。
どうみても力の差は歴然だった。
一発くらい打ち返せたら、交代してやろうと思いはっぱをかけたのだ。
それが私の言葉を真に受け、本当に逆転しちまいやがった。
豚もおだてりゃなんとやらってやつか。
「単純な奴・・」
「へ、何か言いました?」
吉澤は相変わらずボケーっとした顔で寝転がっている。
こういう単純な奴が一番怖いんだよな。
706 :
辻っ子のお豆さん:01/11/18 16:09 ID:PLr4BXdd
「俺たちの負けだ。あんた達の仲間は返すよ。」
ユウキはやけに素直だった。それが私には逆にあやしく思えた。
「まだなんか企んでるんじゃないの?」
「違いますよ、俺は本当はこんなことしたくなかったんだ。」
「どうゆこと?」
ユウキが真実を語る。
私は市井さんに肩を借り、ユウキの後を付いて行きながらその話を聞いた。
「俺には生き別れの姉さんがいるんだ。」
姉か、やっぱり似てるのかなぁ?
「姉さんはすごい剣の素質を持った人だったらしい。
だから生きていればきっとりっぱな勇者になっているはずなんだ。
俺はそんな姉さんを探していたんだ。そんな時ソニンに出会って、
ここの洞窟を見張っていればいつか姉さんが通るはずだと言われて。
そして何時からかこんな山賊まがいのことまでする様になってしまって・・」
馬鹿な理由だ。
「外に出な、こんな所に閉じこまってちゃ見つかるもんも見つからなくなるよ。」
市井さんの言葉でユウキはやっと笑顔を見せた。
「そうですね、そうします。」
707 :
辻っ子のお豆さん:01/11/18 16:10 ID:PLr4BXdd
でもこんな顔、どこかでみた事あるような気がするんだけど。
どうにも思い出せない、やっぱり気のせいかな。
「私も旅先で見つけたら、連絡するよ。」
市井さんがユウキを応援する。
1. 私もユウキの姉探しに協力してあげる。
2. そんな暇はない、この話は忘れよう。
3. ユウキとソニン、仲間に誘うか。
やっぱかっけー。3で。
無難に1
うーん、2
ここではあんまり深く考えないようにしよっと
711 :
:01/11/18 17:28 ID:QM/XIkXf
2かな?
712 :
ねぇ、名乗って:01/11/18 17:31 ID:MXL4igbi
道中拾い物があるかも。
1で。
sage忘れ
714 :
ざわ…:01/11/18 17:32 ID:w3EHvUv2
1です
1でしょ
一挙にパーティー増員か?
3でよろしく。
1
よっすぃーかっけー!
食いしん坊ののたんのおかげで出会ったんだから、一応3で。
いや、1れす。
2で
とりあえず忘れておいたほうがおもろい
いや、3が良い。
723 :
ねぇ、名乗って:01/11/18 19:52 ID:1yNnoAfV
1かな
あんまりパーティが増えてもなあ……と思ったり
するんで1あたりで。
725 :
夢幻夢:01/11/18 20:59 ID:WVjsuEtc
3にすると辻加護ヨスィーが
強くならない気がする。
ユウキソニンは
また登場しそうなので1。
今回は意見割れますねえ。私は1で。
1ごっち~ん
と
ダーヤス(ついでに)
戦力にしよーや。3で。
て、短絡思考な俺。
あの時ごっちんに会っておけば良かった・・・1で。
洞窟を案内させるで3
731 :
ねぇ、名乗って:01/11/18 23:40 ID:AK/dCi+m
3だ
いいにおいで腹ごしらえしてから1
733 :
辻っ子のお豆さん:01/11/18 23:48 ID:9fBeV3Ru
「私もユウキの姉探しに協力してあげる。」
「悪いな、こんな迷惑かけたのに。」
ユウキはすまなそうに礼を言った。
そしてソニンとユウキの隠れ家に到着する。
ここに辻ちゃんと加護ちゃんが捕まっているのか。
二人とも不安で泣いているんじゃないかな。私は心配になってきた。
「も~食えないのれす。」
扉の向こうから聞こえてきたこの声は・・嫌な予感がする。
「うちも満腹やで~。」
ユウキも市井さんも開いた口がふさがっていない。
空っぽの袋と箱が散乱する中に、お腹をポンポンにした二人が転がっていた。
「あ、よっすぃーなのれす。やっほー!」
何事もなかったかの様にノーテンキに手を振る辻。
お腹を押さえながら、ようじをいじくる加護。
「俺達の1ヶ月分の食料が・・」
ユウキは呆然として固まっていた。
こんな傷だらけでがんばった私がアホらしくなってきた。
こうしてトット洞窟の戦いは幕を下ろした。
734 :
辻っ子のお豆さん:01/11/18 23:49 ID:9fBeV3Ru
私、辻、加護、市井さんの4人はユウキに別れを告げトット洞窟を抜け切った。
ソニンは気絶したままだったが、後の事はユウキが説得するそうだ。
「君達、どこに向かってるの?」
市井さんが振り返り、私達に尋ねてきた。
「ハロプロ城れす。」
「そっか、じゃあまた会うかもね。」
そう言って右手を上げ、市井さんは別の方向へ去っていった。
また会いたいな、私は見えなくなるまで市井さんを見送った。
「よーし、じゃあ私達も出発しようか!」
「せやな。」
「アーイ!」
「キャハハハハハ!」
え?返事が一つ多い、ていうかこの耳障りな笑い声は!
私達三人は一斉に後ろに振り返る。
トット洞窟岩場の上方、忘れもしないあいつが私達を見下ろしていた。
中澤帝国三将軍の一人、私とののの故郷ピース村を襲った娘。
矢口真里!
735 :
辻っ子のお豆さん:01/11/18 23:49 ID:9fBeV3Ru
愛を、私の想い人高橋愛を連れ去った張本人が今、目の前にいる。
こいつには言ってやりたいことが山程ある。
でもいざこうして目の前にすると言葉が出ない。
圧倒的破壊力の魔法セクシービームの光景がまぶたに焼き付いて離れないんだ。
「愛ちゃんをかえすのれす!」
ののがこん棒を振り回して叫ぶ。
そうだ、うだうだ考えている場合じゃない、愛を助けるのが全てだ。
「愛はどこだ!」
まだソニンとの戦いの傷が残ってるけど、そんなの構ってられない。
「悪いけど、君達には用がないんだよねー。」
矢口がゆっくりと立ち上がり、指を差す。
指の先にいたのは加護亜依。
「う、うちに・・?」
「あんたがアイでしょ、一緒に来てもらえるかな?」
なんだって、こいつの目的は亜依なのか、またアイ・・
「あいぼんはわたさねーのれす!」
ののがあいぼんを庇うように前に打って出る。
矢口はうっすらと笑みを浮かべ、あの構えをとる。
736 :
辻っ子のお豆さん:01/11/18 23:50 ID:9fBeV3Ru
この状況、あの時と同じだ。
ピース村で愛を要求され守ることができず、どうしようもなかったあの時と。
矢口があの時と同じ構えをとっている。
ここにはもう誰もいない、飯田さんもいない。市井さんも行ってしまった。
1. あの時と同じだ、あいぼんを渡すしかない。
2. あの時の過ちを繰り返しちゃいけない、あいぼんは絶対渡さない。戦う。
3. 全速力で逃げよう。
2だ。そしてあの魔法を・・・
P●Aなんて糞食らえ!
3。上手く逃げられるといいけど。
2かな・・・
∋8ノハ8∈
( ´ⅴ`)<2なのれす!
今度こそ2やろ。
同じ過ちは・・・。
でも目的を知りたい気もすんなー。
2かなー。
でも死なないかなー。
2
3で。
○○まみれの矢口にするには、位置関係が悪い。
ここで自慢の逃げ足を!
戦っても勝ち目がなさそーなので3。
仲間がいるんだ!2!
2!
2しかないのだ!
2(~^◇^~)は倒さなくて良いだろ
2です。
751 :
名無し募集中。。。:01/11/19 03:04 ID:dq12zKgZ
3。
リーダーなめたらぶっとばすぴょん。
752 :
kusa:01/11/19 04:10 ID:DiBX0kzN
「3」。3人とも健脚だし。
2が(・∀・)カコイイ!!
3!!
2
3れす。
757 :
ざわ…:01/11/19 10:18 ID:555hPB9T
3で
3、かな
とりあえず3・・・大丈夫だよな―死なないよなー
( ´ⅴ`)ノ いっぱい食べたのれ、準備万端れす。
2で♪
761 :
名無し募集中。。。:01/11/19 13:01 ID:vKXIAfdw
2~。
そうじゃないと満腹の意味がないじゃん。
762 :
夢幻夢:01/11/19 16:14 ID:0ev8Pp+m
↑
いっぱい食べたのはそういうことか!
ちょとショック。
とゆーことで3
2
3
765 :
辻っ子のお豆さん :01/11/19 18:45 ID:BUYLKKcZ
そろそろ旅立ちの章もクライマックスですな.
この先、吉澤にとって大きな出来事が起こります.
あの娘との出会い.うまく書けるか心配だ.
今忙しいんで続きは夜っす.
矢口にはまだ勝てないような気がする。
3で
頼む、死なないでね。3です。
2かな???
>辻っ子さん
どの程度の長さになさるか知りませんがキャラの
使いすぎには気をつけて下さいね。
終盤で新キャラだせねぇ~!ってのはきついっす。
(もちろんその辺は考えておられると思いますが)
2で行こう。
あいぼむはパーティーの中にいてほしい。
770 :
名(略:01/11/20 00:38 ID:zmqoWS84
マタ-リと2で逝こうよ!
あいぼむは俺が守る!←スレ違(略
771 :
辻っ子のお豆さん:01/11/20 00:52 ID:xbMkzrLi
あの時の過ちを繰り返しちゃいけない、あいぼんは絶対渡さない。戦う。
「へえ、そんなに死にたいの?」
大丈夫だ、セクシービームは撃てないはずだ。
私はあいぼんを盾にする様に抱え込んだ。
「撃ってみろよ!撃ったらお前等の狙いのあいぼんも死ぬぞ!」
矢口が構えを解く。だがその顔はさらに殺気に溢れている。
「確かにその通りだ、だが私の能力がセクシービームだけだと思っちゃ大間違いだぜ。」
そう言ってさっきとはまた別の構えをとる。
「パッパパラーの・・アチャー」
凄い勢いで矢口将軍が突っ込んできた。
私とののが弾き飛ばされ、加護がただ一人取り残される。
「キャハハ、相手になんないわね~!」
そのあまりの攻撃力に私は意識が朦朧としてきた。
強すぎる・・今の私達とはレベルが全然違う。
「うちは絶対つかまらへんで!」
あいぼんがダガーを構え、矢口相手に意気込む。
だが矢口はお構いなしに悠々と加護に近づく。
その時、タヌキの置物が矢口を押え込んだ。
772 :
辻っ子のお豆さん:01/11/20 00:53 ID:xbMkzrLi
「いまのうちににげるのれす、あいぼん!」
いや違う、辻だ。丸々とした満腹状態の辻が矢口に覆い被さっている。
「重~い、てめえ離れろ!」
矢口が体全体を振り回して辻を振りほどこうとするが、辻は必死でしがみつき離れない。
「はやくいくのれす、あいぼん!」
「お前を置いて行ける訳ないやろ、のの!」
加護は泣きそうな顔で辻を見つめる。
「どけーコノヤロー!」
矢口の怒りも頂点に達して来ている。
辻ちゃんが私の方を見ている、今まで見た事ないくらい悲しそうな顔で・・
「あいぼんをたのむのれす、よっすぃー。」
「のの・・やだよ、私。」
「勇者は死なねーのれすよ。」
ののが笑った。世界中を幸せにするその笑顔で・・
私は立ち尽くす加護ちゃんを抱えて無我夢中で走り出した。
「はなせ、はなすんや、よしこ、ののを見殺しにするんか!」
あいぼんが小さい体を思いっきり揺らして泣き叫ぶ。
ののは死なない。だってののは私に一度も嘘を付いた事がないんだ。
773 :
辻っ子のお豆さん:01/11/20 00:53 ID:xbMkzrLi
とっくにガタがきているはずの体をフル活動させ、私は走り続けた。
あいぼんはまだ後ろを振り返っている。もう見えなくなっているのに。
どれくらい走りつづけただろう。
初めての土地、まったく知らない場所を当てもなく走り続けたのだ。
気が付くと断崖絶壁の行き止まりに突き当たった。
私は疲れ果てて、その場にへたり込んだ。
その時、後ろで爆発音が鳴り響いた。私達が走ってきた方向・・
「のの・・」
あいぼんが呟く。
突然、私の頭の中に辻ちゃんとの思い出が走馬灯の様に流れてきた。
嬉しそうにアゲパンを食べるのの・・
アイスの食べ過ぎでお腹をこわし苦しむのの・・
アロエヨーグルトをおすそ分けしてくれたのの・・
「食べてばっかじゃん。」
もう泣かないって決めていたのに、私の頬を冷たいものが落ちる。
どうしてののを置いて走り出したんだ、私は自分の行動を悔いた。
私とあいぼんはその場にひれ伏し崩れ落ちた。
「キャハハ!」
悪魔の嘲笑がその時間を止める。
774 :
辻っ子のお豆さん:01/11/20 00:54 ID:xbMkzrLi
矢口真里が目の前にいた。
私はその残酷な現実を信じる事ができず、身を震わせた。
「ののは、ののはどうしたんや?」
あいぼんが悠然と立ち尽くす矢口に訴えかける。
矢口は右手の親指を立て、首をかき切る振りをした。
「死んだ。セクシービーム直撃、キャハハ!」
辻希美が死んだ。
私の中でなにかどす黒いものがぐるぐると渦巻いた。
それは間違いなく殺意。
その後の行動は自分でもよく覚えていない。
大声で叫びながら矢口に掴み掛かった様な気がする。
でもあっさりと返り討ちにあい吹っ飛ばされ、断崖絶壁に落とされたんだ。
最期にあいぼんの悲鳴が聞こえた気がする。
とんでもない高さから落とされたんだ、私は確実に死んだんだな。
辻ちゃんも死んだ、私も死んだ。
ごめんなあいぼん、お前を守る事できなかったよ。
ごめんね愛、約束守れそうにないよ、伝えたい事いっぱいいっぱいあったのに…
ごめんね、のの・・
776 :
辻っ子のお豆さん:01/11/20 00:56 ID:xbMkzrLi
同じペンダントを持つあの娘が戦っていた。
立ち寄った村がモンスターに襲われていたのだ。
彼女はすぐに村人を避難させ、自分は危険を顧みずモンスターの群れへと走る。
でも戦闘なんかまるっきり素人のへっぴり腰で、これじゃ私よりひどいよ・・
怖くて足なんか震えちゃってるし、涙眼でほんとどうしようもない。
結局、連れの飯田さんに助けてもらってやんの。
だったら始めから、村人と一緒に避難してればいいのにさ。
でもなんかそういう所誰かに似てるなぁ。
結局あの子なんだったんだろう。
名前聞きたかったなぁ。
でも死んじゃった私にはもう関係ないことか。
私の物語は終ったんだよ。
1. 吉澤ひとみは天国に召された。
2. 吉澤ひとみは地獄に落ちた。
3. 吉澤ひとみはとある小屋で目を覚ました。
もちろん、3です。
無難に3で。
わざわざ選択肢があるんだから、何かあるのかな?
1で。
それよりののたんの○○タマ想像しちゃったじゃねーか!
3でお願いします。
781 :
kusa:01/11/20 01:15 ID:+FpUOAcS
1、2は作者に負荷がかかるとおもわれ。
なので「3」。
う、やっぱり死んでもうた・・・。
3で。
さあ、誰に介抱されてるのかしら、楽しみ。
3でお願いします。
3
3しかないですな。
やっぱり、死んじゃったのね(涙
1か2だとゲームオーバーな気がする、
ちゅーわけで3で。
787 :
ざわ…:01/11/20 11:15 ID:o+VI3Fm7
3で
「旅立ちの章」の色合いが強まりそうなので、3で♪
ここは3しかないでしょう。
だぁ~やっぱり・・・
ここでは3しかないっすね、やっぱ
791 :
名無し募集中。。。:01/11/20 13:20 ID:1mEleWXe
当然2
792 :
ねぇ、名乗って:01/11/20 14:55 ID:XvRnt8WK
まさかこう来るとは思わなかった。で、3。
まさかこう来るとは思わなかった。で、3。
ゲームオーバーがあるからなこの小説
男塾なら1でも何とかなりそうだが
無難だが3
795 :
夢幻夢:01/11/20 16:37 ID:CcLUrFO1
2でエンディング見てから
3。
1選んでみてぇぇぇぇ
・・・3
797 :
辻っ子のお豆さん:01/11/20 17:09 ID:U64CViEm
吉澤ひとみはとある小屋で目を覚ました。
ここは天国なのそれとも地獄なの、いやそのどちらでもない。
見た事もない木作りの小さな小屋の一室。
私はまず自分の足が付いている事を確かめた、ちゃんとある。
「私、生きてる・・」
次に寝かされていたベットから起き上がろうとしてみたが、無理とわかった。
体中が痛くて悲鳴をあげている。無茶しすぎたんだ、当然だよな。
でもここはどこなんだろう。
誰かが助けてくれたのだろうか、あの状況から、まさか・・
ガチャリ
部屋のドアノブの音が聞こえる。
「良かった、気が付いたのね。」
可憐な美少女が濡れたタオルを持って部屋に入って来た。
「君が助けてくれたの?」
「うん、崖下で倒れていた貴方をここまで運んだのは私よ。」
彼女は濡れタオルを私の額にのせ答えた。
「私は松浦亜弥、あややって呼んでね。貴方のお名前は?」
「吉澤ひとみです。ありがとう、あやや。」
798 :
辻っ子のお豆さん:01/11/20 17:10 ID:U64CViEm
あややはベット脇の椅子に座り、てぎわよくリンゴを剥く。
「はいどうぞ、食べて。」
あっという間に美しく切り分けられた真っ白なリンゴが皿に並べられる。
「上手だね。」
「うん、慣れてるから。」
あややは包丁を握り締め微笑んだ。
きっとお料理大好きな娘なのだろうと私は思った。
「でもひとみちゃん、どうしてあんな所で倒れてたんですか?」
あややの質問で私は我に返る。
ののは?あいぼんは?矢口は?どうなったの?
「私以外にあの場所に誰かいなかった?」
「いえ、いませんでしたけど・・」
やっぱりののは殺されて、あいぼんは矢口の手に渡ってしまったのか。
どうして、どうしてこんなことになっちゃたんだろう。
私は堪える事ができずまた涙が出てきた。
駄目だ、泣いてばっかりだよ私。
「泣かないで下さいよ~あやや困っちゃいます。」
私が突然泣き出したので、あややも困って慌てていた。
799 :
辻っ子のお豆さん:01/11/20 17:10 ID:U64CViEm
松浦は吉澤の手を握って、なんとか泣き止まそうとした。
吉澤は枕に顔をうずめていたので、この時の松浦の表情の変化に気付く事はなかった。
「おいしそう・・」
握り締めた吉澤の腕に舌を伸ばす。
「え!?今なんか言った?」
泣き止んだ吉澤が顔をあげると同時に、松浦は一転して元の笑顔に戻る。
「う、うん、おいしい料理作るから、待っててねって。」
「ごめんね、何から何までお世話になっちゃって。」
「気にしないで、私一人暮らしで寂しかったんだ。だから嬉しいの。」
あややは愛くるしい笑顔でクルッと回って部屋を出る。
「ひとみちゃんさえ良ければ、ずーっといてくれていいんだよ。」
1.あややと一緒になる、それもいいかもしれないな。
2.そんな訳にはいかない、体が良くなったらすぐに出ていこう。
3.なぜか悪寒が走る、今すぐにでもここを離れなければいけない様な気が。
書き込んだ直後に更新が
2
おぉ~!ついに「キー」になる人物の登場ですね~。
この対決はもう少し後で見たいので、3で♪
2です。
803 :
ざわ…:01/11/20 17:49 ID:o+VI3Fm7
3かな
食べられそうなので3。
松浦は怖いからな。逃げとこう。3で。
あれ?って一瞬思ったけど、やっぱりあややはこーゆーキャラなのね(藁
1でどうなるか見てみたいが、やっぱり2でしょうか?
2
すぐに逃げるのはそれこそ危険。2で。
809 :
夢幻夢:01/11/20 18:47 ID:7CeO1fui
包丁を握り締め のあたりで
ゾクッと来たよ。アー怖い。
吉澤はまだ気づいていないので2。
1もみたいけど2だねぇ。
3ですかね?
3どす
体悲鳴あげているんだから2でしょ
どれを選んでも一緒のような気がするが、3。
「辻っ子」と「松浦」という単語を一緒に見ると、背筋がゾワ~っとするよ。
一刻も早く逃げたいけど、体がな~。
仕方ない、2で。
816 :
ねぇ、名乗って:01/11/20 20:17 ID:j4NI+B17
あんまりすぐに離れるのもなんだから、2。
817 :
816:01/11/20 20:18 ID:j4NI+B17
ごめん、ageちゃった
3だ。早く逃げないと・・。
辻っ子さんだけに、辻は死んでないよね・・・。
それでもやっぱり松浦の正体が気になる!!
怖い物見たさってヤツ?
1でお願いします!
3でしょ
ヒサブリに見たら凄いことになってるな・・・、ここは2で。
3だ
実はいい奴なのかも・・・2で。
824 :
ねぇ、名乗って:01/11/20 23:14 ID:JTk8UDy6
実はまつ~らはビアンでよっすぃ~とめくるめく官能の日々に・・・
んなこたないだろうから2でいこう
やっぱフツーに振舞うのが一番。で、2。
マツーラって、冒頭の三将軍の一人だと思ってた……。
残虐非道って一体誰なんだろ。
826 :
:01/11/20 23:50 ID:IJECvHOf
>825
そういうのは書かないのがよろしい。
3で
827 :
辻っ子のお豆さん:01/11/21 00:39 ID:MljJQAs0
そんな訳にはいかない、体が良くなったらすぐに出ていこう。
たとえ私一人になっても愛は絶対に助けだすんだ。
それに辻ちゃんの仇を討つという目的も増えた。
私一人だけがのんびりと幸せな人生を送ることはできない。
トントントン、隣の部屋から包丁を叩く音がする。
あややが夕食の準備をしているのだろう。
本当に、いい娘に助けてもらって良かった。
そのまま1時間程休んでいると、おぼんに食事を乗せたあややが入って来た。
「おまたせ、さぁた~んと食べて♪」
私はなんとか上半身だけを起こし、お礼を言って受け取った。
そういえばずっとまともな食事をとっていなかったので、本当においしかった。
私はあっという間に出された料理を平らげた。
あややはそんな私を嬉しそうに眺めていた。
「どうですか?」
「おいしかったよ、ごちそうさま。」
私が微笑むとあややも微笑む。
そんな感じで私とあややの生活は始まったんだ。
1やね。
829 :
辻っ子のお豆さん:01/11/21 00:40 ID:MljJQAs0
あややと一緒に暮らしたのは三日程だったけど、その三日間は本当に楽しかった。
私は本気でこのまま彼女と一緒に暮らしたいとさえ思ったよ。
でもあいつがやって来て、そんな生活が終りを告げた。
あいつが私の運命を大きく変えたんだ。
あの日、あややとの生活の四日目の朝。
そろそろ体も治りかけてきた私は朝食の準備をしていた。
あややはまだ眠っているようで寝室から出てこない。
起きてくる前に朝食の準備を済ませようと、私は病み上がりの体で悪戦苦闘していた。
小屋に近づく足音が聞こえた。
珍しくお客さんかなと、私は何の警戒もせず玄関の扉を開けたんだ。
「え・・!」
「あ・・!」
あの瞬間、間違いなく時間てやつは止まったと思う。
私のペンダントが揺れた。
あいつのペンダントも揺れた。
何度も夢(かどうかわからないけど)に見たあいつが、そこに立っていたんだ。
これがあいつとの初めての出会い。
吉澤ひとみと石川梨華の初めての出会いだったんだ。
830 :
辻っ子のお豆さん:01/11/21 00:40 ID:MljJQAs0
私は本当にびっくりして、なかなか言葉が出なかった。
そんで、なんとか喉を振り絞ってやっと出た言葉がこれだった。
「名前は?」
彼女も驚いているみたいだった。
普通、挨拶もなしでいきなり相手の名前聞かないっての。なのに普通に答えるんだもん。
「梨華、石川梨華…」
「私、吉澤ひとみ。」
つられて私まで名前言っちゃったよ。
でもついに彼女の名前を聞く事ができた。これは間違いなく本物だよね。
にしても心なしか彼女、微妙に震えているみたいなんだけど、なんだろ?
「あの・・」
石川梨華が口を開く。
「貴方が犯人だったの?」
へ?犯人?何のことですか?私なんか悪いことしたっけ?
よく月光亭でオツリごまかしたりはしたけどさ。それのこと?じゃないよね?
意味不明の問いかけに、私の頭は完全にパニックに陥っていた。
けれど、この後起こる出来事でさらにパニックは深まっていったんだ。
あややが寝室から出てきた。
831 :
辻っ子のお豆さん:01/11/21 00:41 ID:MljJQAs0
「お姉様!」
あややは大声で叫び、石川梨華に抱き着いたんだ。
「あややを助けにきてくれたのね、怖かったよ~!」
「亜弥、無事だったのね。本当に良かった。」
目の前で石川梨華とあややが感動の再会を繰り広げている。
訳も分からず私一人呆然としていると、そこへ今度はあの人が現われた。
「梨華様、亜弥様!」
長い髪に、漆黒の黒いコート、飯田さんだ。
飯田さんは石川梨華とあややを見守ると、次にすごい形相で私を睨む。
「貴様か、貴様が、亜弥様を!」
相変わらずのカタコトだったけど、この前とは迫力が違った。
「そうだよ~、あいつが犯人だよ~!」
あややが泣きながら私を指差す。
ちょっと待ってよ、何何何?何なのこれ、訳わかんないよ。
「そうと、知れば、あの時、捕まえた、ものを・・」
飯田さんが私の前に立ち、怪しい呪文を唱える。
「ネエ、ネムッテ!」
それで私は意識を失った。
832 :
名無し募集中。。。:01/11/21 00:42 ID:RUlCuxad
1で。
一回も希望があたらない・・・
833 :
辻っ子のお豆さん:01/11/21 00:43 ID:MljJQAs0
気が付くと今度は薄暗い牢獄だった。滴り落ちる水の音だけが聞こえる暗黒の世界。
もう何がどうなっているのかさっぱり分からない。
「貴方が犯人だったの?」
「貴様か、貴様が、亜弥様を!」
「そうだよ~、あいつが犯人だよ~!」
石川の、飯田の、あややの言葉が私の頭をうずまく。
どうしてこんなことになっちゃったんだろう?
愛・・
あいぼん・・
母さん・・
父さん・・
のの・・
「会いたいよ・・」
私は冷たい壁にもたれ掛かり、たった一人で泣きつづけた。
1. ののに会いたい
2. 愛に会いたい
3. あややに会いたい
1で
2で。
836 :
:01/11/21 00:46 ID:rlWI8nHB
ののにあいたい。1で。
837 :
:01/11/21 00:47 ID:tW8tfOaS
ごめん。sageわすれた。
2かな~
1
何はともあれ辻を。1。
1なのれす
思い切って3
844 :
ざわ…:01/11/21 01:19 ID:d9j+fVUH
2~
1!!
弐デス
3。
どういうことなのか問い詰めたい。
まち~らコロヌ!
2で。
早くののに会いたいのれす!
1で。
1れす
1desita.
yappa1daro.
いま会えそうなのは彼女だけなので「3」。
1にしとこ
ここは、1でしょう。
それにしても、全く展開の読めない話になってきましたね。
この先に期待!!!
1なのれす。
2です。
1で♪
2
3!
1
1dARo!
2
864 :
辻っ子のお豆さん:01/11/21 23:05 ID:8QIjvpbj
ののに会いたい。
ののと一緒に旅していたあの頃に戻りたい。
私は二度と叶うことのない夢をうつうつと考え込んでいた。
すると、人気のない牢獄に足音が響いた。
満面の笑みを浮かべて走ってくるののとあいぼんの二人。
「よっすぃー、いくのれす。」
「何やっとんや、こないな所で。」
二人がここに?助けに来てくれたの?
「のの・・あいぼん・・」
しかし私が体を起こすと、二人の姿は幻となって消えた。
「残念、私よ。」
ののとあいぼんと思った二つの足音はまったく別の人物達であった。
旅の行商人、保田圭。あいつが牢獄の鉄格子の向こうに立っていた。
「どうしてあんたがここに?」
「言ったでしょ。貴方とはまたどこかで会える様な気がするわって。」
保田圭はにっこりと微笑んだ。
そしてもう一人の人物。
松浦亜弥。
865 :
辻っ子のお豆さん:01/11/21 23:05 ID:8QIjvpbj
「あやや、これはどういう事なの、ねぇここから出して!」
私が訴えかけても、あややは何も言ってくれない、表情すら変えない。
その顔は私の知っているあややではなかった。
まるで何の興味もない物を見るような、そんな何の感情も示さない眼、
「このお方は、お前程度が話し掛けてよい存在ではないのよ、ひとみちゃん。」
保田がニヤニヤと笑いながら、懐から何かを取り出す。
青い結晶のペンダント。
「それは私の!」
「フフフ、こいつは貴重品なんでね。返してもらったよ。」
保田は丁寧にペンダントを再び懐に隠す。
「もし会えたらまたサービスしてあげるって、あの時言ったわよね。」
混乱する私を尻目に保田は一人で話を進めていく。
「特別サービスで教えてア・ゲ・ル。私の正体。」
キスポーズでウインクする保田は、吐き気がする程気持ち悪かった。
「このペンダントはね、この王国の国宝なの。そして私はそれを盗んだ大泥棒。
旅の行商人とは仮の姿よ。そして貴方はその罪を着せられたマヌケって訳。」
衝撃の事実に私は言葉が出なかった。
保田の笑い声が、人気のない牢獄の静寂に響いた。
866 :
辻っ子のお豆さん:01/11/21 23:06 ID:8QIjvpbj
「さて、行きましょうか姫様。」
保田が後ろに控えていた松浦に声を掛ける。
松浦は私に一瞥もくれることなく、歩き出す。
「じゃあね、ひとみちゃん。あなたは死ぬまでここを出られないみたいだから。」
投げキスとウインクをして保田もその場を立ち去った。
「待てー!ふざけるなよ!出せ!ここから出せーーーーー!!!」
そうして保田と松浦は地上へと姿を消した。
ただ一人残された吉澤の悲痛な叫びが、延々とこだまする。
ハロプロ王国地下牢獄の最も深き場所。
光もなく、声もなく、あるのは孤独のみ。
王国の重罪人という名の鎖に捕らわれた吉澤は、もう二度と飛び立つことはできない。
もう二度と太陽を拝むことはない。
希望は失われた。
こうして吉澤ひとみの旅立ちは幕を閉じた。
【第一部 旅立ちの章 終】
867 :
辻っ子のお豆さん:01/11/21 23:06 ID:8QIjvpbj
(予告)
物語は続く。
野望と陰謀の渦巻くハロプロ王国を舞台にいくつもの運命が交差する。
果たして、松浦と保田の罠にはめられた吉澤の運命は?
さらに、荒れる王国をよそに中澤帝国の侵略は進む。
捕らわれた少女、高橋は?
帝国に狙われたもう一人の少女、加護は?
そして辻は・・?
サウンドノベル4「ハッピーエンド」第二部 近日スタート
いつも愛読してます。
これからも楽しませてください。期待しております。
ご苦労様です。なんか現時点ではハッピーエンドとはほど遠いですな。
870 :
ねぇ、名乗って:01/11/21 23:16 ID:lFdXqBjF
おお第二部期待してます
うーんステキ。
ところで、辻っ子さんは、ストーリーを何かに一度書いてから、
ここに書き込むのですか?
それとも、直接考えながら書くのですか?
もし、後者だとしたらすごいですね。
あ、前者でも面白いからすごいんだけどね。
第一部おつかれさまー
楽しみに待ちます。
第二部は新スレ、と思われるので
このスレの残りは「教えて辻っ子先生」とか?
おもろい!
第2部も楽しみにしてますね
第4代にして最高傑作の予感 楽しみだ 楽しみだ 楽しみだな~
2日ぶりに見たんだけどすごい展開ですね。
まさか圭ちゃんまで敵だったとは・・・。
とりあえず第1部おつかれさまです、
第2部も期待しております。
877 :
辻っ子のお豆さん:01/11/22 01:54 ID:O6lbXaxQ
>>871 あらかじめ大きな流れだけ決めておいて、細かい所は書きながら考えてます。
それで、直前に見たタイムリーなネタが入ってたりします。
>>873 このスレの残りは感想、意見、質問等、まあ適当に。
ひさしぶりにネタでも書こうかな~
圭ちゃんが敵だったなんて(;´Д`)
松浦はどうなってんの?操られてるの?
第1部、大変楽しく読ませていただきました。毎日更新されているにもかかわらず
これ程面白い小説を書かれる辻豆さんを素直に凄いと思います。
これからも自分のペースでがんばってください!
うーん、深い!深いですぜ!!
辻ッ子さんの作品にはいつも楽しませてもらっていますが
今回は長編との事。
是非続きも頑張ってくださいねー
辻豆さん、お疲れさまでした♪
第1部とても面白かったです。
早く第2部が始まることを切に祈っています。
うわ~…保田にわざと宝石を渡され罪をなすりつけられてたということは
これまでの道中ずっと保田に監視されてたってことですよねぇ。
しかも姫の前でどうどうと自分が大泥棒だという保田…。
姫と保田の関係は?石川は?
わからないことだらけっす。はやく続きが読みたい~。
乗り遅れ・・・
面白いですよ~!のりゃ~ますます羊から離れられなくなりそう(w
続編も頑張ってくださいね~
よっすぃーが・・・
いやー、旅立ちから壮絶なことになっちゃってますね、面白いです。
毎日更新が大変そうですが、頑張ってください。応援してます。
しかし俺の中では姫=保田なんで(わかる人にはわかる)882の書き込みは
最初意味がわかんなかった(w
886 :
辻っ子のお豆さん:01/11/22 23:03 ID:qP5ifnVq
ひさしぶりに書きたくなった。
辻「後藤さん、勇者ののの活躍みてくれたれすか?」
後藤「お前、食ってただけだろ。」
辻「後藤さん・・」
887 :
辻っ子のお豆さん:01/11/22 23:03 ID:qP5ifnVq
辻「後藤さんの出番すくないれすね。」
後藤「あんたと絡みたくないだけよ。」
辻「後藤さん・・」
888 :
辻っ子のお豆さん:01/11/22 23:04 ID:qP5ifnVq
辻「のの死んれしまったのれす。」
後藤「ああ、だからハッピーエンドなのね。」
辻「後藤さん・・」
もし、辻っ子さんが、将来物書きになったら、
あとがきにでも、今の事を書いてくださいね。
890 :
X:01/11/22 23:04 ID:GMg1m1W6
辻っ子さんがんばってください
891 :
X:01/11/22 23:05 ID:GMg1m1W6
続きが待ちどおしい
892 :
:01/11/22 23:38 ID:wqv/u62R
おっ!辻と後藤だ!
893 :
ねぇ、名乗って:01/11/22 23:41 ID:0ZoRlSba
辻と後藤懐かしいね。今から考えると名スレだった
894 :
ねぇ、名乗って:01/11/22 23:42 ID:0ZoRlSba
もしかして…辻っ子って名無し後藤?
895 :
ねぇ、名乗って:01/11/23 00:06 ID:Y38KMb4G
なんまいだ~
896 :
:01/11/23 00:17 ID:R00CzqDZ
辻と後藤好きだったな。復活してくれないかな?
( ´ⅴ`)ノ ののはふじみなのれす。ところで、ふじみっておいしいれすか??
2部はいつ始まる予定ですか?
900 :
:01/11/23 00:46 ID:LKLxfgqX
>898
ありません!ていわれたよ?倉庫にもないって。
>>900 かちゅかゾヌなら拡充版ボードを入れるべし。
902 :
:01/11/23 01:16 ID:18dxCRyS
>901
何それ?
辻っ子のお豆さんって名無し後藤だったの!?
日本刀持ったごっちんはいつ出ますか?
905 :
名無し募集中。。。:01/11/23 18:13 ID:gaKIWuoS
新スレ立てたら教えてください。
初めて辻豆氏の小説読んだけど、住人のやりとり含めて相当面白いです。
第2部の開始と「街れす」のhtml化に期待。
創作頑張ってください。
907 :
辻っ子のお豆さん:01/11/23 19:27 ID:mwmNuISs
名無し後藤ではないです。
ただの「辻と後藤」の一ファンです。
菊一文字持ったごっちんは次いつ出ますか?
>>907 僕も「辻と後藤」好きですね。
また名無し後藤さん来ないかな~
910 :
:01/11/23 23:45 ID:YE5jXsFY
誰かもっと辻と後藤書いて下さいよ。
そろそろ新スレの用意・・
912 :
辻っ子のお豆さん:01/11/24 10:01 ID:v1zT3LFZ
小鉄持ったごっちんは次いつ出ますか?
今日初めて辻っ子さんの小説読ませていただきました。
朝からずっと読んでおりました。勇者の章、楽しみにしてます。
保全
いしよし、どう絡んでいくんだろう?楽しみ半分不安半分…
選ぶの間違ってバッドエンドは嫌ですね、うん
917 :
辻っ子のお豆さん:01/11/27 12:20 ID:mTjLpAgY
色々伏線はったから
このスレ落ちるとちょい困る
918 :
ねぇ、名乗って:01/11/28 22:56 ID:6WpVtTHF
ほぜんあげ
>>917 第2章が終わるくらいまでsage保全ってカンジ?
921 :
ねぇ、名乗って:01/12/01 21:03 ID:0eCcGDEV
保全
922 :
nanasi:01/12/01 21:19 ID:hvFvoq/l
誰かジョイポリス行った?
923 :
ねぇ、名乗って:01/12/02 00:36 ID:wUeDQB77
街れす が見れない・・。
924 :
辻っ子のお豆さん:01/12/03 20:39 ID:OXlAMsK+
(●´ー`●) 伝説の勇者だべ
川 `~` )|| 大陸に名を馳せる大魔道士
(~^◇^) 帝国三将軍のエース
( `.∀´) 凄腕の大泥棒
( ´ Д `) 日本刀を持った謎の少女
( ^▽^) がんばるプリンセス
(0^~^0) かっけー主人公
( ´ⅴ`) 今日も満腹、未来の勇者
( ‘д‘) 鍵を握る盗賊娘
川’ー’川 捕らわれの幼なじみ
∬`▽´∬ 便利な情報屋
川o・-・ ) 落ちこぼれだけど将軍です
(ё) えーと・・
925 :
:01/12/03 20:39 ID:/Ubt1IIV
お
保全します。
さーて、風呂にでも入ってくるか。
928 :
のてせ:01/12/08 04:24 ID:kbBHwvZB
さっき揺れたよね。
ヤッスーが敵だとは分かってたけど、大泥棒だったのね
930 :
のてせ:01/12/09 04:23 ID:cvpL36NV
今日は揺れないなあ(w
hozen
932 :
ねぇ、名乗って:01/12/10 13:33 ID:KY5Sk58j
祝ゲーム化!
933 :
のてせ:01/12/11 04:24 ID:snz/1Q/e
今日も揺れないね
hozenします。
バッドエンドだけは避けたいわな。で、今回はどう思うよ?
俺は1にしたが
ホゼソ
937 :
のてせ:01/12/14 05:10 ID:9SbkTRHS
偽豆さん登場!で
辻豆さんの新スレは立つのだろうか?
スレ名が重複するだろうし…
立ったね<新スレ
偽豆もオリジナルで勝負すればいい線行くと思うんだけどなぁ