(〜^◇^)<『BDOH』

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558ちょいと背は低いけど
辻が目を覚ましたのは、
先刻の射精に伴う気絶から、
十分ほどが経過した時のことだった。
目を開けると、そこには、
心配そうに辻の顔を覗き込む飯田が居た。
「辻……。嗚呼、良かった。
死んじゃったかと思った。」
そう言う飯田の声は真剣だった。
「ん……いい……。」
言いながら、起き上がる。
頭が何やら、柔らかいものから離れる感触。
どうにも今まで、飯田の膝枕で寝ていたらしい。
場所はなにやら長いすのようなものだったらしく、
そのまま、体を反転させ、座ると、再び半身を飯田に向けた。
と、した瞬間、飯田の胸が、
眼前へと怒涛の勢いで迫りたててくる。
「うわっ!」
むにゅっ。
とした感触で顔面が覆われる。
視界は飯田の纏うTシャツで、
真っ黄色に覆われている中に、
ちらちらと覗く何かの模様。
しかし辻にはそれが何だかわからなかったし注目する余裕もなかった。
そんな辻の頭上から降り注ぐ飯田の声。
「ごめんっ!
でも……心配したんだからねっ!」
辻はいったい何が何なのかもわからないままただ、
息苦しさにうめく。
飯田の柔らかい胸と辻の固い頭が、
ちょうどよく埋まり合い隙間がなく、空気を通さない。
そもそも鼻も口も完全に押さえつけられていて入り込む余地がない。
そうこうしている内、股間が熱くなってきたことに気がついたが、
実際現在進行形で味わっている苦しさの前にはどうでもよかった。
飯田のやわらかな胸の感触は心地よいものだったが、
いよいよ切れかけてきた酸素のせいで、
痛む頭の方が感覚として強烈すぎた。
559ちょいと背は低いけど:02/03/02 23:39 ID:hwHWn/iL
「む……む……むぐぅ……!んぐ……。」
辻のうめき声に気づかぬまま、
数秒、飯田は辻を抱きつづけた。
そしてしばらくしたあと、
やっとのことで気がつき、はっと体を離した。
開放された辻は、ぷはっと息を吐き出すと、
ぜえぜえと数回呼吸を整えにかかる。
リズム良く、辻の肩と、頭と、ツインテールがうごめく。
辻の視界はやっとのことで、
真っ黄色なTシャツの繊維の世界から開放されたが、
結局、少し距離をおいてみて、
それがTシャツであると認知できるようになったことと、
Gパンが視界にわずかに映り始めたこと以外に違いはなかった。

起き抜けに強烈な攻撃を食らったわけだが、
眠気からの眠りではなかった以上、
かえってすぐ目を覚ますことが出来た。
故に、辻の脳は、割と早く、通常の思考を取り戻す。
瞬間的に、先ほどの飯田との行為、そして顛末を思い出す。
あまりの刺激に気絶してしまったことを思いだし、
顔のあたりに血が上りこんでくるのを感じた。
亀頭のあたりが部分的に、二度三度、わずかながら痙攣した。
体全体を一度だけ、ブルッと震わせた後辻は、
ゆっくりとその顔をあげ、視線を飯田の顔へと移した。
少し気まずそうに上げられた口角にに、
垂れ下がった眉毛と、かすかに笑った目元からは、
気まずさと、安堵感と、優しさとがそれぞれ感じられる、
直接的な表情だった。
560ちょいと背は低いけど:02/03/02 23:39 ID:hwHWn/iL
「飯田さん……。」
辻はとりあえず口を開き、
飯田の名前を呼んだ。
その時点では特に、次に続く言葉を考えていなかった。
ただ、飯田と真っ直ぐ目が合っているせいか、
妙に胸は高鳴っていた。
「辻……、大丈夫か?」
辻が二の句を告ぐより先に飯田は言った。
「う……うん……。」
辻はうなずいた。
当に自分自身を取り戻した辻の脳内には、
徐々に、先ほどの行為からなる興奮が姿をあらわしつつあった。
そのせいか、いちいちすべての行為がぎこちないことを自身で認知していた。
「あの……。」
言いかけた時に、飯田の右手が、
辻の頭の、前髪のあたりをなでにかかってきた。
二度三度頭をなでられると
辻の心は、若干落ち着いたものの、
すぐに、飯田に体を触れられた興奮から、ぶりかえす。
「そ、そ……その……っ!」
「ちょっと辻に話さなきゃいけないことがあるんだ。」
言いながら飯田は、辻の肩に右手を回してきた。
かと思うと、半ば強引に、抱き寄せられた。
「うあ……。」
飯田の胸が辻の二の腕に当たった。
本能的に、押し倒して揉みしだきたくなる感情を、
辻は必死に押さえ込んだ。
しかしそのまま、飯田に強く抱き寄せられると、
心臓の高鳴りは限界近くまで来、
気が狂いそうになった。
「なぁ辻……。したくなるのは仕方ないかもしれないけどさ……。
だからってあんなことしちゃいけないよやっぱり。」
あんなこと……とは要するに、
辻が加護を押し倒して襲おうとしたことである。
しかし辻には、それはよく理解できず、
あんなことの指す意味を脳内でひたすらに模索していた。
実際、そうでもしなければ、
飯田を押し倒してしまう気がしていた。
「やっぱりさ……。
メンバー同士でそういうことがあると、
色々気まずくなっちゃうしさ。
仕事にだって響くし……。
それに加護は友達でしょう?
友達にそんなことしちゃ駄目だよ。
辻だって……その……。
無理やりされたら、嫌でしょう?」
飯田の言葉を聞いて、
辻も、ようやく、話の流れを把握する。
自分の行った過ちを、いさめられていることに気づいた。
「……。」
辻は黙り込んで、うつむいた。
気まずさと、興奮を抑えるのと、両方からだった。
561ちょいと背は低いけど:02/03/02 23:41 ID:OS+OswHr
飯田の右手は辻の頭を優しく撫で回す。
てっぺんから首筋まで、
ゆっくりと、ゆっくりと表面をうごめいた。
「辻……。わかった?」
飯田は言った。この言葉のトーンだけは、
他の、これまでに放ったそれのよりも重かった。
辻は、黙って頷けばいいことはわかっていた。
しかし何故か、それが出来なかった。
今、こうして飯田の腕に抱かれて、
その欲望を掻き立てられながらも、
今後二度とメンバーの女性を冒涜しないと、
決心するのは無理な話だった。
「辻っ。」
飯田は少し苛立った様子で繰り返した。
しかしそれでも辻は、頷くことが出来なかった。
いまさら表面的にそのようなことをしても、
無駄であることにも気づいていた。
562It's a question of Lust:02/03/02 23:42 ID:OS+OswHr
飯田としても、何かと突き詰めがたいところが合った。
飯田自身、男性の身体と言うものを理解はしていたし。
そういった事情から、辻の心境もなんとなくはわかった。

しかし加護のことを考えれば、
辻をそのまま許すことは出来なかった。
なんとしてもここで辻を、抑えこまなければならなかった。
二度と先ほどのようなことをしないように。
そういった所から、飯田はこれから、
どうやって辻を攻略していこうかと、
思索を巡らせていた。
しかしそんな飯田に、
さらに大きな困難が襲い掛かった。

辻の表情は飯田からよく見えなかった。
しかし辻はいつしか、
その顔を、飯田の顔にうずめ始めた。
先ほど着替えたばかりの、
24時間TVの黄色いTシャツに、
熱いものが伝い始める。
ああ、とうとう泣き出してしまった、と。
こうなると大変だった。
なんだかんだ言って辻は子供だった。
実際、TVに出てしゃべっている時そのままな、
頭が悪い感じの人間ではなかったが、
一度泣き出してしまえば、
もう、何を言っても駄目な所があった。
めまいのするような忙しさで日々を過ごす辻は、
むしろ他の一般的な十四歳より、
泣くことも多く、情緒不安定なところがあった。
しかもここ最近、
ストレスからの過食症気味であることが、
リーダーである飯田には告げられていた。
頭の痛い問題だった。
563It's a question of Lust:02/03/02 23:42 ID:OS+OswHr
「辻。」
飯田は両手を前後させ、
辻の身体を肩ごとゆすった。
人間の身体の重みが、
しっかりと飯田の腕に伝わった。
それに鼓動して、辻のツインテールは揺らめいた。
「辻。泣くな。」
そう言って、もう一度ゆする。
泣いている子供に、
泣くなと言って泣き止む道理は無かった。
飯田はまた、辻の頭を撫で回した。
それ以外何も出来なかった。

何時の間にか辻の肩は、
少し大きめの間を開けながら、
大きく、すばやく、振動し始めていた。
辻の、ひくひくとした泣き声が、聞こえ始めていた。
飯田は途方にくれ、
しばらくただ、辻の頭をなでつづけた。
そうしながら、これから飯田圭織が何をどうすればいいのか、
模索していた。
答えはいくつも浮かんでは、
すぐに消えていった。
シャボン玉のような考えの玉が、
まず最初に大小さまざまに浮かび上がり、
それらが一つ一つ、
弾けて消えては、また別の何かが浮かび、
しかしそれもすぐに消え去る感じで、
きりがないことは明らかだった。
564It's a question of Lust:02/03/02 23:43 ID:hwHWn/iL
そんな中で飯田は、
考えの玉の中のひとつに、
わりと最初の方から、
浮かび、そして、消えずに残っているものが在るのに気付いた。
気付いていない振りをするのにあきらめた、
という方が正しいかもしれない。
ともかくとしてその方法は、
確実に効果があるかもわからなかった。
そしてかつ、
果たしてモーニング娘。リーダーの飯田圭織が、
リーダーとして行うに相応しいのかどうかも怪しかった。
要は、踏み込むことがなかなか出来ない代物だったのだ。
しかし、他に何も考えが浮かばなかった。
結局飯田は、それを選択せざるを得なかった。

辻は相変わらず泣いたままだった。
飯田のTシャツは、辻の顔のひっついている部分だけ、
依然暑さを保ち、少し離れたところは、
蒸発した涙に熱を奪われて冷たくなっていた。
飯田は辻の後頭部から、首筋にかけて、
ゆっくりと腕を下ろし、
辻に上を向かせるよう仕向けた。
最初辻はそれに従わず、
相変わらず顔をうずめたが、
三度四度と繰り返すと、
とうとう観念して辻は顔を上げた。
元々腫れぼったい目が、泣いたことによって、
ますます腫れ上がっている。
肌の真っ赤に染まることは、
目元にとどまらず、顔全体を侵食していた。
565It's a question of Lust:02/03/02 23:43 ID:hwHWn/iL
辻の目と飯田の目が合う。
辻は今にも、今度は大声を出して、
泣き出してしまいそうだった。
飯田は内心それを心配しつつも、
表情を和らげて辻の安心を促すことは出来ずにいた。
相変わらず真剣な顔つきを保っていた。
辻の瞬きの回数がやたら多いように感じた。
このまま黙っていればいつか、
辻の抱える何かにまつわる導火線が燃え尽きるであろうことを感じていた。
それは種火を踏み消す行為にも似ていたのだが、
ともかくとして飯田は辻に口付けた。
566ホントは恋愛禁止なの:02/03/02 23:46 ID:hwHWn/iL
 口付けがどれほど続いたのかは辻も飯田
も認識していなかった。確かなことといえ
ば辻の怒張がはちきれんばかりとなってい
たぐらいだった。辻の舌は相手に深く交じ
り合おうとすることを知らなかったが、飯
田の舌はそんなことにはお構いもせずに辻
の口の中をまさぐった。
 息苦しさを互いに感じ始めた頃に口付け
は終わった。鼻声を出しながら息継ぎをす
るようなまねをしてまで口付けを続ける意
思は二人ともに持ち合わせていなかった。
ただ開放された口から勢い良く空気音が漏
れるばかりだった。二人の顔は離れまた互
いの瞳は見つめ合い始めた。
「もしさ……。どうしても我慢できないと
きは、圭織がしてあげるからさ……。だか
らさっきみたいに、他のメンバーと無理や
りとかは……ダメだよ。」
しかけた側の飯田はそう言うと、肩に回し
た手で辻の背中をさすりはじめた。辻は不
思議と自分の呼吸が落ちつきゆくのを感じ
た。
567ホントは恋愛禁止なの:02/03/02 23:47 ID:hwHWn/iL
「飯田さん……。」
言葉を漏らすたびに自身の肉棒が強く震え
るのを感じたとき辻はどこか人間……むし
ろ男根の阿呆らしさを感じていた。辻は現
在自分自身が感じている興奮に何か神秘的
なものを感じていたのだが、男根の反応は
いかにも単純でどこか蔑まれるべきものを
持っているようだった。それでも身体が自
分の意思に負けてくれることは無かったの
だが。
 口付けをしながら飯田は自分の腰へ手を
まわした。少し低めのところに置かれたベ
ルトに左手だけをかける。片手だけの割に
器用なこと、飯田はベルトを外し、下半身
に纏った衣服を一変に全て外した。
「辻……。圭織のここ……さわって……。

飯田は言うと辻の左手を手繰り寄せ自分の
股間へと導いた。辻にとっては右手を導か
れたほうが良かったのだが飯田は気付いて
いなかった。飯田はただ単純に自分から見
て右側にある辻の左手を掴んでいた。
「あっ……。」
辻の指先に飯田の陰毛の感触が伝わる。感
触としては割と硬い印象を受けた。少なく
とも辻は自身の陰毛がもっと柔らかかった。
妙なところで大人と子供の違いを知らされ
たような気がしていた。
568ホントは恋愛禁止なの:02/03/02 23:48 ID:hwHWn/iL
「……っ。」
飯田は、――もっと下――と言いかけた。し
かしそうするまでもなく辻は自身の左手をぎ
こちなく飯田の秘宮へと滑らせていた。
「んん……。」
飯田の肌は敏感だった。すでに愛液でヌルヌ
ルになっていた股間を辻の手が撫で上げると
その湿り具合は尚のこと強くなった。
「飯田さん……。ぁ……。ねぇ……。気持ち
いいの……?」
辻は両眉を下げながら飯田の顔を見やり問い
掛けた。飯田の視界には不安そうな顔をした
辻の顔が映る。
「んっ……。うん……。気持ちいいよ。続け
て……。」
そう言うと飯田は辻の左手を手放した。辻の
身体から一種の緊張が開放された。そして飯
田は余らせた右手を辻の頭部に持っていき、
撫で上げた。そのまま首を少し左へ傾げた。
飯田自身の唇を辻の左耳へと近づけ、ささや
きかける。
「ねぇ……。入れたいんでしょ……。いいよ
……。」
吐息が辻の耳を包み込んだ。辻は、何故か耳
元に甘い匂いを感じた。
「ハァ……、ん……。ん……。」
569ホントは恋愛禁止なの:02/03/02 23:49 ID:hwHWn/iL
辻の吐息は荒くなっていた。飯田は再び自分
の身体を少し反らした。辻の頭部に絡めた右
手を外した。そして左手と共に自身の腹の辺
りで交差させた。腰元にある二十四時間TV
の黄色いTシャツのすそを掴むと。一気にた
くしあげ、脱ぎ捨てた。飯田の肌が、下着に
覆われた胸元を除いて全てあらわにされた。
飯田はそのまま流れるようにブラジャーも外
してしまい、一糸とまとわぬ姿になった。
 辻は飯田の身体を改めて見やった。自分の
左手が飲み込まれている秘部を見て、単純に
興奮した。それから、自分と違って発達した
胸、そしてこれまた自分と違って細い身体を
見た。辻自身の体系との大きな違いに少し情
けなさを感じた。こればかりは大人と子供の
違いでもない。
 しかしそんな理性的な考えは長く続くはず
も無かった。飯田の両手が辻の股間を襲い始
める。飯田はまず辻の履くホットパンツのベ
ルトをあっという間に外してしまった。続い
て股間の止め具も外されると、あっという間
に辻のパンツはさらされてしまった。硬い材
質のズボンが外されたことにより辻の男根は
とうとう完全な勃起となった。これまで強く
抑えつけられていた男根が一気に上を向く。
570ホントは恋愛禁止なの:02/03/02 23:49 ID:hwHWn/iL
パンツの布を突き上げることも無く、一気に
はみだしてしまった。我慢汁まみれになった
亀頭が姿を表す。
「……。」
飯田は右手の親指でそこをグリグリかき回し
た。
「うぁ……。」
辻の腰がビクビクッと痙攣する。
「もう我慢できないんでしょ……。」
言いながら飯田は辻のパンツに手をかけると
それもあっという間に脱がせてしまった。
「チンチン大きいんだね……。」
飯田に言われて辻は恥ずかしそうにうつむい
た。
「足上げて……。」
飯田は辻の足を椅子の上に導いた。ちょうど
飯田の座る方に向けて辻は足を開かされた。
飯田は辻の股間をまじまじと見つめた。
「ん……。」
辻がまた、はずかしそうな声をあげた。それ
に呼応したわけではないものの、飯田も足を
あげると、ちょうど椅子をまたぐ格好に座り
なおした。辻と互いに正面で向きあうことに
なった。
571ホントは恋愛禁止なの:02/03/02 23:49 ID:OS+OswHr
 辻にしてみれば、向き合えばすぐ挿入とな
るものとばかり思っていた。しかしいざ向き
合うと、飯田は辻の股間を凝視したまま動か
なくなってしまった。
(交信……?こんなときに……!)
辻の顔は遺憾と照れとで、ますます赤くなる
ばかりだった。
(早くシたいのに……!)
そう思ってはいたが、自分から飯田の方へ向
かっていく勇気は無かったし、先ほどの説教
の流れから言っても、どうしたって自分から
責めかかっていく気にはなれなかった。飯田
はなお動かなかった。
(なんでずっと見てるんだよ……。)
辻は今にも射精してしまう予感すら感じてい
た。そればかりはなんとしても避けたかった
のだが、我慢もそろそろ限界にさしかかろう
としていた。実際、飯田と辻が向き合ってか
ら時間としてはものの数秒だった。しかし辻
には耐えがたい状況だった。
(……うあぁ。)
飯田の女性器も先ほど見た加護の女性器も、
辻にしてみれば妙にグロテスクに映った。自
分のものと何故こんなに違うのか疑問に感じ
ながら、そして飯田のも加護のも、どうした
って「グロい」にも関わらず、入れたくて仕
方が無くなったのは何故なのか、辻にはわか
らないでいた。ともかく、辻の我慢も限界に
訪れる。
572ホントは恋愛禁止なの:02/03/02 23:50 ID:OS+OswHr
「……あの、……飯田さん。」
飯田を急かしていいものなのかは知らなかっ
たが構ってもいられなかった。
「……あ。」
飯田は辻に話しかけられて久々に動きをみせ
た。
「……その、……そ、そ、……その。」
入れさせて――という言葉はどうしても出て
こなかった。飯田は自分の視線を辻の股間か
ら目へと移した。やっと何かの言葉を与えら
れるのかと辻の心は期待で一杯になった。し
かし飯田が次に発した言葉は辻にとってある
意味期待はずれのものだった。
「辻。圭織はピル飲んでるからいいけど、普
通はセックスするときはコンドーム付けない
とダメなんだぞ。性病持っている人もいるだ
ろうし。……まぁ、辻がエッチする相手が男
の子なのか女の子なのかは知らないけれど。
アイドルとしてそれだけは自覚していないと
ダメだからね。」
飯田の目は真剣だった。こんな時でさえも辻
に対する飯田の対応はいわゆる「お姉さん」
であることに辻はどこか不思議な触りを感じ
ていた。
573ホントは恋愛禁止なの:02/03/02 23:50 ID:OS+OswHr
「……わかった。」
辻が言うと、飯田は無言で微笑んだ。かと思
うと、一気にその身体を辻に多いかぶせてき
た。
「……いくよ。」
「……うん。」
飯田が上だった。どちらが攻めているのかと
いえば明らかに飯田だった。が、一応大人の
女性と童貞のセックスである以上、自然とい
えば自然だった。
574みんなハッキリ言っとけ:02/03/02 23:50 ID:hwHWn/iL
「うぁぁぁっ。」
飯田の指が辻の肉棒の上を滑った。その度強
烈な刺激が辻を襲った。辻はなんとか射精感
を抑えようと勤めた。実際効果それなりの効
果はあげられたようだった。しかし声を抑え
ることまでは出来なかった。飯田によって辻
の肉棒は飯田の女性器へと導かれた。
「入れるよ。」
そう言う飯田の顔が辻には見えなかった。体
位としてはいわゆる机上位だった。視界には
飯田の裸体が映っているべきだったのだが、
目を開けていられなかった。辻には目を開け
ようという意思はあった。しかし目を開けて
いられなかった。何故なのかは辻にはわから
なかった。
(……飯田さんっ!)
心の中で飯田の名を呼んだつもりだった。た
だ、実際に声が出ていた。辻はそのことには
築いてなかった。飯田はにっこり微笑んだ。
飯田が腰を落とす。辻の肉棒を飯田の秘宮の
肉片が包み込んだ。
「……ああ……ああぁっ。」
割と簡単に、飯田の股間と辻の股間は結合し
た。辻の男根は弱い痙攣を繰り替えすばかり
で、徐々に射精感が高まってきていた。
「……入ったね。……動くよ。」
辻の返事を待たずに、飯田は両手を辻の顔左
右に置き、動く体制を作った。そのまま、一
呼吸入れるでもなく、飯田は腰を動かし始め
た。
「ぁぁっ!ぁぁっ!」
飯田が腰を動かすのに呼応して辻はあえぎ声
を出した。
575みんなハッキリ言っとけ:02/03/02 23:51 ID:hwHWn/iL
「……気持ちいいでしょ。」
飯田は笑いながらさらに腰を二度三度激しく
振った。その飯田の表情はたいそうエロチッ
クなものだったが、辻には見えていないまま
だった。辻はなおのこと目を閉じたまま、た
だ声をあげるばかりだった。
 異常な刺激だった。辻がこれまでに感じた
どんな刺激よりも、強烈で、快感だった。飯
田の女性器の、わかりやすく言えば肉感は、
まるで自身の男根を刺激するために作られた
ものであるかの如く、強く、効果的に辻を刺
激していた。ヌルヌルとしたその触りは、こ
の世界のいかなる物質をもってしても再現不
可能であろうほどの絶妙な柔らかさと硬さと
を持った不思議なものだった。それが男根に
密着してうごめくのだから辻にしてみればた
まったものではなかった。
「ん゛ー!ん゛ーっ!あぁぁっ!キャっ!あ
あぁぁっ!」
辻は以前目を開けることが出来ずにいた。飯
田の腰が動いた回数にして何度目だったか、
さほど遅くなく、辻の射精感は限界を迎えて
いた。
576みんなハッキリ言っとけ:02/03/02 23:51 ID:hwHWn/iL
(……出ちゃうっ。……出ちゃうよぉ!)
そう認知した時には既に精液が精嚢から尿道
を通い始めていた。前立腺が刺激されると共
に辻は今日一番激しく痙攣した。精液はとう
とう尿道口へ達していた。
「……んっ。」
飯田の股間に何か熱さが広がった。
「ぁぁぁぁ……。あああぁぁぁぁぁ……。」
辻は再び気絶してしまうのではないかとの予
感さえも抱いていた。なんとか意識を保って
はいられたものの、飯田はなお、腰を動かす
ことをやめないでいた。おかげで辻を襲う快
楽は明らかに危険なレベルにまでも達してい
た。
「……ハァ。……あぁ。……出ちゃったね。
……あったかい。……。」
飯田の口調は穏やかな割に、腰の動く速さは
むしろあがり続けていた。辻の射精は止むこ
となく、むしろ射精の波に合わせて飯田が動
いているかのようで、全てを絞りつくそうと
さえしていた。
(……ああ……。……飯田さんとエッチして
るんだ……。……ああ……。)
数秒に及ぶ射精もそろそろ終わろうとしてい
た頃になって、やっと辻の頭の中に理性的な
言葉が出てきていた。
577みんなハッキリ言っとけ:02/03/02 23:51 ID:OS+OswHr
 痙攣と射精とが終わった。しかし、それで
も辻の男根は硬さを保ったままだったし飯田
の腰の動きはなお速くなるばかりだった。辻
の味わう快楽は、射精のせいで若干麻痺して
いたが、徐々に元に戻りつつあった。
578たった10年そこそこの人生:02/03/02 23:52 ID:OS+OswHr
「あぁ……っ。辻っ、はぁっ……。気持ちい
い?……ん……。気持ちいいでしょ?……ね
ぇっ……。辻っ……。気持ちいい……でしょ
う?」
飯田の語調は荒くなりはじめていた。辻はや
っと目を開いた。飯田と目があった。
「飯田さん……。」
「もっと一杯出していいんだからね……。は
あぁぁっ!……あっ……あっ……。ん……。
だから……っ。辻っ……、もっ……、ああん
んっ!……辻……もっ、う、……動いて!」
飯田の動きはやっとのこと、最高速に達した
のか一定の速さになっていた。ともかく、既
に再び辻の精液を無理やり奪い取るには充分
の速さとなっていた。
579たった10年そこそこの人生:02/03/02 23:52 ID:OS+OswHr
「飯田さんっ……。す、すごいっ……のっ…
…。気持ちいい……よ……ぁ……。もっと…
…、もっとぉ……。あぁ……。あぁぁぁぁ…
…。」
辻は言葉を途切れ途切れにさせながら言う。
徐々に辻も再びの快楽を味わい始めていた。
「動いてっ!辻も動いてっ!もっと動いて圭
織のオマンコ突いて!圭織も気持ち良くして
ぇっ!」
飯田は言った。とうとうに本音が出た所でも
あった。先ほどから、辻の為に抜いてやって
いると言いながらも、結局飯田は自身の快楽
を求めていた。しかしそんなことは、先ほど
から辻も気付いていたことなので今更構うこ
とではなかった。
「飯田……さんっ!!あぁぁっ!気持ちいい
よぉ……ぁ……くぁぁ……。」
辻は言いながら腰を動かし始めた。腰を動か
せばまたすぐに射精してしまうこともわかっ
ていたが、止められなかった。
「あぁんっ!そう!もっと!もっと強くぅ!
もっと!あぁ!あああぁっ!」
「飯田さんっ!飯田さんっ!いっちゃう!い
っちゃうよぉ!」
580たった10年そこそこの人生:02/03/02 23:53 ID:hwHWn/iL
言いながら辻はすでに二度目、先ほどの件も
含めれば三度目の射精をしていた。しかし飯
田にはとうとうそれもわからなくなりつつあ
った。いや、わかってはいたが、どうでもよ
くなっていた。膣の口の辺りで、精液やら愛
液やらが絡み合い、ぐちょっ、ぐちょっとい
う生々しい音を奏でていた。
「んんんんんんっむぅぅんんん!あぁんっ。
ハぁっ!んぁ……ハぁんっ!」
「ぁ……ぁ……。」
辻は射精のせいで大きな声を出せなくなって
いたが、それでも腰だけはなんとか動かし続
けていた。かなり強力な精力を持っているか
らこそ出来る芸当だった。
「すごいっすごぃのっ!つ、辻のチンチン!
大きくて……気持ちいいのっ!あぁんっ!い
っちゃうよぉっ!圭織もいっちゃう!いっち
ゃうのぉっ!もっと!もっと突いてぇっ!い
かせてっ!圭織をいかせてっ!」
「あ……あ……あ……!」
「ん……んんっ……ハぁぁぅ……。」
「飯田さん……!」
「イク!イク!イクよぉっ!あぁぁぁあぁぁ
ぁぁあぁああぁぁぁっ!」
飯田の膣口がキツく締め付けられた。
「ふぁっ!」
581たった10年そこそこの人生:02/03/02 23:53 ID:hwHWn/iL
辻が前にした射精からはそれほど時間が経っ
ていなかった。それでもまた、拍子、辻は激
しい射精感に襲われた。
「ンンンンンーーーんんっ!」
飯田の、喉の奥から出されたような、高いが
こもった声が辻の耳に入り込んだ。それを合
図にしたように、辻はまた射精した。
「ぁぁぁあぁぁぁ…。」
二人の動くことはほぼ同時に、やっとのこと
で数瞬止まった。かと思うと二人は同時にが
さりとくずれ落ちた。辻の身体に飯田がその
ままかぶさることとなった。とりあえず、辻
と飯田の結合は解かれないままだった。極度
の疲労感に襲われる中辻は思った。
(飯田さん……。すごい……。)
飯田の髪の毛が自分の顔に被さっていたが特
に気にせずただ辻は呼吸を整えていた。飯田
の大きな乳房の感触が、辻の纏うTシャツご
しに伝わってきてどこかこそばゆかった。
「辻ぃぃ……。ん……ん……。」
終わってもなお、飯田の放つ声は色っぽかっ
た。辻は寝っころがったまま面前の飯田の顔
を見た。表情は特に見えず、見えるのはただ
頭と髪の毛だったが、ともかく、その全てを
いとおしく思った。
(飯田さん……。また……しようね……。)
辻は、飯田にぎりぎり聞こえるか聞こえない
かぐらいの声に調節して、つぶやいた。飯田
は特に返事をしなかった。
 石川は自宅の扉の前に立っていた。矢口と
吉澤の見まいから帰ったところだった。その
日はもう仕事を残していなかったので自宅に
帰ってきていたのだった――いやむしろ、仕
事が無いからこその友人と合う約束をしてい
て、そして家に帰ってきたのだ。
 石川は家の扉を開けた。鍵は元々開いてい
た。玄関口には石川の持つ靴ではない、一足
の女物の、茶色い革靴があった。石川は家の
中に向かい大きな声で言った。
「ごめーん、待った?」
家の中から女の影が出てきた。それと同時に
声がした。
「遅いー。」
砕けてはいるものの、やや落ちついた口調と
も言えた。
「ごめんごめん。」
言いながら石川は靴を脱ぎ、自分の家へとあ
がりこんだ。中から出てきた女の影ははっき
りと石川の目に映るでもなく、部屋の中へと
引っ込んでいった。部屋の中の証明は控えめ
なものだった。