加護ちゃんのクローン手に入れたらどうする?

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890名無し is mine !
大切な3枚の色紙を手にもって加護と一緒にベンチに座る。そして、僕の考えた作戦について話す事にした。
「俺な、考えた作戦があるんだ」
「さくせん、、何の作戦?」
「加護は修学旅行に行けないだろ、だからせめて喜んでもらえたらなと思って、考えた・・・」
「うん。」
僕は幾夜も寝ずに考えた作戦について、いよいよ説明することにした。
「作戦その1、本作戦は俺の単独隠密行動により修学旅行の前日に実行し、旅行の終了と共に作戦終了とする。」
「作戦その2、先ず、加護の代わりに修学旅行に行く"モノ"を手に入れる―。」
「加護の代わりって?」
「いいから、いいから。後で説明するから次な。作戦その3、作戦その2で手に入れた加護の代わりと共に修学
旅行に行き、いっしょに行動する。クラスのみんなと記念となる写真を一緒にとる。そして、加護の行きたかった
所全てで記念写真をとってくる。」
加護は興味深そうに話を聞いている。
「作戦の概要は以上です。何か質問は?」
「イエース!ボス。質問です。」加護は手をあげると、そう言って質問を続けた
「話によると、あのカワイイ加護さんの代わりを手に入れるみたいですが、それは一体何なんでしょうか〜?」
「―うーん。質問の意図が解かりませんね。つまりあなたが聞きたいのは、あのカワイ〜イ加護さんの代わりが
一体何なのか?という事ですか?」
「いいえ、それは余りにも一方的な決めつけです。私が知りたいのは、あのカワイイ〜カワイイ〜ベリーキュート
な加護ちゃんの代わりが一体この世に存在するものなのでしょうかと、聞きたいのでございますよっ」
「加護さ、自分で言って恥ずかしくない?(笑)」
「恥ずかしくないよーだ。これでもひかえめだもん。(笑)」
「はいはい。(笑)ちゃんと質問にマジメに答えるよ。・・・加護の代わりになるモノをいろいろ考えて、思いつ
いたモノがある。―最近、加護さCD屋とかビデオ屋行った事あるか?」
「あるよ。先週も行ってYUKIさんのプリズム買ってきたよ。今度ね〜サインもらうんだよ〜っイイでしょ!」
「お前自分のCDとか買ったりしないのか?YUKIさんに渡せば。」
「えーっ、買わないよー恥ずかしいもん」
「俺なら買うなー。買って、サインして、ご近所に売る!」
「売るの〜っ?」
「小遣い稼ぎできる。で、それを繰り返し、繰り返し〜」
「なんかー、マルチ何とかっていうサギみたい」
「何でだよ。欲しい人だけに2000円で売るんだから、問題ないだろ」
「2000円って、シングルじゃないよねー?」
「シングル。」
「うっそー!高く売るの〜?」
「当たり前だろ、特典付きだし、仕入れが高いんだから。曲も売れて、小遣いも稼げて、サインの欲しい人も幸せ
になる。最高の商売案だと思うけどな〜」
「もぅ、問題大アリだよ!」
「そう?この最高案のどの辺が?」
「だってさ・・・」
「だって?」
「消費税取ってないよ。倍なら2200円もらわないとぉ!(笑)」
「消費税が問題なのかよっ!(笑)」

いつも間にか、本題の話からそれてしまっていたけど、楽しくて楽しくてしようがなかった―。
少しずつ落ちていく夕日に、タイムアップが近づいてきているのを、ふたり共気付いてはいたけど、時計を見て
しまうと今日が終ってしまうようで、ポケットの中で出せない携帯をにぎっている僕がいた―。