1 :
名無し娘。:
ここはモー板なので、モーニング娘。の小説を書こうと思います。
2 :
名無し娘。:01/10/06 07:23 ID:EsT034Rg
主な登場人物
モーニング娘。:13人組。大人気。
松室 麻衣(18):好きな映画はジュラシックパーク。
まつむろまい ハート型の小物が好き。
キティーちゃんの抱きマクラ愛用。
人前では泣けない性格。
dream作詩担当
*dream向かって左
長谷部 優(15):岐阜県出身。
はせべゆう 中学生の頃、こっそり好きな先輩の上履きの匂いを嗅ぐ。
棒読みしがち。
*dream真ん中
橘 佳奈 (15):もうすぐ誕生日。(10/20)
たちばなかな パワフルな歌唱力。
関西弁(大阪出身だから)。
良く喋る(大阪出身だから)。
*dream向かって右
ttp://www.avexnet.or.jp/avexdb/dream/index.htm
3 :
名無しさん:01/10/06 07:26 ID:Vs5how8.
drean
4 :
名無し娘。:01/10/06 07:31 ID:EsT034Rg
人物紹介がぐちゃぐちゃになっちゃった
5 :
名無し娘。:01/10/06 07:39 ID:EsT034Rg
第一章 〜 心に残る言葉は 痛いほど優しくて 〜 ・・・「brave」
麻衣の召集令はいつも突然だ。
つい先刻レコーディングを終え、共に帰路を急ぐ優と佳奈は
胸部秘密ポケットに携帯した召集専用ポケベルの振動に過敏な反応を示し
そそくさと踵を返した。
レコーディングスタジオの向かい側にある定食屋「五月雨」
そこがいつもの集合場所と決まっていたので
二人は今来た道をそのまま引き返す事になったのだ。
ってゆうか「drean」てなんだ?造語?
7 :
名無し娘。:01/10/06 07:43 ID:EsT034Rg
タイトルを「dream〜STAY〜 10/31発売」に訂正します。
8 :
名無し娘。:01/10/06 07:50 ID:EsT034Rg
「やっぱ掛かったね、召集」
佳奈は『吐息混じり』を意識的に行いつつ、そうつぶやいた。
「うん、だって麻衣、うちらと別れてすぐ五月雨の方行ったもん」
優はこの会話におけるイニシアチヴを主張する意味を込め、
佳奈よりも若干大きめの声で、そのつぶやきに答えた。
これは優が「真ん中」の責務を強く自覚している現れであり
この一例のみで、優が傲慢であると解釈するのは少々乱暴である。
「ミーティングやるんならさぁ、
さっき別れるとき言ってくれたらええやんなぁ〜」
佳奈は、ある種挑戦的な輝きを瞳に宿しながら
突然召集をかけた麻衣に対する『愚痴』とも解釈可能な言葉を優に投げかけた。
「いいじゃん、だってそういう人だもん、麻衣って」
優は、麻衣に対する敬愛を確かめる意味合いを含めた猫ナデ声で、
不意な佳奈からの挑発を軽くかわす。
「うん、そやね、麻衣ってそういう少女やったね」
佳奈は顔を向ける事無く眼球のみで左隣を歩く優を一瞥し
鼻と口から同量の息を吐きつつ、優に賛同した。
「比較的・・・に、そういう人、だもんね」
「そやそや、それにそれはある意味メタファーとしての概念でもあるワケやし。
但し、麻衣イズムを共有するうちらの主観においてのみ。やけどな。フフフ・・・」
「も〜、佳奈ったら〜」
9 :
名無しさん:01/10/06 07:54 ID:Vs5how8.
この理系的な理屈っぽさは
やっぱり矢口とセックスしたい人が書いているということなの?
10 :
名無し娘。:01/10/06 09:04 ID:C8Ft2tcI
ってゆ〜か、佳奈ってば、チャーリーズエンジェルのルーシー・リューそっくし・・・マジで
私、言ってあげた方がいいかな?
佳奈っ、あなたルーシー・リューそっくりよ、って。
いや、ルーシー・リューを含む、オリエンタルビューティーよっ!西洋的美意識においては。
の、方がいいかな?・・・
優は困惑していた。
そんな優を知ってか知らずか、
佳奈は軽快に笑う
「ははは・・っは」
優も笑った(まぁど〜でもいいか)
「ははっ!・はっは・・・・」
そして、優と佳奈は、追認行為として昨日を懐かしむのを止めた。
それは、二人が明日を目指すための翼(勇気)を得た瞬間でもあるのだが、
終始お互いには決して目を合わせる事は無く
目的地である定食屋「五月雨」へと、夕刻の環八沿い遊歩道を急ぐのであった。
11 :
名無し娘。:01/10/06 09:08 ID:C8Ft2tcI
第二話 〜 走り出さなくちゃ きっとまだ間に合う 〜 ・・・「FREE AS THE WIND」
定食屋「五月雨」において、麻衣は今まさに生姜焼き定食の注文を終えたところだった。
選択に迷いは無い。
麻衣の夕食メニュー決定アルゴリズムは、
驚くべき安定性と、絶対の確実性とを同時に備えていたのだ。
定食屋「五月雨」は、味も内装も、ごく普通で
どこにでもありそうな、平凡に寂れた定食屋であり、
何かしらこれ以上の説明をするなら、それらは全て蛇足である。
と、そのような定食屋だった。
あえて特徴を上げるなら、テレビの音量が大きすぎる事なのだが
昼夜問わず、明らかに交通量の多い環状線沿いに店舗を構える「五月雨」を
その事で批難する権利など、誰にもありはしないだろう。
この夕刻の時間帯といえば、店内は込み合って然るべきなのだが
ごく平凡に寂れた「五月雨」に関して、その心配は無用である。
麻衣にとっても、この「五月雨」はあくまでもミーティングの場であって
決して食事そのものを楽しむような場ではないのだ。
12 :
名無し娘。:01/10/06 09:12 ID:C8Ft2tcI
麻衣はなにげなく時計に目をやった、
優と佳奈の二人は未だ到着せず、生姜焼き定食がテーブルに届くのにも
まだ暫く時間が掛かりそうだ、と考えた麻衣は
この手持ちぶさた解消のため、ここである一つの仮定を試みる。
仮定一、
「今私の注文した生姜焼き定食をタバコ片手に余裕かまして調理している
見た目50代半ばの店主(男性M型ハゲ)は
実は、人類よりも遥かに高度な知能を備えた、いわゆる異星人である・・・」
↓
(麻衣考える)
↓
麻衣の考察、
「何故その様な異星人が、この様な場で定食屋を細々と営んでいるのか?
私と彼との間ににある知的格差においては
私が彼の知的行為の一環である定食屋の経営の所以推測は到底不可能であり
それは私の実家で飼っている犬が、
私が現在dreamとして活動しているという意味を理解できないのと似ている」
↓
(麻衣は空腹)
↓
麻衣の結論、
「ならせめてもちっとマシな料理作ってくれてもいいじゃんか」
優と佳奈、そして生姜焼き定食が麻衣の元に届けられたのは
先程の仮定における、ある一つの結論に対して
麻衣が理不尽な腹立たしさを覚えたのとほぼ同時であった。
13 :
名無し娘。:01/10/06 15:37 ID:kCBBVT1U
期待sage。
矢口とセックスしたい
手レトの天敵のような方のスレですか?
15 :
nanasi:01/10/06 20:36 ID:hEk45TVQ
晒しあげ
16 :
名無し娘。:01/10/06 20:59 ID:OHIMV1rM
dreamマンセー
良スレ発見。
愛の種でドリ小説を拝めるとは思わなんだ。がんばて。
18 :
名無しさん:01/10/07 02:38 ID:cJvGJLdk
期待sage
19 :
名無し娘。:01/10/07 10:20 ID:oNDmVbS.
20 :
名無しさん:01/10/07 17:26 ID:mfczNYlw
メチャクチャ期待。
がんばってくれ。
21 :
名無し娘。:01/10/07 20:56 ID:lwuwehxE
保全
22 :
名無し娘。:01/10/07 23:07 ID:oYAezFoY
保全
保全
24 :
名無し娘。:01/10/08 05:54 ID:CY6dI0kI
期待age
25 :
名無し娘。:01/10/10 00:07 ID:TnjRz8Xc
五月雨を目指す優と佳奈は後半ほぼ小走りだったので、往路の約1/2の時間で引き返す事が出来た。
二人は五月雨前に着くと、そこで一旦立ち止まり
若干乱れた呼吸を整えつつ、avex支給のハンカチーフで肌の汗を拭った。
「はぁ〜あ。別にそんな急がんでもよかったんやけどなぁ」
大げさにため息をついて見せた佳奈は、麻衣の召集を受けて以後、ここで初めて優の目を見て話した。
「まぁ〜ね〜」
優も作り笑顔で答える。
佳奈は何か声を出したかっただけで、特に急いだ事に不満がった訳では無く、
優はそれを十分知っていたし、佳奈も優の承知を前提としての発言だった。
まだ少し息切れ気味な二人の心拍数は心地良い程度に上がっており
僅かに上気した肌を夕焼けがより紅く鮮やかに彩る。
それは、二人の周囲を旋回する小蝿でさえも、見る者にティンカーベルを想起させ
立ち所にネバーランドへといざう可能性もあったりするのだ。
それはこの少女二人だからこそ、これ程甘美な光景であることを
その光景を横目に見ながら通り過ぎるモーヲタ風通行人は知っているだろうか。
いや、明らかに知るべきである。
しばらくして、お互いの呼吸の完全回復を確認した後、
優が、ガラガラとどこか懐かしい音をたてつつ
やや堅くなった五月雨の木製枠曇りガラスの引き戸を開けると
二人は麻衣の待つ見慣れた店内へと入っていった。
26 :
名無し娘。:01/10/10 00:08 ID:TnjRz8Xc
店内には麻衣の他に二人の30代会社員風の客が居て、その二人とも優と佳奈の入店に目を向けたのだが、
いわゆる「芸能人」を確認した時の様なリアクションが一切無かったので、
「視力弱いならメガネかければいいのに」と、優と佳奈は同時に思った。
元々狭い五月雨の店内、一番奥で隅のテーブル、
天井のやや黄ばんだ蛍光灯からの光量が最も少ない、いつもの場所に麻衣はいた。
二人が店に入ったのは、麻衣に食事が届けられた直後らしく、
今まさに割りばしを裂く寸前の体勢で麻衣は静止し、優と佳奈へと視線を向けている。
割りばしを持って静止中の麻衣は、一見どことなく悲しげな表情なのだが、
麻衣は元々そんな顔なのだ。
「なに、麻衣もう食べてんの?」
「プロフィールの好きな食べ物・ラズベリー&ブルーベリー、の麻衣ちゃんが生姜焼きて、
生姜焼きって何ベリーやねん」
とりあえずの一言を終えた優と佳奈が、麻衣のいるテーブルのいつもの席にそれぞれ着くと
麻衣は何か言うでもなく、とりあえず割りばしを割り、先ずみそ汁を一口飲むと
「はぁぁ」と満足げに白い息を吐き出してから、ようやく二人に笑顔を見せた。
もし麻衣を初めて見る人にとっては、その笑顔は泣き顔に見えたかもしれないが
麻衣は元々そんな顔なのだ。
「なんか、うちも腹へってきたなぁ」
佳奈と優が二人同じく野菜コロッケを注文し、しばらくの後
コロッケがテーブルに並び、麻衣が生姜焼き定食を半分程食べ終えたあたりで
ミーティングは開始された。
27 :
名無し娘。:01/10/10 00:10 ID:TnjRz8Xc
第三章 〜 泣き続けてた夜に 君がくれた言葉 〜 ・・・「sincerely」
ミーティングは年長者かつ主催者である麻衣の仕切りにより進行する。
麻衣「実は今日二人に集まってもらったのは、ミティーングのためなの」
佳奈「わかっとるがな」
優 「じゃなきゃここ来ないしね」
・・・麻衣水を飲む。
麻衣「ではミーティングを開始します」
佳奈「いっつでもどうぞ」
優 「これ(コロッケ)食べながらでもいいよね」
麻衣「あ、それ、あとでいっこちょーだいね」
佳奈「いいから、はよ始めてよ」
優 「いっこはダメ。半分ね」
※佳奈は大阪出身で、もちろん関西弁だが
上京してからは岐阜出身の優、大分出身の麻衣と共同生活していたので
本人も気づかぬ内に佳奈の関西弁は序々に変形してきていたのだ!
佳奈の関西弁に違和感を覚える部分があったとしたらその為である。
28 :
名無し娘。:01/10/10 00:12 ID:TnjRz8Xc
麻衣「え〜。議題は、え〜と・・・」
佳奈「今日のレコーディングの反省とかと違うの?」
優 「あぁ、レコーディングね。うん。わかるわかる」
麻衣「じゃなくて、あ、でもレコーディングもそうかな。
なんて言うか、今後の私達とか、そういう、今度の新曲とか、テレビ出演もあるし」
佳奈「気合入れ直せと。そう言う事?」
麻衣「うん、そうなんだけど。もっと具体的に、いろいろ決めていった方がいいかなって」
優 「でもさぁ、次から三ヶ月連続リリースでしょ。このままでも結構イイ感じなんじゃない?」
佳奈「いやぁ、そやないやろなぁ。最後の花火かも知れへんよ。最後の賭け、みたいな」
麻衣「私もそうだと思う。OurTimeの結果が・・・あれだったし・・・」
優 「え?あたし達やばいって事?何?え、解散?」
佳奈「万が一そうならないためにどうするかって、そう言う話やな?麻衣」
麻衣「うん。解散とかはともかく、やっぱり結果が出てないし。私達。
このままのペースじゃ、やっぱり次も結局このままで、いつまでも結果が出せないままかも知れない、とか」
佳奈「う〜ん、ペースかぁ。今までも精一杯やってきたつもりなんやけどなぁ。どうしたらエエんやろ」
麻衣「何か新しい展開が必要だと思うの。それをみんなで考えてみよかなって」
3人とも考え込んでしまったので、
麻衣は生姜焼き定食の残りと、優にもらったコロッケ半分をこの間に完食し
そして、同じく自分のコロッケを食べ終えた優が口を開く
優 「麻衣今度作曲もするんでしょ?どう?」
麻衣「クッチャクッチャ・・・え?あ、うん。あ、お肉が歯に挟まっちゃって」
佳奈「爪楊枝で取ったらええがな。クチャクチャやかましいっちゅ〜ねん」
優 「あ、あたしはホウレンソウ挟まってる」
優と麻衣がそれぞれ爪楊枝で肉とホウレンソウを取る間に佳奈はトイレへ行ったのだが
五月雨のトイレは通気が悪く、帰ってきた佳奈は若干不機嫌である。
29 :
名無し娘。:01/10/10 00:13 ID:TnjRz8Xc
佳奈「で、何やったっけ」
優 「麻衣が作曲するって話」
佳奈「ああ、で、どうなん?」
麻衣「うん。専務は作詩より簡単だって言ってたんだけど。ちょっとやっぱり難しいかなぁって」
佳奈「う〜ん、どうなんやろ?ってこういう話やったっけ?」
優 「作詩はもう出来てんの?」
麻衣「あ、うん。先に曲作るはずなんだけど、詩の方が慣れてるから、一応だけど・・」
優 「あ、見せて見せて〜!」
麻衣はバッグから作詩ノートを取り出し、ページを開いて優に渡す
麻衣「さっきの話とも繋がるけど、今までと違う、新しい感じにしてみたの。どうかな」
優 「どれどれ」
佳奈「あ、うちにも見せてよ」
佳奈もノートを覗き込む・・・
『ムームーの歌』 作詩:松室麻衣
ムーポポ ムーーー
ムーポポ ムーーー
やつらがくるぞ
やつらがくるぞ
ムーポポ ムームーー
ムーポポ ムームーー
*ほらきた もうきた
やつやがきたぞ
やつの名前はアポトーシス
ムーポポ ムーーー
ムーポポ ムーーー
*(繰り返し)
*(繰り返し)
30 :
名無し娘。:01/10/10 00:15 ID:TnjRz8Xc
佳奈「・・・・・」
優 「う〜ん。アポトーシスってなに?」
麻衣「細胞の自殺の事。仕組まれた細胞死。」
優 「ふ〜ん。なんか重いテーマっぽ〜い」
佳奈「まぁ、何や、麻衣らしいと言えば麻衣らしいんやけど。そのぉ〜」
麻衣「今までとは少し表現を変えてみたの。世間では痛みを伴う改革って言ってるし」
佳奈「・・・まぁ〜、イタイのは間違いないんやけど・・・。
あ、そや、そう言えば専務も麻衣の詩は評判ええ言うてたで、今までのままで。
十分な部分は無理に変えんでもええんちゃうかなぁ、
私、今までみたいな麻衣の詩好きよ、マジで。
いや、今度のがあかん言うてるんやないよ。」
優 「あ、わたしも前みたいな方が好きかな。これ、なんか難しいし」
麻衣「いままでと違うと思う?どんな風に?」
佳奈「どんなっちゅ〜か。こう、雰囲気と言うか、18の少女らしくないっちゅ〜か」
優 「文字が少ないしね」
麻衣「そう・・・。うん、実は私もちょっと違うかなって・・思ってたけど。
背伸びしすぎたって言うか・・
じゃあ、もっと素直な詩に書き直してみようかな」
佳奈「そやそや! それがええよ。何でも素直が一番やし。等身大で生きてかなあかん」
(麻衣とはもっと頻繁に話しせなあかんなぁ、なるべく一人にしたらあかんわ・・・)
優 「がんばってね!麻衣」
麻衣「うん、ありがと。がんばってみる・・・」
佳奈「あ、麻衣。何か悩みとかあったら何でも相談してな。いつでも聞くし、年下やけど。
な、優もそやろ」
優 「うん、そうそう。・・? え、麻衣なんか悩んでんの?」
麻衣「え?べつに・・・あ、ミーティングの事?悩みの相談て」
佳奈「あぁ、そや、ミーティングやミーティング」
優 「ねぇ、このあとみんなでカラオケ行かない?」
五月雨閉店の10時までミーティングと称したこの様なやり取りは続き
佳奈はその夜から3日程眠れない夜を過ごしたのである。
保全
おもしろい。解散の噂も絡めて書ききってくれ!
33 :
名無し娘。:01/10/10 07:17 ID:LjUZewyI
おもしろいよ。期待sage
34 :
名無し娘。:01/10/11 00:15 ID:NzRd05aY
見切り発車でとりあえず書き始めたけど展開も何も考えてません
どうしたらいいか教えて下さい。
35 :
名無し。:01/10/11 00:39 ID:fUyandS2
こころのままに。ただ書けば良いと思う。
36 :
名無し娘。:01/10/11 00:45 ID:oa6x32XU
ムームーの歌、ワラタYO。
自分としては是非とも続けて欲しいのですが。
このまま何も考えずに書いてくれれば(w
37 :
名無しさん:01/10/11 03:44 ID:9yFiRyRw
所々にある笑い所が最高(w
今の所荒らしもないし、モー娘。出さなくても十分書いてけると思う。
でも娘。出てきたらそれはそれで楽しみ(w
38 :
名無し娘。:01/10/12 02:27 ID:DvngePVI
アドバイスありがとうございます。
とりあえず今まで通り、思うままに書いてみました。
39 :
名無し娘。:01/10/12 02:28 ID:DvngePVI
第四章 〜 何もかもが もう"不自然"じゃなくなってきてる 〜 ・・・「w・h・y」
麻衣は突然目覚めた。
まだ夜中なのは目を開けてすぐにわかった。
目が覚めたから目を開けたのか?
目を開けてから目が覚めたのか?
どちらが先だろう?
そんな疑問が目覚めた直後の麻衣の頭をよぎる。
手を伸ばしてスタンドライトを点け時間を確認すると、3時15分。
まだ2時間しか眠っていない。
目覚めたばかりなのにやけに意識は明瞭で、とてもまたすぐには寝つけそうもない。
仕方なく麻衣はベッドから抜け出し、部屋の明かりを点け、
パジャマだけでは少し肌寒いので薄手のパーカーを羽織ると、
物音に気を使いながら、寮の食堂でハーブティーを入れて部屋に持ち帰り
机に向かって腰かけると早速に作詩ノートを開いた。
左手で頬杖をつき、右手に持ったavex支給のシャーペンの芯をカチカチ・・と出し入れして弄びながら
詩に乗せるべき"言葉"を探す。
麻衣はこのような時間が好きだった。
麻衣の内には自分でも持て余す程多くの思いが混沌として飽和状態にあり
それら思いを言葉と言うある一つの形式に結晶化し昇華させる為の手段として
「自分たちの曲の作詩」とは恰好の動機だったのである。
麻衣は自分の育った環境が"一般的"では無い事を自覚していたし
溢れ出る程に抱え込んでしまった思いのほとんどが、そこに起因しているのも承知していた。
だからこそ、
今の自分には確かな居場所があり、
求められ、いま為すべき事があり、
そして何よりそれらを共有する仲間がいると言う、今ここに厳然と存在している現在が
どれ程に今後の自分にとって価値を持つものなのかを問い直すと共に、
忙しい日常においてはなかなか実感しきれない多くの幸運な事実を再確認する、
麻衣にとってこのような時間は、正しくそのための時間でもあるのだ。
40 :
名無し娘。:01/10/12 02:29 ID:DvngePVI
「reality」から始まって前回の「OurTime」まで
麻衣作詩のリリース済みシングルは六曲あるが
作詩ノートはもう15冊目だった。
・・・『ムームーの歌』、佳奈は気に入らなかったみたい。
気を使って色々言ってくれてたけど、佳奈ってすぐ顔に出るんだよね
この詩見たとき明らさまにしょっぱい顔してたし
こっちの『ミーミーの歌』にすれば良かったのかなぁ?「ミーミー」の方が可愛いよねやっぱり・・
いやいや、でもこっちの『ジュルギョビョリアの歌』の方が・・・
「!!」
その時、突然麻衣の目の前で何かが閃光を放った。
驚いて椅子から転げ落ちた麻衣は床に倒れたまま、
一時的な失明状態の目と動揺する意識の中で必死に自身の所在を確かめる
・・・?ライトが・・爆発した?
先ほどまで語句の創造に費やされていた麻衣の頭脳は、
予測を越える突然の出来事を事実として認識するために
思いつく限りの、より現実的な可能性を模索する作業へと全勢力を傾けた。
・・ガス爆発!?・・・じゃないよね
ってゆーか、わたし今、生きてる?・・うん。
そうこうしている内に麻衣の目も少しづつ回復し
意識の比重は現状の確認へと移行する。
・・・部屋の明るさは・・・元に戻ってる・・・
ライトが爆発したんじゃないの?
気のせい?、なワケないし・・
イテテ・・頭打ったんだ・・床に・・
・・・倒れた音でみんな起きちゃったかな?
・・机の上のお茶こぼれちゃったかも?
体のあちこちに軽い痛みを覚えつつ、横に倒れていた椅子をどけて
麻衣は何とか起き上がった。
閃光の原因を突き止めるのに労力は全く要しなかった。
何故なら、起き上がった麻衣の目の前約1m先に
"それ"はあったからだ。
41 :
名無し娘。:01/10/12 02:30 ID:DvngePVI
「なにこれ・・・」
麻衣のちょうど目線の高さに、それは正しく浮遊していた。
オレンジ色の発光体。
麻衣から約1m先の空中、部屋のちょうど中央でもあるその位置に、
オレンジに光りながら非常識にも明らかに静止している。
淡く光る風船で出来たバスケットボール、色も大きさもそんな感じだ。
「・・何なのこれ・・何で浮いてんの・・逃げようか・・動いたら攻撃されるかも・・怖いよぉ・・
・・あぁ〜も〜・・これ何なのよ?・・お願いだからそこから動かないでよね・・助けてよぉ・・ってゆ〜か光るなバカ!!」
麻衣の頭の中をぐるぐると言葉が回る
本当は言葉よりもっと奥の方の何かがスゴイ勢いでぐるんぐるん回っているのだが
その回っている内の一部だけでも言葉に置換して「考える」と言う作業をしなければ
こういう場合はとても正常ではいられないのだ。
激しく激流する頭の中とは裏腹に、発光体と対峙したまま若干の震え以外は見かけ上直立不動の麻衣も
現状打破のために影ながらも具体的かつ地味な努力を怠らなかった。
それは、
瞬きを左右交互にしてみる、とか
鼻の穴を目いっぱい広げてみる、とか
腕は動かさず手の指だけを不自然にクネクネと動かしてみる、とか
その程度ではあったが、麻衣にとっては目前の恐怖に対する精一杯の抵抗だったのである。
だがしかし、そんな麻衣の試行錯誤は意に介さずと言った感じで、発光体は頑として現状維持を崩さない。
その様にしてしばらくの時間が経過すると、
一向に行動を起こす様子の無い発光体に対する麻衣の意識は、僅かづつではあるが変化を見せ始めていた。
いかに非常識な状況下であっても人と言うのは徐々に慣れてくるもので
麻衣もその例外に漏れず、この状況にも徐々に慣れつつあったのである。
慣れると言うより、飽きてきてきた、と言った方が正しいかも知れない。
42 :
名無し娘。:01/10/12 02:33 ID:DvngePVI
とりあえず攻撃してくる様な感じは無いし・・・
多分、その気になれば逃げ出せる、と思う・・・
誰も部屋にこないって事は、倒れた音で誰かを起こしちゃったって心配は無いな・・・
既に麻衣には論理的に考える余裕が産まれていた
では、何故ここですぐ逃げ出さないのかと言えば
この時麻衣は無謀にも余裕と同時に恐怖を凌駕する程の好奇心をも得ていたのである。
もはや好奇心の虜となった麻衣にとって、目前の発光体はあらゆる自由行動を遮る恐怖の権化などではなく
かつての思春期の少年達にとってのギルガメッシュナイトが如く
どうしても確かめずにはいられない存在となっていたのである。
「よし。」
胸の中である決意を確かめた麻衣はついに、
この滑稽かつ退屈な現状を打破する決定的な行動に打って出た。
「あ、あのぉ・・・どちらさまでしょうか?・・・」
恐る恐るではあるが、大分中津弁を隠した力強い標準語を用いて
突然の無礼極まり無い侵入者に対しては、やや丁寧過ぎるとも言える言葉使いで質問した。
だが正直な話、麻衣は返答を期待したワケではない。
あくまでも目的は直立不動での対峙という退屈な状況を打破するための手段の第一弾として
とりあえず声を発したに過ぎないのだ。
元々この発光体は非常識な存在であり
先ほどの麻衣の問いに対するリアクションが、おおよそ未知の恐怖の物体としては非常識なものであったとしても、
良く考えてみればそれは全く不自然などではないのかも知れない。
そしてその仮定の通り、発光体は非常識にも麻衣の問いに返答したのである。
「う〜ん、どちら様って言われてもなぁ、俺元々名前なんて無いし。"発光体"でいいよ、めんどくさいから」
「(しゃべった・・・!)」
麻衣はこの時"発光体"の馴々しいタメ口に若干腹を立てたのだが、
後で思い返してみると、この場合そういう問題ではなかった。
43 :
名無し娘。:01/10/12 02:34 ID:DvngePVI
「・・・じゃ、じゃあ、"発光体"さんは何でここに・・・ってゆ〜か何なのよあなた?!」
麻衣はこの"発光体"の思いがけない軽さに、今までの緊張感を全て台無しにされた様な気がして非常に立腹していた。
大抵の場合、この様な超常的現象を形成するのは全く非常識な程に確固たる意志と言うか、
日常生活の中では及びもつかない程の強固な因縁、因果関係が先ず存在し
そう言った圧倒的な意志の存在に基づいてこそ非常識なストーリーは展開しなければならないのであり
この"発光体"のように、いい加減かつお気楽に超常的現象が存在してはならないのだ!
と、今の麻衣の気持ちを代弁するとこんな感じである。
「いや、何なのと言われても、やはり"発光体"としか言えないかなぁ」
通常こういった超常的な存在は、万が一言葉を発したとしても「カタカナコトバ」であったりするのだが
この非常識な"発光体"の日本語は非常識にも大変流暢なのであった。
すっかり気合を空かされた感のある麻衣は、改めて意識的に平静を保ちつつ
非常識な"発光体"に対して残された最重要の目的である好奇心を満たし、かつ
このいい加減な存在と、それに付随する状況とを一思いに解体し
何事もなく訪れるべきであった今日と言う日常へと再構成する為のリーサルウェポンとも言うべき問いを
ランディ・ジョンソンばりのストレートで投げかけたのである。
「では、"発光体"さん、あなたは何故ここに現れたの?」
麻衣に後悔は無い。この問いが今の全てに決着と結論をもたらし
一つの物語に自らの手で幕を降ろす覚悟を決めたのである。
そしてこの時、麻衣の瞳は澄んでいた。マリモが生息可能な程に澄み切っていた。
麻衣の導きにより終焉へと急加速を始めた一つのストーリーは
"発光体"の吐露によって、マクスウェルの悪魔と共に闇へと霧散する事になる。
「何故ここに現れたか?、俺はその問いに対して適当な答えは出せないね
俺がここにこうして存在する事には大して意味なんて無いからさ
ああ、これはあんたにとっての意味、と限定した方がいいな。
存在する事に意味なんて無いなら、もちろん現れた事にだって大した意味なんてない。
それを不自然だと思う?
あんたが自然の全てを理解出来ないのだから、 不自然を定義する事だってできない筈だろ?
こういう事って、あまりにもありふれていて気付けないだけなんだよな。
ああ、眠るのに明るくてウザイなら、タオルでもかけてくれたらいい
俺なんかほっといて寝てくれて構わないよ、そのうち消えるから」
麻衣はその返答を聞き終わらない内に部屋の電気を消し、ベッドへと潜り込んでいた。
「思った程の明るさじゃないな・・・」
この時麻衣は、暗い部屋の虚空にぼんやりと浮かぶオレンジの"発光体"に不思議な共感を覚えていたのだが
あえてそれを意識するのも無駄な事であると思え、
麻衣は"発光体"に背を向けて目を閉じ、しばらくするとグッスリと眠り込んでいた。
翌朝寝不足感は否めないながらもベッドから起き出した麻衣は、
昨晩"発光体"のあった付近を確認してみる。
やはり何もなくなっていた。
夢だったのだろうか・・・?
一瞬麻衣はその疑問の答えを求めたが、あの"発光体"が夢か現実かなんて問いが大した意味を持たないのに気付くと、
いつもの朝と同じ様に寝ぐせを直しつつ、まだ寝ているであろう優と佳奈を起こしに二人の部屋へ向かったのだった。
第四章 〜おわり〜
44 :
名無し娘。:01/10/12 07:38 ID:k1u3m2QM
麻衣が佳奈にいつも起こしてもらってるんじゃないの?
いつになったら娘達出るんですか?
46 :
名無し娘。:01/10/13 00:14 ID:lrBiL6fA
>>44 すいません。それは知りませんでした。
そういえば、一度眠るとなかなか起きないって言うのは聞いた事あるよ
突然眠くなって、すぐ寝ちゃう。とか
でもそういうのはうつ病の症状だって聞いた事あるけどホントかなぁ
>>45 娘。達は主役なので、多分もうすぐ出ますね。そんな気がします
47 :
名無し娘。:01/10/13 11:18 ID:wyj/jDi6
食堂ってあるけど寮は普通のマンションじゃなかったっけ。
俺としては娘。が出なくても全然OKなんだが(w
48 :
名無し娘。:01/10/13 19:33 ID:OwvA0g1Q
全部読んでみたが、面白い。
これで抜けるか抜けないかと問われれば、やはり抜けないと言わざるを得ないが
それを抜きにしても十分読めるな。
文章の内容云々では無く、文章自体の魅力で読ませるタイプ、のような気もするが。
取り合えず、期待sage。
>>48
抜ける抜けないで小説の評価をするおまえがすげーよ!
50 :
名無しさん:01/10/15 09:08 ID:CNOvQSPh
総合スレに報告する?
つーか、していい?
51 :
名無し娘。:01/10/15 18:48 ID:wno/oPZe
しなくていいだろ。荒らされるよ。
52 :
名無し娘。:01/10/15 23:54 ID:tTlzxgEt
>>47 寮母さんがいて食事は全部作ってるみたいだから
ニュアンス的に食堂にしてみたよ。
>>48 褒めてくれるのはうれしいけど
dreamで抜いちゃダメだと思います
>>50 総合スレって何ですか?
報告するとどうなるの?
荒らされるの?
ところで皆さんは当然dreamの新曲買うんですよね?
とか、こういう雑談してたら荒らされちゃうのかな
早く小説の続き書いてモー娘。出さなきゃいけないよね
53 :
名無しさん:01/10/16 19:01 ID:amHBz61I
買うよ。
レジ持ってくの恥ずかしいけど(w
娘。は・・・出したらきっと荒らされないと思う。
でも雑談だったら放置かな?(w
54 :
名無し娘。:01/10/16 22:29 ID:20M1XunL
買うよ。モー娘。のよりは恥ずかしくない(w
55 :
名無し娘。:01/10/17 02:51 ID:uXpGtgqQ
買うよ。
買って抜き倒す予定だ。
小説はモー娘。・・・というか後藤を早く出して貰いたい。
ちなみにドリームの個々の人気って
麻衣>>佳奈>>>>>>>>>>>>>>>>優
と聞いたけどほんと?
57 :
名無し娘。:01/10/17 18:27 ID:C+eeLY6c
>>56 佳奈はライブで客に手を振ったり反応が良いから
ライブに行って他のヲタから佳奈ヲタになったりする人がいるらしいよ。
麻衣は佳奈と同じくらいなんじゃない?
優はやる気がないとか言われている。あと宮城とのデート現場が見つかったな(w
だけど一般受けは優。
58 :
名無し娘。:01/10/18 00:21 ID:GM9Asvld
第五章 〜 未来がもうすぐ ここにやって来るのに 〜 ・・・「FREE AS THE WIND」
通常通りその朝も一番早く起きた佳奈は、早々に朝食を終えて自分の部屋に帰ると先ず窓のカーテンを全開にした。
窓から外を一瞥した後、ベッドの枕元に置いてある携帯を取り上げてメールが来ていないのを確認すると
勉強机の上に携帯を置き直してからベッドに腰かけて、何げなく窓の外を眺めた。
佳奈が眺める窓の外は、否定のしようが無い程に明らかな晴天であり
青空からの柔らかい朝の光線は、アルミニウムの窓枠に反射して天井に淡い光の筋を描くと共に
窓ガラスに付着してまだ間も無いであろう鳥の白い糞の存在を嫌味な程に強調した。
佳奈はこの時、窓ガラスの白い糞がまるで青空にぽっかりと浮かぶ唯一の孤独な雲であるかの様な錯覚を覚え
良く見ると少々黒も混じったその鳥の糞が、澄み切った秋の青空にプカプカと自由に漂うのを想像したのだが、
歌手と言う一表現者である者の感性として、鳥のうんこを雲に見立てて空の広大さに思いを馳せるようなこの行為が
果たして、適切であるのかどうかと言う唐突に胸に芽生えた一かけらの疑問を「くだらない」と言う理由で無視したのだった。
佳奈は気を取り直し、おもむろに目線を窓からカレンダーへ移すと
列の先頭に赤い数字で記された今日の日付を何とも複雑な表情で眺めた。
今日は日曜日である。
「ぃよっ」 ”ギシッ”
母親譲りの掛け声と共に勢いよくベッドから立ち上がり、机の上に置かれた空色カバーの手帳を手に取ると
再びベットの所定位置に腰かけてから手帳を開き
スケジュール欄の今日の仕事の予定に、キャンセルを意味する赤線が引かれているのを確認した。
仕事は全てキャンセルでオフ、全国的に日曜で学校も休み、
仕事は昨日の夜突然中止になったものであるため、友人との約束も無し。
こんな日は、佳奈、いやdreamにとってそう滅多にあるものではなかった。
練習熱心な佳奈には、今日一日を自主的なダンスの練習に充てると言う選択肢もあったのだが
突然訪れた丸一日休日と言う極めて希少かつ絵に描いた様な秋晴れの今日に限っては、
いつも通りの練習等に時間を費やすべきではないような気がして、
普通の15歳として今日を過ごした方が自分にとって価値を為すと、不思議とそう思えたのだ。
59 :
名無し娘。:01/10/18 00:22 ID:GM9Asvld
・・・でもなぁ、休みに何かやるいうても、買い物くらいしか思いつかへんしなぁ
映画も別に見たいの無いし、日曜なんてどこ行ったかて混んでるやろうし
何にしても一人で出かける言うのも、多感な15の少女としては、なぁんかアレやなぁ・・・
佳奈は一応は出かける前提でメイクをしながらも今日の具体的な予定を決めかねていると
バタバタと慌ただしく廊下を走る音がした後「いってきまぁ〜す」と言う優の声と同時に玄関を無造作に閉める音が聞こえた。
優は昨晩から友人達に手当たりしだい電話しまくって、なんとか今日の約束を取り付けていたのだ。
・・優はどっか行ってもうたな・・・麻衣誘って買い物にでもいこか。
佳奈は一応のメイクを終えると、早速麻衣の部屋の前へ行ってドアを数回ノックしたのだが
何度叩いても一向に中からは何の反応も無かった。
まだ朝食食ってるなんて事は・・・まぁ、ないわな。
優より先に出かけた、なんて事も麻衣に限ってありえへん。
とすれば・・・もしかしてまた寝とんのやろか?
う〜ん・・・返事無いしなぁ・・・まぁええか、
「麻衣、開けるよぉ〜?」
佳奈はドアノブを回して鍵が掛かっていなのを確認すると、
ゆっくりと覗き込むようにしながらドアを開けて中を確認した。
・・・やっぱし。
佳奈の予想通り、と言うべきか
麻衣はパジャマ姿のままで椅子に座り、机に作詩ノートを開いて手にはシャーペンを握ったまま、机に伏した形で完璧に熟睡ていたのだ。
元々凝り性の麻衣は最近なぜかマリモに執心で、机上に設置した小型水槽にて飼育中の数匹?のマリモ達は
爆睡中の麻衣の寝息に合わせるかの如く、水中でユラユラと呑気に揺れている。
佳奈は部屋に入ると机の上のマリモにしばらく見入っていが、
・・・麻衣、こいつら一匹づつに名前付けてるわ絶対、
毎日部屋帰ったら「○○ちゃんただいま!」とかもやってそやなぁ、
更に「△△ちゃんこのフレーズどう?」とか言うて作った詩聞かせたりもしとるにほぼ決定やで、
つーか、それやっててこその麻衣なワケやしな、うん・・・
などと一人で納得しつつ、麻衣の背中に手を置くと「寝るんならちゃんとベッドで寝なカゼひくやろぉ」
と、背中を揺らしながら麻衣に声をかけた。
何度か声を掛けながらユラユラと背中を揺すると、やがて目を覚ました麻衣は
「うん・あ・・佳奈おふぁよ」
と、目を擦りながら今朝二回目の挨拶をしたのだった。
60 :
名無し娘。:01/10/18 00:23 ID:GM9Asvld
「ハァ・・」
自分の部屋に帰った佳奈は、ベッドの所定位置に腰かけて先程と動揺に窓の外を眺めつつ深くタメ息をつき、
水槽で揺れていたマリモの姿をなにげなく思い出しながら
「麻衣のアホタレ」と、無表情で呟いた。
麻衣は佳奈によって一度は起こされたものの、そのままフラフラとベッドへ直行して布団に潜り込み、
愛用の抱き枕にしがみつくと、全く何事も無かったかの様に規則正しく寝息を立て始めたのだった。
そういえば良く作詩で悩んでる夢見る言うてたなぁ
あんだけいつも眠いいう事は、元々眠りが浅いんやろな
買い物に麻衣を誘うのを諦めた佳奈は、仕方なく一人で出かける事に決めて
「折角やし、おしゃれしていこ」と、外出用の服を選び始めたのだが
どこへ行くのかはっきりと決めていない為か、中々着る服を決められずにいた。
洋服を次々と取り出し、
・・う〜ん、これだと気合入り過ぎやなぁ、別にデート行く訳やないし、
逆に物欲しそうに見えたらイヤやしなぁ・・ってか、一人でどっか行くなんて事滅多に無いっちゅ〜ねん・・
ブツブツ言いながら姿見の前で何パターンもの服の組み合わせを試す内に
やがて洋服選び自体を楽しむ心境になってきていた。
上12着、下6着の組み合わせで合計72通りものパターンを終了した時点で、さすがに少々疲れた佳奈は、
散らかした洋服はとりあえずそのままにして、通例通りベッドの所定位置に腰かけると、
特に見たい番組がある訳ではないが、何げなくテレビのスイッチを入れた。
61 :
名無し娘。:01/10/18 00:24 ID:GM9Asvld
服選びに夢中だったためか気付かぬ内に壁掛け時計の時刻は既に11時を回り、長針は6の少し手前を指している。
佳奈が放心した様に見つめるテレビからは、なんとなく見覚えのあるCMが次々と流れていたのだが
不意に「はろーもーにんぐぅ〜」と賑やかな声が響いたかと思うと
"楽しさ"を全身で体現したかの様な娘達が勢い良く画面上に現れた。
その娘達が形成する昼休みの教室的な賑わいや、思春期の葛藤とは無縁であるかの様な率直な笑顔は
これから始まる数十分の番組が確実に観衆に対し享楽を与えるものである事を約束しているかの様だった。
佳奈は当然その娘達がモーニング娘。である事を知っていたし
カラオケでも娘。の歌は良く歌ったりもするのである。
「うちはこのコらの曲歌うの好きやけど、このコらはうちらの曲は歌わんやろなぁ
知ってるかどうかも怪しいもんやし。まぁ、しゃーないけど・・」
少しヘコみ気味の佳奈が見つめる中番組は進行し
各娘。それぞれの個性と連動させたモー娘。的演芸は、ワンコそばの様相を呈して次々と提供され続けた。
佳奈は、さすがに学園コントに関しては若干閉口気味だったのだが、
番組の合間に提供されるCMのいくつかも、モー娘。出演のものである事に今さらながら気がつくと
「あんたらいったいどんだけ働くねん」とテレビに向かって呟いてから、
ベッドに腰かけた自分のヒザあたりを見つめ、考え込むような恰好のまま動かなくなった。
しばらくの後佳奈はおもむろに目線を上げると、何か思い立ったかのようにベッドから立ち上がり、
テレビを消し、ジーパンとラフなジャケットとに素早く着替えてから
急がしくレッスン用のジャージとタオルをバッグに詰め、
机の上の携帯を勢いよく取り上げると、事務所に電話してこれからダンスの練習に向かう意志を伝えてから
バッグを抱え部屋を出て足早に玄関へと向かった。
廊下で今やっと起き出してきた麻衣に「あれ、佳奈どっか遊びに行くの?」と聞かれると
「うち、東京には遊びにきてんのと違うしね」と、楽しげな笑顔を浮かべながら答え
走り出すような勢いで玄関を後にしたのだった。
第五章 〜おわり〜
62 :
名無し娘。:01/10/18 02:26 ID:nUFvrsyq
面白い!
63 :
名無し娘。:01/10/18 07:09 ID:n2kJDyxg
面白い。
・・・と言うかこれから面白くなりそうな予感、か。
しかしまぁ、良くこれだけの物が書けるな。感心するよ。
64 :
名無しさん:01/10/19 08:18 ID:/EhtoZZv
65 :
名無しさん:01/10/20 11:36 ID:pvDccYd8
朝起きてから出掛けるまでだけの話なのに
ここまで読めてしまうのはなぜだろう…
66 :
名無しさん:01/10/20 16:24 ID:CvnQPR2F
佳奈たん誕生日おめでとう
67 :
名無し娘。:01/10/21 01:24 ID:qn7aWZzH
面白いと思って頂けたなら光栄であります。
>>64 早速いま小説総合スレ見にいったらいきなり中止とかになってました
小説って結構あるね
シアターの続きはいつ始まるんだろ
ずっと待ってるのに
>>65 あなたがそれだけdreamを大好きだからだと思いますよ
>>66 佳奈ちゃんはもう16だね
バイク乗れるね。
結婚できるね。
68 :
名無し娘。:01/10/21 03:53 ID:+mamw+LS
>作者
誰ヲタですか?
69 :
名無し娘。:01/10/22 00:59 ID:7dHbfosl
>68
松室麻衣さんが一番好きです
PV見たけど、あの犬いいね
モー娘。では誰ヲタ?
この後いしよしとかいしかごとか出て来る?
71 :
名無し娘。:01/10/23 07:02 ID:JAqoTeSs
おい作者、このままのペースで10月31日に間に合うのか?(w
・・・まあ、dreamは11月と1月1日にもシングルを出すらしいからな
タイトル変えて続ければ良いのかも知れんが。
72 :
名無し娘。:01/10/24 08:13 ID:kOxruIsi
>>70 正直言って予定は何も考えてません。
娘。では比較的矢口さんが好きです。あと加護さんと吉澤さんとか。
>>71 スレが消えない限りは書くつもりです
タイトルが「drean」になってるから変えたい気もするけど
73 :
名無し娘。:01/10/26 07:54 ID:nmy9Z2r6
>>72 もう飽きたのか?(w
取り合えず、保全sage。
74 :
:01/10/27 12:53 ID:SRdv5wam
小西真奈美さんの中で誰が一番好きですか?
保全
76 :
名無しさん:01/10/29 04:48 ID:o2A1rol7
ドリーンあげ
ドリームのCDは買えて、娘のCDは買わない俺は娘オタ失格で
ありますか?
78 :
名無し娘。:01/11/01 00:57 ID:GTgkP5LZ
>>73 飽きてないけど書いてません
ずっと来てなかったんだけど保全してくれてるって事は書けって事だと思うので
これから書こうとおもいます
>>77 娘。オタは失格だけど人として合格ですよ
デイリーでSTAYは9位だった
79 :
名無し娘。:01/11/01 07:11 ID:7g9tXE1I
STAYとOurTime・solveのDVD、全て購入して松室で抜き捲った。
・・・それは良いとして、続きを。
はっきり言って、今現在このスレは普通のdreamについての雑談スレにしか見えんぞ(w
80 :
名無し娘。:01/11/02 23:27 ID:Gh3J8+MO
それがいったいなんであるのか正確に把握することはできなかったし、多分その必要もない
んだろうけど、いつのまにかわたしの耳のなかにはムームーというやつが棲みついていて、
わたしがちょっとでも油断をすると、「やつらがくるぞ やつらがくるぞ」と囁くようになってしまっ
たのでありました♪
( ´ Д `)<ムーポポ ムーーー ムーポポ ムーーー
( O^〜^O)<ほらきた もうきた やすだがきたぞ
……ヤスの名前はアポトーシス?>(`.∀´; )
81 :
名無し娘。:01/11/02 23:27 ID:Gh3J8+MO
わたしの耳に棲みついたムームー。わたしの可愛いムームー。
わたしはムームーのことをもっと詳しく知りたいと思い、国会図書館に行きました。
『ムー』というタイトルの雑誌がムームーに最も関係ありそうだと思い調べてみると、、
その雑誌には宇宙人や地底に沈んだ大陸、ユダヤ人の陰謀やフリーメーソンについての
記事が多く掲載されており、非常に興味深いとかなんとか思いつつ、じゃあ一体ムームー
ってなんなんわけさっという、わたしの最も知りたいことについては何も書かれておらず、
というよりもむしろ、あからさまに避けているようであり、そのことはムームーの正体を知られ
まいとしている秘密結社が出版社に圧力をかけているからに違いないとか思わざるを得なく
なったわけなのだ☆
( ´ Д `)<ムームーはモンゴルに渡った源義経かもしれないね。。。
82 :
名無し娘。:01/11/02 23:29 ID:Gh3J8+MO
自分ひとりだけでムームーの正体を解き明かすことが、それを隠蔽しようとしている秘密結社
のあるかぎりムリっぽそうだし危険だと判断したわたしは、医学に助けを求めようと思い、
耳鼻科に赴いたりしたのだが、耳鼻科のハナデカ医院長はわたしに神経科に行くように勧める
のであり、「なるほど、ムームーというのは実在として在るのではなく、神経という物質的な基礎
の上に成立する複雑にシステム化された意識のなかに棲みつく全く未知なる生命体なのかも
しれない」とかって納得しつつ、同時に「やるな、ハナデカのくせに」と思ったわけである。
( ´ Д `)<鼻スジが通っている☆
83 :
名無し娘。:01/11/02 23:29 ID:Gh3J8+MO
まぁ、そんなわたしの期待とは裏腹に、精神神経科の「オマエの方こそ神経病んでるんじゃないか」
ってな具合の細面の神経科医に長椅子に座らされてあれやこれや幼児期の話とかしたりして、
「なんでもかんでも幼児期のせいにするな、この強迫神経症」とか思わされる結果になると同時に
なんか変な病院に強制入院させられたりしたわけだけど、それはきっとムームーのことを調査する
わたしの行動を危険だと判断したヤツラの仕業に違いないのだ。
ムームー。わたしの可愛いムームー。
キミが警告していたのはこのことだったんだろう?
( ´ Д `)<で、続きはまだなわけ?
待ってたよ、最高だわ(w
85 :
:01/11/04 12:40 ID:/k0XG5lG
違う作者だろ
>>85 そうなのか?
レスチガイハズカシイ・・・・
ってか早く続きかけ
88 :
:01/11/07 20:25 ID:no6q5h1B
続きを書かないからこんなグダグダスレになる
89 :
名無し娘。:01/11/09 00:50 ID:CLMGddDg
歌うために生まれてきたのに歌えなくなるかも知れない。
そんな佳奈さんの悲しくて悲しくて悲しい想いをどうか文章にしてあげてください。
お願いします。
放置はイヤズラ
91 :
ねぇ、名乗って:
あわわ、下がりすぎやね。
dreamマンセーage