1 :
萌え男:
2 :
4−2.2:01/09/23 03:55 ID:lZu6gDos
「加護亜依ちゃん‥。何て呼べばいいのかな、そう名乗っていたけど‥。」
近づく私に加護亜依は答えない。ビデオテープの青白い光源に私の瞳孔が反応
し、ゆっくりと縮んでゆくさまをひどくはっきりと自覚した。
「1。広すぎる部屋、ヘンな壁紙!個人が所有しているとは考えにくい。それ
か加護さんは、相当なお金持ちのなのか。2。そこにあるピアノ。とても立派。
しかもG教のシンボル入り。こんなモノ‥、関係者以外持ってる?3。真希ち
ゃんのビデオ。繰り返し見ている。よっぽどのファンなのか、それとも。」
演説めいた口調で私がそう切り出すと加護亜依は突然立ち上がり、画面を目で
追ったまま左右に身体を動かし始めた。真希ちゃんが出演したこのあいだの歌
番組に、ビデオの画面が切り替わったのだ。視線のみ画面に固定したままで、
無心に加護亜依は振り付けを追いかける。黄色いスカートを履いたまま、リモ
コンを手に握ったまま。
「ちょっと加護さん!」
無軌道な加護亜依に私は焦れていた。私の中にある一種複雑な期待感を、知っ
てか知らずか絶妙に加護亜依は煽る。結論を急いだ私の声は自然と大きいもの
になった。それは誰も責めまい。床に座った梨華はひとり、加護亜依と私のや
りとりを見つめ、ひそやかに息を呑んでいる。
3 :
萌え男:01/09/23 03:57 ID:lZu6gDos
「ここ!教団本部!?あなた信者!?」
ちょっとの間続いた根比べのようなものに、私は先に耐え切れなくなった。マ
イクに見立てたリモコンを依然揺らし続ける加護亜依に私が不様にも足を踏
み出し、そう言い募った時だ。パチリという何かが爆ぜる音と共に、辺りが急
に明るくなった。
心臓が飛び出そうだった。と、言うのは決して大げさじゃない。突然襲った夥
しい外的変化に私の体は取り残され、明るくなった部屋で私は数秒の盲目状態
に陥った。晧晧と明るい光線はまるで水でも浴びせかけられたような感覚。痛
む目。梨華も、そして加護亜依でさえもきっとそう。
保守的な神経が覚える生理的な不快。けれど私は胸を弾ませていた。それまで
の不安や焦燥、更には努めて抑圧していた期待までをも全て帰結させる声を、
白みながらも再び現れはじめる色彩の中で私は聞いたからだ。
「その、どちらでもないよ。」
甘味があるのに、どうしてか落ち着いて聞こえる声。根底に冷たく、暗い川が
流れているような‥。
4 :
萌え男:01/09/23 03:58 ID:lZu6gDos
なかなか正常に機能しない視覚で、私は必死に目を凝らした。やがてぼやけて
現れた輪郭に、天と地が逆になる程の驚愕を覚える。
(真希ちゃん‥、まさか‥!!)
声など当然発することもできずに、ひたすら入り口に目を凝らす。白い靄が去
ると共に、驚愕が確信へ変わった。
(会えるなんて‥思ってなかった‥。)
後藤真希。まさしくそう。これは夢?
むしろ全てが夢‥?
5 :
名無しさん:01/09/23 09:58 ID:imOAUlP6
まってましたよ〜〜!!
6 :
ななしめず:01/09/23 15:29 ID:wYwhwnNU
どうなることかとはらはらしてましたが、
再開、すごくうれしいです。ゆっくりでかまいませんから
続けてください。
7 :
:01/09/23 16:29 ID:jFLgEwQM
まんせ〜〜〜〜〜〜〜!
君を待ってたんだYO!>萌え男
9 :
名無し?:01/09/23 22:10 ID:m1Vpyz8E
やったーシアター復活だー!
これで生きる希望が出てきた!
10 :
名無しさん:01/09/24 14:39 ID:kZbKgoXY
うれすぃー!!
頑張って書いてね。
11 :
名無し娘。:01/09/24 14:55 ID:UIaVWErM
第一部から読みました。スゴイです。良い意味で来るってる。
12 :
名無しさん:01/09/24 17:38 ID:vFKlSVlo
よかったよ、とりあえず続きが読めて嬉しい。
効果はあったかわからんが、狩にシアタースレをたてといてよかった。
13 :
名無し娘。:01/09/24 17:41 ID:TNBb0.go
sageでしょ・・・
あ、でもまだ復活知らない人多そうだし
ageた方がよいのかな?
14 :
名無しさん:01/09/25 01:56 ID:/WJTeW7k
第一部から読みました。今日からリアルタイムの仲間入りです。
ガムバレ!>作者
保全
16 :
名無し娘。:01/09/27 00:48 ID:RF9x2PfU
あぁ、萌え男さんも生きていてくださった・・・。
この御時世で、一縷の光です・・・。
保全
保全
おお、復活してる。どれだけ待ったことか
がんばってね
20 :
名無しさん:01/09/30 04:30 ID:EFr0NHUo
うわ〜い。復活うれし〜。かならず最後までついていくからね。
21 :
せぺ:01/09/30 13:36 ID:UVs4nOKc
歓喜!
『シアター(20)』という文字をを見つけた瞬間絶叫してしまいました。
萌え男さん!頑張って書きつづけて下さい。
陰ながら応援させて頂きます!
22 :
七史酸:01/09/30 13:37 ID:4c3g9vko
復活してたんだ。
頑張ってくださいね。
23 :
名無しさん:01/10/02 08:45 ID:U.4w1kxY
保全
24 :
名無し娘。:01/10/03 02:26 ID:7QtUIOAM
ホゼム・・・
25 :
sage:01/10/04 01:58 ID:y/bVESKk
ほぜーん
26 :
名無しさん:01/10/04 21:36 ID:.pQ/bMi2
いやぁ〜、待ってた甲斐があった!萌え男さん、また頑張って!
27 :
名無しさん:01/10/05 08:53 ID:nUDbTTn.
保全
( ^▽^)ホゼ美
29 :
名無しさん:01/10/06 14:09 ID:s4PdTD2Q
ほ・ぜ・ん
30 :
名無しさん:01/10/07 00:10 ID:a3sNhPlg
しかしカルトな人気だな。。。
保全の書き込みの方が多いってのに。
ふーん
32 :
名無しさん:01/10/08 03:40 ID:qAtBvOJ2
>31
氏ね。
萌え男さん、(狩)に行けば?
こんな板に未練なんてないだろ?
33 :
名無しさん:01/10/08 13:08 ID:SlDXLFLA
何だおまえは
>32
仕切るなゴルァ!ヽ( `Д´)ノ
萌え男。さん頑張れ・・・
ホ・ゼ・ン
36 :
名無し。:01/10/10 10:23 ID:cVEyf4qQ
ほぜん
37 :
32:01/10/10 14:26 ID:Wl37hvWY
>33-34
言葉足りずですまなかった。
ここの環境があまり良くないので、
落ち着いて書ける(狩)の方がいいのでは?
という話。
>31氏ねは本心
(狩)だったら保全しなくてもよいしね。
でも、萌え男は2chでやりたいんだろう。前にそんなこと言ってた様な気がするし。
39 :
名無しさん:01/10/11 23:22 ID:dimpN1Mc
梨華ヲタ☆(モーニング娘。) ◆xMcoRIKA
追放期間開始につき完全黙殺をお願い致します。
ホンモノ、ニセモノ両対応。
その他の荒らしも含む。
お邪魔して申し訳ありませんでした
更新ないね保全
41 :
名無しさん:01/10/13 14:17 ID:kVfldrso
保全
43 :
名無しさん:01/10/13 14:36 ID:lIbhQ4wI
ほぜむ
44 :
名無しさん:01/10/14 01:18 ID:2x0jjU3Y
保全は一日一回で十分かと
45 :
:01/10/14 06:32 ID:zH8bBZXH
保全
46 :
名無しさん:01/10/15 02:30 ID:BxBZA0Ue
保全
保全
このスレは保全だけで1000目指すスレッドになりました。
49 :
名無しさん:01/10/15 16:23 ID:Y6JDkcBE
保全?
>>48 いじくらしいぞお前、大人なら我慢して待てま。
51 :
名無しさん:01/10/15 20:34 ID:7idN56++
萌え男さん、受験生だったら今より激しく尊敬するんだが(w
高校生であんな文章書けたら反則だ。
「いじくらしい」って何?
よく見ると、本人は4レスしか使ってないな(w
55 :
名無し娘。:01/10/16 06:57 ID:L/WdYNwA
保全。作者氏はもう今の娘の状態に萎えちゃったのかもな、何となく・・・
56 :
名無しさん:01/10/16 19:42 ID:n6xvMmlJ
保 全
57 :
名無しさん:01/10/16 22:40 ID:GpNcZDIm
>>55 そんなことはないよ。萌え男。は今わくわくしてんのさ。材料を練って練ってあとからあとから溢れてくるイメージを整理してんだよ。
そのわりには音沙汰なすぎと思うが。。保全
59 :
名無し:01/10/18 04:03 ID:Q7OnxrdD
保全
60 :
名無しさん:01/10/19 03:16 ID:vE2GfoFW
保全
ある程度溜めてから、テンポよくいくんじゃないの?
62 :
名無しさん:01/10/19 18:19 ID:JI/yYUPJ
ていうか、萌え男。の丸が付いてないのが非常に気になる。
ここでは保全以外の書きコミを禁止します。
保全だけで1000レス目指すスレ
何故仕切る
何の権利があって・・・ ま いっか・・
もう完結したんだけど何で保全してんの?
全部が夢だったんだよ。
みんなちゃんと読んでる?
68 :
名無しさん:01/10/20 02:36 ID:Tj7fWOqH
>62
ホントだ「。」が無い・・・不安になってきた
>またよろしくお願いします。
これは、本物さん続き書いて下さい。って意味なのかも?
ある程度ラスト提示してるのに夢オチなわけないだろう
つーか、これすらも夢なのか?
おいおい、ホンモノだよな?
もう一カ月も放置
明らかに不自然
よく考えてみれば、ある程度続き書いてからスレ立てるよな普通・・
萌えの心理もわかってやれよ
74 :
名無しさん:01/10/20 04:09 ID:936UZj5e
たしか昔は、更新できない場合は告知してたよな
ただ単にパソが壊れて、更新できんだけかもしれん
75 :
名無し:01/10/20 04:21 ID:Lp4IzP85
他所のPCからとか携帯からとか、手段はいくらでも。
ひとことくらいは告知あっても良さそうなもんだが…
ヒッ(略 なら、それも難しい(あくまでも仮定)
更新があるとすれば、明日か明後日だろうね。
77 :
保全職人:01/10/20 11:36 ID:Xe639kqW
雑談厨房氏ね!保全だ!保全
>>77 雑談じゃねーよハゲ!!
この萌え男がホンモノかどーか心配してんだよ!!
79 :
保全職人:01/10/20 14:20 ID:Xe639kqW
>>78 ハゲは本当だから良いが、保全以外の書きこみは許さん!!
保全だけやっとけ!保全
>>79 賛成、そして保全。
シアターよりむしろ保全スレマンセー♪
81 :
認定士:01/10/20 20:00 ID:CIchhWFP
このスレを雑談保全スレに認定する。
82 :
名無しさん:01/10/21 00:04 ID:CvDFSebd
だからなぜ仕切る……。
今日辺りあるかな……
入院とかしてたら、書きこめんわな
なんかニセモノような気がしてきた・・・。
87 :
名無しさん:01/10/21 13:49 ID:V0c59oQc
萌え男さん死亡説が出る日も近いね…冗談じゃなしに。
88 :
保全職人:01/10/21 14:21 ID:1uLEadZl
ばかもん!萌え男より保全の方が大切だろうが!保全保全!
萌え男たん、勧誘。
狩においで。
90 :
:01/10/21 17:15 ID:qUqpCkko
うっわっ!ボブだぁ!
91 :
ななし:01/10/21 20:42 ID:DjH5DW+p
ほんものかどうかなんて関係ないっしょ、おもろいかどうかだけだよ。
つーことで、ボブさんもハムパーティの続きを書いてほしいんだな。
92 :
名無し娘。:01/10/21 23:34 ID:L4TIcwCE
>91
アナタも(狩)においで。色んなの続きあるyo!
バーで働くいしよしが懐かしい
94 :
名無しさん:01/10/22 00:31 ID:wa7heMU1
安倍の死因がいまだにわがんねぞ!
…ひょっとして13人のキャラ分けができるまで待ってるのか?
シアターに新メン出たら激しく萎える。保全
本物だろうけど、どこ行ったんだろうな。
飽きたのか?
気長に待とうぜ、完結はするだろうから
>>95 萌え男。はそういう期待を見事に裏切るタイプ。
>>95 萌え男はそういう期待に見事に応えるタイプ。
100 :
保全職人:01/10/22 01:48 ID:9fMMEORH
萌え男の話うざい。保全だろ?保全
保全だけで101GET!!!
保全うざい。保全
透明あぼ〜んって便利保全
ほぜん
さては保全??!!
保全するの?
107 :
保全職人:01/10/22 18:50 ID:9fMMEORH
当然だ。このスレは保全人気投票でも1位を目指す!保全
京極あたりに続きを書いて頂こうか?(w
萌え男さん怒っちゃイヤン。
1日17保全達成!!!
貴様らまだまだ保全がなっとらん
今日は目指せ20保全!!!
点呼1!
正直、どうでもよくなってきた。最後の保全を捧げる
協力しとくか、もともとシアター読んでねーからどーでもいいスレだし。
保
全
114 :
保全職人:01/10/23 02:34 ID:baiW5B95
よしよし。お前らだいぶ保全の心得が解ってきたじゃないか。
だがな、人の心を動かせるのは唯一人の心のみ。
人を感動させて初めて一人前の保全屋なんだよ。
おっと、俺としたことが、つい喋り過ぎちまったぜ(微笑) 保全。
保 そ
全 も
と さ
は ん
?
116 :
保全職人:01/10/23 02:56 ID:baiW5B95
>>116 おいおい、じゃあこのスレはどうすりゃいいんだよ。保全
漏れも冷めました。さよなら保全
シアターなんて結局幻想に過ぎなかったんだなあ。保全
121 :
:01/10/23 09:28 ID:S9A8ryo0
まさか作者、本当に氏んでしまったとか・・・
こんな世の中だから有り得ない話じゃないし。保全
一日に何回保全すればいいんだホゼム?
123 :
名無し募集中。。。:01/10/23 16:15 ID:r8b1yCE+
ageさせてね
>>114 あんた、どっかでアーロソやってるやつか!?
保全
勝手に続き書いたらオイタン殺されるかな?
文章は萌え男。に違いない。
萌え男。は新メンの出しどころを思案中なのだ。
現実は小説よりも奇なりと言う格言があるんだ。
その現実に萌え男。が挑戦してる。
君達はシアターを読み直し、新メンの出所を予想して欲しい。
一人一票厳守。ポジションにはこだわらなくていい。
iモードでも見やすいようにしてくれ。
多分萌え男的には新メン出る前に終わらすつもりだったんだろうね。
でも何か反応あっても良いと思うけどなぁ…
院の試験があるのかな?
保全
もう保全は秋田よ保全
そろそろ、削除依頼出すか?
ここまで汚れたら、新スレ立てるだろうしな
一応保全
132 :
保全職人:01/10/24 00:30 ID:C1jX5oG/
ここからが保全の醍醐味だな。頑張れ保全
133 :
名無し募集中。。。:01/10/24 00:34 ID:eDu2jZEm
職人さんの保全と僕の保全は何が違うんですか?
萌えは氏んだ……に、100カノッサ 保全
死にスレ認定されるなら俺が頑張って続き書くよ!
136 :
保全職人:01/10/24 01:06 ID:C1jX5oG/
保全だ! 保全だ!
保田
保 全なのか?
田は安
139 :
あ名無し娘。:01/10/24 23:24 ID:q7Uh2jS6
保 全
田 て
が
保全保全保全
田 田 田
141 :
保全職人:01/10/25 00:44 ID:fohV9xQP
ヤスヲタがここを狙っていやがるな。
何があっても保全は負けん!!保全こそが絶対的な真の正義だ 保全
142 :
保全職人:01/10/25 01:03 ID:fohV9xQP
>>133 かなりカメレスになってしまったが、君の場合 保全 って感じだが
俺の場合は 保全 こんな感じだ。判ったかな?
保全
滅
保全
田
保 全
田 燃
私は今ここに革命的保全決行を宣言するものである!
革命的保全決行を断固阻止します!!!
2〜3人の保全してる人、ガムバレよ 保田
( `.∀´)<保田よ!
( `.∀´)<今日も保田よ!
( `.∀´)<午後も保田よ!
( `.∀´)<夕方も保田よ!
( `.∀´)<夜の保田よ!
( `.∀´)<真夜中の保田よ!
( `.∀´)<明け方の保田よ!
( `.∀´)<ちょっと遅めの朝の保田よ!
( `.∀´)<もうすぐお昼の保田よ!
( `.∀´)<お昼の保田よ!
( `.∀´)<午後3時の保田よ!
( `.∀´)<夕食前の保田よ!
( `.∀´)<夕食後の保田よ!
( `.∀´)<夜の保田よ!
ただの荒らしだな。
そっと静かに続きを待つべし。
( `.∀´)<夜0時の保田よ!
( `.∀´)<深夜の保田よ!
>>165 続きなんて、ないって言ってるのに……。 ( `.∀´)
ここで( `.∀´)レスをしてる奴も実は続きを待っている。
( `.∀´)<よね?
まあね。保全
保全
久し振りに思い出して検索かける
↓
「レスが170にもなってるじゃん!ようやく続きが読めるよ!」
↓
開いたら「なんだよ!保全で170かよ!」
↓
萎え
↓
「保全っと・・・」
保全
173 :
萌え男:01/10/31 14:42 ID:dSlkgDTA
ゴメンネ・・・
偽者出現記念保全
ヤスヤス。保全。
( `.∀´)<もう保全なんかしないわよ!!
( `.∀´)<アディダース!
保 全
田 員
180 :
ななし:01/11/02 12:04 ID:SPoUpUUE
ぼ〜ぜむ
( `.∀´)<そうね、ドライジンをひとつもらおうかしら。
ぼ〜ぜん
保全?
( ´D`)<う み
ののたん・・・
他で書いとったらどうするよ?
少なくとも狼、狩、名作集では書いてない
ヤスヤス。保全。
>1-4は本物なんだろうな?
真面目な話もうやめない?
書きたくても今更こんなスレに書き辛いだろ?
その気になればまたスレ立てるだろうし。
192 :
名無し。:01/11/05 16:01 ID:V3WiN+Zc
確かにこのスレに続きを書くのは
とてもイヤーンな感じだろうな。
もう保全するのやめるわ。
>>190 >>1-4は明らかに今までのと文体が違う。
「第4部その1」と合わせて見るとよくわかる。
それでも希望はこのスレしかないんだ。
ここからが保全の見せ所なんだろ?なあ職人?
職人って、まだいんの?
ボブみたいに、偽者が出てきたから萎えたのかなぁ…
確かに、続きを考えている途中に
他の人が騙りで書いてたらかなりへこむと思う。
萌え男。は羊が復活したのを知らないんじゃないのか?
ちなみにオレは
>>1-4はニセモノだと思ってる。
>>1-4がニセモノならかなりの贋者ということにならないか?
ニセモノ扱いしているヤツらには根拠はないと思うけど、仮にニセモノであったとしてもこのスレの萌え男は相当の者じゃないか。
だから俺は本物だと思う。
ある程度ラストが提示されているので、もういいだろう。
そっとしといてやれ。俺はお疲れと声をかけてやりたい。
getいちなち
201 :
ねぇ、名乗って:01/11/07 03:12 ID:ewzYc1ue
もうあげちゃう
もう娘に萎えたんだろうな
放置のタイミングが新メン決定とほぼ同時。
しかし、この作品がこのまま放置ってことになると、限りなく鬱だ。
無理に、新メンは登場させなくてもいいと思うんだけどな。
多分、作者はプロットはある程度出来てるんだろうから、
それで完成させて欲しいな。
俺も新メンで萎えたし、その後のモ板崩壊のゴタゴタでヲタ熱も急速に引いた
このころを境に娘ヲタに見切りを付けた人間はけっこう多いはず。
たぶん萌え男。もその1人だったんだろうな、残念だが
205 :
名無し募集中。。。 :01/11/07 19:18 ID:c5YSlCf8
破棄なら破棄って言ってほしい。
ちょっといいかな…
だいたい、
>>1-4は、前2ちゃん娘。板崩壊前に
書かれてなかったか?
>206
ない
ほぜ
208 :
萌え男。代理:01/11/08 01:43 ID:W6ewSbkn
突然の報告、及び、それが代理人を通す形になった旨、御容赦下さい。
当初、無言で去るつもりでした。
ですが、予想以上の反響であるとの事を聞き、
自らのけじめを付ける意味も込めて、この文を書いています。
「シアター」放棄に至った理由についてですが、
ただ、冷めた。それだけです。
「それだけかよ!?」「ふざけんなゴラァ!」「氏ね。」
とか言われても構いません。
むしろ、自分がこの状況を招いたのだから、
どんな誹謗中傷も受ける覚悟はあります。
また、「んな覚悟あんだったら、続き書けよ!」
との意見も、あるかもとしれません。
でも、冷めたら、書けなくなったんです。
それ以上も、それ以下の理由も思い付かないです。
事実、作品のプロットは完全に固まっており、
完結させるに何の不自由がある訳ではありません。
現に、書きかけだった第四章だけは、すでに完成しています。
付け加えれば、これの処置は代理人に一任しており、
日の目を見る機会があるかも知れません。
ですが、第五章以降については、
書く気力が(少なくとも今現在は)微塵も湧きません。
最後に、私の稚拙な文章、何とか形に出来た、その程度の代物に、
毎週付き合っていただいた読者の皆さん。
今まで保全してくれた保全屋さん。
そして、娘。小説関係者全ての皆さん。
今まで、ありがとうございました。
210 :
名無し募集中。。。 :01/11/08 01:57 ID:Cf3OezyE
211 :
名無し募集中。。。:01/11/08 02:06 ID:4yVIA3+X
>>208 本人だったら非常に残念だけどお疲れ様。
偽者だったら氏ね!
つーか、代理人って誰?
>>208 お疲れ様です。楽しい時間ありがとうございました
と、伝えておいてください。
>>208 完全にとは言わんが、友人だとか、同僚だとか、立場くらいはっきりさせろ。
ショック!!
シアターとともに歩いてきた一年とちょっとを考えると非常に残念。
お疲れ!>萌え男。
偽物だったらHDD初期化して首吊れ!
誰か本物かどうか立証出来る人はいないのか?
正直なところ、なんか未完に終わりそうな気がした。
もうあまりにも、あの頃の娘とは違うもんなぁ。
感動をありがとう・・・( ● ´ ー ` ● )
悲しすぎる
泣けるな。
シアターは娘メンバーの一番美しい姿を結晶化してくれたような作品だった。
放棄は本当に残念だ。
でも、作者が”冷めた”理由は自分にもなんとなく察しが付くから、
責めはしないよ。いい時間ってなんで続かないんだろうな…
未完の名作・・・
悲しいな…。
気が変わってまた書いてくれることを願わずにいられないよ。
最高の小説であっただけに惜しすぎる・・・。
そして、「シアター」は伝説となる……
うわぁ…萌え男たん…
>>208 まーここは2ちゃんだから、これが本当の萌え男。さんからの
メッセージかどうかはわからんわな。
だから、書き上げたといっている第4章を全部あげてくれ>代理人
そしたら少なくとも、このメッセージは本物かどうかわかるし、
残りの文章を全て読めば、萌え男。さんかどうかはわかるさ。
ショック!
そうか・・・冷めちゃったのか。実に残念だ。
ログは保存しておく。また萌えてくれるのを待つよ。
とりあえず>1-4は首吊って氏んでくれ。頼むから。
気が向いたらでいいからまた続き書いて欲しい…。
一年先でもいい。いつまでも待ってるから…。
そういうファンもいることを覚えといてください。
ありがとう、萌え男。さん。
初めて本気で書き込みます
鬱 だ 詩 嚢
とりあえず、四章全部上げろ。話はそれからだ。
231 :
せぺ:01/11/08 22:15 ID:BFzVgun4
「茫然自失」とはまさに俺の今の状態。
『シアター』を偶然見つけてからどのくらいたっただろうか…。
初めて読んだ日から、この小説のことを忘れたことはただの一日もなかった。
IEを起動して『シアター』へ飛び、更新があったときは歓喜し、無かったときは溜息。
そんな日々を送りつづけてきた。
それがもう無くなる。その楽しみを絶たれる。永遠に…。
でも俺は信じている。
いつの日か『シアター』が華麗、且つ完全なる復活を遂げることを。
『シアター』は今、伝説となった。
この最高の小説、そして萌え男に感謝の念を送る。
Remember forever
232 :
名無し募集中。。。:01/11/08 22:34 ID:CIYNhawi
アホじゃねーがか、勝手に放棄してんじゃねーよ。
原稿料が欲しいのか。いくらでも払ってやるよ。
代理人はひっこんでろ。
このスレは狼の市井スレのごとく「シアター」が復帰するまで続ける。
ただの荒らしと思ってるのはおれだけか?
ていうかこんなことを代理人に書かせる意味がわからん
本物なら自分で書くだろ
なんだか熱くなってるねえ。半分ネタくらいの気持ちで楽しめないと……
シアター終了って・・・・悲しいね・・・。
う
そ
ぴ
ょ
ん
・
・
・
さて、このスレでこれから何する?
保全に決まってる
これが一人称じゃなかったら、好きになってたよ
昨日、保存屋さんでシアター見つけて徹夜して読んで
完結してないことを知ってmeicosで検索かけたら
このスレの冒頭を見つけて読んで「あー次の更新が楽しみだなあ」って
思って娘ニュース見たら放棄とか書いてあってリンク飛んだら
代理人が発言しててもう冷めたとか言ってて。
好きになったバンドが既に解散してた、みたいな感じだよ。
>>208 とりあえずネタじゃないんなら4章あげてくれ。
頼むよ。
>242
ガンガレ (・∀・)
>>208 なかなか上手くできてるな。
だが初期シアターから見てる俺は誤魔化されんぞ!
萌え男はこんな文体じゃねぇ。
>>208は代理だから萌え男。の文体じゃなくても不思議じゃない
>>243 代理の人が第四章をあげられないのは、最初からそんなものはないからだ、
ということになるわな。
つーことで、233がいってるように、208は荒らしだろう。
ほぜん
全部なんの連絡もしてこない萌え男。が悪い。
萌え男。氏ね。
死んで貰っては困る
250 :
ねぇ、名乗って:01/11/09 22:40 ID:jMXinGqn
萌え男が帰って来るまで半永久的に保全
sage忘れ!スマソ
鬱だ・・・氏のう
>>208がここまで狡猾にやって
わざわざ無いはずの4章の話をするだろうか・・・
「ネタですよ」って遠まわしに言ってくれてるのかな?
とりあえず保全。
一年以上も応援してる方としては、こんな終わり方じゃ納得いかん。
せめて本人のコメントが欲しい。
>>242 ガンガルよヽ(´ー`)ノ
とりあえず萌え男さん待ちなのかな
そして保全
正直なところ、前みたいに入りこめん。
シアターが悪いんじゃなくて、本体に萎えてきたからかな・・・
俺がこんなに娘。に入りこんでしまったのは
シアターのせいでもあるんだ!ヽ(`Д´)ノ
今日は市井の日なので、ほぜ
萌え男。が萎えたっつーんなら萎え男。に改名して再開しろよ
260 :
名無し?:01/11/11 16:31 ID:zwF8O7Iw
?
記念カキコ
正直ここからが保全の見せ所だろ!!
そしてふりだしに戻る(w
俺は神の保全を極める!!!
だりゃゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああッッッッッ!!!!!!!!
HO-ZEN ズキュ───z________ン!!!!!!(JOJO風)
保全
保全
保田が全てと書いて保全
いつも通り、保田が全て
とりあえず、第四部を頼む。
ヤスコップン
本当は萌え男。=ダーヤスなんだよ
つーか、もう完全に萎えた
だから、4部上げろって言ってる打楼
誹謗中傷は覚悟の上って言ってる位だから
このスレ見ているんだろうね。
保全
保田
>>274 代理人が本当にいるなら、本人は見てないだろうね
ひょっとして萌え男、タイーホされたんじゃないだろうか。。。
だとしたら代理人立てたのにも納得できる。
逮捕説フジョー!
ホゼン
278 :
ねぇ、名乗って:01/11/15 04:21 ID:822Ot2hR
ここに伝説があった
279 :
ななし:01/11/15 19:50 ID:FD0/uT6l
ほ〜たい
てんせ〜つ
( `.∀´)<あたしよ
第4部
とりあえず読みたくないか?
ものすほく読みたいれす
保全
しつこいだけがとりえなんです。ほぜん。
保全
286 :
ゆう:01/11/18 22:56 ID:1aXNSjNn
こういう二次創作ものはオレは文章って呼び方してる
でもこれだけは小説っていいたいね。
それに、読んでてこんなに情景が浮かぶ話はじめてだよ。
それくらいうまい。
ってことで復活希望。マジレスすまん。
ほ(略
>>286 あれだけ情景描写してたら、普通は浮かぶけどな(w
保田
安心
288 :
:01/11/19 21:25 ID:U+j3WJMg
ほ
なかなかしぶといな
ほぜ
hzn
保全で1000いったら帰って来るかな?
てなわけで保全
ほぜn
Hozen
更新が無いまま、もう300が近いわけだが
>>295 おれ、かなり保全した。
でもそろそろ、諦めようかな。
とりあえず代理人が4部をあげるまでは諦めない。
>>297 ネタにマジレスカコワルイ(・∀・)!
諦めれ。
しかし保全300!!
まぁ、もうないな
そうとわかっていても保全
yasudaga
subete
304 :
(ё):01/11/24 00:31 ID:0ltBvksv
君たちはアフォですか?
305 :
(ё):01/11/24 00:35 ID:8leyULL+
======エンド=======
保全
hozen...
308 :
ねぇ、名乗って:01/11/24 15:01 ID:frymYZkX
凄いな・・・
俺は1000まで諦めない
310 :
ななし:01/11/24 17:21 ID:QSxGiLtR
>>309 激しく同意
というか、1000になった、新スレたてるだけ
hozen
>>309-310 いやすげーよ、あんたら。
涙溢れそうだ。
俺が萌え男。のマネできるくらいの能力があれば
「ツアター」とか騙ってやりたいよ(w
ほ
っ
と
316 :
(ё):01/11/26 03:23 ID:nYMD6wg6
アフォなの?
アフォでかまわねえっ・・・!
保全だ!!
イ呆畦
保全。
漏れもアフォだ。
だからホゼソ
320 :
せぺ:01/11/26 21:56 ID:JZXZuwG7
俺も絶対に諦めない!
信じている…。
保全。
ホントにここはアフォばっかだな!
もっと現実を見つめろよ!シアターは終わったんだよ!
・・・くそっ・・・!くそっ!くそっ!
・・・保全・・・
保全だ!ちくしょうっ!
| .|
[ト囗、o |
|ノ o 囗、 |
∠_ 囗-囗-囗-|]
| /二¬ - _ _ \
__________ | | T>\ |.ヘ | ̄
\ ノ | |ノ / _
保全は、自動的なんだよ > ヽ 、 | | V / __/∧|
/ \_|/ / W /∧ //_|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ n――‐.W 二二_// / ∨/ /
_匚]__/∧ ∧// ̄ ̄ /
|∧ ∧ ∧// ∨ _/ | /
| ∨ ∨ / ̄ ̄ |/ ̄
 ̄| ̄ ̄ ̄ |
@ノハ@
( ‘д‘)<通り掛かり保全
324 :
(ё):01/11/27 23:15 ID:YUjQpLHj
アフォはこの世から削除されてよ。
削除はシアター読んでからな
326 :
(ё):01/11/28 03:58 ID:Wc//fzpl
作者がアフォなら読者もアフォ
まだやってんのかよ…
保田が全て
329 :
ホゼ:01/11/28 15:52 ID:257r+Yx9
ホゼ
墓前
第一部からの生ログがUPされてるところ知りませんか?
〜保全〜
過去ログ探索中保全
もうちょっと待ってね
>>331
335 :
331:01/11/30 00:26 ID:NI+5erfE
>>333 ありがとう
一部から二部までの間隔が約一月半か
なら、もう少し待ってみるのも一興だな。
萌え男。ガンバレ
今、書き溜めてるよ。
で、忘れた頃にひっそり再開すんのさ。
萌え男は、そんな奴さ。
よって、保全。
萌
え
男
°
生
き
ろ…でいいかな
>>334-336 御礼どうも
これを期に私も保全活動に少しばかり参加させてもらいます
342 :
ねぇ、名乗って:01/12/01 16:04 ID:FQ9BhYn2
保全
@ノハ@
( ‘д‘)<シアターに終わりがあるとすれば、作者さんが最後まで書き上げる、もしくは
…みんなの保全がなくなったときやね。…保全やん?
344 :
_:01/12/01 22:13 ID:A00DKVbm
かぼ師匠サンクス
サカ板から保全の援護に来た
やはりシアターはどうしても最後まで読みたい作品
モー板のみなさん、共にシアター復活を願いましょう
起床保全
保全さげ
てれほぜん。
こうして、この物語も忘れられていく
正直、細かいところはもう忘れた
今でもあの場面だけは忘れない・・・
俺も大筋しか覚えてない。
再開したときに、最初から読み直すよ。
バーで働く2人の生活描写が好きだった。
保全
hozen
新規アフォ参加者募集保全
>>354 激しく同意!!!
あの独特の雰囲気は「シアター」にしかありえん
またあの雰囲気にポーッとしてみたい
これより萌え男氏が復活するまでの間
シアターの名場面を懐かしむスレとなります。
359 :
hoze:01/12/05 17:43 ID:V/LVRKj4
hoze
保全します。
361 :
(ё):01/12/06 01:14 ID:iAIdQkQv
定期age
何だよ、懐かしむんじゃないのかよ?
35 名前:萌え男。 投稿日: 2001/01/08(月) 02:05 ID:DsoMR7qk
ふふ。
幸せそうに笑う2人を見ていたら、私は嬉しくなった。2人はやっぱり似ているし、
初めから2人もそれをわかっていた。安倍さんには久しぶり、そして梨華には
おそらく初めての、対等な理解者になり合うはずだった。
少なくとも私はそう思ったのだけれど。
ふと目を落とすと、手に提げた紙袋の中味が見えた。
黄色っぽい包装‥。油紙‥?
これって‥。
「じゃ、行くね。今日は本当に、ちょっと急いでいるの。」
ハッとした私が顔を上げると、安倍さんは手をドアにかけていた。
「安倍さん、コレ‥!」
踵を返しかける彼女の腕を慌てて掴むと、振り返った安倍さんはその反動を利用して
逆に私を引き寄せた。劇的に詰まった私と安倍さんとの距離を、梨華は何も言えず
目を丸くして見ている。そんな梨華に向かって安倍さんはいつもの、不敵で自信に
満ちた笑顔をつくった。華やかな、華やかな微笑。至近距離で見る迫力にただ圧倒
されていた私の耳元へ、安倍さんがそっと囁いた。
しっかり、守ってあげて。
36 名前:萌え男。 投稿日: 2001/01/08(月) 02:07 ID:DsoMR7qk
静かな声だっだけれど、はっきりと聞こえた。
様々な断片がその一瞬、頭の中を駆け巡った。
今が、すごく幸せなの‥。
捕まりたくない、そう繰り返した梨華が、倒れる直前に残した言葉。
笑う月を見た子供は‥
浮遊しているような、まるで消えてしまいそうだった安倍さん。
そして‥。
こっち系のパトロンとかいるらしいよ。
頬に傷をなぞりながら、矢口さんが言った噂‥!
37 名前:萌え男。 投稿日: 2001/01/08(月) 02:09 ID:DsoMR7qk
トン‥。
動揺し、動けない私を軽く押して、安倍さんはドアを開けた。事態が呑み込めない
梨華は、その場にずっと固まったまま。ドアが閉じられた後、すぐ我に帰った私は、
夢中でドアの外に出た。安倍さんを、追って。
「こんなことして‥、安倍さんは大丈夫なんですか!」
安倍さんはすでに廊下を抜けて階段を下っていた。
「平気だよ。ちょっとくすねてきただけだもの。」
安倍さんがどんどん遠くなって行く。
階段の上から、私は夢中で安倍さんを呼んだ。
夜の街に溶けるようにして消えて行った安倍さんは、最後ににっこりと微笑んだ。
世界中の誰も、冒せないような笑顔で。
安倍さんが置いていったピンク色の紙袋。
油紙に包んだ改造済みのピストルが、その中には入っていた。
「元気で。」
そう言って手を振った彼女の姿を、私は忘れない。
安倍なつみと会う事は、その後一度もなかった。
ああ、懐かしいなあ
この時の安倍は最高だったね
俺は途中参加でこの辺は一気読みしたんだけど
安倍編は一番ハマッてたなあ
改めて「シアター」の放棄が哀しくなる・・・
娘の一番いい時代はもう還ってこないのねぇ・・・
春頃の人気投票で1位になってたから気になってたけど
まだ完結してなかったんだ。
読みたいけど中途半端なところで終わるのは嫌だなぁ・・・
>>368 読む気があるんなら読んでみなって。
せっかくだから
>>368 読まないほうがいい
続きが読みたくて死にそうになるぞ
それほど「シアター」はハマるから
(第一部ラスト)
またね、先生。
少しだけ話をして最期にそう言った梨華は電話を切り、
手の中の携帯をそっと私に差し出した。
細い手が震えていたのは決して私の幻覚じゃない。
<中略>
プラスチックの箱の底からくぐもった音が地味にひびき、
うつむいた梨華は黙ったままで私も顔を上げられなかった。
さようなら中澤先生。もう会わない。
涙でそうになったよ。
「辻、どっか行きたいとこあるの?」
ってゆったらー、辻。ちょっと上目づかいにカオリのコト見てー。
顔、めっちゃ赤くして、
う み
ってゆったんです。
ここら辺、頬ゆるみっぱなし
「辻、どっか行きたいとこあるの?」
ってゆったらー、辻。ちょっと上目づかいにカオリのコト見てー。
顔、めっちゃ赤くして、
う み
ってゆったんです。
そこでまたブチ切れですよ。
>>374 笑い過ぎて唇が切れちゃったじゃねーか!
>>374 いい場面なのに… ワラタヨ(悔しいけど
それはともかく作者様は生きているんでしょうか?
過去ログにあるように続き読めるまで保全orスレ立て続くと思うね
自分自身もその心意気だし
377 :
373:01/12/11 00:10 ID:I0/kdHvb
下げ忘れ鬱氏
改めてすごかったんだな…。なんだこのハイペースな保全っぷりは。
よって保全
>>374 このスレ見てて久しぶりに爽やかな気持ちになったよ(w
381 :
萌え男。:01/12/11 01:46 ID:nFbyCWLz
このスレを立てたのは自分です。「。」が無いのは単に
忘れただけです。
今、いろいろ立て込んでいるのと、あと、ご指摘がある
ように「展開に悩んでいる」のが理由でなんだか恐ろし
くて2chに近寄れませんでした。
ごめんなさい。
ここまで書いてやめてしまうのは悔しいので、絶対に完結
させようと思っています。年が開けるまでには必ず復活し
て見せますつもりです。
なんていうか本当にすみません。
あと、上の方の代理人はニセモノです。
だって俺、友達いねーもん。
(ナマ言ってすみません。)
読んで頂いていつもありがとうございます。
萌え男。拝
382 :
a:01/12/11 02:11 ID:m26wyexn
>>381 ほ、本物なのか…(涙
よ、喜んで良いんだな…(涙
う、嬉しいよ…(涙
グスン…
384 :
保全職人:01/12/11 02:14 ID:BByxnDPr
萌え男。ウザイ!保全の邪魔するな保全。
モウダレモシンヨウデキナイ
信じる!俺は信じるぞ!
え、え、ほ、本当に本物なのかい…?
本気で嬉しい…。待ってたかいがあったよ…。
萌え男。さん戻ってきてくれてありがとう。ずっと応援するよ。
>だって俺、友達いねーもん。
ん。この辺りが微妙に本物くさいような…(失礼
冷静になって検証してみよう。
まず、今回現れた氏は代理人を否定している。
ここで問題なのは、どちらが偽物なのか?と言うことである。
代理人曰く「希望があれば四章は上げる。」らしいが、全く持って上げる様子がない。
ご覧の通り四章上げ希望はほとんどの意見であり、このことから『代理人』は
偽物であるという考えが思われがちだが(他にも疑う余地はあるが)ここで重要なのは
人間の心理である。
多くの者がそれを欲しているとき、提供者は出し惜しみしたがるのである。
シアターともなれば、相当なものだろう。
しかし、今回の氏は「。」を付け忘れたや、
>>388の通り非常に本物臭い。
だが、この程度の文章は誰にでも書けるものなので、判断するには不足である。
結局、真相は分からず終いってことだ。
って言うか冷静になって考えてみれば代理人なんか立てるわけねーよな・・・。
ということは復活を信じていいんですよね?本当にいいんですよね(涙
うれしーーーーーー!!
折れは
>>381が本物と信じる!
この作品に出会って1年以上経つが文章を読んでいると自分自身に
あった色んなこともフラッシュバックされる。
それくらいこの作品には思い入れがある。
ゆき詰まっているならそれはしょうがないことだと思う。
むしろここまで良くがんばったといいたい。
萌え男。へ、折れはあんたのファンだ。是非とも頑張ってほしい。
年内復活の為にいい加減な作品になるより納得できる作品にしてくれ。
長文スマソ
早く続きを!とは言わないけれど、娘。が解散するまでには復活してね
>>萌え男
納得するまでシナリオ練ってください。
待つので。
>>384 君おもろい。
萌え男。の為に保全
@ノハ@
( ‘д‘)<なんやこのワクワクする気持ちは…保全やん?
と・・・友達いないの・・・。
忘れてた保全。それにしても重い。
うれすぃ、ただそれだけ。
ホゼム
続きを書いてくれる。この言葉だけで今年も心置きなく
来年を迎えられそうだ。萌え男。復活宣言ありがとう。
あたなの言葉を信じるよ。
どっちにしろ、年内には連載をはじめてくれるんだし問題ない。
年明けになろうが、いつまでも待つよ。
400GET HOZZZZEN!!
どっちが本物かは我々にはわからんし
大した問題では無い
我々に出来る事ははただ信じて待つ事のみ
そして保全
俺も信じるよ。
この小説は何がなんでも最後まで読みたい作品だし。
どんなに時間がかかってもずっと待ってるので、
頑張って完結させてください。
おまえらまた繰り返す気か
陳腐なリスぺクトレスはやめろ
完結までとっとけ 保全
403タンのクールなレスに痺れた
保全。
まあお前らシアターファンは萌え男の友達になってやれってこった。
保全は一日一回でOK?
ここにいる奴はみんな萌え男の友達だ!
待ってるから焦らなくていいよ!記念に保全。
407 :
せぺ:01/12/12 23:32 ID:Unl8RdfB
感涙…
またあの光に出逢う事が出来ると思うと…
ふぇぇぇぇぇぇぇぇん
という事で、「萌え男。」さん、末永く宜しくお願い致します。
おお、嬉しすぎる
萌え男。は2chを捨ててはいなかった よかった
本当にもうダメかと思っていた
そして保全職人には励まされた
本当の保全というものがわかった
ダメかと思ってからが保全の真髄なんだな
ああよかった とにかくよかった
錯乱して代理人を騙って申し訳なかった
マターリいきませう
待ってたよ、待ってたよ・・・(泣
萌え
いつまでも待つよ
早く読みみたいsage
みんな分かってるくせに。
大量のネタにマジレス(・∀・)カコイイ!!
416 :
名無し募集中。。。:01/12/14 02:18 ID:dC8dOEZy
415がいいこと言った。
あのレスはよぉ〜、たぶん本物の『萌え男。』が書いたレスじゃあねえ・・・
「あのレスは騙りだ」・・・それはわかっていたんだ・・・
しかしよぉー、それでもなぜ俺がこのスレを保存しつづけるのか・・・
ひょっとしたら本物かもしれないと思ったら・・・・・・
万が一でも!本物だっつー可能性があるのなら!
保存しねえわけにはいかねえだろう・・・!
ジョジョスレになりました(・∀・)?
419 :
保全職人:01/12/14 21:00 ID:AdnHJzls
>>408 うむ。保全魂の何たるかを完全に自分のものにしたようだな。
思えばこの数ヶ月間、諸君らの保全を見守る日々だったが、どうやらもう俺が
居なくても十分やっていけそうだな。
もう大丈夫。諸君らは一人一人が立派な一人前の保全職人だ。
おっと、勘違いしてくれるなよ。この板のどこかに俺の保全を待っているスレ
がある限り、俺は保全を続ける。それだけのことだ。
いつかまた諸君らにお目にかかる日まで、少しの間お別れだ。じゃあな。
さらばだ!! 保全!!!!!!!
PS.萌え男。は保全の邪魔すんな。氏ね!!
↑とりあえず君が死んでね
あ、矢印シパーイ
さらば保全職人。君のことは忘れない。
ア(略
( `.∀´)ノ<保全職人、アディダ−ス!
これからの生活に張り合いがでますです
保全
sage
428 :
ななし:01/12/15 23:52 ID:DpgsVVqE
あれ、今日はすくないな、みなのしゅう。
いつかくるその日まで、くるしくともほぜーむ。
hzn
ゴメン……
萌え萌え
ホゾム
434 :
サビオラ:01/12/17 02:36 ID:0C2ymHu6
保全
通りすがりに保全
やばいくらいに下がりすぎか?
萌え男。には新スレ立ててもらって頑張ってもらうしかないね
いいかげん、ここは意味のない保全が多すぎだし
@ノハ@
( ‘д‘)<意味の無いもんなんかこの世には存在せーへん
この保全もシアターを語る上で欠かせへんもんや
…保全やん?
でも新スレは立てるべきやね
シアターって何?
保全
登場人物に娘を使わなくても成立するくらい
よくできた小説のこと。
ほぜん
>>439 冷静に考えたら微妙。
シアターはシアター。それでいい。
保田
全開
441 :
:01/12/18 08:20 ID:iJhY7Krk
萌え男が再開する前に
保全
443 :
ねぇ、名乗って:01/12/18 23:28 ID:cwLTjsX8
とりあえず保全
ほぜん
hozen
この保全がいつまでも続きますように…
保全って楽しいよね!
保全
田裸
が
ほぜむ
ほぜみ
452 :
ねぇ、名乗って:01/12/21 06:11 ID:w3gG80H5
↑
保全
田員
だ集
よ合
!
ここはいつネタスレになったんだ?
でもみんなやってるから保全。
456 :
ねぇ、名乗って :01/12/22 12:29 ID:tbOUz8mL
うぜーんだよ、死ね。
おまえがな
ネタぢゃねぇぞ!折れは真面目にシアターの続き読みてーんだ!
460 :
ななし:01/12/23 22:06 ID:OJW+9VFC
>459
激同。おれもそうだよ、だから保全してんだ。
狂気シリーズが終わった今、シアターを読みたくて読みたくて……
だから保全
hzn
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
,___ | 萌え男。タンがクリスマスプレゼントをくれますように |
/ ./ \ \___________________/
/ ./.( ・ ) \ o〇 ヾ!;;l;::lilii|//"
/_____/(●´ー`●)\ ∧∧ |;;l;;::|liii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄ (,, ) ナモナモ . |;;l;;::||iii|
|| || || ||./,,, |ゝ iii~ ⊂ ヾ.. . |;;|;l;::i|ii|
| ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .(゙ ,,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
464 :
:01/12/24 16:37 ID:2ovaBOCL
agetok
465 :
ねぇ、名乗って:01/12/24 18:50 ID:jI2EQvQi
>>457 おめーの方がうぜーんだよ、チンカス野郎。
(プ
お前ら、ほんとアフォだな。
まぁ、クリスマスなんで保全しといてやるよ。
468 :
名無し募集中。。。 :01/12/25 02:26 ID:3/ajueba
age
hzn
ホザンしますね。
>>381 がんばれ萌え男。
行き詰まってるならメール欄でコッソリ助言するぞ!
472 :
萌え男。:01/12/25 09:44 ID:6+hmfhvu
「ここは私の自宅。教団の人間にも所在を伏せてるから、
あなたたちはここにいれば安全よ。」
まだボーとして、夢見心地にいるような私に向かい後藤真希は話し始める。
え?安全?教団の人間に伏せてるから?
あなたはG教の教祖ではなかったの?
それよりなんであなたがここに現れるの?
保田さんに教わった携帯番号の主はあなたなの?
本当にあなたは後藤真希なの?
あとからあとから疑問は溢れ出るが、それが口から出てこようとしないのが
もどかしい。梨華も困惑しているのか、後藤真希の顔と私の顔を交互に見比べている。
473 :
萌え男。 :01/12/25 09:45 ID:6+hmfhvu
「あなた、わからないって言ったよね」
え・・・?
「私の携帯にかけてきた時。どう?これで少しは信じた?」
「え、ええ・・。」
やっとそれだけ声が出た。
私は頷いたけれども、後藤真希が何を言ってるのかわからない。
男たちに追われたり、今この衝撃の対面があったりで、携帯電話での問答などすでに
記憶から吹っ飛んでしまっていた。
「フフ・・鳩が豆鉄砲くらったって顔ね。圭ちゃんから少しは事態の説明があったと
思っていたけど、ほんとあの人意地悪だから。」
圭ちゃん?・・ああ、保田さんのことか。
やっぱりこの人、保田さんと面識があるんだ。
保田さん、そんなことちっとも話してくれなかった。隠す理由があったんだろうか?
もともと謎だらけの人だったけど。
474 :
萌え男。 :01/12/25 09:46 ID:6+hmfhvu
加護亜依はあいも変わらず、こちらの様子には興味を示さず、ビデオを観るのに夢中に
なっている。ビデオの内容は先程のワイドショーではなく、真希の歌番組出演時の映像
に変わっていた。ミリオンヒットを飛ばした名曲「愛のばかやろう!」が歌われている
ところだ。<これは小説の中だけの設定です・・・;>
加護はブラウン管の中の真希に合わせて、軽快に口ずさんでいる。
私もこの歌は、フルコーラス歌詞を暗記している。
「もう少し落ち着いてから全部説明してあげる。とりあえず2人とも逃げ回ったりで
相当疲れてるだろうから、ゆっくりしていきなよ。部屋、用意してあるから。」
そう言うと、今までこちらに無関心だった加護が合図を受けた犬のようにピョコンと
立ち上がり、私たちを部屋の出口へ促した。
475 :
萌え男。:01/12/25 09:46 ID:6+hmfhvu
部屋を出ると、サンルーフ状になった天井から眩しい日光が照りつける。
そこは中央広間のようになっており、多数の熱帯植物が室内で育てられていた。
その広間を中心に、10を数える個室の扉が円形に並んでいる。
「すごい家だね・・・梨華ちゃん・・・・・・」
郊外とはいえ、これだけの間取りのマンションといったら相当高額だろう。
こんな所に住めるなんてさすがトップアイドル!
「そうね、すごいね。」
梨華のほうといえば、私に同意したもののさほど驚いている様子もない。ちょっと拍子抜け。
そりゃ梨華ちゃんは大豪邸で育ったお嬢様だけどさ・・・。
私たちは程なく、加護亜依によって寝室に案内された。
今日、私達の身に起こったことを少し整理してみようと思う。
梨華もそうしようと言った。
まず私たちはどこへ行こうとしてたんだっけ?
あ、そうだ。矢口さんのところへ行って結婚の真偽を確かめようとしてたんだ。
「もう!」出だしからすっぽ抜けた私の発言に、梨華がしかめっ面をする。
ブランクがあるからそりゃ忘れもするよ・・・・グス。
「へ?ブランクって?」
いや、こっちの話。
「萌え男。ありがとう」
最高のクリスマスプレゼントだよ…(嬉涙
「何か食わせろ」
ほんまか?ほんまなんか?信じてええのんか?(泣
ほんとうにほんもの?ンーーー
続きは新スレ立てるのかと思ってたが…
こんな保全だらけのスレでいいのか?
偽者?
482 :
ねぇ、名乗って:01/12/25 19:10 ID:d4iykJ+I
待ってたよ・・・
これは偽者だろ。
本物とか偽物とかどっちでもいいんだよ!
保全の邪魔すんな!!
保全
田貌
のが
明
ら
か
に
485 :
ねぇ、名乗って:01/12/25 20:17 ID:C4gkcyap
>>476 馬鹿かお前は。
なに騙されてんだよ。
クリスマスだからってうかれてんじゃねーよ。
>>483 俺もそう思う。何も言わないで始めるのおかしい。
でも希望はもちたい…これは本物だと…
ついに再開だね
ついに時が動き出したね
やっぱこの話は完結に向かってもらわないと
モー板にいる意味がない
次の更新は来年になるんかな
楽しみに待ってます
お前ら結局看板がシアターなら中身がなぎーさんでもいいんだな
薄暗かった部屋から、まるで真昼のように照らし出された部屋で、私達
二人は動けなかった。四方を囲む壁紙の風景画は白日にさらされたせい
でメルヘンな色合いをより強めた。
後藤真希の登場はもともとそういった習性のある私ばかりか、フロアに
座った梨華でさえをも、その唇を薄く、呆けたように開かせる力を持っ
ている。
「暗いところでテレビ見ちゃダメだよ。いつもそう言ってるのに。」
反動をつけた後藤真希は、引き戸式の目立たぬドアから、凭れていた身
体を離した。加護亜依は加護亜依でそういった真希ちゃんの小言めいた
モノには慣れているらしくて、私と梨華の気付かぬ間にビデオの再生を
中止していた。
「目、本当に悪くなっても知らないよ。」
などとさらに呟きながら真希ちゃんは近付き、やがてピアノを回って、
やや梨華から距離を置いた場所に、手を静かについて腰を下ろした。
「この子、役に立ったでしょう? 加護亜依。」
私は立ち尽くしたまま、頷く事で精一杯。
490 :
萌え男。:01/12/25 22:23 ID:ZrTQhChi
普段、私の方が梨華より、いくらか活動的ではあるのだった。けれども、
いざという時の覚悟や決断を、常に梨華は私よりも早く決めた。私はそ
の事柄について多少の引け目を梨華に感じ、時々内省したりもするもの
だけれど、この時もやはり、梨華の方が早かった。梨華は、懸命に動揺
を振り切って、その生真面目な瞳を数度瞬いた。
「電話‥。保田さんのくれた番号は‥、あなたの‥?」
「うん‥。ふふ。そうだね。」
勇敢な梨華の、高くて、多少うわずった声に、真希ちゃんはやさしく微
笑んでみせて、それから少し照れたみたいにおどけて頭を揺すった。
カリスマはテレビで見るよりずっと親切で、テレビの中と同じように、
やはりどこかはかなげだ。そういう印象を受けた。
その後、加護亜依がどこからか果物を運んできて、私達はそれを食べた。
4分割された高そうなメロンをそろそろ食べ終える頃には、私の動悸息切
れもだいぶおさまってはいた。けれども、大好きな真希ちゃんを前にどう
しても保守的になってしまって、最初、私はあまり喋れなかった。
「『シャイだね。』って思ったよ。」
仲良くなった後、真希ちゃんはそう言った。梨華はそんな私をよく理解し
てくれているから、いつもよりたくさん、私のぶんまで真希ちゃんに話し
掛けた。
491 :
萌え男。:01/12/25 22:24 ID:ZrTQhChi
正面では加護亜依が不真面目に、そしてさも楽しそうにメロンをほじくり
かえしている。加護亜依の皿の縁には、水っぽい果肉が律儀に整頓されて
ゆく。それを見つめながらも私の耳は、耳だけは梨華と真希ちゃんの会話
へと細心の注意を持って傾けられていた。
「あの携帯はあまり、人には教えてないから、鳴った時は『誰だろう?』
って思ったけど。」
「じゃあ、電話で、ひとみちゃんと話したのも‥、」
「わたし。」
「え‥。ちょっとひとみちゃん、気付きなさいよ!」
「だって‥。切羽詰まってたし‥。普通‥、真希ちゃんの番号だなんて‥、
思う? ましてやあの保田さんに貰った番号だよ。」
(どぎまぎしながら話す私が不器用な声で『真希ちゃん』と口にした時、
真希ちゃんは一度柔和に笑い、その後、『あの、保田さん』というとこ
ろで、今度は声を立てて笑った。)
「アノ保田さん?あはは!圭ちゃんは今、何してるの?」
「南米に‥、行っていると思います‥。」
保田さんとの別れを思い出し、私は真剣に答えた。梨華も感慨深気に頷い
た。
「南米!?マジ!?」
真希ちゃんは、とてもおもしろそうに笑う。
492 :
萌え男。:01/12/25 22:25 ID:ZrTQhChi
私達が知る保田さんの全てを梨華が的確に時間をかけて話し、驚いたり笑っ
たりする真希ちゃんに向かって、小咄的な合いの手を私がときどき挟んだ。
真希ちゃんは終始笑みを浮かべ、私達の話す保田さんの奔放な振舞いに笑
い涙を時折拭ったりした。それら真希ちゃんの好意的な態度にはもしかし
たら社交辞令的な意味合いもあったのかもしれないのだけれど、私は嬉し
かった。私達の話に後藤真希が共感してくれた。少なくともそんな素振り
を見せてくれた。
大尊敬な真希ちゃんの思いがけずに庶民的な様子は、私達をすっかり饒舌
にさせた(後藤真希は意外にも聞き上手だった!)。すっかり警戒心を解
いた私はこれまでの旅路の全て-----桜の下に埋まった死体や今日人を撃っ
た事、それについて私が全く罪悪感を抱いていない事、等-----を話して
みたくなったけれども、やはりやめた。私のヒーローは私に無関心でなく
てはいけない、絶対。だから保田さんに関連する部分だけ、できるかぎり
おもしろおかしく話した。
493 :
萌え男。:01/12/25 22:26 ID:ZrTQhChi
「姉妹だってわかった時はー。本当にびっくりしたよねー?お互い。」
「うん。私、辛い覚悟しちゃったよ。『ひとみちゃんと別れても、強く
生きていきます。』って。でも、お金は私が貰うけどね。えへ。」
「エ!うーん‥。ひっでえなー。コ〜イツゥ〜。」
「いや〜ん。」
「あは。やめなよ。人前でみっともないよ。けど、姉妹なのに、付き合っ
てるんだね〜。なんつうか、すんげえなー。」
「圭ちゃんも、大変なコトしたね。圭ちゃん自身も、ビビったろうね。ま
さか姉妹だったとはさー。思ってなかったと思うよー。」
「ええ。そう言ってたわ。」
梨華はもう敬語を使ってなかった。もちろん私も。
494 :
萌え男。:01/12/25 22:27 ID:ZrTQhChi
ふとした拍子に眺めると、正面の加護はもうメロンに飽きて、今度は巨峰
ぶどうの皮をひとつひとつ丁寧に剥き始めている。
「真希ちゃんと保田さんて、どういう知り合いなの?」
その黒ずんだ光の玉がまたしても順序よく並べられてゆく加護亜依の皿に
痛快ささえ感じながら、私は尋ねた。
「うーん‥。」
と唸った真希ちゃんは目を細くして笑い、ほんの少し考えた後、ゆっくり
と答える。
「昔の、仲間。一緒に修行したんだ。圭ちゃんには、ほんとうに、力があった。」
「チカラ!?」
この時、梨華の高い声と私の低い声がちょうど良く重なって、絶妙なハーモ
ニーを成した。
「修行ってなんの!?」
今度はためらいのない私が(梨華よりも素早く)聞くと、後藤真希は更に笑う。
その頭上にはもしかしたら、天使の輪でも光っているのだろうと思った。
「教祖の!!圭ちゃんて昔、G教にいたんだよ!?知ってた〜〜!?」
495 :
萌え男。:01/12/25 22:28 ID:ZrTQhChi
「もっとも、その頃はまだ、G教っていう名前じゃなかったんだけどね。
ウチら。」
と、言う後藤真希に、私と梨華は顔を見合わせた。加護亜依も昔の、自分
の知らないG教の話に興味をひかれたのか、黒目の多い輝く瞳でこちらを見
ていた。
「保田さん‥。なんつうか、すんげえなー!」
梨華も真希ちゃんも、おまけに保田さんを知らないはずの加護亜依までもが
大爆笑していたが、やがて調子にのった加護が自分の皿のフルーツ、細かく
刻んだメロンと綺麗に剥いた巨峰数粒を部屋の隅にあるゴミ箱に捨てた。
「お前フザケンなよ!!」
と、上機嫌に叫んだ真希ちゃんの一言で、夜も遅いし、お開きになった。真希
ちゃんの腕に存在する点々とした注射痕に私も梨華も気付いていた。けれど、
見ない振りをした。
496 :
萌え男。:01/12/25 22:33 ID:ZrTQhChi
とりあえずはまた、週一更新を目標に頑張りたいです。
本当にいろいろありがとうございました。
読んで下さってありがとうございます、テメーラ。
497 :
萌え男。:01/12/25 22:42 ID:ZrTQhChi
スレッドはここが残っている以上、やっぱり使いたいと思います。
保全して貰って本当にありがとうございました。
偽者さんウザイ。もう来ないでね。
保全
500 :
萌え男。:01/12/25 22:49 ID:ZrTQhChi
いや、本物。
この文章、ダメですか?
ウザいといわれないよう、精進します。
ちなみに
>>381も本人です。
本当に。
501 :
萌え男。:01/12/25 22:52 ID:ZrTQhChi
もう保全無しには生きられない人間になったやつが何人かいるな…
後藤真希は覚醒剤を打っているのか?
またもや犯罪の予感・・・
萌え男。はトリップつけれ! 保全。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
でも、トリップはつけてほすぃ…
トリップはいらん
緊張感がなくなる
本物か偽物かのスリルがいいんじゃねーか
だいたい文章と改行を見れば見分けがつくし
偽物がでたためしもねーしな
保全
田裸
大で
明チョメチョメ
神
これは本物っぽいな・・・・。
509 :
ねぇ、名乗って:01/12/26 01:48 ID:hxw09vWW
トリップなどいらん
俺は見極められる
510 :
ねぇ、名乗って:01/12/26 02:55 ID:ltSxpfYS
萌え男。は<これは小説の中だけの設定です・・・;>とか
・・・グス なんて書きません
513 :
萌え男。:01/12/26 15:46 ID:o+/hHG4E
>>512 どちらも私ではありません。
私の更新が遅いためにこのような事態を招いてしまって、
混乱させてしまいましてすみません。
次回更新は明日出来そうですが、その際にはまた新スレを
立てさせて頂こうと思っています。
偽者さんの出来が非常に素晴らしいので負けないように頑張らなくては・・・
もうわけわからんわ・・・
これも偽だな。”・・・”を使うのは彼のスタイルではない
つぼ立てた方が良いと思うが どうする?
>>513が本物ならスレ立ては見送り。
明日になっても新スレ立ってなかったら
新スレ立てて本物の萌え男降臨待ち
518 :
萌え男。:01/12/26 19:27 ID:xGhV9o1P
こういう状況で信じろというほうが無理かもしれませんが、
>>513の私は本物です。
>>515 すみません。区別がつかなくなってしまいますね、
以後使わないように気をつけます。
ずいぶんお待たせしてしまってますが
明日中には間に合わせますんで、よろしくおねがいします。
まぁ良くわからんがガンガレ
>萌え男。
新スレにするんだったらこのスレのはじめに書いた部分も載っけといて欲しいな。
正直このスレは見にくくてかなわん。
522 :
:01/12/26 21:08 ID:u1PAtsFQ
513と518は日本語的に読点がおかしい
523 :
:01/12/26 22:28 ID:YVBTRGir
本物?偽者?そんなことは関係無い。俺達に今できることは何だ?
保全職人に教わったじゃないか?! 保全
もう本物でも偽者でもどっちでもいい。
シアターという作品の完結に立ち会えるなら。
どっちでもよくねーっつーの
作者に失礼だろ
本物の萌え男。にがんばってほしい
面白ければ本物でも偽物でも良いよ
保全
ぶっちゃけ、シアターに冷めているオレに気づいた。
本物には悪いけど……。第3部までは確実に楽しませて
もらったよ。ありがとう。
ま、トリップつけてもソレが本物かどうか分からない訳だが。
結末までクオリティを持続させたやつが本物だろう。
保田の力云々からボロボロだよな。石吉の逃避行とか安部のくだりは秀逸だったけど。
534 :
:01/12/27 21:26 ID:YdEUu6V4
hozen
両方とも、話が軽すぎるのは確かだと思うんだけど。
正直、「BASTARD!!」みたいな変わり様だなぁ、と。
今「電波ニュース」を通してシアター読んだらめっさワロタ。
(会えるなんて‥思ってなかった‥。きっと陰の政府の仕業に違いない。)
まさしくそう。
まあ日本生まれで日本育ちの君たちには、理解は無理だろうけどね。
これは夢?
むしろ全てが夢‥?
保全だよ。
536 :
名乗って:01/12/27 21:33 ID:UWL5B5/O
書けないのに偉そうだな
まぁ、興味なくなったとか、途中からボロボロだとか言うなら
今後シアタースレ見たり、書きこんだりしなければいい話
いちいち煽るなって。
神話崩壊か・・・
書けない奴は文句言うなってのはあまりに厨房な考えだよ。
>>540 でも社会に出ればそういうのは当たり前になるよ
じゃあお前がやってみろって言われたら
やるか謝るかしかないからね
>542
それとはまた違うと思うけど・・・
俺は小説書くのを仕事にしてるわけじゃないし。
スレ違いだね。スマソ
544 :
535:01/12/28 01:04 ID:EuuTToct
513、518が偽者なのか?
全然スレたってないけど・・・。
で、本物は?
547 :
515:01/12/28 05:43 ID:13ThUril
だから、偽だと言ったろうが
549 :
名無し募集中。。。:01/12/28 22:31 ID:6LYwlW1E
ほぜんあげ
550 :
名無し募集中。。。:01/12/28 22:33 ID:OysLtU0F
昨日のとくばんの14.3という数字を見ると
ここでの批判も案外的を射てるといえる
551 :
ねぇ、名乗って:01/12/29 00:47 ID:cKIgqUO0
552 :
ねぇ、名乗って:01/12/29 09:56 ID:wZgilaXO
>>542 ハア?お前馬鹿か?頓珍漢な例えしやがって。逆だよ。客にまずい料理出したら文句
言われるの当たり前だよ。
自分のHPでやるならともかく、ここで「作品」を勝手に発表する以上、どんな
批評も受ける覚悟でやるのが常識だ。
お前ら例のナギー騒ぎの時どうしたか思い出してみろ。萌え男。だけは特別か?
ネタだってそうだ。つまんない奴は叩かれる。ここはそういう場所だ。
厨房はマジサイトでせんずりしてろ!
>>552 「批判するなら書いてみろ」に関する議論を
作品批評への批判だと勘違いしてるだけの馬鹿と思われ
555 :
ねぇ、名乗って:01/12/29 13:33 ID:wZgilaXO
>>554 お前本物の低脳だな。
>>542 がズレたこと言ってるんだろうが?!!
何気取って見下してやがる。最悪だな、てめーは。
556 :
名無しさん。。。:01/12/29 13:42 ID:FvNXCHbW
え?…555?お、俺が555だって?こ、この俺が555をゲットだって???
…やったー!!やった!555ゲットだよ〜!
, -―- 、
////| | | | h.
/////亅| | | | | | h.
/////亅|亅|亅| |亅|.
( .| |/ (●. (●.|)
| | || ~" ∪ ~゛ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | ||ゝ ー― /| < あまり似てないけど後藤だよ〜
| || | |/ゝ .__ /|.|| \_____________
| | |ノ  ̄ ||~\||.|
>>552 >>555 激藁 半年ROMってから来い。あのさあ、ここ、2ちゃんなんだよ。
っていうよりそもそも掲示板だし。コノヒトナニイッテンダロ
どうせsageもモナーも知らん初心者なんだろ(プ
559 :
ねぇ、名乗って:01/12/29 16:50 ID:wZgilaXO
>>557-558 カスは論理的な反論ができないとすぐ低脳な煽りに走るな(w
ちゃんと反論してからわめけ。古参ちゃん。
560 :
ねぇ、名乗って:01/12/29 16:56 ID:wZgilaXO
>>557 大体、反対意見が一人だけと思い込んで=でくくりたがるのも厨房の特徴。
俺は540とは別人だよ(w
>>558 掲示板だからこそいろんな意見や評価がある。お前みたいな萌え男。信者が
批判的な意見を封じ込めようと煽り、叩きに走る姿こそ一番非難されるべき
だろーが。
sageでこそこそしか悪口言えん腰抜けが大きな顔するんじゃねーよ。
>559-560
言いたいことはわからんでもないけど、落ち着こうぜ。
563 :
557:01/12/29 18:18 ID:hCTPGEKx
>>559 >カスは論理的な反論ができないとすぐ低脳な煽りに走るな(w
そう思うんだったら煽りに乗らないければいい、
人の事カスとか言う時点でお前も煽ってる事になるんだよ、覚えとこうね
>>560 別人なのは勘違いだね、スマソ
お前の落ち着きの無い文体も充分周りから見たら厨房だけどね。
>sageでこそこそしか悪口言えん腰抜けが大きな顔するんじゃねーよ。
勘違い(w、まぁ、ワラタからいいけど。
何でsageってメール欄に書くのかちゃんと勉強してから書き込めよ
564 :
564:01/12/29 19:52 ID:Z+C37JKe
______ ∩_∩
( * ヽ
>>557) <こいホモ野郎ども!
| | |ノ
(_(__)
∧_∧ ∧_∧
( ;) (・∀・;)<くせ〜尻の穴してんなオイ
| =⊃∩_∩/)/ノ
(( | * |つ
>>557;⌒⌒) ) ))カクカク
(_(_) ∪ ∪ ̄ (__)
イテテ・・・・イテ
565 :
ねぇ、名乗って:01/12/29 20:15 ID:wZgilaXO
>>563 小手先の理屈や言葉尻を拾った揚げ足とりしてねーで、流れから本質を読みとれや。
きちんと反論してみろ。ここで作品を発表する以上、読み手はどんな楽しみ方や
評価をするのも自由なんだよ。嫌なら読むなではなく、嫌なら書くなが正論だろうが。
>>565 >>542に対して、既に
>>543が反論し、その上スレ違いとして話題を変えたあと
かなり後になってからの、
>>552のような長文罵倒レスは、君の理想とする
自由な批判なのか?誰もがああいうレスの応酬をすべきなのか?
逃げずに答えてくれ。
569 :
557:01/12/29 23:17 ID:LAzPc2L1
>>565 小手先の理屈?俺は思ったことを素直に書いてるだけだが。
お前の言ってる事も小手先の理屈なんではないのか?
悪いがお前みたいに流れの本質だなんて高等な事はわからん。
でも実際お前のせいでスレ荒れてるし、お前がここにいると
シアタースレ読者の邪魔なのは確かだよ、出てけ
>>569 だから、それも自由だって言ってんだろ?
565じゃないけどさ
にしても、小説ひとつでここまで熱くなれるお前らってある意味凄いな。
マターリと本物の更新を待とうぜ。
シアターだから熱くなれる
萌えに告ぐ。気にするな。お前の好きなように書け。
万人に受け入れられようと思うな。そんな人間はど
こにもいない。好きなように書け。以上。鬱陶しいか?
574 :
ねぇ、名乗って !!!:01/12/30 02:56 ID:Y7LTER9y
なんかほざいてるけどいっか
∧_∧ ∧_∧
( ;) (燃え男)<ゆるすぎて使いモンになんね〜な
| =⊃∩_∩/)/ノ
(( | * |つ
>>573;⌒⌒) ) ))カクカク
(_(_) ∪ ∪ ̄ (__)
クウッ・・・ヤメッ・・・・アウッ!!
ボロボロとか書いたけど、期待してるから。だから苦言も言う。
萌え男が書くっつってんだから俺は待つよ。
ホゼミ
マターリ
hozemu
誤爆か?
鉄筋コンクリートでできた巨大かつ高層なる建築物の中に、なかばむりやり和
の空間をしつらえようとする時、有機と無機が混ざり合って部屋は特有の化学
臭をもつ。
「ここに居ていいよ?」
と、ひとなつこく後藤真希が言って、直後加護亜依により通されたのは、同じ
建物の階下にある、そういったこぎれいな和室だった。広くはないが狭くもな
い。きれいな畳と新しい床の間。私達が入った時、既にやわらかそうな布団が
2組、きちんと揃って敷かれていた。
翌朝、慣れない布団の清潔な違和感に薄く目を開くと、梨華はまだ隣の布団で
健やかな寝息を立てていた。午前特有の硬い日ざしが窓の障子を通過して、青
い透明なシートになって、私達を静粛に包んでいる。
(ここは‥、)
くだんの人工的な匂いのせいか。正体のわからない昂揚を覚えて、私はとりあ
えず身を起こした。
(そうだ、G教だ‥。ああ、G教なのかな、ココ。それとも、真希ちゃん個人の
家かしら。)
衝動的に立ち上がって、理由もないまま障子をあけると、腐った湾と埋め立て
地が、眼下に清々しく広がった。
「う‥、ん。」
と、背後で小さく呻いたのは、物憂げに眉をひそめた梨華。差し込む太陽を嫌が
って、たった今ひそかに寝返りをうった。いまさらこんなの随分見慣れていたけ
れどいかんせん環境が新鮮だったので、私は普段よりもときめいてしまった。
これから何が起こるんだろうか。
真希ちゃんと仲良くなれるかな。
しばらくして梨華も起きたが、勝手の知らない場所で私達は、とりあえず何をし
て良いかわからなかった。障子を閉めた私は再び布団の上へと移動し、昨夜用意
されてあった木綿のパジャマを着たまま、梨華と2人何をするでもなく、手持ち
無沙汰にしていた。
すると、突然ドアがノックされて、こちら側のふすまが開いた。
「朝食の用意ができています。それともシャワーを、お使いになりますか。」
突如として出現した中年のふくよかな女性は白い上下を着ていた。その生地の
ガサガサとした具合が、なんとなく医者の術衣を連想させた。
ああここは、真希ちゃんと加護以外にも人がすんでいるんだな‥。と、私が妙
に納得していると、梨華が遠慮がちに口を開く。
「あの‥。」
敷き居の向こうに座ったまま女性は静かに頷いた。
「お風呂は、昨日いただいたので、今は、けっこうです‥。でもちょっと、身だ
しなみを整えたいので、できればドライヤーなんかを‥、お借り出来ないでしょ
うか‥。」
「では先に、洗面所のほうへご案内します。」
中年の女性はいかにも善良らしく、前歯を見せず微笑んだ。
ここにいる間ほぼ毎朝私達はこうして食事を告げられたが、当番制でもあるのだ
ろうか、呼びに来る女性は毎回違った。彼女たちは皆一様に親切で、落ち着き払っ
ていて、言葉少なだった。例えばトイレがどこにあるとか、豪華な風呂や洗面所は、
備品も含めて自由に使って良いとか、必要なことは懇切丁寧に教えてくれたけれど
も、何か特別な基準でもあるのか、意外と些細な質問がそれとなく受け流されたり
した。
新都心の凡庸な高級マンションと見えるこの建物は、本部ではないがやはり教団の
所有で、主には教祖の居住区と、その他に信仰者用の集会スペースがあるという。
ここにいる人々は皆出家信者で、側仕えというわけで随分高位の者たち。加護亜依
は正確には信者ではなく、主にその集客性を、要するに次期資金源として素質を買
われた一人らしい。従って教団内部での地位は低いが、どう取り入ったのか(とは
あくまでもその女性の言葉)真希ちゃん本人が大変加護を気に入っているため、特別
近くに接する事を周囲から許されている。
私達の質問にじつに淡々と答えた女性は、私達が食事を取る間に、どこかへ消え
てしまった。そして誰もいなくなった静まり返った食堂で、おいしく食事をいた
だいたが、食後、どこへ食器をさげてよいのかわからなかったので、テーブルの
上をそのままにして出ていったら、約30分後には、それらがきれいに片付いて
いた。トイレに行こうと再び食堂の前を通り過ぎ、そのピカピカに磨きあげられ
たテーブルを私は見たわけだが、なんだか、とても恐縮した。食べた食器は自分
で、といった習慣がしばらくの2人暮しでは当然だったからだ。
けれども、そもそも真希ちゃんと加護以外の信者と遭遇すること自体、朝の通例を
除けば私達には稀で、建物内は常に、ちょっと神経質なくらい綺麗に掃除されてい
て、確実に、それも大人数の気配があるのに、どの部屋あるいはどの通路も、私と
梨華が存在するかぎり、全くがらんとしていた。
これら顔のない群集といい、私達が毎朝早く起きようが遅く起きようがまるで監視
でもしているように絶妙のタイミングでふすまを開ける日替わりの女性信者達とい
い、メディアでの報道のされ方や教祖自身のパブリックイメージに反して、随分規
律だった組織のようだと私は思ったけれども、同時にこれまでの人生で全く馴染み
のなかったカルトという特殊な集団を、改めて意識せずにはいられなかった。
そして他でもない後藤真希こそがこの集団の教祖だということも。
あるいはある程度どこからか監視されていたのかも知れないが、私と梨華はほぼ
自由に施設内を動くことができた。もちろん特別に施錠された部屋もあるから、
完全にフリーというわけではないけれども。しかし私達はそれら教団の秘密のよう
なものに全く関心がなかったし、且つ敢えて距離を置いた。大量の少年少女を末端
の信者として有し、そして真希ちゃんを最高位に据えた集団だとしても、やはり好
んで踏み入れたくはなかった。
真希ちゃんと加護は朝から不在だった。私達は朝食後、あてがわれた和室でしばら
く過ごしたが、やがて昼間の和室がもつ独特の閉息感に耐えきれなくなり、携帯を
持って階段を上った。昨晩感じた通り、最上階はパノラマ壁紙の部屋でほとんどの
面積が閉められていた。
広大な部屋に2人きりは確かに心細かったけれど、思えばこの二日間、私達は開放
に飢えていた。サッシに寄って日射しを浴びると、少し生き返った気がした。
平行四辺形に切り取られた日光が、広さにしておよそたたみ3畳半くらい。2人し
て寝そべってなお高い空を見つめると、輝きのなかで私は全てを忘れそうになった。
私達は何も言わずしばらくそうしていた。やがて梨華は起き上がって光の帯から外れ
た。
「ダメ、焼けちゃう。」
そう言って立ち上がった梨華は、日陰でまた大の字になった。
この部屋はここちいい‥。人の気配がしない‥。
目を瞑っていると、頭上の方角から梨華の声が聞こえた。
「ひとみちゃん。」
「んー?」
「矢口さんに-----、電話、しようよ。」
まだ梨華も寝そべっている。おそらく仰向け。
「うん-----。」
かすかに鼻にかかった、声の調子でわかる。
「お昼だねー、ちょうど。そう思っていたトコ!」
私は意気込んで立ち上がって、よろめきながら梨華に近付いた。
学校は、お昼休みだ。
良し!一番手get!!!
さて読もう
でるかなー。
さあ。
最近ぜんぜん連絡とれなかったもんね。
私はそう囁きながら、ポケットから携帯をとりだした。
瞬間!
ブルルっと携帯が振動し、着信音が流れ出した。
「誰!?」
「矢口さん‥ッ!!」
計ったようなタイミングに、私は驚いて息を呑んだ。梨華と見つめ合
いながら電話を耳にあてる。
「もしもし‥?」
-----げんきー?やぐちだけど。
矢口さんの声の向こうには、がやがやした喧噪が聞こえた。懐かしい、この感じ。
学校。
「や、矢口さんは元気なんですか‥?」
-----まあ、元気だよ。
矢口さんは明るく答えた。
わ〜い更新だ〜
年が明ける前に今一度書き込み
更新記念sage
2002年1番?
やったー!
もっと続きが読みたひ
595 :
ねぇ、名乗って:02/01/01 01:04 ID:kFRw6p11
萌え男。よ
年明けくらい彼女との一夜を過ごせばいいのに
596 :
名無し募集。。。:02/01/01 01:14 ID:DUKqsJjM
モー娘。石川は何故中途半端か?
萌え男。タンあけましておめでとう。
旧年中はいろいろあったけど、
本年も「シアター」を読める事を楽しみにしてるよ。
健康に気をつけてがんばってね。
保全しとこうか
あけおめ!
601 :
ねぇ、名乗って:02/01/02 19:07 ID:AtggdAL4
最高、、、
もうこれをドラマにしてもらうしかねーな
新春LOVEストーリーズが「シアター」だったらなと少し思いつつ保全。
>>603 うん、ちょっとね…。
レズシーンがある時点でムリだけどね…。
シアターは萌え男。の文才あってのものだと思うけどなぁ
シアターもそうだが
「時かけ」は黄色い狛犬作のほうがよほど良かった。
本人出演でドラマ化して欲しい
「はいからさん〜」心理描写がなかったよね
心理描写がないとはまんないよ
hozen
609 :
d:02/01/04 19:37 ID:W0FMj5tY
まだ、こんなショボイ小説書いてたのか。
どーせパクリだろ。
再開されてりゅ〜!マジ嬉しい!!萌え男。ガンバ&サンキュ
何気にクリスマスに復活してたんだな・・・
どれが本当の続きかわからなくなる小説スレってのもなあ・・・(w
誰か小説の冒頭部分から今までを
抜き出して保存してくれ
( ^▽^)ホゼ美
( ^▽^)<なんで?
618 :
名無し募集中。。。:02/01/06 13:34 ID:3cvzoC+h
ヽ(`Д´)ノボッキアゲ
ほぜーん
すげーな俺、何時間PCつけっぱなしにしてたんだっけ?
ほぜむ
このスレになってからホゼムする人が増えたよね。
…俺もその一人。 ホゼームゥ
「矢口さん、ケッコン‥-----、」
「今、どこにいるの?」
お互いの関心はお互いの安否。要するに。らしくない矢口さんの珍しく頑なな口調
で、私の質問がかき消されてしまった。
矢口さんは人気者で、もともと多忙な人物だ。婚約したという現在は聞くところに
よると習い事が増えてなおさら。このところ音信不通だったが、昨晩私達が家に帰
らなかったことを、おそらくどこからか聞いたんだろう。
忙しいはずなのに昨日の今日でさっそく電話してきた矢口さんの愛というか、一定
以上の感情を普段ならつとめて隠そうとする、そんな矢口さんが向けてくれる私達
への好意を、改めて私は噛みしめずにはいられなかった。
こみあげる感謝と親愛の気持ちを私は特にそうする必要もないのに、照れ隠しの苦
笑に変えて通話口の奥へと送った。
私の折り畳んだ膝に無意識に手をついた梨華は、矢口さんと私のそんなやりとりを
真剣なおももちで見守っている。
「もう知ってるんですか。矢口さん早いなー。」
「ちょっとした用があって、昨日マスターに電話したんだよ。それで聞いた、帰っ
てないらしい、って。正確にはバーテンが騒いでたみたいなんだけどね。『部屋の
明かりがついてない!!』ってさ。」
ああ、心配してるんだろうなー‥、と少し胸が痛んだ。昨日、私達は仕事が休みだっ
たけれども、もともと私達は夜遊びをあまりしない。仕事のない夜はたいがい部屋で
過ごしていることを、おせっかいなバーテンは知っていた。
「とにかく‥、無事なの!?」
世話になったあの店を思い出して私がしばらく黙り込んでいると、矢口さんの口調
に心配している様子が強くあらわれた。
「‥はい。」
「どこにいるの?‥外?」
「いえ‥。快適な‥、室内です。今は、‥安全です。」
場所は、しばらくはまだ言わない方が良いと判断した。
「矢口さん、」
私は深呼吸をして、問われる前に話を始めた。
「昨日、警察って名乗る人に、ウチら、いろいろ絡まれて‥。家を出てすぐくらい
から、ずっと後を‥、尾けられてたみたいです‥。手帳とか見せられて、なんか本物
っぽかったし、きっとホンモノの刑事なんだと、私は、思ったんですけど。」
「う‥ん。」
理由を聞いた矢口さんもやっぱり戸惑ったみたいだった。言葉としては冷静なものが
返って来たのだけれど、発声の仕方が矢口さんとしてはぎこちなかった。
「でも、逮捕っていう雰囲気じゃなくて、なんていうか、狩られる‥っていうか、
追い詰めて、楽しんでる、みたいな‥。ヘンなチンピラっぽい若い仲間連れてたし、
とにかく気味が悪いんです。」
「それで‥?」
「それから‥。私達のこと‥、随分知ってるみたいでした‥。」
能面のようだった男の顔を思い出した私は、話ながらいつのまにか汗をかいていた。
いったん言葉を切って額を拭うと、眉間に皺をよせた梨華の顔が目の前にはあった。
私の膝の上にある華奢な梨華の手は先程から固く握りしめられていたが、私と目が
合った瞬間に梨華はハッとして、思い出したようにその力をゆるめた。
私はいちど息を吸った。
「ねえ、矢口さん‥。」
「何?」
「私ヒトを、撃っちゃいましたよ‥。昨日‥。」
矢口さんは何も言わない。
「でも不思議と、後悔してないんです‥。」
「‥そう。」
ほんのしばらく黙ったあと、矢口さんはそれだけ答えた。
私からも梨華からも、それに電話の向こうの矢口さんからも、不思議な程何も言葉が
出なかった。みんなそれぞれに考え込んで、次に何を言うべきなのか、探していた。
それ程長くもないけれども、かと言って決して短くなかった沈黙を、最初に破って
くれたのは、やっぱり頼りになる矢口さんだ。それでもその声は暗くて、そしてそれ
なのに良く透き通っていた。
「わかった‥。じゃあ、あのバーにはしばらく戻れないんだね‥。」
(おそらく永遠に‥、という事をお互い知っていたけれど、口に出さなかった。)
「はい‥。」
「うん‥。ヤグチからそう伝えておくよ。心配しないで。しっかりやる。」
「忙しいのに、ありがとうございます。私達が近付くと、皆に多分迷惑がかかります。」
「そうだね‥。」
それから矢口さんは、テキパキと物事を決めていった。声が低く多少重苦しいほかは、
矢口さんの口調に目立った澱みはなかった。
「とりあえず車は、ヤグチの家にこのまま置いといてあげる。」
「部屋の荷物は、処分してもらえるようにオーナーに頼んでおくよ。‥いい?」
「お金は、ヤグチの家に持って来るようにしとく。ハハ。一枚くらいはくすねちゃ
うかもね。嘘。安心して。他に、持って来て欲しい貴重品があれば‥。」
「一度、折りを見て会おう。その時、預かってたモノ、もろもろを渡すよ。それで
いいかな。」
矢口さんのこれら献身的とも言える提案を聞いている間、私は少なからず戸惑って
いた。矢口さんはなぜ、こんなに優しいのだろうか。これほどまでに良くしてもら
える何かを、過去私達は矢口さんにしたのだろうか? わからなかった。
「矢口さん‥、なんで‥、」
「なんでって?」
「こんなにいろいろしてもらって‥、ウチら、正直、恩返しできるかどうか‥。
不安です。」
受話口から漏れ聞こえる言葉を、梨華も、多少なりとも拾っている。
チラリと窺うと、梨華は瞳を伏せている。
「そんなコト、今は考えてる場合じゃないよ。だって、ヤグチがそうしなかったら、
よっすぃーたち、すごく困るでしょう?」
「‥ハイ。」
正論。
「ヤグチがこういう事するの、イチバン合理的じゃん。誰も困らない。みんな助かる。
そうじゃない?」
「それは、そうですけど‥。でも、矢口さんは‥?忙しいんじゃないんですか?」
「まあね、忙しいよ?」
「そもそも、結婚するって本当ですか?」
すると、矢口さんはけたたましく笑った。随分久しぶりに聞いた、矢口さんの大きな
笑い声だった。私はびっくりして、何がそんなに可笑しいのかさっぱり見当もつかな
いまま、携帯を少し、耳から離した。
「やっぱ知ってるんだ!? ちょっと、‥モシモシ!?」
「‥ハイ。」
矢口さんの声から笑いは消えない。
「ちょっと待って。順を追って話させて、イイ?‥ああおかしい。」
「何がですか。笑いごとじゃないじゃないですか。」
「そうだね、わらいごとじゃないね。」
笑いながら矢口さんは咳き込み、それを押さえ込むように静かに息をついた。
「結婚するのは、本当。」
それから、妙に落ち着いた声が聞こえた。
直接本人から聞くと、やっぱりちょっとくるモノがあった。
その正体が何なのかは、自分でも、説明できないのだけれど。
「今、花嫁修行やらなにやらで、ものすごく、忙しい。勉強も‥、頑張って点取ら
なきゃいけないし。正直遊んでるヒマないけど、そもそもこれは遊びじゃないじゃん。
よっすぃーたち今、矢口が必要でしょ?ならやるよ。それくらいの時間、取れるよ。」
「でも‥。」
「そのかわり、会っていろいろ渡せるのは、ちょっと先になっちゃうかも知れない。
いつ会ったりできるかは、まだはっきりとは解らない。予定が開いたら、こっちから
連絡するよ。よっすぃー達にも、リスクはある。ヤグチが言ってるのって、その程度
の事だよ?どう、納得した?」
私はそれでも躊躇っていた。それを軽く笑い飛ばした矢口さんはその後、再び神妙な
口調に戻る。
「バーにはやっぱり‥、直接連絡するのはやめたほうがいいかもね‥。大丈夫。あの
人たちは優しいよ‥、詮索なんかしない。時々人が消えたりとか‥。そういうことも
あるって、ちゃんと知ってるもん。」
直後、受話器の奥から鐘の音が響き、会話中ずっと矢口さんを包んでいた背後の喧噪が、
ひときわ激しくなった。
「あ、予鈴。」
そう言った矢口さんに私は慌ててお礼を言って、切る前に、もう一度だけ聞いた。
どうして、そんなに?
つまり、良くしてくれるのか。
自分でも、よくわからない-----。
それが矢口さんの答えだった。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
ちょっとした都合によりトリップを変更しました。
次からはこちらで行きます。すみませんでした。
ヤター! 一番乗り!
更新記念sage
今年も期待して待ってます。
あけおめ!!
うーん、ちょっと遅いかな?
萌えタンお疲れ様です
良いお年になるよう祈ってます
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
638 :
名無し募集中。。。:02/01/08 22:04 ID:1zjeFRw4
ホゼン上げ
( `.∀´)y−~~<未だ保全であげる馬鹿がいるのね!
保全
ほぜむ
ホゼン
643 :
:02/01/10 09:09 ID:fhMBOWb0
おお、待ったかいがあったのれす
作者さんこれからも頑張るのれす
hozennu
保全
HOZEN
647 :
名無し募集中。。。:02/01/12 05:21 ID:ciYsG+yz
上げ
保全
保全
保全
保全
652 :
名無し募集中。。。:02/01/14 08:22 ID:QTCImzeG
上げ
imadaniageruahomoirunoka...
小説スレは常時ageだとスペース取ってがうざいからsage進行
になったんですよ。最新レス10以内に長文が無かったら
別にageてもいいじゃないですか。保全はsageでしなきゃいけない
わけでもないし、ageれば知らない人に宣伝にもなるわけだし。
>654
あと荒れないようにね。
それにシアター級になると宣伝する必要無いよ
保全
矢口さんとの電話を切ってから、ひとみちゃんは考え込むような顔つきでしば
らく黙っていました。腕を組んで、そう。視線をちょっと落として。
私には、わかる。ひとみちゃんがそうして、何を考えているのか。矢口さんに
対して、ありがとうって思う気持ちと、すみませんって思う気持ちが、心の中
で行ったり来たりしてるのよね。私もそう。結婚の噂が本当だったっていうの
も、やっぱりショックだよ‥矢口さん、有能だもの‥。
この頃になると私はもう、ひとみちゃんの考え方とか、感情の起伏とか、そう
いったモノをだいたい読み取れるようになっていました。私だってすごく分か
りやすい方だから、きっと、ひとみちゃんも同じ。信頼、そういう意識が、私
たちの中に確実に根ざして来ていました。いろいろな事を乗り越えて私達は、
これからもきっと上手くやって行けるのでしょう。
後藤真希ちゃんと出会ったのが、良い事なのか、悪い事なのか、この時の私達
にはまだ、はっきりと解らなかった。(でもやっぱり、アイドルってかわいい
なー、と思いました。)昨日、真希ちゃんが現れて、それからいろいろ話して
いる間に、ひとみちゃんの目は、なんだかポーっとしてた。ひとみちゃんは見
栄っ張りだし、表情をあまり変えない方だから、真希ちゃんにも加護ちゃんに
も、その幸福は多分バレてないと思うけど、私にはわかるよ。すごく嬉しいん
でしょ?
でも私はなぜか、それで良いと思いました。真希ちゃんに見つめられて、照れ
て、でもとても楽しそうな瞳の輝きに正直、嫉妬しないかと言えば、それは嘘
になります。でも私はお姉さんだし(ある意味本当に)、それにひとみちゃん
がどれだけ私の事を大切に思ってくれているのか、ちゃんと知っていたから、
だから平気。許せる。
ひとみちゃんには私、いっぱい苦労をかけたから、これはきっと頑張ってる
ひとみちゃんへの、神様がくれたご褒美なのだと思います。
でも私にも、ちゃんと優しくしてね。
真希ちゃんがいいコで良かったね。
携帯を床に置いたひとみちゃんは、黙り込んでいろいろ考えているみたいでした。
しばらくして私は離れて、置いてあった雑誌をパラパラめくりました。加護ちゃ
んが多分、ゆうべこの広い部屋に忘れていったのだと思います。雑誌はテレビの
脇に、ポツリと放置されたように置いてありました。
アイドル雑誌だったから、やっぱり真希ちゃんは載っていた。それどころか、大
きな特集を組まれていました。ティーン向けだから扱いは、ワイドショーなどと
やはり違います。カリスマとしてもてはやされ、陰口の類いはまるで見あたりま
せん。
大きな見開きのページには、真希ちゃんが珍しく、シンプルなシャツを着せられ
て映っていました。テレビなどで良く見慣れた普段のカッコいい真希ちゃんもい
いけれど、こういう清楚な雰囲気も本当はよく似合うんだな‥。と、感心してい
た時、ふと、思い出しました。真希ちゃんを叩いている雑誌のうちの、特に有名
なものの一つと、このアイドル雑誌の出版社が、確か同じだったこと。大きな会
社だったし2つともとても有名な雑誌だから、私にもわかりました。父と家に住
んでいた頃、この2つが並んだ新聞の広告を目にした事が何度もあるんです。
「キャッ。」
私はびっくりして、声を上げてしまいました。立ち上がったひとみちゃんが、歩
いて来て、突然うしろから覆いかぶさってきたからでした。
「もう、何かヒトコト言ってよ。びっくりするじゃない。」
ひとみちゃんは無言でため息をつきます。私の横の髪の毛が、サラサラと少し揺
れました。
「ひとみちゃんさー、」
肩に絡んだ長い腕に、私は自分の手を重ねて。
「考えたって、今の私達にはできる事がないんだわ。なりゆきに任せるしか‥。
好意は素直に受け取っておこうよ?ていうか。それしかなくない‥?」
「‥そうなんだよね。」
ひとみちゃんも解ってはいるようです。
「でも、そうやって何でも真剣に考えちゃうトコも、結構好き。ホラ、テレビでも
見よう?」
側にあったリモコンに手をのばすと、私の肩口からひとみちゃんが顔を上げました。
ウィンと軽く唸ってテレビの電源が入り、すぐににぎやかな音声が辺りを満たし始
めます。かわりに、それまで絶えず聞こえていた部屋の空調の回転音が、全くどこ
かへ消えてしまい、やがてそれすら忘れた頃に、真希ちゃんのCMが流れました。
2人して、しばらくテレビを眺めていました。昼間だし、あまり面白そうなのは
やっていなかったけれど、他に特にやる事もなかったんです。この建物をでるのも
やっぱり危険だし‥。でもバーにいた時も、私達は昼のあいだよくこんなふうに過
ごしていたわ‥、環境変わっても、あんまり生活変わらないね、って、ちょっとおも
しろくなって、横のひとみちゃんを見てみると、ひとみちゃんはそれに気付いた。
「なに?」
って不思議そうに。ふふ。
「なんでもない。」
って、もっとニコニコ。
すると、
「梨華ちゃんてさー、どんどん変わっていくよね。前からおかしいと思っていたけ
ど、最近ますますヘン。」
って、ひとみちゃんが笑ったから、私はまた嬉しくなった。
いろいろ難しく考えるのを、私はもうやめました。
ただひとみちゃんと一緒に行くだけ。
ひとみちゃんは考えるのを多分やめられないだろうから、私達はそう、きっとそういう
役割分担なんでしょう。笑っている私を見て、ひとみちゃんはきっと救われ、私の事を
もっと好きになると思います。そうでしょう、ひとみちゃん。
(笑っているワタシが好きなんでしょう。ひとみちゃん。エ、そう言ってみなさいよ。)
って、言ってみたかったけど、やっぱりやめておきました。
真希ちゃんが何時の間にか、部屋の入り口に立っていて、それは昨夜の登場の仕方
にとてもよく似ていました。違う所といえば、昨日はもう暗かったこと。今はまだ
明るい。
この部屋の特徴的な壁紙は昼間、部屋全体をさらに眩しく明るく見せ、それでも入り
口の扉は北の方角についているから、彼女がいま立つ付近は少しうす暗いのだけれど。
「ただいま。」
って笑う真希ちゃんが壁の山脈や虹と妙にマッチしていて、私は一瞬、これはポスター
か何かだろうかと、一瞬目を疑った程です。
「おかえり、‥!」
そうひとみちゃんは言ったけど、私と同じで、さっきまでテレビとか雑誌の中にいた
真希ちゃんに、やっぱりちょっと落ち着かないみたい。
やっぱり、すごく不思議なカンジ。昨夜の出来事は嘘ではなく、ここがG教なのもまた
嘘じゃない。真希ちゃんを見ていると、現実と非現実が私達の場合、いったいどこから
逆転してしまったのか‥、と、そういう不思議な感情が巡ったりしました。
私達の様子を特に気にするわけでもなく、
「腹減った〜ン。」
などと言いながら、真希ちゃんはずんずん近付いて来ます。私達の横に来て、ぺたり
と腰を下ろします。まるで蝶の鱗粉のように、自分がオーラをまき散らしていること、
それに彼女自身、一体気づいているのでしょうか?
きらきらした残像を目で追いかけていたひとみちゃんはやがて、不器用に言いました。
「あ、ええと。早いんだね、なんか。もっと遅くなるのかと思ってた。」
「今日は本部に行ってきただけ。あとはオフよん。」
「加護ちゃんは?」
と、私がたずねると
「あのコは今日ずっと仕事。でも、そんなに遅くなんないんじゃないかなー。それより
そうめん食べる?」
と、逆に聞き返されちゃいました。
最上階の広大な部屋のとなりは、意外なことに、まるで新築のマンションのようなスペ
ースが設けてありました。壁紙の部屋を出て、ピカピカの木の廊下を歩くと、ベージュ
に塗られた鉄の扉が。真希ちゃんについて中に入ると、また別な素材の廊下が伸びて、
奥には、洋風と和風を足して割ったような居間。そしてきれいなキッチン。
「へえー‥。」
と驚いて、私達が感心していたら、
「へへ。いいでしょ。」
と、真希ちゃんは楽しそうに笑いました。
「頼んで作ってもらったんだ。自分で料理つくって、よくココで食べるよ。私。ま、メン
ドクサイ時は下の人に作ってもらうけど。でもたいがいココに運んでもらうなー。あいぼん
がいる時は一緒に食べるし、いない時はひとりで食べる。落ち着くのよ〜。」
置いてあるインテリアの類い、その全てがとても高価であると私はすぐに気付きまし
た。真希ちゃんの為に用意されたスペース。ある程度は予想できたはずなのに、それは
あまりにも豪華で、嫌味なく上品で。
何気なく壁にかけられた絵も、空間を仕切る柱も、出された座布団と湯呑み、全てがそう、
完璧で本物。その完全な、主張し過ぎない調和。
けれど、これら最高峰の調和の中において、最も高級で、最も完成された存在は、真希
ちゃん自身でした。腕に注射痕がいくつもある事に、私だって気付いてた筈なのに、私は
そう直感しました。
真希ちゃんこそが、王女。
王女がそうめんを茹でてるんだわ。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
萌え男。たん
いしいよしの絡みつくって━━━━━━━━!!!
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
>>666 注文つけちゃだめだって━━━━━━━━!!!
ここで待ってましたの石川視点
これだよ、これ
2章辺りを思い出し懐かしくなる
すばらしいが、この繊細な描写では
いつ完結するのか見当もつきませんね。
雰囲気が優しい密室みたいだ。
本当に本物だよね。
正直、最初の頃は微妙だな…と思っていたが
石川視点はまさに「これだ!」って感じだった。
なので俺はもう疑わないっす。更新ありがとう。
保全
数ヶ月ぶりに保全に来たら再開してるし…まいったねこりゃ。
保全
復帰前もこのペースなの?
早く読みたいんだけど
小説は急かさないのが基本
そうなんだろうけどさあ
このスレでの雑談は控えた方がよい
このペースが萌え男。のやり方
また誰か「つぼ」立てないかな〜。
3章3部の吉澤の回想シーンが凄い面白いね
吉澤が家出をしたとき何をしていたかというのが
もの凄く興味深くてグッと物語にはいりこんでしまったけど
やがて吉澤が現実に戻って来たときに
俺自身もなぜか現実に戻って来たような気がした
そしてガン細胞って・・・・・
なんかもう描写が凄すぎて細部の細部まで動きが見える感じがして
読んでいたらアッという間に時間が経つよ
これ本当に面白すぎるね
hozen
保全
=======================終了=====================================
終了させるわけにはいかん!
保全だ!
保全
保全
691 :
名無詩:02/01/22 16:07 ID:7gwduP5E
保全
========================ホゼム====================================
ここでの生活はまるで止まるくらいゆっくりと流れ、それはどこか温かな水中を
緩慢に漂っているようでした。
保田さんのおかげなのでしょうか。私達はここでとても良い扱いを受けています。
使わせてもらっている和室は最上層から一段下りた階にあって、この層はきっと
賓客用なのだと思いました。真希ちゃんの最上階に比べたら、それは控えめで、
やっぱり常識的だけれど、ここだってずいぶんな品格なんです。
ちょっとしたホテルみたいです。
はじめの数日が平和に、やや怠惰に過ぎて行って、ひとつ意外だったことは、真希
ちゃんが結構、時間をもてあましていた事。真希ちゃんくらい有名で-----って言
うよりなにかと渦中のヒトです、-----寝る間もないくらいに忙しいんじゃないか
なって私は思っていたんですけど‥。真希ちゃんはなぜか、家にいることがほとん
どでした。
ひとみちゃんと真希ちゃんは、同い年なんです。私達にとって現在の状態で、接す
る人間の絶対数は決して多くありません。だからそれも手伝って、真希ちゃんたち
とは必然的に打ち解けることができました。
お当番の信者の方を除くと、真希ちゃんとひとみちゃんと私。多くないどころか、
本当に少ない。加護ちゃんはその頃お仕事がいろいろ忙しかったみたいで、昼間
はいないことがよくありました。でもちゃんと仲良くなれた。とてもいいコで、
かわいいし、すごく頼りになる。
ある朝、食事を済ませた私達がいつものように上層へ上がると、真希ちゃんはも
う起きていました。壁紙の部屋の真ん中で、寝転んで本を読んでるんです。
「おはよう。」
って、ひとみちゃんが声をかけると、うつ伏せのまま顔だけ上げて、
「おはよう。」
真希ちゃんはやわらかく笑いました。
「何読んでるの?」
私が覗き込むと、真希ちゃんはぼーっとしたカオで手もとの表紙を確認して。
「んー‥、『智恵子抄』‥。」
TVなどから受ける印象とは違って、とても予想外だったけれど、実際の真希ちゃん
は普段から、本をよく読む子でした。
それこそ一日中ずっと、というわけでもないけれど、一日のうち決まって数時間、
かならず読書をしています。感心した私はいつだったか、一度聞いてみた事
がありました。
「ほんとうによく読んでるよね。」
真希ちゃんはその時も本を、片手に持っていて。
「ま、でもコレはマンガだよ。」
「何?」
「スケバン刑事。」
「真希ちゃんが本好きだなんて、私、意外だったな。」
「うん、最近ね。なんかちょっと、世の中をいろいろ知りたいなー、なんて。」
真希ちゃんは、あまり積極的に自分のコトを話さないから、ちゃんとハナシをした
のって、あの時がたぶん最初でした。
真希ちゃんは、もう
「派手に遊びに行ったりするのは、さんざんやり尽くしたからイイ。」
のだそうです。自信に満ちた横顔は、とても大人びて見えます。
「そうよね、まさにそんな感じ。」
私はヘンに納得してしまった。だって今みたいな真希ちゃんの雰囲気って、ちょっとや
そっとじゃ出せそうにないもの。
ちなみに、
豪華で快適な居間ではなくて、決まっていつも壁紙の部屋で、固い床の上で本を読むの
は、広い部屋でぽつりと、ストイックな感じが気に入っているから。
なんだそうです。
これを言う時の真希ちゃんはでも、ちょっと照れて笑っていました。
アレ?なんでトリップが違うんだろう?
すいません、眠くて何も考えられないので、明日またあげます。
本当にすみません。
test
テスト
test
701 :
名無し:02/01/23 04:08 ID:4CQc/uE/
オツカレー
すみません、なんか厨まるだしで。
取り合えず前々回までのトリップで、続きをあげようと思います。
ハァ、鬱
>>696の続き
その日の午前中、真希ちゃんは少し離れたところで高村の詩集を読んでいました。
私達も同じ部屋にいてTVを点けていましたが、真希ちゃんに遠慮をして、音量は
当然控え目です。
「平気だから気にしないで。」
って、そう言われたから、まあいいかなってつけたんですけど‥。真希ちゃんは
本当にテレビの音とか気にしなさそうだったけれど、やっぱりちょっとでも邪魔は
したくないし。
ケーブルのミュージックチャンネルに合わせて、ミュージックビデオをぼんやり
と眺めていました。すると、
「も〜、疲れたッ!!」
本に没頭していたはずの真希ちゃんが、バタリと床を響かせました。振り返ってみると
もう本は閉じていて、仰向けになって、手足を投げ出しています。
やがて床を転がり始めて、真希ちゃんはそのままゴロリゴロリと、私達の側までやっ
て来ました。
ていうか距離、けっこうあるのに‥。
流石カリスマなだけある‥。って、ちょっと思いました。
天真爛漫なところはでも、TVでのイメージとほとんど同じ。て言うより、もっと
奔放?そのぶんとやかく人にも言わない、真希ちゃんのそんな優しさを既に私達
は愛しはじめています。
「もー限界。とりあえずカナふって欲しい。漢字に。」
「でもさ、ずっと読んでたじゃん。すごいね。」
「私も。詩、ニガテ‥。いっぱいは読めないな。おもしろかった?」
こういう時の真希ちゃんて、本当に素直でかわいいんです。
グイグイと首を捻って。
「わっかんない。とりあえず『アタタラ山』ってドコ?ってなぐらいの感想。高尚
過ぎた。アタシには。」
「あたし的には真希ちゃんが『高尚』っていう言葉知ってるコト自体が、ちょっと
したオドロキかなー。」
もちろん大好きなんだけれど、真希ちゃんとは思った以上に波長が合うようで、
ひとみちゃんは時々、真希ちゃんをからかったりするようになりました。
「よっすぃーはさ、心底バカって思ってるでしょ、あたしの事?」
「そんなことないよ。学校行ってないからって、あんまり気にしないほうがいいよ。」
真希ちゃんは笑いながら掴み掛かって、ひとみちゃんもニコニコ応戦。
あまり仲良くなりすぎて次のステップに発展されても、私としては困るんです
けど、でもこうやって時々じゃれ合う2人は、子犬みたいでちょっとカワイイ。
私と2人でいる時の、しっかりしててカッコイイひとみちゃんもすごく好きなん
だけど、こういう姿を見るのも、やっぱり嬉しいものです。
ファンだという事をひとまず置いておいても、ひとみちゃんにとって真希ちゃんは、
久しぶりの同い年のコだったし、2人の様子を見ていると、本当に楽しいんだろうなー
と思います。真希ちゃんも、多分。触れあう人間の絶対数なんて、私達よりもむしろ、
真希ちゃんの方が少ないような気もするし‥。
プレッシャーをかけないように、ひとみちゃんは黙っているけど、もともと真希ちゃん
のファンなんです。もちろん一概には言えないけれど、お互いこのまま良い理解者に
なってゆくのは、2人にとって幸福な事かも知れません。
とりあえず、来週まで逝って来ようと思います。
おつ。てか生きないとコロヌぞゴルァ!!
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
保全
hozen
テスト
自ら読み辛くしてしまったので、次の更新から新しいスレッドに移ろうと思います。
このスレはもう少し使えるのでちょっともったいないのですが、
心機一転を計ろうと思います。
ですからここはもう保全しないで下さい。
新スレッドには最近の読み辛い部分をちょっと整理して載せます。
このスレッドを保存して頂いて、本当にありがとうございました。
必ずまた来週お目にかかります。
>712-713
なんでトリップ違うんだろう・・・
がんばれ萌え男。タン!
来週も楽しみに待ってるよ。
保全じゃなくてちょい一言。お疲れ様&ありがと!
来週からも頑張ってねっ
717 :
:02/01/24 14:02 ID:hsz4rM0H
sinnsuretatumadehozemu
俺も保全じゃないんだけど一言。
更新ありがとう。
ずっと応援してるから頑張って!
保全sage
721 :
age:02/01/26 00:50 ID:GKPEJpLo
age
722 :
新スレハケーン:02/01/26 20:34 ID:WwuEFViA
>722
違うじゃん(w
724 :
保全:02/01/27 06:20 ID:pSX7ax9j
725 :
保全:02/01/28 01:18 ID:KVO7W/W1
726 :
イ呆:02/01/28 07:41 ID:aNZo/Lv5
全