697 :
LOVE:
なち真里小説―Sweet Lover―
裕ちゃんの記者会見があった日から3日後、娘。に久しぶりのオフが来た。
矢口は裕ちゃんとの約束のために裕ちゃんの家に向かってる。
昨日なっちからの誘い断っちゃったのが心残りだけど・・・先約が優先だしね…。まぁ、今日裕ちゃんのとこに行くからって昨日なっちと遊んだわけだし…。
698 :
LOVE:02/03/11 18:38 ID:MtK1+B3q
なち真里小説―Sweet Lover―
――前日――
仕事後のデート中。
「仕事後に遊ぶなんてなんかドキドキするね。」
「なんでよぉ。仕事後だってよく遊ぶじゃん。」
「だって、そういう時ってどっちかの家で遊ぶべさ。外でデートなんてないもん。」
なっちは頬を少しだけ赤くして矢口の手を握ってきた。二人で手を繋いで歩く。
矢口は裕ちゃんの家になっちに内緒で行くのに、すこしうしろめたい思いを抱いてたのかいつもは聞いてやんないなっちのわがままをほとんど聞いちゃうようなデートだった。
699 :
LOVE:02/03/11 18:39 ID:MtK1+B3q
なち真里小説―Sweet Lover―
「今日のやぐたん、なんか変ね。けど、優しいからもっと好きになっちゃった。」
「それはそれは光栄です。」
わざとっぽくいうと、なっちがくすっと笑った。
「ねぇ、明日は…一緒にいれる?」
「ん…ごめん。明日はちょっと…。」
一瞬なっちの表情が曇る。
「ごめんね。どうしても前から決まってた用事がね。」
「そう…」
「こんどの休みは必ず。ねっ。」
なっちをぎゅって抱きしめて、なっちの首筋にKISSをした。
「んっ…んふっ…くすぐったいよぉ…」
ちっちゃい声でなっちがつぶやく。その声は無視で、なっちの首筋にキスマークがくっきりつくようにキスしまくった。なっちに「抵抗」って文字は全くないみたい。
「ごめんね、せっかくのオフなのに。」
「ううん。今キスマークつけてくれたので我慢できる。」
こんどはなっちに抱きしめられて首筋にキスされた。
「なっちが見てないと思って浮気しないようにね。」
そのあと、恥ずかしそうに「なっちのしるしつけたよ」ってなっちが笑った。
それからしばらくして、なっちと別れて帰路についた――。
700 :
LOVE:02/03/11 18:41 ID:MtK1+B3q
なち真里小説―Sweet Lover―
―――――――
「なっちが見てないと思って浮気しないようにね。」
ずっと頭の中で、なっちの恥ずかしそうな笑顔とともにまわってる。そのせいで裕ちゃんの家のインターホンを押すのに躊躇しちゃってる。
(うぅ〜っ…押しにくい…)
インターホンに手を伸ばそうとした瞬間―――
がちゃっ
「や〜ぐ〜ちぃ〜っ!!」
裕ちゃんちの玄関が開いて、裕ちゃんが満面の笑みで矢口に抱きついてきた。