小説書いても良いですか??

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596LOVE
なち真里小説―Sweet Lover―

「ねぇ、なっち。久しぶりに矢口の家に来ない??明日と明後日オフだからさ、泊まりにおいでよ。」
そっか、オフか・・・。だけど・・・。
「ごめん。今日はどうしても帰んなきゃ。」
「ふえ〜、どうしてぇ〜。さっき仕事後に続きしようねってぇ〜。」
「あのね、明日、朝から真里の家に行くから、今日だけはどうしても。」
真里がすっごい不安そうな顔してなっちを見てる。
「ホントに絶対明日始発で行くから。ねっ。」
「・・・わかったよぉ。絶対×2、始発ね。」
駅のところで指切りまでさせられて、そして真里と別れた。

今日は真里の家に泊まりたかったけどね、どうしても泊まれないわけがあるの。
だって、明日は女の子にとって大切な日・・・バレンタインデーなんだもん。そりゃ、可愛い
市販のを買って「はい、どうぞ」って作戦もあるけどさ、大好きな人のためにはやっぱり愛情い
っぱいの手作りっしょ!!



597LOVE:02/02/13 17:32 ID:0ij6A3Js
なち真里小説―Sweet Lover―

家に帰ってさっそくチョコを作る準備。世界一おいしいのを作るんだからっ!!
気合を入れてさっそく・・・。
――湯煎して型に流してっと・・・
     あとはしばらく冷蔵庫で・・・上手く固まってね。
冷蔵庫に入れたことでケイタイがなった。
「だれだべっ?」
キッチンから大急ぎでケイタイの置いてあるテーブルのところへ。
「は〜い、はいはい!!」
なんか急ぎすぎて電話の出かたがおかしくなっちゃった。

――「・・・辻ですけど・・・安倍さんですか??」

598LOVE:02/02/13 17:33 ID:0ij6A3Js
なち真里小説―Sweet Lover―

なんだ、辻か。って、辻から電話なんてめずらしいじゃん。
「なっちだよ〜。なに?どうしたの?」
――「・・・チョコレートがとけないんですけど・・・」
「はぁ?」
――「バレンタインのチョコをつくろーと思って・・・けど、とけなくて。お料理と言えば安倍さんだなって思って・・・それで・・・」
辻ってけっこう可愛いコトするんだ。ふふっ。
「とけないって、どうやってとかしてるの?」
――「電子レンジの解凍のスイッチを・・・」
あちゃ〜、そりゃとけないよ・・・。
「辻、チョコレートは湯煎するんだよ。」
――「安倍さん、辻はチョコの溶かし方を聞いてるわけで、有線は・・・」
「有線じゃないって、ゆ・せ・ん!!」
599LOVE:02/02/13 17:35 ID:0ij6A3Js
なち真里小説―Sweet Lover―

――「なんですかそれ?」
「がくっ…。知らないのかい。・・・じゃあ、なっちが教えてあげるから言うとおりにするんだよ。」
――「はい!!」
返事はいいんだけど、電話の向こうではすごいことになってんだろうね。
「いい?まず、おっきいお鍋に水入れて沸騰させて。それで、その鍋より小さいボールにチョコを入れて。」
――「沸騰させて、ボールにチョコですね。・・・入れました。」
「あとはボールにお湯が入らない程度にボールをお湯につけてチョコレートをとろとろにする。」
――「わかりました。ありがとうございました。あのっ…また電話するかもしれません…」
「いいよ。なんかあったらかけてきな。けど、たぶん大丈夫だよ。」
――「ありがとうございました。それじゃあ…」
「バイバイ。頑張れよっ!!」

ふふっ、いいことすると気分がイイねぇ。それにしても、辻にも手作りでチョコを上げたい相手がいるなんてね。なんかちょっと意外かも。
さて、そろそろ寝なきゃね。明日は始発だし。遅刻したら真里が拗ねちゃうよ。

600LOVE:02/02/13 17:37 ID:0ij6A3Js
なち真里小説―Sweet Lover―

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―――
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「はぁ…なんか予定より早く起きちゃった。まぁ、いいか。」
顔洗って、着替えて、朝食。
そして、昨日のチョコをラッピング。可愛く愛情いっぱいにね。
真里、喜んでくれるといいんだけどなぁ・・・。