小説書いても良いですか??

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380LOVE
なち真里小説―Sweet Lover―

娘。の仕事が終わった夕方。今からちょっと早いけど、娘。のみんなで梨華ちゃんと真里の誕生日パーティー。
「ちょっと〜、早く行くで!!辻・加護、あんたらおかし食べてんと、早く車乗って。」
「待ってくださいよ、中澤さ〜ん。」
テレビ局の駐車場には、裕ちゃんの声が響いている。
「早よしぃや〜。や〜ぐちっ。あんたはこっち。裕ちゃんの横やで。」
娘。は10人だから、1台の車じゃ移動できない。だから、裕ちゃんは真里を独り占めしようとしてるんだ。
「やぐちぃ〜、18歳になる前に裕ちゃんとええことせぇへん??」
「アホ裕子っ!!矢口は変なことはしません!!」
真里は裕ちゃんに‘ベー’ってしてる。
「裕ちゃん、やぐっちゃんはね〜若い子のほうが良いんだってば。ねぇ〜、やぐっちゃん。」
あ〜、今度はごっちんが〜。もぉ〜、なっち心配になってきちゃった。
「若いとかじゃなくて、矢口はどっちもいいって。」
「あぁ〜ん。そんな冷たいこと言わないでよぉ。真希、寂しいじゃん。」
「ば〜かっ。そんなコトしても無駄だよ。矢口には側にいて欲しい人がいるんだもん。じゃあね、矢口はあっちの車に乗るからっ!!なっちぃ〜、待ってよ〜。矢口、なっちの横〜。」
真里の様子を車の中からうかがってたら、真里が走ってきた。
381LOVE:01/12/18 21:25 ID:XSNC31wM
なち真里小説―Sweet Lover―

「なっちぃ〜、なっちがおいてくから悪いんだぞっ!!矢口、なっちと離れ離れになるとこだったんだからっ!!」
なっちの横にちょこって座って腕を組んできた。可愛いコトするじゃん。やっぱり、真里ちゃんはいい子だね。
「へへっ、甘えん坊。明後日18歳になるんでしょ、もっと大人になりなさいって。」
そういいながら真里の頭を優しく撫でなで。真里は「く〜ん」って子犬みたいにくっついてくる。
「18になったって、20歳になったって、矢口はなっちにずっとくっついてるもん。」
「もぉ〜、みんなの前で何言うのよ〜」
「いいのっ!みんなの前で言わなきゃ、さっきみたいになっちゃうでしょっ!!なっちは矢口のもので、矢口はなっちのもの。ねっ。」
真里は満面の笑みでこっちを見てる。そんなこっち見られてもね〜・・・。
「さっきみたいに裕ちゃんやごっちんにモテモテってのも嬉しいんじゃないのっ!!」
「そんなことない!!世界中の全員に告白されても、矢口はなっちじゃなきゃ断るもん。」
「そんなこと言いきれるの〜??」
「うん。」
真里はさっきと変わらず満面の笑み。まりは口には出して言わないけど、瞳が「なっちはどうなんだよっ!」って言ってる。
382LOVE:01/12/18 21:26 ID:XSNC31wM
なち真里小説―Sweet Lover―

「なっちはね、真里がなっちを捨てない限り、一生真里に尽くします!!」
みんなに聞かれるのは恥ずかしいから、真里の耳元でそっと囁いた。真里はホッペをピンクに染めて黙り込んでしまった。黙ったまま、ケイタイをいじってる。もぉーっ、なっちのことはほったらかしなのかい??

少しして、なっちのケイタイがなる。しかも、メールが届いたときの音。
「誰だベ??」
ケイタイを開いてメールをチェック。

『なっち、今の言葉はもう訂正できないよ〜☆一生尽くしてもらうからね。真里でちた!!』

なんだベ・・・?これは・・・。なっちをほったらかしてたと思ったらこんなコトしてたんだ。って、こんなこと口で言えば良いのにっ!!
まぁ、いいか。返信してやろっと。ピッピッっとね。

『尽くすよぉ〜。けど、尽くしてばっかじゃね〜・・・。でも、なっちはずーっと真里のこと愛してるから。』

よしっ!送信っと。
たっくぅ〜、真里ったらなっちにこんな恥ずかしいメール打たせるなんてぇ〜。ば〜かっ。
ちょっとして、真里がケイタイを見た。メールを読んでる真里を見ると、真里のほっぺがほのかに赤くなっってくのがわかった。
そんな真里が急にこっちに向き直った。
「なっちぃ〜、矢口・・・なっちのこと・・・」
383LOVE:01/12/18 21:30 ID:XSNC31wM
なち真里小説―Sweet Lover―

そして、まわりに聞こえないように話し出す。
「なっちのこと、何??」
なっちもちゃんと真里のほうを向いて、真里のおでこに自分のおでこをくっつけた。
「・・・なんでもないっ!!」
真里はそう言って俯いた。
「好きなんでしょ??」
俯いた真里に視線を合わせるようにしてからかう。真里は顔を真っ赤にして頷く。
「す・・・き・・・。」
頷くのと一緒にかすかにつぶやいた。もうすこしで、目的地に着くみたいだから、それまでもうちょっとからかっちゃおっと。
「な〜に??聞こえないよ〜」
真里のホッペをつつく。
「う・・・」
真里はまた黙っちゃった。
「ねぇ〜、まりぃ〜」
「なっちのこと、好きだよぉ〜。好き!!」
真里はそう言うと、なっちの胸に顔を埋めてしまった。
しばらくそのままじっとしてる。くくっ。可愛い。真里の背中に手をまわしてそっと抱きしめる。
メンバーが乗ってる車の中っていうのも忘れて、真里を抱きしめたまま真里の頭を撫でなでする。
「なっちぃ〜、矢口〜、LOVE×2なところ悪いんだけど、もうすぐ着くよ〜。」
圭ちゃんに言われてぴくっと反応する。おぉっ!!なっち、自分の世界に浸ってたよ。真里を見ると、なっちの腕の中で寝ちゃってる。
384LOVE:01/12/18 21:34 ID:XSNC31wM
なち真里小説―Sweet Lover―

「真里〜、起きて。もうすぐ着くって。」
真里を優しく起こす。
「う〜ん。なっちぃ〜。おはよ、おなかすいちゃった。」
真里は寝起きで眠そうに目をこすりながら微笑む。
「ほいっ!真里、ちゃんと起きろ〜。」
「う〜・・・起きてるぅ〜・・・」
真里はそうつぶやいて、またなっちの胸に顔を埋めてしまった。
「着くまで、寝てろっ!!」
真里の頭をぽんってして、また抱きしめた。

それから、誕生日パーティーをするお店につくまでの数分間、17歳の真里を子の目に焼き付けておこうと可愛い寝息を立ててる真里をじっと見つめていた。