小説書いても良いですか??

このエントリーをはてなブックマークに追加
358LOVE
なち真里小説―Sweet Lover―

あはっ。さっき牛乳が一瞬、ちょーおいしく思えた・・・。なんで?なんでぇ??って、1つしかないか。なっちの味だったもんね。なっちの・・・。
辻・加護見てろよぉ。リーダーはやるときはやるんだぞっ!!って、今回はご褒美のためだけど。
「やぐちさぁ〜ん、撮影入りま〜す。」
「あっ、は〜い。」
牛乳を片手に立ち上がる。普通に飲んだらちょーまずいのに・・・。やっぱり飲みたくないかも。
「矢口さん、合図があったら飲んでくださいね。」
「はい・・・」
「じゃあ、いきます。3,2,1・・・」
スタッフからのGOサイン。
  ‘せーのっ!!’
・・・・・・・・・・・・・
「はい、OKで〜す。」
OK?!よかったぁ。
「はぁ〜〜」
思わずため息。うえぇ〜〜〜まずいよぉ〜〜〜。もぉー、なっちから死ぬほどご褒美もらってやるぅ〜。
359LOVE:01/12/14 21:57 ID:iNnqYOkB
なち真里小説―Sweet Lover―

その後は、辻・加護が牛乳で大苦戦して結局1時間かかつてPV撮りはすべて終了。早く楽屋言ってご褒美もらわなくちゃ。へへっ。
「矢口さん、ホントは牛乳飲めたんじゃないですか〜!!」
「演技してたんですか〜??」
「何言ってんだよ。矢口の飲んでる時の顔見たでしょ!!あんなまずそうな顔は演技じゃ作れないって。」
尊敬しろよ〜、一番ちっちゃい145のリーダーだってやればできるんだからなー!!
「「じゃあなんでちょっと前まで全然飲めなかったの矢口さんが、急に飲めるようになるんですかっ!!」」
うわっ・・・ぴったり声そろってるし・・・。
「・・・愛の力ってやつ・・・かな?」
くっさいセリフ。矢口はこんなお子ちゃま2人に何言ってんだろう。
「亜依ぼんの??」
「うちの??」
「「力???」」
おいおい。それはないって。
「加護のことじゃなくて、LOVEの事だよ。わかった??ほらっ、楽屋行こう」

楽屋の扉を開けると、裕ちゃんの関西弁と石川のアニメ声、ごっちん・よっすぃ〜の笑い声が聞こえてきた。
「中澤さ〜ん、矢口さんが変なこというんですぅ。」
「愛の力がどうとかって〜」
矢口の横をすりぬけて、辻・加護が裕ちゃんの元へ。行っても無駄だよ。この愛は止まらないの〜・・・じゃなくて、なっちはどこにいるんだ??声はしないけどぉ・・・。

あっ!!寝てる・・・?
360LOVE:01/12/14 21:58 ID:iNnqYOkB
なち真里小説―Sweet Lover―

側に寄ってみると、なっちは静かに寝息を立てていた。
なっちの寝顔をじーっと見つめる。無防備ななっち・・・あ〜、このまま連れて帰りたいー!!かわいいよぉ。かわいすぎるよぉ。けど・・・なんかいつもの寝顔より切なそうな顔してる・・・どんな夢見てんだ??
「ん〜・・・真里〜・・・ばかっ・・・」
閉じられたなっちの瞳から一滴涙がこぼれた。
ちょっ・・・ちょっとぉ・・・矢口の夢見て泣かないでよ〜。
「行かないでよ〜・・・まりぃ・・・・・・・まりっ!!」
叫んだ声と一緒になっちが目覚めた。
「・・・」
なっちは矢口の顔を見てじーっとしてる。
「なっち?どうしたの??」
やさしく微笑んで見せる。
「まり・・・」
なっちががしって抱きついてきた。
「真里が・・・真里がなっち嫌いって・・・どっか行っちゃったの・・・なっち・・・真里がどっか行っちゃって・・・・」
ちっちゃい子供みたいに泣き出してしまったなっちを、優しく抱き寄せる。なっちは矢口の胸の中でちっちゃくなってかすかに震えていた。
「なっち、矢口はここにいる。なっちをおいてどっかに行ったりなんてしないよ。だから、泣かないの。」
これじゃあ、ご褒美もらうどころじゃないか・・・。まぁいいや。CD出たときにもらえば・・・。
「なっちのこと・・・嫌いじゃない??好き??」
矢口の胸に顔を埋めたまま聞いてくる。
「好きだよ。っていうかさ、嫌いになってって言われても、無理な話だからさ。あはっ。」
改めて言うと恥ずかしいセリフ。最後は笑ってごまかしちゃった。
「ほんと??」
361LOVE:01/12/14 21:59 ID:iNnqYOkB
なち真里小説―Sweet Lover―

なっちが顔を上げた。目が赤くなってて、頬には涙の流れたあとが・・・。
「うん。ウソで好きなんて言えるほど、矢口は器用な子じゃないからさ。」
顔をあげて矢口を見てるなっちにホントにかる〜くキス。このくらいなら裕ちゃんだっていろんなメンバーにしてるもんね。
「なっちも好きだからね。まりのこと、大好きだからね。」
なっちは涙のあとが残る頬を軽く拭って矢口に微笑んだ。
「なっちは笑ってるほうがかわいいよ。夢見て泣いちゃうような乙女キャラもいいけど・・・」
なっちを抱きしめたままからかう。
「もぉー!!なんでそういうこというべさ〜」
「怒ったなっちもかわいいから。」
なっちに耳元で囁く。
「ばかぁ〜。そんなこと言われたらなっち・・・・」
なっちの顔がみるみるうちに赤くなっていく。
「言われたら、何??」
からかうとおもしろいね〜。なっちって純粋だからさ。って言っても、エッチなほうに関しては純粋じゃないけど。
「・・・・・」
「なんだよ〜。ここじゃ言えない内容なのか〜??」
「ちっ・・・違うけどぉ。」
「じゃあ、何??」
「そんなこと言われたらなっち、矢口の側から離れられなくなっちゃうよ。」
なっちはまた矢口の胸に顔を埋めた。今度泣いてるんじゃくて、照れ隠しってとこかな。
「離れなきゃいいよ。矢口はなっちからもなっちの心からも離れてやんないから。」
そうなっちの耳元で囁くと、なっちを少し強く抱きしめた―――。