345 :
LOVE:
なち真里小説―Sweet Lover―
―――年が明けて1週間ちょっと。
真里はミニモニ。のCD発売を目前に最近は娘。よりもそっちが忙しくなってる。なっちは特にユニット参加してないから、娘。の仕事だけ。・・・・・・・・すれ違いばっかりで嫌になっちゃう。
あと1週間くらいで、真里の誕生日なのになぁ〜・・・。その日もやっぱユニット活動なのかな〜真里は・・・。
「はぁ〜〜」
楽屋でため息をつく。娘。の楽屋はかなり静か。なんてったってうるさいおこちゃまたちはミニモニ。に行っちゃっていないから。ミニモニ。がいない=真里がいないってことなんだけど・・・・。
―――「ちょっと〜。あんたたちちゃんと牛乳飲みなさいよね〜。ったくぅ〜」
「矢口さんが一番飲んでないじゃないですかぁ〜」
「矢口はあれでいっぱいいっぱいなんだよ!!」
「そんなぁ〜。矢口さんのせいですよぉ〜撮り直しになったのは〜。」
廊下から辻・加護、そして真里の声がした。戻ってきたんだ!!
「牛乳飲む練習して来いってそんなのありかよ―っ!!」
真里が文句を言いつつ楽屋に入ってきた。
「矢口さん、ちゃんと練習してくださいね!!」
「お前らに言われてたまるか!!」
なんかちっちゃい子みたいに辻ちゃん加護ちゃんと言い合いしてる。やっぱ、可愛い。
「ミニモニ。のリーダーはもうあかんな。しゃーないなぁ、うちがかわったるわ。」
「なにいってんだ!裕子は150以上あるだろ!!」
「この際ええがな。」
「リーダーは矢口なの!もぉーっ・・・・」
真里はからかわれて拗ねてる。
346 :
LOVE:01/12/11 23:31 ID:SH25D4wh
なち真里小説―Sweet Lover―
「なっちぃ〜・・・・・」
拗ねてしゅんってしたまま、真里の大嫌いな牛乳を片手にこっちに向かってきた。
「うぅっ・・・これぇ・・・」
半泣きでなっちの膝の上に座る。それと同時に牛乳の入ったビンをなっちに差し出してきた。
「牛乳かぁ〜・・・。♪おいしい牛乳ってとこで使うの??」
「うん」
消えそうな声とともに頷く。もう泣きそうじゃん、真里の顔・・・。
(・・・なまらかわいい・・・)
泣きそうな真里を膝に乗っけたまま心の中でつぶやく。
「これ飲んで練習しろって。」
「じゃあ、練習するべさ。」
「矢口が嫌いだってコト知ってるくせに、なんでそういうこと言うかなぁ。」
「手伝ってあげるっていう意味だベさ。」
真里の頭を撫でなでして、まずは牛乳よりも真里の笑顔を戻すことが優先。
「へへっ。なっちが手伝ってくれるならぁ、矢口頑張る。」
真里はなっちの膝の上で小さくガッツポーズを見せた。
「じゃぁ、飲むベ。」
真里に牛乳を持たせる。
「いきなり・・・ですか?」
「ちょこっともダメ?」
幼稚園の先生が生徒に話しかけるかのように真里をのぞき込んで聞く。
「ダメ・・・。」
真里は俯いてなっちから視線をはずした。
「牛乳ってね、人肌くらいのぬるいのがおいしいんだベさ。」
347 :
LOVE:01/12/11 23:33 ID:SH25D4wh
なち真里小説―Sweet Lover―
真里の持ってる牛乳ビンから1口だけ口に含む。素早く真里の顔を固定して、くちびるをそっと重ねた。
「んっ・・・んんーっ!」
なっちの口の中でちょっと暖められた牛乳を少しづつ真里の口の中に流し込んでいく。真里は時折‘ごくっ’ってのどを鳴らしながら、抵抗することもできずに口に入ってくるものを飲んでいく。
舌を少し絡めて真里の中に牛乳が残ってないことを確認して、重ねていた唇を離した。
「・・・ねぇ、どんな味がした?」
真里の目を見つめて聞いてみる。真里の瞳はとろ〜んってしててちょっとエッチだ・・・。
「・・・なっちのね・・・あま〜い味・・・」
とろ〜んってした瞳のままなっちの瞳をじーっと見てる。真里は自分が飲んだのが牛乳だってコト忘れてるみたい・・・。
「もっとぉ〜、なっちの味ぃ〜」
自分が牛乳嫌いってコト忘れてんのかな??エッチしてるときに使ってくるような甘えた声と上目遣いでなっちにせがんでくる。
「真里ってさぁ、牛乳嫌いじゃなかった??」
「嫌いだよ・・・だけどぉ・・・なっちの味がしたんだもん。」
「じゃあさ、普通に飲んでみるべさ。ちゃんと飲めたらまた口移ししたげるから。」
真里はしぶしぶ頷くと、牛乳ビンに口をつけた。
「う〜・・・まじゅいよぉ〜」
「なっちが口移ししたやつだと思って飲むべさ。」
真里はいっきに口に含むと、‘ごっくん’ってのどを鳴らして飲み込んだ。
348 :
LOVE:01/12/11 23:36 ID:SH25D4wh
なち真里小説―Sweet Lover―
「うぇ〜、おいしくないよぉ〜」
真里の目は涙が零れ落ちそうになってる。
「飲めるんじゃん。えらいよ、やぐたん。」
ぎゅって抱きしめて撫でなでする。
「ご褒美は?」
「わかってるべさ。」
なっちが牛乳を口に含もうとしたとき・・・、
「矢口さん、辻さん、加護さん。撮影再開しま〜す。」
スタッフから声がかかった。
「はぁ〜い」
返事はしたものの期待ハズレだって顔してる真里。
「リーダー行きましょ。」
「わかってるって。」
辻ちゃん加護ちゃんに返事してから、
「PV上手くいったら2倍のご褒美ね。」
そうなっちの耳元で囁いて楽屋を出ていってしまった。