小説「モーニングライダー」

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676モーニングライター

――なっちとごっちん――

そんな飯田とノノの様子を、じーっと見張って来た
安倍なつみと後藤真希の両名。

その2人が運転するカローラランクスの前に
モーニング2000の運転席から、
急に飯田の手がニョキニョキと出てきたかと思うと、
そこからホイと何かが投げ捨てられた。

「ん?」
キィィ
それに気づいた安倍は、
慌てて自分のカローラランクスを停めると
路上に捨てられたその紙切れを拾いあげた。
677モーニングライター:02/10/11 01:30 ID:uwgrxdLe

安倍が拾い上げたその紙には
“キャノンボールレース”
の文字が大きく書かれていた。

「何それ?」
あとから車を停めて降りてきた後藤が安倍に声をかける。
「圭織とノノ、きっとこれに参加するつもりなのよ。」
安倍は、拾い上げた紙を後藤にむかって見せる。
そして
「ごっつぁん!裕ちゃんに報告。なっちはノノ達を追っかける」
そう叫ぶと、再び自分のカローラランクスに乗り込んだ。

「OK!」
後藤もそう言うと車をスピンターンさせ、
モーニング財団本部へとカッ飛んで行った。