--作者より挨拶--
皆様、物凄い保全ありがとうございました。
「1周年記念保全」とてもうれしかったです。もうそんなになるんですね。
言い訳するわけではないのですが、実は3月から配置転換で移動
させられた部署が大変な所でとても小説どころではなくなってしまって…
その上、後藤真希、保田圭の卒業報道。
相次ぐメンバーの脱退に、途中、何だか書く気を失いかけましたが
今まで保全して下さった皆さんの事が頭によぎり再び書き始めました。
今回、これから書き込みする話は、まだ途中までしか頭の中でも
整理がついていない作品なのですが、でも、何かどうしても今日
UPしたい気分になって、構想途中なのですが無理に書き込みます。
今日は12chの後藤真希卒業特番も見ました。いよいよ23日なんですね。
ごっちん今までありがとう。
では、半年のブランクを越えて気分も新たに
「モーニングライダー2」という事でスタートします。
――小説モーニングライダー2――
「爆走、キャノンボールレース編」
モーニングライダー。陰謀と破壊と犯罪の渦巻く現代に蘇る正義の騎士。
ドリームカー、モーニング2000と共に法の目を逃れる犯罪者達を追う
若きヒーロー飯田圭織。人は彼女をモーニングライダーと呼ぶ?
中澤裕子。飯田圭織のよき理解者。
保田圭。ドリームカー、モーニング2000のメカニック担当。
巨大な悪に立ち向かう現代の騎士、モーニングライダー。
今日,彼女を待ち受けるものは,果たして誰か.
ナイトライダー誕生は,一発の銃声に始まる.
若き敏腕刑事,マイケル・ロングは,国際的産業スパイ一味を追跡中、
同僚を殺され、自らもその凶弾に倒れた。
だがマイケルは、ナイト財団の総帥,ウィルトン・ナイトにより辛くも命を救われ、
気づいた時、顔は整形手術により別人となり、その身分も
ウィルトン・ナイトの養子としてマイケルナイトに変わっていた。
重病で死の床に就いたナイトは、マイケルに対し自分の夢を受け継ぎ
世界の巨大な悪と戦ってくれと言う言葉を残し返らぬ人となった。
ナイトの遺言を胸に、マイケルは高性能コンピューター組み込み、
ボディも新物質で補強したドリームカー、ナイト2000とともに
度重なる危機を脱し、見事、産業スパイ一味を壊滅したのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――
モーニングライダー誕生は、黄色い暴走車の一撃に始まる。
プロデューサーつんくの希望によって巨大な悪と闘う事になった
“元モーニング娘。”の飯田圭織と辻希美は、
目の前で起こった自動車窃盗事件の犯人一味の車を追跡中、
体勢を崩した一味の車の巻き添えとなり、そこに倒れた。
しかし、モーニング財団総帥プロデューサーつんくにより
辛くも命を救われた飯田圭織。
彼女は辻希美の脳を移植された電子頭脳スーパーカー、
モーニング2000とともに巨大な悪と闘うために今日も走る。
※
※
小説モーニングライダー2
「爆走、キャノンボールレース編」
――モーニング2000、三度――
「ちょっと!ノノどうしたのよ?スキャナーが青いよ!」
普段、赤く光って左右に往復しているはずの
ノノのフロント部のスキャナーが、青く往復しているのに気づいた
モーニング2000のドライバー、飯田圭織が驚きの声を発した。
「ふぇぇぇぇ・・・おなかがすいて、もう動けないのれす。」
「はぁ?お腹って…??あんた車でしょ」
そう言いながら首をひねる飯田。
そして、しばらく真剣に考えていた飯田は
ようやくノノの言わんとしている事に気づいてこう言った。
「ああ、燃料の事ね!」
「そう言えば、ちょっとあんた、一体何で動いてんのよ?」
今更ながら、ノノの燃料について疑問を抱く飯田。
「まさか、きゅうりじゃあるまいし・・・」
「きゅうりくれー」
「はぁ?」
バタン
慌ててモーニング2000に乗り込む飯田。
「ねぇ、圭ちゃん。一体ノノって何で動いてるのよ?」
と車内の通信システムのモニターに向かってこう喋り掛けて、
モーニング財団本部に居る保田を呼び出す。
「はぁ?何よ、イキナリ?」
急に呼び出されて不機嫌そうな顔をした保田の顔が
モーニング2000のモニターに映し出される。
「ノノがね、ノノが燃料切れで動かないのよ」
そんな不愉快そうな保田に、こう言って説明する飯田。
「ねぇ、圭ちゃん。ノノの燃料って一体何なのよ?」
「え?あれ、説明してなかった?」
飯田の言葉に意外そうに保田が答えた。
「これからの環境問題を考えて、貴重なエネルギー資源の
リサイクルを実現させて何ででも動くようにしたのよ。」
自慢げにそう言って話す保田
「何それ?どう言う事?」
イマイチ保田の言っている事が理解できない様子の飯田。
「まあ、簡単に言い換えれば、ガソリンなんかのエネルギーで
なくても、例えば、人が食べ残した残飯でも動くようにしたの。
その辺に捨ててあるような。」
保田は改めて噛み砕いたように説明し直す。
「へ? じゃあ、人間の食べる食べ物でも動くって事?」
「そう言う事になるわね。」
「例えばきゅうりでも・・・」
飯田がそう言った途端、再びノノが反応した。
「きゅうりくれー」
――所変わって・・・――
「もう、一体どんだけ燃料がいるのよ。底なしじゃない・・・」
ここは、近くのスーパーの大きな駐車場。
保田の説明を受けて、早速近所のスーパーに急行した飯田。
スーパーで抱え切れないほどの食料品を買い込んできたのだが
その大量の食料もノノの前に、殆どなくなって行った。
「あんたのせいでお金なくなっちゃったじゃないの。」
飯田は空っぽになった財布をひっくり返して振りながらこう言う。
「ふえ?」
不満を漏らす飯田にはお構いなしに
自らのアームで食料を、自分の燃料タンクに入れていくノノ。
「燃料を食うとはまさにこの事ね・・・」
そんなノノの様子を見ていた飯田は
やれやれと言う感じでそう呟いた。
すっかり元気の回復したノノのフロントのスキャナー部分は
いつもの通り赤く点滅して右に左にと往復を繰り返している。
「しかし、あんたのこのセンサーって、
ノノ自身の体の調子も表してんだね。」
飯田は完全に元に戻ったノノを見てこう感想を言った。
「そうなのれすよ。いじわるすぎると泣きまふよ。めぇー」
「何よそれ?」
飯田は呆れ顔でそうつぶやいた。
「よし、行くよ。」
すっかり元気の回復したノノに乗り込むと飯田はこう言って
ノノのアクセルを踏み込んだ。
本日はここまでとさせて頂きます。