小説「モーニングライダー」

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248モーニングライター

−−復活!飯田圭織−−

事故から2ヶ月。
奇跡的に一命を取りとめて退院した飯田が、
モーニング財団本部に帰ってきた。

「やあ、やあ、君達。」
異様に明るい飯田が、突如モーニング財団本部に現れた。
何も聞かされていなかったメンバー達。

「か、かおり!?」
「ホントに圭織なの?」

その、軽い調子の飯田とは打って変わって
メンバー達の驚き様といったら尋常ではなかった。

「何よ、みんなそんなに驚いちゃって。」
周りのみんなの、まるで死人をでも見るかのような
その驚愕振りに少し戸惑う飯田。

「だって…」
無理も無い。
メンバー達は皆、飯田は死んだと思い込んでいたのだ。
249モーニングライター:01/12/22 01:45 ID:jtV5RRPF

「飯田さん、死んだんじゃ…」
誰もが言いにくいと思っていた事を、加護がズケズケと言ってのけた。
「・・・」
この加護の言葉に、
中澤、安倍、矢口、後藤、吉澤、石川・・・
この時周りにいた全てのメンバーが凍りついた。

その重い沈黙を最初に破ったのは飯田だった。
「僕は死にましぇん!」

「・・・」
さらに凍りつくメンバー達
(それって・・・、90年代に一世を風靡したトレンディドラマ
“101回目のプロポーズ”の武田鉄也の物真似なのか?。)
(寒い…。しかも古い…。
間違いない。間違いなく圭織だ。…)
なっちこと安倍なつみはそう確信した。