食料自給率を上げる必要性は?

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417そばめしチャーハン
現在の食料(食品・農作物・調理法)は多分に文化的、嗜好的、
情緒的産物です。 生存する為の食事としてはむしろ手間や
付加価値が付き過ぎています。 即ち、中国人は食べる事は
人生その物である、フランス人は食は文化だ、他国でも食べ
る事に楽しみや快楽を求めています。   特に食料自給率
100%以上の国の国民はその傾向が有ります。

私の考える最低限生存権維持の意味での食料は、従来の農作
物を食料と考える概念とはチョット違います。
健康に生きて行ける最低限の保険のような物ですから、
食料=農作物ではなく、最低限の栄養摂取食品=薬品、
に近いかもしれません。 工業化学的に合成されたサプリメ
ントで栄養素構成や外見は粉末ポカリスェット・ウイダーイ
ンゼリー・ユンケル黄帝液・カロリーメイトに近いかもしれ
ません。

 勿論、無機物以外もその原料を農作物に依存するのではなく
(1〜2割は依存しても良いけど)、日本国内の土壌や海水から直
接(間接)に精製や培養する方法も有ると思います。
注:遺伝子組換えは関係無いし必要無いです(藁

何か全然美味そうじゃないなぁ〜と言うのが大部分の国民の意見
とも思いますが、ここで大切なのはあくまで食糧危機時の為の保険
ですので、実際には配給されずに備蓄されっぱなしの方が一番良い
のです。 この保険があるからこそ、世界中から手間の掛かった
(実態は多分に情緒的で不健康であろうが)美味しく且つ価格の安い
食料を輸入し、各人が食での人生を謳歌できると思います。

大雑把な試算ですが、日本国民が今後百年間1億人前後で人口増減
が無いと仮定すれば、今の農業保護の予算1〜3年分で日本人が百年
間摂取する最低限のサプリメントの備蓄と国内だけで運転可能な精
製プランの研究開発・運転コストは賄えてしまいます。

日本の場合は技術があるので食糧問題はやれば簡単に解決できます。
ですからこの問題は各自の食に対する意識の問題と、過去の利権に
関る政治的問題だと思います。