家畜糞尿処理と循環型農業

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28楽農築山
湘南ピュアと福永微生物を検索してみましたが、適度なHPが見つかりませんでした。
後は今年に入っての「現代農業」連載シリ−ズ「土着菌を畜産に活かす」くらいでしょうか?
簡単には、
「発酵踏み込み床」は豚舎・牛舎・鶏舎などの床を数10cm〜100cmオーバーの深さにバーク・鋸クズ・籾殻・藁などの炭素分を主体に米ぬか・赤土等と、何らかの菌体資材(土着菌でも可)を混ぜ合わせたものを敷き料にする方法です。
糞尿などが落ちるとすぐさま発酵に転じ、また発酵熱で尿の水分が蒸発するため、腐敗臭がしない、ドロドロにならない、等のメリットがある。また、発酵分解環境が維持されるため、悪臭がしない、ハエなどもわかないと言うメリットもあります。
好気生発酵を期待する場合は、底部にエアレーションパイプを施設する方法もあります。
この発酵床を一定期間で取り出し、雨を避けて熟成させれば、早期に完熟堆肥が得られる。
「発酵飼料」は、サイレージなどもその例ですが、主に乳酸発酵型で、単純には牧草の漬け物。野菜クズなどに米糠をまぶせば無塩ぬか漬けが出来ます。おからをふすまや米糠で含水調節して嫌気発酵させれば穀物サイレージになります。ビール・日本酒・焼酎・ワイン・醤油などの酒造粕は酵母菌など菌体含有で良い発酵飼料材になります。
ワインのぶどう粕にふすまなんかを混ぜれば良い豚の餌が出来そうですよね。やってみたいけどワイン産地じゃないのが残念です。
効能は、牛のルーメンなどはもろ微生物依存ですし、乳酸菌や酵母が腸管にまで至れば、ビタミン合成・ウェルシュ菌等の悪性菌の抑制・免疫強化などが期待されています。養鶏ではサルモネラ抑制も期待されます。
但し、抗生物質の経口投与(配合を含め)はそれらを全部ダメにしますので要警戒。
簡単にはこんなところでしょうか?