自然農(法)とか有機農業のこと

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70名無しさん@お腹いっぱい。
 一月号の「婦人之友」にこういう記事が載っていました。遺伝子組み換
え作物による遺伝子汚染や生物特許による種子の独占などで今、「種子が
危ない」と言われている。「種子を守ろう」というテーマで、有機栽培農
家の方が「ストップ遺伝子組み換え、汚染種子ネットに参加。自家採種の
品種を少しずつ増やす」と、自家採種に努められている記事です。

「そもそもGM作物の研究開発の主な目的は、大手農産企業の生物特許によ
る種子の独占と、世界制覇です。GM作物を作るのに使えそうな在来種の種
子の特許を取り、自由に播<ま>けなくしようとしています。
 日本もこの特許戦争に巻き込まれ、他国に特許を抑えられるのを怖れて、
全く農業現場で必要としないGM作物、たとえば低アレルゲン米とか、乾
燥に強い稲を作ろうと、多額の国家予算と人材が投入されていることに、
怒りを感じます。
近代農学・農業は、生産性を高めた代償に、農薬禍や土壌状態の悪化、病
害虫の多発、過潅水の弊害、肥料過多による地下水汚染、その他、さまざ
まな問題が噴出してきています。
 種苗会社はF1の種しか売りません。その種を採っても前述のように 
(種屋さんから四月った種<F1>から種採りをすると<F2>、ばらつきが
激しい。六、七代目くらいになると品種が安定してくる。種採り用に残し
ておいた大根やほうれん草の畑に、雑草のように何ともわからない菜っ葉
が芽吹いてきた。「色々荒菜<いろいろあらーな>」 などとネーミングし
て出荷したということ) 色々荒菜″ になってしまうので、農家も毎
年買ったほうがいいと思うし、種苗会社も買わせたいのです。近代農学の
常識となっているF1信仰を捨てるべきではないかと思います。
 一方、有機典辰産物の認証制度の重要な大前提に、有機種子使用を義務
づけています。それにもかかわらず、大手種苗会社は有機種子は採種が難
しいからと作らないので、入手は困難なのが現状です」。
 Uさんの手と目は、話している間も休むことなくさつま芋を選別してい
く。「JASの有機認証は、GM種子は使えません。それなのに、有機種
子は少ないので、自分自身で種を採るしかないのです。生産者は、その土
地や気象風土に合った種子を求めて、相当なエネルギーを注ぎます。
 菜種がGM作物なら、GMでない菜種を自分で作ろう。菜種畑の復
活だ……と早速山菜種を播きました」。
 最近はとうもろこしや唐辛子類、トマト、葱、ニンニクの採種をは
じめた。穀類や豆類、芋類、生丑安などは、今年の収穫がおのずと来
年の種の準備になっている。(略)
種取りは、専用の畑を確保するなど、余程意識しないと難しいが
日本の種を守りたいとUさんは意欲的だ。