モーセ亡き後、後継者ヨシュアに率いられて、ようやくヨルダン川をわたり、蜜と乳の流れる父祖の
地カナンに進入しました。ヨシュア記ではヨルダン川の渡河やエリコの戦いををはじめとして、カナン征服の様子
が書かれたあと、占領地の土地の配分が12部族に行なわれます。そして終わりに、老いたヨシュアの告別の言葉
が述べられています。それが、シケムでのヤーウェ神との再契約です。
シケムの契約1、 ヨシュ24・1-13
その後、長い間荒れ野に住んでいた24:8 あなたたちを、わたしは、ヨルダン川の向こう側の住民アモリ人の国に
導き入れた。彼らは戦ったが、わたしが彼らをあなたたちの手に渡し、あなたたちのために彼らを滅ぼしたので
、あなたたちは彼らの国を得た。
24:13 わたしは更に、あなたたちが自分で労せずして得た土地、自分で建てたのではない町を与えた。
あなたたちはそこに住み、自分で植えたのではないぶどう畑とオリーブ畑の果実を食べている。』
※ ヨシュアはこのように次世代の者たちに、奴隷からの解放の歴史、出エジプトを回顧して、荒れ野の放浪か
らカナンの地占領に至るヤーウェの神の 恩恵を思い出させます。
これから、神の恵みの地、カナンで暮らして行くのに、決して救いの歴史を忘れてはならないのです。
しかし、先住民の遺産の略奪を正当化しているのは、問題ですね。
今のパレスチナ紛争の根源です。
http://elemiya.asablo.jp/blog/2009/08/13/4507933