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910名無しさん@お腹いっぱい。
高齢者の孤独背景に「頼られた」 名古屋市北区の女性殺害事件
2009年12月31日 朝刊

名古屋市北区の独居老人殺害事件で、強盗殺人などの罪で無期懲役を言い渡され、控訴している元民生委員の江角一子被告(58)が、報道機関では初めて本紙の面会取材に応じた。
法廷と同じく無罪を主張したが、被害者に非常に信頼されていたという被告の話からは、事件の背景にあった高齢者の孤独な生活実態も浮かんだ。

名古屋拘置所2階の面会室。江角被告は背中を丸め、ハンカチで口を覆いながら現れた。「抗がん剤の影響で歯が抜けて、恥ずかしい」。法廷での気丈な姿とは対照的に、声には力がない。

殺害されたのは、家族と別居し市営住宅で暮らしていた高島静子さん=当時(83)。心臓病を患い、足が不自由だったため、外出には介助が必要だった。

「頼れるのはあなただけと言われ、放っておけなかった」と江角被告は話す。民生委員の規則では訪問は月に一度だが、毎日のように高島さんを訪ねた。
信頼を得て合鍵を持つようになり、預金を引き出す際の暗証番号のメモも持っていた。

一審の名古屋地裁はこうした状況証拠も踏まえて江角被告を犯人と認定、「民生委員として得た信頼を利用した背信的犯行」と非難した。
それは、高島さんが被告を頼るしかなかったことの裏返しでもある。

事件発生から来年3月で5年。
高島さんの親類の1人は、江角被告への感謝と怒りが入り交じった胸の内を明かす。
「江角さんは一番お世話になった人。お礼を言おうと思っていたら逮捕された。裏切られた思いでショックです」
911名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/31(木) 19:09:28
>>910つづき
一審判決は、事件当日、被告以外の人が高島さん宅にいた可能性も指摘。江角被告の弁護人によると、警察が撮影した殺害現場の写真には、テーブルの上に生命保険の書類と3つの湯飲みが写っていたという。

江角被告も取材に「殺害の直前、誰かが保険の話をしたはずなのに、解明されなかった」と捜査や裁判への不満を漏らした。
「人の罪はかぶることができない」と繰り返し、来年7月13日に第1回公判が開かれる控訴審でも無罪主張を貫く決意をにじませた。

身体が不自由で家族と離れて暮らす孤独な老人が狙われた事件。凶器や自白などの犯行を裏付ける直接証拠はない。
近い立場にいた元民生委員が犯行を否認したまま、来年の控訴審を迎える。
(社会部・北島忠輔)
【名古屋市北区の女性殺害事件】
2005年3月23日、名古屋市北区の市営住宅で1人暮らしをしていた無職高島静子さん=当時(83)=が絞殺体で見つかり、預金が引き出された事件。
江角一子被告は強盗殺人罪などの起訴内容を否認し検察側と全面対決したほか、多岐にわたる争点整理のため名古屋地裁での公判は長期化し、初公判から今年9月の判決まで3年7カ月かかった。
同地裁は状況証拠から江角被告を犯人と認定、無期懲役を言い渡した。