JAかながわ西湘 の噂話

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232名無しさん@お腹いっぱい。
二十数ヶ月にわたった戦いも、はや過去のこととなり、わが連合艦隊は、
今やその任務を果して、ここに解散することとなった。しかし艦隊は解散
しても、そのためにわが海軍軍人の務めや責任が、軽減するということ
は、決してない。この戦役で収めた成果を、永遠に生かし、さらに一層
国運をさかんにするには、平時戦時の別なく、まずもって外の守りに対
し、重要な役目を持つ海軍が、常に万全の海上戦力を保持し、ひとたび
事あるときは、ただちに、その危急に対応できる構えが必要である。

ところで、その戦力であるが、戦力なるものはただ艦船兵器等有形の
物や数によってだけ、定まるのではなく、これを活用する能力すなわち
無形の実力にも実在する。百発百中の砲は、一門よく百発一中、いうな
れば百発打っても一発しか当らないような砲なら百門と対抗することが
できるのであって、この理に気づくなら、われわれ軍人は無形の実力の
充実、即ち訓練に主点を置かなければならない。
先般わが海軍が勝利を得たのは、もちろん天皇陛下の霊徳によるとはい
え、一面また将兵の平素の練磨によるものであって、それがあのような
事例をもって、将来を推測するならば、たとえ戦いは終ったとはいえ、
安閑としてはおれないような気がする。
233名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/09(日) 08:02:32
考えるに武人の一生は戦いの連続であって、その責務は平時であれ、戦時
であれ、その時々によって軽くなったり、重くなったりするものではない。
事が起これば、戦力を発揮するし、事がないときは、戦力の涵養につとめ、
ひたすらその本分を尽くすことにある。過去一年半かの風波と戦い、寒暑
を冒し、しばしば強敵とまみえて生死の間に出入りしたことは、もちろん
たいへんなことではあったが、考えてみると、これもまた、長期の一大
演習であって、これに参加し、多くの知識を啓発することができたのは、
武人として、この上もない幸せであったというべく、なんで戦争で苦労
したなどど、いえたものであろう。もし武人が太平に安心して、目前の
安楽を追うならば、兵備の外見がいかにりっぱであっても、それはあた
かも、砂上の楼閣のようなものでしかなく、ひとたび暴風にあえば、た
ちまち崩壊してしまうであろう。まことに心すべきことである。
234名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/09(日) 08:04:02
むかし神功皇后が三韓を征服されて後、韓国は四百余年間、わが支配の下
にあったけれども、一たび海軍がすたれると、たちまちこれを失い、また
近世に至っては、徳川幕府が太平になれ、兵備をおこたると、数隻の米艦
の扱いにも国中が苦しみ、またロシアの軍艦が千島樺太をねらっても、
これに立ち向うことができなかった。目を転じて西洋史を見ると、十九
世紀の初期ナイル及びトラファルガー等に勝った英国海軍は、祖国をゆ
るぎない案泰なものとしたばかりでなく、それ以後、後進が相次いで、
よくその武力を維持し、世運の進歩におくれなかったから、今日に至る
まで永く国益を守り、国威を伸張することができた。

考えるに、このような古今東西のいましめは、政治のあり方にもよるけ
れども、そもそもは武人が平安な時にあっても、戦いを忘れないで、備
えを固くしているか、どうかにかかり、それが自然にこのような結果を
生んだのである。
235名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/09(日) 08:05:06
われ等戦後の軍人は、深くこれ等の実例を省察し、これまでの練磨の上に、
戦役の体験を加え、さらに将来の進歩を図って、時勢の発展におくれな
いように努めなければならない。そして常に聖諭を泰戴して、ひたすら
奮励し、万全の実力を充実して、時節の到来を待つならば、おそらく、
永遠に護国の大任全うすることができるであろう。

神は平素ひたすら鍛錬につとめ、戦う前に既に戦勝を約束された者に、
勝利の栄冠を授けると共に、一勝に満足し、太平に安閑としている物か
らは、ただちにその栄冠を取上げてしまうであろう。

昔のことわざにも「勝って兜の緒を締めよ」とある。
236名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/09(日) 08:11:11
日本は開戦前に、シベリア鉄道を複線化されることを恐れていたが、
結局、単線でドンドン、物資と兵を送って、貨車は廃棄するという大国だから、
出来ることをされたね。
237名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/09(日) 10:19:02
Sie sollten ihn mit den Ma?nahmen, die Sie entschieden machten, als Unsittlichkeit nehmen.