残留農薬 3      

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850名無しさん@お腹いっぱい。
検察、農薬の再鑑定要求 毒ぶどう酒事件
2010年5月29日 朝刊

名張毒ぶどう酒事件をめぐる第7次再審請求の差し戻し審で、検察側、弁護側、裁判官による第1回3者協議が28日、名古屋高裁(下山保男裁判長)であった。
弁護側によると、検察側は事件当時の鑑定で、
現場に残されたぶどう酒から農薬「ニッカリンT」の不純物「トリエチルピロホスフェート」が検出されなかった点について、
焦点となる不純物がトリエチルピロホスフェートではなかった可能性がある、とする新たな見解を提示。
この点を明らかにするため、農薬の再鑑定の実施を求めた。

終了後に会見した弁護側によると、再鑑定を求めた検察側はその具体的な方法や立証の目的を明らかにしなかった。
弁護側は反発し、検察側が7月20日までに再鑑定の具体的な中身を書面で提出することが決まった。次回は8月30日の予定。

事件当時の鑑定では、同じ種類のぶどう酒にニッカリンTを混ぜるとトリエチルピロホスフェートが検出されたため、
弁護側は、犯行で使われた毒物は奥西勝死刑囚(84)が「ぶどう酒に入れた」と自白したニッカリンTとは別の農薬の可能性があると主張。
一方、検察側は不純物はトリエチルピロホスフェートだとの前提で「検出されなかったのは発色反応が弱いため」と反論していた。

審理を差し戻した最高裁決定(4月5日付)は、事件当時と近い条件での再鑑定を求めたが、検察側の新たな見解で、差し戻し審はさらに長期化する見通しとなった。

協議は約1時間、非公開で行われ、検察側3人、弁護側23人、裁判官3人が出席した。
851名無しさん@お腹いっぱい。:2010/05/29(土) 18:52:29
>>850つづき
◆審理長期化へ弁護団は怒り
「検察官の対応は、主張のない証拠あさり。怒りに震える」。
鈴木泉弁護団長は協議後の会見で、検察側が毒物の鑑定をめぐる従来の見解を「ひっくり返した」と批判した。

鈴木団長によると、協議では、この問題で激しいやりとりが展開され、弁護団は「今までの審議は一体何だったのか」と検察側に抗議したという。

弁護団の伊藤和子弁護士も、会見で「84歳の奥西さんの命をもてあそんでいるとしか思えない」と非難。
検察側が証拠を完全に開示しないことについて「正義の観点から、すべての証拠を提出すべきだ」と主張した。