日本の食料自給率よ、上がれ! Part3

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941名無しさん@お腹いっぱい。
【断 青沼陽一郎】日本の消費者は大丈夫か? 2008.11.16 02:20

 先日、全国の51の消費者団体が集まって開催している「全国消費者大会」の講師に呼ばれていった。
テーマは食に関するものだった。正直なところ、あまり気乗りがしなかったが、事務局担当者の、消費者
が知識を共有することの重要性を説く熱意に賛同して、数カ月前に引き受けていた。会場には200人を
超す聴衆が集まっていた。関心の高さをうかがわせる。

 ところが、講演開始予定時刻の10分前になって、司会進行役のスタッフが私の元に駆け寄ってきて、
こう言ったのだ。

 「すみません、講師紹介のため、あなたの経歴を教えてください」

 驚く私に、生年月日から始まって、「どんなことを取材しているのか」「著作はどんなものがあるのか」と
訊(き)いてくる。こんな大会運営者が、トレーサビリティー(履歴管理)や情報開示の必要性を説き、
食の安全・安心や偽装問題を語ろうというのだから、目の前が暗くなった。

 その後、パネリストによる討論に移っても、驚かされることばかり。「昨今の食品価格の値上がりは、
サブプライムローン問題によるもの」「自給率の低下は、食の洋食化が影響した」「農業の衰退は国が
補助金を分配しないから」…。そんな世迷い言を平然と口にしては、聴衆をうなずかせている。

 日本の消費者は、決して頭が悪いとは思わない。されど、玉石混交の船頭に惑わされて、誤った方向に
流されてはいないか。自給率の低さと民度が比例するようなことがあってはならない。(ジャーナリスト)

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/081116/sty0811160220000-n1.htm