ゼネコン福田組が5億円所得隠し 小沢夫人の亡父が経営
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100212/dms1002121239004-n2.htm 中堅ゼネコン「福田組」が、関東信越国税局から約5億円の所得隠しを指摘されていたことが12
日、分かった。重加算税などを含めた追徴税額は約2億円とみられる。同社は、民主党の小沢一
郎幹事長の妻の父(故人)が元経営者。東京地検特捜部は小沢氏の政治資金管理団体「陸山
会」の土地購入をめぐる事件で、小沢氏を不起訴処分としたが、今回の所得隠しは「小沢事件を
揺さぶる材料か」といった憶測を呼びそうだ。
関係者によると、同社は“ミニバブル”と呼ばれ都心部など一部の地価が急騰していた2006年
前後に、東京都内のマンション開発会社から首都圏での建設工事を複数受注。開発会社が用地
を買収する際、関連する一部の費用を肩代わりして支払うなどしていたという。
同社はこの費用を経費計上していたが、税務調査の結果、関東信越国税局は実際には「地元
対策費」として使われており、経費として損金算入できないと判断。仮装・隠ぺい行為があったとし
て重加算税の対象と認定したもようだ。
福田組は新潟県が地盤で、「民主党に強い(=人脈を持つ)地場ゼネコン」と評判。小沢氏の
妻、和子氏は創業者一族の出身で、昨年6月末時点で同社の発行済み株式の3.03%を所有す
る大株主だ。同社の福田勝之会長は小沢氏の義弟にあたる。妻の父の元経営者は同郷の田中
角栄元首相と親しく、角栄氏が親代わりとなって、小沢氏と結婚したという。
また、小沢氏の妻は一連の土地購入事件で、東京地検特捜部が事情聴取を検討したこともある
うえ、国税当局は押収資料のブツ読みなどで協力している。