>>18つづき
2001年にフライドチキンを発売し、05年度に6000万本を売り上げるなど先行するファミリーマート。
昨年10月に発売した骨なしの「ファミチキ」をリニューアルしたほか、女性向けの新商品の発売も予定しており、今年度は1億2000万本を目指している。
上田準二社長は「(セブン−イレブンが)われわれのグレードに到達するには時間がかかるだろう」と自信をみせる。
「からあげクン」を20年以上販売するローソンも今月6日にチキンステーキ串、13日にフライドポテト黒コショウ味を相次いで発売するなど品ぞろえの強化を急いでいる。
店内調理はパッケージが不要なことなどでコスト削減が可能で、利益率は「おにぎりなどの3割に対し、5割近い」(業界関係者)という。
調理して売るため、店員がやりがいを感じモチベーションが高まるという効果も期待できる。
これまでコンビニの主役だった弁当の販売が、ハンバーガーチェーンなど他業態との競争で苦戦し、客単価の低下の原因となっているだけに、各社とも店内調理商品での巻き返しを狙っている。(田村龍彦)