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817名無しさん@お腹いっぱい。
米国 死刑再開 反対集会には遺族も…テキサス州刑務所
6月13日13時6分配信 毎日新聞

米国では薬物注射による死刑を合憲とする連邦最高裁判断(4月16日)を受け、5月からジョージア州などで死刑執行が再開された。
執行件数が全米最多のテキサス州ハンツビル刑務所前で今月初めに行われた反対集会には、貧しさから麻薬の密売人に身を落としたり、肉親を殺害されたりした人々が参加。
「死刑で遺族が救われることはない」などと訴えた。【ハンツビル(米テキサス州南部)で小倉孝保】

3日午後。91年に当時27歳の女性と彼女の2歳の息子を殺害した罪に問われた男性死刑囚(40)の処刑を前に、男女4人が刑務所前で死刑反対を訴えていた。

「この国では貧しい者ほど死刑になる。金持ちはいい弁護士を雇えるから死刑になりにくい」

80年代後半から死刑廃止運動に携わってきたアトウッドさん(67)は、米国の死刑の現状をこう説明した。
特に貧しい黒人が死刑になりやすいという。テキサス州の黒人人口は12%だが、死刑囚に占める黒人の割合は約4割。この日執行を待つ死刑囚も黒人だった。

ハタラデさん(43)は底辺の生活を経験している。両親はプエルトリコ出身。貧しさから抜け出すため17歳から約20年間、麻薬売買に手を染め、刑務所を出たり入ったりした。
「当時はいつも拳銃を持ち歩いていた。一歩間違えば自分が死刑囚になっていた」と振り返る。

「国は犯罪者を矯正すべきで命を奪うべきではない」と訴えるのは、ノルウェー出身の女性ウッドさん(29)だ。人権団体「アムネスティ・インターナショナル」のスタッフとして死刑囚を支援し、05年にはテキサス州の死刑囚と結婚。
夫は8月に刑を執行される。
818名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 11:58:22
>>817
つづき
米国ではほとんどの世論調査で5割以上が死刑を支持している。
遺族感情が影響しているとされるが、83年に義弟を殺されたカールソンさん(52)は「死刑で遺族が救われることはない」と言う。

「犯人を死刑にしてほしい」と願った時期もあったが、98年に犯人の処刑に立ち会って認識が変わった。
「恐怖だった。死刑に対し怒りがこみ上げてきた」

午後5時。予定時間の1時間前に突然、手続きの不備から死刑執行延期が決まった。
4人はひとまず喜び合いながらも、ウッドさんは言った。「心の準備を整えていた死刑囚も、犠牲者の遺族にとっても心を乱されたことでしょう」

【ことば】米国の死刑制度
州法で死刑を規定しているのは全米50州中36州。
ほとんどの州は薬物注射で執行してきたが、最高裁が薬物注射の是非について審理することを決めた昨年9月以降、執行を一時停止していた。
テキサス州の執行件数は07年26件(全米で42件)、06年24件(同52件)。