いるま野農協 270人顧客情報 投棄
2006年07月27日
◇職員「配りきれなくなり捨てた」
いるま野農協(本店・入間市)の男性職員(24)が、金融や共済などの取引内容や、出資配当金の通知など約270人分の顧客情報
を記入した書類を坂戸市内の民有地に捨てていたことが26日分かった。今年4月14日、書類が敷地に散乱しているのを土地の所有
者が見つけ、農協支店に届けたという。同農協は「投棄した書類はすべて回収し、外部への流出はなかった」と釈明している。
同農協によると、投棄されていた書類は、共済保険などの顧客の契約状況を過去にさかのぼって記載した「共済フォルダー登録証」
の封書(92戸144人分)と「出資配当金振り込み通知」のシール式圧着はがき(116戸122人分)。
いずれも同農協鶴ケ島支店が昨年発行したもので、顧客の住所や電話番号、生年月日のほか、補償内容や満期など個人情報も記
載されていた。
投げ捨てられていた書類は、3月まで同支店に勤務していた男性職員が保有。同職員はこれらの書類を戸別訪問して顧客に配布す
る業務を担当していたが、4月1日付で別の支店に異動している。投棄した理由について、職員は「(前支店時代に)配りきれなくなり、
扱いに困って捨てた」などと説明しているという。
発覚後、同農協は同職員に対し、勤務停止10日間の懲戒処分を科した。
同農協の斉藤満企画部長は「顧客の皆さんにおわびしたい。再発防止のため、書類の配布は原則郵送に切り替えた。こうしたことが
二度と起きないよう、今後は文書管理と法令順守を周知徹底していく」と話している。
【ソース】
ttp://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000607270001