ピンポ〜ン
俺=ヒロシ「あれ?今チャイム鳴ったか?めんどくさいや寝ちまおう」
ダダダ、ガチャリ(扉が開く音)
俺「なっ!なんだ!?」
里沙「遊びに来たよ〜なんだ寝てたの?」
俺「なんだおまえか…って人の家に勝手に入ってくんなよ」
「それより、オヤジやお袋はどうしたんだろ」
里沙「誰もいなかったよ、玄関開いてたから勝手に入ってきちゃった」
俺「(おいおいクソ親父玄関開けっぱなしで、でかけるなよなあ)
俺「おまえなに勝手に入ってきてんの?いま気持ち良く寝てたのに…」
里沙「ゴメン×2で、遊ぼうよ」
俺「俺は眠たいんだよお、遊ぶなら勝手にゲームでもして遊んどけよ」
里沙「うん、じゃあそうするよ」
俺「(まったく、なんで遊びに来るかなあ)」
ヒロシ布団の隙間からゲームで遊んでる里沙を覗く
俺「(…それにしても、しばらく見ないうちに大きくなったなあ)」
俺「(もう好きな男とかいるのかなあ・・・まあどうでもいいや寝よう寝よう)」
それから3時間後
俺「ふわあ、良く寝た」
里沙「あ!起きた」
俺「あれ、おまえまだいたのか」
俺「ずっとゲームしてたんか?」
里沙「うん」
俺「もうそれだけやったら飽きるだろ。勝手に帰ればいいのに」
里沙「だって…」
俺「だって何よ?」
里沙「お兄ちゃんと一緒にゲームしたかったんだもん…」
俺「…そうか、わかったよ。一緒にゲームしよ」
里沙「うん!!」
里沙「お兄ちゃんのど乾いちゃった」
俺「ちょっと待ってろ」
俺はちょっとしたイタズラのつもりで
氷を入れたグラスにオレンジの缶チューハイを注いだ
俺「はい」
里沙「ありがと」
里沙は画面を見たまま答えた
そしてグラスを取るとゴクゴクとのどを鳴らして飲んだ
里沙「おいしーい」
俺としては「マズイ!何これ」といわれると思っていたので
逆に少し心配になってきた
里沙「お兄ちゃんこのへや暑いね」
俺「そう?エアコンかけるか」
里沙「汗かいてきちゃった…」
そういって里沙は薄手のセーターを脱ぎだした…
里沙「あっつい…」
なおも里沙はゴクゴクチューハイを飲んだ
今さら酒飲ましたなんていえない…
急に罪悪感にとらわれてきた
俺「里沙、水飲むか、水」
里沙「いらないよ、ジュースあるもん」
里沙はおトイレ借して、と少しフラつきながら
部屋を出て行った
マズイ…今家族が帰ってきたら里沙に酒飲ましたと
こっぴどく怒られるだろう
しかしこのまま帰して里沙の親にバレたらもっと大事だ…
そうしてるうちに里沙が部屋に戻ってきた
そしてそのまま俺の寝ていたベッドに横になった…
俺「どうした!気分でも悪いのか(白々しい;)」
里沙「うん…カラダが熱くって少し眩暈がするの」
俺「ちょっと待ってろ」
俺は急いで台所に行きアイスノンとポカリスエットを
持って部屋に戻った
そして里沙の小さな額にアイスノンをのせ、ポカリの
ペットボトルのふたを取って飲ませてやった
里沙「気持ちいい…」
里沙はそのまま目を閉じ微かな寝息をたて始めた
しめた…このまま少し寝て回復してくれれば…
俺は里沙を起こさないようにチューハイの入った
グラスを片付けた
そして服のまま寝ている里沙にタオルケットを
かけようとしたその時、里沙はふいにいった
里沙「お兄ちゃん、里沙にお酒飲ませたの?」
俺「エッ」
里沙「里沙にお酒を飲ましたんでしょう」
俺は全身の血が逆流する感覚を覚えた
もうダメだ…これで俺の親にも里沙の親にも怒られる…
それになにより里沙に…
しかし頭を抱えている俺に里沙は意外な言葉をかけた
里沙「ひと口飲んでわかったの…でも飲んじゃった…」
俺「なんで…」
里沙「酔っ払ってみたかったの…お兄ちゃんの前で…」
気がつくと俺の手首は里沙の小さな手に握られていた
その指はすぐに振りほどけそうなほど細かったが
それを許さない不思議な力があった
里沙「お兄ちゃん私にエッチなことしようとしたんでしょ?」
眼を閉じたままかすれた声でいった
俺は里沙をどうかしようとしてたのだろうか…
里沙「違うの?ただの悪戯?」
里沙は始めて目を開いた 不安が浮かんでいた
里沙「そっか…そうだよね…バカみたい、あたし…」
俺の手を握る力が弱まった
里沙は少し笑ったように見えた
伏せた睫毛が僅かに光った
その涙、体温、吐息、そしてTシャツから浮かぶ
薄いふくらみ、キュロットから伸びた白い脛…
それらを一瞬に感じ取り俺の中で何かがはずれたような気がした
俺は両手で里沙の肩を抱いた
里沙は一瞬目を見開きそして閉じた
余りの肩の小ささに俺は一瞬我に帰った
(こんな…小学生みたいな子を俺は…)
しかし俺の両腕を持つ里沙の手に力が加わった
俺の頭の中に再び渦が廻った
俺は両手で抱える様に里沙を抱きしめた
小さな頃から成長を見続けてきた里沙と
今ぴたりと身体を合わせている
俺は力を入れすぎて里沙を壊さないように
気をつけながらその髪の匂いを嗅いだ
汗とシャンプーの他に別の香りがする
里沙の、里沙そのものの匂いだ
俺はいつまでもこうして里沙の匂いを
嗅いでいたかった
しかし里沙は俺を促すかの様にその細い腕を
俺の首に巻きつけた…
俺は身体を起こすと目を瞑ったままの
里沙の顔を掌で包んだ
里沙は一度目を開け暖かい眼差しで俺を
見るとまた目を閉じた
すると里沙の表情の中にさっきまでの緊張や
不安と一緒に微かな愉楽の表情が加わった
俺はそれを見て軽い驚きを感じた
里沙の少女の中に成熟した女がいる…
里沙よりずっと年上のはずの俺はもう余裕を失っていた
そして里沙の桜色の唇にキスをした
里沙は驚かなかった
最初はすぐ離れてもう一度永く口づけた
里沙は唇を閉じたままだったが苦しくなったのか
少しだけ開いた
俺は舌先をノックするように伸ばした
2、3度繰り返すとやがて里沙は受け入れてくれ
俺の舌は里沙の口内に入った
そしてシロップ漬けの洋梨のような舌の感覚を味わった
やがて里沙の舌も俺の口内に入ってきてくれた…
俺と里沙の唾液が混ざり合った
胸から里沙の激しい鼓動が直接伝わってくる
俺の鼓動も里沙の胸に伝わっているだろう
俺たちは互いに唾液を嚥下した
それは麻薬のように神経を興奮させた
うっ、うっ、と里沙は苦しげに呼吸した
俺は唇を口からゆっくりとずらしていった
あごからのどに降りていき、里沙の喉元に吸い付いた
「ハァーッ、ハァーッ」
ようやく口元が自由になった里沙が肩で息をした
俺はさらに喉から胸元に唇を移動させた
里沙の清潔な汗の匂いを感じた
俺の左手が里沙のショッキングピンクの
Tシャツの上を滑りある膨らみを感じて止まった
左手は最初膨らみを押さえては離しやがて規則的に円を描いた
俺は左手を動かしながら右頬をもう片方の膨らみに当てた
すると俺は興奮とともに妙な安堵感を覚えた
里沙は左手でおれの髪をくしゃくしゃと撫でていた…