11月22日日本農業新聞より
原因究明しやすく OIEアジア太平洋地域事務所・小澤義博顧問
BSE感染の源である汚染飼料の流通ルートが、これまで以上に追跡しやすくなる。
感染原因の白黒を、今こそはっきりさせるべきだ。今回、初発牛と同様に北海道の
牛で、月齢もほぼ同じ。しかも移動の経歴がない。汚染飼料のルートが共通してい
る可能性もあり、飼料の出所を絞り込みやすいはずだ。
今後もBSEが発生する可能性はあるが、食肉処理場の検査で肉の安全性には問題
ない。
5,6歳以上の牛が発症しやすいのは確かで、今後も廃用牛で発症する可能性は他の肉
牛以上に高い。廃用牛を食肉として利用し続けるためには、EUのように発症牛を
廃棄するだけで、全体の安全性を保証できる流通システムの確立が肝心だ。