米マイクロソフトはブラウザ次期バージョン「Internet Explorer(IE)8」に、
「足跡」を残すことなくインターネットを閲覧できる機能を搭載する。
マイクロソフトをはじめ、ネット広告を販売している各社はユーザの
ネット閲覧に関する情報を収集し、それをもとにどのような広告を表示するかを決めている。
しかしマイクロソフトが27日に公開したIE 8のテスト(ベータ)版は
「インプライベート・ブラウジング(私的閲覧の意)」という機能を搭載。このモードを選ぶと、
ユーザが閲覧したウェブサイトの履歴がコンピュータに残らなくなる。
履歴のほか、サイトを閲覧するとユーザのコンピュータに保存される「クッキー」という
情報ファイルや、インターネット一時ファイルなどの「足跡」も、このモードの対照となる。
さらに、関係ないコンテンツがウェブサイトに表示されるのを防ぐ「インプライベート・ブロッキング」
というモードも提供。例えばニュースサイトで特定企業が提供する株価情報と、
別の企業が提供する天気予報が表示され、そうした企業がユーザのネット閲覧に関する
情報を収集している場合があるが、インプライベート・ブロッキングの機能を
有効にするとこうした情報が表示されなくなり、自分の情報が収集されることもなくなる。
ユーザはコンテンツ表示やユーザ情報収集をしている企業の一覧を参照し、
リンクをクリックして詳しい情報を得たうえで、コンテンツ表示を
許可するかどうかを決定できる。
インプライベート・ブロッキングのモードでは一部の広告表示を防ぐことも可能。
ただし広告全般を遮断する設計にはなっていない。
IE 8の正式版がいつ登場するかは不明だが、今回のテスト版は一般ユーザにも
試用してもらえるものだとマイクロソフトは話している。
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http://www.cnn.co.jp/business/CNN200808280031.html