盗難上履き、ネット販売?

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1名無しさん@お腹いっぱい。
盗難上履き、ネット販売? 15小学校、652足被害

 名古屋市北東部や周辺の小学校から、上履きが大量に持ち去られる奇怪な盗難事件が相次いでいる。被害は今年に入って16件、計652足に上る。捜査している愛知県警捜査3課と名東署などは「犯行の目的が分からない」と犯人像の絞り込みに難航していたが、20日までに、インターネット上に使用中の上履きを売買する複数のホームページが開設されているのを確認した。ページ上では小学生の上履きが1足数千円で取引されており、同課などはこうした流通ルートに関心を持ち、事件の解明を進めている。

■被害は今年2月から

 最初の盗難事件は今年2月2日。同市守山区の鳥羽見小学校で21足が盗まれた。その後も同区と隣接する名東区や北区など、同市北東部を中心とする小学校14校で被害が出ている。

 同課などによると、発生時間はいずれも午後4時ごろ〜翌日午前8時ごろ。昇降口のかぎが壊された形跡はなく、児童が帰宅し施錠されるまでか、開錠され児童が登校するまでのわずかな間を狙ったとみられる。被害者は高学年に集中し、男女の区別はない。過去に例を見ない犯行形態に、同課などは「変質的なマニア」か「単純ないたずら」かと頭を抱えた。

■ネットで販売、プレミア上履きも

 こうした中、インターネット上に「上履き情報」を集めたホームページが昨年以降、相次いで開設されているのを確認。ページ上では取引の仲介や「上履き市場」での人気製品などの情報を掲載している。買い取り価格は男女問わず1足1000円前後。地域限定販売や販売中止になった上履きには“プレミア”がつき、取引価格が1万円近いものもある。

 用途については明言されていないが、性的な愛好性をうかがわせる表現もみられ、「サイズは17センチ〜24センチ」「ひもや留め金がない」など具体的な買い取り条件が示されるケースもある。

 こうした市場が事件に関係しているかは現段階では不明だが、同課などは「関係があるとすれば、これまでの捜査の常識を超えた犯人像も想定しなければ」と話している。

 同様の事件としては、大阪府寝屋川市の私立女子高校で9月9日、上履き439足が盗まれている。

■強まるフェチ的傾向−−宮台真司・東京都立大助教授(社会学専攻)の話

 女子高生の使用済みの制服や下着を性的対象とするのと同様、使用済みの上履きを対象とするフェチシズムが購入者の動機だ。1990年代に話題になったブルセラブームや盗撮事件の続発にみるように、男性のフェチ的傾向が高まっている。メディアを通じて性的欲望を満たす期間が長期化して、生身のコミュニケーションで相手を見いだせないタイプの性的し好が固定しがちになったからだ。使用済みの上履きは、下着ほど供給がなく、制服ほど需要がないために、街の専門店でもあまり見かけない。いきおい、匿名性が高いとされるインターネットで取引されるようになったのだろう。