21世紀は上戸彩でいこうぞね Part179

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345CCI
「デジタル放送の電波には国際標準のCCI(Copy Control Information)
というコピー制御信号が含まれています。
CCIは2ビットの信号ですので、4つの状態を表せます(別表参照)。
『これ以上コピー禁止』は録画機器用なので、放送では残り3つの状態、
『制約なしにコピー可』『1世代のみコピー可』『コピー禁止』を指定できます。
デジタル放送に関する規格策定を行っているARIBの放送運用規定によって、
地上デジタルなどの無料番組は『コピー可』と『1世代のみコピー可』が選べると
規定されていて、現在のデジタル放送は『1世代のみコピー可』のフラグ
(識別子)が立っています。これが現状のコピーワンスです」(田胡氏)


サービス形態  CCI信号 コンテント利用記述子
制約なしに
コピー可 1世代のみ
コピー可 コピー禁止 個数制限
コピー可  出力保護
(EPN) 
ペイ・パー・ビュー(PPV) ○ ○ ○ ○ ○
月極などの有料放送 ○ ○ × ○ ○
コンテンツ保護を伴う
無料番組 ○ ○ × ○ ○
上記以外 ○ × × × ×
                                 
●放送形態によるコピー制御信号「CCI(Copy Control Information)」の利用方法の違い
                                   
 「さらにデジタル放送波では、CCIとは別のエリアに『コンテント利用記述子』という制御信号
を書き込めます。ここには将来の拡張のためにリザーブされたエリアがあって、32ビット以上の
余地を持っていますが、拡張エリアであるため現在は使われていません。
                                    
 最終的にARIBで決定されるまでは未定ですが、JEITAの技術検討チームでは、
この拡張エリアを利用して今回のコピーワンス見直しを実現可能で、それが最適な方法である、
と解釈しています。
コンテント利用記述子に『コピー回数制限あり』の拡張フラグを新たに割り当てることで、
9+1回までコピー可能にしようというアイデアです。
放送波にCCIの『1世代のみコピー可』とともに、コンテント利用記述子の『コピー回数制限あり』
のフラグが立っていれば、HDDにCOG状態で記録して9+1回までコピー可能にしよう、という案です。
                                      
 といっても、すべての放送を強制的にコピー9+1回可能にするわけではなくて、
WOWOWのような有料放送は、従来のコピーワンスも選択できるように配慮しています。
この場合はCCIだけで、回数制限の識別フラグはオフになり、従来のコピーワンスとして扱われます。
                           
 コピー回数制限の識別はフラグのオン・オフだけで、コピー回数の情報は放送波には乗せず
、レコーダーなど機器側の『カウンター』機能で管理することになるでしょう。