ここで項羽は軍隊に向かって叫ぶ。
「皆、よく聞け!
退く道はもはや絶たれた。
あとは進むしかない。
我々には三日分の食料しか残ってない。
我と共に生き、我と共に死ね」
と宣言するや、先頭を切って敵陣に突入する。
全員 死兵と化した軍は、倍する敵兵を破り大勝利する。
これが後に諺ともなる
「背水の陣」
である。
秦の最強軍を撃破した項羽の手に、天下は転がり落ちたかに見えた。
しかし、楚の別働隊として劉邦軍も動いていた。
彼は、軍師の張良の進言を聞き、
徹底的に戦を避けて回り道をしながら洛陽に近づく。
項羽の大勝利により劉邦軍の存在を皆が忘れ去っていたのも、劉邦軍に幸いする。
結局、足止めを食らった項羽軍より かなり早く、劉邦軍は洛陽の関門「函谷関」に到達する。
そして、洛陽に向けて降伏の使者を(軍の作法として)送るが、
それが腐敗していた秦帝国に波紋を呼び、二代皇帝の殺害にまで発展する。
これによって、劉邦軍は ほとんど何もせず 洛陽を陥し、レースには勝利した。
洛陽に入った劉邦は、金銀財宝や美女には手をつけず、
降伏してきた三代目皇帝を許し、複雑化した法律を3つだけにする。
これにより後々まで、洛陽での劉邦人気は不動のものとなる。
しかし、面白くないのが項羽。
そうであろう、劉邦がすんなり洛陽に入れたのも項羽が主力軍を引きつけていたためだし、何より項羽の軍は 劉邦の十倍に近い。
そして、劉邦軍は函谷関を閉ざし、項羽軍を締め出す構えをみせた。
これに激怒した項羽は、総攻撃を決意する。
そして総攻撃の前日、劉邦軍の軍師 張良に恩のある項羽軍の項伯が、張良に忠告しにくる。
明日、総攻撃があるので、劉邦を捨てて逃げなさい、。と。
しかし、張良は拒否。
替わりに項羽に弁解の席を設けてくれるように頼み込む。
かくして、古文の漢文でも有名な「鴻門の会」が開かれる事になる。
項羽軍の軍師 氾ゾウは思う。
洛陽に入って前皇帝を恩赦し、財宝にも劉邦は手をつけなかった。
これは 明らかに天下の意志がある。
そして、いくら項羽軍が敵軍を引きつけていたといい、無戦闘で洛陽を乗っ取った手際は賞賛に値する。
氾ゾウは決意する。
「劉邦、討つべし」
そして、鴻門の会が始まり、劉邦は赤子のように泣き出し怖がった。
項羽は、「なんだ、この程度の小男か………」
と劉邦を軽蔑し安心する。
しかし、その様子を見た氾ゾウは、ますます劉邦に脅威を感じる。
かくして宴が始まった。
氾ゾウは「ケツ」(中国の楽器、決断を促す時に用いる)を鳴らし、劉邦を討つように項羽に促す。
しかし、項羽は無関心。
勝手にしろ、という感じだろう。
氾ゾウは剣舞の舞に乗じて、劉邦を討とうと試みる。
しかし、そこに張良が名乗り出、こちらも舞を一さしと言って、巧みな舞で劉邦を守る。
しかし、長くは保たない。
劉邦、絶対絶命か?………
と思われた時、劉邦のボディーガード役のハンカイが陣営に突入する。
これは鴻門の会 最大の見せ場なので、原文に近い感じで書きます。
ハンカイ、護衛を盾で突き飛ばし、幕下に乱入した。
騒然とする幕内を無視し、項羽に向かって大音声で叫ぶ。
「項王を私は今まで尊敬してまいった。
しかし、項王はあれか、所詮は始皇帝と同じ虎狼の心をお持ちか?」
「我が君は、財宝にも美女にも手をつけず、ずっと項王を待っておった。
この忠臣を、謀反の者として処罰すると言うなら、天下の臣は、項王には従いもうさん!」
と。
もともと、そういう男が大好きな項羽。
「壮士だ。彼は壮士だ………
劉邦殿は良い配下をお持ちですな。」
と、同情する。
氾ゾウは驚嘆する。
劉邦は命懸けで配下に従われている。
しかし、我が項羽は………
氾ゾウは しきりに劉邦 殺害を促すが、項羽はもう聞く耳を持たなかった。
その後、劉邦は用を足す、と言って会議を脱出、代わりに張良が無事に会を納めた。
氾ゾウは、項羽より褒美として宝物を授かるが、
それを叩き壊し、
「儒子ともに計るに足らず」
(項羽がガキすぎて、どうしようもない)
と天を見上げ嘆息する。
ここに鴻門の会は終わり、洛陽を支配した項羽は、大略奪を開始する。
始皇帝が この世の贅をつくして建てた大奥の館「阿房宮」は、10日にわたって燃え続けたという。
許された前皇帝も処罰。
秦の恨みは ここに極まる。
そして、洛陽一番乗りの劉邦は、漢中という絶境に飛ばされ、秦帝国は滅亡した。
軍師 氾ゾウは、洛陽は要所にして要害の地ゆえ、ここに都を置くように進言する。
それに対する項羽の答えをそのまま書くと、
「ここにいて故郷に帰らないのは、夜に錦を着て歩くに等しい」
故郷に凱旋してこそ 意味があるのだ、と。
氾ゾウ絶句。
ここまで子供か………と。
以後、項羽は反乱軍の鎮圧に労力を費やし、劉邦の事など忘れてしまう。
一方、劉邦も絶望していた。
こんな辺境に押し込まれて、これ以後 何があろう、劉邦軍は荒れていく………
ある夜、唯一の交通路である橋が焼き払われたという。
劉邦は もちろん その者を断罪に処そうとした。
しかし、劉邦の付き人の夏侯嬰が その者の面魂を見て、驚いていう。
「殿が、この漢中を治めるだけをお望みなら、私どもでも十分でしょう。
しかし、未だに天下に望みがおありなら、この者を処罰してはなりません。」
彼こそは、後に国士無双と言われ、史記の作者 司馬遷も 第一等の将軍と認めた 韓信であった。
>>949 師匠。お忙しい中、時間を割いて頂き誠にありがとうございますm(__)m
しかし、低脳の私には少々話が難しいです。
それでは次回講座も楽しみにお待ちしております。
洛陽の民は 劉邦軍が帰ってくるのを待っていたわけだな。
韓信は、初戦の洛陽攻めで圧勝。
以後、洛陽は最後まで劉邦を支え続ける。
勢いにのった劉邦軍は、項羽の留守を襲撃して快勝。
60万の軍隊となる。
が、この事を知った項羽が神速をもって劉邦軍を奇襲。
わずか数万の軍に劉邦軍60万は、鳥の群れのように散り散りになる。
まさに烏合の衆だった。
ここで韓信は項羽の強さを まざまざと見せつけられ、
項羽のいない場所で領土を広げる方針を立てる。
劉邦軍は御者の夏侯嬰だけ連れて逃げ延びる。
ここで有名な子供を捨てて、馬車を軽くしようとするエピソードが………
田舎の農村に逃れていた劉邦は、なんとか立て直していた韓信の軍を乗っ取る。
なんとか持ち直した劉邦だが、項羽との力関係は変わらなかった。
この時期もったのも、劉邦を信じて補給し続けた洛陽の民のお蔭と言えよう。
しかし、形勢が変わったのは、北で韓信が連戦連勝で 2大国を下し、
項羽軍と劉邦軍に並びうる勢力になったことだ。
さすがの項羽も無視できなかったが、自分が一番だと信じる項羽の韓信への評価は小さかった。
一方 劉邦は、韓信が勝手に王を名乗っても気にせず、もっと上の称号にしろ、と言った。
そして劉邦軍と項羽軍は、渓谷を挟んで対峙すること 何ヶ月、故郷から離れていた項羽軍は停戦の上、
とうとう撤退を余儀なくされる。
ここで、張良は劉邦に言う。
「我が殿、これが最大のチャンスですぞ?」
もはや項羽軍は、劉邦軍の計略によって軍師 氾ゾウも陣にはいなく、ボロボロであった。
楚へ撤退する項羽軍の後を劉邦軍が追いかける。
この事を知った項羽の怒りは凄まじく、何千人もの兵が 思わず ひざまづいた、という。
そして静観していた北の大軍、韓信軍も動く。
韓信を総大将として、項羽と対決した。
ここで項羽は、韓信の計略に振り回され、多くの損害を出し、ガイ下の城に逃れる。
籠城する項羽軍 数万、包囲する劉邦軍 百万であった。
ここで漢楚の戦い 最大のクライマックスが訪れる。
しかし、未だ項羽軍は強い。
劉邦軍は項羽軍が休む夜に、一斉に楚の歌を合唱する。
これには さすがの項羽も 手から杯を落とし、嘆息する。
我が故郷さえも劉邦軍に下ったか………
と。
覚悟を決めた項羽は、妻の虞美人を呼んで 歌を歌う。
気は大地を覆い、力は山をも動かした。
しかし、今は上手く逝かず、愛馬のスイでさえ進んでくれない。
スイ逝かず、
そんな私は、愛する虞を どうすれば良いのか……?
その夜に虞美人は自決。
項羽は最後の戦いに赴く。
項羽は、
「私は故郷の楚を出てから、ほとんど戦で負けたことはない。
今、負けたのは 劉邦に負けたのではなく、天が私を滅ぼすのだ」
「そして、それを証明する」
と言うや、夜明け前に劉邦軍に奇襲突撃、
わすか数十の兵で 劉邦軍 百万の中を突破する。
そして項羽が自軍を確認したら、僅か両翼を失ったのみ。
と、司馬遷は熱っぽく書いている。
そして、ほとんど数騎に減った項羽は、ついに長江へとたどり着いた。
長江を渡れば、故郷である。
早くお乗りください。という船頭に向かって項羽は言い放つ。
「若年の頃より故郷の長老たちに若者たちを任され、戦を続けてきた。
戦って戦い続けて、生き残った兵は もういない。
このまま帰ったなら、私は故郷の者達に申し訳がたたない。
そんな私が、故郷の者達に どんな顔を合わせたらよいか?
私には、この河は渡れない。」
そして追いついてきた兵に故郷の者がいるのを認め、
「お前は江南から付き従ってきた者だな。
この項羽の首を手柄にするがよい。」
そして笑って首を取らせた。
ここに激情のままに生きた 項羽の生涯は幕を閉じる。
師匠。スレ違いなので私は今日で立ち去ります。
ではお元気で
イカ釣り漁船だか、原価屋だかって人の●コテって所以が分かった綺ガス。
一応、きいこもここチェックしてるだよな。
ここはさすがにチェックしてねーだろw
でも本スレを見たことあるのは事実
>>970 嘘だよ、帰ってきてくれ。
ここは きいタンの下ネタ話しスレだったな。
(>。<)ε`)<きいタン、チュウチュウ。
………やぶへび………
>>974 帰ってきましたよー
師匠の言うとおり、ここはきぃこのアンチ及び下ネタ専用だお
なのでばんばん下ネタお願いしますお
976 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 22:38:25 ID:saGE19QYO
問屋はいつも頻繁にカキしてるね。
今何してんの?
977 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 22:39:12 ID:saGE19QYO
問屋はいつも頻繁にカキしてるね。
今何してんの?
大学生?
978 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 23:38:02 ID:HZFxKNcOO
次すれは
【アンチ】北乃きいPART2
でおK?
980 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 23:56:54 ID:HZFxKNcOO
【アンチ】北乃きいPART2【シモ】
でおK?
いやらしくて、えっちでスケベなスレタイのが、きいこは内心喜ぶと思う。
だって17歳ってお年頃は、異性やそっち系ネタも興味深々のはず。
もちろん、今北アンチなんて大喜びでブクマもんだろうな。
きい子の軍師。
【きい子を語るには】北乃きい 2【まず下ネタから】
早速、シモいきます。
きい子は、イイ匂いするお。
乳首もピンク(笑)
次スレは期待できそうだぁ〜(*^^*)
アンチも問屋もがんがれぇ〜(゜∀゜)!!!
>>988 アンチにすんなっちゅうの(笑)
黄色はきい子の色。
990 :
???:2008/05/07(水) 07:22:31 ID:4YcmTjBmO
>>984 勝手にやってろ
キモヲタニート
現実みろ
こういう人って人間関係に悩んでるんだよね
だからここで発散させるわけだ
そうだろ?問屋?
991 :
???:2008/05/07(水) 07:23:20 ID:4YcmTjBmO
答えろ
992 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 07:57:48 ID:vKYoF2Sd0
ププン
酢
嗅いでみたい ^^
北
乃
き
1000 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/07(水) 13:32:30 ID:cm76VCVMO
やっぱりきいたんが好き
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。