高橋マリ子@クローバ畑でつかまえて Chapter19

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948名無しさん@お腹いっぱい。
非常に関連したことを言わせてもらいますと――今年は皇紀2668年です。
日本皇室の始まりから2668年です。それほど根拠はありません。
日本書紀の暦法から遡ってみたらそうなったんです。

対して、旧約聖書の最初期文書「創世記(林檎譚)」の成立年代は
バビロン捕囚期、一番古くて紀元前597年、今から2605年前です。

日本皇室とユダヤ(林檎教)の古さを比較するとなれば、そのへんになります。
でも、そもそも皇統の古さと古典文献の成立を比較することに無理があります。
皇統の系譜でしかない記紀の古さと古典文献である旧約聖書の古さを比べてもあまり意味がないし、
じゃあ日本の皇統とユダヤの王統を比較すればって、ユダヤに日本のような一貫した血統はない。

そもそも西暦自体が、聖書の記述に則っていて、記紀の暦法は中国の干支である。
>>945-946みたいな紀元後ならまだしも、紀元前の人事まで計るとなるとどうにも。

始めから同じ土俵で勝負していない。比較したり関連性を見つけたりする以前の問題。
にも関わらず古さを比べると言うのなら結局こうなるんだということ。2668年と2605年。

初期の天皇の寿命が異常に長かったり、疑わしい系譜もかなり盛り込まれてる(継体天皇とか)。
でもそれは旧約聖書初期の人間(アダムとか)の寿命の長さや、系譜のいかがわしさも同じこと。
旧約聖書の記述を定立しないなら、記紀の記述の信頼性も極めて低くなるが、もしもあえて
旧約聖書の記述を定立するなら、記紀の記述の信頼性も定立されて、すると自動的に
天皇家の成立が旧約聖書の成立よりも古くなる。歴史宗教的価値観の相対性理論。

歴史と宗教的価値観を混同するべきでないというのなら、それこそこっちは
縄文土器を出してきたっていいわけだ。古代エジプトよりも3倍近く古いことが確定している。
あえてそれをしないのは、あくまで歴史と宗教的価値観を同一視しようとするユダヤの
慣習に則っている。ユダヤ人に言わせれば、旧約聖書は3000年以上前に書かれただの、
ユダヤは5000年以上の歴史を持つだのってことになるが、それはそっち側の宗教的価値観
の問題。こっちから言わせてもらえば、血統も保全してないような宗教集団の出自を
宗教典籍の古さ以外で計るのなんて片腹痛いにも程がある、林檎譚成立の2605年前で上等。
対するこちらは皇統である。精一杯本当に保全してきた血統である。最低でも1500年程度、
最高で2668年男系の血統を護ってきたというのがこちら側の歴史宗教的価値である。
本質的に相対的な歴史宗教的価値観を普遍的な目で見ようとしても意味がない。
ただこちらはこちらの都合で、ユダヤを一番新しめに見て、日本を一番古めに見る。
そしたらユダヤよりも日本のほうが古かった。2668−2605=63年。それだけで十分。
五経やヴェーダ、アヴェスターなどには遠く及ばないどんぐりの背比べ。

重ね重ね、お年寄りは大切に。