高橋マリ子@クローバ畑でつかまえて Chapter19
ヌードとか売春とか青姦とか同性愛とか麻薬とか安楽死とか、
旗色が赤白青トリコロールの国はエグいものを正当化するのが好きだで。
フランスにオランダはもちろん、イギリスやアメリカも。
他にも結構あるが、長いこと強大な象徴として使い込んでるのは
特に仏蘭英米の四ヶ国のよう。特に古いのがオランダで、
フランス国旗やニューヨーク市旗もオランダ国旗が基。
赤白青トリコロールの色彩論的な本質を如実に示してるのも
やっぱりオランダだと思う。際どいことが好きなだけでなく、
それを正当化したがる。オブラートに包んでおけばよいものまで
いちいち積極的に“啓蒙”しようとする。
全ての赤白青トリコロールの国が行き着く先はオランダといっても過言ではない。
フランスもイギリスもアメリカも、北朝鮮も。色を欲張る者どもの終着点。
青がね、国としての完成度を低めるんさね。
決して悪い色じゃない。精緻さを示す素晴らしい色。
ただ、理想によって現実を蔑ろにする意味合いがなきにしもあらず。
ギリシャもフィンランドも素晴らしい。
それにイスラエルも影響力だけはある。(国旗が青と白)
でも実際のところ、どれも小国さ。点数稼ぎばかりに特化した。
全体利益を考えるなら、どうしても赤を入れる必要がある。
共産主義が赤を重視したのにもそういった意味合いがある。
それが却って理想を完全否定した現実主義につながった。
バランスをとって、赤も青も使いますか?
原色同士だとぶつかり合うので白も入れて、トリコロールに。
完璧を期した色彩配分、これでもう間違いなし。
そうして出来上がる「間違いなし」というドグマ、ファンダメンタリズム。
世界中で叶えるべき理想的現実、現実的理想を
自国だけで叶えようとする抜け駆け。
ひるがえって、日章旗、旭日旗を鑑みてみる。
これは決して、理想的な意味合いの旗ではない。
青がどこにもない。タイやインドのように藍すら使わない。
かといって現実を意味する赤も旗の中心に丸く収まっている。
韓国人などはこれを「血の付いたナプキン」などと揶揄する。
自称愛国者などは躍起になって反発するが、日章旗の
原案者とも呼べる聖徳太子からして、冠位十二階の中で
赤を青よりも劣位の色としていて、青の入った太極旗のほうが
日章旗よりも優位であるという口実をわざわざ握らせている。
出自からして、日章旗や旭日旗は優勢な旗ではないのである。
むしろ自分たちのほうからへりくだることにより、世界全体の
利益を国益以上に優先することに特化されているとすらいえる。
ギリシャやフィンランド、イスラエルのような世界の裏側の国々
とすらも全体利益を共有することを潜在的に目指しているのだ。