長澤まさみさんとは、昨年、
「広島・昭和20年8月6日」というドラマに出演していただいたのに続き、
今回の映画で2回目のお仕事になります。
僕個人は、2年前に「深呼吸の必要」という映画を観て、
彼女に注目したんです。
その映画も今回と同じく沖縄が舞台だったんですが、
ひどく内向的な少女の役で、
ほとんど台詞がないんですよね。
なのに彼女の存在感はとても印象的だった。
今はハタチ前後の女優さんって、
本当に豊作なんですよ。
その中で長澤まさみが際立っている点は、
どんな設定や役にも対応できる振り幅の広さだと思うんです。
「ラフ」のような現代物にも、
「広島」のような昭和を舞台にしたドラマにも、
都会にも田舎にもハマる。
“どんな場所にもなじむ”という不思議な才能を持っているのは、
多分、長澤さんだけだと思う。