高橋マリ子@クローバ畑でつかまえて Chapter17
人生っていう風船はやはり有限だ 萎んで行く限りは
何度もふくらませることができるからこそ無限だ
分娩台で泣いてる小さな行方不明だった魂が誰かの夢を続けた
フルメタルじゃない 生身の震えたメンタル フラッシュバックする幻覚 血管中連鎖する
出し抜いて免罪符をGETしようとあてなく手さぐりの目隠しで快楽をレンタルする
低価格でエゴを買い取って天高く積み上げて成り立つ灰色のテーマパーク
エキストラの息すらもしないプラスチックやアスファルトはオレ達よりも長く生きるだろう
旅立つものよ あなたは永遠に若い 時空をまたぎ 声も顔も何も変わらない
最期ににどんな光が見えて何を想ったかオレにはまだ分からない オレはまだ若い
失った時間の亡霊がいつも付き纏う 前に進むために酸素と音を注ぎ足そう
スピーカーとツイーターを未来の住み処と決めて 街角に生きた証拠を振りまこう
知識が無意識にノート上に降りしきる 始まりの前に終わりがあるって説を信じる
真実には必ず続きがある 現実には別れるのを覚悟の上でオレたちは出会う
名残惜しさは見方をかえれば温かい 旅立つ者を忘劫の彼方には決して渡さない
何もなかったような時の狭間に 理由はどうであれ残った方は大事に生きていかなくちゃならない
まるで今は光ってるのに すでに全て消えてしまって存在しなくなった星のように
人知れずひとり2000の片隅でひっそり 何十年間かの思い出を残し 幕を降ろし
透き通り 肉体を離れた旅立つ者の心に せめて安らかさが訪れてることを祈る
オレやみんなの記憶の懐でオレたちは一つ 時は止まったままだ ずっとここにいろ