高橋マリ子＠クローバ畑でつかまえて Chapter16

創作意欲が僕のか細い首をつなげている。
まだ言葉がある、
まだ行動の余地がある、
可能性が僕を追い詰めて、
その先にあるかないかわからないような
希望の光源への“獣道”を差し示す。

僕に“獣”になれと？

それは随分な相談だ。
僕に暴力の行使は認められていない。
しかし猟友会の猟銃にはそれが認められている。

この差別を何とする？

「クマ」なんて結局は君らにとって、
いじめ倒すだけのｸﾏｰｸﾏｰｸﾏｰなくせに。
（「ｸﾏｰ」＝放送禁止用語）

ｸﾏｰ･･･

マリ子はただ愛によってのみ生かされる。

愛を尽くしたそれなりの意思表示に包み込まれ、
彼女は魔女お手製の毒リンゴにいざなわれて
永遠の眠りにつき、そしてまたよみがえる。

マリ子は愛によって目を覚ます。

愛は我々を無造作にあしらう。
愛のためには奴隷制の復活すらいとわない。
愛とはそれほどまでに身勝手なものである。

その愛を我々はいいように差し替える。
自分にとって都合のいいよう、特に何も問題のないよう。
血清を打たれ、抗体が出回ってから
もう一度我々は愛を宣言し直す。
幸せが立ち戻る。

マリ子はただ愛によってのみ生かされる。

愛を尽くしたそれなりの意思表示に包み込まれ、
彼女は魔女お手製の毒リンゴにいざなわれて
永遠の眠りにつき、そしてまたよみがえる。

マリ子は愛によって目を覚ます。

愛は我々を無造作にあしらう。
愛のためには奴隷制の復活すらいとわない。
愛とはそれほどまでに身勝手なものである。

その愛を我々はいいように差し替える。
自分にとって都合のいいよう、特に何も問題のないよう、
血清を打たれ、抗体が出回ってから
もう一度我々は愛を宣言する。
幸せが立ち戻る。