国分佐智子騎士団

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109名無しさん@お腹いっぱい。
本日、インディアンサマー上映前に佐藤太監督、いしだ壱成さん、伊藤華奈さんによる
トークショーが行われました。

そして、上映後、出迎えをされた佐藤太監督らに、ずうずうしくも直接ご質問する機会
を得ましたので、その結果を報告します。

まず、共演された、いしだ壱成さん。

私が「国分佐智子さんと共演されてどう感じられましたか?」とご質問すると、
壱成さんは、ご自分の両手を伸ばしやや広げられ、
「包み込まれるような感じがしました」と答えられました。

主役であり、他の(女性)ファンの手前、壱成さんへの質問はこれだけだった
ということが前提ではありますが、佐智子さんのお姉さんぶりを表現された
かったようです。
110名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/04(日) 00:33:38 ID:4SSFbEVp
以下は佐藤太監督とのやりとりです。実際の質問と順番は前後します。

私は、「そのキャラクターゆえ佐智子さんは、(自然体・等身大の若者を演じた)他の
共演者から浮き上がったような存在に見えました。それは意図されたものだったのです
か」という旨質問しました。

これに対し、佐藤太監督は、「浮き上がっているように見えるというのも判る。しかし、
自分としては、あの設定でよかったと考えている。」という旨答えられました。

また、このことにまつわり、メイクとか何かでもっと地味に落とすべきだったのでは
ないかと質問しました。
これに対し、佐藤太監督は、「確かにその考えもあった。ただ、自分として出した落
ち着きどころがあそこだった。むしろ、もっと超越したものにしようかとすら考えた」という旨お答えになりました。

なお、このやりとりは、後で書きます「当初の構想」を読まないと、監督の意図を理解
しきることはできないかも知れません。

111名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/04(日) 00:43:03 ID:4SSFbEVp
佐智子さんの演じた藤田絹代の設定は、「最終稿としては」私の考えていた通りでした。

すなわち、登場人物の中では一番都会に馴染み、華やかに生きている。
しかし、内面には隠された田舎者としてのコンプレックス、迷いや弱さを抱えている。
そうした漠とした不安感から、男に縋ってしまう・・・。

完成された作品としては、以上ということになります。
112名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/04(日) 01:00:07 ID:4SSFbEVp
先に述べた佐藤太監督の「当初の構想」について報告します。

「あくまでも脚本段階では」と断られた上ではありますが、実は、藤田絹代は
「もっと遙かに飛びぬけた存在」にしようかとも考えられていたそうです。
「飛びぬけて上か、逆に、ずっと下(惨めな女の意味と思われます)か・・・」
両方を考えて、落ち着いたところが現実に佐智子さんが演じた藤田絹代だった
そうです。

私は「飛びぬけた」とはどういうことかと、質問を重ねました。
すると佐藤太監督は、まず、「(いしだ)壱成君(が演じる戸村アキオ)のこと
なぞ、『話さないでも判ってしまうような』女性」と表現されました。

私が、掴みきれず、「銀座の高級クラブのママ・・・たとえば、監督よりずっと
上の世代ですが、伝説の‘姫’の山口淑子(常連には長島茂夫選手(後監督)など、
政財界の重鎮から芸能・スポーツ界の名士が常連として名を連ね、遅れてくると
そんな名士が立ち飲みさせられた。後に太田裕美が歌った名曲「木綿のハンカ
チーフ」を作詞)」ママみたいな感じですか?」とふると、「そうです」とお答えに
なりました。

以上は、国分佐智子さんという「素材」を使うと決めた上で考えられたことだそうです。
113名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/04(日) 01:06:14 ID:4SSFbEVp

さらに、パンフレットに「国分佐智子さんは、当時自分の演技に悩んでおられたようだ」
という記述があったことについて質問したところ、怪訝な顔をして否定されました。
事実、この箇所は鳥澤晋プロデューサーの発言についての記述でした。
ですので、佐藤太監督自身は、佐智子さんが演技に悩んでいたとは感じられていなかった
ようです。
114名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/04(日) 01:09:57 ID:4SSFbEVp

佐藤太監督のお話からは、現場はわいわいお互い意見を出して撮影が進んでいったとの
ことです。

この点、私は「国分佐智子さんも意見を言われたのですか?」と質問したところ、
「ええ、国分さんも、よく意見を言ってました」と答えられました。

個人的に頼もしく思いました。
115名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/04(日) 01:16:17 ID:4SSFbEVp

「インディアンサマー」という題名についてですが、パンフレットには
「小春日和」と解説されています。

しかし、実は別の意味があり、トークショーで佐藤太監督に振られたいしだ
壱成さんは、「人生に悩んでいたとき、その悩みがぱっと晴れる瞬間」と説
明されました。
さらに、「意訳」が続き、「インディアンは悩みの放浪人を象徴し、その放
浪人がsome oneに出会う・・・(そこに人生が転換する。開ける・・・)」
indian some oneのもじり・・・」と。
もっとも、佐藤太監督は、みんなで考えて一番良さそうなのが、インディア
ンサマーだったと、笑っておられました。
116名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/04(日) 01:21:52 ID:4SSFbEVp

他に、冒頭のガランとした安アパートは、田舎から出てきた普通の若者の
生活の象徴したものですね、という問いについては、「良く見てくれてい
て嬉しい」と仰って頂け、その上で、「出と、入りと、両方を象徴してい
る」と付け加えられました。
なお、このシーンの部屋は、私の予想と違い、佐智子さんの部屋のセット
と共通のものではありませんでした。あくまでも、千春の部屋でした。
117名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/04(日) 01:26:00 ID:4SSFbEVp

一点、補足しますが、以上は、「私は国分佐智子さんのファンです」と名乗った
上で質問したものだということを確認のためご説明しておきます。



佐藤太監督へ

 サインありがとうございました。
 しかも、映画のパンフレットではなく、
 「星の王子さま」に書いて頂くとは・・・トホホ

  ご説明した通り、3度目でしたのでお許し下さい!
118名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/04(日) 01:54:44 ID:4SSFbEVp
 国分佐智子さんへ
 
 佐藤監督とは、上映が終わりさすが3回目でエンドロール段階で早めに出て、
 トイレに行こうとしたら、(後で気づいたのですが)壱成さん、伊藤華奈さん
 らと観客の見送りに立とうとしておられた佐藤監督と鉢合わせになり、そのま
 ま見送りの終わり近くまで食下がったという偶然によるものです。
 但し、1つ2つ質問できるチャンスはないかと期待して行ったので、神様がチャ
 ンスをくれたようです。なお、トークショー段階で、壱成さんの視線が、あたし
 の顔に飛んでました・・・何故!?