水嶋ヒロ part16

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48名無しさん@お腹いっぱい。
八十年代にはそうしたオカルトへの関心を吸収する
新・新宗教と呼ばれるような教団が次々と現れた。
新・新宗教の特徴としては、その教義の影響範囲が
教団組織内に留まらないことが挙げられる。
それらの教団はいずれも教義の媒体のマルチメディア化
(テレビのオカルト番組、オカルト雑誌、単行本、
講演会、ラジオ番組など)を進めており、その結果、
特定の教団に属していないものでも、教義に触れる
機会が多くなったのである。
また、一方では、何らかの教団組織に属している者でも、
教祖の人格に絶対的に帰依しているとは限らない傾向が生じた。
教祖の権威はマスメディアによって相対化され、
他の「救世主」との比較によって自らの正統性を主張するといった
倒錯が生じる。そのため、他の教祖の宣伝に相乗りして自ら
の教団をアピールするような珍妙な情況も生じる。特に大本教祖・出口王仁三郎は
大本という教団のワクを離れ、統一協会、オウム真理教、幸福の科学など
多くの教団にその権威を利用されてきた。そのため、教祖のキャラクターや
教義の内容はドングリのせいくらべとなってしまうのである。
また、富士皇朝なる団体の総帥で一九九四年に東京壊滅クーデター計画を発表した
万師露観氏は、教団機関誌の中で「麻原彰晃は私に代わって蜂起した
」と説き、オウム真理教事件までちゃっかり宣伝に取り込んでしまった。
その意味では、オウム真理教が急激に教祖の絶対化を進めようとしたのは
時代の流れに逆行する行為だった)。