┌─────────────
| しかし、しかし……だが!
| 私の、私の憧れの……っ!
└────‐v────────
ゞ''゙゙ミヾ
{{ ミヾ;_, _彡
r'´ 非 |
c[_,し´ J }}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_______________________________
互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互》
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\人_人_人_人_
≧
< 憧れのッ!!
≧
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
|
ゞ''゙゙ミヾ バッ
" ミヾ;´B`) j j
r'´ 非 | ノノ
c[_,し´ J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
______
Y Y
{ ヒャあっ!?
乂 ______ 丿
` ΑΑ ´
そ (д゚ ;)っ
〈っXij(
んヘハマ
し^\_〉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌──────────────────
| フゥーーーーーー…… ……。
└──┬───────────────
| かしこまり、ました。
| 六ヶ月。 六ヶ月にて
| 拝命、いたしましょう。
└────‐v──────────
ゞ''゙゙ミヾ
ミ_, 、_ ソ彡っ
ヽ r ==ヽ ノノ
(,し'⌒ヽ,_,〉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\─────────────
( ´д) | その条件、お受け致します。
/u テ| └─────────────
〈==='」 |
 ̄ ̄ ̄ ̄
|
┌────‐^───────────
| しかし、それならばせめて ─‐‐
└────────────────
┌───────────────
| ‐─ せめて、我が愛馬
| スヴァディルファリを使うことを
| お許しください。
└──┬────────────
| 私は他に、
| 何者の助力も求めません。 ('A` )
└───────‐v──── 〈l テ 「⌒
L==ゝ
 ̄ ̄ ̄ ̄
ゞ''゙゙ミヾ
ミ ヾ´) ┌───‐^─────
と ゙⌒ | | あぁ。
[〉== ∪ | ……良い馬だな。
し' し | うむ、認めよう。
 ̄ ̄ ̄ ̄ └─────────
,イ;;イ;、
/ゝ:::::::::\
'、:::::::::::::::: ̄ー 、
/,._ノ´ヽ::::: .. ::: 丶 ___--〜 、
\ノ )::::. ::: :: ::::: :: ::::::: :::::ヽ";"::,,,,:""
/:::::: :::: ::::::: ::::: :: ::: ::: :::::::::/"";;;;;;;::::
(、:::::::::::::::: ::::::,,:::::::::: :::/ ""
| :` :::ソ::::,;;;;;;" \:: ::/
/::/ヽ:.'" ):八
// / // ヽヽ
/_i |:| /_ソ |:|
、、,, `_( || __
 ̄ ̄ ̄ ''´″″ '-` ''″
┌───────────────────
| そして、もう一つ。
| 私が、工事を行っている間。
| 私が、この神の庭にいる間。
└─┬─────────────────
| 私の安全を、危害を加えないことを、
| 約束して頂きたいのです。
└─────‐v───────────
┌───────────────
ゞ''゙゙ミヾ < どうやら今は、
(´B`;ソ彡' | お見えにならぬようですが……。
と 非 つ └───────────────
|====[〉 `
し \_〉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌─────‐^────────────
| その拳は猛り荒ぶり、
| 巨人も一撫でのうちに殺してしまう、
| など音に聞こえて
| 武名高きトール神や‐──。
└┬─────────────────
| ‐─ 他の、勇猛なる武神様がた!
| お歴々の、気まぐれな怒り!
| それによって、工事が邪魔されたり、
| ましてや、こ、殺されたりなどと……ッ!
└─────────────────
ξ
' ┌────────
(; '∀)ノ < ハ、ハハ……。
'/ テl └────────
〈゙===|
 ̄ ̄ ̄
┌──────‐^───────────
| いや、待て、まて。
└┬─────────────────
| トール、トール神は
| 確かに粗野だが。
| アレでいて、無力な民草には
| 優しいところもあるのだ……。
└─┬────────────────
| あぁ、うむ。
| 汝の安全、守らせよう。
| このアースガルドで、施工中の汝には
| どの神であろうと害を加えない。
└────────────────
┌───────────────
| あァ……ッ!そのお言葉を聞けて
| 一安心です!
└──────‐v────────
m
ゞ''゙゙ミヾ ノ
" ミ _ _ ;彡'
〈 と[_〉
|====[〉
し \_〉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌──────‐^───────
| ここまで話している間中、
| いつ逆鱗に触れてしまい、
| この首を落とされるか!
└──────────────
┌──────‐^─────────
| ブラギ様のそのお言葉!
| 私めは勇気づけられ、
| 息を吹き返したような心持ちです!
└────────────────
______________________
互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互》_____________________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄《互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互互》
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌────
| ……。
└─‐v──
スッ ゞ''゙゙ミヾ
、、 ミ ::::B:::彡'
〈 と[_〉
|====[〉
し \_〉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌───‐^─────
| それでは ‐──
└─────────
┌────────────
| それでは
└─┬──────────
| 最後に
┌───┴──────────
| 一番、大切なコトを。ブラギ様。
└────‐v─────────
┌冖┐
┌─────────────〔】亞【〕─
│  ̄ ̄
| ここまでに取り決めた諸々を、
│ 決して反故にすることなく果たす、と。
│ 『 誓って 』下さいますか……?
|
└──────‐v─────────
┌──────────────────
| 我が壁が、その完璧なる守護足るように。
| アースの神々の、その神聖な誓いが
| 誠実のうちに満たされんことを。
└──────‐v───────────
┌─────────
| 今、ここに誓いを。
| ブラギ様……。
└───‐v─────
,
. '
ゞ''゙゙ミヾ . : ´
ミヾ゚B:::): : :
,:':〈__])([__〉: :
, . ':,:':,[〉===|: : :
, , ,:':,:':,,:':,:':,:':し' ^J: : :
, . ;': ; ' : ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
________________
《圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭》
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ___________________
《圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
________  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
圭圭圭圭圭圭圭圭》
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_, l/
(´д`) ‐
l テ ヽ,
L=== ゝ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_,ヘ_
Y Y
{ !?
乂 ___ 丿
∧,, ∧
" (・ω=´,,)
〈_]∽[ _〉
}====マ
L ____〉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
((_
 ̄ ( 'A)
}テノ、
L===ゝ
 ̄ ̄ ̄ ̄
_____________________________________
《i圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭i》
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_))
、(д`;)  ̄
}テノ、
L===ゝ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ┌冖┐
┌────‐^─────〔】亞【〕──
|  ̄ ̄
| ……あぁ、誓おう、石工よ。 我と、
| 我が父オーディンの名に懸けて。
└───────────────
┌─────‐^──────────
| 我らと汝の約束が共に果たされ、
| 正しき守護と、正しき褒美が
| 支払われんことを。
└────────────────
ゞ''゙゙ミヾ
(゚B゚ ソ彡
〈_])([_〉: : . .
|====[〉: : : : : . .
し \_〉: : : : : : : : . .
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌──────/
| …… ……。
/──────
( ´ -)
. : / テl
. : : : ノ゙===l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌────────────────────
| ‐── では、さっそく明日から!
| 明日から、建設を始めさせていただきます。
| いやぁ、腕の鳴る仕事です!
└─────────‐v──────────
+ ゞ''゙゙ミヾ *
n(´B`*ソ彡 :
乂 非 つ :.+
|====[〉
し \_〉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌─────‐^─────────
| それでは、私はこれで ─‐‐。
| 明日から六ヶ月!
( ´ -) | 六ヶ月、でございますからね!
. : / テl └───────────────
. : : : ノ゙===l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヘ ヘ
(ω ´)
〈 ]∽〉
ノ==={: : . .
 ̄ ̄ ̄ ̄
('A` )
lテ ヽ: : . .
L===ゞ: : : . . .
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌─────────────────────
| さぁ、今日はもう休もうスヴァディルファリ。
| 明日からは向こうしばらく、大わらわだ‐── 。
└───────‐v─────────────
┌─────────────────
| しかしその分、獲物も大きい……。
| クフ、クッフフフフ……。
└─────‐v───────────
_ r== 、
,ヘ彡イL 、辷=ーミ ィr彡rケ⌒‘
ノ::::::::::::弋 ミ彡゙:::::::::::`ヽ彡≦彡′
〉:::::::::::::::::≧≡彡':::::::::::::::::::::: :∧'
ノ::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ::::}
乂__ィ个'ヾ:::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::/
{::;::::ノ:::`::;::::::::::==≦=イ::::::リ
人;':::::::::::::::r ´ ‘ヽ,_〉 |::::::{ パカリ
/::::/ヽ.;:::: ::ノ 〕::〈 、
ポコリ 〈::::(_,r、 |:::::l 、,,L.ノ,, 、 `ヽ
\:/_ノ{::::::} ゙ ゞ''゙゙ミヾ
{::::{ (::B:::::ソ彡
、w,, └┘''´ 〈 非 〉
}====〈]
vw し \_〉 ,,
゙゙ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌─────────────
| 父うっ……オーディン様! ∧,, ∧
| あの石工、なにやら……。 (・ω・´)
| なにやら、一筋縄の者とは 〈_]うy 〉
| 思えません。 /====|
└────‐v──────── 〈___,|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
((_ ┌─‐^──
 ̄ (;´д)ノ | ……。
/L テl └────
ノ====|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌─────────────────────
| あの男、我々を相手どり、言葉の制約を……。
| アース神相手に、力ある契約を
| 取り付けて見せました。
└─┬───────────────────
| ただの口約束以上の働きをしてみせる、
| 契約の言葉を、であります。
└──────‐v────────────
_
___】 _ L〉 o
「r=====【 __L〉 〔〉
┌冖┐ 「Lrュ__|┌┐| 〈〕
〔】亞【〕 └──‐〔〉└┘|
 ̄ ̄ ヽ(´д`;)ノ └冖L/ ゚
Y テ Y 〈〕 。゚
ノ゙===ゝ、 〔〉 ∞
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌──────‐^─────────
| その言葉を破り、我々が
| あの者を害したり、
| 報酬を正しく払わなければ ─‐‐ 。
┌──┴────────────────
| 壁は、覿面にその神聖な守護の力を失い
| ただ『 石の壁 』 ‐─‐‐ それだけのモノへと
| 変質してしまうことでありましょう。
└───────────────────
┌─────‐^────────
| あの男、我ら相手に!
| 我らの言葉と行いに鍵を……ッ!
└──────────────
┌──────────────
∧,,∧ | 何を、そのくらいで……。
(ω‐´,,) < 構うな、捨て置け。
〈 y ]つ゛ └┬─────────────
|====ム | 契約? 結構ではないか。
L__,〉 .| 己の作る壁に、己が技前に、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| 自信ありということだ。
└─────────────
\──────────────
| 見せてもらおうではないか。
| その上質なる、未完の守護壁を。
└──────────────
┌──‐^────────────────
| どれだけ魔導のマネゴトを
| 舌の上で遊ばせてみたところで ─‐‐。
└──┬────────────────
| 六ヶ月で、壁の完成は成らぬさ。
| 成らぬなら、報酬は無しだ。 (nn`;)
| それだけのことだ。 〈丱ヽ
└──────────────── |=== ゝ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌───‐^────
| し、しかし……。
└────────
l「 」[
f冖L_____┌─┼┴──┬─ ‐‐[
f冖L三三三├─┴─┬─┴
冂 r彡├─┬─┴─┬ rL
冂 `ー===≪ 冂_冂/Lrュ__r┴─ ‐‐[二]L
|L f"⌒`令 /≧==≦゙Y [_] |L匚] 匚] |
|L || . ::寸 | ||⌒|| :| |L匚] 匚] |
|L || . : : 」L | || || :| |L ┌┐:∩ :L. . . :
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄
┌──────────────
∧,,∧ | 小賢しい者に、構う暇なし。
(,, `) < 城壁再建の他にも、
/ ノ } | 為さねばならぬことは多い。
∽[ ノ! └──────────────
、 〈___」
丶 __ \───────────────
| 交渉役、大義であった、ブラギよ。
| お前たちも、己の任に戻るのだ。
└───────────────
\人_人_人_人_人_人_人_人
(;´〜)ゞ ≧ __n_
/〈 テl < 7/ニ ′ 〈ヽ/ /〉
ノ====! < └'つ ) よ っ ((_ 〈/
 ̄ ̄ ̄ ∧,, ∧ ≧  ̄  ̄ Ο
(,,^Д^) /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
〈]∽[_〉 ヽ,_
|=::==| ΑΑ /
└L_ノ (っ゚ ;)n
とij ⌒' ノ
んヘハマ
└し′
┌────‐^──────────
| アタシ、何一つ納得してない!
└─┬─────────────
| ちょっと、オーディンさん!?
| 勝手にヒトを、
| 賭けのコインに……ッ!
└─────────────
┌──────────────────
| ……ま、オーディンの言う通りだわな。
| あの壁をたった六ヶ月、しかも一人で。
└─┬────────────────
| あのオッサンがどれ程の腕か、
| 俺も良くは分からんが。
| ニンゲンにやり遂げられるシゴトじゃ
| あるめぇよ。
└─‐v──────────────
∧,,∧ ┌──────────────
(,,^Д^)d < そう心配することも、無かろうよ。
〈 「¨ ノ └──────────────
l===='|
し'⌒J
ΑΑ
(ー ゚ ,,) 。
〈Xij ム `
んヘハし
└Lノ
┌───‐^───────────
| ロキ……。
└─┬─────────────
| そう……そう、よね。
| きっと間に合わずに終わる。
| きっと、そうよね。
└─────────────
┌───────────────────
| まぁしかし六ヶ月もあるんだ。
| せっかくだから準備しとくんだな。
└─┬─────────────────
| 『 未来の旦那サマ 』に可愛がられる
| 愛嬌とご奉仕の、たぁいせつな
| 準備をよォ。 ひ、ヒヒ……。
└───‐v─────────────
|
!
l
〈\
⌒ヽ0 ,'::
, ;イ^) ‘
\ j{: : :..
ヽ儿し´ バチンッ
そ※ヒ
,‘  ̄ ̄ ̄ ̄ 、___
'// \ `ー\
//´ ・ ・.
、 //// ゚、 ΑΑ
、) し ´ n( #)ゝ
そ ヒ´ ⌒ ` ヾ 乂 '⌒゙く
 ̄ ̄ ̄ 丶 、 んヘハマ
ヽ\ └Lノ
\\、
\\
ハ 、
/ ノ/⌒フ ` , ザッ
(,,^'Д) ⌒ヾO ⌒ 、 j/ .・
`ヽ)U' -とノ v ⌒ ノし,´
‐====‐  ̄ ̄ ̄ ̄
ポィーン
┌──‐^────
| おおっ怖っ!
└───────
__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄――― ___―― ̄ ̄___ ̄―==
―― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄― ―――― ==  ̄―― ̄ ̄___ ̄―===━
__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄___ ̄―
,〜'⌒〜〜'⌒〜'⌒〜〜'⌒〜'⌒ヽ、
( してやったり、してやったり!
`〜ー 〜ー o〜ー 〜ー 〜〜ー '
。゚
バ 、
/ ノ/⌒フ
c(Д^,,*) ⌒ヾO タシッ ⌒
`U' ー-とノ ヽ ‘ \ タッ
wv V ,, ` 、 ,
゙゙" ── ─==ニ==─ ──'' " ─ ─
o゚
,〜'⌒〜〜'⌒〜〜'⌒〜'⌒〜'⌒ヽ、
( まんまと契約、結ばせたり!
`〜ー 〜ー 〜ー 〜ー 〜ー 〜ー'
__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄――― ___―― ̄ ̄___ ̄―==
―― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄― ―――― ==  ̄―― ̄ ̄___ ̄―===━
__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄___ ̄―
‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―  ̄ ̄___ ̄―==
━━ ・ ・ ・ ━━━━━━━━___ ̄― ―――― ___ ̄―===━
‐― ―――― ==  ̄  ̄___ ̄―
ハ ハ ゙ - ‐ -
/ノ/ノ 、 ,・
(Д^,,) i! ザッ . \
ししヽ, }レ ´ , . /
、(,, _ ,, )0 _ノそ/ ヽ , V
″″゙゙  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙  ̄ ̄ ″″  ̄ ̄
‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄――― ___―― ̄ ̄___ ̄―==
━━ ・ ・ ・ ━━━━━━━___ ̄― ―――― ==  ̄―― ̄ ̄___ ̄―===━
‐― ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄___ ̄―
/^ヽ ┌───────────────────
/ /.Y | 兎にも角にも、してやったり!!
/ /. :|l | 六カ月後のその時の、
/ /. : :|l | テメェらの顔が楽しみだってェなモンよ!!
/ /. : : :|l └─‐v───────────────── )
/ /. : : :::|l ノヒ_
,′ , . : : : : |l _________ -‐ ' (
/ . : : : : : :|l ´ ___ }
′ ,': : : : : : ::|l ‘ / __ __. . -‐. : : : : : : : : `ヽ, l
_ノ /. : : : : : : :;l / /〉 / /. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}} ,
/ /. : : : : : : : :}L/( -‐‐‐‐‐' そ、 / /. : : : : : : : r,‐==ニ二二二¨__ノ
j{ /. : : : : : ヾ′ /. : : : : : : : ‖
| { > \-‐′. : : : :;ィ彡′
| >´ \: : : : ://
レ´ 、//
/ 、 ∨
′ ァ== ゝ、 、 l
ノ / \_jノ ro::::::::┐ 、,ノ`ノ
__,/ 、 / 乂: :: ノ 〈_,/
⌒,ゝ 、 、,,、 ゛ / Y′ 、 } __
 ̄≧、 ` ___ _/____ j{ = ニ.于‐-
__ _ ゝ ___ __ _ -{-‐…・ ,心、__ ノ ノ
⌒>、-‐… -‐ ¨ 乂__ _/ー'´ /
´ \ ´  ̄ /
"\ __,ィ(_,
/^>ー-,, 、 ____ -‐‐‐ r-‐ ´ `ヽ
、_ノ. : : ) ,フ : : : : :∠__ \
∠/.:/ __そ . . : : : ::[ ̄ ヽ
/. :;/ ⌒フ . : : : : :「`
レY( , . : : ::ノ ,、
/ レ^ヽ .:f⌒/ . : .
{ )´ . . : :::ソ⌒/ ´ . : :
‘, レ⌒(⌒Y\/ /. : :
, イ /. : : :
ヽ | /. : :
/\ | '
/. : ::.\ 、. \ 八 l l ノ
{ . : : : : :.>-‐´.: .>====彡
【三章・二話 終】
今回の投下は以上です。 お付き合いいただき、ありがとうございました。
【以下補足】
本スレでは石工を「ロキが探して連れてきた」としましたが、
原典では一人で虹の橋を渡り、神々に壁の建築を提案する、となっています。
ヘイムダルは優秀な門番であるはずなのですが、
要件を述べずに「神々の前で話したい」としか言わない石工を
笑顔で通してしまいます。
門番の仕事とは。
原典でのロキの働きは、やってきた石工の「褒美の要求」に不機嫌になり、
提案を蹴ろうとしたオーディンをなだめすかし、両者の契約を取り持つ
というものでした。
また、原典でのオーディンは太陽・月だけではなく、いち女神であるフレイヤを
要求されたことについても激怒します。
これは、オーディンの妻である女神「フリッグ」がフレイヤと混同されて伝えられたからとも、
オーディンとフレイヤが不倫に関係にあったためとも言われています。
ヴァン出身の神は性に奔放で困る。
途中で連投規制に引っ掛かってお見苦しいところをみせ、すみませぬ。
支援して下さった方に感謝、カンシャ。
ではまた次回の投下で。
◆BoarXY2WQo でした。
おおう流石ロキというべきか……
はてさてどうなってしまうやら
日本昔話に似たような話があったな。鬼に石段を積ませる話だっけ
でも、この場合は褒美をくれてやるしかない展開になりそうだが、どうなるものか
嫌な予感しかしないけど続きがとても楽しみー
┏神話三章━━━━━━━━━━┓
┃ ┃
┃ アースガルドの 城壁造り ┃ _、
┃ ┃ 、vノ: : : : .´<.゙
┗━┳━━━━━━━━━━━┳┛ ー: : : : : : : : : :  ̄ーニ 品
┃ 第三話:ロキへの再命 ┃ ゙イ::: : : : : : : : : : : : : : : : \、゙ 品品
┗━━━━━━━━━━━┛ '゙ハ: : : : : : : : : : : : : : : : : : `... 品品品
_.゙i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : く...... 品品品品
...ノ彡ミミヾlrツ 'r: : : : ,.-ァ--: : : : : : : : : : : ヾ\.. 品〕〔 ̄ ̄〕
_<..彡: : : : : : : : jl. ,ハ_ ,イ,/ ゞ:.:.:.:.: : : : : : : : : : : :\ __..゙ ┌匕〕〔 ̄ ̄〕/(
_,,...彡: : : : 入: : : : l7. / ,/ .r⌒`ー: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ. 〔〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄ 〕
..,r ´  ̄ = ー イ: : : : : / ヽ: : l. `ー´ .|: ハー:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: ヾ、/〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕/
イ: : : : : : : : : : : : : : : : : ハ dリ ___|: {-ゞ:::::: : : : : : : : : : : :/〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄匚〕L
{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :} /:::;--}: i::::::::::::: : : : : : : : r¬'〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕
t: : : : : : : : : : : : : : : : : : : j // ゝ、`ー、 ̄ ` /〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕
>、: : : : 、_: : : : : : : : : ハ // v::ノ__/〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄匚
.{ k: : 〈  ̄{: : V-<.ハ. r´/ /〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕┐
.l 「 dこ、 y: } d j Y::ゝ /〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄ 〕〔 ̄ ̄〕
l.ノーl \ヽ } l ヽ‘、. {_/ 〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄Y 「 ̄
. ゝー'’ ヽ\ ノン v`、 フノ 〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕_L
辷イ/ yヘ、 _/〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄/
し' 辷 コ /〔〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕〔 ̄ ̄〕(__
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
《ソ_‐´/、 《〈 〉∧、 /> ハ〈/〉
》挂 ニ ニ ニ ニ ニ ニ ニ ニ>
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ 《ト、‐, \` 《〈 〉∨` \> V〈\〉
┃ アース神と石工が誓いを結んだ、 .┃ ∧マ〈_\ハ》 《ハ V´ 〉〈〉`
┃ その次の日。 ┃ ´/〉 V`ニ ∧∨
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛ 〈オ∧V┘ 弋!_
<_> ヘ マムヤニマ^v−、
〈∨ヘ マハマヘノー'´
]∨〈ツ〉 vマ‐ 、夫
>ヤ厶 r'ム∨ニ,‐、
`/〈〉`>∧〈=ニ´
〉〉 〈// ∧∨
` ´ ´弋!_
卞、_, _ _
∧∨ //〉 , 〈/X'
,ニ=ム∨∠、〈V r'__,
ー'ニ∧マ ノ マ 厶'
¥`ー7ム〈イヤ∧[
,−vヘマニアムV∧〉
`ーヘクマハマレヘ yZ^> ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
卞、 r‐ヘ∨Y〉 ┃ この日は冬の最初の日。 ┃
∧∨ ニ、ヘ〈/_, ┃ 身を刻む寒さが、静かに近づきはじめる。 ┃
,_〈〉〈 ,ハ V》 《V\ ̄フム∨___ ┃ そんな日でありました。 ┃
〈\〉ハ <\ 、∧〈 〉》 、\`‐,ゞ》=' ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<ニ ニ ニ ニ ニ ニ ニ ニ 弐《
〈/〉V </ '゙∨〈 〉》 '゙/ ,‐ イ》=
´〈〉〈 `V ハ》 《ハ/_〉ヤ∧ ̄
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ まだ新月の光が、空の一端に残る頃に。 ┃
┃ まだ太陽が眠りから覚めて、空を金色に染め出す前に。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
::; ) : : : . : : : : 、 ‘ ` , .. . + ’‘ :: . ..
:::.., 人 : :、 : : . : :. . , ,:‘.。 + ,.. : .
:..:... ) : : : : . : : . : ., ’‘ + ,.. . ..; ', ,:‘
:.. .::ふ : . . :_ ノ⌒ゞ ァ: : . . . .; : ’ ' ,:‘. . : :
ノ : : ノ⌒て ... .:(⌒__:ノ : ,:‘. + ,.. ,.. . ..; ', ,:‘
::. f⌒Y^ :、 : ( . : : :γ⌒ゞ . : .. .. ' ,:‘.. ...:: ’‘ ’‘.; 。 ,
:.:. .人 : : ゞ⌒ :Y⌒⌒ .、 : : . 。 ,:‘. 。 ,.. . .; ', ,: ‘
) ⌒ヾ ( ノ . : : , .. ' ,:‘. , ; `
) ) . : :)⌒ . : : :: . .. .. ' ,:‘.
.: 丿 ( . : / . : : : , ,:‘. ..; ', ,:‘ ’‘ ,
: ノ ) ノ . : . . ‘ ` , .. . + ’‘ :: . .. .. ' ,:‘.. ...::
::..Y⌒⌒ヽ: : . : . . , ,:‘.。 + ,..::: ' ,:‘. , .. . + : : .
γ⌒⌒) (. :. . : , ’‘ + ,.. . ..; ', ,:‘ ’‘ ’‘.; 。: .
: ⌒) て:. .: : : :. .; : ’ ' ,:‘. . : : : : . .
::.. Y ):. : ,:‘. + ,.. ,.. . ..; ', ,:‘ : : : : .
:::.... .:ノ.:ノ.: : .. .. ' ,:‘.. ...:: ’‘ ’‘.; 。 ,.. . ..; ', ,:‘
:.) .:(.:丿 : : . 。 ,:‘. 。 ,.. . .; ', ,: ‘ : : : .
::.) _.彡⌒) : - , .. ' ,:‘. , ; ` : . .
.: )⌒ )) : :: . .. .. ' ,:‘. : : .::_
Y⌒:. __.彡 , ,:‘. ..; ', ,:‘ ’‘ ,
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 石工はもう起きだし、彼の愛馬を連れて .┃
┃ 肋骨のように石のせり出した丘へ。 ┃
┃ 彼の採石場へと、出かけていました。 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 朝陽が昇り、アース神たちが目覚めだす頃。 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 男と、切り出した石を運ぶスバディルファリは .┃
┃ すでに崩れた城壁の前に、帰りついていました。 ┃
● ・ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
●
r/厂 ̄
・ ┌「
: ── ─┬─ ≧二二二ヽ;: : : . .. _/ソ ─┴―┬
. : ┴─┬ ─┴─┬─┴<ゝ∧_ _ _ r匸// ―┬ :
┴─┬─ ─┬─┴─┬─≧=ニニ匕彡j''┬ :
:┬: :┴─:┬─ :─┴─┬─┴―┤≧三三≦ノ/┴ ┬―┴ :
∧∧ 三 三三][三三三][[三三三][三三三][三三三 三][三三
(::::::::;)`' ̄ ̄ ̄ ̄∧∧  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〈 Y 〉 ∧∧ (::::::::;)
Α,,Α (::::::::;) 〈 Y 〉
(nn゚ ;) 〈 Y 〉 |== ∧∧
(゚д゚;) 〈丱ij ゝ |==='| ∪^(::::::::;)
ノl テノヽ んヘハマ, ∪^∪∧∧ 〈 Y 〉
L=== ゝ └Lノ (::::::::;) |==='|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 〈 Y 〉 ∪^∪
|==='|
∪^∪
┌─‐^───‐^───
| …… …… 。
└─────────
___ o0 n n ┌<二〉 /L : : : : : ' : : : : : : : :'
`フ∠ _ l」 l | ) 〉==〈 ===== : . . .
└'⌒'┘ ッ 辷j /7 .rリ _/ /辷二二二〉─┬=、 : : : : : :
くノ ¨' /Lュイ ノ ノ /| `ー ===: ::
/ }「\r──<]ト、__/: L __ : : . . .
厂〉、_丿「刀\r─┼‐く ‐‐==: : : :
. : :) ∧/ ∨/jL_〉 / }>‐< : : : : : :
(":::,, (::::..,, バフー / ト、__/〉=彡〕ノ¨∨ ノ \: : : . .
(::;,, . 「ヽ彡ノヽ .::::') 〈 〈/ ̄ ̄∨ _/ ├<─┬─‐┐「>: : :
⌒ヽ ):::::::`'':::( ′ ,‘ rケ>==、_,/厂\ ̄\ノ 八: 〈爿[ ̄7'勹: :
バフー {::: ::::;;:::::ト、 ィ( 厂「 >==< { } ∧ 厂」L/} / / :
∧::::::;;:::/(::≧== -、 ,r彡´ / |/ 」L \_八_/ / ̄ ̄ ̄ ̄7/¨ ノL/ : :
ノ:::::ェ==ェ:::ヽ;::::::::::::::ヽ彡 |厂\匚>──‐く三三X′ ノ ̄∨ }{: : :
{:::::::::'ー'::::::::::}::::::::::':::::::} ノ } 厂∨三//_>====< / r彡 : : : :
辷ニ===ニY::::::::::'::::::::i r「>──<__r匕′ }{ミ// ̄\\ ∨厂了ヽ : : : : :
フゥフゥ ヽ;:::f⌒ヽ;::弋:::::::::::::::ノ r< ト、 人 ∧/〈 〉:::〉 」L ノ / : : : :
ゞ''゙゙ミヾ ..:;;'::) }:::| /:::ノ^ヽ;:::Y′ (⊂⊃)三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三: : : : : :
ミ;ヾ´B`)n ...::) {:::| {::::{ .}::::| ゚。
/ 非 ノ Lノ Lノ └┘
し=====| ∞ ゚
〈_/ ^J
┌────‐^──────────────
| おはようございます、アースの神々。
| いやはや、神の地アースガルドは、
| 石の一つに至るまでも地上のモノとは
| 違いますな!
└───────────────────
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 石工は、丘から切り出した岩を .┃
┃ 巧みにテコで動かし、転がし。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ スヴァルディルファリに取り付けたソリに乗せ .┃
┃ 共にここまで運び出してきたのでした。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 渦と積まれた、その量たるや。 ┃ r/厂 ̄
┃ 小高い丘ほども、あるようでした。 ┃ ┌「
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛ : ── ─┬─ ≧二二二ヽ;: : : . .. _/ソ ─
: ┴─┬ ─┴─┬─┴<ゝ∧_ _ _ r匸// ―
┌──────────────── ┴─┬─ ─┬─┴─┬─≧=ニニ匕彡j''┬
| さァて、早速シゴトに :┬: :┴─:┬─ :─┴─┬─┴―┤≧三三≦ノ/┴
| 取り掛からせて貰いますよ! 三][ 三三 三 三三][三三三][[三三三][三三三][三三三 三
└─┬──────────────  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| さぁ、サ! Α,,Α
| 危ないですから、お控えに! ,, (nn ;)
└───‐v────────── <('A`;) 〈丱ij ゝ
l テノヽ んヘハマ,
L=== ゝ └Lノ
ゞ''゙゙ミヾ ☆  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ミ;ヾ´B)n / パン
〈_ ]つ ノ そ ┌──‐^────────
/====〈 ` | あ……うむ、
し'⌒ヽ_〉 | よろしく頼む、ぞ……。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ └───────────
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ トール神ほど、とはいかないまでも。 ┃
┃ 並の武神一柱では到底運べないであろう .┃
┃ 大量の、切り出し石。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 道具を用いてのことはいえ、 .┃
┃ その質量を運んで見せた ┃
┃ 男と名馬。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 休む間もなく。 手際よく。 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━┓
┃ 削った石を成型し ┃
┗━━━━━━━━━╋
:
ガッシャラ
┌─┐ :
_r<]┐∧ ガシャリン ┣━━━━━━━━━━━━┓
「r石口二二〉 ┃ 切った丸太で支えを造り .┃
[三三三三三三] ゚。 ┗━━━━━━━━━━━━╋
∩ ゞ''゙゙ミヾ/') :
乂ミヾ´B`)′
〉 非/ :
((_ と 、゛==={ ,ゞ''゙゙ミヾ ╋━━━━━━━━━━━━━━┓
`〈_ノ (´B` ソ彡 ┃ ブロックを嵌め込み ┃
 ̄ ̄ ̄ ̄ ギィリコ GG[ _ 〉 ┃ 巧みに壁を組み立てていく。 .┃
r匕イ ===〈] ┗━━━━━━━━━━━━━━┛
,ヘ /::゙「 「`Y.r′ ギチコ
(キ(____ ____/::::レ^′_Lノ´_____ カッチンペタ | : : :
`7 `Yミ三 三 |::::レ^' 三三三三ΞΞ Ξ Ξ コトカッチン ┌ ─ : : : :
{ }三三彡 レ^' 三三三三三三三 Ξ 「\ ,'ゞ''゙゙ミヾ __ ┌┴─┬─: :─
乂_,ノ彡三三三三三三三三三三三 Ξ L_.ノ、ミヾ´B`)つ[ii ̄ii] ' └┐ | : : :
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ └┐ 非 /  ̄ ̄ └┬┴┬─┬
/ ゙====| ┌──┤ | : : :
、、,, 〈__/`‐┘ ┌┴─┬┴─┼: : : ::
 ̄ ̄ ̄ '゛″`' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 力強さと器用さと素早さを目のあたりにし、 ┃
┃ アース神たちはにわかに不安を覚え出すのでした。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ しかしまた、壁の巨大さを思い出し、 ┃
┃ その不安を打ち消すのでした。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 『 大丈夫、間に合いはしない 』 .┃
┗┳━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━┓
┃. 『 自分たちは最良の契約をしたのだ 』 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
___________________ __
】 ─‐‐ そう言いあい、不安を打ち消しながら
工事の様子から目が離せないのです ─‐‐ 。 【
 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. . : : : : : ; ; ; ;
. . |: コーン: : : : ; ; ; ;. . : : : : : ; ; ; ;
. . |. : : :コーン : : /; ; ; ;. . : : : : : ; ; ; ;
. . : : : : : ; ; ; / ; . :/ :カン : ; ; ; ;
.:|. : : : : / ; ; ;. . : : : ; ;カン ; ;
. . : : : : : ; ; ; ;. . : :/ : : : ; ;/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 次の日も、その次の日も。 ┃
┃ 冬が、その息吹を大地にひどく .┃
┃ 吹きつけるようになっても。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛
o ο 。
゚ ° O
O 。
◯ o °。 o
ハ,,ハ ゞ''゙゙ミヾ
__ノ:::::::::::彡、rィ⌒`G(B` ソ彡
。 「:::'::::::::::::::::::::::ノ了≧、,ィと[_ ヽ ,xイ
O ⌒` ̄ヽ;:::::〈/:ミ゙シミメ、( _ 〈], r≦彡_ノ
o ∨〉:::::;:':::::::::::ミヽ_,)彡三≧、r≦彡⌒ ´ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ο {::::::;::::::::::::::::::::::::【0】::::::::::::::::ヾ(´ ┃ 男は石を組み立て続け、 .┃
。° 人::;:::::::::::::::::::::::【0】≧∞ o::'::::::Y ┃ 男の愛馬はソリを曳き続けました。 .┃
o /ヽ;:::::::::::::::::【0】:::::::::::::::ノ:::゚ ∞ o 。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/:::::/‘Y::::::f´⌒`ー┬<:::::::::,:ノ o
〈:::::〈_r、|:::::::} 。 八:::::ヽ;::::( on
゜ o ヽ;:::l ノ}::::(_ `〉:::}:::::} r[∩〕====================
⌒。{::::::リ L_:{::::::| 乂∠ _________
゚ 。 L.ノ Lノ [三三三三三三三三三三三三
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 一日も、休むことなく ‐── 。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 壁の建築が進むに連れ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━╋
・
╋
・
╋━━━━━━━━━━━━━┓
Α,,Α ┃ アースの神々には、再び ┃
(゚ - ゚;) ┃ 不安の心が募りはじめ。 .┃
('A`;) 〈/')(ヽ〉 ┗━━━━━━━━━━━━━┛
ノlテ メ んヘハマ
L===ゝ 〈_八_〉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
─┐
┬┘
┘
┌─┐
──┬─┴─┤ ┌─┐ ゞ''゙゙ミヾ
┬─┴─┬─┴─┬─┴─┤ _ (B` ソ 彡
┴─┬─┴─┬─┴─┬─┘ [ii ̄ii]とヽ_Lノ `ヽ
┬─┴─┬─┼─┬─┼┐  ̄ ̄ し(,_,.、_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄''゛ ̄''゙" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┴─┬─┴─┬─┴─┬┤ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┬─┴─┬─┴─┬─┴┤ ┃ 夏が近づき、日が長くなるに連れ .┃
┴─┬─┴─┬─┴─┬┤ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┬─┴─┬─┴─┬─┴┤ ∧∧
┴─┬─┴─┬─┴─┬┤ (::::::::;)
┬─┴─┬─┴─┬─┴┤ ∧∧ ∧∧ 〈/゚。 〉
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三三乂三三三乂三三三乂三〕 〈/゚。 〉 〈/゚。 〉 U (::::::::;)
三三iYi三三三lYi三三三lYl三〕 ∧∧|===|' |===| ∧∧:/゚。〉
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┴─┬─┴─┬─┴─┬┤: 〈/゚。 〉 (::::::::;) ∧∧〈/゚。 〉' U
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┴─┬─┴─┬─┴─┬┤: ┃ 一柱、また一柱と。 壁から目を ┃
┬─┴─┬─┴─┬─┴┤: ┃ 離すことの出来ない神が ┃
┴─┬─┴─┬─┴─┬┤: ┃ 増えていくのでした。 ┃
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┬─┴─┬─┴─┬─┴┤ ┃ 夏が近づき、日が長くなるに連れ .┃
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三三乂三三三乂三三三乂三〕 〈/゚。 〉 〈/゚。 〉 U (::::::::;)
三三iYi三三三lYi三三三lYl三〕 ∧∧|===|' |===| ∧∧:/゚。〉
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┴─┬─┴─┬─┴─┬┤: ┃ 一柱、また一柱と。 壁から目を ┃
┬─┴─┬─┴─┬─┴┤: ┃ 離すことの出来ない神が ┃
┴─┬─┴─┬─┴─┬┤: ┃ 増えていくのでした。 ┃
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┴─┬─┴─┬─┴─┬┤: ┃ 増えていくのでした。 ┃
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┌────────────────┐
| もはやアースガルドでは |
| 壁と契約のことしか .|
| 神々の話題に昇らないのです。 .|
└────────────────┘
┌─────────────────────┐
│ 神々は、思いもよらぬ男の怪力ぶりに驚き |
| 六ヶ月の契約を結んだこと、愛馬の使用を |
| 許してしまったことを後悔するのでした。 .|
└─────────────────────╋┘
∧,,∧
Α,,Α ィ'うィ^,,)
<('A`<;) r( ∩∩) 乂「¨ ヽ; .
lテ マ 〈 ー'フ 'フ 〉 と_ノ: : .
L===ゝ マ⌒)(⌒フ し'\_〉: : : . .
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` ' ''´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
└╋────────────────────┐
│ しかし全ては今更。 |
| 悔いたところで、 │
│. 男の順調な仕事ぶりは変わらず。 │
│ 日が経てば経つほどに │
│ 壁は、完成に向けて │
│ その石造りの体躯を太らせていくのです。 │
└────────────────────┘
o
.
●
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ そして、夏が始まる三日の前。 .┃
┃ つまるところが約束の日の、 ┃
┃ その三日の前 ‐─── ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┌────────────────┐
| もはやアースガルドでは |
| 壁と契約のことしか .|
| 神々の話題に昇らないのです。 .|
└────────────────┘
┌─────────────────────┐
│ 神々は、思いもよらぬ男の怪力ぶりに驚き |
| 六ヶ月の契約を結んだこと、愛馬の使用を |
| 許してしまったことを後悔するのでした。 .|
└─────────────────────╋┘
∧,,∧
Α,,Α ィ'うィ^,,)
<('A`<;) r( ∩∩) 乂「¨ ヽ; .
lテ マ 〈 ー'フ 'フ 〉 と_ノ: : .
L===ゝ マ⌒)(⌒フ し'\_〉: : : . .
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` ' ''´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
└╋────────────────────┐
│ しかし全ては今更。 |
| 悔いたところで、 │
│. 男の順調な仕事ぶりは変わらず。 │
│ 日が経てば経つほどに │
│ 壁は、完成に向けて │
│ その石造りの体躯を太らせていくのです。 │
└────────────────────┘
o
.
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┃ そして、夏が始まる三日の前。 .┃
┃ つまるところが約束の日の、 ┃
┃ その三日の前 ‐─── ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━┓
┃ 壁は ┃ _ ||
┗━━━━┛ _ ∧ ||
」:ト、 __,」\‡ || _
. 「:.| __ __ __」::|斗一'" /:::::∧ _ || _|:.├, _
. |:.」__r┥ |::::} |::|__,. -‐ ″:; ; ; ; ; ; :;/::::::::::∧ 「┼}}_ || 」 !: :|└┐¶.,__† |i:|
イ|\:::::::::::`ヽ:::::|__,. x≦/ _, x‐┐_,.|i|¬ー个':::::::::::::::::ヽ≠┼:} | ‡ _,||┘|:.|_ └┐ミx 、」ー┴┤ r──、
__/⊥ヾ:::::::≠::::::V斗±斗匚::{::】斗‐┘=ニニ|γミニニ二|::〕::::::ト、! ̄7∧ r┘|| ⇔ ⊥イ ┤ ̄}__} ̄ ̄}┴ レ'
|斗一':.|:::::::|i|冖冖ヽ斗}斗¬:.γミ:. :.:γミ:. : : :|⊥ ┌‐、::├‐、:::::__:::::/::::::入, ,∠ニ¬ー┐┌:╂┘ |
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厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂厂 ‡ ヽ / :/|; |
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┃ 壁は、既にぐるり、 .┃
┃ 神の庭を囲い ‐─ ┃
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┃ 後は門の仕上げを、残すのみとなりました。. ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 文官神たちが、半ば狂気の色に堕ち ┃
┃ 不安と悲鳴、失意と溜息が渦巻く中。 .┃
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';';';';';';'┃ 事ここに至り、オーディンが ‐── .┃;';
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';';';';';';'; トi(::ω´)トi ';';';';';';';';';';';';';';
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 不機嫌な面持ちで城内に戻ったきり、 ┃
┃ 石工も、壁をも一瞥しないでいた .┃
┃ オーディンでしたが。 ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃ 事ここに至り、とうとうその重い腰を上げ ┃
┃ 神々に召集を掛けました。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 神々が議会を開くための場、 .┃
┃ 『 グラズヘイム 』へ。 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━┓
┃ 自分たちを見事に出し抜いた石工への、 ┃
┃ その対策を講じるために……。 ┃
┗┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┛
┏━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━┓
┃. 『 喜びの場 』 .※ 『 グラズヘイム 』 .┃ ヽ='イ彡三≧=イ三彡 j!/彡
┗━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━┛;:ゞ‐=-‐'´:;:; :; ̄¨ー-!7''イソ´ ミヽ
⌒∨⌒∨⌒∨⌒\ /∨〉 ヾ,:: :: ::;; ::;; ::;; ::;; ::;; ::;:; :;:;::;: : ;:;: : :; :;; : ; r、j 彡
: :|: :: :|: :: :| ∨ |l l|},; ;;; :: ;;;:: ;;:: ;;:: ;;;:::: ;:; :;;: ;: ;;: :;' :;; ;: : .Y|}ィ ミ{ト''
: :|: :: :|: :: :|: : : : ::|]:: ::| :|::`ヽ;;:;:::: :::;; ::;; :;;: :;: ;; ;:: :; :;; ;:: :: ;:'' :; ::T'' __,,ィ =ュ''
: :|: :: :|: :: :|: : : : ::|] l :|:: ::[` ‐-,;':: ;;::: :: ;;:; :;;' ;: :;:: :;; :; : ; :; ノソvゞ,、 `ヾ`
::]|[:: ::|: :: :|: : : : ::|] | :|:: ::[|:: : : ‘ 、; ;;:: ;;;;:; :;; ;: ;::; ;:;;'' :;: :;ィ’ノ!fy彡ヘ_rィY
: :|:: ::]|[:: ::|: : : : ::|] | :|:: ::[|:: : : : :`Y:;; ::;:;; ;::: :;;:; :;: ;: :; {イヾ''tソvゞソxfyヾ
: :|: :: :|:: ::]|[:: :: : :|] , , :[|: : :: ::]|[:`:;;;;;:;; :;; :;: :;;;: ;'' :;:; 〉イ/ソfyゝ=-yソfミ`ヽ
: :|: :: :|: :: :|: : : :::]|[ ‘ ‘ :]|[::: : : :|: :八:; ;; ;:;'' ::;: ::: ;:;: /j/j/ ヾミイj
: :|: :: :|:: ::]|[:: :: : :|] | | [|: : :: ::]|[:: ::|`;: :;; :; :: ;:'': ;::;/1j!/j/'´  ̄`ミ ノ彡
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: :|: :: :|: :: :|: : : : ::|] | | [|:: : : : :|: :: :|: :: {:;:: :;:;;: r'ミY彡yィ彡 イ{ Yイ
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: :|: :: :|: :: :|: : : : ::|] | | [|:: : : : :|: :: :|: :: :|: : /j/jィ ソ' イ彡≧ l|
::]|[:: ::|: :: :|: : : : ::|] | | [|:: : : : :|: :: :|:: ::]|[:: /j/lj/j/イ `'' 三ヾ!
: :|:: ::]|[:: ::|: : : : ::|] | | [|:: : : : :|:: ::]|[:: ::|: : /j/i/j!/ ソ ミ i!
: :|: :: :|:: ::]|[:: :: : :|] | | [|: : :: ::]|[:: ::|: :: :|: :/ミヾ!j/ ィ /: : j|ミ
: :|: :: :|: :: :|: : : :::]|[ |: :| ]|[::: : : :|: :: :|: , イ´ミヾソイ/j彡!:: j ミソi
_人_人_人__li|(___人___人____)|___人_r≦´ミヾ、 ソイ//イj l: :イ ミ|l|
ノ ソイ/シ/: :;' jソ彡 _,.、ヾ `
__r==≦彡⌒フ ソイ/!///:_ノ /_ ソ' )
 ̄ ̄ ̄ ̄ イソ/!l///r''´;_:_:: r-'j __,ィ''
_ rト/ /!イ,ソ´ヾミ} ヾ!/イ≦'´}
¨⌒ ‐‐=彡´ ヾミイ 彡ソ ハ 川イx 、.
: : : :) :::/ ;;:'ソ: : ∨イ: : :ヽ
l : :rイ彡/ 彡: : : : :ヘ!
x≦≧x /ノ'¨¨
∧: ∧ レ
トi: :トi
トi ,ヘ ヘ..トi
トi( ω´)トi
o' y `o
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_片rュ、__爿__
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::]|[:: ::|: :: :|: : : : ::|] | | [|:: : : : :|: :: :|:: ::]|[:: /j/lj/j/イ `'' 三ヾ!
: :|:: ::]|[:: ::|: : : : ::|] | | [|:: : : : :|:: ::]|[:: ::|: : /j/i/j!/ ソ ミ i!
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_人_人_人__li|(___人___人____)|___人_r≦´ミヾ、 ソイ//イj l: :イ ミ|l|
ノ ソイ/シ/: :;' jソ彡 _,.、ヾ `
__r==≦彡⌒フ ソイ/!///:_ノ /_ ソ' ) )、
 ̄ ̄ ̄ ̄ イソ/!l///r''´;_:_:: r-'j __,ィ''
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ rト/ /!イ,ソ´ヾミ} ヾ!/イ≦'´}
┃ イダの平原に建つ、この黄金の宮殿。 .┃‐‐=彡´ ヾミイ 彡ソ ハ 川イx 、.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ : : : :) :::/ ;;:'ソ: : ∨イ: : :ヽ
l : :rイ彡/ 彡: : : : :ヘ!: : : : :
x≦≧x /ノ'¨¨ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
∧: ∧ レ ┃ 神々は談笑し、あるいは ┃
トi: :トi ┃ 複雑な問題を解きほぐす時。 .┃
トi ,ヘ ヘ..トi ┃ この宮殿を用いるのです。 ┃
トi( ω´)トi ┏━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
o' y `o
冂====冂: ‘
_片rュ、__爿: : : . ●
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,
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┃ また戦死者たちの魂は、この館で ┃
┃ 死の王オーディンによる選定を受け .┃
┃ 死後の身の振り方を宣告されるのです。 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ この宮殿は ┃
┃ そうした役割を果たすための、 ┃
┃ アース神の聖域なのでした。 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ グラズヘイムの中央に築かれる、十二の高座。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 主神オーディンによって任じられた ┃
┃ 栄えある十二柱神だけが ┃
┃ この席へと座すことを許されています。 ┃
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〈】:【〉
 ̄ ̄ ̄
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〈】:【〉 〈】:【〉
 ̄ ̄ ̄ - ── -  ̄ ̄ ̄
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〈】:【〉 ∧ // ∧ 〈】:【〉
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_人__》凵|凵凵凵凵凵|凵《__人_
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〈】:【〉 〈】:【〉
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〈】:【〉
 ̄ ̄ ̄
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┃ 重要な話合いにおいては、この十二柱神のみが ┃
┃ 声を張り上げ、己が意見を戦わせることを ┃
┃ 許されているのでした。 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━┓ l : :rイ彡/ 彡: : : : :ヘ!: : : : :
┃ 多くの武神が不在の中。 ┃ x≦≧x /ノ'¨¨
┃ それでも、この日、この時に。 ..┃ ∧: ∧ レ
┗━━━━━━━━━━━━━━┛ トi: :トi
トi ,ヘ ヘ..トi ┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
トi( ω´)トi ┃ 高座に座すべき神は座し。 ┃
o' y `o ┃ 他の神々は、その場所へジッと ┃
冂====冂 : . ┃ 視線を注ぐのでした。 ┃
_片rュ、__爿: : : . ┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧,,∧
,(::::::::::::)
('^)「¨∩
〈_⌒つ
〈】:Lノ ┏━━━━━━━━━━━━━┓
 ̄ ̄ ̄ ┃ 残された時間は、三日。 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━┛
_ _ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
〈】:【〉 〈】:【〉 ┃ . 求められるのは、素早く、そして ┃
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ┃ 効果的な『 解決法 』。 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
_ _
∧,,∧ 〈】:【〉 〈】:【〉 Α,,Α
(,:::::::::::)  ̄ ̄ ̄ - ── -  ̄ ̄ ̄ (::::::::::::)
〈 ]ぅ {) / // ' \ {Wij `,
(_== ム { // // } r'==とノ
〈】:し^┘ ∧ // ∧ しし:【〉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ┌《_ 冂>=======<冂 _》┐  ̄ ̄ ̄
_人__》凵|凵凵凵凵凵|凵《__人_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_ _
〈】:【〉 ΑΑ 〈】:【〉
 ̄ ̄ ̄ (::::::::::)  ̄ ̄ ̄
(::::::::::) ,〈Xij八 ┏━━━━━━━━━━━━━━┓
(」テ〈_, ∧,,∧ んヘマしゝ ┃ この話合いは、そうした .┃
〈】:【` ミ:::::::::彡 └し:【〉 ┃ 焦燥の空気の中で ┃
 ̄ ̄ ̄ 〈¨冖¨〉  ̄ ̄ ┃ 設けられたのでした ─‐‐。 ┃
〈____〉 ┗━━━━━━━━━━━━━━┛
〈】:【〉
 ̄ ̄ ̄
┌───────
l | ‐── 諸君。
x≦≧x /───────
∧: ∧ / ┌───────────
トi: :トi | 座すべき場を持つ、
トi ,ヘ ヘ..トi / あるいは声を上げずに
トi( ω´)トi | 傍聴せし、諸君。
o' y `o └───────────
冂====冂 : .
_片rュ、__爿: : : . \───────────────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | 我々には、話し合わねばならぬ
| 問題が出来たようだな。
∧_,∧ └┬──────────────
(,,^Д^) ‐3 | その問題とは、如何に?
('^)「¨∩ | ……チュール。
〈_⌒つ. └──────────────
〈】:Lノ: : : . .
 ̄ ̄ ̄
_ _
〈】:【〉:. 〈】:【〉:.
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
. _ ┌───────────── __
∧,,∧ 〈】:【〉: . . | はっ。 〈】:【〉:. Α,,Α
(,, ‐_)  ̄ ̄ ̄ .| 今まさに完成せんとする、  ̄ ̄ ̄ (∀` )
〈 ]ぅ {) | アースガルド城壁。 {Wij `,
(_== ム └┬──────────── r'==とノ: . .
〈】:し^┘: . | その城壁完成に際して、 しし:【〉: : : : . .
 ̄ ̄ ̄ ̄ | 我らが払わねばならぬ  ̄ ̄ ̄ ̄
| 代償に関して、であります。
└─────‐v──────
_ | _
〈】:【〉:. ΑΑ 〈】:【〉:.
 ̄ ̄ ̄ l (_ _ ;)  ̄ ̄ ̄
( ´д) 〈つij八
(」テ〈_, ∧,,∧ んヘマ,しゝ, .
〈】:【`:: . . ミ ,,彡 └し:【〉: : : : . .
 ̄ ̄ ̄ 〈¨冖¨〉  ̄ ̄
〈____〉: .
〈】:【〉: : : : . .
 ̄ ̄ ̄
l ,ヘ ヘ
x≦≧x (,,::::::`)
∧: ∧ ∽[__ノ
トi: :トi 、 〈==='}::.
トi ..トi `  ̄ ̄ ̄
トi トi ┌─‐^───────────────
〈L______.」.〉 | そうだ。 六ヶ月の期間での、
冂====冂 | 建設の完遂で以て。
_片__爿__ └┬────────────────
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | 我らはあの男へと、褒美を。
| 褒美の名目で以て、
∧_,∧ | 太陽と月、そしてフレイヤ女神を。
,(,,^Д^) | 与えねばならない。
('^)「¨∩ ┌┴────────────────
〈_⌒つ. | この事態を、如何に思うだろう?
〈】:Lノ: : : . . | ヘズ、そして、ニョルズ……。
 ̄ ̄ ̄ └─────────────────
_ _
〈】:【〉:. 〈】:【〉:.
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
_ _
∧,,∧ 〈】:【〉:. 〈】:【〉:. Α,,Α
(,, ‐_)  ̄ ̄ ̄ - ── -  ̄ ̄ ̄ (∀` )
〈 ]ぅ {) / // ' \ {Wij `,
(_== ム { // // } r'==とノ: . .
〈】:し^┘: . ∧ // ∧ しし:【〉: : : : . .
 ̄ ̄ ̄ ̄ ┌《_ 冂>=======<冂 _》┐  ̄ ̄ ̄
_人__》凵|凵凵凵凵凵|凵《__人_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_ _
〈】:【〉:. Α,,Α 〈】:【〉:.
 ̄ ̄ ̄ 。∩∩:::)  ̄ ̄ ̄
(;´д)ノ ゚乂Xij八゚・
(┘〈_, ∧,,∧ んヘマ,しゝ, .
〈】:【`:: . . ミ ,,彡 └し:【〉: : : : . .
 ̄ ̄ ̄ 〈¨冖¨〉  ̄ ̄
〈____〉: .
〈】:【〉: : : : . .
 ̄ ̄ ̄