AA　北欧　神様ばなし　2

経過報告ー。
60コマ程描いて、だいぶ投下が見えてきたあたりです。

…が、ちょーっと説明臭すぎるので、
もうちょっといじりまわしたいなぁ〜、という欲が出てきてます。
ので、スイマセンがもうちょっとお待ちください。

報告ｷﾀｰ!!!

いつでも待ってます

なんぼでも待つぜ―

これはアメリカのゲームです。１度やってみてください。
これは、たった３分でできるゲームです。試してみてください。 驚く結果をご覧いただけます。
このゲームを考えた本人は、メールを読んでからたった１０分で願い事が
かなったそうです。このゲームは、おもしろく、かつ、あっと驚く結果を 貴方にもたらすでしょう。
約束してください。絶対に先を読まず、１行ずつ進む事。 たった３分ですから、ためす価値ありです。
まず、ペンと、紙をご用意下さい。 先を読むと、願い事が叶わなくなります。
�@まず、１番から、１１番まで、縦に数字を書いてください。
�A１番と２番の横に好きな３〜７の数字をそれぞれお書き下さい。
�B３番と７番の横に知っている人の名前をお書き下さい。（必ず、興味の
ある性別名前を書く事。男なら女の人、女なら男の人、ゲイなら同姓の名
前をかく）
必ず、１行ずつ進んでください。先を読むと、なにもかもなくなります。
�C４，５，６番の横それぞれに、自分の知っている人の名前をお書き下さ
い。これは、家族の人でも知り合いや、友人、誰でも結構です。
まだ、先を見てはいけませんよ！！
�D８、９、１０、１１番の横に、歌のタイトルをお書き下さい。
�E最後にお願い事をして下さい。さて、ゲームの解説です。
１）このゲームの事を、２番に書いた数字の人に伝えて下さい。
２）３番に書いた人は貴方の愛する人です。
３）７番に書いた人は、好きだけれど叶わぬ恋の相手です。
４）４番に書いた人は、貴方がとても大切に思う人です。
５）５番に書いた人は、貴方の事をとても良く理解してくれる相手です。
６）６番に書いた人は、貴方に幸運をもたらしてくれる人です。
７）８番に書いた歌は、３番に書いた人を表す歌。
８）９番に書いた歌は、７番に書いた人を表す歌。
９）１０番に書いた歌は、貴方の心の中を表す歌。
１０）そして、１１番に書いた歌は、貴方の人生を表す歌です。
この書き込みを読んでから、１時間以内に１０個の掲示板にこの書き込みをコピーして貼って下さい。
そうすれば、あなたの願い事は叶うでしょう。もし、貼らなければ、願い事を逆のことが起こるでしょう。とても奇妙ですが当たってませんか？

うへへ

うおー！ﾃｶﾃｶﾜｸﾜｸ

wktk

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: : : : : : : : : : : : : :　　　　　　　　【　ユミルの血液で包まれた世界　】
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　　　　　　　　　　　　　　【　そして神は、再び世界へ　】　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／|..　 |＿＿＿＿|
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　　　　　　　　　　　　　　　　【　波で全て押し流されて　】　　　　　　　　　　　　　　　　|￣￣|＿　　　　　 　 □　　　　　 |￣￣|
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　　　　　　　　　　【　本当に、なぁんにも、無くなってしまった世界へ　】　　　　　　　　　 ￣￣　　　　　 　 └┘□
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:. :. :. :. :. :.o : : .: . :..: .: .: .∠7: .: .: .: .: .: .: . :　.: 　. . . ...┃　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
. :. :. :. :. : . : .: .: .: ,ﾍ. :. . : .: .: .:. :.:　..　..　..　....... .. .. .. .┃　　 天 地 創 造　　┃
. :. :. :. :. .: .: .: .: .: ｀´.: . :　.: 　..　..　..　..　............. .. .. .. .┃　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
.: .: .: .: . .. . .. . . . . . . . . ..　.. 　..　.. .. .. .. . . ┏━━━┻━━━━━┳━━┛
:.::.::.::.:::.::.::.:.:.:.:.:.:.:...:.:..:::∧:.:::::. :.:,へ、..... . .....┃ 最終話：天地創造.　 ┃
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　　　　　　　　　　　 ∧,,∧
　　　　　　　　　　　(。。´,,)､　　　　　　　　　　　【　そして神は、歩きました。　】
　　　　　　　　　　　ﾉ とヽ,__,ｨ
　　　　　　　　　　,ｲ_f⌒ゝ=､ゝ=､＿＿
　　　　　　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧,,∧
　　　　　　　　　　【　歩いて、歩いて、歩いて。　】　　　(,,｀・ω)｀)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　y /
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rっ,,∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (・ω・´)　　　　　【　探して、歩きました。　】
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 } y　　ｌ)
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾘ====ﾏ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 〈＿＿__,ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　【　何もかも無くなったはずの世界で　】

　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 【　たったひとつの、探し物を求めて。　】

　　　　 　 　 　 　 【　オーディンは、世界を歩きました。　】

　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 そして、とうとう　──

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　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 rt
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 -tぅｭ､　　　　　　　 }ｶ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ﾞミ三ﾐt､　　 　 片
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿,ィミt､　 ｀ﾞﾏﾐ､　　 片、
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣｀ﾞマ三ﾆ=ﾐ三三三ム、
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_,＞三三三ム
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ﾞー=＝‐´＞三三三ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 -=ﾆ彡'￣￣｀ﾏﾆム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾏﾆム、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾏ三ム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏ三ム､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾏﾆニム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾏニニム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏ三三ム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｆ三三ム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 Ｆﾆニ三ム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｆ三三三ム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｆﾆニニ三ム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 Ｆニ三三三ム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 Ｆﾆニ三三三ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 Ｆ=ニニ三三ム
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──　それを見つけたのです。

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　　　　　　`
　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿___　.. 　 　 ,　==ﾐ
　　　　　　　　　　　　＞´　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　／. . : .　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼_l_
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　　　　　 　 　 /. . . . : : :　　 ｀　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＼
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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ユミル　の　亡骸

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ・

　　　　　　　　　　　　　　その肉体からは、あれだけの血液が流れ出たというのに。

　　　　　　　　　　　　　　その肉体からは、既に巨人の父の魂は離れてしまったというのに。

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.　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿　　　　　　　　 　 |ｌヽ=三= ｲl|　　　 　 　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　 ,::'T¨八　　 ¨＞=-‐-ミ_＿,ノ}人丁丁人ゝ､　__　-‐-　,=＜¨　　 人¨Tヽ
　　　　　 　 　 　 　 ,r'　 }{　　 ≧_{_/　, -‐-､ ｀ﾏ⌒ヽ.__./⌒ヽニ==＝-‐＜＼　_i八_　_,:Yヽ､八
　　　 　 　 　 　 　 人__ノし勹｝_,／ ∠ﾆ三ﾆ＼ 'ーｧｒ―r―＜-‐-=≠⌒'マﾆi　 ⌒{　〔_｛｛__jソ}
　 　 　 　 　 　 　 {__, ｀Y___彡'　}⌒＾二　　 ￣__〕r仆i示i爪,心.｀ヽ/ , 仁ﾆ=-‐｀Y＾　〕,ﾉ≠={　/
　　　　 　 　 　 　 {ソ　ﾉ⌒７　厶=-‐ ￣ 　 -‐=_〕{ | ! ! i |i〔_=込._,ノ__ -‐ﾆ二ﾆ{ ｛{∧ 〕i _人 ヽ
　　　 　 　 　 　 /´ .イ　　 {　 辷＝=ﾆ　 　 ‐-ﾆ_| i �U�U ｉ |三＝ 　 　 ＿￣三ﾊ ヽ｛ くj_j__公┘
　　　　　　　　　{｛川 |　　j介 {三ﾆ‐-ﾆ二ﾆ-‐≦] {　:　　 ｝［_ﾆ-‐ 　 　 ー--＝ﾆ}　}j＞-┐辷}
　　　　　　　　　‘|〕i　　　{ i｛　ﾏﾆ二ﾆ=‐-‐=ﾆ三{ {　i　 :　} }≧=‐-=ﾆ二ﾆ=-_,三{　ﾘ川_jﾉ__,ノ
　　　　　 　 　 　 |　　　,i Ｖjﾉ　j__ -‐- 　 -‐ﾆ三] {　|　 i　} [_ｰ-ﾆ二　　￣二-‐ﾘ /い,/ ﾉ川 }
　　　　　　　　　　}ｉ　 j {い｛　/L二ﾆ-‐　　 ＝二{ { ｉ| i i|　} }三＝‐-￣　　-=ﾆ/ ｛_／／　i�U|
　　 　 　 　 　 　 ｛h　{ {,ﾊ}j　{/ﾊ._ｰ-‐　　　_-‐__〕{ ｉ| |�Ui }〔_ﾆ‐- 　 __二ﾆ-‐∧／／j i　　 :｜
　　　　 　 　 　 　 ｝!ｉ 川 〔_,　∨ ＼ー-‐　'＾ _彡ﾍ辿ｉ似j沙'ミ=‐-　 　ー-‐／ / / j ﾉ八｀　{ |
　 　 　 　 　 　 　 { { { リv/ ∧ 〉 　 〕ﾆ=-‐ 7/{ 〃/|川 |∧ヽ ｀＾i　,ｰ-=ﾆ｛ 　/ / ｛　｛　 ｀　iﾉ
　 　 　 　 　 　 　 {弋以i/ /しj｛　　 ∨ {　{｛｛ i {{ ｛ |�U |　j〉 } ｝ } ﾉ ｝ }Yリ　｛_^ヽj , リ　　 { |
　　　　　　　 　 　 |〉　　／　jﾉ丿　　 �Yｉ　ヽ＼｛ い{ { i }　l i// 人 ｛ ｛ i�W　　 {__乂_{_｣_j川 |
　　　　　　　　　　 |〕　_｝ _,ノ{ ,リ 　　　�Yい　ヽ＼Y＾ ｀´ ＾Ｙ/ く　ﾉノ /�W 　 　 {｛＞‐-　＼ﾉ!
　　　　　　　　　　〈　 /}ﾉ川 �Y 　 　 　 �Yjハ⌒＼｝ 　 　 { {_/／ {, /�W　　　　 }ハi 川　r‐┤
　　　　　　　 　 　 j∨/ ′ﾉ/ _〕　 　 　 ﾉﾊ.{_ ＼　 }　　　 个=-‐イ/ jﾊ〉　　 　/ 〈 }リi人 ｀寸
・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・

　　　　　　　　　　それでもなお、ユミルの肉体からは、不思議な生命力が溢れていました。

　　 　 　 　 　 　 　 それこそが、オーディンがこの巨大な肉塊を探し求めた理由でした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オーディン・ヴィリ・ヴェー。

　　　　　　　　　三柱の兄弟神は、巨人の亡骸をギンヌンガガップの中央まで運び　─‐‐

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　 　　　　 　 　 　 ∧ :{　｀ー─────´　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ー─────´　} ∧
　 　　　　 　 　 　 {　　≧x　　　　　　　　　　 　 ／＾＼ 　 　 ／＾＼　　　　　　　　　　 　 x≦　 :}
　　　　　　　 　 　 ＼　　　ゝ==x＿＿___　 ＿／　　　(　____　)　　　＼＿ 　___＿＿x==彡　　／
　 　　　 　 　 　 　 　 ＞===乙 　 　 　 ｀´ :〔〉　 　 　 :Y⌒Y:　 　 　 〈〕: ｀´　 　 　 丱===＜
　　 　　　　　　　　　　　　　　　｀ ==x　　　　{　　　　　人...人　　　　　}　　　 x== ´
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　　　　　　　　　　　　　─‐‐　この不思議なむくろを素材に、世界を創り上げました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　肉塊からは　『大地』　を。　　骨からは　『山脈』　を。

　　　　　　　　歯とアゴ、そして砕けた小さな骨からは　『岩や小石、鉱石に宝石』　を。

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　　　　　　　高く、高く持ち上げた頭蓋骨は　『天空』　となり、大地の果ての、四つの点で支えられています。

　　　　　　　　　　 　 　 四つの角はそれぞれ　『東西南北』　の方角を定めています。

　　　　　　　　空に浮かぶ　『雲』　はユミルの脳をちぎって、天高く放り投げて造りました。

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　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 生まれたての、真っ暗な空。

　　　　　　　　　　　　神はその暗闇に向けて、ムスペルの火を投げ込みました。

　　　　　　　　　炎は、天空のアチラコチラに紅い焔、黄色い火花、白く輝く煙を描き。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　空にまたたく、　『星』　を生みだしました。

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　　　　　　　　　　『太陽』　『月』　そして名もない多くの　『星』　が出来あがったのは、

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 こんな具合からでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それから少しの間が空いて、

　　　　　　　　　　　　 　 太陽で暖められた大地からニラネギが芽を出し

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　地表が青々としてきた頃。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ/三/ 　 　 　 ﾉ===ﾏ　　　　 ∧,,∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /三/　　　 　 〈＿＿_,〉　　　 (ω・´,,)
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　波打ち際を歩いていた兄弟神は、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　浜辺に打ち上げられた、二本の流木……

　　　　　　　　　　　　　　　　　　『トネリコ』　と　『ニレ』　の木を見つけました。

　　　　　　　　　　　兄弟たちは、この木を削り、自分たちに似せた姿を掘り出して ─‐‐

　　　　　　　　　オーディンは　『魂』　を。　ヴィリは　『知力』　を。　ヴェーは　『感覚』　を。

　　　　　　　　　　　　　　　　空っぽの彫像に吹き込み、命を与えました。

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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (‐∀‐ b　　　,ｨ|i |　　　　 ﾉﾘ‐ ｰ‐)ﾙ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 (つと_)===彡' |/|　　　＿_(〕つと)
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　　　　　　　　　　　　　　　　　|L　　　《￣　　　　　　　 |'///　　　　　 /ヽ.　　 ヾY
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ￣￣￣　　　　　　　　　 )//　　　　　 /＿八　 　 l!|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 Y　　　　　　 Y厂 　 Y　 ||L ＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 i|　　 　 　 　 |L 　 　 　 そ ==┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣)て　入((
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ￣￣＼}/

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　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 全ての人間の始まりの二人 ─‐‐

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 男と女……『アスクとエムブラ』はこうして生まれました。

　　　 　 　 　 　 　 　 彼らには内陸の、広々とした大地が住む所として与えられました。

　　　　その地域は、ユミルの眉毛から創られた大きな大きな垣根で、ぐるりと囲われています。　　　　　　

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:.:.:. ......　.:.:. (⌒　　 ⌒) ... .... .:.:.:. ..　. :. .:.:.:.:. . . .....:.:.:.:.:....　 ..... 　 . ..:.:.:.:....:.:.:..: .:.:..　(⌒　　　　. . ... .
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　　　　"'"'''':'`::':;:;..,"'`',:'':'`::'::'':':';:"'"'''　"''''':'`::':':',:: .. ..,, ,　 　 　 　 　 　 　 .. ..:'':';:;:;..,"'`',:'':'`::'::'':;:;..,
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　　　　　　　 　 彼らの住む土地は　中央の囲い─『ミッドガルド』─　と名付けられました。

　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　◯

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　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ところで　…　…　。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 o

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Ｏ

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼

　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 『血の洪水』に呑み込まれ、

　　　　　　　　　　　　　　一人残らず死に絶えてしまったと思われていた

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 『霜の巨人族』ですが……。

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　　　　　　　　　　　　　　　。。⊂⊂Ccco0三三ミ､　。　o
　　　　　　　　　　　　　⊂⊂⊂⊂⊂⊂三三ミ三ミ三三Ξ≡ミ､　o
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ⊂⊂⊂⊂三三ミミ三三三三三三Ξミ
　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　‘⌒ヾミミ三三三ミ三三三三三三三ミ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞､ヾﾟоミ三三三三三三三三三≡ミ､＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　実は、たった二人だけ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　生き残った巨人がいたのです。

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 洪水に襲われたまさにその時。

　　　　　　　　　　　　ユミルの血族の一人、ベルゲルミルとその妻だけは

　　　　　　　　　　　　　　　幸運にも小舟のように窪んだ木にしがみつき、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　助かることが出来たのです。

　　　　　　　　　　　　　　　たった二人、この夫婦だけが生き延びたのです。

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　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧＿∧　　　∧＿∧　　　　　　　＿_
　　　　　　，　　　　　　 /≧､ 　 　 r(´人｀ill|)-､ "´д｀ill；ﾐ､　　　　　八_≧〕　　．
　　′ﾟ　　　　　　 　 ,　 }､三≧===| |=====/ / (⌒)==./　ﾉ=====≦彡´⌒　　　　・。
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彡三三ミミ三三ﾐミ三彡＼ l三三ll∪ll三ll(__〉三三lc(__/三三三／ミ≡≡≡ 彡三ミ三ミミ三三
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彡川ミ彡彡川彡っﾟﾟ。ミミミ三三三三三彡彡ミミミミミミミミ川三三 三三三≡ミ三 彡川ミ彡彡川彡
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　　　　　　　　　　　　　彼らもまた、ミッドガルドに新たな住処を求めたのですが……。

・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧,,∧
　　　　　　　　　　　　　　　　(ω‐´,,)　ヽヽ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∧＿∧
　　　　　 　 　 　 　 　　　 　 (ｌ y 　 ]ｱ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾞ д｀；　ﾐ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　　　 }====ﾏ　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /＾　 　 　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　〈＿＿__ゝ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　{{　∧＿∧ll　 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾞ （ﾟ人ﾟｌｌ|i!）　　 ∧　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　/⌒ヽ彡"⌒,_,,ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒/⌒/　/　|　ヽ￣
　　　　　､､,,ﾉﾉ､,/　　　　､､,,ﾉﾉ､,/　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 （つ/＿/　/＼ |　　 ヽ
_v_w__w_vYﾑ:ﾏY.v_w__w_vYﾑ:ﾏY　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （＿＿＿_/　　 'ﾄ　　　l
┼┼┼┼}ｌｌl!!ii|{┼┼┼┼}ｌｌl!!ii|{─､､,,ﾉﾉ､,/　　　　　　　　　　　　　　　 ___/　/　/　＼　　丿ヽ__ノ
┼┼┼┼}||i!ii!!{┼┼┼┼}||i!ii!!{─ Yﾑ:ﾏY　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ( _＿(_＿_ ）　　 ￣　　 .. ..::;; ::'
　　　　 　 ﾞﾞ"ﾞﾞﾞ´　　　　 　 ﾞﾞ"ﾞﾞﾞ´　　:}ｌｌl!!ii|ﾄ､　､,,ﾉﾉ､,/　　　　　　　　　　　　　　　　　... :: :: :;;:: :': ;;　　.. :::;;
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 }||i!ii!!ﾄ､＼Yﾑ:ﾏY
';:;..,"'`',:'':'`::'::''::',:'':'　　　　 　 　 　 　 ﾞﾞ"ﾞﾞﾞ´　 ＼}ｌｌlliiii|{
'::',:::'::',:'':　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 }||i!ili!{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 `ﾞ�Uﾞ"
　　　　　　　　　　　,, ,, 、,,　　　　　 　 　 　 　 ､,,ﾉﾉ､,/
　　　 　 　 　 　　('(^∀^,,b　　　　　 　 　 　 　 Yﾑ:ﾏY
　　　　　　　　　　 ＼__⊂ )　　　　　　　　 　 　 }ｌｌl!!ii|{
　　　rｨ〃ﾐ　　　　　 (＾^);;;;〉､　　　　　 　 　 　 :}||i!ii!!{
　　ﾉﾙ ^ ヮ)　　　　　　 ⌒ヽ_)　　　　 　 　 　 　 `ﾞ�Uﾞ"
　　cl ⊂[　〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､,,ﾉﾉ､,/
　　,ｨ'ﾉﾊ　　ゝ　　　　';:;..,"'`',:'':'`::'::''::',:'':'　 　 　 Yﾑ:ﾏY
　　 ｀ー== ´　　　　　 　 '::'',:'':'`::'::',:'':';:;..,　　　　 }ｌXlii|{
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ィ|ii||i!{
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ､,,ﾉﾉ､,/　　ﾉﾞﾞ´
　　 ､,,ﾉﾉ､,/ 　 　 　 ､,,ﾉﾉ､,/　 　 　 　 Yﾑ:ﾏY　　´
　 ..vYﾑ:ﾏY.v_w__w_..Yﾑ:ﾏY 　 -‐　　　}ｌｌl!!ii|{x≪
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　 　 ﾞﾞ"ﾞﾞﾞ´　　　　　　ﾞﾞ"ﾞﾞﾞ´

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　　　　　　　　　　巨人族をひどく嫌っているオーディンが、この夫婦にあてがったのは

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　豊かな大地の、垣根の外側。

　　　　　　　　　　　　　『ヨーツンヘイム』　と名付けられた、荒れた大地でした。

　　　　　　　　　『父を、多くの兄弟を。　自由に駆けまわっていた世界をも奪われた。』

　　　　　　新しい霜の巨人族達は、神族から受けたこの仕打ちを決して忘れませんでした。

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　　　　　　　　. . . . . : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　彼らは、ゴツゴツした岩屋やジメジメした森の木々の隙間から、

　　　　　　　　　　　　神の創った世界をにらみつけ、恨み言を呟いているのです。

　　　　　　　　　　　　　「小さな、邪魔な生き物」でしかなかった神属に対し、彼らは。

　　　　　　　　　　　　　　　　いまやはっきりと『敵意』と『悪意』を持っていました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　　　　　　　　　　　　　　　大地が生まれ、そこに住む命が生まれた。

　　　　　　　　　　　　　　　　仰ぎ見れば空があり、見下ろせば大地がある。

　　　　　　　　　　　　　　　　しかし、まだまだ世界は落ち着きとは程遠い。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿__ _ 　∞ 　 　 。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　x≦7///////¨ ≧x　　　 　 ｏ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／, ' //////////////刈 　 　 　 　 　 ．．
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ////＞====＜//////// ﾍ 　　　0　　　　　　　　ﾟ
　　　　　　　　　　　　 　 　 1 ,ｨ ´ﾟ　　　　 　 ＼///////☆ ゜　　　　　　　　　　　о
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 o 　 ∞ | | | ｌ///,小,　　　　　 　 　 ／. :｡:｀..ヽ
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　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 人, ∨/////￣￣　　¨‘ 　 ｀o　 　 川|
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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 。 %。　　　　 　 　 　 　 ｌ　　＼　 　.,ｨ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 / 　｀マ　　　　　　　　　＼　　 X
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〈}　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　〉＿ __
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 |　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　 　 ､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼ ＼ 　　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｌ 　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ＼　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＿ __.」|
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ￣￣＼
・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それもそのはず。

　　　　　　　　　　　　　生まれたばかりの星たちが、自由気ままに天空を歩いていたので、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　世界は暗くなったかと思えば明るくなったり。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　忙しく、空はその色を変えていたのです。

・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・



　　　　　　　　　┏
　　　　　　　　　　　さて、　どうしたものか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・　・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧,,∧
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　 (,｀-ω・)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (　]∽[)　　　　　　　　　　┏
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ====ﾏ　　　　　　　　　　　　オーディンは考えます。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　 〈＿＿___ゝ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣



・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・

・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　うむ、　そうだ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 l　 　 ／
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　┓　　　 　 ┃
　　　 星どもに『時間』というものを　 　 ￣　　 ・　　￣
　　　　　　教えてやろう。　　　　　　　　　 ／　　ｌ　　＼
┗　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∧,,∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (｀・ω・∩　　　　　　　 オーディンはひらめきました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 (　]⊃　ﾉ　　　　　┗
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ====ﾏ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　 〈＿＿___ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣



・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・

　 　 　 　 　 　 ＿＿
　　　 　 　 ＜//////,≧､
　　　　　　　　 ＼｀∨//∧＼
　　　　　　　　　　∨//////∧
　　　 　 　 　 　 　 }////////}
　　　　　　　　　　∧∨////∨　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ‐ ‐ = ≡　　 ヾ､､,,
　　　　　　　　 ／　'/////／　　　　　　　　　　　 　 　 　 ‐ ‐ = ≡　 ＿＿　　 ミ,,・-)
　　　 　 　 ＜///////≦'　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ├‐-､.＼　/ 　 〕つｰ‐-､　ﾊﾊ__ﾊﾊ__
　　　　　　　　　￣￣　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ‐ ‐ = ≡　　　／￣＼￣￣￣￣|　 　 ｰ-ﾐ　ﾟ＿')ﾟ＿')
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜‐○‐｜　　(ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ) ノ " ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ‐ ‐ = ≡　　＼＿／-------´　 |》￣||^|》´|》^|》
　　　　　　　　　　　　　　　　　. ..:::: .... . . . .　　　　　　　　　￣￣￣ ¨¨ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ¨¨ ￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　. : : : : : :::::::::::: : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ､,,
　　　　　　　　　　-＝. . . : : : ::::∧＿∧: : : : .　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾐ)≧ 、
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　　　　　　-＝≡　　　: . : : :::γ.::::::::::〈: : .　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ミ　　,ヽ_ノ
　ｰ　 = ニ　‐　　 ＿＿_　: .:. :|..::::i'::::):::)::::: : . .　　　　　　　 　 　 　 　 ミ　　/
　　　　　　　　　　|厂￣ゝ==､:|::::::|::::::::|:::::: : : : ゞ、　,ー─π==π‐-=彡　 ﾉ
　　　　　　　　　　|　　　　　从￣￣￣￣｀ー､;: :((_/. 　 　 Y:⌒:Y 　 　 　 Y
　 ｰ -＝ 三 　 　 Y⌒^介〔{@}〕二二二二二二二二二二}}:品:{{　　 　 　 }
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　　　　　　　　　　 Y⌒＾⌒^}{_人__人_.人 　 ))　　/　／ﾏ´⌒⌒'ｰ=-､　 〈　 ＼
　　　　　　　　　／⌒＼厂Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y 　 ,ﾉ　ﾉ｀ヽ ヽ,　　　　　 >　 〉ヽ,　＼
　　　　　　　 　 {-(◯)-}二二二二二二ニｿ　,ｲ_ノ　　 　＼ ＼_,　 ／ .／　　 ＼　乂
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　､ 　ﾍ /)
　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓　　 　 ＼(,, ﾟ ＾ ﾟ(っ)
　　　　　　　　　┃　　 　 　 　 手始めにオーディンは、　　　 　 　 　 ┃　　　 　 〈　]つ ｀ﾌ
　　　　　　　　　┃　　暗い瞳、黒い髪、浅黒い肌をした巨人の娘.　┃　　 　 　 ﾉ====〈
　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　 『夜』 と　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃　 　 　 〈＿＿___ゝ
　　　　　　　　　┃　　　　彼女の息子の、 光り輝く顔をした　　　 　 ┃　　￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　 『昼』 を　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　┃ 　 　 地上、巨人の住処からさらってきて、. 　 　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　┃　　　　 　 天空を走る戦車に乗せました。　 　 　 ┃
　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃ 　 彼女たちは、 日ごと半日ずつ ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　　世界を１周するのです。　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　　　　さらにオーディンは　　　　　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　　　 星々の先導役に、と.　　　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃. 　 『月』　と　『太陽』　という名の 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　　人間の兄妹もさらいました。　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　∧,,∧　　　　 ┃　 　 　 兄妹が、月と太陽の前に.　　　　　┃
　　　 　 　 　 　 （。 。´,,）　　　 ┃ 　 それぞれ立って導いてくれるので　 　 ┃
　　　　　　 　 　 /　y　　ヽ　　　┃　　　　　他の星々も迷うことなく　　　　 　 ┃
　 　 　 　 　 　 ∪====ャ_,)　　 ┃ 　 規則正しく動くことが出来るのです。.　┃
　　　　 　 　 　 〈＿＿___ゝ　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣
・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r=≦(彡 　　＝-
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┌‐' ・　　 彡 　 　 　 　 　 三 Ξニ =　 　 　 ﾟ +
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 入_　　　　刈　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∧＿∧ ﾟ。　　　　　　　≡＝
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ⌒ヽ　彡≧､　　　　　　　　 　 　 ニ = ‐ ‐　(д＜；)　+: ＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨/／　 ミπ==πー─ﾐ､　　　　　 ＿_　ﾚV　(r=彡´￣刀|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Y´　　　　Y:⌒:Y　　　　 Y　　　r彡'￣￣￣ 从　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {　　　 　 }}:品:{{二二二二二二二二二二〔{@}〕 ﾑ^⌒Y´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 八　　　　 乂_乂__,　　　 ﾉ　 　_ﾉ　i}{i　}{i　 }{YY　 兮≧(》
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　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ从 ﾐ ゞ　　≡ = ‐ ‐
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 (-‘,,川　　＿＿ 　≡ = ‐ ‐　　　 　 　 ＼　　　　　　| 　 　 　 　 　 ／
　 　 　 __ﾊﾊ__ﾊﾊ　 r-‐^ｰと〔　　)　／r‐‐┤　　　　　　　　　　　 　　｀　　 　 ＿＿　　　　　　´
　　　 ('＿ﾟ('＿ﾟ　ﾐｰ='　 　|￣￣￣￣／￣＼　 　 ≡ = ‐ ‐　ｰ　　 　 　 ＞=ニ二ニ=＜
　　　 　 ﾄ、 ゛ﾄ、 (ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ)　　｜‐○‐｜　　　　　　　　　　　 　 ／　≫=====≪　＼
　　　 　 《|^《|｀《|^||￣《| 　｀ｰ----- ＼＿／　　≡ = ‐ ‐ 　　　　　 ∧／三三三三三＼∧
　　￣￣￣ ¨¨ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ¨¨ ￣￣￣　　　──　　{　�W|∧∨||||∨∧�Y　}　　──
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨＼三三三三三／∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　 ＼　≫=====≪　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　 ＞=ニ二ニ=＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　　　　￣￣　　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　|　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏…━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　 　 しかし 。 　 .┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┗━━━━━━…┛

　 　 　 　 　 　 　 　 秩序を好まず、仲間をさらわれた巨人族がこれを喜ぶはずもなく。　

　　　　　　　　月と太陽を呑み込んでしまえ、と彼らは巨大な狼を二匹、天に放ちました。

　　　　　　　　　　　　　　　すなわち、月を追う『ハティ』。　太陽を追う『スコール』。

・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,=､＿__ 　　　 　＿
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /.:::ﾉ〉.:::::ゝ==≦" 　 ヽ,
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 人:〈/.::／　　　　　　　　 ｀ミ≧ニニニ==≧ミ､　　　　　　　　　 　 　. . : : : : :
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀Y´．,;　・　　　｀　　､　　　　　　　　　　　　 ﾞ气≧== ー──　≦: : : : : :
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }}; ;; ,．　　　　:　　 ,}}　 　 　. : ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀: : . .
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　　　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ/ 　 ヽ/　 　 ヽ }￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｨ ､｀ヽ　ﾟ
　　　　　　　　　　　　　ﾟ　ﾘ‘ｺ‘ﾙっ
　　　　　　　　　　　　　　　(っ ﾉ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 `Ｊ＿＿
　　　　　　　　　　 　 　 　 ￣￣￣
・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　この二匹の獣を産んだのは、

　　　　　　　　　　　　　　　　ミッドガルドの東の森に住む女巨人です。

　　　　　　　　　　　　　　　　獣たちは、少しずつ、すこしずつ。けれど着実に。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　月と太陽を追いつめていくのです。

　　┃　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ．
　　┃
　　┃　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ・
　　┃
　　┃
　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ●
　　┃
　　┣┓　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┓
　　 ．┃　 　 　 　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　 　 　 ┃
　　 ．┃　 　 　 　 ┃　　　　　　　　 　 いつか、きっと……。　　　　　　　　┃　　 　 　 ┃
　　 ．┃　 　 　 　 ┃ 　 　 　 　 　 　 　 二人は二匹に　　　　　 　 　 　 　 ┃　　 　 　 ┃
　　　 ┃　 　 　 　 ┃ 　 　 　 追いつかれる日が来るのでしょう。 　 　 　 ┃　　 　 　 ┃
　　　 ┃　 　 　 　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　 　 　 ┃
　　　 ┃　 　 　 　 ┃　　　　　　　　　そして ───‐‐‐　　　　　　 　 　 　 ┃　　 　 　 ┃ ．
　　　 ┃　 　 　 　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　 　 　 ┃ ．
　　　 ┃　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━┛　　 　 　 ┃ ．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┗┫
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ●　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ．

　
　
　

　　　　　　　　　　　　　　天空での異変なぞ、つゆとも知らないオーディン。

　　　　　　　　　　　生き物たちが太陽と共に起き、月を見ながら眠るようになった頃。

　　　　　　　　　　　　ボルの長男は創世の、地上で行う最後の仕事に取り掛かります。

・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 〈~Y´　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　 　 　 ＿＿＿＿＿＿＿＿　　 丿 |　　　　　　　　　　 　 ┃　　大地を創りだした時に余った、 　┃
　　　　　 　 r≦,=ニ二三三三ニ=,ｨ´⌒匕,ｨ'´　　　　　　　　　　　　┃　　　 　 ユミルの肉片。 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　 ,ｨ´=ニ二三三三三ニ=/.:: .::::::__L ＿__ 　 　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　 ./ニ二三三三三二ニ=/.:::::. ::/　::: ..__　》､
　　　　/ニニ二三三ニニニニ{{::::,,;;;. ｀ヽ,＿＿《_/　　 ﾍ　　 　　))
　　　　|ｌL≧==ニ二 二ニニ==}}ii:;　　　 ;|「￣￣　 　 (^ 　 ,,＞　"
　　　　} }==ニ二 二ニニ==≦||;;　〈二二二[}　　　 　 ｌy　　ヽ
　 　 　乂三三三三三三三三{{; ;;, ,,, .,,;;;;||　　　　　　 }==彡U
　　　　) r‐´⌒´八0三三三彡^ゝ､::: ::.::丿　　　　 　 〈＿＿　)
￣￣ └´￣￣7ﾑ ≧===え_,ｨ'ﾐ彡≧=彡￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　 　 　 　 //
　　　 　 　 　 ｀　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃ 　 　　暖められ、腐敗し、　　　 　 ┃
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃ 　 溶け始めたソレの表面では...　┃
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　　　　 　 なにかが、　　　　　 　 ┃
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　 　 もぞもぞと動いています。. 　 ┃
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 その正体は、ふっくらとした蛆虫。

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ユミルの死肉をかじり、柔らかくふくらんだ蛆虫。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ボルの息子たちはこの蛆虫をつまみ上げ、

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 人間と同様に、ヒトの姿と知力を与えました。

・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　────　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　　　＼＿__.
　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＿＿／ 　 ＿＿＿__　　　　　＼　 ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 ,／　　　　　　 ￣￣　　　　　 ｀ヽ　　　　⌒ヽ　＼
　 　 　 　 　 　 　 　 {　　　　　　　　　　　　　;　　　　　 Y　　　　　 ＼　,
　　　　　　　　　　　八　　　　　　　　　　　　,　 　 　 　 　ヽ　　　　 　 ｀
　　　 　 　 　 ,ｯ=≦⌒≧==≦⌒≧== --＜　　　　　　　　　)　 　 　 　 l
　　 　 　 {{　/. : : : :::;Y. : : : ; : :.Y. : : : ::i!: : : ＼
　　　　　　　{ .＿__: : }{: : : : ; : ::}{. . : :, . : : : : ::∧　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　/　　　 ｀ヽ,ー= ‐‐ =─≪. . : : '".　,}　}}　　　　　　 　 　 　 |
　　 　 　 　 |　　　 　 　 ＼　　　 　 　 ヽ,..__.::彡'{
　　 　 　 　 |　　　 　 　 　 ｀ー.───‐}: : : : ::�U　　　 　 　 　 　 　 　 |
　 　 　 　 　 ヽ　　　 　 　 　 r======＜≧==彡!: .　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ
　　　　 　 　 　 ヽ　　　 　 　 ﾞﾏ. : : : : : .｀ヽ; : : /. : : . .　　 　 　 　 　 　 |　　　　　 ,､,､
　　　 　 　 　 　 　 ＼　　 　 　 ≧== ・・‐‐‐＜. : : '' :　　 　 　 　 　 　 八　　　　（・v・）
　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　　: : : : : : : : : : : : : : .　　　　　　　 　 　 ///＼＿＿(u u)＿__
　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　: : : : : : : : : : : : : . 　 　 　 　 　 //////}〉二二二二二〕
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　 　 　 　 ///////
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨///////
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （ ・v・）　　　　　　 　 ∨///
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜(っ u)＿＿＿＿ 　‘　￣)/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　〔二二二二二二て( 　 　 　 j |　　　　　　　 ,､ ,､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣￣￣｀ヽﾏ====彡^ﾐ≧==､　　　(・v・ )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣￣　｀Y　 　　))＿＿(u c)〜__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〔〕　 ，〔二二二二二二〕
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　 　 ￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､,､　〔〕
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （・v・）ゅ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿(u　ﾉ.人＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〔二二二二二二〕
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣
・　・　・　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━　・　・　・

　　　　　　　　　　蛆虫は　『小人』　となり、暗い洞窟や森の奥に住み着くようになりました。

　　　　　　　小人たちの顔はゆがみ、体は小さいのにゴツゴツと節くれだった醜いものでした。

　　　　　　　　　　　　　　しかし、その指先から造られた道具には不思議な力が宿り、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　神々をも驚かせる、絶妙な働きをするのです。

　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━┓　　　　　　　　　/　　　　　 　 　 　 ;　 　 ／
　　　　　　┃　　こうして、オーディンたちの　　 ┃　　　　　 ﾍ　　/　≧===　 　 　 　ﾉ　 ／
　　　　　　┃　　　　長い長い創世は　　　 　 　 ┃　　 　 　 (ｬ) /　　 　 　 　 ===≦　／
　　　　　　┃　　　　一段落しました。.　　　　 　 ┃　　　　　　乂 　 　==≦ 　 　 　 ／
　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━┛ 　 　 　 ／　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ､　 　 　 　 /　　　　　 　 ==≦彡'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ｷ) 　 　 ／　　　　(＠)　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ==彡　　､　　　´ﾞﾞ　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ⌒f　　　　;;　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 八　　. :;;}}　 　f⌒Y
　　　　　 　 　 　 　 　 m　　　　　　　　　　　　　　,≦　　≧=彡　　 l:::::{{
　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ 　 ∧,,∧　　　　　　　 / 　 　Y　 　 　 　 　,::; )
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 (ω=´；)　　　 　 　 /　　　, 　 　 　 　 　 Y′
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 UU　　ヽ　　　　,/　　.::;;　　　　　　 　 ((
　　　　　　　　　　　　　　　　　　}===彡廴　 丿 　 　 {　　　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〈_ﾉ「￣￣￣　　　　 　 ゝ==,,::　　　　八
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　 入　　 　 　 f⌒ヽ　 　　　　＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / Y　　 ((　　ヽ　　　　|　 　} f⌒乙　∧ い,
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　八　　ヽ　　　| 　 　 :ｌ　　 | |　 丿 /　}　 }
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾚ´ 　 }　　:ﾄ､　 八　 　 }}.　　ﾚ＾^彡　{ ＜彡'
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 丿　　|　 Y　 ヽ, 　 (　　 |　 r==≦
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾐ=≦__ 彡＾ヽ ||　　　)　　).　 |　 |　　　　　 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ))　　ﾋ ＿,ｨ´ 　 |　 !　　　　　ﾉ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´　　 ´　　　 　 　 Y乙≧==　彡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾘ　　　￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃　　　　　 彼らは最後に、　　　　　　　　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃　　自分たちの住む王国を作って.　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃ 　 仕上げ とすることにしました。 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　 　 　 　 ;　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾍ　　/　≧===　 　 　 　ﾉ　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 (ｬ) /　　 　 　 　 ===≦　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 乂 　 　==≦ 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ､　 　 　 　 /　　　　　 　 ==≦彡'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ｷ) 　 　 ／　　　　(＠)　　　／
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　　　　　　　　 　 　 　 　((　＜　　 ＾)　　　　　 /　　　, 　 　 　 　 　 Y′
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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〈_ﾉ「￣￣￣　　　　 　 ゝ==,,::　　　　八
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　 入　　 　 　 f⌒ヽ　 　　　　＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / Y　　 ((　　ヽ　　　　|　 　} f⌒乙　∧ い,
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　八　　ヽ　　　| 　 　 :ｌ　　 | |　 丿 /　}　 }
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾚ´ 　 }　　:ﾄ､　 八　 　 }}.　　ﾚ＾^彡　{ ＜彡'
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 丿　　|　 Y　 ヽ, 　 (　　 |　 r==≦
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾐ=≦__ 彡＾ヽ ||　　　)　　).　 |　 |　　　　　 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ))　　ﾋ ＿,ｨ´ 　 |　 !　　　　　ﾉ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´　　 ´　　　 　 　 Y乙≧==　彡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾘ　　　￣

　　　　　　　┗━━　高く、高く、天高く。　━━┓

　　　　　　　　　　　　　:.:.:::.:::.:::.::.::(
　　　　　　　　　　.. 　 　 　 :::.:::.::.::ヽ
　　　　　　　　　　:::::....　　　　　 :::::::::`'''‐‐--''''つ　　　　　　　　　　　　　 　 ┏┛
　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:....　　　　　　::::.:::.:::.::(´　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃
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　 　 　 　 　 　 　 　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::....　　　 　 　 　 　 :.:｀￣: : :　　　　　 リ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 :.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::....　　　　　　　　　　　　　　　　　コ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ _＿:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::....　　　　　　　　　　　　　　　の
　　　　　　　　 　 :::.. :::..　　 ｀ヽ、｀＼:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::....　　　　　　　　　　　　　 根
　　　　　　　　 　 ::::.. :::::::..　　　 ｀ｰ､ ヽ,＿:.:.:.:.:.:.:.:::::::::...　　　　　　　　　　　 を
　　　　　　　　 　 ::::::.. :::::::::..　 　　　 ,> 　└―‐‐ ､:.::::::::::...　　　　　　　　　 駆け登り。　┓
　　　　　　　　 　 ::::::::.. :::::::::::..　　　'‐、 「´￣"''ｰ､ ＼:.:::::::::..:..　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　:::::::::::.. ::::::::::::..　　　 ｀′　　　　　｀゛｀ :.::.:.:..:.:.:.:...
　　　　　　　　　　::::::::::::::.. :::::::::::::..　　　　 　　 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.::.:.:::....
　　　　　　　　　　　　 , ⌒ヽ:::::::::::::::..　　　　　　. .. ...::.:::　　　 ＿＿__ .:::...
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　　　　　　　　　　　　　　（　　 :::::::::::::::::::....　　　 　r'´_,.-‐-、''ｰ、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.....
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　　　　　　　　　　　　　　　　　丿:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::..　　　　　　　 : : : : : : : : : :　:　:　:　: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ___ノ´￣￣｀ｰ､　　　　　　　　 : : : : : : : : : :　:　:　:　: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ）:::..　　　　　　　 : .　:　:　:　:　:　:　:　:　.
　　　　　┃
　　　　　┗　人間・巨人・小人……そしてすべての生き物たちを見渡せる場所。　━━┓

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_::::..:.:.:.::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.:.:.:.:.:..:.. :.:.:.:.:.:.::..

　　　　　　　　　　　　　　━━　神々が腰を落ち着けたのは、そんな場所でした。　━━

　　　　　┗━━━　『神々の国』　━━━┓


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _∧_
　　　　　　　　　　　　　　┗━　輝ける王国　『アースガルド』　━┓　　 　 　 　|:Y:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l人|
　　 .‖　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧　　　　　　　 　 ＿＿＿＿＿| .::|─Λ
　　 .‖　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 Λ　　 /| |n_n_n　　　　　∧　　n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ
　　 .∧　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i.　 | i'´￣`ｉ∨　 . ::|ニニニニニニ|...　　　　∨　 .| :|￣|
　　∧ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　 Λ　| |'´.:∧| |　 . . ::|　ﾛ　ﾛ　ﾛ　ﾛ .|::: .　　　.:.:|_n_n_n_n_n
　 ΔVΔ　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | :|ﾍ| |　/ n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n　. :::|　　　　　..:|
　 ||:||:||:||　　　　　　　　　　　　n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: .　　 　 　 　 　　　　　　. :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_
＿||:||:||:||　　　　　　　　　　　　|::.:. .　　　　　 　 |::.:.n.　　 　n　　　　n　　　.n.:.:::|　　　　　　　／￣
　 |=＝=ト、　　│　　　　　　　|:: . . `＝f==f===|::.:. .. i | i　　　　 　 　 　 　 . :.:::|　　n　　 ,∠＿＿＿
＼＼|＿|　＼n_‖_ｎ_ｎ　　　　|:: []＿＿|＿|＿_.|::.:. .. l!ﾍl!　　｢| 　｢|　　　＿＿__|＿＿＿_.|] [] [] [] [
]士ェェェェェ|　‖::ﾛ:ﾛ|＿__、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰||　 .|.|'⌒|.|　　/_n＿n＿n＿.n , .|========
　| /Λ /Λ:| ／/＼ :::|─‐ﾍ.∧二二二二二二二二|TT|　 :|:| 　 |:| 　.| :|ﾛ|: |ﾛ|: |ﾛ|: ／　|工工工工
　| || ||. || ||::| _./＿_.,>:| ﾟ_ﾟ::ﾟ::|　|_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ
　| ||_||. ||_||::|　| ｢| ｢|| .∠∧┴/_n＿n＿n＿n＿n＿n__/　l]　l]　l]　l]　l]　l]　l]　l]　ｌ]|┴r┴r┴r┴r
]士ェェェェェ] | ｌ｣ ｌ｣|ヘ、| |:::::| ﾛ ﾛ　ﾛ ﾛ　ﾛ ﾛ　ﾛ ﾛ　/_n＿n＿n＿n＿n＿n_/￣￣￣￣￣￣￣￣
　| ∠二二ヽl=|====|￣|::| |:::::| ﾛ ﾛ　ﾛ ﾛ　ﾛ ﾛ　ﾛ ﾛ　| ﾛ ﾛ　ﾛ ﾛ　ﾛ ﾛ　ﾛ ﾛ /_n＿n＿n＿n＿n＿
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./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ　| ::| ,〃⌒ヽ　| ::| 〃⌒ヽ　| ::| ,〃⌒ヽ　| ::| 〃⌒ヽ　| ::| ,〃⌒ヽ　| ::| 〃⌒ヽ　|
二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二
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＿＿;l＿＿l／´,＞┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴
＿;l＿＿;l_/ .／::::／´ . |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ：
＿＿'l＿,∧/::::::/　 .|　 |　　　　　┏━━━━━━━━━━┛
＿;l＿＿l :::|＼/　　 |　 |　　　　　┗━　この頑丈な城塞は　━┓
＿＿;l＿|ｰ'|:::::|　 　 | ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　┗　緑なす平原とミッドガルド　━┓
＿;l＿＿l :::|:::::|＿＿|/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
＿＿;l＿|ｰ'|:::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
＿;l＿＿l :::|:::::| 　 　 ┏　そこから、燃え立つ虹の橋　『ビフレスト』　を渡ったその高みに　━━┛
＿＿;l＿|ｰ'|:::::| 　 　 ┃
＿;l＿＿l :::|:::::| 　 　 ┃
──┴::l,_,,|／. 　 　 ┗━━━━━━　きらきらと、輝いていました。　━━━━━━━━━━ ・ ・

　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　┃　　　　　　　　アースガルド。　　　　　　　　　 　 ┃
　　┃　.巨大なトネリコの根元に位置する王国。　　 ┃
　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　　　　　 .┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　┃　 　 　神々はこの場所より、眼下に広がる　　┃　　　　　　 '┃　　　　　　　この王国では　　　　　　　　　 　 　 ┃
　　┃　　　　　.世界を眺めているのです。 　 　 　 　 ┃　　　　　; 　┃　　12人の神聖な男神が語りあい、　　　　　　 ┃
　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛　　　　 ,　　┃ 　 12人の神聖な女神が囁きあっています。.　┃
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／|:　　　　:}:　　　 　 　 　 　 ((　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　/|:　　　 ./:　　　　　 　 　 　 ｀ヽ. ┃　　　そして他の神々もこの王国に集い、.　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 }　//.:　 　 /:〉　　　　　∧,, ∧ 　. . ::┃　　世界の行く末を話しあっているのです。. 　 ┃
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 丿//.:　　 :/:/　　　 　 （｀-ω-）　: : : ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 (　(/.:　 　 :.Y ､　　 n　 （'＾) ,r‐､). : : : ::丿丿　　 厂|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ ＼　　 　|　|: 　叭　　γ＾ヽ,_,)-‐=≦／　　 Y..:::r'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＼ ＼ 　入 |　　〉≧==ｽ__ノ　　-‐　 　 　 　 ;:::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　＼ ＼　 ﾘ　 /　 r‐└' 　⌒(ｷ)　 　 　 　 ,ｨ´(
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　＼　ヽ　丿　/　　 　 　 　 ゝ 　 入　 ∧　:乂
　　　　　　　　　　 　 ＿＿___　　丿　　　　 )　:Y　　/　　　　　　　　　　 };;;;{　{　) 　　:)
　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　∨　　　　 Y　　 ∧　(　　　　　　　　　　 ﾉ,;;/ 　Y 　 ／
　　　　　　　　　 /　 ,ｨ´￣￣∨　　 　 ／ ,ﾍ.　{　ヽ､ ゝ､　　　　　 　 　 Y　 ／　／
　　　 　 　 　 　 : 　 { 　 　 　 '　/〉　 /　 /　ヽ ＼　 ＼　≧=､　 　 　 　 　 |　rく
　　 　 　 　 　 　 Y　 ゝ､　／　//　 /　 /　 　 ＼ ＼ 　｀ー､　＼　　　　 　 ｌ　{　 ＼ 　 r=======‐ -､
　　　彡'⌒ヽ_　　 ゝ､ . ／　　 | | 　:{ 　 { 　 　 　 ヽ　　 ￣￣￣￣≧=､　　 ﾏ ヽ 　└ 〈　 　＿＿　　い、
r=≦　 　 　 　 ￣￣￣　　 　 .Y　 八　入　　　　　　 ￣￣￣￣￣ヽ　 ＼　丿 丿 　:.:.八,ｨ'　　 　 ヽ､ 　 ＼
　　＿／⌒ヽ　　　 　 　 　 ＿_ 　〈/　ヽ　≧=====､＿＿　　　　　　 ＼　 Y　 :(　　 .:/〉　＼　　 　 　 ∨ Y|
ｨ'´　　　　 　 ｀⌒´ヽ,＿斥　　｀ヽ,　　 　 ゝ======､＿＿＿｀ー､　　 　 ) .人　　ヽ,.://　.:.:.:/〉､　　　　 |　:八＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　┃　　 　オーディンを主神とする　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　┻　　　　『人間の守護者』たる神々─‐‐。　　　　┻

　　　　　　　　　　　　　　┳　　─　『アースガルドに住まう神々』　─　　　 ┳
　　　　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　─　『戦する神々』　─　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃ 　 ─‐ ‐ 『アース神族』。　　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　 　 人々は、やがて彼らを　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　　 そう呼ぶようになりました。 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━┛

　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
　 ┃　　　 　 神々が、　そして　　 　 　 　 ┃
　 ┃ 　この世界そのものが寄り添う、 　 ┃
　 ┃　　　　巨大な、巨大な　樹。　　　　　┃　　,,vv..,,
　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛r笊　..;;;;≧ﾃﾃﾏ,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧�W∧〕､彡爻　　¨^＾. .::;;::::ｷ､__,,　,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧�Wﾉ'￣‐'　　　　　　　彡'　　. : : : :: ﾐﾉﾊ,,
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧�W刈;::‘:　　　．｀｀..,,;; ;Y　　　,,;;`‘心;爻爻
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｨ'´￣￣　 ,;;;,`;;;　*;;,,;;　 ,y　,,;;　　　　: : : : :�E�E}
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,(;;::..` ,,,,;;；;.　　　*;;　　.,,;;ﾉY　　ii　 : . .　 : : ヾゞY⌒
　　　　　　　　　　　　 　 　 ｷﾐ彡';;，;:　Y;;;..::�E �E v　　 .:::::ｼﾄjL,,;;;　,,;; ;;:: : : ; ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　 ＿ ゞ;;,,¨，爻::;;* ;; ...　卅 ,, ;;y　 　　�E　*＊　. : : :ミﾐﾐﾘ
　　　　　　　　　　　　 　 ⌒｀ヽ�Eミ≧､;;;: :.. ,彡'　　 ,,;;;;　�E�E *: ; ;　,: :..,≦彡'
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 从爻�Eミ= ｯ　::,,, Y.;;; :__.:::　　, , ;; : ::: :;.ﾉ￣｀　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｀ヾ蕊�E�E�Eミ弍Y´ﾞﾞヽｭy.w.;xxr彡´ 　 ,,vv　　┃ 　 　　　神の国アースガルド 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,从ll　(　 //:::Y´　　　 　 从 　 　 　 ：　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ﾍ|;;::ﾄ　 Yﾉ.:':: : ≫=====彡.:　　　　　┃　　　　生命満ちるミッドガルド　　　　┃
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,,::..wW爻x==≦､　｀. ::.　!||　　´´ . : : ::: 非*;;...　 　 　 ：　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ：
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　刈;;,, *,,;;; 　y　,;;: ゝ:爻≧==､ ::;　　|ｌiｼ√ﾞﾞゞ，vvw;;,, , ┃ 　 　 　 氷と霧のニブルヘイム 　　　┃
　　　　　　　　　　　　　 　 爻ゞ=　　　　　　　 )=====≦ 　 　 ,ｨ'(　　　　　 ﾞﾞ゛゛　┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヾ;;:::�E�Evv,,,; ..及‐-､　. ::: }　 {.::ｌ|{込_　　　　　　　　　ﾟ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::; 　 ｌ　::|　　iレｧ　　　　 　 +:: .n
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_}) 　 Y(% :|::rr ﾚ′　　　　　．　 |L　+:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 )) 　 ..: !l:　|::| /　　　　　　　　j_ 人匚L
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ゝ=､　 :L.. Y {_　　　　　j~j､ノ¨{⌒}|�q_　 　 :::
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿r匕}ﾄ､　:|((　ﾄ､　　 __ﾉ�A/{ﾆ7丁￣入仁!
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 Y´　 　 　 .;; ;;;}{::､ 八_＿�srト}人{⌒}TT{⌒}j个�Ю
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿,||　　　　　　　�пQ＿＿＿__」ｌLr=============�e
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//　乂≧==､　. r'＾＼　　　 い.　 | T′
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,ｨ'´.;i : ::::;入　 　. : :{_ 　　Y⌒≧ :{ 　N|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 八　　,_,,ｲ　 ﾍ、｀;;..　..::ヾ 　}ﾄ::　　/ r┘i|L

　┏━━━━━━━━━━━┓ ..::::(＿　 　 从..::Y::::::i!{. /　彡く 　 �Y￣
　┃ 　 三界を貫き支える.　 　 ┃　　 ゞ、 ￣ }::::Yﾄ :::::::::Y　 　 　 〉
　┃　　　巨大なトネリコ。.　　　┃＼　　Х≧==､＿　'' 人　 -‐=く
　┗━━━━━━━━━━━┛　 X　　:＼__　　 ｌ| 　:{　ゝ､; . 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　＼＿_乂 　//..:::::|　　　＼　　 ＼.
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ..: : '|　　　　　　　//　.:Y´　 　 　 ｀Y .:: :::Y
　　　　　　　　　 　 　 +. 　　, :: :: ; :: :'ゝ=======彡' 　　ｌ　　　 　 　 }≧┏━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　 　 　 , ; '　　＊,; 　 　 　 　 　 |ﾄ;.., 　:::|　　　　　 ./　=┃ 　 その根の下に湧いた泉には　 ┃
　　　　 　 　 　 　 　 　 ;::　:. ,"　　　　　　　　 　 Y.::::　 Y 　 　 　 X_　 _,┃ 　 この世のあらゆる知識が.　　　┃
　　　　　　　　　　　 　 :;;.　': :;+　　　 ＿＿＿＿.」 .: Y ├──＜　　,ｨ' ┃　　　　 溶け込み　─‐ ‐　 　 　 　 ┃
　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾟ : :;; ::　､　 ,ｨ´　　　　　　 |: : ;i; :|!三三二ニ彡'　┗━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ' :_:_:_Y＿_r´二二二」|: :{: :}:|L.＿＿＿＿＿＿＿__
　　　　 　 　 　 　 　 　 ／￣ﾞ:;　: :. . . ￣ ＞===∧　Y,∧===＜　　　　　　　　＼　┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　 　 　 ∧　　　　　　 　 x´　　／. .;: : .,　:..＼　　｀x　　　　　　　 ∧ ┃ 　 　 世界中に広がった枝は 　　 　 ┃
　　　　　　　　　 　 　 {　|　 　 　 　 　 《　　￣￣￣　￣￣￣　 　》　　 　 　 　 |　}.┃　 　 この世のあらゆる出来事を　　 ┃
　　　　　　　　　　　　 ∨　　 　 　 　 　 X　　 　 　 　 　 　 　 　 X　 　 　 　 　 ∨ ┃　　　　　 　 観察し　─ ‐　 　 　 　 　 ┃
　 　 　 　 　 　 　 　 　 |＼.　　　　　 　 　 ≧====== ======≦　　　　 　 　 ／|　┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　〔二二二|　 ＞== 　 　 ＿＿＿＿＿　 ＿＿＿＿＿　 　 ==＜　 |
　　　　　　　 .7(￣￣⌒Y´,,;; :: : : ￣￣￣￣￣｀Y´　¨ ｀Y´￣￣￣￣￣　　. .｀Y
　　　　　　 ／�凵t　　　 |　＞=====≦　　　 　 :八　　　八:　　　 　 ≧==┏━┷━━━━━━━━━━━━━━━┓
　 　 　 　 //　Y/　　 　 �Y　　　　　　 ))＞=　　　　　　　　　 =＜(( 　 　 ┃　　　その葉から注がれる雫は 　 　 　 　 ┃
　　　　　 |!L　　ゝ=､　 　 ｀ー───────┬─ ─┬‐─┬‐┬─ ┨　 　 この世の全ての生き物たちに　　 　 ┃
　　　　　 |ｌ.:〈氷〉:.ｌ ｌ|　　　　　　　　　　　　　 　 人　 　 Y　　　∧�W　 　 ┃　　 　 輝く生命力を与えています。　 　 　┃
　　　　　 .Y≧=≦／　　　　　　 　 rーく　　　Y′　　..::::{__ 　 ∧�W 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　 　 .＼lL／　　　　　　　　　 �Y∧　 　 }ﾄ:::f⌒,ゝ､　 ヽ∧�W
　　　　 　 　 ￣　　　　　　　　　　　 �Y∧＿_ﾉ＿∨__,ｨ'＾ゝ､∧�W　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ、　　，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　�Y∧∨∧∨∧∨∧∧�W　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　(　 　 　 ))
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣|￣ {￣￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／,.ｨ　　｀j　　　　´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 八　　　 ゞ､　　　　　　　　　　　　　 /し'( （　しﾍ,,, ,ｨ'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ､　 ｀ー　 　爪　　　　　　　　　 　 ,,ﾉ lＪ　　 ）　炎´)!(⌒　　　　. . ; ;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≧==　 彡　　　　　　　　　　 ,ｨ;;ﾊ　ﾞー'＾'´(火　(´ﾉﾊ　. . . , , ; ; ;; ;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　┃　　この世界で、最も善良で偉大な　　 　 ┃
　　　　┃　　　　　　トネリコの樹。　　　　 　 　 　 　 ┃
　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 jて__　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,='ﾞ{,⌒´　 ┃ 　 　アース神の誰も。オーディンでさえ。 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /⌒ｌ′　　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　: .　　　　　　 　 　 　 　 /　:.｜ 　 　 ┃　 .この樹がいつから世界にあったのか。　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　: : : . . ..　　 　 　 　 　 / 　 :. |　　 　 ┃　 .いつまで、世界に存在し続けるのか。 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : . . . 　 　 　 /　　　: |　　 　 ┃ 　その始まりと、終わりを知っている者は.　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　: :: : : :: : : : : : :: . .　/　 　 .:::｜ 　 　 ┃ 　　 　　 　　 誰も、いません。　　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : ::/　　　.::::　|　rf 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : :..　iο゜　..::: 　ｌ //..
　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : 　 _乂:... ..:: _ ノ/Z＿ ＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : 　　 ,ｲ斥=マ夭=-7厂)｀ヽ __.:ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : :　 　 ／/　ヽ／__ ..ﾝ'心, ｌ　 /ﾞﾏ__い
　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : 　 　 /__,从ヽ/　　／ ヽ　ｌ弋　 / ヽ..:::ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　: : :　　 ..:::|ｌ / ＼_i;￣,ｲヽ;:..　..ﾘ,;;;,丶_　 ___/　　＊
　　　　　　　　　　　　　　　　: : 　　.::::::::'､|iヽ_.::ｌ:~7＼　ヽ,../,,;;;;;;;;;;しﾟ￣｀::::...
　　　　　　　　　　　　　　　　:　　　　:.:::::::)⌒´ |!7　　ヽ:／.::..:::..:::::::::::...*::::::: . : . .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .: .:::::::::/⌒ﾞ ー ´..:::::..::..::..:::..:: :: :: : : : : : : : : : . . . .　.　 .　　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.. ::.:.::ﾟ..::.::::.:::。..:::::..::::..:::..:::..::..::..::...: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . . . .　.

　　　　　　　　　　　 　　　　┏━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　　　　　 ┃ 　　　　　いつの間にか存在し、　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　 　　　　┃　　　　　 　 　 今も存在し、　 　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　 　　　　┃ 　 　 　 いつまでも存在し続ける。 　　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　 　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　 　　　　┃　　 　 　 このトネリコはやがて、　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　 ┃　　 　 こう呼ばれるようになります。 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ：

　　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━÷━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　 ：　　　 　 　 　 世界を繋ぐ、要と理 。　 　 　 　 　 ：
　　　　　　　　　　　　　　　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃
　　　　`　　　　　　　 　 　 ┗━━━━━━━━━÷━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　､｀　　 　 　 　 　 　 ＿＿___　　　　. . . . ..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　r　´　　: : : : :　　 　 　 　 : ; : : : . . . .
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 , . . . ''　　 　 　 : : :　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀�j,
　　　　　　　ﾞ 　 ､　　　　�n´　　 　 　 　 　 　 : : : : . . .　　　　　　　　　　　: : : :　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 iｌ　　　　　: : .　Y . : :　　　　 ｌ!
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　　　　　　　　　　　　　　 ：　　　　　　──‐‐ 『　世　界　樹　』　と ──‐‐ 。　　　　　：
　　　　　　　　　　　　　　┃ 　 　 　 　 　 li　　　　　　　　　　　　 　 　 i| 　 　 　 　 　 　 ┃　　　　　‘
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i|　　 　 　 　 　 }{　　 　 　 　 |i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,l　　　　　 　 　 人　　　　　　 ﾄ,
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　　　　　　　　　　　┃　　──‐‐ これが　　／　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　 　 これが　── ‐　。 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　＼　「
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .

　　　　 　 ┌────────────────────────┐
　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　 |　　これが、皆が覚えているにせよ、忘れたにせよ……。　　|
　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　 　 └───────────‐v────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀ : : : ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : . .　 . .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　世界に起こった、全てのことの始まりでした。　　　　｜
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　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｲ ﾘﾍ 从
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (( ‐ー‐n
　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿〈_っ~　ﾘ＿＿＿＿＿_
　　　　　　 　 　 　 　 _.|i＼　..:: ::　　　　　:::　　　　 　 　 :::...＼
　　　　　　　　　　　　ｌ|＼_∧,∧　　　　 ..:::: |__|))　 　 　 　 :..　＼　 　 ∧∧ _
　　　　　　　　　　　　ｌ|＼ｌｌ,　　ﾟ)　　 .:::::::　　　.: .　 ＿＿＿ ::..　　＼　(ﾟ 　 ) ｌ|
　　　　　　　　　　　　ｌ|＼||~ii ~つi＼c|__|:　　　　::..ｌ≧=・=≦ｌ 　ｌ_ｌっ＼}ﾞ~, ﾍ,ｌ|
.　　　　 　 　 　 　 　 ｌ|＼||ﾊ__,丶＼li＼＿＿＿＿:|ｌ二二二ｌ|＿＿＿__.＼,_ｲl|
　　　　　　　　　　　　ｌ| 　l|￣ ||J,..:::l＼i|[]_三三三|ｌ二王二ｌ|三三三三_[]￣||
　　　　　 　 　 　 　 　 　 l| 　 ｌｌ　　 |　 i|　i|: 　 |＼|ｌ二二二ｌ|　 　 |　 i|　i|::: : : ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 i|　i|: 　 |_| | |　　|_| | |　 　 |　 i|　i|::: : : :::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.i|　i|:..　　　|_| 　 　 .|_|　　　＼.i|　i|:..:: :: ::: :..

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼＼
　　　　　┌──────────　　　 ＼＼
　　　　　｜　そ、それでそれで？　　　　　　 ＼＼
　　　　　｜　神様は世界をつくって、　 　 　 　 ＼＼
　　　　　｜　オシマイなの？　　　　　　 　 　 　 　 ヽ∧
　　　　　└───‐v──────　　　　　　　 　 ｌ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　|　　┌──────────
　　　　.　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　|　　｜　お月さまも、お日さまも
　　　 :　　　　 　 　 　 　 　 l/　　　　　　　　　　　　　 |　|　　｜　追いかけられてるの？
　　　:;.　　 　 　 　 ∧,,∧　 ‐　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　|　　｜　つかまっちゃう？
　　　　`:.. 　 　　　(* ﾟДﾟ)n　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　|　　└───‐v──────
　　　　　冂っ 　　〈 つ｀ll ﾉ　　　　　　　　　　 　 　 　 |　|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　｜ |　　　　　　　　　　　　　 ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　|　　　　？　　ﾍ　　　 　 　 :
　　　┌───‐＾─────────　　　　　　｜ |　　　 　 　 (ﾟ､ 。＞　　　 ,.:'
　　　｜　悪いヤツをこらしめたり、　　　 　 　 　 　 |　|　　　 　 　 ﾉっcヽ　　 c冂
　　　｜　バケモノと闘ったりするハナシは　　　　 ｜ | 　 　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　｜　ないの……？　　　　　　　　　　　　　　　　| ｜
　　　└─────────────　　　　　　｜ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／∠ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 厂
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿＿＿／／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ ＿＿＿＿＿＿＿／
　　　 　 　 　 　 　 　 ／ ／
　　　 　 　 　 　 　 ／ ／
　 　 　 　 　 　 　 ﾉ ∨
　 　 　 　 　 　 　 | 　|
　 　 　 　 　 　 　 | 　|　　　　　　　 　 　 　 , -- ､
　 　 　 　 　 　 　 | 　|　　　 　 　 　 　 　 ｲ ﾘﾍ 从　　ﾆｺ
　 　 　 　 　 　 　 | 　| 　 　 　 　 　 　 　 j(^ー^ ﾙ
　 　 　 　 　 　 　 | 　| 　 　 　 　 　 　 　 〈_つ~と_〉
＿厂￣￣￣￣￣　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣厂
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |lii|　　　　 /ﾉ ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────────────　　 　 |lii|　　　　 i|:.... 　＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ｜　ええ、そうね。　　　　　　　　　　　　|lii|　 　 　 i|　 :::...　l|ゝ_
　 　 　 　 　 　 　 　 ｜　まだまだ、神様たちの話は　 　 　:|lii|　 　 　 i|　　　 :l|　|l..＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ｜　始まったばかり……。　　　　　 　 :|lii|　　 　 .i|　i|:::... l|　l|::::... ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 └───‐v────────　　 　 |lii|　　　　i|　i|:::.. ｌ|　 ||　　 :....≧、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |lii|　　 　,i|　iｌ::... l|　　l|　　 　 ::...|i
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　 , -- ､　　＿＿＿＿＿＿＿＿|lii|　　　｀" ' ''ヾ. ｌ|　i|:::. . |i::...　 |i
　　　　　　 ∧,,∧　　　　　　　ﾉ ﾘ从 ヽ__　　　　　　　　　　 　 ￣＼　　　　 　 ｀lｌ＼ｌ|::::. |i:::..　 |i
　　　 　 　 (,, ﾟД)　　　 　 　 ((ー^ jl|丿:ｌ|　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　 　 　 　,〃.:: |i:::... 　|i
　　　 　 　 ん｀ll l　　　 ∧ と[　　:~　 ヽ ｌ|　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　　ｰ ,,_ｌi:::::...　 |i
.　　　　　　∪ /：|　　　(,,ﾟ−ﾟ) 7 　と[　} l|　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　　｀ヽ__　.:|i
　　　 　 　 〈__/__}　　　ﾉUYL,ﾉ ,; 　 . ,ｨ=||　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　　　　 丶|i
　　　　　 　 ∪ ∪　　 ~(/'J~ヽ_,､__ 丿　||　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　┌───‐＾───────────────
　　　　　　　　　　　｜　神様たちが世界をめぐって、
　　　　　　　　　　　｜　怪物たちをやっつける。
　　　　　　　　　　　｜　そんなお話も、有るかも知れないし ─‐‐
　　　　　　　　　　　└───────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　┌───‐＾─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　‐─ お月さまが、
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　狼に捕まっちゃうお話も、
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　有るかも知れないわね。
　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |lii|　　　　 /ﾉ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |lii|　　　　 i|:.... 　＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────────────　　 　 |lii|　 　 　 i|　 :::...　l|ゝ_
　 　 　 　 　 　 　 　 ｜　だけど、今日はここまで。 　 　 　 :|lii|　 　 　 i|　　　 :l|　|l..＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ｜　続きの話は、また、明日。　　　　 :|lii|　　 　 .i|　i|:::... l|　l|::::... ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 └───‐v────────　　 　 |lii|　　　　i|　i|:::.. ,ﾘ　||　　 :...≧、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |lii|　　 　,i|　iｌ::...‖ 　ﾏ　　　　:...|i
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　 , -- ､　　＿＿＿＿＿＿＿＿|lii|　　　｀" ' ''ヾ.ｌ|　 　 Y:. . |i...　ﾏ
　　　　　　 ∧,,∧　　　　　　　ﾉ ﾘ从 ヽ__　　　　　　　　　　 　 ￣＼　　　　 　｀lｌ＼　 i|::::. |i:::.　 Y
　　　 　 　 (,, ﾟД)　　　 　 　 (,ｲ　ﾟ ｰ)ﾘ :l|　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　　 　 　, 〃.:: |i:::...　　}
　　　 　 　 ん｀ll l　　　 ∧ と[　　:~　 ヽ ｌ|　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　 　 　 ヽ,,_ ..ｌi:::::...　 |i
.　　　　　　∪ /：|　　　(,,ﾟ−ﾟ) 7 　と[　} l|　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　｀ヽ__　 .:|i
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::｜　 さぁ、今日はもう、おやすみなさい。.　 　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::｜　 悪いオオカミが、おつきさまを　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::｜　 隠してしまわないうちに……。　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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::::::::::::::::::::::.:::.. .......　　.....::　　　　　　　　　　　　　..
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　　　　　　　　　　　　　　　 八　　,_,,ｲ　 ﾍ、｀;;..　..::ヾ 　}ﾄ::　　/ r┘iL
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　　 　 　 　 　 　 　 .ﾄ、　　 ＾)ﾉr､　 ト､ｨ__j　しﾍ　　 ﾄ-'' イ
　　　　　　　　|し'!､_ﾉ |＿ノし!　ﾘ　 :| ｨ――''ｲ |　　 し'/ :|　　　　　　　　　＿ﾄ,ｨ
　　　　　　　　し-‐１　r―‐'´ 　 　　し'　　　/ /　　 ､//|｜　　　　　　　　　７ 「　　　　　　　　．　. ..
　　　　　　　　　,イ |　|!　|! 　 　 　 　 　 _.／ /　 　 .し' :|/　　オ　　　　　　/,ｲ」　　　・　・
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　　　　┃　灼熱領域 　 ┃　　　　　,,;;;,,,,
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　　　　　 ┃　ムスペル 　 .┃　　　 ;;;,,,　;;;,,,
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　　　　　　; ; ; ;,,　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;
　　 　 　 ; ;; ;; ;; 　;　　　　　　┌─────────────────
　　　　　　　 ::;;..,　　　　　　　｜　わぁお！すごい、すごいや！
　　　　　　　 ;;,,;;;　　　　　　　｜　命が！　見たこともない生き物たちが
　　　　　　,, ;;;,,　　　　　　　　｜　どんどん生まれてく！
　　　　,, ,,;;; ;;　　　　　　　　　└───‐v─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ /
　　　　::;; ;; ,, ,,　 　 　 　 `　 ,イ　　 　 ,,从ヒ,ｨ　　 ‐　　 　 　 ┏━━━━━━┓
　 　 　 　 　 ,;;;　　　　　　　ﾄ::::し' 　 ﾉ;;,, ,,;;そ,:　　 　 　 　 　 ┃　『黒い人』　　┃
　　　　　　,;　　　　　　　　　ヾ ン　r(∀,;:n*∠　　　　　 　 　 ┗━━━┳━━┻━┓
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 )　　 ヽ　.:::::ﾉ　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃. スルト　 ┃
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ' 　 　 ﾉ　..::::;;)＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　 ┗━━━━┛
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　　　　　　｀ ,;;　　　　　　　　 　 　 　 ,,;;;,,,,
　　　　　　　:;;　　　 　 　 　 　 　 　 ;;;,　;;;,,,
　　　　　　　;;;,　　　 　 j{ 　 ,　　 ┌────────────────────
　　　　　　; ; ; ; , ,. 　 ,ィ;しｧ".:.　 ｜　新しく、世界が生まれて。
　　　　　 ; ;; ;; ; 　;　.::{;;': (ｨ 　 　 ｜　ここと世界は、
　　　　　　　 ::;;..,　　八;;.:丿　　　｜　切り離されてしまったけれど。　　　　　　　　　
　　　　　　　 ;;,,;;;　　　 ｀ヽ,　 　　｜　もう僕ひとりじゃあ、
　　　　　　,, ;;;,,　 　 　 　 (,　 　　｜　伸ばした手は世界に届かないけれど ─‐‐
　　　　,, ,,;;; ;;　　　　 　 　 `，　　└───‐v────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　,;;
　　　　::;; ;; ,, ,,　　　　 　 　 　 　 　 　 ,,从ヒ,ｨ
　 　 　 　 　 ,;;;　　　　　 　 　 　 ' 　 ﾉ;;,, ,,;;そ,
　　　　　　,;　　　　 　 　 　 　 　 　 (∀,;:::*∠
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }　.f⌒!
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ ..::L＿)＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　((　〈|　i' ￣￣ Z//孑ゝ==彡￣￣ゝ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ...::､ ::し'ゝ=‐≦＿＿/／.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::: :ﾞ )___/／＼　　／　k
　　　　　　　　　　　　　　　　　,,:: ::　 ＼∧__＜／￣∨ﾄ
;; ;; ;; ;; ;; ,, ,, 　 　 　 　 　 　 .. ,, ,, ,, ;; ;;;;}　　厂
;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ; ,, ,, ,, 　　,, ,, ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;. : ; ; , , ,
;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ; 　;';,;;;; ;; ;; ;; ;; ;; ;i;; ;; :: :: :: :: :: ;; ;; ; , ,, ,
;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;;;;,;;┌──‐＾──────────
;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ; , |　君の目が見た、その景色を。
; : ;; ' ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;|　炎が僕に教えてくれる。
..; ; ' ,;; ;; ;; ;; , ' ;; ;; ;; ;; ; ' └─────────────

　　　　　　 ┌──────────────
　　　　　　　|　良いなぁ！　楽しそうだなぁ！
　　　　　　 └────‐v─────────

　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌───────────────
　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　いつか、僕も呼んで欲しいなぁ。
　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　君の世界に、いつか、きっと。
　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　僕も、招待して欲しいな。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 └───‐v───────────


　　　 　 　 　 ＼::.::..　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ::::..::／
　　　　　　 　 　 ＼::.::.　　　　　ヾ　＝＝ 　 　 　 　 ..::.::／
　　　 　 　 　 　 　 ｀Y..::　　 ≠　　　　 　 　 ヾ　 :::...Y´;; ;;
　　　　　　　 ;; ;;,　　 ｌ　 　 〃　 　,,从ヒ,ｨ,　　 ｷ　　::ｌ　 ;; ;;
　　　　 　 　;; ;; 　 　 i:...　　 　 　 ﾉ;;,, ,,;;:そ_,　　　　..:i　;; ;;　　　　　　.
　　　　　　 ;; ;;　　 　 ',　　　　　 (::∀.:::.√　　　 　 .:/　 ;;　;;　　　　　..
　　　　　　　;; ;;　　 　|:'､　　　　 (つ:::、:ヽ_　 　 　 ,:':|　;; ;;;　　　　　　.
　　　　　　 ;; ;;　　　　ヽｌ＼　　　ﾉ .:;::: ,r'‐‐'　　 ／ｌ/ ;; ;;
　　　　　　　;; ;;　　　　 ｌヽ.:＞- ∪＾∪---＝＜:.ィｌ　　Z__　 ,　　,;: :: ..
　　　 　 　 　ゝ ),　　　 |≧=‐ ＝　三三三三彡　:|　　　ヽ∨{　丿;:: ::.
::.. ..　 　 　 _):∨}:.ﾉ). :: :|ミ::.三三三 　 ＝　--=≦|　.. :: :: }:. :.Y.:匕__
:: :: :: ...从__, ヽ;:∨:(__: . .|≧=-:＝三三三＝:-=≦|:. ::.＿乂::...　..:: ::

┌────────────────┐
｜　　 だけど、今はまだ見せて欲しい。　 .|
｜　　 君の創った世界を。　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿
｜　　 君の、歩く世界を。　　　　　　　　　　|　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾄ、　 　＾)ﾉrｧ
└──────‐v─────────┘　 　 　 　 　 　 |し'!､_ﾉ |＿ノし!　ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }ﾄ、　　　 　 　 　 　 　 　 し-‐１　r―‐'´
　　　　　　　　　　　　｀　　　 　 　 　 ﾉ　しゝ　　　　　　　 　 　 　 ,イ |　|!　|!
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,;　　　　 /　(_,　　　　　　　　　　　　　 ）ﾉ_j　l| :八,ｨ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ(　　　／　　ｲ⌒　　　 　 　 　 　 ， ￣　) _ノ:（__ノ
　　　　　　　 　 　 ｀ 　 r'　　ゝ='　　　　jL　　　 　 　 　 　 ´ 　 　 /'´　　　　rイ
　　　　　　　　　　 　ゞ┘　　　　　　　　　 ゝ‐-z 　 　 j ( 　 　 　 　 　 ト､ｨ__j　しﾍ
　　　　　　 　 　 　 ./　　　　　　　　　　 　 　 (　　　　 ﾘｿ　　　　　　　:| ｨ――''ｲ |
　　　 　 　 　 　 　 '　 .:;:::....　　　　　　　　　　 ≧==彡'　　　　　 　 　 .し'　　　/ /
　　　　　　　　 　 , .;:　;.　　｀:　　　 　 　 . , ; ; ;:て＿　　　　　 　 　 ´　　　 _.／ /　　 　．
　　　　　　　　　 _}　　 :.､,,....,;:　　　　　 　 : ;;; . ::f´⌒`　　　　　　(　　　　/'´￣
　　　 　 　 　 　 |＿＿__ 　 ﾞ ゛″　　　　　　　 ::「　　　　　　　　　 ゞ、__丿　　　　ッ
　　　 　 　 　 　 ∨. : : : :}　　　　　｀: : .　　 　 .:,′＿　　 　 　 　 ⌒ヽ (
.　　　　　 　 　 　 ＼. : :/　　　　　　　:::　　. :.:;ん ´⌒)　　　　 　 　 　 } ＼
　　　　　　　　　　　 ｀ー -,　 　 　 . . . : : :::／　 　　く 　 　 　 ＿.. 　 /　.;::..Y ´
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　 ,ｨ' ⌒≧､　　　　 ゞ　　 ⌒ヽ　Y‘　　:. ::｀ー､r´(
　 　 　 　 　 　 　 　 　 丿　　　　　 ′　 　 　 ﾞ :.　　　　　　　　　}　 　 　 ' : : .., .: :人
　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　　:;　　　　 　 　 ヽ　　　　　　,ｨ´　　 　 　 しｲ . :(　 　ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 /ｌ　　　　　 八　　　　　　　..:..＼　　　 /.,／ ⌒ヾ　　　(. : :ｲ　　　 Y
　　　　　　　　　　　／　 ヽ,　　　　. : ..ヽ,.__... . . 　 　 　 ' ,　 /.Y 　 　 　 }　 　 ゝ、|
　　　　　 ,ｧ=== 彡'　　 ／ }　:;　　 　 : : ; ; ,,＼: :. 　 　 　 ∨,./ 　 　 　 儿　　　..)ﾉ
　　　 　 と.＿　　　　／　　l ..:: . . . : :: : ; ; ; ; ; ;ヽ.　　 　 　 ∨　　　　 /⌒ヽ　　 (＿
　　　 　 　 　 ,ゝ　 ,ｲ 　 　 ﾊ.;'　｀ : . . ,　　　　 　 ',__／＾ヽ___L　　 　 /　　　 Y⌒乙匕L
　　　　　　　　｀￣　　j}　　　}　　　　.;:　　(´￣￣　/　　　,　　＼　　'　　　　 ;　　　 Y/　
　　　　　　　　　　　, ' 　 　 ,'　 　 :　.;'　　　　￣¨｀7　　　ﾉ 〉　 　 Y′ 　 　 　 　 　 }{ '
　　 　 　 　 　 　 ／　 　　/　 　 :　　;　 　 　 　 ／　　／ /　　,　　｀L
　　　 　 　 　 .／〉´　　／　　　 ,"　　 　 　 　 〈＿_／ヽ,/　　/ .;　　 }　　　　　　 ,'
　 　 　 　 　 /　:{,　 ／　　　 　 :.　　　　　 　 . :: :|.　　 / 　 ./　ﾘ　　ﾉ
　　 　 　 　 ｌ!　 入/　　　　　　　　　　 　 　 　 .:;;ｌ　　 { 　 /￣/　 /　　　　　　 '
　　　　　　　.Y＾:　.;＼　　　．・　＾ヽ　　　　　　　 l　 　 ￣　　 ｌL../　　　　　 ‘
　 　 　 　 　 i|,　'　-‐匕´. :.｀ヽ,.　　|　　　　 　 . :|　　　　　 　 ￣　　　　 ／　　　 ，
　　　 　 　 　 ゝ==､. : ; .ミ､⌒´　　ﾉ　　　　　 . : ｌ　　　　　 .　　　　　 ／(　　　　 ,
　　　　　　　　　　　｀ｰ=＜　　　／　　　　 　 　 :}　　　　　 　 　 　 ´⌒ヽ＞　，
　　　　　　　　　　 　 　 ､　)｀..Y　　　　　 .. . , ,::ﾉ　　　　　　　 ｧ─＜__,ﾉﾉ
　　　　　　　　　　　　　　). : : :l: ｀: :ゝ　 . .. ;.:／　　　　　 , ‘　　　　　｀Y
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｿ　 . ::i; ;;(　. . ;; ; ;／　　 　 　 ／
　　　　　　┌───────‐＾──────┐'
　　　　　　｜　　　ムスペルの火の粉。　　　　　｜
　　　　　　｜　　　僕の炎。　　　　　　　　　　　　｜
　　　　　　｜　　　僕の、子供 ──‐‐‐。　　　　｜
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;;;;;;;;ﾌﾌﾌ...;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;┌─────────┐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;｜　良い、名前だねぇ。 ｜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;└‐y────────┘;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｸｽｸｽｸｽ......;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

　　　　　　　　　　　　　　　┏─────────┓
　　　　　　　　　　　　　　　�T　　　神話　一章.　 　 �T
　　　　　　　　　　　　　　　┗─────────┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 |　|＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　|　 ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 ＼　..|‖i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|￣￣│　　 ＼|‖|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 | 　 　 　 ‖|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 | 　 　 　 ‖|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　＼ 　 　 .‖|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　 ＼ 　 .‖|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　 　 ＼ .‖|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＿＿＿＿＿_ ＼ |
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　　) ≡≡≡≡≡≡）
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　　　　　￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　┏─────────┓
　　　　　　　　　　　　　　　　�T　　　天地　創造.　 　 �T
　　　　　　　　　　　　　　　　┗─────────┛

　　　　　　　　　 　 　 　 (⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|￣￣￣￣￣￣ llヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　┏───┓ ‖|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　┗───┛ ‖|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＿＿＿＿＿＿‖|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ) ≡≡≡≡≡≡）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　 ┏─────────┓
　　　　　　　　　　　　　　　 �T　　　　おしまい　　 　 �T
　　　　　　　　　　　　　　　 ┗─────────┛

今回の投下、そして第一章は以上で終わりです。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

　　┌───────────────────
　　｜　ちょっと補足と雑感のようなものを。
　　｜
　　｜　まずは、こんなに長ーーいプロローグに
　　｜　お付き合い頂いた皆様、ありがとうございます。
　　└────────‐v───────────
　　　　　　　　　 ┌───────────────────
　　　　　　　　　 ｜　はじめは「ちょこーっとユミルを脚色しよう」
　　　　　　　　　 ｜　くらいの気持ちだったんですが、
　　　　　　　　　 ｜　まさか1年もかかるとは。　あっはっは！
　　　　　　　　　 ｜　……ホントはこれ、5ページくらいの
　　　　　　　　　 ｜　短い話だったんですけどねぇ。　うぅむ。
　　　　　　　　　 └────────‐v───────────

　　　　　　┌──────────────────
　　　　　　｜　さて、ユミルを倒したオーディンたちは
　　　　　　｜　ユミルの地を海に、肉体を大地に、と
　　　　　　｜　旧い支配者を解体して、
　　　　　　｜　あますところなくリサイクルを行います。
　　　　　　└─────‐v────────────

　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━[ﾓﾂ]
　　　　　　　　　┃　ﾟﾟ・・ ()[]//ヽ人猪ノＪ∪∪∪.　 　 ┃
　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　　　　┏━━━━━━━[ｹ]
　　　　　　　　　┃　,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;" 　 ┃
　　　　　　　　　┗━━━━━━━┛

　　　　　　　┌───‐＾───────────────
　　　　　　　｜　『血の海』　『脳みその雲』　『骨の山』……。
　　　　　　　｜　なかなかに生臭いモノから
　　　　　　　｜　世界を作り出すんだな、と
　　　　　　　｜　始めて知った時はちょっと驚きでした。
　　　　　　　｜
　　　　　　　｜　これも、いかついヴァイキング達ならではの
　　　　　　　｜　発想なのかも知れませんが……
　　　　　　　｜　あんまり、具体的に想像したくはないですねｗ
　　　　　　　└────────────────────

　　　　　　　　　　┌───‐＾─────────────────────
　　　　　　　　　　｜　日本神話にも、神が産んだものがそのまま
　　　　　　　　　　｜　淡路島や四国といった『大地・国』になる
　　　　　　　　　　｜　というエピソードがありますが、
　　　　　　　　　　｜　これも『ユミルそのものが世界になる』という
　　　　　　　　　　｜　北欧のそれと同じような性質のものなのかも知れませんね。
　　　　　　　　　　└──────────────────────────

今回、一気に人名・地名と固有名詞のオンパレードでしたが、
実際のところ、今後のエピソードに関わってくる情報は
少なかったりします。

世界のことについて、覚えておいて頂きたい情報だけをまとめると
こんな感じになります。

　　　　　┌──────────────
　　　　　｜　世界は3つの層で構成され、
　　　　　｜　それぞれ住む種属が異なります。
　　　　　└──‐y───────────

　　　　 　 　 　 ,,,,,
　　　　　　　　/ 猪ヽ　　　┌──────────────────
　　　 　 　 　 (,,ﾟ[・・]ﾟ)　　<　上層：アースガルド
　　　　 　 　 　 ￣￣　　　 | 　 　 　 神族が住む世界で、
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　世界樹の根元に位置します。
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　中層とは虹の橋で結ばれています。
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 └──────────────────

　　 　 　 　 　 ＿　 ＿_　　┌──────────────────
　　　　　　　　厂;;∪;;;;;Ｊ　<　中層：ミッドガルド
　　　　　　　 人;;;;;;;;;;ノ　　　| 　 　 　人間、巨人族、小人族が住む、
　　　　　　 　 　 ￣ 　 　 　 |　　　 　 いわゆる『この世』です。
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 └──────────────────


　　　　　　　　__ ,__　　　　┌──────────────────
　　　　　　　　U"U　　　　<　下層：ニブルヘイム
　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　 　氷と死の世界。ここに住む生者はいません。
　　　　　　　　　　　　　　　|　 　 　 後に冥府ができ、
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　いわゆる『あの世』となります。
　　　　　　　　　　　　　　 └──────────────────

　　　　┌──‐＾────────────────
　　　　｜　3つの世界はとても離れていますが、
　　　　｜　世界樹(トネリコ)の根はこの三層全てを貫き、
　　　　｜　結び付けています。
　　　　└───────────────────

これくらいです。
オーディンや霜の巨人族の家系図、
昼の馬車、夜の馬車には誰が乗っているのか、
ニンゲンの男と女はそれぞれ何の植物から生まれたか etc...

このあたりの設定は意外と細かく書かれているのですが、そのほとんどが
この1回きりで、その後一切登場しない名前がほとんどだったりします。

　　　┌────────────────────
　　　｜　このスレでは省いた部分も、けっこうあります。
　　　｜　小人の名前が延々と十数人続いたり、
　　　｜　ひたすら家系図の話が続いたり。
　　　｜
　　　｜　気になる人は、原作を見てみるのも
　　　｜　良いかもしれませんね。
　　　└──‐v─────────────────

　　　,,,,,
　　/ 猪 ヽ
　　 　 　 (ヽ(,,ﾟ[・・]ﾟ∩　))
.　　　　　　 Y;;;;;;;;;;;;;'/
　　　　　　 人;;;;;;;;;ノ
　　　　　　　　U"U

もう少し、出来あがった世界について。

原始世界→世界創造　の過程のなかで、なぜか
炎の国ムスペルについての表記は抜け落ちています。
原典においても、三層の世界のどこにもムスペルは含まれていません。

燃えてる国だから、世界樹の根で繋がれる世界においておく訳にはいかなかったのかな〜、
となんとなしに推測していますが、そういった記述もありません。
本当に、唐突にこの国は消えて、唐突に現れます。

さて今回最後の補足。
オーディン達の『人間造り』について。

編集が進んだ後期の北欧神話では多くの場合、
人間を生み出したのはオーディンら『ボルの息子たち』ですが、
古い物、『巫女の予言』の場合は

『オーディンが魂を、感覚はヘーニルが、熱と良い色をロドウルが与えた。』

となっています。ロドウルとはロキの別名、ヘーニルとは後に登場する武神の名です。
唐突に出てきた(ロキも、本来は天地創造の段階では出会っていないので)
この二柱の神とオーディンは、今後のエピソードでも一緒に行動することが数回あります。

「三柱一組で扱われることが多い」そして
「兄弟であるヴィリとヴェーは今後の活躍がほとんど無い」

これらのことから、ロドウルとヘーニルこそがオーディンの兄弟なのではないか、
または、ヴィリとヴェーが口伝の中で変質したものがロドウルとヘーニルではないか、
と　『ロドウル・ヘーニル　＝　ヴィリ・ヴェー』　の同一視をする、という解釈もあります。

と、第一章での説明はこんなところでしょうか。

今後のストーリーは、この世界を舞台に
神族を恨む巨人族や外来の神、そして地上の人間たち、
彼らと神のイザコザで話が転がっていくものが多くなります。


それでは、また次の投下、次の章でお会いしましょう。
描き手の　◆BoarXY2WQo　でした。


＿＿　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,,,,,
　ユ |　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /猪 ヽ　　なむなむ。。。
　ミ　|　　　　 　 ﾙｹﾞﾙﾍﾞ　　　 (‐[・・]‐,,)
　ル |　　∴　　ﾐ 'A`)　...　　 　 /人;;;;,ヽ
──┐　∀　　ﾙﾍ l)　 　 　 　 (;;;;ヽ,;;;;人　　
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀'~

うおおおおおおおお！
待ってた甲斐があったあああああ！
乙です。そして今回もド迫力ッ！

どの場面切り取っても迫力がドすげぇなぁ
>>140-145が特に好き

うおおおおお！すげええええええ！！！
と叫びたいくらいにすごい。

アースガルド、ミッドヘルム、ニブルヘイム　とか、
ＲＰＧなんかやっていると時々出てくる名前だけど、
なるほど、ここからの言葉だったんだなぁ。

投下キター！！う・嬉しい…
いつもながら素晴らしい！！
世界創造がユミルの身体から…あ、あんまり生々しく考えちゃダメですね
ますます北欧神話を読みたくなりました

長時間の投下お疲れ様でした。次回も楽しみにしています！

いやー見惚れた
各コマ隙の無い美しいＡＡの数々に読ませるテキスト、実に引き込まれました
ごめんなさいしないといけないよね(・ω・｀)

原典への興味もさることながら、ＡＡ物語単体としても続きが気になるニクイ引き、
次回も正座で待たせていただきます　お疲れ様でした！

これはすごいな。
語りもAAも素晴らしい。
GJ

他も凄いけど>>183のアースガルドの城塞が
目を奪われるほど素晴らしい…
次章も楽しみ！

ほ

ほほほ

ほほほほ

も

あのさぁ…

と言う訳で、投下します。

::::::::::::::::::::::::::|:: : ::. :　|　 |＼ ..＼/　 /　 /　 |ヽ,.|　 | |: : : /: : : : : : :
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::::::::::::::::::::::::/＼:: .. 　|　 |　||　 :: :: ::＼/　 /　 /　 /　 :/: : : : : : ::
::::::::::::::::::::::::|　,;;＼ 　 ＼|　||　. : : : : ::::＼/　 /　 /　 //: : :: ／ : :
::::::::::::::::::::::::|/＼／＼_　＼||　.::.　_　. : : ::＼/　 /　 //: : : : : : : : :
:::::::　　　　 ＼_;;|￣＼l'＼　　.:::.　|＼､　 .: : :＼/ 　//／:: :: :: :: ::
::　　　　　 　 　 ＼__人／＼.､ 　 |＼＼、　. :: ::＼//:: :: :: :: :: ::
　　　　　　　 　 　 ＼_,|＿/~ へ_ｌ|＼＼||　 :: :: ::: |~:: :: : :: ::: ::
　　　　　　　　　　　　:::::::l／L_/^|.＼＼||　　　..::::|:: :: :: :: : :: ::
　　 　 　 　 　 　 　 ..:::::::::＼／＿|＼＼|| 　 . : : ::|:: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　　　..::::::::::.　　 　 　 ＼＼||　　.:.::: ::|:: ::: ::: ::: :
　　　　　　　 　 ..:::::::.　　　　　　　 　 ＼|/＼,､ : ::|:: :: :: :/
　　　 　 　 　 .:::::　　　　　　 　 　 　 ／ ,／＼:: :｜:: :／|::: ::
　　　　　 　 .::::::　　　　　　　　 ...::::::::＼/＼__;|＼:|／＼ ､/:: ::
　　　　　　.:::::　　　　 　 　 　 .:::::::::::::::::::::~＼L／/＿／ ~::: :::

　　　　　　　　　　　　　　　┌────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　｜　命を創り、仲間が集い……。
　　　　　　　　　　　　　　　｜　オーディン達、アース神族の治める
　　　　　　　　　　　　　　　｜　世界には、平和な時間が流れます。
　　　　　　　　　　　　　　　└───‐v────────────

　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 , - - ､
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｲ ﾘﾍ　从
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (( ﾟ ｰ ﾟ jh
　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿〈_っ~　 ﾘ＿＿＿＿＿
　　　　　　 　 　 　 　 _.|i＼　..:: ::　　　　　:::　　　　 　 　 :::...＼
　　　　　　　　　　　　ｌ|＼_∧,∧　　　　 ..:::: |__|))　 　 　 　 :..　＼　 　 ∧∧ _
　　　　　　　　　　　　ｌ|＼ｌｌ,　　ﾟ)　　 .:::::::　　　.: .　 ＿＿＿ ::..　　＼　(ﾟ 　 ) ｌ|
　　　　　　　　　　　　ｌ|＼||~ii ~つi＼c|__|:　　　　::..ｌ≧=・=≦ｌ 　ｌ_ｌっ＼}ﾞ~, ﾍ,ｌ|
.　　　　 　 　 　 　 　 ｌ|＼||ﾊ__,丶＼li＼＿＿＿＿:|ｌ二二二ｌ|＿＿＿__.＼,_ｲl|
　　　　　　　　　　　　ｌ| 　l|￣ ||J,..:::l＼i|[]_三三三|ｌ二王二ｌ|三三三三_[]￣||
　　　　　 　 　 　 　 　 　 l| 　 ｌｌ　　 |　 i|　i|: 　 |＼|ｌ二二二ｌ|　 　 |　 i|　i|::: : : ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 i|　i|: 　 |_| | |　　|_| | |　 　 |　 i|　i|::: : : :::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.i|　i|:..　　　|_| 　 　 .|_|　　　＼.i|　i|:..:: :: ::: :..

　　　　　　　┌───────────┐
　　　　　　　｜　ですが、その時間は。　　.|
　　　　　　　└───────────┘



　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 -=ﾆ二 ..＿＿　.二ﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 　 　 . : : ::.　　└─‐‐､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 　 . : : : :::::. 　 ┌‐‐‐､::.ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　. : : : .　　. :: 　 ｜　 　 ::....:　　 　 ┌───────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 　 　 ,.| 　 　 }::. .:i　　　 ｜　突然やって来た、　 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 　 　 　 　 ::|　 　 ..::...::　　　　｜　一人の魔女によって。 　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 　 　 　 　 └‐‐‐'...:::/　　　　└───────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 　 　 　 r─‐‐ '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＞．._＿＿＿_.．＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/三三三三三三三三≧ ‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {三三三三三三三三三三三≧=　-　　__
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 乂三三三三三三三三三三三三三三三 二ニニ　=
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ三三三三三三三三三三三三 二ニニ　=
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼三三三三三三 二ニニ　=
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ､　ニ三 二ニニ　=
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶 . : : : : : : . .

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　あっけなく、終わってしまいました。｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‘

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 f＾ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　「＼ ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　| 　 　 ＼/￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　|　　　　,　┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　|　　 ／ 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　|__／ ／)　{_＿
　 　 　 　 　 　 　 　 　。　　====＜|L 　 ／　 |　「⌒
　　　　　　　 　 　 爪´ 　 　 　 　 　 Y⌒　　　 |　ｌ
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　　　　　　　　　　　 ＿」 (　　　　 　 }{
　 　 　 　 　 　 　 　 ￣}　ﾄ､　 　 　 人_　　　　　　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　|　r､ ＼__／　　 ＞､　　 　 　 ﾉﾘ
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　　　　　　　　　　　　　|　L／ ／　　 |　f´
　　　　　　　　　　　　　|＿_,／　　　　|　|
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　　　　　　　 　 　 ￣￣Y　＼　 　　　|　l
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　＼＿／　 L
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　 ／|　{　　　┏神話二章━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　＼!　|　 　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ､　　/　 　 ┃　アース神族とヴァン神族の 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≧′　　 ┃　　 　 　 　 　 戦い　　　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┗━━┳━━━━━━━━━━━┻━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃　第一話：魔女 グリュヴェイグ.　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━┛

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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . ┌──────────────┐:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.: :.: :.: :.: :.: :.: :.: :.: :｜　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｜ :.: :.: :.: :.: :.: :.
:.: :.: :.: :.: :.: :.: :.: :.: :｜ .──‐‐ ヴァン神族 ……？ 　 　 ｜ :.: :.: :.: :.: :.: :.
: : : : : : : : : : : : : : :｜　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｜ : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : :└──────‐v───────┘ : : : : : : : : : :
:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:

┏━━━━━━━━┓
┃　 アースガルド　　 ┃　　　　 |/|: : 　　 |/| 　 　 ｜　　　　　|/|: : 　　 |
┗━━━━━━━━┛..:!|　 　 |/|: : 　　 |/|　 　　山　　　 　 |/|: : 　　 |
　 　 　 　 |　　|　 |: : : : : : : :|　 　 |/|: : 　　 |/|　　／><＼　　　 |/|: : 　　 |　　　　　|　 |: : |
　 　 　 　 |　　|　 |: : : : : : : :|　 　 |/|　　 　 |　 ／／　 .＼＼ 　 |/|　 　 　|　　　　　|　 | : :|
　 　 　 　 |　　|　 |: : : : : : : :|　 　 |/| 　　 　 ∠エエエエエｴヽ　|/|　　 　 |　　　　　|　 |: : |
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　 　 　 　 |　　|　 |: : ||: : ||: :|┃　 《 高きもの 》　┃＿＿il|_;;l|　　　 　 　 |　＼|:|| . |　 |: : |
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￣￣￣￣|　　| 　|: : ||: : ||: :|￣￣￣￣￣.| ::l| :| （‐ω・´）!|:| ::lｌ:.. ￣￣￣| | |:::|:|| : |　 | : :|￣￣￣
────|　　|　 |: : ||: : ||: :|─────:| ::l|/| （'＾),r‐､)l!|;| ::l|::───‐| ヽV::[| : |　 |: : |───
￣￣￣￣ ＼ |＿|_,;,:.: -‐'''" ￣￣￣￣ /ｴ７|/' γ＾ヽ,_,) !|:|エ|￣￣￣￣゛'' ‐-: ..;_|＿|／￣￣￣
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 〔三〕ｲ 　 ｽ__ノ______〔三〕... ... .. .
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　|/|三└'三三三|:| 　|:::::::┏━━━━━━━┓
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 〔三〕/￣￣￣￣￣ﾞ,〔三〕::::::┃ 　 オーディン　　┃
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　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　/　/, ' , ' , ' , ' , ' , ' , ' , |　 |:
　￣￣￣／￣￣￣￣￣/￣￣￣ /　/' , ' , ' , ' , ' , ' , ' , ' , |　 |:￣￣￣|￣￣￣￣￣￣l￣￣￣
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　　 ＼　　　　　　　 ＼ _,,,... -‐'/　 /, ' , ' , ' , ' , ' , ' , ' , ' , ' | 　 |:　_,,,... -‐'''"~　　　　　　　　＼
　　　　＼ 　_,,,... -‐'''"~　　　 ./　 /' , ' , ' r=== ､ , ' , ' , ' , '.'| 　 |:　　　＼　　　　　　　　　_,,,... -‐'''"~
_,,,... -‐'''"~　　　　＼ 　　 　 /　 /, ' , ' , 〈::...　(;;;〉, ' , ' , ' , ' :| 　 |:　　　　 ＼　_,,,... -‐'''"~＼
　　　　　　　 　 　 　 ＼　　/　 /　, ' , ' ,/.:::::. ..ヽ、 ' , ' , ' , ', |　　|　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　＼/　 / , ' , ' , '〈., :': : :::..}」, ' , ' , ' , ' ,|　　| 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　 　 ヽ

　　　　　　┌────────────────
　　　　　　｜　はい、ヴァナヘイム、でございますぅ。
　　　　　　└──‐v─────────────
　　　　┌────────────
　　　　│　こことは遠く、
　　　　│　異なる世界ヴァナヘイム。
　　　　└────‐v───────

　　┌─────────────────────────
　　｜　今は一時、不信心な者どものために人心は乱れ、
　　｜　我ら神々への信奉も薄らいでしまいましたが ─‐‐。
　　└─────‐v───────────────────

　　　　　　┌─────────────────
　　　　　　｜　─‐‐元は実り多く、飢えを知らぬ
　　　　　　｜　『豊穣の国』とまで謳われし神の国。
　　　　　　└───‐v─────────────　　　　　　　　　　　　　　 　 　 . .:
　　　　　　　 ┌───────────────　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 :: :
　　　　　　　 ｜　ワタクシ達ぃ、ヴァンの神はぁ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ: :
　　　　　　　 ｜　彼の地より　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |: :
　　　　　　　 ｜　まかりこした次第でェございますぅ……。　　　　　　　 　 　 　 ＿__.|: :
　　　　　　　 └────v───────────　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　::. ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∧,,∧｜　　　:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 (ω・´,,)|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / y　　ヽ|　　　 :
　　　　　　　 　 　 　 　 r=== ､　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┌ ==c{_,ﾉ|　　　 :
　　　　　　　　　　　　 〈:::...(;;;;ﾜ)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾑ__|￣￣¨　　　.::
　　　　　　　　　 　 　 /.::, :'ﾞ:::}､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀'し|　　. :: . :: .:: .::
　　　　　　　　　　 　 (., :::: .,:' ),〉　　　 　 　 　 　 　 __ _　＿＿|￣￣￣￣￣
　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───‐＾─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　ふむ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　ヴァナヘイムのヴァン神、か。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌──┴─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｜　して？
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｜　異邦より来られた異邦の神よ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 └────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────‐＾────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　貴公は─‐‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────

　　　　 ┌──────────────
　　　　 ｜　おや！おやおや、まぁまぁ！
　　　　 ｜　ワタクシとしたことが！
　　　　 └──┬───────────
　　　　 　 　 　 ｜　まだ名乗りもしませぬで。
　　　　 　 　 　 ｜　これはこれはァ、
　　　　 　 　 　 ｜　失礼をばぁ……。
　　　　 　 　 　 └──‐v─────────
　　　　 :
　　　　 ｌ
　　　　 |　ｌ
　　　 　|　|　　　 i:　 ,ゞ===､
　　　　 |　| 　 　 iｌ　〈:(;;ヮ;;):〉　ｌi
　　　　 |　|　　　 iｌ|　n =・=<L .|li:
　　　　 |　 ￣￣￣￣￣￣￣￣乙 ＿＿＿
　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿人＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.-､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ 　.l　　／｀ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｌ　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　＼
　　　　　　　　　　　　　 ／　　 ./ ／　　 / ,..-､　　　　　　　　　ー─┼─　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　＼
　　　 　 　 　 　 　 /ヽ/｀ =　／ /　　 ／ /　　l　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　､
　　　　　　　　　　/ 　 l　　 /　./.. 　 ,'　 /　　/　　　 　 　 　 　 　 (◯)　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Y　　　　　 ､＿　　V
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　　　　┏━━━━━━━━━━━━━┓ 　 　 　 　　 　 　　八 　 　 　 　 　 　 ﾉ
　　　　┃　　ぱさり、と外される頭巾。 　..┃　　　　　　　　　　　　,＞==､　　,r ｰ＜_
　　　　┗━━━━━━━━━━━━━┛　　　　　　　　　　 ／　　　 )У《〈〈_,〈　Y､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 　 　　 _,/　　　,　 // 　¨｀爪⌒＾!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾃ≠､_.,ﾉ　// 　 　 {: 　　八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 〈〈〈_(_〉}}__//_＿＿_,乂＿_ ﾉゝ=､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {三三}{ニ二二二二ニl{三三}⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　 　 |「Y| ,ｌ, ‐- ､.　　 , ´　　|「Y| 　{{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　 　 　 　 　 h_」|i{:　　　 ;　　 ; 　 　,h_」|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 八八ゝ= ､　　　 ,== ﾐ.(八八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 　　 　 　 　 {三三}f⌒~≧≦f⌒ Y {三三}
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 　　 　 　 　 厂￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣　 ￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　┃ 　しかしこの異邦の使者を迎えたのは。 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
: : . .
: : : : : : : : . . . .
: : : : : : ; ; ; ; ; ; ; ; ; : : : . .　　　　 　 　 ＿__
: : : : ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ,　-‐ === ＜三三≧､｀ヽ.
: : : ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; _／　　　　　　　＼三三い　 Y
: : : ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;ｲ´　/〉　/〉　　 ヽ　　＼三ニ}　 ﾄ、
: : : ; ; ; ; ; ; ; ; ;;〈/　,　　 　 　 　 . :;} 　 　 ヽ込!　i|　＼
: : : ; ; ; ; ; ; ; ; ;;ﾉ /　/ ｀Y⌒V　　ﾉ: :. 　　　 Y　　ﾚ　　}ﾄ､
: : : ; ; ; ; ; ; ; ;└〈　/　 /, ; ; ;} 　}心、　　 　ﾉ　　 }　　ﾉ//＼
ヽ:; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;:｀}　Y, ; ; ; ;ﾋ_,ﾉ三≧=-っ'　 　 ﾉ　く ////∧
　ｌ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;爿_,厂＾Y⌒ゝ,　　　　　　　　 ,　　　＞===く}
　ｌ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;Y　　　　 |: : : : ..＞ ─== 　 ＜≧=彡　　　　|
　{; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;八　　 　 ﾉ　　　　　　　　　　 　 ≧= ‐-　　.乂
　ﾊ; ; ; ; ; ; ; ; /. : `　 　〔　　　 .::　　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
ヽ,　ヽ; ; ; ; ; /. : : ,　　　 }　　　 　 　 ┃　　　 　 　 ひそやかに、　　　　　　　 ┃
　) 　 ｀ー─′　　　 　 /　　 　li 　　┃　　　 .眉を寄せるオーディン。　　 　 ┃
.八　　　 　 　 　 　 　 /　 　 　 l≧ ‐┨　　　　　 　 息をのむ、　　 　 　 　 　 ┃
　　ﾟ 。 　 　 　 　 　 ,　　　　　 /　　 ┃　　　側に控えるアース神たち。　　　┃
　　　乂　　　　　 ／ 　 　 　 ,r′　　┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
　　　　　≧=== ´ 　 　 　 ,ｨ《|
= = ＝＝ ニ二二二二 ≦彡{
ニニニ二三三三三三三三八
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣¨　　ヽ
　　　|i　　　　　　　　　　　　 　 八
　　ｲ　ヽ　　　　　 　 　 　 　 ,　　 ヽ
　　i|　　　＼　　　　　　　　 /　　f´{_
　　,　　　　/ヽ　 　 　 　 ／/　　 　 ｌ|
　 ﾉ　　　 / /　　　　　 /／　 　 　 ヽ＼
　,　　　　 Y　　　 　 　 y　　　　　 　 }　 〕
　　　　　 　 　 　 　 　 i　　　　　　　　〈(

　　　　┌────────── ﾜｻﾞ.───────────┐
　　　　｜　　─‐‐ワタクシ、占いの業、まじないの働きにより、　　｜
　　　　｜　　 　 　 この名を末席に連ねるを 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　｜　　　　　 許されておりますぅう……。　　　　　　　 　 　 　 ｜
　　　　└────────‐v──────────────┘
　　　　　　　　　　　　　┌────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　｜ 　 グリュヴェイグ、と申しますぅ……。 . |
　　　　　　　　　　　　　└──────‐v─────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,　 ,
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ 　,　 　 　 　 __ ＿＿__.,,ﾉ)_/ゝ_,
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＞ ´　　　　　　　　　　　　　　 ｀≧= ──┬─┬──‐､
　　＿＿＿＿＿＿＿＿_x�`　　　　　"ﾞﾞ'::,　　　　　　　 　 　 　 ヽ　 　 鬥|l昨　　　 /
　 {　　　　　　从彑/　 /　　　　 　 '´;:，・　　　　　 　 　 ヽﾋ　　　　 　 ﾉ厶假　　 ／
　　`＜　　 斥仞斥　 ,　　　 　 　 　 　 ｀　､　　　　　　　　}(　　 　 　 〈夂ﾐ斗L／
　　　 　`＜≦叨′　　　　　　　　　　　　　}､　　　　　 　 ,;　　　　　 　 ヽ」匕 '
　　　　　 　 ` ＜　　　・　　　　　　　　　　〈_ﾉ　ﾉ/　 　 　 ¨　゛゛　　}　　,r＜
　　　　　 　 　 　 `Y　　　 　・．，ﾞﾞﾞ　　 ;　　/　{厶≧､L＿＿____.,,丿　　{; : : .｀ヽ､
　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　　＿＿__,丿　,　　l{　　 　 }i　　 ￣ヽ ｀　 　 l::: : : : :, ≧===== ‐ ‐ ､
　　　　　　 　 　 　 }　　 　 ,ｨ'´.:::::::::ヽ}　,. 　}{;:　`　　　八　..;ｨ⌒}}　　 　 }{::. r≦ : : : :　:　: 　 　 .　:ゝ､
　　　　　　　　　　 八　 ／λ;:::::::::::::人,　　/〉　　　 　 　 ≧┴≪　　　　,:／　　　　　 　 　 　 　 : : : ....Y
　 　 　 　 　 　 　 {　　ヽ。´　≧==彡　}　〈/　　　　　 __,..　　　　 ‘・　 / : : :　　　　　 　 　 　 . . : : : : 八_
　　　　　　 　 　 　 ､,　　 ｀ｵ=ｰ,,...:;:.'　/　　　　　　　 r=､ｽ　　丶　　,ィ＾　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 「
　 　 　 　 　 　 　 　 ＼／/　　　　 ゝ､＿＿＿___.., ｨ^!:::1| 　 }} 　 Y　| :　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　 　 　 ≧x　 　 　 {:::::{兀!　└'　.:::{_」::;」|　　 　 _ﾉ.　}　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {
　　　　　　　　　　　　 　 　 ):≧=ｧ． ヽ;::: :: . .　 . :: :: :::〈_ﾉ ,　 　 ﾑ. :.ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾘ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／. : : : . . ヽ　 ≧= - ==<こ彡'　ﾉ　 ,{/. : :::|　　　　　　　　　　　　　 　 　 r≦((
　　　　　　　　 　 　 　 /. :　　　　　: .＞x　　 　 ¨¨　　 　 　 ｿﾘ. : : :::〕　　　　　　　　　　　　　　 r夂ﾉ 　}
　　　　　 　 　 　 　 　 l.　　　　　 　 . : : .≧======rﾃ=　‐彡.'. : : : ::{　　　 　 　 　 　 r＝{ニ}{ニ}乂 　 :
　　　　　　　　　　　 　 }ゝ､　　　　 　 　 : : . .　　.;　{{　　　 } }: : : : : : ;)≧ ==r{二}{二}{二}{二}ク'´　　 : ;
　　　　　　 　 　 　 　 八　 )　　　　　　　　　 　 . ;.　ゞ､ 　//. . : : : : {　　｀ｰ{二}‐ 彡´￣　　　　　 . : ::丿
　　　　　 　 　 　 　 　 　 Y. : : .　　 　 　 　 　 　 | 　 八_从　 　: : : . .Y　　　　　　　　　　 　 . . . : :x≦,
　　　　　　　　　　　　　　 | . : : :　　　 　 　 　 　 .ｌ　 ⌒Y⌒　　　　: ::::}≧= ‐。оOＯ((⌒))((⌒ ))((}{))
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l　 　 　 　 　 　 ， =≦{　　　 　 　 　 . . .:／　　　　　 　 　 ﾉY　　ﾉY　 　Y
　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾟ爪≧=＝ニ‘　))ﾟ 　 八 　 　 　 　 . . :／　　　　　　　　　〈ﾚ'　　〈ﾚ'　 　 l
　　　　　　　　　　　　　 　 八厂￣))ﾟ　　 〔〉　　　 ｌ 　　　___＿／　　　　　　 　 　 ，　　 ・‘　　　　 :
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ,　〔〉 　 　 　 　 　 ｌ　┏┷━━━━━━━━━━━━┓　 　 ,
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＞､　 　 　 , ' ///,} ┃　　　 果たしてそこには、　　 　 ┃
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 Y　 , ' //////, ┃　　恐ろしく歪んだ形相をした　 ┃
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　∨////////　┃　　　　 老女が現れました。　 　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨////////,┗━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 :::,,.、//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 :,ｨ"´　 　｀/
　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━┓　　 　 　 ,ｨ‐‐:､　　　/
　　　　　　　　　　┃　 　神々がこの老女に.　　　 ┃　　　　Y'::､:::::::ヽ ﾊ
　　　　　　　　　　┃　　 嫌悪のまなざしを　　　　 ┃　　　　 !:::::●::::ﾉ ﾒ
　　　　　　　　　　┃　　　向けるのは ─‐‐‐ 　 　 ┃　　　 /　ﾞゝ=‐'. ﾒ
　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━┛　　　 ｉ::. ..:.　,,ｨ'´
　　　　　　　　_,　 -==＝==-　、,　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ;i:.:.:..:,ｨ;'
　　　　　-=＜< 　ｲ　 ●　メ　　>＞=-　　　　　　　　　　　　ﾚ'´" ｀
　　　　　　´　´｀‐＝=ニ=＝-´ ｀
　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　┃　 ─‐‐醜く老いた、その顔を見たから？ 　 　 ┃
　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　 いいえ。.　　┃
　　　　　　　　／￣￣＼　}L　　　 　 　 　 　 ／￣￣＼　　┗━━━━━━╋━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　/´　　　　　 Y　　 　 　 　 　 　 /´　　 　 　 ヽ　　　　　　　　　 　 ┃　 そうでは ありません。　 ┃
　　　 　 　 Y　　{　・　} 　}{　　　　　　　　　Y　{　・　}　　 }{　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━┛
　　　　　　八,,__　　　 __,,ｲ　　　　　　　　　八,,__　　　 __,,ｲ
　　　　　　　　　￣￣` 　　　　　　　　　　　ゝ=== ￣￣`
　　　　
　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　 　 _,. ,ィｾ:;ｱ―――　‐≡ミ　 　 　 　 |┌､ヽ,.＿＿_ 　r─‐┐
　　　　　　／´,'::/　　　　 __　　　　ヾ;:ﾐ､ ヽ　 ｌ　, ´.::　　　 : :::.｀Y¨7　　　　　　　　　＞,　==　≦�`
　　　　, '　　.i::;′　　.,ｨ::::::::::ヽ 　 　 'ﾊ. ヽ　 　Y...::::::::..　 ､＿ :::..V　　　 　 　　　 ／／　　 　 　 ヾ＼
　　　　　 | 　.!:|　　　 i:::::::::::::::::i　　 　 !:!.　　、.}{::::::..　.::　:. ::::::::::::l　　　　　　　／／　　 　 　 　 　 ＼＼
　　　　　 ',　 !:! 　 　 ヾ:::::::::::ノ　　　./::}　　　',八:::::::::::.　 　.:::::::::ﾉ　　　　　　<　<　γ⌒ヽ　　　　　　 ヽヽ
　　　　　　'.,　';:､　 　 　 ｀　´　 　　,.ﾀ:;′　., '　 ,＞==､ ..;.r ｰ＜_　　　　　　　＼＼{::::・:::::} 　 　 　 　 / /
　　　　　　　ヽ. ﾏ＞...､＿＿＿,...ィﾀ::/ , .ィ 　／　　　 )У《〈〈_,〈　Y.　　　　　　　＼＼__,ノ　　　　 　 / /
　　　　　　　 　 ｀｀ﾞ ‐-＝=┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ヽ＼　　　　　　/ /
　　　　　　　　　　 　 　 　 ┃　身にまとった布を一枚外したその瞬間に。.　┃ 　 　 ⌒＞ ´≦三= ‐
　　　　　　　　　　 　 　 　 ┃　　　　この場にいる、全ての神々が　　　　　　┃
　　　　　　　　　　 　 　 　 ┃　　　　　 　　　この使者の性質を　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　 　 　 　 ┃　 　 　 　 敏感に感じ取った為でした。 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　┏━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　┃　 それは、『邪悪』　　┃
　　　　　　　　┗━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┃　　　『この女は、邪な思惑のもとに』　　　┃
　　 ┿…─────…┿ ・　　 ┃　　　『今、この場に立っているのだ』　　　┃
　 　 ：　　 《 魔女 》　 　 .：; ; 　　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
　 　 ：　グリュヴェイグ　.：::;:..'
　　 ┿…─────…┿　:;:....
　　 └ ・・・ ┐　　　　　　　　.:; ::::::。.　　　　　　　　 　 　 .
　　　　　　　└ ・　　　　　　..::'　　.:::;:::...,　　 　 　 　 　 .
　　　　　　　 　 ・　Α,,,Α　　　　.::　; ;　　　　　　　　.
　　　　　　　　..,;::r(;ﾟヮ､;。)　　　　 　 　 　 　 　 　 :. .
　　　　　　..:::;:　/.::/つ:::.ゝ　　　　 　 　 　 　 　 　 :
　 　 　 　.::::::::: (.:::::::乂::(＿＿＿＿　　　　　　　　 l
　　　 　 :::::::::;::::.￣￣￣￣￣￣　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　::::::゜:ﾟ:::::::....　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　:::::::.､::;.:'。:::......　　　　　　　　　 　 　 ,_ﾍ|
　　　　　.. :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: .　　　　　　　 　 (・　,,|
　　　　.　　.　　:.　　.:　:　　:　:　.　. 　 　 　 　 r'____|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ([二二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＿し}　　　 　 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 」￣￣￣￣￣￣￣￣┃　　 　 　 アース神たちは　　　　　　　　 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　 グリュヴェイグの老醜よりもむしろ 　 ┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃　　　 そのむき出しの害意にこそ。　 　 　┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　┃ 　 　 不快感を。 強い不快感を。 　 　 　 　 　 ┃
　　　　　　　　　　　┃ 　 『異物』たる魔女に、向けたのです。.　　 　 ┃
　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　┌────────────────
　　　　　｜　いかがしました？旦那様ァ……。
　　　　　└───‐v────────────

　　　　　┌─────────────────
　　　　　｜　卑しい生まれの
　　　　　｜　この婆のことでございますゆえ……。
　　　　　｜　知らぬ間に粗相でも
　　　　　｜　しでかしておりましたかえ……？
　　　　　└───‐v─────────────.　 :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 .　　.
　　　 　 　 　 　 　 Α,,,Α　　　　　　　　　　　 　 　 .　　.
　　　　　　　　　 r(;ﾟヮ､;。)　　　　　　　　　　　 　 :. .
　　　　 　 　 　 /.::/つ.:::ゝ　　　　　　　　 　 　 　 :
　　　　　 　 　 (.:::::::乂::(,＿＿＿＿　　　　　　 　 l
　　　　　　　　 ￣￣￣￣￣￣　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ |　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ‐ 　 ﾍ,ﾍ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 (・　,,|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 r'____|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ([二二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿＿し}
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 」￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　 　 　 　 　 　 _＿__
　　　　　　 　 　 　 Y´　　　　Y
　　　　　　　　　　　{　ｺﾎﾝｯ　}
　　　　　　　　　 　 乂 _＿__ .ﾅ ───────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　｜　　いや、なに。　つまらぬ事だ。
　　　　　　　　　　　　　　　｜　　客人にお聞かせするようなことでは ─‐‐‐。
　　　　　　　　　　　　　　　└───┬────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｜　‐‐─ そんなことよりも。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｜　使者……グリュヴェイグ殿。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｜　本日は何故あって、参られたのか？
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 └───────────‐v────


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　よもや、挨拶回りをするために
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　その場に立っているのでは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　ありますまい？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────‐v───　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 . .:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　　 　 　 　 :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　 　 　 　 　 　 :: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　 　 ｌ: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　 　 　 　 |: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__.|: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　 　　　　　 m　　　　　 |　　::. ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　　 　 　 　 ヽ ∧,,∧｜　　　:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 　　　　 ,ｨっ-´,,)|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　 (_Уy'.,ヽ|　　　 :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Α,,Α　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 ┌ ==c{_,ﾉ|　　　 :
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 r(;ﾝ'ﾟヮ;;)　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　 ﾑ__|￣￣¨　　　.::
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾉ.:⊃y::;ｽ,　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　　 　　　　 　 ｀'し|　　. :: . :: .:: .::
　　　　　　　　　　 　 　　　　　(::::::::乂:厂　　　　　　__ _　＿＿|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　￣
　　　　　　　　　　　　　┌──‐＾──────────
　　　　　　　　　　　　　｜　おぉ、おぉ！
　　　　　　　　　　　　　｜　もちろん、勿論ですとも！
　　　　　　　　　　　　　└─────────────

　　　　　　　　　　　┌──‐＾──────────────
　　　　　　　　　　　｜　このグリュヴェイグ、
　　　　　　　　　　　｜　我が主の声をお伝え致すべく！
　　　　　　　　　　　└─────────────────

　　　　　　　　　┌─────────────────┐
　　　　　　　　　｜　あの御方……ヴァンの血の王は　 　 　 .|
　　　　　　　　　｜　こう仰られましたねぇ─‐‐。　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　└─────‐v───────────┘
　　　┌──┐
　　　│　 　 │
　　　└─┯┴───────┐
　　　　　　｜ 　　ｷﾝ　　　　　　　 ┗────┷─────┓
　　　　　　｜　　『金と　そして土地を』　　 　 　 　 　　　┌─┘
　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┌┴┓
　　　　　　｜　　『アースのみが得し世界の恵み』.　 │　 │
　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 └─┼┐
　　　　　　｜ 　 『その潤い　兄弟の神々たる』 　 　 　 　 └┴┐
　　　　　　┨　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┝　・
　　　　　　｜ 　 『我らヴァンの、 その口にも』.　　　　　┌──┘
　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌─┸─┐
　　　　　　│ 　 『運ばれるのが、必定である』. 　 │　 　 　 │
　　　　　　┗┐　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌─┴───┛
　　　　　　　 ┗─────────┯──┛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ・
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┌───┘
　　　　　　　　　　 ┌───┴───────────────┐
　　　　　　　　　　　|　 ─‐ ‐と。　こう、仰られましたねぇ、はい。 　 ｜
　　　　　　　　　　 └────‐v──────────────┘


　　　　　　　　　　　　　 　 　 _　　　　 　 ｷｷ
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾅヽ,,　 __,　　} }
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 (ﾟ;∀､。,ソ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 }:..y. :::ヽσ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ::::::::::::::f
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ､:乂::ノ＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＿＿
彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑{
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣)丱厂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 《彑互彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑彑》
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧,, ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（・∀-´;;）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 （'＾)　r_,〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 r'　⌒つ:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ⌒t_/. ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿;:::
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────‐＾─────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　……ほ。 それはそれは。　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───────────────┘

　┌───────────────────
　｜　それはそれは、グリュヴェイグ殿！
　｜　貴公らの王、と言われるその方は。
　｜　すこぶる愉快な御仁のようだなぁ！！
　└──┬────────────────────
　　 　 　 ｜　今の今まで！貴公の口から発せられるまで！
　　 　 　 ｜　この館で、ついぞその名を呼ばれることすら無かった
　　 　 　 ｜　辺境におわせられる神々が！！
　　 　 　 └────┬──────────────────
　　 　 　 　 　 　 　 　 ｜　いやはや、大きく出たものだ！
　　 　 　 　 　 　 　 　 └─────┬──────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｜　我らアースの世界に。我らアースの、この館に！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｜　やって来るなり開口一番。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 └─────────────‐v────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　『　強　奪　』　の宣言とは恐れ入る。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└────────‐v─────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆｬニﾔ二ヤ　　　　　　　　　　 　 ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧,, ∧　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 二夕ニタﾆﾀ　　　　　　 　 　 （:∀:::´,,）　　　　　　　 |　　　 :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Α,,Α　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〈　y　　） ⌒` ． 　 　 |　　　 :
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 r(;ﾝ';;ヮ;;)　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y=彡人　 　　|￣￣¨　　　.::
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾉ.::::y::;(　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （＿ノ　J 　 　 |　　. :: . :: .:: .::
　　　　　　　　　　 　 　　　　　(:::::乂:;ﾉ　 　 　 　 　 __ _　＿＿|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　────‐＾──────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あらアラまぁマァ！いやですよぉ旦那様！　　　　　　　　　 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ワタクシめらは何もそんな。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 そんな物騒なコトを言ってる訳ではございませんですよぉ。　　 ｜
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ────────────────────────┬────┘
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ただ、ねぇ？　ワタクシ達も、もそっとの信仰。　　　　　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　 　 それに先立つ幾ばくかの金、キン、きん！！　　　 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　こぉんな御立派な領土、大仰な館をお持ちの　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　『力ある神々』ならば、ねぇ？旦那様ぁあ？　　　　 　 　 ｜
　　 　 　 　 　 　 　 ───────────────────┬──────┘
　　　　　　　　　　　　　　　『辺境の』！『小さな神』達にも！！　 　 ｜
　　　　　　　　　 　 　 　 　 少しくらい融通できるような気概。　　　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　言うまでも無くお持ちかと ……。　 　 　 ｜
　　 　 　 　 ――――──────────────────┘

　　 　 ───────────‐＾─────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　 ね、旦那様ァあ？　 　 　 　 　 ｜
　　 　 ――──────────────────┬┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　『まさか』！　　　 　 　 　 　 ｜
　 　 　 　 『まさか偉大なるアースの神様がたが』！！　｜
　 　 　 　 ワタクシどもの願いを袖にする、なんて。　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　 そんなまさか。　　 　 　 　 　 　 ｜
　　 ─────────────────────┘

　　　　　　　┌───────────────────────
　　　　　　　｜　おぉっと！　これは気が回らずに失礼致しましたな。
　　　　　　　｜　私は、はるばる遠方より来られた神と
　　　　　　　｜　話しているつもりであったのだが、
　　　　　　　｜　どうやら早計だったようですなぁ─‐‐。
　　　　　　　└─────────────────‐v─────

　　　　　　　　　　　　┌──────────────────────
　　　　　　　　　　　　｜　─‐‐ まさかモノの頼み方も知らぬ乞食が
　　　　　　　　　　　　｜　物乞いに、などとは思いもよらず。
　　　　　　　　　　　　└──────────────‐v───────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　いやぁ失敬しっけい！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────‐v─────


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ヽ
　　　　　　 　 　 「ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ' 　 　ｌ
　　　　　　　　　 |￣ヽ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .　-‐ ＜　　 　 |
　　　　　　　　　 |――＼　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 r──‐‐っ´.::........　..,.::...... 　|
　　　　　　　　　 |　　　.....`ー- 　､ ＿＿＿＿__　　　　　　　＼　　　 ::;;;;;;;;;;;;;.､／;;;;;;;;,,,Y′
　　　　　　　　　 |　..:::::::::::.. . . ......::＼　＼ 　＼/.　　　　　　 　 ＼　';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　　　　　　　 |/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;;;;;,Y 　＼／　　　　　　　　　　 Y;;;;;;;;;;;;;;;, ﾍ;;;;;;;;;;;;;; ; |
　　　　　　　　　/;;;;;;;;;／,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;li　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 |;;;;　__／　 };;;; 　　 ノ
　　　　　　　 　 | 　 ,ｲ/　,ｲ;;;;;;;;;;;;;ﾏ､ ;|／　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 ヽ＿ノ　_x=≦=､
　　　　 　 　 　 `､　ll { 　}　＼_;;;;;;;;};};;|　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ≧==ﾐ、 /r´　　 　 ヽ
　　　　　 　 　 　 ヽ　　　ヽ＿ノ　 ' ' ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 　 　 y/　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　 　 ＞_､_　⌒ 　 ,..イ　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　 　 //　　　　､　　　　 Y

　　　 　 ───────‐＾────────┐
　　　　 　 　 　 　 　 まぁ旦那様！！　　 　 　 　 ｜
　　　　　　　 アナタ酷いコトをおっしゃられる。　｜
　　　 　 ────────────────┘
　　　　　　　　───────‐＾───────────┐
　　　　　　　　　ワタクシ共を乞食だ、物乞いだと　　　　　　　｜
　　　　　　　　　けなせる程に、旦那様がたとて　　　　　　 　 ｜
　　　　 　 　 　 お綺麗な体ではございませんでしょうよぅ！　｜
　　　　　　　　───────────────────┘

　　　─────‐＾────────┐
　 　 　 　 　 巨人どもを追い散らし。　　 |
　　　　　　　土地を奪い。　　　　　 　 　 ｜
　　　　 　 　 屍を漁り。　　 　 　 　 　 　 ｜
　　　──────────────┘
　 　 　 　 ─────‐＾────────────────┐
　　　 　 　 　 　 　 神と名乗りながらその実たるや！　　 　 　 　 ｜
　 　 　 　 ──────────┬───────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｜
　　　　　　　 　 　 『盗っ人』！　　　｜
　　　　 　 　 　 　 『墓荒らし』！　　｜
　　　　　　　 　 　 『屍肉喰らい』！ .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　 　 　 　 ──────────┘

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　　　　　　　　　はてさてぇ……？　　　 　 　 　 　 　 ｜
.　　　　 　 　 　 本当に汚らわしいのは。　　　　　　　|
　　　　　　　　　本当に、この世から　　　 　 　 　 　 ｜
　　　　 　 　 　 つま弾きにされるべきなのは。　　　｜
　　　　　　　　　どちらなのでしょうかねぇ……？　　｜
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　　　　　　　　　:::::::::::'::;::....　　　　　 　 　 ー―　　 .::
　　 　 　 _ __　　　...:::;:::::::::....... ―　　　 　 ..: :┼‐ｧ..:::
＿,,,.... --}_{}_{　　 　 　 　 　 ー―　　....:::::;:::::::|
}＿__,,. -､　 |　　 　 　 　 ﾉ二|　　 ...::... ..::　　 　 　 　 　 :::..
　＿＿,,.」　.|　　　　　 　 　 丿　　　 　 　 　 　 ―　 　 ..:
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　　　 　 　 　 .... .:::::..ー―　　 ＿,,,.... --}_{}_{　　 　 .::;:┼‐ｧ
　　　　　　 ::;　　　　ﾉ二|　　　}＿__,,. -､　 |　....::::::'..::::: |
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　　　　　　::　　　　　二　　　　　　　　　...:::::':::::::.......::　_ __　:┼ｧ　　　　　　　　　　　　　＿,,,.... --}_{}_{
　　　　 ..::　 　;:: 　 　　夕　　　　　　..::,::'::　 ＿,,,.... --}_{}_{　 　 　 ＿　　　　　　　　　　 }＿__,,. -､　 |
　　　　.::.......::::::... ..:...　　 二　　　　..,::　　　 }＿__,,. -､　 |　::　　　ー─　　　　　　 _ __　　 ＿＿,,.」　.|
　　　. ' : : ..::　　　:　　　　　 夕　　　　　　 　 ＿＿,,.」　.|　　　　ヤ　　　＿,,,.... --}_{}_{　　}＿＿__,,,..」
　　　　　　::::;;::.......::　　　　 　 ニ　　::;.　　　　}＿＿__,,,..」　　　二　　 　 }＿__,,. -､　 |
　　　　　　　:;　　　:::..　 　 　 　 タ　,::;　　　　　..,::;　 　 　 　 ヤ　　　　 　 ＿＿,,.」　.|　　　　　　　　　　　　◯
　　　　....::;::':::　　...::　 　 　 　 ニ　..:　　　　　　 ::..　　　.:: 二　　; 　 　 :;:　}＿＿__,,,..」
　　　　　　:::...,,:::　 ..　　　　タ　　　　　　　:::;;:　　　::　　 ヤ 　 　 :.. . . : :
　　　　.　　　:::　　　　 　 :　ﾆ　　　　　..:::'　　　　　.: 　 ニ　　　 　 :::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◯
　　　　:......:::　　　　　　　　;:　 ﾀ　　　::..　　　　　　　::　 ﾔ　　　　..::'　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｌ
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　　　　　　　　::::::::.. ::..:...,　　　　　ﾀ　　　　∧,, ∧　　ｬ　　..;:::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 :◯
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　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＜　　なさってるんですか！？　　　　　Y⌒＞　　　 　)厂￣￣
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　(⌒ヾ 　 ＜　　オーディン様ッ！　　　　　　　　 ／￣￣￣
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　 　＿＿ﾉ厂三三.('A`；)　 三三三 八＿＿＿__　　 　 　 　 　 　 し' ＼).＿＿ﾉ厂三三三三三三三三三八＿__
￣￣￣￣￣￣￣.〈 ﾃ　〉 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　 ﾉ===ﾏ
　　　 　 　 　 　 　 ￣￣　┏━━━━━━━━━━┓
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┃. 　 《 雄弁なるもの 》 　 ┃
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┗━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━┓
　　　　┌────‐＾ー──────────　　┃　詩神　ブラギ　 　 ┃
　　　　｜　特使の方になんという言い草……！.　　┗━━━━━━━━┛
　　　　｜　アース神の長がなさることでは
　　　　｜　ありませんでしょうに……。
　　　　└────────────────

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　異邦の使者に礼儀ではなく、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　悪口をもって対するとは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　何としたことですか！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────‐v───────

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　　　　　　　　　∠＿＿＿_∠／:　:　::　:　::　:　::　:　::　:　ﾍ,　: ＼＼＿＿＼
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　　　　　　／　　　　　　　／／ : : : : : : : : : ￣￣￣:と　　y乂 : ヽ(д´#)
　　　　　　「￣￣￣￣　 |_ f : : : : : : :: ￣￣￣￣￣　 ヽ ===ﾑ　:　(ﾃ　〉､　))
　　　　　 　￣￣￣￣.／／.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.ﾉ__＿＿}　.:.:.7⌒ヽ
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　　　 　 　 　 ／／.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::┌─────────‐＾─────────
.　　　　　　／／.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. ｜　や、ブラギ。
.　　　　 ／／.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. : ｜　そもそもはこの老婆がだな──‐‐‐ 。
　　　／／.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. └───────────────────
　 ／／.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::::.::.::.　 ∧,,∧ .:: :: : ＼ ヽ
／／..::.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.:::.:.::.::.:: ミﾟДﾟ ,,ミ .::.::.::.::...
／::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::..::.::.::.::.::.: 〈 屯　ｌ) .::.::.:::.::.:::...
.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.:.:: .::.::.::.::.::.ｌ===){　.::)).::.::.::.::.::::.
.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::.:.:..::.::.::.::.:.::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.::し´＼〉 .::.::.::.::.::.::.::.::.::..