確かに母菜先生は職業医師として間違ってるかもしれないけど、
ここで母菜先生が蕎麦先生を助けなかったらタダレさんの居場所もなかったかもしれないし、
ラセツやモグラが地下牢から出る事もなかったかもしれないんだよね
数十年(?)後の彼女達の運命もこのときの母菜先生の判断にかかってたんだよな…
記者が屑すぎる
当時の新聞記者なんてこんなもんだ
流れぶった切ってすまん
この話初見なんだがフサ太郎のその後の話がすでにあるの?
一通りググッてみたけどそれらしいのが見つからない・・・誰か是非kwsk頼む
女記者さすがマスゴミだ
この後捏造書いたとしても驚かない
姥捨山シリーズ でググってもおk
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| | |> PLAY .| | コレは作者の実話だよ☆
| | | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ウ チ の 愚 弟 が 学 校 を サ ボ っ て 親 に 怒 ら れ た ・ ・ ・
親
俺 ↓
↓ ∧∧ Λ_Λ
(;'д`) (д` #)
∩ ∧ ∧ と つ ∽ )
と ( ・∀・) 〜 | 〈 〈 〈
`ヽ_っ⌒/⌒c し`J (_(__)
⌒ ⌒
↑
愚弟
実 は 愚 弟 は 学 校 を サ ボ る の は 十 回 以 上
親 も お 冠 だ っ た ・ ・ ・
∧∧ ピキ
( ;'д) << #) ピキ
∩ ∧ ∧ l つ つ ∽ )
と ( ・∀) 〜 | 〈 〈 〈
`ヽ_っ⌒/⌒c し`J (_(__)
⌒ ⌒
そ し て 親 は こ う 言 っ た ん だ よ
『 お 前 の た め に 作 る 飯 は ネ ェ ! 』 っ て な ・ ・ ・
,'
(:'
, ))
} /( iヽ
,' ノし' : :V: :ヾ ド ッ カ ー ン
((,イ: : :〈ノ〈
∧∧ 、ゝ: : .: :/
( ; д) ヽ: :: : ( Д # > ...:/
∩ ∧ ∧プギャーーwww / つ つ .、ゝ: .(^ノ `'^) : :/
と ( ゚∀) 〜 | ゞ´: : ( -、 ヽ .: : /
`ヽ_っ⌒/⌒c し`J ヽ: : .し' ヽ,_,) .: /
⌒ ⌒ ゝ;:; :;从;;:; :;从;;:; :;<
そ し て 久 々 に 外 食 へ 出 か け た ・ ・ ・
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../ | サ イ ゼ リ ア / # .ヾ,,.
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∧∧ ∧_∧ |ニニニニ@ニニ #ニニ#ニニニニニ . .|
( 'д`) ( ´∀`) |ニ□□□□ニニニニニニニ#ニニ- . |
|⊃| と 丿つ .|ヽニ□□□□ニニ#ニニ#ニニニニ#ニ .|
〜| 0 人 γヽ |ニ□□□□ニニニニ@ニ..| ̄| ̄| ニ .|
し'´ 〃(__人__ノ )) ...│ヽニ□□□□ニニ#ニニ.. | . ゚|゚ | ニ .|
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俺 抜 き で ・ ・ ・ ・ ・
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| | □ STOP. | | なぜか晩飯は299円のドリアだったよ…
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| | | | ピッ (・∀・ )
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オチはどこ?
なんで作者が外食に行けなかったんだよw
乙
ドンマイ、強くイ`
胸がアツくなったよ・・・
しょっぺぇwww
ああ、そら弟も舐めてかかってサボりを繰り返すわ、と思った。
カチッ
┌―────――──―
|「それでも災厄に挑む」
____________ └―─v───────‐
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| |i細生i | |
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┌―──――ヘ――──―
|「箱を希望で満たすまで」
└――――――──――‐
( ゚д゚ ) ワルイコト
┌─―――─────―‐
|――‐‐本当に、本当に…
└――────────‐
┌─―――─────――‐
|母菜先生は大した人だ…!
└――───────――‐
|l______________| |
./|:::::: | / \ | |:二二二二:|
.//|:::::: | |二二二 | | |:::::::::::|:::::::::::|
.//. .|:::::: | |l| 永 |l| | |:::::::::::|:::::::::::|
.// |:::::: | |l| 世 |l| | |:::::::::::|:::::::::::|
/|/ |:::::: | |l| 輪 |l| | |:::::::::::|:::::::::::|
//| |:::::: | |l| 廻 |l| | |:::::::ll::|::ll:::::::|
//. .| |:::::: | |二二二 | | |:::::::::::|:::::::::::|
// | |::::::┌─―――────────────‐
/ | |::::::|日本中の医者がさじを投げた孫の病を、
| |::::::│たった一人で治してしまうんだからな!
| 艸 ::|::::::└――────v──────────
| 0: :::: 艸 ::|/ /_(~~~)_/ :| | 。|。 |
:0 |::::艸:::: ::: | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄. ∧_∧ . ̄ ̄ ̄| | | |
| ::::: ::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ^≦^*ミ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:: 艸 ::|::艸:: /. ∧_∧っ と (v) ) ヽ
:::::艸:::: | / (;´'∀`)) (_つと_) .┌)ヽ―――────────────――‐
:: 艸 :: |/ ( {.=l)' |おかげでわしらの血筋も絶えずに済んだわ!
:艸::: / と__)__) └――──────────────――‐
/ ∧∧ ∩__∩ ∧_∧
/ (・* ) (. ゚ ∀) ∧∧ ミ l`゚ ミ
/ ( ) < l> ミ゚ ミとl::::::::l::l
┌─―――─────――──^───
|ほー…日本中の医者で
│お一人だけ治されたってこたぁ、
|つまり母菜先生は日本一ってことだぁな。
└――─────────タシカニタイシタコッタ ┌‐^────────────────────────
│正直、みんな村長んトコはもう駄目だと思っとったからなぁ。
│ぶっちゃけ村長だってまさか助かるとは思ってなかったべ?
└─────────────────────────
┌─―――─────―────────────────‐
|何言うか!それは息子と嫁が逝った時は諦めかけてたが
│先生が孫を手術してくださると言ってくれてからは信じとったぞ!
└┬――───────────────────────‐
│先生がたった一厘の望みに賭けてくださったからだ!
│それをわしが信じんでどうする!?
└──────────────────────
,.. -―、
/ / ::::::|.., . --―,
, ' ``ヽ:::::/
/ ' /, ∨
{ }
ヘ U ー- ノ
`ゝ イ υ ┌─―――─────――─────―
|
| いまどき居らんぞ!こんな医者!!
|
└――──────────────―
わ は は は は
ワカッタワカッタッテソンチョー
ホンニアリガテーコッタナジッサマ
┌─────――――‐
│………いささか、
│褒め殺しというやつだ。
└──‐v──――――‐
∧∧
ミ, 。。ミ
<::::y:::>
u u ∧__∧
(;´'ー`と ))
( {.=l ノ
| l ノ
(__)‐'
┌────‐^─────────────
│私はきっかけを作ったに過ぎないのにな…
└┬─────────────────
│術後、最後に病を下したのは
│お前の生命力だよ。惣太郎。
└────────────
┌─────――
│………それに…
└──‐v──――
┌─────――────────────―
│お前には……済まなかった事も、あるし、な……
└────v――────────────―‐
∧∧
ミ, 。。ミ
<::::y:::>
u u ∧__∧
( ´'−`)
( {.=l )ミ
| l ノ
┌────^‐ .(__)‐'
│ せんせい
└────―
┌─────――――
│
│ つかまるの?
│
└───―‐v─―――
∧∧
ミ, 。。ミ
<::::y:::>
u u ∧__∧
(.´'−'`)
( {.=l )
│ │ │
(__).__)
┌─────‐^―――
│
│ ……けいさつに…
│
└───―─――――
┌─────―――――
│ばあちゃんが言ってた。
└┬───―─――――──────‐
│せんせいはおいらを助けるために、
│やっちゃいけない手術をしたんだって
└─v──────────────
∧__∧
(' .)
( )
│ │ │
(__)__.)
∧∧
ミ。 ミ
<::::::::::>
u u
┌──────‐^―───────────――
│…だから……せんせいはおいらのために、
│いつかけいさつにつかまって、牢屋に入るんだって
└───―─――――────────────
┌────────^───────────
│…そしたら、もうお医者でいられないんだって。
└───────────────────
∧__∧
(' .)
( )
│ │ │
(__)__.)
∧∧
ミ。 ミ
<::::::::::>
u u
┌─────――――─────────
│
│ せんせい……おいら、分かんないよ…
│
└───―───────―────――
┌─────――――────────
│
│ せんせいは、おいらを助けてくれたよ
│
└───―─―――─────────
┌─────――――────────
│
│ せんせいは、いい人だよ
│
└───―─―――─────────
┌─────――――────────
│
│ ……………
│
└───―─―――─────────
┌─────――――────────
│
│ 「なのに」…………
│
└───―─―――─────────
┌─────――――──────
│
│ ………「おいらを治すのは」…
│
└───―───‐v────―――
:∧∧:
:ミ, 。。ミ:
┌─────――^――────‐
│
│ 「 悪 い 事 」 な ん だ ね
│
└───―───────―――
ポン (.~)
:∧∧: ノ
:ミ, 。。ミ: と"
┌─―――──────────―‐
|――‐‐私の姿勢が間違いだとしても
└――────v───────――
∧__∧
(.´ー`.)
/ {.=l ,)
┌─―――^──――‐
|私の「治療」は――‐‐
└――───――――
┌────―――‐^──―――――――
|お前の「命」は、間違いなんかじゃないよ
└――───――――――――──――
┌─―――──────────‐
|私は、お前を治した「とばっちり」で
|捕縛されるんじゃない―――‐‐
│私は、お前を手術しなければ
└┬――───────────‐
│自分を保てなかったのだ。
└‐v──────────
∧__∧
∧∧ (_ 、, )
ミ。゚ ^ミ',{.=l . )
<::::::y:>| .| │
u u (_(_.)
┌─―^――──――─────────
|医者の本分とは――‐‐本懐とは――‐‐‐
└┬――───――――──────────‐
│それを守るためには、法を犯すしかなかった…
└───────────────────‐
━―― 惣太郎 ――‐‐‐
┌─―――──────────────‐
|
| ただ、それだけの事なんだよ―――‐‐‐
│
└――────────────────‐
━―― きっとお前こそ、「パンドラの箱」から出てきた ――‐‐‐
━―― 本 当 の 、 「 希 望 」 な ん だ ね ――‐‐‐
( ゚д゚ ) サイヤクノムレ
| ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐
__|_ │院│ │医│ │菜│ │母│
|____..| _______ .└─┘ └─┘ └─┘ └─┘
|| .|| ||//||//|| i二二二二二二二二二二二二二二i
||. 母 || ||/ ||/ || | | | .___.||.___. | | |
||. 菜 || || ||j ..|| | | | .|// ||||// |. | | |
||. 医 || ||__||__|| | | | .|/ ||||/ |. | | |
||. 院 ||-ー-、 ,-ー-、 ,--、. | | | .|________.||||________.|. | | |
|| .||.彡ミYミ彡ミYミ彡ミヽ | | | ___.o||o.__ | | |
|| .||ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡} . | | | .| |||| |. | | |
||___.||{三三三三三三三三} | | | .| |||| |. | | |
|___|{三三三三三三三三} | | | .|. . |||| |. | | |
.| | ==================== | | |.  ̄  ̄.|| ̄ ̄ ̄ | | |
.| ̄ ̄| || || | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
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,/ ,r'⌒⌒⌒⌒`//!―――,r'⌒⌒⌒⌒`/ /!
,/ ,ノ´ ,ノ / ,ノ´ / /
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|__o「l. lニニl |_,lニニ| 「l_
|__o|:lニニl/l. |_l`ロニニl:|_
|」 ̄|_l |」' ̄|」
∧__∧
( ´')
( {)
│ ┌∪┐
(__,(j__h)
l |
|____________|
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|__o「l. lニニl |_,lニニ| 「l_
|__o|:lニ....┌───────.ロニニl:|_
|」 ̄ │ 二年…か…  ̄|」
∧__∧ └y──────‐
( ´')
( {)
│ ┌∪┐
(__,(j__h)
┌─^――─────―
|ほんの一瞬だったな…
└――──―────‐
l |
|____________|
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__|__o./|_|___o__|____|\
|__o「l. lニニl |_,lニニ| 「l_
|__o|:lニニl/l. |_l`ロニニl:|_
|」 ̄|_l |」' ̄|」
┌─────―
│でも、いいか。
∧__∧└y────―‐
(´ー'` )
. ( {.=l )
┌─^――─────―――
|ここは充分機能したもんな。
└――──―────――‐
| ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐
__|_ │院│ │医│ │菜│ │母│
|____..| _______ .└─┘ └─┘ └─┘ └─┘
|| .|| ||//||//|| i二二二二二二二二二二二二二二i
||. 母 || ||/ ||/ || | | | .___.||.___. | | |
||. 菜 || || ||j ..|| | | | .|// ||||// |. | | |
||. 医 || ||__||__|| | | | .|/ ||||/ |. | | |
||. 院 ||-ー-、 ,-ー-、 ,--、. | | | .|______/゚、____._.|. | | |
|| .||.彡ミYミ彡ミYミ彡ミヽ | | | _【了終察診】_. | | |
|| .||ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡} . | | | .|  ̄|||| ̄ ̄ |. | | |
||___.||{三三三三三三三三} | | | .| |||| |. | | |
|___|{三三三三三三三三} | | | .|. . |||| |. | | |
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.| ̄ ̄| || || | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
∧__∧ ┌─――─────
(´∀'` ) <あばよ。母菜医院。
( {.=l ) └――──―───
Y ┌∪┐
(__,(j__h)
┌─――─^────―
|主人は帝都に出頭だ。
└――──―───―‐
,,-‐''"´'':、,,
_,,.--ー''''''"゙゙ ゙゙̄"'''''―--.,,,,,,-‐'゛.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.: _,,.;:-−''"´`゙''ー、
::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"';,_,,.-ー'''"゙゙:,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,:゙',`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"゙:.:゙,~゙"'ー-:;、,"'.:'
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_ |i !|,,r.:: | | | |ヽ___________|::| | |: : : : : : :| | |
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^^ r:-━─┷―━─━─━─┨ 駅 子 狐 ┃━─━─━─━─━─━─━─━─
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::::〃::: ;〃'::〃:; ;;:;:;: ゙ヒ """ ( '´) ┌─^────―‐ """
;,:; ;:;:〃;,:; ;:;:;,:; ;:;,,,,,x ( ) .│どうしたんです、
│こんな早朝に…
└────―――
┌─――─―^────―─‐
|おはよう。帝都に用事でね。
└┬――──―───―──
│陸蒸気はもう来るかい?
└──────────
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^^ r:-━─┷―━─━─━─┨ 駅 子 狐 ┃━─━─━─━─━─━─━─━─
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_ |i !|,,r.:: | | | |ヽ___________|::| | |: : : : : : :| | |
.'“゚゚''ェ : : `~゚''n, .,、|! i|ー´; | | | |.l|'''''''''''''''''''''''l'''''''''''''''''|::| |━━━━ヽ | |
._r、 :;、゙゚'ヽr-''´、:.:|i !| ;、 ,:| | | |.l|______...............┌─────――― .| |
ヾ;;. ;: ;、 ,:、:`;:、:、;:;:、:;|! i| ;、 ,:| | | |.l|''''''''' ̄ ̄ ̄│あと半刻ほどです。 ::::::::| |:::::::::
彡;: ;、 ,:、:`;:、 :;、;::、:;: |i !|、:、:;:| | | |.l| ________ .│月に一度の、 .| |
:.;,:; ;:;:;: ;;: 彡───┬──- - 、|! i|-、:: | | | |.l| :[: : : : ; ]└v────――― | |
:: 〃;~,,,rー" / / / / /| / / / / /::|i !|:/.| .| | | |.l|-─┼--┼─-─-:|::| | .| | |
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ー:;;、 / / / / / / / / | / / / / /::|i !|:/:| .| |:::┃│┃││┃│┃ (゚Д゚,,)...l::| ゚ ゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚| | |
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::::〃::: ;〃'::〃:; ;;:;:;: ゙ヒ """ ( '´ ‐) .┌─‐^───────── """
;,:; ;:;:〃;,:; ;:;:;,:; ;:;,,,,,x ( .) │物資輸送の帰りですが…
└┬─────────────────
│しかし先生、一人のお見送りも居ないとは
└─────────────────
┌─――─―^────―‐
|先生にしては妙ですねえ!
└――──―───―──
┌─――─―───‐
|………私はもともと、
└――─v─―───
┌─――─―────―――
|湿っぽいのは苦手でね……
└――──v―───―─―‐
,.. -―、
/ / ::::::|.., . --―,
, ' ``ヽ:::::/
/ ' /, ∨
{ }
ヘ ― ノ
`ゝ イ
┌─――─―────────‐
|ははぁ、黙って出てきなさった!
└┬────――──―────────
│しかしそいつは少々まずかったですなぁ。
└─────────────────
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^^ r:-━─┷―━─━─━─┨ 駅 子 狐 ┃━─━─━─━─━─━─━─━─
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_ |i !|,,r.:: | | | |ヽ___________|::| | |: : : : : : :| | |
.'“゚゚''ェ : : `~゚''n, .,、|! i|ー´; | | | |.l|'''''''''''''''''''''''l'''''''''''''''''|::| |━━━━ヽ | |
._r、 :;、゙゚'ヽr-''´、:.:|i !| ;、 ,:| | | |.l|______.............|,,,,__,,_ ....|::| |ヽ______ヽ | |
ヾ;;. ;: ;、 ,:、:`;:、:、;:;:、:;|! i| ;、..┌─――─‐ ''' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|::| | .||:::::::::::| |:::::::::
彡;: ;、 ,:、:`;:、 :;、;::、:;: |i !|、: | ん? ________ ....|::| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| | |
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┌─――─^────‐
|いやね、私の経験上、
└――──―─―──
┌─――─―――――^────――――――‐
|そうやって一人で行こうとする方に限って――‐‐
└――──―─―──―――――――――――
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^^ r:-━─┷―━─━─━─┨ 駅 子 狐 ┃━─━─━─━─━─━─━─━─
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_ |i !|,,r.:: | | | |ヽ___________|::| | |: : : : : : :| | |
.'“゚゚''ェ : : `~゚''n, .,、|! i|ー´; | | | |.l|'''''''''''''''''''''''l'''''''''''''''''|::| |━━━━ヽ | |
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:.;,:; ;:;:;: ;;: 彡───┬──- - 、|! i|-、:: | | | |.l| :[: : : : ; ]└v────――― | |
:: 〃;~,,,rー" / / / / /| / / / / /::|i !|:/.| .| | | |.l|-─┼--┼─-─-:|::| | .| | |
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,rー~~´`~```'ヘx, 、 : / | .,,,,,,xr''' "li !|'`゙''''゚゚''''″ `'冖冖冖冖冖冖冖冖| |─
:::::〃::: ;〃'::〃:;:::;;:←l''´ |i !| ∧__∧て | |
::::〃::: ;〃'::〃:; ;;:;:;: ゙ヒ """ ( ´'д`) """
;,:; ;:;:〃;,:; ;:;:;,:; ;:;,,,,,x ( ) せんせーっ!!
\ /
┌─────――――――───────
│
| 嗅ぎ付けてくるんですなぁ―‐‐‐
│
└――──―─―──――───────
っ
∧∧ っ
ミ;゚Д゚.ミ
<::::y:::iiっ
u ー'
┌─────――――――───────
│
| 残されるモンは―‐‐‐
│
└――──―─―──――───────
…………
∧__∧
( ´' ‐)
( {)
│ ┌∪┐
(__,(j__h)
惣太郎………
\ せんせい……待って……! /
∧__∧
( ゚' -)
( {)
│ ┌∪┐
(__,(j__h)
\ 助 け て ! ! /
\WWWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
≫ ≪
≫ ば あ ち ゃ ん が … … ! ! ≪
≫ ≪
/MMMMMlMMMMMMMMMMMMMMM\
───────────────────────────
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||─────────────| |
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |─────────────
|| |(==)| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
|| | 其 | | | || ≫ ≪
|| | 在 | | | || ≫ ―‐‐じいちゃん!先生連れてきたよ!!≪
|| | 亦 | | | || ≫ ≪
||  ̄ ̄ | | 〇|| /MMMMM l / MMMMMMMMMMMMMMMMM\
|| γ | | || /
┌─――――──――――――――‐ .||
|あ…あ……先生、家内が、家内が… ||
└――――――――――――v―――  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ ∧__∧
,-(';ミ "i;:,o"ミ,.,-ミli ; ≧ミ ,-('~~~)― 、 (Д'` ;) . ∧∧
( /⌒⌒*∵; と:::y:と ヽ `\ ⌒⌒⌒\ つ{.=l つ┐ミд゚;ミ
\\ ;'’;,;: ・;.(__つ \ \ Y (j__h)と::::::::>
\\_*__*_)\二二二二ヽ二二二二ヽ (__)_) u ヽ)
`─────'`─────'`────'
∧∧ ∩__∩
(; ・) (; ゚д) │
( ). < l> \WWW ノヽWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
≫ ≪
≫ どうしました!?何があったんです!! ≪
≫ ≪
/MMMMlMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM\
───────────────────────────
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||─────────────| |
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |─────────────
|| |(==)| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|| | 其 | | | ||
|| | 在 | | | ||
|| | 亦 | | | ||
||  ̄ ̄ | | 〇||
|| γ ┌─――─―──────────‐
||,,---------( )---------|わ、分からん…朝起きたら、こんな…
||━━━━━━━━━━ .|の…喉に…掻き傷が…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└―v―──────―──────
∧_∧ ∧_∧ _∧
,-(';ミ "i;:,o"ミ,.,-('` ;.)≦ ; ミ ~~)― 、 ∧∧
( /⌒⌒*∵; と .)ミy:::::ヽ⌒⌒⌒\ ミд゚;ミ
\\ ;'’;,;: ・(_、_) ,__つ \ u:::::::::>
\\_*__*_)\二二二二ヽ二二二二ヽ u u
`───┌^─――─‐
│掻き傷?!
└───── .)
( ). < l>
┌――――――‐
|…!熱い…!
└―――O――‐
o
。
∧__∧て
( , _ ,、;)
つ_∧ o
┌―O―――――──────
|出血する程の掻き傷と発熱…
└┬──────―――――‐
│まさか!?
└────‐
───────────────────────────
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||─────────────| |
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |─────────────
|| |(==)| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|| | 其 | | | ||
|| | 在 | | | ||
|| | 亦 | | | ||
||  ̄ ̄ | | 〇||
|| γ ┌─――─―───────‐
||,,---------( )---------|先生、や、やはり……
||━━━━━━━━━━ .|家内も、息子らと同じ病に…!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└―v―──────―───
∧_∧ ∧_∧ _∧
,-(';ミ "i;:,o"ミ,.,-(; ´'д) ≦ ; ミ ~~)― 、 ∧∧
( /⌒⌒*∵; と .):::y::::::ヽ⌒⌒⌒\ ミд゚;ミ
\\ ;'’;,;: ・(_、_) ,__つ \ u:::::::::>
\\_*__*_)\二二二二ヽ二二二二ヽ u u
`─────'`─────'`────'
∧∧て ∩__∩て
( .) ( )
/ ( ). < l>
┌/(―――――────────―‐
|まだ決まったわけではありません!
│とにかく応急処置をしますから、
│その後で検査を……
└―――――──────────
───────────────────────────
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||─────────────| |
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |─────────────
|| |(==)| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|| | 其 | | | ||
|| | 在 | | | ||
|| | 亦 | | | ||
||  ̄ ̄ | | 〇||
|| γ | | ||
||,,---------( )--------------| | ||
||━━━━━━━━━━━━━| | ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ _∧
,-(';ミ "i;:,o"ミ,.,-(´'д`;)゚≦ ;,ミ ~~)― 、 ∧∧
( /⌒⌒*∵; と .):::y::::::ヽ⌒⌒⌒\ ミ゚д゚;ミ
\\ ;'’;,;: ・(_、_) ,__つ \ u:::::::::>
\\_*__*_)\二二二二 ┌────────‐
`─────'`─────'.│ちょっと…先生……
∧∧ ∩__∩└y────────
( .) ( )
( ). < l>
┌─――─^────―───────
|掻き傷が在ったら…例の病なのか…?
└――──―───―───────‐
───────────────────────────
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||─────────────| |
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |─────────────
|| |(==)| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|| | 其 | | | ||
|| | 在 | | | ||
|| | 亦 | | | ||
||  ̄ ̄ | | 〇||
|| γ | | ||
||,,---------( )---┌─――─────―───
||━━━━━━━ .|――‐‐‐心当たりが……?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└―v―─────────‐ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ _∧
,-(';ミ "i;:,o"ミ,.,-(´'д`;)゚≦ ;,ミ ~~)― 、 ∧∧
( /⌒⌒*∵; と .):::y::::::ヽ⌒⌒⌒\ ミ゚д゚;ミ
\\ ;'’;,;: ・(_、_) ,__つ \ u:::::::::>
\\_*__*_)\二二二二ヽ二二二二ヽ u u
`─────'`─────'`────'
∧∧ ∩__∩
( .) ( )
( ). < l>
┌――――――──────────────────
|俺の嫁さん……一ヶ月ぐらい前から、顔がかゆいって……
│む、虫刺されだと思ってたけど……
└┬────────────―――――──────
│…よく考えたらまだ刺す虫の出る季節じゃないし…
└──────‐v──────────────‐
:∧∧: ∩__∩
:(li・Д・;): (゚д ゚ill)
:(つ:y:と): :< lyl >
┌―――^―――──────────‐
|おれの弟もよく肌の薄い所掻いとる……
│ずっと熱っぽいって言ってたし………
└┬────────────―――─
│……酒も、呑まんようになっとった…
│胸、苦しくなる言うて……
└───────────────
┌――――――────────────‐
|
│…死ぬのか………?ほっ…!
│
└─┬───────────―――――────
│
│ ほ っ と い た ら 死 ん じ ま う の か ! ?
│
└────────────────────
━―――疑心暗鬼――‐‐?――‐‐‐
,.. -―、
/ / ::::::|.., . --―,
, ' ``ヽ:::::/
/ ||l /, ∨
{ }
ヘ ,-― ノ
`ゝ イ
━――いや……違う…!――‐‐‐
\WWWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
≫ ≪
≫ せ ! 先 生 … … ! ! ≪
≫ ≪
/MMMMMlMMMMMMMMMMMMMMM\
───────────────────────────
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
━―そもそも、病が蕎麦家だけを襲うわけがなかったんだ――‐‐‐
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |─────────────
|| |(==)| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|| | 其 | | | ||
|| | 在 | | | ||
|| | 亦 | | | ||
||  ̄ ̄ | | ━――たまたま蕎麦家の人間がこの病に対する耐性が弱く、
|| γ | | 症状が激化する期間が短かっただけで ――‐‐‐
||,,---------( )--------------| | ||
||━━━━━━━━━━━━━| | ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ _∧
,-(';ミ "i;:,o"ミ,.,-('` ;.)≦ ;liミ ~~)― 、 ∧∧
( /⌒⌒*∵; と .):::y::::::ヽ⌒⌒⌒\ ミд゚liミ
\\ ;'’;,;: ・(_、_) ,__つ \ u:::::::::>
\\_*__*_)\二二二二ヽ二二二二ヽ u u
`─────'`─────'`────'
∧∧ ∩__∩
(lil ) (゚ il .)
( ). < l>
━―他の村人にも発症者はいて、
症状が軽く潜伏していただけだったのかも――‐‐‐
━―この病は―――‐‐
,.. -―、
/ / ::::::|.., . --―,
, ' ``ヽ:::::/
/ ||l /, ∨
{ }
ヘ ,-― ノ
`ゝ イ
━―――「流行る」――‐‐‐?――‐‐‐
━―「だが」―――‐‐
,.. -―、
/ / ::::::|.., . --―,
, ' ``ヽ:::::/
/ ||l ∨
{ ギッ… }
ヘ ,ェエ= ノ
`ゝ イ
━―「逃げるつもりなら」――‐‐‐
━―初めから逃げている!!!
\WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
≫ ≪
≫ ―‐‐湯を沸かしてもってこい! ≪
≫ 蕎麦夫人の傷を処置し医院で改めて検査を行う!! ≪
≫ ≪
/MMMMM l / MMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM\
/
∧_∧
(`'Д´;)ミ
/ {.=l つ
│
\WWWWWWWWWWWWW ノヽWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
≫ ≪
≫ 他に体のかゆみ、発熱等!ほんの少しでも ≪
≫ 体に異常を感じる者は全員医院に連れてくるんだ!! ≪
≫ ≪
/MMMMlMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM\
\WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
≫ ≪
≫ 助 け た い な ら … … … 急 げ ッ ! ! !≪
≫ ≪
/MMMMlMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM\
( ゚д゚ ) 「この目に言えッ!」
┌─――――――――──────────―――
|――‐‐春先……桜のつぼみが動き出した頃です。
|新病…「ムジナ病」に関する母菜君の報告が途切れ、
└――――――――v―─────────―――‐
∧_∧
(::::´八`)
( <v> )
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
┌─―――――――^―──────────‐
|発症一家の長男の様子が気になった私は……
│大学を休み、初めて現地に飛んだ…
└―――――――――─────────―‐
┌─――――――――───────――――
|帝都の「ころり」騒ぎも落ち着き始めていましたし
└――――――――v―──────――――‐
∧_∧
(:::´八:::)
( <v> )
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
┌─―――――――^―──────────―─────‐
|―――‐‐医学会の再三にわたる、ムジナ病の発見者としての
│公開講義の誘いを、彼は断り続けていましたからね…
└┬────―――――――――─────────―――────
│その催促と言えば、ほんの数日空ける程度の言い訳にはなりました。
└─────────────────────────────
┌─――――――――──────
|とはいえ、私には母菜君に持参する
|いかなる朗報も無かった。
└―――――――――──────
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( ´八`)
-= (. {.=l) ―- ─ =  ̄ ̄
人 Y
_ -= し(_) =― ―-
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''""''''
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''""''''
┌─――――――――──────────―――───
|学会の認める名誉や病の命名権がそれでない事は、
|母菜君の態度や手紙の文字の乱れを見て分かっていました。
└―――――――――─────────―――────
┌─――――――――──────
|
| 彼の望む「もの」……
|
└―――――――――──────
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''"""'''''"""''""''''""''"''''"""'''''""'''' """''""''""_l ̄ ̄hl_- ''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""''''""''''
( ´八)
-= (. {.=l) ─ =  ̄ ̄
人 Y
_ -= し(_) =― ―-
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''""''''
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''""''''
┌─――――――――──────
|
| それを、望んだ「結果」……
|
└―――――――――──────
....,,....
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( )
┌─――――――――──
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| 「 そ れ 」 が
|
└―――――――――──
_l ̄ ̄hl_
(. ゚八゚ .)
┌─――――――――──―
|
| あふれ出していました。
|
└―――――――――──―
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≫ ≪
≫ ―――‐‐母菜君!!要るんだろう!? ≪
≫ ≪
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≫ ≪
≫ 開 け な さ い ! ! ≪
≫ ≪
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__|_ │院│ │医│ │菜│ │母│
|____..| _______ .└─┘ └─┘ └─┘ └─┘
|| .|| ||//||//|| i二二二二二二二二二二 \WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
||. 母 || ||/ ||/ || | | | .___.||.___ ≫ ≪
||. 菜 || || ||j ..|| | | | .|// ||||// | ≫ 母菜君……君は……君はまさか………! ≪
||. 医 || ||__||__|| | | | .|/ ||||/ | ≫ ≪
||. 院 ||-ー-、 ,-ー-、 ,--、. | | | .|________.||||_______/ l / MMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM\
|| .||.彡ミYミ彡ミYミ彡ミヽ | | | _ _l ̄ ̄hl_ __ / | |
|| .||ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡} . | | | .| G(; `八)Gて ドンドンドン!
||___.||{三三三三三三三三} | | | .| 丶 ノ |. | | |
|___|{三三三三三三三三} | | | .|. ノ Y ノ .|. | | |
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.| ̄ ̄| || || | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
│
\WWWWWWWWWWWWW ノヽWWWWWWWWWWWWWWWWWW/
≫ ≪
≫ 「だとしたら」!とんでもない間違いだぞッ!!!! ≪
≫ ≪
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__|_ │院│ │医│ │菜│ │母│
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||. 母 || ||/ ||/ || | | | .___.||.___ ≫ ≪
||. 菜 || || ||j ..|| | | | .|// ||||// | ≫ 君は!君は患者を…! ≪
||. 医 || ||__||__|| | | | .|/ ||||/ | ≫ ≪
||. 院 ||-ー-、 ,-ー-、 ,--、. | | | .|________.||||_______/ l / MMMMMMMMMMMMMM\
|| .||.彡ミYミ彡ミYミ彡ミヽ | | | _ _l ̄ ̄hl_て_ / | |
|| .||ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡} . | | | .| G(;. `八゚)Gて ドン…
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|___|{三三三三三三三三} | | | .|. ノ Y ノ .|. | | |
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∧∧
( ,)
┌─―――^──‐
|お静かに。先生。
└―――――――
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__|_ │院│ │医│ │菜│ │母│
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|| .|| ||//||//|| i二二二二二二二二二二二二二二i
||. 母 || ||/ ||/ || | | | .___.||.___. | | |
||. 菜 || || ||j ..|| | | | .|// ||||// |. | | |
||. 医 || ||__||__|| | | | .|/ ||||/ |. | | |
||. 院 ||-ー-、 ,-ー-、 ,--、. | | | .|________.||||________.|. | | |
|| .||.彡ミYミ彡ミYミ彡ミヽ | | | _ _l ̄ ̄hl_ _ | | |
|| .||ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡} . | | | .| G( ゚八゚ .)G .|. | | |
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|___|{三三三三三三三三} | | | .|. ノ Y ノ .|. | | |
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∧∧
( ,)
┌─―――^──―‐
|そこは…病院です。
└――――――――
| ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐
__|_ │院│ │医│ │菜│ │母│
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||. 母 || ||/ ||/ || | | | .___.||.___. | | |
||. 菜 || || ||j ..|| | | | .|// ||||.....┌─―──‐
||. 医 || ||__||__|| | | | .|/ ||||.....| …
||. 院 ||-ー-、 ,-ー-、 ,--、. | | | .|________.||||___└y――――
|| .||.彡ミYミ彡ミYミ彡ミヽ | | | _ _l ̄ ̄hl_ _ | | |
|| .||ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡} . | | | .| G( ゚八゚ .)G .|. | | |
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|___|{三三三三三三三三} | | | .|. ノ Y ノ .|. | | |
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.| ̄ ̄| || || | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
∧∧
( ,)
┌─―^──
| 君 は
└――――‐
┌─―――──―────‐
|
| 誰 だ ?
|
└――――――――───‐
∧∧
(´ ー`')
< {.=l >
i、 ゝ
し`J
┌─―――^―――
|話を戻しましょう。
└―――――――‐
┌─―――――^―――――‐
|―――‐‐先生……あなたに
└┬―――――――――――───────‐
│「間違い」を見分ける目がおありとは驚きだ。
└──────────────────‐
┌─―――──―────────‐
|……も、母菜君………なのか……?
└┬――――――――──────‐
│………痩せたな……
└──v──────‐
∧∧ _l ̄ ̄hl_
( '´ ー) (八` ;)
< {.=l > ({.=l .)
i、 ゝ │ │ │
し`J (_(__)
┌─―――‐^―――─
|お話にもなりませんよ
└―――――――──
┌─―――――‐^――――────
|手術続きで何もかも磨耗しました…
│医者の不養生。ここに極まれりです。
└―――――――────────
┌─―――──―─
|手術……そうだ!
│母菜君!君は!!
└┬―――――――
│まさか患者n
└──v────
∧∧ _l ̄ ̄hl_
( '´ ー) (八´ ;)
< {.=l > と{.=l .)
i、 ゝ │ │ │
し`J (_(__)
┌─――^――─
|開けましたよ?
└―――――─‐
┌─――――─――
|赤い……赤い、
│パンドラの箱をね。
└――――v―─―‐
∧∧ _l ̄ ̄hl_
( '´∀) (八゚ ;)
< {.=l > と{.=l .)
i、 ゝ │ │ │
し`J (_(__)
┌─――^――───────
|奥の「希望」を取るために……
│取り返しのつかない「災厄」が。
└┬―――――──────‐
│ごろ。ごろ。と。
└──────
┌─――――─――――――――
|狂いましたよ……死にました、よ。
└――――――v――――――─‐
┌─――――─―――‐
|20人。ほどでしょうか。
└――――v――――─
┌─―――──―─‐
|……なんて事を……
└──v────――
∧∧ _l ̄ ̄hl_:
( '´ー) (八` lil):
< {.=l > つ.=l ):
i、 ゝ ノ ノ ノ
し`J (_(__):
┌─―──────――^――──────────‐
│君は……君は自分が何をしたか分かっているのか!?
└―――――──────────────────
│
\WWWWWWWWWW ノヽWWWWWWWWW/
≫ ≪
≫ 君は人を殺したんだぞ!!!! ≪
≫ ≪
/MMMMlMMMMMMMMMMMMMMMM\
| ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐
__|_ │院│ │医│ │菜│ │母│
|____..| _______ .└─┘ └─┘ └─┘ └─┘
|| .|| ||//||//|| i二二二二二二二二二二二二二二i
||. 母 || ||/ ||/ || | | | .___.| |.___. | ||
||. 菜 || || ||j ..|| | | | .|// || ||// |. | ||
||. 医 || ||__||__|| | | | .|/ || ||/ |. | ||
||. 院 ||-ー-、 ,-ー-、 ,.┌─――――─―――‐ |________.|. | ||
|| .||.彡ミYミ彡ミYミ|医学会に報せますか。.. o.__ | ||
|| .||ミ彡ミ彡ミ彡ミ └――――v――――― | |. | ||
||___.||{三三三三三三三三} | | | .| (・::|| |. | ||
|___|{三三三三三三三三} | | | .|. . ||゜:|| |. | ||
.| | ==================== | | |.  ̄  ̄.| ぅ ̄ ̄ ̄ | ||
.| ̄ ̄| || || |∧∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
('´ ー`.)
< {.=l >
i、 ゝ
し`J
_l ̄ ̄hl_
( `八´;)
┌─――――─―――─^───────────────
|当然だ…!これ以上君に罪を重ねさせるわけにはいかん!
└┬―――――――――───────────────
│私は医学会員の倫理の下に行動する!!
└─────────────────‐
| ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐
__|_ │院│ │医│ │菜│ │母│
|____..| _______ .└─┘ └─┘ └─┘ └─┘
|| .|| ||//||//|| i二二二二二二二二二二二二二二i
||. 母 || ||/ ||/ || | | | .___.| |.___. | ||
||. 菜 || || ||j ..|| | | | .|// || ||// |. | ||
||. 医 || ||__||__|| | | | .|/ || ||/ |. | ||
||. 院 ||-ー-、 ,-ー-、 ,--、. | | | .|________.|| ||________.|. | ||
|| .||.彡ミYミ彡ミYミ彡ミヽ | | | ___.o|,∧._____ | ||
|| .||ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡} . | | | .| ||A:::) |. | ||
||___.||{三三三三三三三三} | | | .| (・::|| |. | ||
|___|{三三三三三三三三} | | | .|. . ||゜:|| |. | ||
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('´ ー`.)
< {.=l >
i、 ゝ
し`J
_l ̄ ̄hl_
( ゚八゚ )
┌─――――─―――――――――‐
|――‐‐そのご大層な「倫理」とやらは
└――――――――――――――─‐
________.|| ||________.|. |
___.o|,∧._____ |
||A:::) |. |
(・::|| |. |
. ||゜:|| |. |
 ̄  ̄.| ぅ ̄ ̄ ̄ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌─――――─――――――――────―――‐
| あの目を潰してでも、守る価値がある―――‐‐!
└――――――――――――──────―――‐
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__|_ │院│ │医│ │菜│ │母│
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||. 母 || ||/ ||/ || | | | .___.| |.___. | ||
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||. 医 || ||__||__|| | | | .|/ || ||/ |. | ||
||. 院 ||-ー-、 ,-ー-、 ,--、. | | | .|________.|| ||________.|. | ||
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|___|{三三三三三三三三} | | | .|. . ||゜:|| |. | ||
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(:::'´∀) |そ…!その人達は……
< {.=l > └v―――――――――‐
i、 ゝ
し`J
_l ̄ ̄hl_
(゚ ;)
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|知れたことを。あんなに
│騒がしくノックしたから見に来たんですよ…
└┬――――――――──────────
│医師の倫理など露も知らぬ!浅学な分際で
│私に病を治し命を助けてくれと
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┌─――――─―――^――――――‐
|すがり付いてきた「病人ども」ですよ!
└――――――――――――――─‐