Ｈｉｓｔｏｒｙ――文明のはじまり――　

　 　冂冂　　　　これより40コマ投下させて頂きます。
　　[ o-o]勹
　　[　　　/　　　　　なお現在、保管庫を募集しております。
　　 |　|　|
　　 |＿]__]　　　　　　　保管してやっても良いかなー、と思われた方がいらっしゃれば、
　　　　　　　　　　　　　　お気軽にスレッドの方に書き込んで頂けるとありがたいです。

　さて、山積する問題に対応するため、
　　　　　　　　　　　　まずは女子供を落ち着ける住居が必要だ。

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　　　　 ／＼／＼／＼森森森ヽ　 　|　　／　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　 ／＼　　森森森森森＼ /／森;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　／＼森　　　森 　 森／　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　／＼★ 　 　 　 　 ／　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　 ／＼　　　　　　 /　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　／＼　　 　 　 　 |　　　　　　　 ;;;;;;;;;[未探索領域];;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　 　 ／＼　　　　　　　＼ 　 　 　 　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　 ／＼　　 　 　 　 　 　 ）＼　 　 　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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　　　当座の拠点は★の位置に設置することにする。
　　あまり距離を歩かなくて良く、近場に先日発見した水場がある。
　　　また、北に森があるため採集を試みることもできるだろう。

　　そのために行うべきことは――まず、石器の作成だ。



　　　　 　 　 　 　 　 ＿　∧∧　　　　　　　山から折り取った枝と、拾い集めた石
　　　　　　　　　　　（;:;:;:）(Д-,,)　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　と:::[：::::つ[;:〉　　lﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　 　 　 　 　 　 （っとl:;）　　　l三三三三l　　　＿_　　 　,.、　 __
　　ivw,,,　　　　　　　　　　"""　　　　　　　　　　　　　（;:;:;:;:）__　〈k;〉 〈;;;l 　　,、viw,,,,,,,
　　　　　　　　　　ヽvw〃,,,.　　　　　 　 "'""'""　""（;;:;:;:）（;:;:;:）　〈k;〉 `'


　　　――当座にしろ、寝起きするためには家がいる。

　　家を作るには木材がいる。　木材を切りだすには石斧がいる、という寸法だ。

　　　　　　幸い、考古学の基本は石器と土器だ。

　　研究者はそれらを研究する上で数十の観点を持っているし、

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　　　　　　　　教授？　出土品ｦ ｿﾝﾅ粗雑ﾆ扱ｯﾁｬ…

　　　　　　　　　　　　ｺﾚ？　自作ｼﾞｬﾖ。

　　　　　　　　 　∩_∩　　　　　　　　∧∧　　自作！？
　　　　　　　　　（ ´∀｀）　,、　　ﾟ　ﾟ ( Д　)
　　　　　　　 　 （　 |： つ〈kl　　　　　|::[：:::|
　　　　　　　　　ﾉ___|___|　 `'　　　　 .ﾉ;;;;i;;;;;ゝ
　　　　　　　　　　し`Ｊ　　　　　　　 　し`Ｊ

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　　　実践型の学者であれば、当然ながら作成法は熟知している。

　　出土品と見分けがつかないほど、精巧な石器を作れる教授もいた。

　まぁ、そういう特化した人々ほどではないが、俺も大雑把な石器づくり程度ならばできる。

　まず、木材伐採用の石斧に適した石は砂岩、蛇紋岩、玄武岩といったところだ。

　　　　　　　　　 _,､＿
　　　　　　　　/ ,' 3　 `ヽｰっ,､
　　　　　　　/〈;;::ヾ　　　...::;;;＼
　　　　　 　 〉;;: ,' 3　 `ヽｰ:;;;;::〈
　　　　.,､,､〈;;;::.___;　　　　;: ...::;;;〉,､,､ . .
　　　　　 　 ￣ 　｀^＾^＾^＾´　 ￣

　　――玄武岩は地球で最も多い岩石だが、どうやらここでもそうらしい。

　　　　山の中で、玄武岩に酷似した黒っぽい岩石を見つけることはできた。

┏━[ ミニコラム：玄武岩についての言い訳 .]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃　今回の話を描くにあたって、当然ながら筆者は玄武岩についてざっと調べてみました。
┃　その上で申し上げることですが、玄武岩は素人が見て一目で「これが玄武岩！」と言えるような
┃外見的な特徴が存在しないようです。そのため、話半分で聞いてください。（専門家の意見求む）
┃　それでも知りたい方がいらっしゃれば、下に筆者が知り得たことを簡単にまとめてあります。
┃　興味が無い方は読みとばし推奨。
┃
┃　では、それでも玄武岩について知りたい方のため、色々とつらつらと述べていきます。
┃　色は黒か灰色、含有鉄分が参加している場合は赤〜紫である場合もあり、石を見てみると
┃非常に細かい、場合によっては肉眼で視認できない斑晶（結晶組織）が含まれています。
┃　またマグマが急激に冷却されることで形成される石ですので、小さな気孔が多数できている
┃場合もあります。
┃　そのため同じ火山岩の内でも、地中でゆっくりと冷え固まる花崗岩などより砕けやすく、重く、
┃割れ口が鋭くなりやすいという性質を帯びているのです。（＝石器としての利用に向いている）
┃
┃　またマグマが冷却固結する際に、縦の六角形に割れやすい性質を帯びています。
┃　「六角柱状節理」で検索すれば、玄武岩が自然に形成する美しい形を見ることができるでしょう。
┃
┃　　 　 　 　 ＿／￣＼
┃　　　 ＿ ／　 ＼＿／|
┃　　／ 　 ＼＿／ 　＼|　　←「六角柱状節理」：自然にこんな形になる
┃　　|＼＿／|　|＼＿／|
┃　　|　 　 　 |　|　 　 　 |
┃
┃　これだけ特徴をあげれば、数が多い石ですし、「あ、あれ玄武岩かな？」と思い浮かぶ人も
┃いらっしゃることでしょう。
┃　多分それです。より深く知りたければ、地学の書籍か研究者を当たって頂ければこれ幸い。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧＿∧　？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（´∀｀　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　　）　））
　　　　 　 　 　 　 　 ＿　∧∧　ｻﾃ　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＿_）　ヽ
　　　　　　　　　　　（;:;:;:）(ﾟДﾟ,,)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 （＿_）
　　　　　　　　　　　　　と:::[：::::つ[;:〉　　lﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　 　 　 　 　 　 （っとl:;）　　　l三三三三l　　　＿_　　 　,.、　 __
　　ivw,,,　　　　　　　　　　"""　　　　　　　　　　　　　（;:;:;:;:）__　〈k;〉 〈;;;l 　　,、viw,,,,,,,
　　　　　　　　　　ヽvw〃,,,.　　　　　 　 "'""'""　""（;;:;:;:）（;:;:;:）　〈k;〉 `'

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧＿∧　！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（´∀｀　）
　　　　　　　　　　　ｶﾞｯ　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　 ∧∧　　　　　　　　　　 　｜ ｜　｜
　　　　　　　 　 ＿_ 人彡(Дﾟ,,)　　　　　　　　　　 　（＿（＿_）
　　　　　　　　（;:;:;:そ てと::::::::）　　　lﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　　　　　　 Y　（っとl;:）　　l三三三三l　　　＿_　　 　,.、　 __
　　ivw,,,　　　　　　　　　　"""　　　　　　　　 　 　 （;:;:;:;:）__　〈k;〉 〈;;;l 　　,、viw,,,,,,,
　　　　　　　　 　 ヽvw〃,,,.　　 　 　 "'""'""　""（;;:;:;:）（;:;:;:）　〈k;〉 `'

　　　原石（母石）に対してだいたいこの角度でぶつけて――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　ｿﾛ…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （´∀｀　）
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 （　　　　）　））
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　｜ ｜　｜
　　　　　　　　　　　　 　 (Дﾟ,,)　　　　　　　（＿（＿_）
　　　　　　　　彡　_ 　〈;:]と::::::::）　　　lﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　（;:;::;ゝ　k> 　 （っとl;:）　　l三三三三l　　　＿_　　　,.、　 __
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　　　　　　　　 　 ヽvw〃,,,.　　 　 　 "'""'""　""（;;:;:;:）（;:;:;:）　〈k;〉 `'


　　っし、剥片ができた。　こっちは剥片石器の作成に使って、石核の方で斧を――

　　　　　　　┌――――――――
　　　　　　　｜　ン、誰だ……？
　　　　　　　└―――――v―――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　�� （´∀｀　）
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 （　　　　）
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　｜ ｜　｜
　　　　　　　　　　　　⊂ (　 ,,ﾟ)　　　　　　　（＿（＿_）
　　　　　　　　　 　_ 　〈;:]と:::::::）　　　lﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　（;:;::;ゝ　k> 　 （っとl;:）　　l三三三三l　　　＿_　　　,.、　 __
　　ivw,,,　　　　　　　　　　"""　　　　　　　　 　 　 （;:;:;:;:）__　〈k;〉 〈;;;l 　　,、viw,,,,,,,
　　　　　　　　 　 ヽvw〃,,,.　　 　 　 "'""'""　""（;;:;:;:）（;:;:;:）　〈k;〉 `'

　　　　　　　　　　　　　　　　┌――――――――
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　モナー、モナ！
　　　　　　　　　　　　　　　　└――――――v――
　　　　　　　　　┌――――――
　　　　　　　　　｜　ギコだ。
　　　　　　　　　└―――v――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　ﾆｺﾆｺ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 （´∀｀　）
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　σ　　　　）
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　｜ ｜　｜
　　　　　　　　　　　 　　 (　 ,,ﾟ)　　　　　　　（＿（＿_）
　　　　　　　　　 　_ 　〈;:]と:::::::）　　　lﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　（;:;::;ゝ　k> 　 （っとl;:）　　l三三三三l　 　＿_　　 　,.、　 __
　　ivw,,,　　　　　　　　　　"""　　　　　　　　 　 　 （;:;:;:;:）__　〈k;〉 〈;;;l 　　,、viw,,,,,,,
　　　　　　　　 　 ヽvw〃,,,.　　 　 　 "'""'""　""（;;:;:;:）（;:;:;:）　〈k;〉 `'

　　　　　　　　　　　　　　　　┌――――――――
　　　　　　　　　　　　　　　　｜　ギコ、――モナ！
　　　　　　　　　　　　　　　　└――――――v――
　　　　┌―――――――――――――‐
　　　　｜　ああ、覚えといてくれ。モナー。
　　　　└――――――v―――――――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧　
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 （´∀｀　）
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　ρ　　　　）
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　｜ ｜　｜
　　　　　　　　　　　 　　 (　 ,,ﾟ)　　　　　　　（＿（＿_）
　　　　　　　　　 　_ 　〈;:]と:::::::）　　　lﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　（;:;::;ゝ　k> 　 （っとl;:）　　l三三三三l　 　＿_　　 　,.、 　__
　　ivw,,,　　　　　　　　　　"""　　　　　　　　 　 　 （;:;:;:;:）__　〈k;〉 〈;;;l 　　,、viw,,,,,,,
　　　　　　　　 　 ヽvw〃,,,.　　 　 　 "'""'""　""（;;:;:;:）（;:;:;:）　〈k;〉 `'

　　【すごくおおざっぱな　せっきのつくりかた　こうざ】



　　１．母石を叩いて、多数の剥片と一つの石核に分けます。



　　　　　　　　　ｶﾞｯｶﾞｯ　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｯｶﾞｯ　　　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　 ∧∧　　　　　　　　　　 　　＿ 人彡（∀｀　 ）
　　　　　　　 　 ＿_ 人彡(Дﾟ,,)　　　　　　　　　 　　（;:;:;:そ てと　　　 ）
　　　　　　　　（;:;:;:そ てと::::::::）　　　lﾆﾆﾆﾆﾆl　　〈;;]　/]　Ｙ　（ つと　 ）
　　　　　　　 _　 　　 Y （っとl;:）　　 l三三三三l 　　 ＿_　　　　　　__
　　ivw,,,　　〈;;i　〈;;]　　 　　"""　　　　　　 　 　 　 （;:;:;:;:）__　　 ,､〈;;;l 　　,、viw,,,,,,,
　　　　　　　　 　 ヽvw〃,,,.　　 　 　 "'""'""　""（;;:;:;:）（;:;:;:）　〈k;〉`'

　　　　　　　　　ｶﾞｯｶﾞｯ　　　　？　　　　 　 　 　 ｶﾞｯｶﾞｯ　　 　 ∧＿∧　ﾆｺﾆｺ
　　　　　　　　　　　　　　 ∧∧　　　　　　　　　　 　　＿ 人彡（´∀｀ ）
　　　　　　　 　 ＿_ 人⊂(　 ,,ﾟ)　　　　　　　　　 　　（;:;:;:そ てと　　　 ）
　　　　　　　　（;:;:;:そ てと::::::::）　　　lﾆﾆﾆﾆﾆl　　〈;;]　/]　Ｙ　（ つと　 ）
　　　　　　　 _　 　　 Y （っとl;:）　　 l三三三三l 　　 ＿_　　　　　　__
　　ivw,,,　　〈;;i　〈;;]　　 　　"""　　　　　　 　 　 　 （;:;:;:;:）__　　 ,､〈;;;l 　　,、viw,,,,,,,
　　　　　　　　 　 ヽvw〃,,,.　　 　 　 "'""'""　""（;;:;:;:）（;:;:;:）　〈k;〉`'

┏━━[ 簡単図解 ： 石核、剥片 ]━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃
┃　　　　　　　　石核（割り削る石の芯部。石斧の材料）
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┃　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿
┃　　　　　／＼　.....::::::::::::::::::::::::／＼
┃　　　 　 |　　 |二二二二二二|:::::::::|
┃　　　　　＼／:::::::::::::::::::::::::::::::::＼／
┃　　　　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣
┃
┃
┃　　　　　　　剥片（鋭い破片。剥片石器の材料）
┃
┃　　　　　　　　　　　＿
┃　　　　　　　　　／| /;|
┃　　　　　　　 　 |＿k_:;|
┃　　　　　　　　　ヽ/ ヽ|
┃　　　　　　　　　　 ＼ |
┃　　　　 　 　 　 　 　 `'
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　２．剥片の形を別の石で打って整え、それを使って太い枝を削って握りやすくします。



　　　　　　　　　　　　 i^i　　　　　　　　　　　　　　 i^i　　　　
　　　　　　　　　　　　 | |　ｼｬｯｼｬｯ　 　　　　　　　 | |　ｼｬｯｼｬｯ
　　　　　　　　 　 ∩[三ゝﾐ　　　　　　 　　　 　 ∩[三ゝﾐ
　　　　　　　　　　ヽ(ワ 　ワ)　　　　　 　　　　　ヽ(ワ ワ)
　　　　　　　　　　　 `ｰ-一'　　　　　　　　　　　　 `ｰ一'

　

　　３．また同様に、錐状にした剥片で、握りやすくした柄に斧を通す穴を作ります。


　　　　 　 　 　 　 　　　　∧∧ 　ｸﾞﾘｸﾞﾘ　　　　　　　 ｸﾞﾘｸﾞﾘ ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　(,, 。｡)__　　　　　　　　 　 　 　 　 __ （｡ 。　 ）
　　　　　　　　　　　　　　（:::::つ|/０　　　　　　　　　　　　０∨と　　　）
　　　　　　 　 　 　 　 　 （;;lつlﾆﾆﾆﾆﾆl　　　　　　　　lﾆﾆﾆﾆﾆlと　　 ）
　　　　　　　 _　　　　　　　　　　　l三三三三l　　 　 ＿_　　　　　　__
　　ivw,,,　　〈;;i　〈;;]　　 　　"""　　　　　　 　 　 　 （;:;:;:;:）__　　 ,､〈;;;l 　　,、viw,,,,,,,
　　　　　　　　 　 ヽvw〃,,,.　　 　 　 "'""'""　""（;;:;:;:）（;:;:;:）　〈k;〉`'



　

　　　４．するとこうなるので、柄の部分は完成。



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　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , --―-､　　 ＼
. 　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　　　|　　　 |
　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ー―一'　　／
　　　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　　　　　|::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　|::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　|￣`ｰ--､__|
　　　　　　　|　　　　　　|　　←穴の部分の側面断面図
　　　　　　　|　　　　　　|
　　　　　　　|＿,.-―'￣|
　　　　　　　|::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　|::::::::::::::::::::::|
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　　　　５．更に石斧の形を穴に合わせて調整して、叩き、磨き――


　　　　　　　　　ｶﾞｯｶﾞｯ　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾞｯｶﾞｯ　　　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　 ∧∧　　　　　　　　　　 　　＿ 人彡（∀｀　 ）
　　　　　　　 　 ＿_ 人彡(Дﾟ,,)　　　　　　　　　 　　（;:;:;:そ てと　　　 ）
　　　　　　　　（;:;:;:そ てと::::::::）　　　lﾆﾆﾆﾆﾆl　　〈;;]　/]　Ｙ　（ つと　 ）
　　　　　　　 _　 　　 Y （っとl;:）　　 l三三三三l 　　 ＿_　　　　　　__
　　ivw,,,　　〈;;i　〈;;]　　 　　"""　　　　　　 　 　 　 （;:;:;:;:）__　　 ,､〈;;;l 　　,、viw,,,,,,,
　　　　　　　　 　 ヽvw〃,,,.　　 　 　 "'""'""　""（;;:;:;:）（;:;:;:）　〈k;〉`'

　　　６．水を使いつつ砂岩、泥岩などで全体を研磨し、特に刃部を研ぐ。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ|　　　　　　　　　　　　　　 ,ノ　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　　　　　　　　　　　,／lll |　　　　　　　　　　　　　　 |ll＼,,　　　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　"ﾞ"ﾞ 　 　　　　　　　　　 〈ll　 lｿ:: ::　　　　　　　　　　　　　ゞ,,ll|ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　　　　　　　　　　　 "￣＼::　　　　　　　　　　　　　 |_,ノ''　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"　　　 ﾉ￣ﾉ
　　　　　　　　　　　"ﾞ"ﾞ　ﾞ"ﾞ"ﾞ　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　〈,, ＿　　　　　　＿＿ノ^ 〉　〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉　　　　　　　　　　 　 |lll　 ⌒ゞ_/^ー'|　　 |l　 |ll 　;〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 "ﾞ"ﾞ（　　　　　　　　　　　　 |ll　　　 l|　　　,l|ll|　 ﾉ、ノーソ＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,,＿ノ|　　　　　　　　　　　　|ｿ　_＿人＿＿|/￣￣
　　　　　　　　　"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ 　,　　　〈ll　|〈::::　　　　　　　　　　 ,,ヾ〉
　　　　　　　　　 ＿　　　 ノヽノゝ）　| |::::　:::　　　　　　　　/￣　ﾞ" ﾞ"ﾞ "ﾞ"ﾞ "ﾞ　"ﾞﾋﾟｶﾋﾟｶ　" ﾞ"　　　　ﾞ" ﾞ" ﾞ"
　　　　　　　　　　　∨￣　　|　　;|ll l|,ﾉ:: ::　　　　　　　　　|ll〉　　　　ﾞ"ﾞ "ﾞ"　ﾞ"ﾞ"　　＿_　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ "
　　　　　　　　　　　 |lll l　　ll| 　ノl ノ::: ::　　　　　　　 ,,＿ノ　　　　　　　　　　　　　〈;;∩]∧∧　ﾃﾞｷﾀﾄﾞｰ
　　　　　＿＿＿＿人＿＿,,ゝ'''＼:::. ::　　　　　　　,,ノ　　　　　　　　　　　　　ﾞ" ﾞ"ﾞ　 ヽ(ﾟДﾟ,,)　　"　ﾞ" ﾞ"ﾞ"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,〈|　　　　　　　 ／ﾞ"ﾞ"ﾞ" ﾞ"ﾞ "ﾞ"ﾞ"　　　　　　　　　　 　 |:[：:::|
　　　　　　　　　　　,,＿＿　　　 ,,ﾉ|　　　　　　　lヽ_,,　　ﾞ""ｼｬｰ､ｼｬｰ ∧＿∧　　,,,,,,　　|;;i;;;;;;ゝ　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ "ﾞ"ﾞ "ﾞ"　　　　ﾞ "　ﾞ"
　　　　　　　　　　 /|〈,,　ll~⌒￣|llﾉ　　　　　　　　|ll lヽ　　　　　　 ＿ (∀｀ 　)　　　　 　 し`Ｊ
　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ" ,／|l ll|〜〜ー　 ´　　　　　　　　::　 ::::|　　　 （（ 〈;;;;;;と　　 　）"ﾞ "ﾞ" ﾞ"ﾞ" ﾞ"　　　　　　　ﾞ"ﾞ" ﾞ"ﾞ　"ﾞ "ﾞ"
　　　　　　　　（＿＿ﾉ::: ::　::　　　　　　　　　　　　＿ノ　　　　 /;l;/;k;;〉（　　つつ　　　　ﾞ"ﾞ" ﾞ"ﾞ"　　ﾞ"　ﾞ" ﾞ"
　　　　　　　　　　　　￣ヽ＿＿　　　　　　　　　／　　　　　　 ''"'''""''
　　　　　　　"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ　　"ﾞ　　　〉::　　　　　　　/　　　ﾞ"ﾞ "ﾞ"ﾞ "ﾞ "ﾞ" ﾞ"ﾞ　"ﾞ"　　　"ﾞ"ﾞ　"ﾞ　"ﾞ"ﾞ "ﾞ　"ﾞ "ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　　　　　　　　　　　 ノl|::: ::　　　　　::|＼　　　　　 ＿　　　　ﾞ"　ﾞ"ﾞ"　　　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"
"ﾞ"ﾞ　　　　　　"ﾞ"ﾞ 　 　　 ,／llﾉ|:::: :: 　　　　:〈　 ゝ:ーv―"　 ヽ　　　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ　"ﾞ"
　　　　　　　　　　　　＿／　　ノ::: ::　　　　　:::L,,　　　　　ll l　ll||
　　　　　　　　　　 ／|ll |ll　〜:::　::　　　　　　　:::＼|ll＿＿|ll　,,ノﾞ"ﾞ"ﾞ"　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"　ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　　　 ノ'~　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／

　　　　７．これで石斧部分も完成。


　　　　　　　　　　　　　　【ギコ流、太型蛤刃石斧】

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　 　 　 ＿＿＿＿＿_
　　　　　　　 　 　　　 　 　 　 　　 　 　 ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　 　 　 　 　　　 　 　 　 　　 　 ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::|
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　　　　　　　　　　　　　　 ／;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::/;;;
　　　　　　　　　　　　　／;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:;;;;;;;/;;;;;
　　　　　　　　　　　 ／;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::／;;;;;;;;;;;;/;;;;;;
　　　　　　　　 　 ／;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::／;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;
　　　　　 　 　 ／;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::／;;;;;;;;;;;;;;／;;;;
　　　　　 　 , ";;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::／;;;;;;;;;;;;;_／;;;;;
　　　　 　 ,.';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::／;;;;;;;;;;;_／;;;;;;;;;
　　　　　,.';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::／;;;;;;;;;;_／;;;;;;;;;;
.　　　　 ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::／;;;;;;;;;;_／;;;;;;;;;
　　　 　 　 ＼;;;;;;;;;;;::::::::::::／;;;;;;;;;_／;;;;;;;;;;
　　　　　　 　 ＼;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;_／;;;;;;;;;
　　　　　　　　　 ＼;;;/;;;;;;;;;／;;;;;;;
　　 　 　 　 　 　 　 ￣￣;;;;;;;;;

　　　　８．組み合わせる。


　　　　　　　 　 　 _
.　　　　　　　　 ／　＼
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |＿,-―――-､
　 　 　 　 　 , -| 　 　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　　 　 ／;;;;;| 　 　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　　 　 ＼;;;;;| 　 　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　　 　 　 `-| 　 　 |＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |　 `ー―――'
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
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　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
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　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
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　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　　 　 　 　 　 /　　 　|
　　　 　 　 　 l　 　 　 |
　　　　　　　　ヽ＿_／

　　　　　　　　９．かんせい！


　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾝﾊﾟｶﾊﾟｰﾝ！
　　　　　　　　　　　＿i^i
.　　　　　　　　　　 |;;;;;| |〉∧＿∧
　　　　　　　　　　　￣| |（´∀｀　）
　　　　　　　　　　　　 と　　　　 つ
　　　　　　　　　　　　 |_|｜ ｜ ｜
　　　　　　　　　　　　　 （＿_）＿）

　　┌――――――――――‐
　　｜　ハイハイまだですよー
　　└―ｖ―――――――――


　　　　　　　　　９．　　　せ
　　　　　　　　　　ヽ　　　 i　　　ん
　 　　　∧∧　 　 　　　　　　／
　三 と(；-Д)、_　　　　从从　　　　ﾊﾟｧﾝ！！
　　　　　〉::[：J;;;;;＿三≡＝＞　、
　三 〜（;;;っ´　　　　　　ＹＹ　　　！
　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ
　　　　　　　　か　　　　　　　　　い

　　　　　　　　　　　　　＿i^i
.　　　　　　　　　　　　 |;;;;;| |〉　／i　　て
　　　　　　　　　　　　　￣| |（^　；　＞ そ
　　　　　　　　　　　　　　 と　　　　 つ
　　　　　　　　　　　　　　 |_|｜ ｜ ｜
　　　　　　　　　　　　　　　 （＿_）＿）

９．松を傷つけて松ヤニを採取し、石と柄の接合部を接着。

　　　　　　　　　艸艸
　　　　　　　　　　艸艸
　　　　　　　　　　　艸艸艸　　｡艸艸艸艸
　　　　　　　　　　　　　ヾヽ　 ,艸艸
　　　　　　艸艸-､,､　艸艸艸　,、 ヽ｡艸艸艸艸
　　　　　　　艸艸艸⌒ヽヽ/艸艸⌒艸艸
　　　艸=彳艸艸　　　　_ｿ:’;;:;:（
　　　　　　　　　　　　 (,!｡:;;｡艸艸艸艸　┌――――――――――――――――――
　　 　 艸艸　艸艸丿艸,、;:;;´.　　　　　 ｜　はい、山中の松！　え、松に見えない？
　　艸艸艸⌒艸艸艸:::；,､;;;ｿ.　　　　 　 ｜　　　　　　どう見ても松、ですよねー？
　 艸彳　　　　　　　ｿ｡ﾟ；::;/　　　　　　　└／―――――――――――――――――
　　　　　　　艸ヽ､丿;;::::艸艸艸
　　　　　艸⌒ヽ艸艸艸艸　　ｶﾞﾘｶﾞﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　艸艸艸（jj,,;;〃:〈　　 　　∧∧　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧＿∧ //;;ヽ　　
　艸艸艸艸　　）::；；;;;:;:ゝ三]と(ﾟДﾟ,,)　　　 　.∧　　　　　　 �煤i´Д｀　）/ヽ／
　 　　　　　　　ﾉ,､,､,､;:;:;,、i　　　ヽ[：::::つﾆﾆﾆﾆﾆﾆl　　　　　　　（　　　　）
　　　　　ノ⌒´　　　　　　ヾ＼　　 |i;;;;;;;ゝ　　　|___|　　　　　　 　｜ ｜ ｜
　　⌒`´　,.r''"　""　　” -､ 　＼　 し`J　　　　 　 　 　 　 　 　 （＿（＿_）

１０．つる植物を採取し、同じく接合部に巻きつける。



　　　　　　　 　 　 _
.　　　　　　　　 ／　＼
　　　　　　　　,l三三三l＿,-―――-､
　 　 　 　 　 , ヽヽ　.//|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　　 　 ／;;;;;|ヽ`//,,|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　　 　 ＼;;;;;|　//　.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　　 　 　 `-|//ヽヽ|＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　　　 　 　 l三三三l　`ー―――'
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |　　┌―――――――――――――――――――――――――――――┐
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |　　｜　均整のとれた磨製石斧は刃部にかかる圧力が一定で壊れにくい。 　.|
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |　　｜　接着され固定された柄は容易にはバラけないから、石器が跳ねて　　|
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |　　｜人の頭に飛ぶような事故も減らせる。　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |　　｜　まぁ、当座はこれでなんとかなるはずだ――　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |　　└―――――――――――――――――――――――――――――┘
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾎﾝﾄﾊ鉄斧ﾄｶ使ｲﾃｪｹﾄﾞ、作ﾙ設備ﾓ材料ﾓﾅｲ
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　 　 　 　 　 　 | 　 　 |
　　 　 　 　 　 /　　 　|
　　　 　 　 　 l　 　 　 |
　　　　　　　　ヽ＿_／　　　　　※……筆者より：この工程、専門家から見れば多分穴だらけです、あしからずご了承を。

　　　　　――と、いうことで……



　　　　　　　　　　　　　　　１１．完成！！



　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾝﾊﾟｶﾊﾟｰﾝ！
　　　　　　　　　　　＿i^i　　　　　　　ﾊﾟｧﾝ！ i^i＿
.　　　　　　　 　 　 |;;;;;X〉∧＿∧＼人/∧∧〈X;;;;;|
　　　　　　　　　　　￣| |（　´∀｀）'）（`(Д^,,) | |￣
　　　　　　　　　　　　 と 　 　 　 //Y ヽ::[：::::]つ
　　　　　　　　　　　　 |_|｜ ｜ ｜　　　〉;;;i;;;;:;|_|
　　　　　　　　　　　　　 （＿_）＿）　　 （_/ `Ｊ

　　　┌―――――――――――――┐
　　　｜　よーし、早速伐採いくぞー！　｜
　　　└―――――――――――――┘

　　　　　　　┌―――――――――――――――┐
　　　　　　　｜　モーナ、モナモナッ！　モナー！　..｜
　　　　　　　└―――――――――――――――┘



　　　　　　　　　　　　※……やりとりが成立しているように見えますが、言葉は通じていません。
　　　　　　　　　　　　　　　　 なおボディランゲージだけで石器の製法を伝達することは、実際の実験において
　　　　　　　　　　　　　　　　 可能であると実証されているそうです。

　　【ギコと　モナーの　――かんたん！　ばっさいこうざ！】



　　１、樹木の傾き、風の方向、障害物の有無などの条件を加味し、伐り倒す方向を決めます。

　　　　　この場合は、木の傾きを考慮して　←　の方向に。

　　　　　　　　　　 　 　 　 |:: :| ::. l:|
　　　　　　　　　　　　　 　 |::.,: :r.: :|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: |:: |::..::|
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |: |::. :::. :|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 |: |::. :::. :|
　　　　　　　　　　　　 　 　 |:ｉ ::| ::l;ｌ:|　　
　　　　　　　　　　　　 　 　 |:|: :|　::|:|　　
　　　　　　　　　　　　　　　 |:|: :|　::|:|　　　　　　　　　　　　ﾓﾅ…
　　　ｺｯﾁｶﾞﾜ…　　　　　　 |:|: :|　::|:|　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　|ヽ　　　　　　|;} 　 : :|:|　　　　　　　　　 ∧＿∧ //;;ヽ　
.　 　 ∧ 　＜　 ^)　　 　 　 |: .:| ::;n::| 　　　　　　　　 （´Д｀　）/ヽ／　
　　 lﾆﾆﾆﾆﾆ０と::::ヽ　　 , . |: ::| ::{ﾘ!:|　,,..,　 　　　　　（　　　　）
　　　|;;;;;;| 　　ﾉ;;;;;;;;;;〉　　; , | .::| ::r :::| .:;;::;;;.　　　　 　｜ ｜ ｜
　 　　￣　　 　し`Ｊ　　　;; /.::/ :::|i :.ﾊ.＿,,.　　　　　 （＿（＿_）
　　　　　　　　　　　　　　ノ,;ノ : ::八 :::＼＿　
　　　　　　　　　　　　　'　;:´.:: :／.::ヾ::＼:::ｰ

　　　２．伐り倒す側に、受け口（樹が倒れる際に、潰れる切れ目）を作ります


　　　　　　　　　 　 　 　 |:: :| ::. l:|
　　　　　　　　　　　　 　 |::.,: :r.: :|
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: |:: |::..::|
　　　　　 　 　 　 　 　 　 |: |::. :::. :|
　　　　　　　　 　 　 　 　 |: |::. :::. :|
　　　　　　　　　　　 　 　 |:ｉ ::| ::l;ｌ:|　　
　　　　　　　　　　　 　 　 |:|: :|　::|:|　　
　　　　　　　　　　　　　　 |:|: :|　::|:|　　
　 　 　 ｺﾞﾗｧｯｯ！　　　　 |:|: :|　::|:|　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 __
　　　　　　　　　|ヽ　　　　|;} 　 : :|:|　　ガッッ！！　　 ∧＿∧ //;;ヽ　
.　 　　　　　＜#ﾟДﾟ)　　＼从／n::|　 　 　 　 　 　 　 （´Д｀　）/ヽ／
　　　　　　ー＝二二三l二＞:てﾘ!:|　,,..,　　　 　 　 　 （　　　　）
　　　　　　 　 ﾉ;;;;;;i;;ゝ　;／YY＼ :::| .:;;::;;;.　　　　　　　｜ ｜ ｜
　　　　　 　 　し`Ｊ　　;; /.::/ :::|i :.ﾊ.＿,,.　　　　　　　（＿（＿_）
　　　　　　　　　　　　　ノ,;ノ : ::八 :::＼＿　
　　　　　　　　　　　　'　;:´.:: :／.::ヾ::＼:::ｰ

　　３．受け口を作ったら反対側の受け口より少し高い位置に、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　追い口（樹が倒れる際に、開く切れ目）を作っていきます。


　　　　　　　 　 　 　 |:: :| ::. l:|
　　　　　　　　　　 　 |::.,: :r.: :|
　　　　　　　　　　　　|: |:: |::..::|
　　　 　 　 　 　 　 　 |: |::. :::. :|
　　　　　　 　 　 　 　 |: |::. :::. :|
　　　　　　　　　 　 　 |:ｉ ::| ::l;ｌ:|
　　　　　　　　　 　 　 |:|: :|　::|:|　ゴッ！
　　　　　　　　　　　　 |:|: :|　::|:|　　　　　　　　　ﾓﾅｯｼｬｧ！
　　　　　　　　　　　　 |:|: :|　::|:|　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　 |;}　＼从／　（´Д｀# ）
　　　　　　　　　　　　 |: .:| そ ＜二l三三===―　　　　　　　　∧∧
　　　　　　　　　　　, . ＼|／YY＼　 ｜ ｜ ヽ　　　　　　　　/つДﾟ；)
　　　　　　　　　　　; , l''''| ::r :::| .:;;::;;;（＿_）＿）　　　　　　　ヽ:::[：:::::）　　　∧
　　　　　　　　　　　;; /.::/ :::|i :.ﾊ.＿,,.　　　　　　　　　　　　　 |;;;i;;;;;;ゝﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　　　　　　ノ,;ノ : ::八 :::＼＿　　　　　　　　　 　 　 　 し`Ｊ 　 　 |;;;;;|
　　　　　　　　　　'　;:´.:: :／.::ヾ::＼:::ｰ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※……受け口正面から扇状に広がる辺りからは、事故防止のため離れること。

　４．あとはひたすら追い口に斧を叩き込んでいきます。　歌でもつけて拍子をとると良いでしょう。（いわゆる樵歌）

　　┌―――――――――――――――――――――――――――――┐
　　｜　まけないで〜　ほ〜ら〜そこに〜　ご〜るは　ち〜かづいてる〜♪ 　｜
　　└―――――――――――――――――――――――――――――┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｾﾞｪ､ｾﾞｪ､ｾﾞｪ……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※……当たり前ですが重労働です。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　､ 　　ﾉヾ　 　 　'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　)ヽ/　　ヽ､ﾉ|ノ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 `r　　　　　　r'
　　　　　　　　 .,-ｲ .,,,､、 ,,,,、　　　　　　　　　　　　)　　　　　（
　　　　　　　　.,lﾞ .ﾞ‐'｀　ﾞl |,,,|^|　　　　　　　　　,　'´⌒`Y´⌒` ､ 　　　　　　　 ,､　　　 /
　　　　　　./'ﾞ_,、.r‐',i´.lﾞ ﾞ .""　　　　　　　　　　　　　,　 　　　　　　　　　　　　ｷ人_,/
　　　　　　.ﾄ'",lﾞ lﾞ　lﾞ │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　 て
　　　　　　　 lﾞ ,lﾞ .lﾞ‐'"　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /´ 　 ム -イ;‐ｧ　/´⌒Y,.
　　　　　　　.ﾚ'"　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　,!　　　 　　〃 /　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　-　＜　　　　　　 ＞　　　　　　　　　　／　 　 　 ｨ!　|ｌ　ｉ¨７
　　　　　　　　　　　　　　)　　　　　て　　　　　　／|　　　／　 　　　;'´ i　 ｌ|　|　|
　　　　　　　　　　　　　／^⌒`Y´^＼　 ／ |　,!　 !　　　l　　／| 　 !:　!　 |L/|　!〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.l 　l　 ! ／　 　 |.／　 l 　 |!　l　 |　 .|__|
　　　　　　　　　　　　　／!　　　　 ,,.rｧ　.l　,l　.lr' 　 　 　 　 　 | 　 l!　|　 |
　　　　　　　　　　　／　lﾞ　　,,､r'´　/　 lﾞ／　　　　 　 　 　 　 !　 |l'　|　 |
　　　　　　　　　　　|　　l_,.r''´　　　/　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |!　.|／
　　　　　　　　　　　|　　　　,.､r'!　 /　　　　　 　 　 　 　 　 　 |／
　　　　　　　　　　 ,,l　　 ,,r'’ 　l　 /　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　'´⌒`Y´⌒` ､ ,､　　　 /
　　　　　　　　 .／　　 .lﾞ 　　　l　./　　　　　　　 　 　 　 　 ,　 　　　　　　　　　ｷ人_,/
　　　　　　　 ／　./!　 l!　　　 lﾞ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　 て
　　　　　　r'´　 ./ .|　 |＼ ,,_人､ノヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/´⌒Y,.
　　　　　　| 　 ./　 |　 |　)ヽ　　　　（　　　　　　　　　　　　　　　､ﾊ,　　　　　　　　　　＼
　　　　　　|　./　 　|　 |＜　　　　　　 ＞─　　　　　　　　　　^ <　 て
　　　　　　レ' 　 　 |　/　)　　　　　て　　　　　　　　　　　　　　./'Y''~ヾ
　　　　　　　　　　　|./　／^⌒`Y´^＼　　　　　　　　　　　　　 `

　　　５．最終的に――

　　　　　 　 　 　 |:: :| ::. l:|
　　　　　　　　 　 |::.,: :r.: :|
　 　 　 　 　 　 　 |: |:: |::..::|
　 　 　 　 　 　 　 |: |::. :::. :|
　　　　 　 　 　 　 |: |::. :::. :|
　　　　　　　 　 　 |:ｉ ::| ::l;ｌ:|
　　　　　　　 　 　 |:|: :|　::|:|　ゴッ、ゴッ！
　　　　　　　　　　 |:|: :|　::|:|　　　　　　　　　ﾓﾅｯｼｬｧ！
　　　　　　　　　　 |:|: :|　::|:|　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　 |;}　＼从／　（´Д｀# ）
　　　　　　　　　　 |: .:| そ ＜二l三三===―　　　　　　　　∧∧
　　　　　　　　　, . ＼|／YY＼　 ｜ ｜ ヽ　　　　　　　　/つДﾟ；)
　　　　　　　　　; , l''''| ::r :::| .:;;::;;;（＿_）＿）　　　　　　　ヽ:::[：:::::）　　　∧
　　　　　　　　　;; /.::/ :::|i :.ﾊ.＿,,.　　　　　　　　　　　　　 |;;;i;;;;;;ゝﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　　　　ノ,;ノ : ::八 :::＼＿　　　　　　　　　 　 　 　 し`Ｊ 　 　 |;;;;;|
　　　　　　　　'　;:´.:: :／.::ヾ::＼:::ｰ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣

　　　　　木は倒れます。

　　　　　　　　　　　　　　 　 |＼
　　　　　　　　､＿　　　　　　ヽ_i
　　 ヽ／　　￣＼＿ 　　イ　　　o
　　／＼　　　　￣＼

　　　　　　　　　　／
..、ヾ::::ヽ::＼　 ／　　　　　／
　＼::ヾ::::ヽ::＼　　／　 ／
　　 ＼::ヾ::::ヽ::＼　　　　／　　　　ﾌｩ　　
　　　　＼::ヾ::::ヽ::＼　／　　　　 ∧＿∧　　　 ＿
　　　 　　 ＼::ヾ::::ヽ::＼　　　　 （´Д｀； ）　　 |;;;;;|
　　　　　　　 ＼::ヾ::::ヽ:/　　　　（　　　つ０ﾆﾆﾆﾆﾆl　　　 ∧∧
　　　ﾐｼﾐｼ…　 ,＼,,,|::::ﾞ＼ 　 　　|　 |　 ヽ　　　Ｖ　　ε= (ﾟДﾟ；)
　　　　　　　　　; , l''''| ::r :::| .:;;::;;（＿_）＿）　　　　　　　 　|:[：:::::）　　　∧
　　　　　　　　　;; /.::/ :::|i :.ﾊ.＿,,.　　　　　　　　　　　　　 |;;;i;;;;;;ゝﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　　　　ノ,;ノ : ::八 :::＼＿　　　　　　　　　 　 　 　 し`Ｊ 　 　 |;;;;;|
　　　　　　　　'　;:´.:: :／.::ヾ::＼:::ｰ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣

┏━━[ 簡単図解 ： 受け口、追い口 ]━━━━━━━━━┓
┃
┃　　　つまり、これが、
┃
┃　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
┃　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
┃　　　　　　　　|＿＿＿::::::::::::::::::::::::::::|
┃　追い口→　　　　　　|::::::::::::::::::::::／
┃　　　　　　　　|￣￣￣::::::::::::::::::／　　　　←受け口
┃　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣|
┃　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
┃
┃
┃　　　こーなるわけです。
┃
┃　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┃　　　　　　　　 　 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　倒れる→
┃　　　　　　　　　　　 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┃　　広がる→　　 　　　＼::::::::::::::::::::::::::::／
┃　　　　　　　　 　　　　 ／:::::::::::::::::::::_／
┃　　　　　　　 | ￣￣￣::::::::::::::::＿,-'　　　　←潰れる
┃　　　　　　 　|::::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣|
┃　　　　　　 　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　　　　　　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　　　　　　　　・


　　断崖の窪みのような場所に、


　_,,..-―'"⌒"~⌒"~￣ﾞ"~￣ﾞ"~￣ﾞ"~￣ﾞﾞ"'''ｮ
ﾞ~,,,....-=-‐√"ﾞﾞＴ"~￣Y"ﾞ=ﾐ"~￣Y"ﾞ=ﾐ""ﾞ=ﾐ
Ｔ　　|　　 l,＿,,/＼　,,/l　　l,＿,,/＼　,,/l　　|
,.-r '"l＼,,j　　/　 |/　 L,,,/＼,,j/　 |/　 L,,,/
,,/|,／＼,/　_,|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/_,|＼_,,,/／
_V＼　,,/＼,| 　,,∧,,|_V＼　,,/＼,| 　,,_/
／""Ｖ＼／＼_/,,/＼,,j_/,,＿i／＼,／
,,/|,／＼,/ _,|＼,／＼,/_,|＼_,,,/／
_V＼　,,/＼,| 　,,＼ ,,/＼,| ,_/
;;::::ヽ;;,,';;"'';|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/;:;
::::ヽ;;,,';;;:;:;:;:;:;:;:;:;"'''''';:;:;:;:;""'':;:";

"ﾞ　"ﾞ"　　　"ﾞ"ﾞ　"ﾞ　"ﾞ"ﾞ "ﾞ　"ﾞ "ﾞ"ﾞ"ﾞ"
"　ﾞ"ﾞ"　　　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ　"ﾞ"

"　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"　ﾞ"ﾞ"ﾞ"

　　　細めの樹木を立てかけて、溝を掘るなどして固定し――


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　nn　ｵｰﾗｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　c'⌒(　 )っ
　_,,..-―'"⌒"~⌒"~￣ﾞ"~￣ﾞ"'u/::::ヽ:::＼::＼
ﾞ~,,,....-=-‐√"ﾞﾞＴ"~￣Y"ﾞ=ﾐ~￣＼::::::::＼::＼::＼
Ｔ　　|　　 l,＿,,/＼　,,/l　　l,＿,/＼＼::::::::＼::＼::＼
,.-r '"l＼,,j　　/　 |/　 L,,,/＼,,j/　 |/ ＼::::::::＼:::＼::＼
,,/|,／＼,/　_,|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/_,|＼_,/／＼:::::::＼::＼:::＼
_V＼　,,/＼,| 　,,∧,,|_V＼　,,/＼,| 　,,_/　　 ＼:::::::＼::＼::＼
／""Ｖ＼／＼_/,,/＼,,j_/,,＿i／＼,／ 　　　　 ＼:::::::＼::＼:::＼
,,/|,／＼,/ _,|＼,／＼,/_,|＼_,,,/／　　　　　　　 　 ＼:::::::＼::＼::＼
_V＼　,,/＼,| 　,,＼ ,,/＼,| ,_/　　　　　　　　　　　　　＼::::::::＼::＼::＼　　 　　／|
;;::::ヽ;;,,';;"'';|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/;:;　　　　　　　　　　　　　　＼::::::::＼::＼::＼と（^　　 ）＞
::::ヽ;;,,';;;:;:;:;:;:;:;:;:;"'''''';:;:;:;:;""'':;:";　　　　　　　　　　　　　　　＼/⌒/⌒/⌒lと　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 |　 |
"ﾞ　"ﾞ"　　　"ﾞ"ﾞ　"ﾞ　"ﾞ"ﾞ "ﾞ　"ﾞ "ﾞ"ﾞ"ﾞ"　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （＿_）＿）
"　ﾞ"ﾞ"　　　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ　"ﾞ"

"　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"　ﾞ"ﾞ"ﾞ"

　　　草や枝を盛って――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_/＼/＼
　_,,..-―'"⌒"~⌒"~￣ﾞ"~￣ﾞ"'"/::::ヽ:::＼::＼
ﾞ~,,,....-=-‐√"ﾞﾞＴ"~￣Y"ﾞ=ﾐ~￣＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
Ｔ　　|　　 l,＿,,/＼　,,/l　　l,＿,/＼＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
,.-r '"l＼,,j　　/　 |/　 L,,,/＼,,j/　 |/ ＼:::::::ヾ:;";`;:;";,::､
,,/|,／＼,/　_,|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/_,|＼_,/／＼::::::ヾ:;";`;:;";,::､
_V＼　,,/＼,| 　,,∧,,|_V＼　,,/＼,| 　,,_/　　 ＼:::::ヾ:;";`;:;";,::､
／""Ｖ＼／＼_/,,/＼,,j_/,,＿i／＼,／ 　　　　 ＼::::::ヾ:;";`;:;";,::､
,,/|,／＼,/ _,|＼,／＼,/_,|＼_,,,/／　　　　　　　 　 ＼:::::::ヾ:;";`;:;";,::､
_V＼　,,/＼,| 　,,＼ ,,/＼,| ,_/　　　　　　　　　　　　　＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
;;::::ヽ;;,,';;"'';|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/;:;　　　　　　　　　　　　　　＼::::::::＼::＼::＼
::::ヽ;;,,';;;:;:;:;:;:;:;:;:;"'''''';:;:;:;:;""'':;:";　　　　　　　　　　　　　　　＼/⌒/⌒/⌒l　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
"ﾞ　"ﾞ"　　　"ﾞ"ﾞ　"ﾞ　"ﾞ"ﾞ "ﾞ　"ﾞ "ﾞ"ﾞ"ﾞ"　　
"　ﾞ"ﾞ"　　　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ　"ﾞ"

"　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"　ﾞ"ﾞ"ﾞ"

　同じく草木で風除けを設置すれば、すごく原始的な拠点の完成！


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_/＼/＼
　_,,..-―'"⌒"~⌒"~￣ﾞ"~￣ﾞ"'"/::::ヽ:::＼::＼
ﾞ~,,,....-=-‐√"ﾞﾞＴ"~￣Y"ﾞ=ﾐ~￣＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
Ｔ　　|　　 l,＿,,/＼　,,/l　　l,＿,/＼＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
,.-r '"l＼,,j　　/　 |/　 L,,,/＼,,j/　 |/ ＼:::::::ヾ:;";`;:;";,::､
,,/|,／＼,/　_,|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/_,|＼_,/／＼::::::ヾ:;";`;:;";,::､
_V＼　,,/＼,| 　,,∧,,|_V＼　,,/＼,| 　,,_/　　 ＼:::::ヾ:;";`;:;";,::､
／""Ｖ＼／＼_/,,/＼,,j_/,,＿i／＼,／ 　　　　 ＼::::::ヾ:;";`;:;";,::､
,,/|,／＼,/ _,|＼,／＼,/_,|＼_,,,/／　　　　　　　 　＼:::::::ヾ:;";`;:;";,::､
_V＼　,,/＼,| 　,,＼ ,,/＼,| ,_/γ''''"""''"""'''''"""''ヽ＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
;;::::ヽ;;,,';;"'';|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/;/;:;:,ヾ:.ゞ;;ゞ（;:ヾ:::";.:';:;:;ヾ ＼::::::::＼::＼::＼
::::ヽ;;,,';;;:;:;:;:;:;:;:;:;"'''''';:;:;:;:;""'':（;:;:;ヾ;:;:;::;::;:ヾ:::";.:';:;:;:;ゞ;:;i　　＼/⌒/⌒/⌒l　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
"ﾞ　"ﾞ"　　　"ﾞ"ﾞ　"ﾞ　"ﾞ"ﾞ "ﾞ　"ﾞ "ﾞ"ﾞ"ﾞ"　　
"　ﾞ"ﾞ"　　　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ　"ﾞ"

"　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"　ﾞ"ﾞ"ﾞ"

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_/＼/＼
　_,,..-―'"⌒"~⌒"~￣ﾞ"~￣ﾞ"'"/::::ヽ:::＼::＼
ﾞ~,,,....-=-‐√"ﾞﾞＴ"~￣Y"ﾞ=ﾐ~￣＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
Ｔ　　|　　 l,＿,,/＼　,,/l　　l,＿,/＼＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
,.-r '"l＼,,j　　/　 |/　 L,,,/＼,,j/　 |/ ＼:::::::ヾ:;";`;:;";,::､
,,/|,／＼,/　_,|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/_,|＼_,/／＼::::::ヾ:;";`;:;";,::､
_V＼　,,/＼,| 　,,∧,,|_V＼　,,/＼,| 　ﾋｮｺ…　＼:::::ヾ:;";`;:;";,::､
／""Ｖ＼／＼_/,,/＼,,j_/,,＿i／＼∧∧　∧＿∧:::::ヾ:;";`;:;";,::､
,,/|,／＼,/ _,|＼,／＼,/_,|＼_,,,/／(ﾟДﾟ,,)（　´∀｀）＼:::::::ヾ:;";`;:;";,::､
_V＼　,,/＼,| 　,,＼ ,,/＼,| ,_/γ''''"""''"""'''''"""''ヽ＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
;;::::ヽ;;,,';;"'';|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/;/;:;:,ヾ:.ゞ;;ゞ（;:ヾ:::";.:';:;:;ヾ ＼::::::::＼::＼::＼
::::ヽ;;,,';;;:;:;:;:;:;:;:;:;"'''''';:;:;:;:;""'':（;:;:;ヾ;:;:;::;::;:ヾ:::";.:';:;:;:;ゞ;:;i　　＼/⌒/⌒/⌒l　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
"ﾞ　"ﾞ"　　　"ﾞ"ﾞ　"ﾞ　"ﾞ"ﾞ "ﾞ　"ﾞ "ﾞ"ﾞ"ﾞ"　　
"　ﾞ"ﾞ"　　　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ　"ﾞ"

"　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"　ﾞ"ﾞ"ﾞ"

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_/＼/＼
　_,,..-―'"⌒"~⌒"~￣ﾞ"~￣ﾞ"'"/::::ヽ:::＼::＼
ﾞ~,,,....-=-‐√"ﾞﾞＴ"~￣Y"ﾞ=ﾐ~￣＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
Ｔ　　|　　 l,＿,,/＼　,,/l　　l,＿,/＼＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
,.-r '"l＼,,j　　/　 |/　 L,,,/＼,,j/　 |/ ＼:::::::ヾ:;";`;:;";,::､
,,/|,／＼,/　_,|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/_,|＼_,/／＼::::::ヾ:;";`;:;";,::､
_V＼　,,/＼,| 　,,∧,,|_V＼　,,/＼,| 　 ﾆｨ…　＼:::::ヾ:;";`;:;";,::､
／""Ｖ＼／＼_/,,/＼,,j_/,,＿i／＼∧∧ .∧＿∧:::::ヾ:;";`;:;";,::､
,,/|,／＼,/ _,|＼,／＼,/_,|＼_,,,/／(,,^Д)（´∀｀　）＼:::::::ヾ:;";`;:;";,::､
_V＼　,,/＼,| 　,,＼ ,,/＼,| ,_/γ''''"""''"""'''''"""''ヽ ＼::::::::ヾ:;";`;:;";,::､
;;::::ヽ;;,,';;"'';|＼_,i_,,,,,/|,／＼,/;/;:;:,ヾ:.ゞ;;ゞ（;:ヾ:::";.:';:;:;ヾ　＼::::::::＼::＼::＼
::::ヽ;;,,';;;:;:;:;:;:;:;:;:;"'''''';:;:;:;:;""'':（;:;:;ヾ;:;:;::;::;:ヾ:::";.:';:;:;:;ゞ;:;i　 　＼/⌒/⌒/⌒l　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
"ﾞ　"ﾞ"　　　"ﾞ"ﾞ　"ﾞ　"ﾞ"ﾞ "ﾞ　"ﾞ "ﾞ"ﾞ"ﾞ"　　
"　ﾞ"ﾞ"　　　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ　"ﾞ"

"　　　　　　　ﾞ"ﾞ"ﾞ"　ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　┃　拠点の設置が、開始されました。　　　　　l>
　　┃
　　┃
　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

投下はここで終了ですが、容量がギリギリのため、すぐに次スレを立てます。
お待ちください！

次スレはこちらになります。
立ててくださったＡＡギルドの方に感謝を。


【History】――文明の始まり――【第二巻】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/aastory/1251138972/


　

投下乙
木の倒し方ってそういう仕組みだったのか

　　　　　木は倒れます。

　　　　　　　　　　　　　　 　 |＼
　　　　　　　　､＿　　　　　　ヽ_i
　　 ヽ／　　￣＼＿ 　　イ　　　o
　　／＼　　　　￣＼

　　　　　　　　　　／
..、ヾ::::ヽ::＼　 ／　　　　　／
　＼::ヾ::::ヽ::＼　　／　 ／
　　 ＼::ヾ::::ヽ::＼　　　　／　　　　ﾌｩ　　
　　　　＼::ヾ::::ヽ::＼　／　　　　 ∧＿∧　　　 ＿
　　　 　　 ＼::ヾ::::ヽ::＼　　　　 （´Д｀； ）　　 |;;;;;|
　　　　　　　 ＼::ヾ::::ヽ:/　　　　（　　　つ０ﾆﾆﾆﾆﾆl　　　 ∧∧
　　　ﾐｼﾐｼ…　 ,＼,,,|::〈＿_ 　 　　|　 |　 ヽ　　　Ｖ　　ε= (ﾟДﾟ；)
　　　　　　　　　; , l''''| ::r :::| .:;;::;;（＿_）＿）　　　　　　　 　|:[：:::::）　　　∧
　　　　　　　　　;; /.::/ :::|i :.ﾊ.＿,,.　　　　　　　　　　　　　 |;;;i;;;;;;ゝﾆﾆﾆﾆﾆl
　　　　　　　　　ノ,;ノ : ::八 :::＼＿　　　　　　　　　 　 　 　 し`Ｊ 　 　 |;;;;;|
　　　　　　　　'　;:´.:: :／.::ヾ::＼:::ｰ　　　　　　　　　　

しばらく見てない間にめちゃくちゃ来てた
もう開放か
GJ！

うんぽっ

なんという良スレ
一気読みしました
続き期待しています

　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　とある日、野に咲く花を見つけた

　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


　　　　　　　　　　　　　　　　　ええと、これは…
　　　　　　　　　　　　　　　 ,,
　　　　　　　　　　　　 ∧∧ ´
　　　　　　　　　　　　(,,ﾟДﾟ)
　　　　　　　　　　　　 |:::[：:|
　　　　　　　　　　　　ﾉ;;;;;i;;;ゝ
.　　　　　　　　　　　　 し`Ｊ　　　　　,*,*

　　　　　　　　　　　　　 　 　 i＼
　 　 　 　 　 　 　 　 　 }＞-‐| 　＼
　　　　　　　　 　 　 ／　　 　j 　 　 ｀ヽ
　　　　　　 　 　 　 '　　　　　 　 　 　 　 ',
　　　　　　　 　 　 ｛　　＿_　　　　　　　　}　┌―――――――――――┐
　　　　　　　　　 　 〉　ﾋｊ ﾉ　　　　　　　　　 ｜　　　　　　　　　　　　　　　　｜
　 　 　 　 　 　 　 〈　　　　　　　　　　　　　＜　 　スミレの仲間かな？ 　 ｜
　　　　　　　　　　　ヽー　　　　　　　　　 　 ｜　　綺麗な青紫色…　　　　｜
　　　　　　 　 　 　 　 ＼＿ 　 　 　 　 　 　 ｜　　　　　　　　　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 └―――――――――――┘
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

　　　　 ＿　　　 ＿
　　 　{: : : .｀Y´. : : :｝
　　 　 ＼ 　 ｊ 　 ／
. 　　 , ´￣ 笊￣｀ヽ　　　　　　　　品種改良を受けていない野草
　　　{: .　 /　 ヽ . : j
　　 　ー ｛: . 　 ｝‐ '　　　　　　　　　　花の色も、どこか素朴な風合いだ
　　　　　介ー‐'
　　　　　 ||
　　 　 　 ||　　　　　　　　　　　　　　　　スミレを見ていると、ふと、とある疑問が頭をもたげた
.　　　　　||

　　　　　　　　　　　　　　　　このグループでは、死者をどうするのだろう？

　　　　　　　　　　　　 ∧∧
　　　　　　　　　　　　(,,-д)　｡o（例えば、餓死者が出たとき…）
　　　　　　　　　　　　 |:::[：:|
　　　　　　　　　　　　ﾉ;;;;;i;;;ゝ
.　　　　　　　　　　　　 し`Ｊ　　　　　,*,*

　　　　　　　　　　　　死者はただ野晒しに朽ちるのか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それとも埋葬されるのか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ξ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.,.,,, 　　 . ‐-､　　　　 ,.,.,,;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;:;:;,. 　io..o　）　___,.,;:;:;:;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;:;:;:;:;,ヽ耳ｲ彡'^^.:;:;:;:;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;



　　　　　　　　　　　　　　あるいは、誰かがそこに
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一輪の花をそっと手向けることもあるのだろうか？

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　ｿｯ 　 j) ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つ￣`*
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.,.,,, 　　 . ‐-､　　　　 ,.,.,,;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;:;:;,. 　io..o ,,）　___,.,;:;:;:;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;:;:;:;:;,ヽ耳ｲ彡'^^.:;:;:;:;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;


　　　　　　　　　　　　　　　　　　そう、「埋葬文化」は存在するのか否か――

　　　　　　　｜　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｜
　　　　　　　｜……ま、餓死者が出ないように　 |
　　　　　　　｜　なんとか考えるのが先決だな　｜
　　　　　　　└――――――y―――――――┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ξ
　　　　　　　　　　　　　　 ∧∧
　　　　　　　　　　　　　　(д-；)　　　　　　　興味はあるが、自分が埋葬される人類第一号になる可能性だってあるのだ
　　　　　　　　　 　 　 　 ｛:::[：:ﾍ　　　　　　　　それはそれで名誉なことだが、あまり嬉しくはない
　　　　　　　　　　　　　 く::]つ０〉　　,* ,*

　　　　　　　　　　　　おう、しぃ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　　　　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　 ∧∧ ´　　　　　　　　　(ﾟーﾟ*)
　　　　　　　　　　　　　　(,, ﾟдﾟ)　　　　　　　　　　|　　 つ
　　　　　　　　　 　 　 　 ｛:::[：:ﾍ　　　　　　　 　 　 |　　 |　　ﾃﾃﾃ...
　　　　　　　　　　　　　 く::]つ０〉　　,* ,*　　 　 　 しへ.)　　, , , ,


　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｼﾞｰ
　　　　　　　　　　　　　　 ∧∧　　　　　　　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　(,, ﾟДﾟ)　　　　　　(｡ ｡* )
　　　　　　　　　 　 　 　 ｛:::[：:ﾍ　　　　　　　し J　）
　　　　　　　　　　　　　 く::]つ０〉　　,* ,*　　 しし'

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }＞'"´}　)＼｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'　 　 　 ´ 　 　 　 ヽ
　　　　　　しぃが花を見つめている…　　　　　 　 　 　 　 　 i　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉｰｒｘ._　 　　　　 　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｢　　ﾋヅ　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽｧ　　　　　＊　　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,ー　　 　 　 く
. 　　／{　 　ｨ
　／　! Ｌ∠ {
´ 　　ヾ　　　｀ヽ
　　　　　　　　　 ',
　　　　　 　 ＿　 i
　　 　 　 ィ {ﾘ 　 {　　　　　　　　なるほど、美しいものに惹かれるのは、
　　　　　　　　　　〉　　　　　　　　　　　どの世界のどの時代でも一緒、ということか
　　　　　　　　ー/　　　ー'⌒)
､　 　 　 　 　 ／
￣'￣'￣'￣'^ヽ,
　二ニ＝=ミヽ {


　　　　　　　　　　　　　　　ﾆｯ　　　　　　　 ﾆｺｯ
　　　　　　　　　　　　　　 ∧∧　　　　　　　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　(,, ＾Д)　　　　　　(ｰ＾* )
　　　　　　　　　 　 　 　 ｛:::[：:ﾍ　　　　　　　し J　）
　　　　　　　　　　　　　 く::]つ０〉　　,* ,*　　 しし'

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　 ∧∧
　　　　　　　　　　　　　　 ∧∧ ´　　　　　 * (ヮﾟ* )
　　　　　　　　　　　　　　(,, ﾟдﾟ)　　　　　　 と,　　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 ｛:::[：:ﾍ　　　　ﾌﾟﾁｯ　|　　 |　il ｽｯ.
　　　　　　　　　　　　　 く::]つ０〉　　,* ,'ﾞ　 　 しへ.)



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟｸﾝｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 人 　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　 ∧∧　　　 　 )　　（ーﾟ* )
　　　　　　　　　　　　 　 (,；ﾟДﾟ)　　 　 　 　 と　　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 ｛:::[：:ﾍ 　 　 　 　 　 |　　｜
　　　　　　　　　　　　　 く::]つ０〉　　,* ,　　　 しへ.)



　　　　　　　＼人人人人人人人人人人人人人人人人人人／
　　　　　　　＞　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜
　　　　　　　＞　　ノヽ　　､､　ｰｧ 　 　 /　　 ┼┐ヽ　　　　　 ＜
　　　　　　　＞　　 良　/＼　 /｡）　　/ヘ.ﾉ　ﾉ　ｊ　　　し　ヽ　＜
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｡　　　　　ﾓｸﾞﾓｸﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　∧∧　　　　　 　 ∧∧
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　　　　　　　　　　　（ｰ^* ）　　　　 　 （Дﾟ；,）　　　　　花を愛でる――
　　　　　　　　　　　　|　　つ　　　　　 （::[：:::）
　　 　 　 　 　 　 　 ⊂ 　 |　ﾃﾃﾃ...　　 |;;;l;;;;:>　　　　　　それもまた、衣食足りて始まる一つの文化だったってわけだ
　　　　　　　 　 　 　 　 し′, , ,　　　　 しﾍ.ﾉ　　,* ,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい

ギコめMOGEROな展開かと思ったのにｗｗｗ