第七回物語AA選手権

「友人は友人という存在から変化し物語は突然の終幕を迎える」

29コマ




　　　　┌────────────────────────┐
　　　　│　友人がファッションのイロハを教えてくれと乞うてきた。 　 |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 別に洒落てるつもりはないが 、アドバイスくらいはしてやろう 。 |
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　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(　　　　)
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ イメチェンほどではないの。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　ちょっとしたファッションの変化を望んでいるの。
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　　 .んむ。なら小物というのはどうだ｡│
─────v──────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│アクセサリーだね。なるほど勉強になる。
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　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(　　　　)
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）

　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　│翌日│
　　　　　　　　　　　　　　　　　└──┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 眼帯だ。アイパッチである。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　立体視がしづらいの。
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　なかなかに奇抜。似合ってはいないね。 │
─────v────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　では別の案を考えよう。
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　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀●'.）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(　　　　)
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）

　マフラーなどはどうだろうか。首も温かい｡　│
─────v─────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　なるほど、それもよいね。
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　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀●'.）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(　　　　)
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）

　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　│翌日│
　　　　　　　　　　　　　　　　　└──┘

　　なんだねそれは｡ 　│
─────v────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　マフラーさ。お洒落だろい？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└v────────────


　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(＾~ﾞｰ=＾)､　　　　　　　　　　　ず み ゅ ぅ ん
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,ミﾞ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）}､_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿彡

　 .　たしかに個性的。いや個性的。　│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　ふふふ、長いものには巻かれろとね。
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　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(＾~ﾞｰ=＾)､
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,ミﾞ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）}､_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿彡

　.　しかしだね。余った部分には巻かれてないじゃないか。 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　あいや！これはしまった！
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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　考え直しだな。ふむむ。　|
───────v────┘


　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(＾~ﾞｰ=＾)､
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,ミﾞ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）}､_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿彡

.　思うにだね、我々の過去を振り返れば、変わり映えがしないのだよ。　　│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　ほおう。というと？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└v────────────

　　ファッションとは精神の表現である。　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|
　　　　　 　　ゆえに､気持ちの変革がファッションの変革を呼ぶのだ｡ │
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　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(＾~ﾞｰ=＾)､
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,ミﾞ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）}､_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿彡

　 . 明日までに気持ちを入れ替えてくるとよろしい。自然と外見も変化するだろう。 |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　心得た。やってみせよう。
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　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(＾~ﾞｰ=＾)､
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,ミﾞ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）}､_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿彡

　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　│翌日│
　　　　　　　　　　　　　　　　　└──┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　どうだい、さっぱり違うだろう？
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　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |＼　　　　 　 ／|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　＞─‐＜　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∨　　　　　　 ∨ 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　0　　　　0　 |　　　　＜　見違えたな、君もなかなかやるじゃあないか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　д　　　ノ　　　　　└────────────────────
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　　　　　　　　　　　　　　　　|:: ::＼/　　　　　　 .／:: ::|
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　　　　　　　　　　　　　　　　∨: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :∨
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l' : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::|　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　| : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: |　　＜　いやぁ、ははは。
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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　心なしか俺まで見違えたようだ。
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　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |＼　　　　 　 ／|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　＞─‐＜　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∨　　　　　　 ∨ 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　0　　　　0　 |　　　　∠　そこまでかい？いやぁ、僕もなかなかやるもんだね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　д　　　ノ　　　　　└──────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　|＼　　 ＞　　　 ＜　 ,／|
　　　　　　　　　　　　　　　　|:: ::＼/　　　　　　 .／:: ::|
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　　　　　　　　　　　　　　　　|:: ／　: :: :: :: :: :: ::　＼:: :|
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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l' : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::|
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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　│翌日│
　　　　　　　　　　　　　　　　　└──┘

　 . 一日しかもたないとは君らしい｡ 　│
─────v──────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│少し気を抜いただけでふりだしなの。残念なの。
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　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(　　　　)
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）

　昨日の君はそれはそれは洒落ていたのになあ｡ 　│
─────v────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ではこうだ。明日また同じように心を入れ替えて馳せ参じよう。
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　　しかしそれでは芸が無い。　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　明日はもっと別の気持ちを表現したまえ。 . ｜
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　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(　　　　)
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）

　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　│翌日│
　　　　　　　　　　　　　　　　　└──┘



　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 昨日聖書を拾ってね。そんな心境を表現した。
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　昨日の君はそれはそれは洒落ていたのになあ｡ 　│
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／
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　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　　（´∀｀　）／／￣＼＼＼＼）￣
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　 ⊂　　　 　）￣＼＼＼）＼）
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　|　｜ ｜　 ＼)＼）
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿（＿_）））＼）

　 よし、明日は初心に還って話し合おうじゃないか｡ │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　／／）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／／／　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／／／）　∠　そうしようそうしよう。
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　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　　（´∀｀　）／／￣＼＼＼＼）￣
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　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　|　｜ ｜　 ＼)＼）
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿（＿_）））＼）

　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　│翌日│
　　　　　　　　　　　　　　　　　└──┘

　　 んでは原点に戻ろうぢゃあないか。 │
─────v───────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　君にファッションのイロハを教えてもらいたい。
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　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(　　　　)
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）

　　…では問おう。何で私に教えを乞うのか。│
─────v─────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　君の佇まいはなかなかに清清しいと思う。だからだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└v───────────────────────


　　悪い気はしないが、本当にそれでいいのかね？ ｜
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　よいよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─v─────

　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(　　　　)
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）

　 ならば私を見て、 よいと思った部分を自分なりに真似するのがよいのじゃないか ？ 　 |
───────v─────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　うーぬ。気を悪くしないかね？
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　君の姿をとやかく言う権利はあいにく持ち合わせていない｡　 |
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　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(　　　　)
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　ならばその言葉に甘えさせていただこう。
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　 . ではまた明日。　 |
─────v───┘


　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 　（´∀｀　）
　　　　　　〈　∞〉　　　　　　　　　(　　　　)
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　 　ﾉ　 ｒ　ヽ
　　　　 　　し'`J　　　　 　　　　 （＿,ハ＿,）

　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　│翌日│
　　　　　　　　　　　　　　　　　└──┘

　　　　　　　　　　　　　　　│　全身整形してきた。
　　　　　　　　　　　　　　　└─v────────



　　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　 ∧∧
　　　　　 　(,,ﾟДﾟ)　　　　　　　 (ﾟДﾟ,,)
　　　　　　〈　∞〉　　　　 　　　 〈∞　〉
　　　　　　 |　　|　　　　 　　　　　|　　|
　　　　 　　し'`J　　　　　　 　 　 し'`J

　　　　　　　…。　　│
　　────v──┘

　　 　 　　 : ∧∧ :　　　　　　　　 ∧∧
　　　　　　: (　Д ) :　　　　　　　 (ﾟДﾟ,,)
　　　　　 : 〈　∞〉 :　　　　　　　　〈∞　〉
　　　　　　: |　　| :　　　　 　　　　　|　　|
　　　　　　: し'`J :　　　　　　 　 　 し'`J

　　　 　 兄上！生き別れの！│
　　　　────────v─┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　おうおう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　└─v────

　　　　　　　　　　ぐぁっし

　　　　　　　　　 　 　 　 　　 ∧∧∧∧
　　　　　　　　　　　　 　　　 (,,TД)Дﾟ,,)　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　〈　 つ　　〉　　　　　　　　　　　|_|　|-|-､
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　||　　|　　　　　　　　　　　　|_、 / -ヽ　^|７　　　|　|
　　　　　　　　　　　 　　　　　し'`Jし'`J　　　　　　　　　　　 -| ､　／ 　 -|⌒)　　／　　　おわり