┌─────────────────────
| 今から話すのは、
| 俺の周りで起こったとある事件の顛末だ。
| 荒唐無稽な話だが、最後まで
| 聞いてくれるとありがたい。
└─────────────────────
) )
(;゚ <>゚)
γ 彡ミ ヾ
(( 彡 ミ ))
`mm´
┌───────────────────────────────┐
| |
| 朝 、 目 覚 め る と 、 体 が 鳥 に 「 変 化 」 し て い た 。 |
| |
└───────────────────────────────┘
┌──────────────────────
| 訳あって俺はそのとき風呂にいたから、
| すぐそばに鏡があった。俺は当然鏡を見た。
└──────────────────────
)) ┌──┐
(,, ;゚ > l(゚<> ゚;|
γ ,η | λミミ |
ヽ( 彡ソ └──┘
`mm
┌─────────
| 当然絶叫した。
└─────────
ちゅんっ
ちゅんっ
┌────────────────────────
| この鳴き声はショックだった。鏡を見るのと違い、
| 鳴き声は自分の耳で直接聞いているから――
| 何かとんでもないことが起こっているのに
| 疑いはなかった──
└────────────────────────
┌──────────────────
| ──まず、状況について説明する。
└──────────────────
_____
|Bathroom|
| lllllllllllllll∧,,∧ (風呂で
┌──────────────────────‐ | llllllllllllll(;゚Д゚) 寝ろって
| ──そもそもなぜ俺が風呂なんかにいたかというと、 | ○ ⊂| | 本気か?)
| 彼女に風呂で寝るよう言われたからで・・・ | llllllllllllllll| |〜
└──────────────────────‐ | llllllllllllllll∪∪
パシュッ ターン
┌───────────────────── ∧,,∧
・−= ◎ | 何で俺が彼女の家にいたかというと、 ━┓(゚Д゚,,)
, ' | 村で一番銃の腕前がいいのは俺だったから。 と |
' ; └─────────────────────
ノノ
( x<> ┌──────────────
⌒)ミ・,)⌒ ノノ |俺達が銃で何をするかというと、
mm";.', ノノ (,,x<> | 鳥を撃つわけだ。
" ( x<> ⌒)';:ミ)⌒ └──────────────
⌒'' '⌒
┌────────────────────────
| 村にはほとんど娯楽がないから、誰もが鳥を
| 撃って暇を潰していた。
| だから村では鳥を撃つのが上手い奴こそが
| ヒーローだった ・ ・ ・ ・ ・
└────────────────────────
∧,,∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
(゚Д゚,,) (゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)
(∽ ) ⊂⊂ ⊂⊂ | ⊂⊂ |
| 〜 / 〜 〜 〜
∪∪ (/∪ ∪∪ ∪∪
「そう、ヒーローは俺だった!」
∧,,∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
(゚Д゚,,) (゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)
(∽ ) ⊂⊂ ⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |
| 〜 / 〜 〜 〜 〜 〜 〜
∪∪ (/∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪
「俺になら抱かれてもいいという女の子はいくらでもいた!」
∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
゚,,) (゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*
) ⊂⊂ ⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂|
〜 / 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
∪ (/∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪
「だが、皮肉なことに!」
∧,,∧ ) )
(,,゚Д゚) (;゚ <>゚)
⊂ ⊃ ==≫ γ 彡ミ ヾ
〜' | (( 彡 ミ ))
∪∪ `mm´
「今や俺は撃たれる側の存在になってしまったのだ!」
┌─────┬─────┐
| |#####|
| |#####|
| |#####|
└─────┴─────┘
( (
(゚<> ゚;)
γ 彡ミ ヾ 。 o ( とにかくここを出ないと )
┌────────────────
| 季節は夏、ガラスは無理でも、
| 網戸ならなんとか破れそうだ。
| 彼女が来る前にここから去って、
└────────────────
ミ三彡|=|::|::::::::::::::::||三|::|口::::::l|=|=|ミ三三=彡ト、巛ノノミ::::::|ミ三彳ミ|
ミ三彡|=|::|::::::::::::::::||三|::ロ[]::::::||=|=|ミ二三二彡ミ三彡"|::::: :::|ミ三彡l|
:::|::::|:::||彡ミ:::::::::::::::||三|::|ロ::::::||=|=l::::::::::::::::::::::::|lミトノ ノ::::::彡巛|l|l|l|||
:::|::::|:::||=|彡:::::::::::::::l|三□ロ;;:::::||=|=|::::::::::::::::::::::::||ミトー':::::::::::::|ソl::lノ||ソ
:┤_ト、||=|::|:::::::::::::::::ウ口[]┌────────┐:!():::::::::::::::|ミソ〉ソ|l|
:::|::::リー~||::l::::::::::::::::::ロロミ│ 森 へ 行 く 。 |:!():::::::::::::::|ノlノ巛l||
:::|::::|||lγ彡ミミミズク彡ミ└────────┘:!()::::::::: ノノ;;|l三l|l||
:::ll|::|、::彡ミ彡ミミ彡ミ、フミ:::::::::::||=|=|::::::::::::::::::::::::||ミl::::::::::::ノノ::!彡|彳ミ|
:::|l川(彡ミミ彡彡彡ノlフ、ヽ::::::::||=|=|::::::::::::::::::::::::|彡!::::::::ノノ;;;;;|l|彡彳:|l|
:::||l|||::||lミミ彡ミミ彡ノ>人ノ、ミl|=|=|::::::::::::::::::::::::||ミ|森ノノ::::::::|リ|ミ|||ll|||
:::|;:彳||゙ミ三三三彡"乂乂乂ノ||=|=l::::::::::::::::::ノヾノ、l|:::::::::::::::::::ノ木ソ乂大
ソ,ゝ;;;人ソ从乂ノノノノ大八ソノ乂乂ゞ、;;: :;八ソ入lヾ木林木ノノ〆、从乂
/
/
二二二二二二二二二二二二二]'
|
|
┌────────┐ |
|##>#∠#| | |
|#> \##| | |
|##_\\| | |
└────\\──┘ |
(⌒ヾ ) )γ⌒)
ヾミミ(;゚ <>゚)γ
(( ゞミ 彡ソ ))
( 彡 ミ ノ
`mm´
「そして、身を隠さなければ!」
──
ー = 三 ──
(⌒ヾ ) )γ⌒)
ヾミミ(,,゚ <>゚)γ
── (( ゞミ 彡ソ ))
── ( 彡 ミ ノ ー = 三
ー = 三 `mm´
ー = 三
┌────────────────────
| 火事場の馬鹿力か、野生の勘か、
| 不思議と飛ぶのに不自由はなかった。
| ただ、早く森へ行くことだけを
| 考えていた。
└────────────────────
巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛〈
||:三三三三三三三三三三
||:三三三三三三三三三三
ふわぁ〜 ||:三三三三三三三三三三
∧_∧ ||:三三:||川川| |川川||:三
( ´Д) 〜 ||:三三:||川川| |川川||:三
( ∩ ||:三三:||川川| |川川||:三
| | | ∩ ∩ ||:三三:||川ll[]| |[]ll川||:三
(__)_) (゚Д゚,,) ||:三三:||川川| |川川||:三
'''""''"' vWWww ( ) ,;||:三三:||川川| |川川||:三
'''"''' | 〜
wWWwv ∪ ヽ)
"''''""''WvvwWww
┌───────────────
| いくらなんでも、早朝から銃を
| 持って歩く暇人は村にはいない。
│ 今のうちに移動すれば大丈夫。
└───────────────
┌────────────
| ―― と、思っていた。
└────────────
) )
((lll)) (il゚ <>゚) ((lll))
「 ・・・・・・見られている! 」
┌──────────────────────
| 俺は一瞬、逃れえぬ破滅の感覚を経験した。
└──────────────────────
っ
( ( っ
< ゚il )
┌───────────────────
|振り向いた瞬間目に飛び込んできたのは、
└───────────────────
\\ / /
\\ / /
γ ( -―
( ,, )、 -―
ゝ(<> )ノノ
`ヽミノ ―-
゙ ゙ ―-
「遥か遠くから、真っ直ぐ飛翔して来る、一羽の大鷲。」
○ ○
/ \
/ \ ∪
\ / ∪
\ /
┌────────
| ダメだ──
└────────
┌───────────
| 逃げきれない──
└───────────
┌─────────
| 殺される──
└─────────
┌────────────────────────
| 思い浮かんだのは、彼女の笑顔。
│ 村一番の美女、皆の憧れの的、俺の恋人───
└────────────────────────
∧,,∧ ∧∧
(,,゚Д゚) (ヮ )
⊂ つと |
| 〜| 〜
(ノ ∪ ∪ ヽ)
┌─────┬─────┐
| |##∧##|
| |#< > |
| |#∠ ###|
∧_∧ └─────┴─────┘
( ´)
( ) ┌──────────
∧∧ | | ∩∩ | これはひどいなあ。
( ) (_(_(Д゚ ) └──────────
| | ⊂ | ┌──────────────────
〜 | 〜 | | 帰ってきたらこうなってたんだね?
∪ ∪ ∪ ∪ └──────────────────
┌──────────────
| 羽が散らばってる。
| 鳥の仕業に違いないな。
└──────────────
「鳥が家の中に入って暴れたとか・・・」
「子供が襲われたら・・・」
( ゚д゚) (゚д゚ ) (゚д゚ )
干干干干干干干干干 ( ) ー ) ( ) 干干干干干干干干干干
||||||||| || < < ( ( ||||||||||
「危険が・・・」
「鳥は危険」
巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛〈
「作物は荒らされる上に」 ||:三三三三三三三三三三
||:三三三三三三三三三三
||:三三三三三三三三三三
∧_∧ ||:三三:||川川| |川川||:三
( ´Д) 「家の中まで入り込むとは」:三
( ) ||:三三:||川川| |川川||:三
| | | ∩ ∩ ||:三三:||川ll[]| |[]ll川||:三
(__)_) (゚Д゚,,) ||:三三:||川川| |川川||:三
'''""''"' vWWww ( ) ,;||:三三:||川川| |川川||:三
'''"''' | 〜
wWWwv ∪ ヽ)
「鳥をこのまま放っておいていいのか?」
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「 ──人間は恐ろしい生き物だ。
俺たちが何もしなくても、奴らは俺たちを殺戮しようとする。」
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
↓
))) ) ) ))) )))
(,, ) (;゚ <>゚) (,, ) ( )
γ 彡ミ ヾ γ 彡ミ ヾ γ 彡ミ ヾ γ 彡ミ ヾ
(( 彡 ミ )) (( 彡 ミ )) (( 彡 ミ )) (( 彡 ミ ))
`mm´ `mm´ `mm´ `mm´
「 人間に対抗するには、鳥類が一丸となって
戦うしかない! 」
ノノ
(・∈ ・ ,,,) )ヽ
γ彡 ミ`ヽ、__ノ ソ
ノミ UUUミ 彡ソ
ノ UUUU ミ三彡"
ノミ UUU ノ
彡ミ ゞ ソ
゙ m m"
「 みんなでこの森を人間の侵略から守ろう! 」
┌───────────────────
| 大鷲は、俺を襲うのではなかった。
| 勧誘しようとしていたのだ。
└───────────────────
┌─────────────────────
| 俺たちが鳥を撃ち殺しまくっていたせいか、
| 鳥たちも種の壁を越えて、
| 助けあう組織を作っているようだった。
└─────────────────────
ノノ
(・∈ ・ ,,,) )ヽ
γ彡 ミ`ヽ、__ノ ソ
ノミ UUUミ 彡ソ
ノ UUUU ミ三彡"
ノミ UUU ノ
彡ミ ゞ ソ
゙ m m"
┌────────────────────────────
| 組織のリーダーは大鷲だった。
| 俺も組織に入るよう言われた。
| どこへ行くあてもなかった俺は組織に入った。
└────────────────────────────
ちゅんちゅん
) )
(,,゚ <>゚) ピィ
γ⌒ 彡ミ ⌒ヽ ( (
(彡γ彡 ミ ヾ ミ ) (・<>・ ) (((
ー ' `mm´ ゙ー' (( 彡( )ミ (<>・ ,,)
< ・,,) | | γ 彡ミ ヾ
彡( ミ (( 彡 ミ ))
mm l><ミ゚> l><ミ゚> `mm´
┌─────────────────────
| 組織を組んで人間と戦うといっても、
| 銃をもった人間にそう簡単に勝てる
| はずはない。 むしろ鳥同士集まって
| 餌を分け合う程度の穏やかな活動が
| 中心だった。
└─────────────────────
ノノ
(・∈ ・ ,,,)
γ彡 ミ`ヽ
ノミ UUUミ ミ) ) )
ノ UUUUミ ミノ (゚<> ゚,,)
ノミ UUU ミ 彡 γ 彡ミ ヾ ( (
彡ミ ゞ ソ彡 (( 彡 ミ )) <・ )
゙ m m" `mm´ ( ミ)
┌───────────────────
| 特定の種ではなく、
| 森に住む鳥類全体が滅ぼされるのを
| 防ぎたい、というわけだ。
└───────────────────
((
(゚<> ゚,,) 。o ( ・ ・ ・ )
┌───────────────────────────
| もちろん、自分が鳥を撃ち殺していたことを思い出して、
| 周りの奴らに申し訳ないと思うこともあった。
└───────────────────────────
「だが、それを仲間に謝ったところで、
一体何になる? 」
「 自分が昔人間だったなんて話、
信じてもらえるわけもない。 」
「 黙っていれば全部
上手くいくだろう。 」
┌───────────────────────
| ──こう考え、俺は一抹の疚しさを覚えながらも、
| 鳥の組織の仲間として生活することにした。
└───────────────────────
○
○
○
○
_____ /
\ / |
______\ / |
─÷─÷─÷|| \/ |
────┐─|| /| |
|÷|| / | |
|─|| | | / ∧_∧ ∩∩
|÷|| | |/ (Д` ) (Д゚,, )
────┘─|| | / 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ) ( )
─÷─÷─÷|| |/ Y 人 | 〜
÷─÷─÷─||/〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (__)_) ∪ ヽ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ "''''''" wWwwv
∧_∧ ∧_∧
ミ ゚Д゚ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´Д` )
ミ つ/ /∩∩ )
/ / (゚Д゚,,)
/ / と |
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| ||
┌─────^───────────
| ──それで、鳥害の対策を
| 講じるべきだというのかね?
└────────────────‐
┌─^────
| ええ。
└─────‐
┌───^──────────
| 作物の被害も増えてますし、
| これが続くようなら───
└─────────────‐
┌─────^─────────
| ──まあ、考えておこうか。
└──────────────‐
┌─^──────────
| 頼みますよ、村長。
└───────────‐
_____ /
\ / |
______\ / |
─÷─÷─÷|| \/ |
────┐─|| /| |
|÷|| / | |
|─|| | | / ∧_∧ ∩∩
|÷|| | |/ ( ´∀) (,,゚Д)
────┘─|| | / 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ) ( )
─÷─÷─÷|| |/ 人 Y 〜 |
÷─÷─÷─||/〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (_(__) (ノ ∪
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ "''''''" wWwwv
∧ ∧
ミ゚∀゚,,ミ
∧_∧ ミ ミ
ミ ゚ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|| 〜 彡
ミ ミ / / || ∪ ヽ)
/ /
/ /
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| ||
┌────────^─────
| 出かけてくるよ、父さん。
└─────────────‐
┌────^──────
| 何をしにいくんだ?
└──────────‐
┌────────^──────
| 決まってるだろ、鳥撃ちさ。
└──────────────‐
┌───^──
| ああ。
└─────‐
\ / |
______\ / |
─÷─÷─÷|| \/ |
────┐─|| /| |
|÷|| / | |
|─|| | | / ∧∧
|÷|| | |/ ミ,,゚∀゚ミ
────┘─|| | / 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ミ ミ
─÷─÷─÷|| |/ 〜 彡
÷─÷─÷─||/〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ∪ ヽ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ "''''''" wWwwv
巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛〈
||:三三三三三三三三三三
∧ ∧ ||:三三三三三三三三三三
ミ ミ ||:三三三三三三三三三三
ミ ミ ||:三三:||川川| |川川||:三
〜 彡 ||:三三:||川川| |川川||:三
∪ー' ||:三三:||川川| |川川||:三
||:三三:||川ll[]| |[]ll川||:三
||:三三:||川川| |川川||:三
'''""''"' vWWww ,;||:三三:||川川| |川川||:三
'''"'''
wWWwv
∧ ∧ ∧∧
ミ,,゚∀゚ミ (ヮ )
ミ ミ | つ
干干干干干干干干干干干干干 〜 彡 | 〜
||||||||||||| ∪ ヽ) ∪ ヽ)
∧∧ ∧∧
ミ,,゚∀゚ミ (ヮ )
┌─────────────────
| この目でたしかに見たんだ、
| 実際起こったことに間違いない。
| でも認めるのは絶対いやだった。
└─────────────────
「 彼 女 が 俺 以 外 の 男 と 付 き 合 っ て い る 。 」
┌───────────────
| そんなことが起こるなんて!
| しかも彼女は笑っている!
| 気位が高く、俺にしか笑顔を
| 見せなかったはずの彼女が!
└───────────────
「 しかも相手は村長の息子、あの糞野郎── 」
∧∧
ミ,,゚∀゚ミ
ミ ミ
∧,,∧ 〜 彡
(,,゚Д゚) ∪∪
| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜 | |
∪∪ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌──────────────────
| 小さい頃から、いくら努力しても、
| 何をやっても、いつも俺は2番手に
| 甘んじていた。奴がいたからだ。
└──────────────────
∧,,∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
(゚Д゚,,) (゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)(゚ワ゚*)
(∽ ) ⊂⊂ ⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |⊂⊂ |
| 〜 / 〜 〜 〜 〜 〜 〜
∪∪ (/∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪ ∪∪
「だが、村のヒーローは俺だった!」
「俺になら抱かれてもいいという女の子はいくらでもいた!」
「村では銃の上手い奴こそがヒーローだった!」
∧,,∧
(゚Д゚,,)┏
| ⊃
∧∧ 〜 |
ミ,,゚∀゚ミ┏ ∪∪
ミ ⊃| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜 彡 |
∪∪ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「奴は銃だけは俺にかなわなかった!」
「16で銃を持ってから世界が変わったんだ!」
「常に劣等感を抱いていた俺が!」
∧,,∧ ∧∧
(,,^Д) ( ヮ )
「村では銃の上手い奴こそがヒーローだった!」
「だから俺が彼女と付き合ったんだ!」
「奴じゃなく、俺を彼女は選んだ!」
(⌒ヾ ) )γ⌒)
ヾミミ(#゚ <>゚)γ
(( ゞミ 彡ソ ))
( 彡 ミ ノ
`mm´
「あの野郎を撃ち殺して──!!!」
「くそっ!──何で俺はもっと早く気付かなかったんだ!」
「俺はもう銃を持てない!」
┌────────────────
| 銃を撃てない──
| これは俺が奴に勝てることは
| 何もないということを意味する。
└────────────────
) )
(il゚ <>゚)
γ 彡ミ ヾ
(( 彡 ミ ))
`mm´
) )
(il゚ <>゚)
γ 彡ミ ヾ
(( 彡 ミ ))
`mm´
) )
(il゚ <>゚)
γ 彡ミ ヾ
(( 彡 ミ ))
`mm´
┌──────────────────
| 半年近くが経ち、鳥の生活に完全に
| なじんできたところだったが、
| 不意にある思いがふくらみ始めた。
└──────────────────
「 元 に 戻 り た い 」
「 元 の 姿 、 元 の 生 活 を 取 り 戻 し た い 」
┌──────────────
| ──だが、どうやって?
└──────────────
┌─────────────
| いくら考えたって、答えが
| 見つかるはずもない。
└─────────────
┌──────────────────
| 俺はあてもなく何日も飛び続けた。
| そして、いつしか飛ぶ力もなくなり、
| 眠りに落ちた。
└──────────────────
o
/ \
/ \ ア ─ |
ノ
)
(
∧∧ ∧∧
┓ミ゚∀゚,,ミ ( )
⊂ ミ | |
彡 〜 | 〜
∪∪ ∪∪
∧∧ ∧∧
┓ミ,,゚∀゚ミ ( )
⊂ ミ | |
彡 〜 | 〜
∪∪ ∪∪
|
\ /
∧∧ ∧∧
ミ*゚∀゚ミ (ヮ )
⊂ ⊃ | |
彡 〜 | 〜
∪∪ ∪∪
∧∧ ∧∧
ミ*^∀ミ ( )
ミ | | |
〜 彡 〜 |
(ノ ∪ (ノ ∪
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::))::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::∈(彡 ミγ(,,- <>゚)ミ三彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::
""゙゙'''' γ γ ''""゙゙
(ミ( wWwww
wwWw ゞ(
┌────────────────
| 見知らぬ場所で目を覚ました。
| 辺りは真っ暗だった。
└────────────────
○ ○
/ \
/ \
\ /
\ /
┌───────────────
| その時決心した。奴を殺して、
| その後で自分も死のう。
└───────────────
┌─────────────
| 元に戻れないなら、
| それが最善だと思った。
└─────────────
┌───────────
| それだけ考えると、
| 巣に帰る事にした。
└───────────
(⌒ヾ ) )γ⌒)
ヾミミ(,,゚ <>゚)γ
(( ゞミ 彡ソ ))
( 彡 ミ ノ
`mm´
┌────────────────────
| 高く飛び上がり、巣の方へ帰る途中で、
| 一羽の鳥が見えた。
└────────────────────
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::┌─────────────────:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::|:::::::そいつの体は、闇の中に紛れては::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::|:::::::いたが、ところどころ奇形になって::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::|:::::::いるのが見て取れた。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::└─────────────────:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::┌─────────────────────:::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::どうしてそいつに話しかける気になったのか、::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::自分でも良くわからない。::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::└─────────────────────:::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::┌────────────────────:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::──そもそも俺が鳥になったことからして:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::良くわからないわけだし──::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::深く考えるのをやめて、気楽に行動しようと::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::思っていたのかもしれない。::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::└────────────────────::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
\\
(⌒ヾ ) )γ⌒) ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヾミミ(,,゚ <>゚)γ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゞミ 彡ソ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
( 彡 ミ ノ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
`mm´ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::(:∩:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::(゚<::::::;;〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::γ::::::ミ::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::[::::::ミ:::::::))::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::`mm:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┌────^────────────
| あんた、こんな所で何してんだ?
└────────────────‐
┌───^────
| ・ ・ ・
└───────‐
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
) ) ::::::::::::::::::::(:∩:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
(,,゚ <>゚) :::::::::::::::(゚<::::::;;〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
γ 彡ミ ヾ :::::::::::::γ::::::ミ::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
(( 彡 ミ )) :::::::::::::[::::::ミ:::::::))::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
`mm´ ::::::::::::::::`mm:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┌───^────
| ・ ・ ・
└───────‐
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
) ) ::::::::::::::::::::(:∩:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
(,,゚ <>゚) :::::::::::::::(゚<::::::;;〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
γ 彡ミ ヾ :::::::::::::γ::::::ミ::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
(( 彡 ミ )) :::::::::::::[::::::ミ:::::::))::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
`mm´ ::::::::::::::::`mm:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┌──────^──────────
| お前のことは知ってるよ。
| 大鷲の組織に最近入っただろ。
└────────────────‐
┌─────^────────────
| 最近って言っても、
| 半年くらい前のことだけどな。
| あんたも組織のメンバーなのか?
└─────────────────‐
┌──────^────────────
| ああ。集まりには滅多に出ないが──
| そんなことより、お前に重要な話がある。
└──────────────────‐
┌──────^────────────
| 本当はもっと早く話したかったんだが、
| 組織の奴らは俺を気味悪がるんでな。
| あまり近づきたくなかったんだ。
└──────────────────‐
┌──────^────────────
| 本当に、お前には早めに話して
| おきたかった──
└──────────────────‐
┌────────────────────
| そこでそいつは言葉を切り、
| 一呼吸おいた後、重要な話を始めた。
└────────────────────
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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┃
┃ ──お前と同じで、俺も元は人間だったんだ。
┃
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┃ 百年以上前のことだが、
┃ 俺は村で一番弓矢の扱いが上手かった。
┃ 食料の鳥をたくさん手に入れられるわけだから、
┃ 自然と財産が増えて行った。婚約もして、俺の
┃ 生活は何もかも上手くいってたんだが、
┃ ある朝起きると、俺は鳥に変身していた。
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∩ )
〈;。 <>゚)
γ ##ミ ヾ
(( 彡 ## )]
`mm
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┃ しかも俺の身体はところどころ肉が
┃ 崩れたりしてて、見れたもんじゃなかった。
┃ でもやったことはお前と同じだ。
┃ 俺は森の中で、鳥としての生活を始めた。
┃ もちろん最初は悩んだりしたが、
┃ そんな悩みも時とともに薄れていった──
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∩∩ ∩∩
ミ ミ 〈 〉
∧∧ /\/\ ∧_∧
( ) ( ) ( )
∧ ∧ ∩∩ ∧_∧ ∧ ∧
( ) ( ) ミ ミ ( )
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ だが、ある日突然思ったんだ。なぜ俺は鳥に変身してしまったのか?
┃ 俺はそれを突き止めてやろうと思って、村の奴らの観察を始めたんだ。
┃ 俺と似たような奴を探してそいつを調べれば、
┃ この変身の原因もわかると思ったんだ。
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) ) ) ) ) ) ) ) ) )
(,,゚ <>゚) (,,゚ <>゚) (,,゚ <>゚) (,,゚ <>゚) (,,゚ <>゚)
ハ ハ ∧∧ ∧ ∧ ∧ ∧
( ゚д゚) ( ゚Д゚) ( ゚Д゚) (>゚д`)
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┃ そのうちに気付いたんだが、俺は年をとらない身体なんだ。
┃ きっとお前もそうだよ。俺たちはただの鳥じゃないんだ。
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ お前のことは一番熱心に観察してた。
┃ 俺の若い頃にそっくりだったからな。
┃ 負けず嫌いで、とにかく自分が一番になりたがるところ。
┃ 村一番の美女と付き合っていたところ。
┃ でも一番の共通点は鳥をたくさん殺したことだ。
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(ミゝ ミ 彡ソ :::::::::::::γ::::::ミ::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽミ 彡ノ :::::::::::::[::::::ミ:::::::))::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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┌──────────^────────────
| お前が前の晩に泊まったはずの女の家から
| 失踪した。同じ日に組織に新入りが来た。
| 仕草を良く見ればわかる。生まれながらの
│ 鳥とは何かが違う。ずっと観察を続けてきた
| 俺にはわかった。お前はあの人間だ、ってな。
└──────────────────────‐
┌────^───────
| 待ってくれ──頭が
| ──混乱して──
└───────────‐
┌──────────^────────────
| 悪いが最後まで話させてもらう。結論から言うと、
| 俺たちが鳥になってしまった原因は──
└──────────────────────‐
┌──────────────────
| 「 鳥 の 虐 殺 」 か ・ ・ ・
└──────────────────
_____:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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______\:::::::::::/:::::::: |:::::::::::::::┌────────────:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
─÷─÷─÷||:::\/:::::::::::::::|:::::::::::::::|:::::::そこまでやらなくても:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
────┐─||::::::::::/|::::::::::::|:::::::::::::::|:::::::いいのではないか?::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
|÷||:::::/:::::|::::::::::::|:::::::::::::::└────────────:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
|─||:::::|:::::::| /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::┌─────────────
|÷||:::::|:::::::::|/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::村長はのんびりしすぎ:::::::::::::
────┘─||:::::| / 〜〜〜〜〜〜〜〜〜::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::なんですよ!::::
─÷─÷─÷||:::::|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::└─────────────
÷─÷─÷─||/〜〜〜〜〜〜〜〜〜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::"''''''":::::::wWwwv:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::┌──────────::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::急ぎすぎるのも:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
| どうかと思うがね。
└──────────
┌─────────────
| げんに、作物に被害が
| 出てるんです!
└─────────────
┌───────────────
| そのことだが、その被害は
| 本当に鳥によるものなのかね?
└───────────────
┌─────────────
| 前に約束した鳥害対策も
| してないじゃないですか!
└─────────────
┌──────────────
| だが、鳥以外の動物による
| 被害かもしれないだろう。
└──────────────
┌─────────────
| 話をそらさないで
| くださいよ!!
└─────────────
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 父さんは、約束を守るべきじゃないか?
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
∧∧
∧_∧ ∧_∧ ∧ ∧ ミ゚∀゚,,ミ
ミ ゚Д゚ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄( ´Д`) ( ) ミ ミ
ミ つ/ /∩∩ ∧∧ 彡 〜
/ / (,,゚Д゚) ( ) ∪∪
/ / と | ∩ ∩
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ( )
|| ||
∧∧
∧_∧ ∧_∧ ∧ ∧ ミ゚∀゚,,ミ
ミ ゚Д゚ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄( ´Д`) ( ) ミ ミ
ミ つ/ /∩∩ ∧∧ 彡 〜
/ / (,,゚Д゚) ( ) ∪∪
/ / と | ∩ ∩
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ( )
|| ||
┌────^─────────
| ──お前は黙ってなさい。
└─────────────‐
┌───────────^──
| 村民には意見を述べる
| 権利があるだろ。
└─────────────‐
┌────^──────
| ──じゃあ意見を
| 述べてみろ。
└──────────‐
┌───────────^───────
| 父さんにも色々言いたい
| ことがあるみたいだけど、
| 対策の遅れの言い訳にはならないよ。
└──────────────────‐
┌───────────^───────
| それに、村民が困っているなら、
| 手をさしのべるのが村長の仕事だよ。
└──────────────────‐
┌─────^───
| その通りだ!
└────────‐
┌────^──────
| 村長は職務怠慢!
└──────────‐
┌────^────
| そうだそうだ!
└────────‐
∧∧
∧_∧ ∧_∧ ∧ ∧ ミ゚∀゚,,ミ
ミ Дミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (´Д` ) ( ) ミ ミ
ミ つ/ /∩∩ ∧∧ 彡 〜
/ / (゚Д゚,,) ( ) ∪∪
/ / と | ∩ ∩
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ( )
|| ||
┌───^────────────
| ──今日は引き取ってくれ。
└───────────────‐
ノノ
(・∈ ・ ,,,) )ヽ
γ彡 ミ`ヽ、__ノ ソ
ノミ UUUミ 彡ソ
ノ UUUU ミ三彡"
ノミ UUU ノ
彡ミ ゞ ソ
゙ m m"
「 本当なら戦いたいところだが、
あまりに戦力差が大きい。
当分の間、人間には手を出すなよ! 」
∩∩
∧_∧ (゚Д゚#)
( ´д`) ∧ ∧
∩ ∩ ( ∧_∧
( ) ( )
「村長のやり方は生ぬるい」
「それに比べて息子はわかってる」
「息子をリーダーにして」
「鳥の奴らを叩きのめしてやろう──」
;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::
;;;;;;;;;;;:::::::::::::
;;;;;::::::::::
;;:::::::: ∧ ∧
:::::: ミ ゚Д゚ミ
ミ ミ
「 息子は頭がいいし、才能もある。将来いい政治家に
なるはずだ。だが今すぐは無理だ。集団をまとめるには
まだ若すぎるし、考えが浅い部分がある。。 」
「 だが、私がこれ以上農夫たちをまとめるのは無理だ。 」
「 つくづく思うのは、この村が田舎だと言うこと──
純朴なのはいいが、頑固で、相手の説得に応じず、
単純な論理も解さない──
だから自分達と同じ考えの息子に激しく賛同した。 」
「 村の政治の実権は息子が握ることになるだろう。
残念ながら私は、息子ほどの才能を持っていない。 」
「 事態が悪い方向へと進まないよう祈るしかないか──?」
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┃ 俺たちはたくさんの鳥を殺した。
┃ その罰として、この姿になったんじゃないか?
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(ミゝ ミ 彡ソ :::::::::::::γ::::::ミ::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽミ 彡ノ :::::::::::::[::::::ミ:::::::))::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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| ──そ、そんなの、証拠も
| ないのに──
└───────────────‐
┌──────^────────
| でもこの仮説が正しいとすると、
| 元の姿に戻る方法がある。
└──────────────‐
┌──────^────────
| 人間をたくさん殺すことだ。
└──────────────‐
┌──────^────────
| 人間を殺した罰として、
| ひょっとしたら人間に戻れる
| かもしれない──
└──────────────‐
┌───────^────
| ──ッ!!──
└───────────‐
┌──────^────────
| と言っても、この姿で人間を
| 大量に殺すのは無理だ。
└──────────────‐
┌──────^────────
| だから俺は、人間の目を、
| 片っ端からつぶすことにする。
└──────────────‐
┌───────^──────
| そんなの、すぐに
| 撃たれるに決まって──
└─────────────‐
┌──────^────────
| わかってるよ。
| なんというか、もう生きるのも
| 嫌になったんだ。たぶんこれが
| 俺の受ける罰なんだ。
└──────────────‐
┌──────^───────────
| ただ、最後に自分の話を
| 誰かに聞いてもらいたかっただけさ。
| それじゃあな。
└─────────────────‐
┌─────^─────
| ──待ってくれ、
| 一つ頼みがある。
└──────────‐
┌──────^───
| ──何だ?
└─────────‐
┌─────^─────
| ・ ・ ・
└──────────‐
「 あ ん た が ど う し て も や る っ て 言 う ん な ら 、
最 初 に 狙 っ て 欲 し い 相 手 が い る ん だ ── 」
∧_∧
( ´∀`) ∧∧
( ) ∩∩ ミ゚∀゚,,ミ
| | | ( ^Д) ミ ミ
(__)_) | | 彡 〜
〜 | ∪∪
∪∪
┌────^─────────────────
| 村長がハッキリしないもんですからね──
| 農民はみんなあなたに期待してますよ!
└─────────────────────‐
┌───────^───────────────
| ありがとうございます。僕は、父のやり方には
| 少し古くさいところがあると思うんです。
| 新しいことを取り入れないとダメですよ!
└──────────────────────‐
┌────^─────────
| ええ、その通りです。
| みんなで応援しますよ!
└─────────────‐
┌───────^──────────────
| それでは、これから人と会う約束があるので、
| 失礼しますね。
└─────────────────────‐
∧ ∧
ミ゚∀゚,,ミ
ミ ミ
干干干干干干干干干干干干干 〜 彡
||||||||||||| ∪ ヽ)
∧ ∧
ミ,,゚∀゚ミ
ミ ミ
干干干干干干干干干干干干干 〜 彡
||||||||||||| ∪ ヽ)
∧ ∧
ミ゚∀゚,,ミ
ミ ミ
干干干干干干干干干干干干干 彡 〜
||||||||||||| (ノ ∪
(⌒ヾ ) )γ⌒)
ヾミミ(;゚ <>゚)γ
(( ゞミ 彡ソ ))
( 彡 ミ ノ
`mm´
∧∧
(ヮ )
| |
| 〜
∪ ヽ)
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ミ,,゚∀゚ミ
ミ ミ
干干干干干干干干干干干干干 〜 彡
||||||||||||| (ノ ∪
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ミ,,^∀^∩
ミ 彡
干干干干干干干干干干干干干 〜 彡
||||||||||||| (ノ ∪
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γ ( -―
( ,, )、 -―
ゝ(<> )ノノ
`ヽミノ ―-
゙ ゙ ―-
○ ○
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∪ / \
∪ \ /
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、 l
- ∧∧
(д il)
と つ
| 〜
∪ ヽ)
'''''""'''''""wwwWWwvv
wWvvw
- ==ニ 三
- ==ニ 三 三ニ== - ;
- ==ニ 三 ‘ , ”
干干干干干干干干干干干干干 〜 彡 ,
||||||||||||| (ノ ∪ ‘
∧∧
干干干干干干干干干干干干干 γミil*дミつ
||||||||||||| ⊂彡 し’;"
∩ )
〈;。 <>゚)ヽ
γ #・ミ## 〉
γ彡 ’#m川
(彡'`m‘;
’
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┓(д il) ::
:: とと | ::
::| 〜 ::
:: ∪ ヽ) ::
'''''""'''''""wwwWWwvv
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干干干干干干干干干干干干干 ) ∧∧
||||||||||||| ⊂(ミ彡つ*дミ
,”;’J
‘
:: ∧∧ ::
:: (д∩) ::
:: し ヽ〜 ::
:: (__⊃ ::
'''''""'''''""wwwWWwvv
wWvvw
(⌒ヾ ) )γ⌒)
ヾミミ(il゚ <>゚)γ
(( ゞミ 彡ソ ))
( 彡 ミ ノ
`mm´
彼女は銃を二発撃った。
一方は恋人に、一方は敵に当たった。
彼女が奴を守ろうとして撃った銃弾は、
結果的に奴の命を奪うことになったのだった。
その後彼女の口から、村長の息子との恋愛関係が
村人に伝わった。
彼女に同情する者もいたが、
軽はずみな行動だと批判する者も多かった。
村長の息子との関係に対する嫉妬も
影響していただろう。
奴を支持する農夫たちは
いよいよ鳥に対する敵意を深めた。
╋ ╋
┃ ┃
/ ̄\ / ̄\
彼女は数日後に銃で自殺した。
二人の墓は隣り合わせに作られた。
┌────────────────────────
| 奴と彼女が死んだ以上、
| 奴を負かすことも、彼女に愛されることも、
| 永久に不可能になった。
| 俺の生は全く意味のないものになった。
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┌────────────────────────
| 元人間のあいつの死骸は、
| 村人に叩き潰された後でそのまま捨て置かれた。
| 二人の死の直接の原因となったのだから、
| 当然の仕打ちだろう。
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| 後のことには俺はまるで興味がないが、
| 一応伝えておく。
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(゚д゚#)∧ ∧
∧ ∧ ∧_∧∩( )
ミili-д∩_________ (´Д`#) ∧∧
ミ 彡 || || ⊂ ⊂ ( ( )
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| この事件の後、村長はすぐに失脚した。
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( ::::::::::::) ( ::::::::::::)
( :::::::::) ( :::::::::::)
( :::::::::) ( :::::::::::)
( ::::::::::) ( :::::::::::)
( 火 ::::::::::::)
从从 火 从 人人 从
,,,,,,人 从 从 火 从 从从 火从从
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| さらに、ほぼ暴徒と化した農夫により、
| 森は焼かれ、鳥はほぼ全て撃ち殺された。
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) )
(,, <> )
γ 彡ミ ヾ
(( 彡 ミ ))
`mm´
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| この事件の元凶である俺はのうのうと逃げ延びて、
| 特に何をするでもなく、まだ生きている。
| 事件から何十年も経った今でも、
| 時々は自分の馬鹿げた考えや行動を思い出し、
| 後悔している。
└────────────────────────
┌────────────────
| ──これで俺の話は終わりだ。
└────────────────