やる夫で読む旧約聖書「エステル記」

　　　　　　　　　　　 ／:: :/:: :: :: :: /:: :: :: :＼:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ,
　　　　　　　　　　／:: :,:/:: :: :: :: : ; :: :: :: :: :: ＼:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::ヽ
　　　　　　　　 ／:: ／/:: :: :: :, :: ::.! ::, :: :: :: :: :: ヽ :: :: :: ::ヽ :: :: :: :i :::',
　　　　　　　／:: ／ ./, :: :: :: :| :: :: l ::.'., :: :: :: :: :: ヽ :: :: :: ::', :: :: :: l!:: :',　 　 　 　 　 　 　　_ - 7
　　　　　　/:: ., '　 ./:/ :: :: :: :l､:: :: ::!:: :ヽ､ :: :: _::,,::_＼:: :: :: ', :: :: :::l',:: :',　　　　　　　 _ -.'': : :/
　 　 　 　/:: /　　/::.,' :: :: :: :: !', :: :: :ヽ:: :ヽx''´,::_:: :: ::ヽ_:_:: :',-､:: :::!.'.,:_:',＿＿ _ ,_-_'.＿_._.／
　　 　 　/:::,'　　/:: :,':: ;: :: :: :: l丶, :: :: :＼::.＼　　≧''´:ゝ !:: ::!_.〉_ rﾆ､ . . . . . . . . . ._　- '
　　　　 /::/　 ./:: :: !:: :! :: :: :: :_!,, -,:ヽ :: ::ヽヾヽ ｲｊ　 ;;;;:i〉!::./　~　　　 ｀ヽ ､. _ - ''
　　　　,'::.,'　 /:: :: ::.!:: :ヽ :: :::'´::l　　___ヽ :: _＼　　ヾ辷ｿ l::/　　　:.　　　. :. :.丶,
　　　　!::,'　/:: /:: :: !:: :: ::＼:: :: :ヽ.ｲヽ､＼ 　 　　 　　　 　!,　　　　　　　　. :. :. :..!.,
　　　　|/ /:: :ｲ:: :: :.!:: :: :: :: :丶､::_::ヽ、ヾ冫　, 　　 , 　　 /　　　　　　　　　. . :. :.!ヾ':..,
　　　　　/:: /,':: :: /|!:: :: :: :: :: :: :ヽ,´.ヽヽ、 　　　`　 　,.ｲl:!:.　　　　　. :. :. :. . . :. :ヽ,＼:':. ,
　　　　 /:: /,':: :: ,'　!､::ヽ:: :: ::＼:: ＼　ヽ::` ::ー::‐::―:'::r''!:!　　　　　　. :. :. :. :. :. :. :.〉. ＼:: '.. .., __
　 　 　/::./ l:: :: ::!　|! ＼ヽ:: ＼::.ヽ,::ヽ　 ＼:: :: :: :: :: :: :|l,.|:!〉　　　　　　:. :._:._:._:._／. . . . ヽr ''　　 ヽ-,-..-
　　　 /::/　.!:: :: :|　!:!:: :: ヽヾ:: ゝ:: :',ｒ.､ r.､ ヽ、:: :: :: :: :! l:|ヽ、　　　_,, -'' . . . . . .| . . . . . . .＼.ー.-.､　 ヽ::-
　　　/::/　 .!:: :: :| ,!::.!:: :: :: ヾ :: : r ､ヽヽヽ＼　 '' - - -〉|!,ヽﾐ ‐.‐ｒ'. . ._ ._ ._ ._ ._..!. . . . 　　　　　. . .　　　|: :
　　 /::/　　.!:: :: :|/: :: !:: :: :: :: :: ,-ヽ冫`_ `ヽ ヽ　 　 ／, ,!, ,''-i,弋lr''!´　 　 　!.／. . 　　　　　　　　　　　/: :
　　,': ,'　　　!:: :: :l:: : ,' !:: :: :_:: ::_ヽ ヽ孑l=冫　 !　　<, , , ,- ,'', ,ヽ ヽ,.!　　　　 |, .' .- _- ､ _　　　　　　. i./: : :
　　!::.!　　　 !:: :: :!:: ::!　!:: ::l ヽ:ゝ､つ《.ﾐソ 　 　!　　 ＼ , , ,／ , , ~ , ! 　　　　!,ヽ, （　) 　　　ー 　　. . ｲ: : : :
　　!::.!　　　 l:: :: ::!:: :!　 l:: :|　| |. ヽ､　　　　　　｀丶､ 　 ￣＼, , /, , ,|　　　　 |, , |. . .　　　　　　　　 . !/:r ､:
　　!: |　　　　!:: :: :!::.|　　ヽヽ ヽヽ ＼`:'-.,_　　　　　 `丶 ､／,￣＼/.!　　　　 !, , !. . . 　　　　　　　　..|: :ヽ冫:
　　!: |　 　 　 !:: :: :!::!　　　ヽiヽ `　　 ヽ、:: ｀丶､　　　 ／, ｀,',-,-, ,./! 　 　 　|, , ,!,r‐ ､. .　　　　　　. .!: : : : : :
　　!::.!　 　 　 .!:: :: :!|　　　　ゝ-,　　　　 ヽ::_::_::_::丶,／, , , , , _ ,, /ﾆｲ 　　　　!, , ,!,ヽ-',,,,, . . . . . . . r/ : : : : : ri
　　!: | 　　　　 ヾ:: :: l　　　　/: ヽ-,　　　　　　　　￣　￣ ￣ 　 　 　 　 　 　 |, , , ,ヽ, ,＼ヾ　　　　/: _: : : : : :
　　!::.!　　　　　　iヽ:: !　　　/:: ∧:: 'ー 、　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　 ,!|,ヽ, , ,ヽ, , ＼,' ー ', !:ヽ冫: : : : :
これは旧約聖書、エステル記においてユダヤ人絶滅計画に立ち向かったひとりの少女と

　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ●） 　（●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　　
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／


それを支えた男の物語である。

時は紀元前４５０年頃のアケメネス朝ペルシア帝国


　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　俺即位して三年目だろ
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　ここは国を挙げて祝うべきだろ、常識的に考えて
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼
クセルクセス一世（アハシュエロス）


クセルクセス一世は在位三年目を記念してペルシアとメディアの貴族や家臣を呼び寄せて七日間に及ぶ盛大な祝宴を開いた。


宴会７日目にて


　　／￣￣＼
　／　　 _⌒　 ＼
　|　　　（●）（●）
.　|　　 ⌒（__人__）　
　 |　　　　 |r┬| .}　　　そうだ！
.　 |　　 　　ｰ―' } 　　　俺の嫁のワシュティを呼んで来よう。みんなに見せびらかしてやろう
.　 ヽ　　 　　 　 }
　　 ヽ　　　 　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　　／￣￣＼
　／　　 _⌒　 ＼
　|　　　（●）（●）
.　|　　 ⌒（__人__）　
　 |　　　　 |r┬| .}　　　あいつ美人だからなー
.　 | 　 　　 |　| | } 　　きっと、祝宴に来てる奴らも羨ましがるだろ、シシシ
.　 ヽ　　 　｀ﾆﾆ }
　　 ヽ　　　 　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　クセルクセスは、美しき王妃ワシュティを七人の宦官に命じて呼びに行かせた。

だが……

　　　 /／/　/　　　ｲ l　 | |　　| |　　　ヽ ヽ ヽ、
ィﾆﾆ〔ゝノ_ノ　　　/ ヽ＼ヽヽ　 | l　　　 |l　 |l　 ヽ 　っはぁ？王の命令？何が悲しくてそんなくっだらない祝宴に
'´／ /| |７　　　ｒ/'´￣ヽゝﾆヽ-ヽヽ　　│ | |　ヽ ヽ 　出なきゃいけないの？
ｲ/ /　! | |　　　||-ｬ─-,ﾆ､ﾐ‐`ヽ､ヽヽ　/ / /　 | ヽヽ
/ /　/ j　|　　　l|　`ｰ='-ﾆゝヽ`　　　|ノメ､/l　 │ l | l
./　 / /　ヽ　　 l|　　　　　　　　　　　ｨ_ﾐヽ`ﾘ　ハ　|| |
'　 / /　　 ヽ　　l　　　　　　　　　　l､'rヽj`ｧ' メ　| / ﾘ 当然却下よ
　 `,´l　　　 lヽ　ヽ　　　　　　　　　/ﾉ `'’,イ　　/ｲ
　 /| |　　　|　 ｀丶ゝ　　　 ｰ､ｰ- ､ 　　　lﾉ　 ,ｲノ
. /│|　　　|　　　　　　　　　　ﾆ ´　　　ノ　イ |
/　 ! |　　　!　　､　　　　　　　　　　 ｨﾆィ |　|lハ
　　|　!　　 |　　 _`ト_､ _　　　　 , イ　　　 !　|ル'　　　,ｲ
　 ハ ﾍ　　|‐' ￣,.ィ´ヘ` ｰ- イ　 |　　　 |l　|　　　　/│
ノ　 ﾍ ﾍ 　 |　<´ｨ´　／介「`ヽヽ│　　　ﾊ　l　　　/　ﾉ　　　　　　_,
ゞ､＿ゝヽ 　!　 ＼ｰ´／ハ トﾆﾉノ !　　 / ﾊ　ﾄ、／／,ｨ　＿ ,.-ィ´
　 ヾゝヽ.ヽ　lｰ-､ ￣ 1 |│|ヽハ 」　　/　_ﾊ _／ ｲィﾆｨ'´　　　　＜
　　　 ヾゝヽ. l^ーｨ- ､|│ ! ﾄ､>-ﾘ　　ｲﾆィー '＾ヽ､
　　　　 ヾヽヽゝ　　￣! |　| lヽヾ/　 /　　　　　　　 ヽ
王妃ワシュティ


ワシュティは王の命令を拒み来ようとはしなかった。

／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ○）（○）
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　(　　　　　　・・・・・・・・・
.　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　ありえないだろ、断るとか・・・常識的に考えて
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　|　　　　 ＼＼　　　　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)　 　 　　 　 　 ＼
　　　l　　　　l　　 　　＼　　　　　　　　　 ＼


王は大いに機嫌を損ねた。
そして・・・

おちつくお　　　　　　　　 ／￣￣＼　　　ゆゆゆゆ許さんぞぉ！！　　
　　　　 ＿＿＿_　　　／ﾉ Ｌ　＼　/＼ 　 　 お、俺を誰だと思ってるんだッ！
　　　／　　 　 　＼　 |　 ⌒ （ ●）（●）　　　　　　　
　 ／　　_ノ 　ヽ､_　＼|　　　　 （__人__）　　　,∩__ 　
／　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　 fつuu　
|　　　　 （__人__）　　 　|　　　　　　 　 }.　　　| 　 | 　
＼　　　　｀ ⌒´　　　　ヽ.　　　　　 　 }＿＿_| 　 | 　
　/　￣＼　　 /￣￣￣ .ヽ　　　　　ノi　　　　　丿　
　|　 ヽ、　＼/　 /(⌒)　　　　　　　ξ）￣￣￣
　　　　 ＼ ./　 /　／　　　　　　　　　|


激怒した。

　畜生・・・悔しい・・・けど、俺じゃどうしていいかわからん
　　　　／￣￣＼
　 　／　　 _ノ　　＼　　　下手に処刑なんかすると俺の名前が傷つくし・・・
　 　|　　　 （ ○）（○）　　　 　
.　 　|　　　　Ｕ（__人__） 　　　 　　 　　　
　　　|　Ｕ　　　｀ ⌒´ﾉ 　 　
.　　　|　　　　　　 　 }　∫∬　　　
　　 　ヽ　　　　　 　 }　 i.⌒i　　　
　　　 　ヽ　　　　　ノ　　kﾆ l　　
　　　　　/　　　 く.[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀.ﾆﾆ´ﾆﾆ´
　　　　　|　　ヽ、二/　　　〈〉　　　　　　　　〈〉　ヽ
. 　　　　|　　　　　/　　　　　　　 〈〉　　　　　　　 ヽ
　 　　　|　　　　 /　　　〈〉 　　　　　 〈〉　　　　〈〉 ヽ
　　　　　ヽ、＿ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ

こうして王は、国中の経験を積んだ賢者達を呼び集めて相談する事にした。


　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　|　」」」」」」」」」） 　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿（￣￣｀´￣￣）　）））川川（（(
　　　　　　 ｜(6ー�B-�B|ﾉ　　 ／￣￣￣￣＼（::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/（三三◎三三）（三三三三三）
　　　　　　　|:::|ヽ　　　.> |　　彡彡ノ（（((^^))）））|::/　ノ　　 ー｜ミ　＿　 ＿　ミ（6 ー□-□-|）
　　　　　　　|ミ　　　(＝)/　　彡ミ ー○---○ |（6ー[¬]-[ー].|（∴　｀　」´　∴）|＿＿_´ つ　）
　　　　　／￣　＼;;;;;;;;;/￣＼ミ（６　　.（　。。） |/∪　　　^^　　|/＼　（ へ） ／|エロ本| ∀ /　
　　　　　|　　|　　　　　　　｜|ﾐ　（∴　　（三）∴）　　::::　）３　ノ 　 （＿＿＿）（⊃　　　｜__/|「|￣[]
　　　　　|　　|ﾒｼﾎﾟﾀﾐｱ ／￣￣￣＼,,,,,,,,,,,,,,ノ￣＼＿_／￣￣￣￣＼ ／￣￣￣＼.｜￣|⊃　⊂|＼
　　　　／￣￣￣￣＼　（　（（((((^))))））´￣￣￣￣＼（#　ﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉノ）|＿＿＿Ａ＿|￣￣￣￣￣＼ ）
　　　（　　人＿＿＿＿）.|ミ/　＿＝＿| ノﾉﾉノメノナﾉﾉ）　　ノー◎-◎|ﾉ川　ノ　　ー））/))ナ）））ナ)ヽ）
　　　 |ミ/　　ー◎-◎-）(6ー[¬]-[¬]　ノー□-□-|ﾘ（彡ﾐ）＼　　つ|ﾉ川 ー●-●.| ﾉ　　⌒　_ ⌒ |ﾉ
　　　（６　　　　　(_　_)　）|　　　　、」　|川） ∴)｀_´(∴)ゝ彡ﾐ）　|　∀ノﾉ .|　　　(・・)　|（ .///)　 3 (//）
　　＿|/　∴　ノ　　３　ﾉ　＼　　（ー）/／ ＼＿＿_／ ノ￣￣￣￣￣）／|　　　(三)　|）＼＿＿＿／（）
　（＿_/＼＿＿＿＿_ノ＿|　 ＼＿__/ |＿|　　　　　　 |　ノ三三三三|/::::::::＼＿＿_／＼　　　　　　ヽ（）
　/　（＿_））　　　　　）)|　|　ﾒﾃﾞｨｱ | |　ｻﾏﾙｶﾝﾄﾞ（6ノー⊂⊃⊂⊃:::::::::::::ｼﾘｱ::::|/ ﾊﾞﾋﾞﾛﾆｱ（()）
[]＿_　|　|　魔法使い１ヽ　|　　　　　　　.| |　　　　　　　|彡　　　　 ・･ |:::::::::::::::::::::::::::::::::/｜　　　　　　　）|
｜]　　|　|＿＿＿＿＿_）_）三三|□|ミ（__）＿＿＿＿ﾉ彡　　　　（ーﾉヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/＿）＿＿＿＿＿））
　＼_.（＿_）三三三[国]） ＼::::::::::::::::::／　 ＼:::::::Y::::|￣￣￣￣￣￣￣￣|三三[国])､＿／）＿／）＿＼
　　／（＿）＼::::::::::::::::::::|￣￣|:::::::|::|￣￣￣￣|::::|:::(⊃ 全国賢者一同⊂):::::::::::＼:::（∴）◎∀◎（∴）　＼
　｜Sofmap..|:::::::::/:::::/　　　.|:::::::|::|　　　　 .|::::|:::::|＿＿＿＿＿＿＿＿|´）::::::::/⊂）￣ 　　　ー￣（つ￣
　 |＿＿＿＿|;;;;;;/;;;;;/.＿＿__|;;;;;;;|;;|＿＿＿＿|;;;;|:::／;;;;;;＿_.へへ＿_;;;＼／;;;;／;;／（~￣￣￣)￣￣~）
　　　　　（＿＿_|）＿_|）　　（＿＿_）＿＿）（＿＿_（;;;;;;;;;;;＿＿_||＿＿;;;;;;（＿＿）.＿_)（＿＿＿_）＿＿_）


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　経験を積んだ賢者達

審議中
　　　　　　　　,. -ｰ冖'⌒'ｰ-､
　　　　　　　,ノ　　　　　　　　 ＼
　　　　　 　/　,r‐へへく⌒'¬､　 ヽ
　　　　　　 {ノ へ.._、 ,,／~`　　〉 　｝　　　　,r=-､
　　　　 　／プ￣`y'¨Y´￣ヽ―}j=く　　　　/,ミ=/
　　　　ノ　/レ'>-〈＿ｭ`ー‐'Ｕ　ﾘ,ｲ} 　　　〃　/　これはまずいですね、非常にまずいですね・・・
　　　/　_勺 ｲ;；∵r;==､､∴'∵;　シ　 　 〃　/　　　我が家の妻が真似たりしたら非常に困りますね・・・
　　,/　└' ノ ＼ 　 こ¨｀　　　 ノ{ー--､〃__/
　 人＿_/ー┬ 个-､＿_,,..　‐'´ 〃`ァーｧー＼
. /　　　|／　|::::::|､　　　　　　　〃　/:::::/ 　　　ヽ
/　　　｜ 　 |::::::|＼､_________／' 　 /:::::/〃

　　　　　　　　　　,.,.,.,.,.,.,.,.,__
　　　　　　　　　　　,,;f::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　i::/'￣￣￣ヾi::l
　　　　　　　　　　　|::|　／　　＼,|::|
　　　　　　　　　　　|r-（ ・ );（ ・ )-|
　　　　　　　　　　　(　ヽ :::(__)..:: 　}
　 　 　 　 ,＿＿__／ヽ　 -==-　/　　　たしかに・・・このままじゃ、フェミ化した女達が「王妃様が王様を拒むんだから
　　　　 r'"ヽ　　 t､　　ヽ＿＿_/　　　私達だって拒む権利がある」みたいな事になったら非常に困るね。
　　　　/ ､､i　　　 ヽ＿＿,,/
　　　 /　ヽﾉ　　j　,　　　j　|ヽ
　　　 |⌒`'､__ /　/　　　/r　 |
　　　 {　　　　￣''ｰ-､,,_,ﾍ＾　|
　　　　ゝ-,,,＿＿＿＿_）--､j
　　　 /　　＼__　　　　 　　/

　　,. -ｰ冖'⌒'ｰ-､
　　　　　　　,ノ　　　　　　　　 ＼
　　　　　 　/　,r‐へへく⌒'¬､　 ヽ
　　　　　　 {ノ へ.._、 ,,／~`　　〉 　｝　　　　,r=-､
　　　　 　／プ￣`y'¨Y´￣ヽ―}j=く　　　　/,ミ=/
　　　　ノ　/レ'>-〈＿ｭ`ー‐'　　ﾘ,ｲ} 　　　〃　/　ここはワシュティ王妃を廃位するしかありませんね
　　　/　_勺 ｲ;；∵r;==､､∴'∵;　シ　 　 〃　/　　　今後の事もありますし、いい事例になるでしょう
　　,/　└' ノ ＼ 　 こ¨｀　　　 ノ{ー--､〃__/
　 人＿_/ー┬ 个-､＿_,,..　‐'´ 〃`ァーｧー＼
. /　　　|／　|::::::|､　　　　　　　〃　/:::::/ 　　　ヽ
/　　　｜ 　 |::::::|＼､_________／' 　 /:::::/〃

　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
｜　　王　妃　は　満　場　一　致　で　逝　っ　て　良　し　！　！　！
　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　V　　　　　　　　　　V　　　　　　　V　　　　　　　　V　　　V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..|　」」」」」」」」」）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜(6ー�B-�B.|　　　＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣＼ 　＿＿＿＿　　|::::|ヽ　　.」　ｲ　ノ´　　　　　　ヽ
　　　　／￣￣￣￣＼　（　（（(((((^))))））´　　　　　　｀ヽ.ヽ|　　.(＝)/　（#　　ﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉ
　　　（　　人＿＿＿＿）..|ミ/　＿＝＿| ノﾉﾉノノメノ十ﾉﾉ／＼;;;;;;;;;/＼（　　ノー◎-◎|
　　　..|ミ/　　ー◎-◎-）(6ー[¬]-[¬]　ノ　ー□-□-|ﾘ　　　　　　　（彡彡）　　　つ｀|
　　　（６　　　　　(_　_)　）.|　　　　、」　|＼ゝ　∴)｀_´(∴)ゝ　　EVA　彡彡彡）　　∀ノ
　　＿|/　∴　ノ　　３　ﾉノ＼　　（ー）/　...|ゝ、＿＿_.イゝ　　　ノ￣￣￣￣￣）.｀￣´ヽ、
　（＿_/＼＿＿＿＿_ノ　　　..＼＿_/　|＿|　　　　　　　）　　　.|　ノ三三三三）H×H　））
　/　（＿_‖　　　　　||）ノ|　　　　|　|　　　　　||三三ミ|.（6-⊂⊃⊂⊃　　　　//
[]＿_　|　|　　　　ヽ　|　　　　　　　.|　|　　　　　　 ||::::＜彡|　|.　　　・･　（　　　　.|..|
｜]　　|　|＿＿＿＿＿_）.|三|□|三三（＿）＿＿＿＿|_）:::::::::ノ彡ゝ..　（д）ノ、￣￣(__)
　＼_.（＿_）三三三[国]）..|:::::::::::::::::::::／　　＼::::::Y::::／＼::::::|￣￣￣￣￣￣￣￣|、＼＼
　　／（＿）＼::::::::::::::::::::|　|:::::::|:::::::::|￣￣￣￣|::::::|￣￣￣|Eペルシア賢者一同　（ヨ）「￣
　｜Sofmap..|:::::::::/:::::/　.|:::::::|:::::::｜　　　　|:::::|.　　.|::|＿＿＿＿＿＿＿＿|´|...|
　..|＿＿＿＿|::::::/:::::/　　|:::::::|:::::::｜..　　　　　|￣|　　　　..|:::／＿＿_.へへ＿_＼||||||||
　　　　　（＿＿_[）＿_[） （＿_（＿__|＿＿＿＿_|＿|＿＿＿|（＿＿＿（＿|＿）＿＿）＿））

　＿＿＿＿
　　　　　/:::::::::::::::::::::＼
　　　　/::::::::::::::::::::::G::|
　　　（================
　　　 |ミ/　　ー◎-◎-）　　 　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　（６　　　　　(_　_)　）　　とりあえず王妃の後釜に相応しい美人を国中から集めるという事でいいですね
　　＿｜　∴　ノ　　３　ﾉ　　　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　（＿_/＼＿＿＿＿_ノ＿＿＿＿_∩＿＿_
　/　（＿＿））　　　　　））＿|＿＿|＿E）￣´
[]＿　|　　|　　おましーヽ
｜[]　|　　|＿＿＿＿＿＿）
　＼_（＿__）三三三[□]三）
　　／（＿）＼:::::::::::::::::::::::/
　｜Yelstin｜::::::::/:::::::/
　（＿＿＿＿_）;;;;;/;;;;;;;/
　　　　　（＿＿＿|）＿|）
　　　　　　　
　　　　　　賢者メムカン

　 ／￣￣＼
／　　 _ノ　　＼　　　そうか・・・では王妃は廃位決定
|　　　 （ ー）（ー） 　
|　　　　 （__人__）　　国中から美しい乙女を集めてくれ
|　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　
|　　　　　　 　 } 　　　　　　
ヽ　　　　　 　 }
　ヽ､.,＿＿ __ノ


こうしてワシュティは廃位となった


うそぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！？


､.__... ＝'''""＼￣ヽヽ:.:.l＼ヽ:.:.:l. :.|.:.:　　　　　 .:! :|:.: .|:.:
',＼｢　 　 　 　 　 　 _＼ト､＼:.:.!:.:.|:.:.:　 　 　 .:.:| :.!:　ｌ.:.:
:.!　ヽ　 　 　 　 　 /:,:.! 　 ヽヽ＼:.:.!:.:.:　　　..:.:./:./: ./.:.:
ヽ.　 ゝ　　　　　　l:.//　　　 トゝ.ヽヽ:.:.　..:.:.:.:///l:rｲ':´　 ,:
　ヽ　､ヘ　　　　　ｰ'　　　　 　 　 ヽヽ':.:.:.:／/イ'T, !:.: ..:./:
　　　 ｀ -丶-_-- ――-_- 　 　 　 ヽ',:／ ／,ﾘ ,ｲ/:.:.:／／
ヽ　　　 ｀￣　　　　　　 ￣｀　　　　　 '′/'　'' //:.:／/´:
ヽ:＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l`¬'イイl:.:./:.:.:
＼ ヽヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　,'.: | !:/:.:.:
:.:.. ＼｀`丶　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　/:.: .!/:.:.:
丶､:...ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　,. '´　 , ':.:.: /:.:　　　 /
　　 ｀丶､　,ィﾆ二二.._‐　.._　　　　　 　 ／.: :.:./: 　 ／／
　　　　　 〈 ､　　　　　 丁:.:ア´　　 ,. イ:.:.:.: ／,. ィ"／
　　　 　 　 ヽ二...__‐..二!／　 ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l　|
　　　　　　　　　　　　　 ,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.: 　 :　/ /

その頃、要塞の街スサに一人のユダヤ人が居た。


　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　／（ ○）}liil{（○）＼　　　寝坊したぁぁぁぁぁあああ！！
　 ／　　　 （__人__）　　　＼
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／

　　　やる夫・モルデカイ

/: : : : :/: : : : : ::/: : : : :/ |: : /　|: : : : |: :|＼: :ｉ: : : : !:ヽ: : |
　　 /: : : : :.|: : : : : :/: : :.!: :/　.ｉ:./　 ハ: : :ハ |　／|: : : :.|ヽ !: :|もう義父さんったら
　　,': : : : : :|: : : : : :ト､ _.! /　　|/　/　 }: : |　 ﾘ厶=く!: : :.|　 |: /　　何度も起こしたのに
　　ｉ: : : : : :.|: | : : : : : :/ ｢ ` ト ､_　　　|: :/ イ忻ﾊ}/ ﾄ: : |　 ﾚ
　　|: : : : : :.|:∧ : : : : :|　 z ﾁテ示ヾ'　|/　　　ﾄr::ﾘ　ハ: :!
　./: : : : : : :|: : !＼ : : :| く　 ﾄん::r}　　　　　　 {少'　{: :!ヽ|
./: : : : : : : : : : :{ f ﾄ: : |　　　Vr少　　　　　　　ヽヽ ∨: :.ﾊ
: : : : : : : : : : : 八. |: : :.!　　　¨´ヽヽ　　　　`　　　　人: : : !
: : : : : : : : : : : ／ヽ!: : .ﾄ､　　　　　　　　　 ,_　　 ／:::|: : : : !
: : : : : : : : ::／::::::::∧: : ',　 ､　　　　　　　 ´　ィ:::|　　|＼: :.ﾊ
: : : : : : ／::::::::::::::::::∧: : ',.　　＞-　､　__, イ:::::::::|　　|::::/＼|
: : : :／二ヽ:::::::::::::::::::∧: :ヽ　　　　/　　|::::::::::::::::|　　|:/　　 ヽ
r‐＜::::::::: ＼＼:::::::::::::∧: : :.＼_rz===z |::::::::::::::::|　　|　　　 　|

　エステル

　　　　＿＿_＿_ 　　　　　　　しらねーお！
　　　　 ／　ノ'　＾ヽ_＼　　　おまえがちゃんと起こしてくれないから寝坊したんだお！
　　ﾟ ／ ｡;'⌒） 　（⌒ヽ＼°　
　 ／　o'ﾟ~（___人___）~o°＼゜　　おめーの所為だお！
. 　|　　　 ﾟ　|/⌒ヽ| 　ﾟ　 　 |
　　＼ 　 　 ｀ ⌒ ´　　　 ／

/:/l　　　/　　....:/::::::::/:::::::::::|:::::::i::::::::::ヽ::::::::::､::::::::::､::::::::::::::|
　　　 　 　 ///　..:::::/:::::::::::::l::::::::::l:::::::::::::::!:::::::l::::::::::::::',:::::::::',:::::::::::',::::::::::::|
　　　　　　l:/ l　:::::::/:::::::::::::::|:::::::ﾊ:::::::::::::::|!::::::::!::::::::::::::',:::::::::',::::::::::',:::::::::::|
　　　　　　l!　|:::::::::l::::::::::::::::::|:::::::| l:::::::::::::::|'､:::::::ﾄ､:::::::::::',::::::::::',::::::::::!:::::::::|
　 　 　 　 |!　|:::::::::|::::::::::::::::ﾊ:::i:::ハ:::::::::::::ﾊヽ:::::l ヽﾄ､:::::::!::::::::::!:::::::::|:!::i:::|
　　　　　　　 |:::://!:::::::::::::::|ﾉｨ＝=､l:::::::::::|l::i:::＼|　_,,.ミ::::::!:::::::::|:::::::::|::l:!:::|
　　　　　　　 |::/ﾘ |:::::::::::::::{ヾ|lｿ､::::ﾊ:::::::::l ヽ!‐ｨ='ﾞ´::::::ﾄ､ﾞヽ:::::::!:::l :ﾉ:::ﾘ:::|
　　　　　　　 ﾚ' i　!:::::,::::::i:ﾊ ｀ﾐﾊ_;:､ﾉl＼::|!　 l |ﾞ´'::::::i::l ﾉ 〉:::::::|:ﾉﾉ::::::::::ｌ:|
　　　　　　　　　　|::::ハ:::|i　l 　 ゞﾆﾉ/　 ｀　　ヾiﾊﾆソ /　|:::::::::ﾚ'::::::::::::::i:!i
　　　　　　　　　　|::/　ヽ|.|::ﾊ　:::::::::::　　　　　　 ::::::::::　　i:::::::::::l:::::::::::::::::l:::|
　　　　　　　　　　ﾚ　 _, ィ'l　 l　　　　´　　 　 　 　 　 　 l::::::::::::ト‐──-､:|
　　　　　　　　　　　　ﾉ:::::| |::::::｀ヽ､　　─-　　 　 　,. ィ/:::::::::::/　 　 　 　 ＞ ､
　　　　　　　　　　　 ハ:::::| |::::::::::::|　｀ ‐- ..,,,. -ィ'´-'´/:::::::::::/　　　　 ／:::::::::::::）
　　　　　　　　　　　l　 l:::::| |::::::::::::|　　　　 l:::::::ﾚ'´:::::/:::::::::::/　　　 ／:::::::／ 　 !
　　　　　　　　　 　 |　 |:::::| |::::::::::::|:::::_　 　 ＼::::::::::/:::::::::::/　　　 /::::::／　　 　 |
　　　　　　　　　　　|　 |:::::| |::::::::::::|:::○　　／/'￣/:::::::::::/　　　 /::／　 　 　 　 |

むぅ・・・またそうやってすぐ人の所為にする・・・いいから早く朝ご飯食べてお城に行ってよ、もう

　 /７　　　　「ヽ「ヽ
　　　　　　　　 　 i二二　二二 ヽ　ヽﾉヽﾉ
　　　 　 　 　 　 　 　 / / 　　 !　|
　　　　　　　　　　　 / /　　　 |　|　　　(二二二 ヽ
　　　　　　 　 　 　 〈_/　 　 ／／　　　　　　　/ /
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 (_／　　　　　　　／／
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 (_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 , -_‐_､　 　 　 　 　 　 　 　 /７　　　　「ヽ「ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ ,　-−-　､＿__ 　 （::( ＿_ ヽ　　　　　　　i二二　二二 ヽ　ヽﾉヽﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-_'ﾆ _ ＜_￣_＞　＜二>_＞'´:::::::::::￣｀丶　　 　 　 　 / / 　　 !　|
　　 　 　 　 　 　 　 　 _, -_ ﾆ´＜´ : : : _＞ _二_＜二>/´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 　 　 　 / /　　　 |　|　 　 (二二二 ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 ／　(_ : : : : ＞｀_二 _＜_: : _＞ｒ'７::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　　　 〈_/　 　 ／／　　　　　 　 / /
　　　 　 　 　 　 ／´￣＞_｀二_＜: : : : : _) _二 _ / //:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',　　　　　 　 (_／　　 　 　 　 ／／
　　　　　 　 　 /（: : ／／ : : : : ＞_｀二_＜_ : : _ﾉ //::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 (_／
　　 　 　 　 ／　 ￣　（ _＿_ ／／ : : : : ＼ ｰ{　 .l/!::!::::::ﾄ;::Ｏ:::i::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
　　　　 　 /　　　　　　　　　 　 ヽ　＿＿ ノ _人 　 ｌ◯:::::! l::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::l　ヽ
　　　 　 /　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　 〈 Oヽﾄ､:::ﾄ,.l:::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::|　_◯
　 　 　 ,'　　　　　　　　　　　　　　　 　 ◯/　　 ヽ　 　}＼!ゞ!::::ﾄ､_:::::::::::::::::::::::::::!（　ヽ',
　 　 　 !　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {　　　 _〉-＜　 　 |::::l７　ヽ:::::::::::::::::::::!Y　 l .!
.　　 　 {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｰ＜＿ ｒ‐く , -､ !:::l´ 　 l:l::::::::::::::::::::l/_,ノ　}
　　　　 !　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |入. l:::/ヾﾆ>!|::::::::::::::::::::|!　 　 l
.　 　 　 ',　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀l:/-イ{､_ !:::::::::::::::::::l:| 　 ノ
　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / _ノ´:.:.!|:.!i:::::::::::::::::l::`<´
　　 　 　 　 丶 _　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 人_:.:._/:.{:.:!:!:::::::::::::::!::ﾉ､＼
　　　　　　　　　 ￣　―--　＿　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿_{:::::/´::::｀i:.:.ﾍ:ヽ::::::::::::',::::ヽ::丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣￣￣￣￣￣￣　　 　 丶::!:::::::::::ト--ゝ､＼:::::::ヽノ `ー-ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀ゝ::::::ﾉ　　　　丶:丶､::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ￣　　　　　　 ｀ ｰ-ゝｰ＼

　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　 　／　　─　 　 ─＼
　　　　　　　／ 　 　（●） 　（●） ＼ 　　　　　　　　またメロンパンかお・・・
　　　　　　　|　 　 　 　（__人__） 　　 | 　　　　　　たまにはイノシシ鍋でも食べたいお
　　　　　　　 ＼　 　 　 ｀ ⌒´ 　 ,／
　　　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ＿

　ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 -―――-　､　　　 }
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　丶__ノ
　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 /　/　 .::{　 ﾍ　　　ヽ　丶　 　 ',
　　　　　 ,ｲ"/ //:::::|　　ヾ 　､:::..ヽ: ﾊ　 　 l
　　　　 〃l:::l　l::ﾄ､:∧　　! ＼,ヽィ:l :: ﾊ:　　|
.　 　 　 {! |:::l　|::N.＼ﾊ:　lメ´_ヽ＼! ::::::! 　 |
　 　 　 　 |:::lﾍl:∧代ヽ＼|!イ才丁ﾙ､:::|　　|
　　　　　　ヽﾘヽ ﾊ　V;j　　　V_;ｿ /::∧|　　|　　　　　朝からイノシシ鍋？
　　　　　　　 　 Y:ゝ"　　_　　"　/::/ ´:|　!::l　　　　ていうか、ユダヤ教徒がイノシシ食べていいの？
　　　　　　　　　 !:::::{ ＞`.'_, .ィ≠‐┐:::l:: ｌ!:|（※蹄のはんすうする動物は食べてはいけない）
　　　　　　　 　 ,ゝ;枡#で ::::/ヽヽ　 ヾﾘ:: ｌ!:|
　　　　　　　 　 {;;#(7^ヽヘ/　 ヽ L＿｣::: ｌ!:|
　　　　　　　 　 ゝ_;＞く 〃　 ／｀ ￣¨l::: ｌ!:|
　　　　　　　　　　　　　ヽr-イ　　　　 |::::.ｌ!:|
　ー―‐ｧ-‐――-r‐ ー‐| ::入＿＿__j:::: ｌ!:|ー―‐ﾍ⌒ゝ-――
　　　　　　 rｰ-､＿＿____,K′￣￣ 代:::..ヾヽ
　　　　　　 ＼__,､＿＿＿ヽ_＼　　　| _ゝ ::..＼ｰ-　＿
　　　　　｡’　　　　　　　　　 　 `ｰ一′　 ヽ､::＿二ﾆ＝=-､
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ<)､o.　　　　　　　　　つ::)

　　　　　　　　　＿＿＿　　
　　　　　　　／::::::::::　 u＼
　　　　 　／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ 　　　　　じょ、冗談だお！
　　　　／:::::::::: （ ○）三（○〕|[l 　　ちょっとエステルを試してみただけだお！　
　　　　|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ 　| 　（そ、そうだったのかお？知らなかったお）　　　　　　　　　 　
　 　　 ＼::::::::::　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　
　　　　ノ::::::::::u 　　　　　　 　＼
　 ／:::::::::::::::::　 　　　　u 　　 　　 |
　|::::::::::::: ｌ 　u　 　 　 　 　　　　　
　ヽ:::::::::::: -一ー_~､⌒)^),-､　　　　｜
　　ヽ::::::::＿＿＿,ノγ⌒ヽ)ニニ-

だれか見てます？


〃/:.:.:/.:.:.:.:.:./ :: /::/.: .:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:l: .:.:.:.:.:.:!ヽ|::､l::ヽ :|
　　　 .〃 /.:.:.:/:.:.:.:.:./-､/::/|:.:.:.:.:.:.:lｉ::|:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:. :.|
　　　〃　!:.:.:.//::ｌ::|::|::::/;X　|.:.:.:.:.:.:!.!::|.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.､:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　 　 l!　 |.:.:.:.l::l :||::|/l:/.!/ ヽ.|: .:. :l.! |::l､::__:_l､:!__::ヽ::|.: .:.:. :.:.:|　　　　ふうん・・・
　　 　　 | .: :|/|::||::l!/＝=､､　! .:.:.!l!　Xlヾ､: l.!:l､:.:.:.:ﾄ!:.:.:.:.:.:.:.:|　　　　　　（怪しいなぁ・・・）
　　　　　|:.:/　|l:.!.!:| '´|:┘; |　!.:.:.! !　 =＝＝ｧﾐ :.:.:.:|.:.:.:.: :.:.:.:.!　　あ、忘れ物ない？ちゃんとハンカチ持った？
　　　　　 ､l　 !:|:l::‖　|��リ　.ヽ:|　 　 |:┘::::/'ｉ/:.:.:.!:.:.:__:.l :.:.:.!
　　　　　　 ／:::'ｲ::ﾄ　｀ ー'.　　 ヽ 　　|,､:::,ﾉ/ /:!:.:.|／ /:.!:.:.:.:.!
　　　　 　 /:: ::: ::|::.!　　　　　 r　　　 ｀ｰ-'´ ./:.: .!:/ 　/:.:.l.:.:.:.:|
.　　 　／/:::::::::::::::!:＼　　　 ┌-､　　　　　 /:.:.:.:.:/　 /､ .:.!:.:.:.:.!
　　　/ ::/:: ::::::::: :::| :.:.｀i ､ 　 `　 ′　r‐-､/.:.:.: .,ｲ　 .!:::::｀丶、:|
　 　 !:: /::::::::＿:__ :.!.:.:.:.ﾄ､｀ i. ､__,　-‐`､ 　 `､://　　|_ ::::::::::::::丶、
　　 |:::└ : ´::::::::::::::.!:.:.:.:.!:: l `　, --‐'/: :ヽ 　 |/ 　 ／　｀､:::::::::::::ヽ
　　｢ ::: ::::|::::::::::::::::::::l.:.:.:.:|::::| 　 |::::::./ .:.:.:.:.!　　.! ∨　 ／　丶、::::::.!

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／_ノ 　 ヽ_＼　　　　　大丈夫だお
　　　／（　●） （　●）＼　　　これでもやる夫はお城の官僚なんだお（下っ端だけど）
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　忘れ物なんかするわけねーお　
　 |　　　　　（　 （　　　　　 |　　
　 ＼　　　　 `ー'　　 　 ／
　

　　　　　　／ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. :.:.:.:.:ヽ
　　　　　　 /　.: ..　　　..　.. .:　.:.:.:.:::.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:ヽ.. :.:..:.:.',
　 　 　 　 /.:..:..:.:.:.:.:.:.:.::.:..::!.:l､ :. ...:.:,...:::...::....:.::..:.:.::..::.:.:､:.:.:.:i
　　　　　 i..:/!:..:.:.:.:.:.:..::,!:.::!l::| ',.::.:.::::|!.::i:､::::.:.:.::::.:.:::.:.､:.:i:.::.:.|
　　　　　 l:/ !:..:.:,:.::.::..::|',.::!'!:「｀l.:.::.::::!';.:l､:ヽ::.:.:i::::.:.:::::i::.i:.::.:.|
　　　　　 l!　!:..:.::!.::.::.::l　';j ';;|　ヽ.:.::::lヽ:ゝ､:ヽ::.l､:::.::::::i::'::::.:.|
　　　　　 ′';.j.:.:l .::.::::|　,ゝ__」_　＼:.::l　ヾ__ゝ､:|ヽ::':::::!:::::::.:|
　　　　　　　 ﾘ,::.!. :.::.::l. "´￣ ﾞ｀　 ＼:! '"´￣｀ﾞ　）::l:.:!:::::::.:|
　　　　　　　　ヽ:i:､:.::.:::! .:.:.:.:.:.:.:..　 , 丶 .:.:.:.:.:.:. /::::::!:::::::::::.:|
　　　　　　　　 |:ヽ::i:.::::::',　　　　 ｰ--‐　　　　/::::::::l:::::::::::: :!
　　　　　　　　 !.:.:.::| .:.:::::丶､　　　　　　　　,. :':,:.:::::::!.::::::::::::.|
　　 　 　 　 　 l .:.::.:! :.::.:::::::::::｀r- ..＿.,. イ´:::.:.ｌ:..:..:::! ::::::::::::::|
.　　　　　　 　 l..:.:.::」 :..::.:.l-‐'´l -､__,,. ‐-' ､.:.:.:!.:.:::::!:_:::::::::::::.:!
　　　　　　 　 j／｀ヾ.:.:.::.::|／´／ ＿ヽ／＼ヽ:.:.:::::!／｀ヽ::::::.|
　　　　　　　, '-‐- ､ !::.:_,/‐/´￣`×´ ￣｀ハ!､_:::|,.. -‐､ ';:::.:!
　　　　　　 /　　 　 ヾ:.:j／二)-､´　 ＼r‐(二ヽ〈::j　　　 }. l:::.:!

そうだね！（心配だな・・・実際）
じゃぁ、行ってらっしゃい！

義父さん！

　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ●） 　（●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　いってくるお！
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　　
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼　　　　　　ふう・・・
　／ 　　 （●）　（●）　＼ 　　 エステルも年頃になって美人になってきたお
　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　義理とはいえ父親じゃなかった嫁に欲しいくらいだお
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

・・・十年前
やる夫の叔父、アビハイル夫妻が亡くなった

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼　　　おっおっお・・・
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　 ／ 　oﾟ⌒　　　⌒ﾟo　 ＼　　　叔父さんも叔母さんもいい人だったお・・
　 |　　　　 （__人__）　　　　|
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／ 　なんであんないい人が・・・おっお
　　　　　　

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼　　　？
　　　／　─　 　 ─　＼
　 ／ 　 （●） 　（●） 　 ＼
　 |　 　 　 （__人__）　　　　|
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／

　,．― ､
　　　　　　　　　__　　　　/´￣｀ヽヽ　　　　＿＿
　 　 　 　 　 　 |　＼　　 ＿＿_ ノノ＿__／ ／　|
　 　 　 　 　 　 | ｀ヽ.＼´ .:.:.:.:.:.:｀´.:.:.:.:<　 ,′　 |　・・・・
　 　 　 　 　 　 |　}Ｎ／..:.:.:. .:/.:.:.:.ヽ:.:.:.:.ヽiZﾌ 　|
　 　 　 　 　 　 l　{V .:.:.:.:.:.;i :|:.:.:.:.l:.:|:.:.:.:.:.:.',ｽ 　,′
　　　　　　　 　 〉､i' .:.:.:｀,< VI:.:.:.:.|リ､,.:´:.:. VI,ｲ
　　　　 　 　 　 {.:.:|.:.:.:.:/＿ヽヽ:.:.:|／_＼:.:.:.:}': |
　　　　　　　 　 ';.::|:. :./ｲ下jヽ ＼|ｲ下}'ｿ.:.:/.:.:|
.　　　　　　　 　 ヽ|',.::|ﾊ廴ｿ　　　｀廴ｿ八/.:.:. |_
　　　　 　 　 　 　 |:ヽ|:⊂⊃　 ｏ　 ⊂⊃/.:.:／　）
　　　　 　 　 　 　 | :. l.:.:.i≧_‐--‐_≦!.:.l.:.:/ .;ィ´
　　　 　 　 　 　 　|:.:.:.l.:.:,ゝ､ヽ⌒/ ノj_.:l:./ ./:ｉ|
　　 　 　 　 　 ┌┴‐┴{＿_）―'―〔__）┴┴┴┐
　　　　 　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　 　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　 　 　 　 |　　 　 メ　ロ　ン　パ　ン 　 　 　|
　　　　 　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　 　 　 　 |　　　　　く　だ　さ　い　　　　　　|
　　　　 　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
.　　　　　　 　 └―――――――――――‐┘

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼　叔父さんの一人娘のエステルだお
　　　／　─　 　 ─　＼　　　　そっか・・・親戚はやる夫しかいないんだお
　 ／ 　 （●） 　（●） 　 ＼　　
　 |　 　 　 （__人__）　　　　|
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／

　　　　　　_
　　　／　　 　 　＼どーせやる夫も独り身なんだし
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼独り者同士ならうまくやっていけるお
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

こうしてやる夫はエステルを引き取り、自分の娘として育てた。

　　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　しかし・・・
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　 　 　 　 |　 j ヽ:..........　..:, - ' -‐! ´　 　 　 ､|:::::::::',:'.:.:.:',
　,. ─--　..__/　/　-‐=＝ ´　　　　/ ......:.:.:......　 ＼:::::::､:',:.:.:',
´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.￣:.｀:.:.-...._‐- :.: __ :.:.丶.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...）::::::::::',:.:.:',
:::.:.:.:.:.:.:.:.:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:.-..__￣.:丶.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:::::::::::::::':.;.:丶
:.:.::::.:.:.:.:.:.:ヽ::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',｀ヽ.‐-= .._　　　:|:::::::::::::::::::｀.､:.＼
:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::::::::::::::..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　',　 ｀丶.　　:.|::::::::::::::::::::::::｀:.:..＼
i:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.';::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.;'　　 |　　　 ...:　 :.|::::::::::::::::::::::::::::｀:.:.､｀丶､
:ｉ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::i::::::::::::::::::::::::::::::::.:/.　　 |　　...:.:.:　　:.|､:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:.:､:.ヽ、
::ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!::::::::::::::::::::::::::::::/　　　 |....:.:.:.:.:　　　:| ＼:::::::::::::::::::::::::::::､::::::';. : :.',
｀ｌ:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l､:::::::::::::::::::::;: ' 　 　 　 |:.:.:.:.:.　　 ..:.:j￣￣￣￣￣｀ヽ::::::.:.:.;': : : :}￣
　!:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ＼─‐ ´　　　　　　　',:.:.　　 ..:.:.:/　　　　　　　 　 ﾉ:::::::;:':::.::.:ノ
　l::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　_｀＞､　 　 　 　 　 ゝ　　 :.:.:/　　　　　　_....-‐'::::;:::'::::_:／
　 !::::.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.:.:|￣　　　　｀ ー-─ ￣　 ｀ー-/　　　 _..-‐:´:::::::::_:: -‐ "
　 ヽ:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|　　　　　　　　　　　　　 　 _ノ　　,..:':::::::::_: -‐ ´
　　 ヽ:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ー---　...＿＿..　--─ ￣　　　 {::::::; '´
　　　 ';::.:.:.::.:.:.:.:.:.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ:::ヽ

,. -‐:'.:.::.:.::.:.:.:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..､
　　　　 　 ／.:.:/:.:.; :.::..:::.:.:.:.':,:..:..:..:..:.:.:.: :ヽ
　　　 　 /:.:/.:.;'､.::.!.:.::::.:::::.:.::.:.';.:.:.:.:.:.:...　 :..ヽ
　　　　/:/j─-- ::_､:._:::::::::..::::.:.';:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:..:',
　　　　ﾚ/　　　　　 　 ｀　‐-　:._;_:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i
　　　　', ｀､　　　_　　　　 　 　 　 ｀!::.:.:.:.;.:.:.:.:.|
.　　　　 ',. ヽ　　　｀､ー‐,─r─---!;:::.:.:.;.:.:.:.:.|
　　　　　 ',　',. 　 　 丶 ﾉ.:.:j ゝ::::::::::!:;::::.:.;.:.:.:.:.|
.　　　　 　 ',. ',　 　 　 ｀､:.:/' j::::::::;:r!::;:::.:.;.:.:.:.'.|
　　 　 　 　 ',. ',.　　　　 ∨　 ';: '´　i:::'::::.;.:.:.:.':.|
　　　　　　　 ',　､ 　 　 　 ＼　i　　 !:::'::::;.:.:.:':. !
　　　　　　　　'､丶　　　　　 ＼! 　 |:::;:::::;.:.:.':.:.|
　　　　　　　　 丶 〉､　 :...　 　 ヽ.　!:::;:::::;::::::::::|
　　　　　　　　　 ヽ.:::ヽ :.:､:..　 　 '; |::::;:::::;.:.:.:.:..|
　　　　　　　　　　{.:::::!ｒヽ:.:i.:.:.:.　 j |:.::;::::::;.:.:.:.:..l
　　　　　　　　　 /!.;.::ｌｌ　ヽ:':.:.:.: /j│::;::::::;.:.:.:.:. !
.　　　　　　 　 ,:'　 l:ﾊ:!l　　:.:.:.:// !.|:.::;::::::;.:.:.:.:. |
　　　　　　　　{　　　 ｀ll　　:.://　! |::::;::::::;.:.:.:.:...|
　　 　 　 　 　 !　 　 　 ＼.:ノ/　 ! |::::;::::::;.:.:.:.:.:..!

　　　　　　　　　　／:: :: :／/:: ::.!..|,:: :: :: :: :: :: :: ::ヽ、
　　　　　　　　　,.':: ::/:: /: /:: :: :|::.!',:: , :: :: ::.; ::.; :: : ヽ
　　　　　　　　 /:: ::/:: /: ｲ!:: :: i:|!::l.,＞弋 :: l:: :|:: :: ::.',
　 　 　　 　 　/:: ::/:: ::l_!:l_!l:: :: i!l／xr.=.ﾐ､:: !::.:l:: :: :: :!
　　　 　 　 　 !:: ,ｲ:: i:: !l,!-i_ﾐ､:: !l.|ｲ |ｊ:::::ﾞﾄ.>|:: :!:: :: :: |
　 　 　 　 　　|:::|i|!:: !::<　ij:::il`ヾ!i!　 ヒ''ノ　 !:: :!_ :: ::.:!
　　　　　　　　!::!|ﾊ::.k:::!　ﾋ''ﾉ　,.　　 ::::::::　 ,':: ::! ヽ::.::!
　　　　　　　　l/　 ヽ!l:ﾊ :::::::: 　 　 　 　　 ,':: :: l.ノ :: :l
　 　 　　 　 　　 　 　,|::ﾍ、　 　´｀　　 　 ,':: :: _:!::_:: : :!　ちょっと！義父さん覗かないでよ！
　　　　　　　　　　　/:ﾚ' :,i＞. 、 　 　 　イ:: , '　　 ｀ヽ!
　　　　　　　, -､　/:: :: :/,|:: :: :: :: 7::!　 .,':: /　　　　　ヽ
　　　　　_r ヽｖ ∨:: :: /::/!:: :: :: :: ::.:|　 ;::./　　　　　　 '!
　 　 　 (二丶　 ヽ:: :ｲ::,'.,ゝ ―― ' 　 ;::.;　　　　　　　 |!
　　　／, -.､ 　 　 ∨.!::ﾚ'　; 　 　,x.‐_‐!:, 　 　 　　, 　 .;:!
　　　`.´ 　 >､　　　ヽ,/ 　 ; 　／　　-l:,'　　　　　/ 　 ,'::!
　 　 　 　 /:: ヽ､　　　｀ ‐ '／ 　 　へ!' 　　　　 /　　,':: :!
　　　　　ｲﾊ:: :/ .｀ゝ、 　　　´ -　_ﾍ/　　　　　/　　/::.:::l
　 　 　　 　 ∨.／ ,　へ、　　　　　 ` '- 　 　 /　　/:: :: ::!
　　　　　　　／　´ 　 　 ヽ、 　　　　　　　　 /　　/:: :: :: :!
　　　　　　 ,'　　　　　 ,イ　 丶、　 　 　　　/　　./:: :: :: ::.l
　　　　　　 !　　　　／l::i! 　　 　 丶、 　　/ 　　,':: :: :: :: : !
　　　　　　 ', _ ,, イ　 !:::!　　　　　　　` -.'　 　.〈:: :: :: :: :: :!
　　　　　　　　　　　 ,':: !　　　　　　　　　　　　　',:: :: :: :: :::l
　　　　　　　　　　　,'::.,'　　　　　　　　　　　　　　',:: :: :: :: ::!
　　　　　　　　　　 ,'::.,'　 　 　 　ij　　　　　　　　　'.,:: :: :: :: !
　 　 　 　 　 　 　/::./　　　　　　　　　 　　 　 　 　 '.,:: :: :: :!
　　　　　　　　　/:::/　　　　　　　　　 　　　　　　　　 '.,:: :: ::!
　　 　 　 　 　 /:::/　　　　　_,,　- ― '' ´￣￣￣ ｀ '' ‐',:: :: l
　　　　　　　 /:::/　_,,　- '' ´　　　　　　　　　　　_,, - ‐ ',:: :::l
　 　 　 　 　/:::ｲ-''　　　　　　　　　　　　　 _ -'' 　 　 　 ',:: ::!
　　　　　　/::/::l,,＿_　,　　　　　　　　　　／　　　　　　　 ',:: l
　 　 　 　/::/:::,'　　 ￣ヽ、 　　　　　　, '　 　　 　 　 　 　 ',::.!
.　　　　 /::/:: ,'　　　　　　＼ 　 . : :. :./　　　　　　　　　　　',::!
　　　　/::/:: ::;　　　　　　　　ヾ:-:-:-:,'　　　　　　　　　　　　',:l
　　　 /::/:: :: !　　　　　　　　　＼:.:.:.:!　　 　 　 　 　 　 　 　 ',!
　　　/::/:: :: :!　 　　 　 　　　 　 ,ゝ-.!　　　　　　　　　　　　　',
　　 /::/:: :: ::l　　　　　　　　　　 i:: :: ::! 　 　 　 　 　 　 　 　 　',
.　 /::/:: :: :: :!　　　　　　　　　　 !:: :: ::l　　　　　　　　　　　　　 ',

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／_ノ '　ヽ_＼
　　　／（≡） 　 （≡）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　　むふ
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　　本当ロリ体型だけどやる夫は気にしないお
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　　　　それに「義父さん」ってフレーズがこれがまたいいんだお　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　血の繋がらない親子の禁断の・・・

　　　　　　　　　　　　　 __　,.-¬-　､._
　　　　　　 　 　 　 ／　'´,　 ､　　 、 ｀ヽ､
　　　　　　　　　 ｒ´　 　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ　　やぁおはようございます、やる夫殿
　　　　 　 　 　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ
　　　　　　　　/,　l. / /´ヽ　lヽ 　 ヽ. !　ヽ. ト ヽ､
　　　　　　　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜
　　　　　　　　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|
　　　　 　 　 　 lﾊｌﾍ｜´　｀ 　 ヽ´　｀｀〉,^! | !
　　　　　　　　 　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N
　　　　　　　　　　| ﾊ ヽ　　＿＿ 　 /ﾊ/ ｀　　　　 　 _
　　　　　　　　　　'′lﾊn＼ ｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |
　　　　　　　　　　 _,.-' /ヽ ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　　　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　 　 _　| ﾄ. ヽ
　　,.､-‐　´　 　 /　　｜　 /　　〉 　 | 　 ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
　 / ヽ　　　　　〈　　,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､　　,〉 　 　 |　l_! ヽ　ﾞl

　　　　　　　＿_
　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼　　こ、ここここれは高級宦官のヘガイ様ッ！？
　　　／（ ○）}liil{（○）＼
　 ／　　　 （__人__）　　　＼
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／

　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.､_
　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　 ／..............／........./........　 ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ奇遇ですね、私も今城に向かっている所なんですよ
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/　　　あなたも出勤でしょう？
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/　　　　　　　　　　　　　朝早くからご苦労です
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､

　 　 　　　＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼
　／ 　　 （●）　（●）　＼ 　　 宦官ってことはこいつはタマなしって事か
　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　いい男が残念な事だお
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／　　　（はい、ありがとうございます。勤勉なのが私の取り柄ですから）
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

　　　　　　　　　　　　　　r−＜_::::::::::::::::::::丶､
　　　　　　　　　　　　 , -―/:::::::::::::::｀::::::::::::::::::::::::::`丶､._
　　　　　　　　　　　／:::::::,､!:::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 ／/:::::::/::｀!:::i:::::!:::::ヽ:::::::::ヽ:::::::ヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　／::/::/:::/::::,､,!:::!::::ヽ:::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::::::::|
　　　　　　 ／,.イ::::/::::!::::/　.!::ﾄ､:::::ﾄ､::::ヽ::::::::::ヽ:::::ヽ:::i::::::::::｀､
　　　　　　　　 /:::,ｲ::::!:::/__　 !::!ヾ､::!_,>-‐ト､,_::::ヽ:::::!::::!::::::::ﾄ､ゝ
　　　　　　　　 !::::ハ:::!ｲ´　｀ .k !　ヾ:! 　＼! ヾ｀::::lヽ::!::::!::::::::!
　　　　　　　　 !::/　!:::::::! -‐- ヾ､　 ヾ-―-　ヽ:::::!::ヾ!:ﾊ::::::::!
　　　　　　　　 ヾ!　 !:::::::!　 　 ﾉ　　　　　　　　 〉､!::::/ヽ|:::/ﾘ
　　　　　　　 　 　 　 !::::::! 　 く 　 　 　 　 　 　!::::::::/‐,ソ:/　・・・・・・・
　　　　　　 　 　 　 　 !:::∧　　｀　　　　　　 　 !::::,.ｲ‐'/!/
　　　　　　　　　　　　 !,/　ヽ　ー―--　　　　,.!::/ ﾄ､ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　￣　　　 , -'´!/　,ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 >┬―''"´　　　／　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 _,,..-‐'´!　ヽ､　　　　／　　　 ,ｲ｀`丶､_
　　　　　　　　　_,,..-‐''´　　　 /!　　 ,>-＜´　　　　 / .!　　　　 `'ｰ-､_
　　　　_,,.-‐''"´ 　　　　　　　/ !　　/:;:;:;:;:;:ヽ　　　 /　　　　　　　　　　｀ﾞ''ｰ-､,_
　　r'´　　　　　　　　　　　　　　!　/ヽ､___／｀＼　/　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ
　 /　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !/　 /;:;:;:|　　　 ヾ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:;:;:;:;:;!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ

　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　／ ノ　　＼＼
　　　　　 ／　（●） 　(●）＼
　　　　／　∪　 （__人__）　　＼　　　　　あ、いいいい今のは違うんですお！
　　　　|　　 　　　｀ ⌒´　　　　|　　　　　ね、寝ぼけていただけだお！
　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒)　　　　ちょっとしたペルシアンジョークだお！
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) /　/ / /
　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　:::::::::::/
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／

　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.､_
　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　 ／..............／........./........　 ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/　　まぁいいでしょう・・・ところでやる夫殿は知り合いに美人はいますか？
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､

　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼　　　いるわけねーお
　　　　　　　　 　／　─　 　 ─　＼　　　　　普通に考えてみればわかる事だお
　　　　　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　　　それとも何かの嫌味かお？
　　　　　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |　　（いえ、残念ながら。お役に立てずに申し訳ございません）
　 　　　　　　 ＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／
　r､　　　 　r､／　　　　　　　　　　ヘ
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　 　　　　ヽ
　　＼>ヽ/ |｀ ｝　　　　　　　　　 　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　|　 |
　　　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 | 　|

　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.､_
　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　 ／..............／........./........　 ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/　　　　そうですか。
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/　　　　ワシュティ王妃の事件は知ってますか？
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､

　　　　　＿＿_
　　　／　　 　 　＼　　　　　知ってますお
　 ／　　─　 　 ─＼　　　　なんでも王様に逆らって廃位になったとか
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.､_
　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　 ／..............／........./........　 ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/　ええ、そこで王は私に新たな王妃を集めるように命じたのです
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/　　　　　あれからずっと国中から美しい娘達を集めているのですが
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/　
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 |/　　　なかなか「これ」といった女性に出会えず
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､

　　　　　　＿_
　　　／　　 　 　＼　　　　　　　　　国中から美人を集める、か
　 ／　　─　 　 ─＼　　　　　　　　王様もお盛んなんだお
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

　　　　　　　　　　　__　,.-¬-　､._
　　　　　　 　 　 　 ／　'´,　 ､　　 、 ｀ヽ､　　　ええ、まったく困ったものです。おっと城に到着したようですね。ではお先に
　　　　　　　　　 ｒ´　 　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ
　　　　 　 　 　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ
　　　　　　　　/,　l. / /´ヽ　lヽ 　 ヽ. !　ヽ. ト ヽ､
　　　　　　　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜
　　　　　　　　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|
　　　　 　 　 　 lﾊｌﾍ｜´　｀ 　 ヽ´　｀｀〉,^! | !
　　　　　　　　 　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N
　　　　　　　　　　| ﾊ ヽ　　＿＿ 　 /ﾊ/ ｀　　　　 　 _
　　　　　　　　　　'′lﾊn＼ ｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |
　　　　　　　　　　 _,.-' /ヽ ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　　　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　 　 _　| ﾄ. ヽ
　　,.､-‐　´　 　 /　　｜　 /　　〉 　 | 　 ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
　 / ヽ　　　　　〈　　,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､　　,〉 　 　 |　l_! ヽ　ﾞl

　 　　　　　　　　　　-‐ '´￣￣｀ヽ
　　 　 　 　 　 　 ／:::／￣｀ヽ::::::::::::::＼
　　　　　　　　　////　　 　　 ∨::､::::::::::::､
　　　　　　　　 ,'/:l､{＼　 　 ／ |::|:::::|:::::::::l　門番にょろ！
　　　　　　　　 ﾚ|､ｌ ●　　　● ﾊl::::::|::::|::::|　　身分証明書を見せるにょろ！
　　　　　　　 　 ヽ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃::|::::|::::|
　 　 　 　 /⌒ヽ__|ヽ　　 ヽ._）　　|:::::|::::|／⌒ヽ
　　　　　　＼ /:::::|::::l＞,､＿__,.　ｲ:::::|／　 　／
.　　　　　 　 /:::::/|::::| 〈::l三/::::/ |::::::ﾄ､＿∠
　　　　　　　｀ヽ{.｜::|　ヽ∨:／　.|::::::|::::::::::ノ

　　　　　　　　　　　 __　,.-¬-　､._
　　　　　　 　 　 　 ／　'´,　 ､　　 、 ｀ヽ､　　　おはようございます
　　　　　　　　　 ｒ´　 　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ
　　　　 　 　 　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ
　　　　　　　　/,　l. / /´ヽ　lヽ 　 ヽ. !　ヽ. ト ヽ､
　　　　　　　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜
　　　　　　　　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|
　　　　 　 　 　 lﾊｌﾍ｜´　｀ 　 ヽ´　｀｀〉,^! | !
　　　　　　　　 　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N
　　　　　　　　　　| ﾊ ヽ　　＿＿ 　 /ﾊ/ ｀　　　　 　 _
　　　　　　　　　　'′lﾊn＼ ｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |
　　　　　　　　　　 _,.-' /ヽ ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　　　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　 　 _　| ﾄ. ヽ
　　,.､-‐　´　 　 /　　｜　 /　　〉 　 | 　 ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
　 / ヽ　　　　　〈　　,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､　　,〉 　 　 |　l_! ヽ　ﾞl

　 　　　　　　　　　　-‐ '´￣￣｀ヽ､　　て
　　 　 　 　 　 　 ／　／" ｀ヽ ヽ　　＼　て　　やや！これはヘガイ様！
　　　　　　　　　//, '/　　　　 ヽﾊ 　､　ヽ
　　　　　　　　 〃 {_{＼　　　 ／ﾘ| ｌ │ i|　　当然顔パスにょろ！どうぞ通ってくださいにょろ！
　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ○　　　 ○　从　|、i|
　　　　　　　 　 ヽ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃　|ﾉ│
　 　 　 　 /⌒ヽ__|ﾍ　　 ゝ._）　 　j /⌒i !
　　　　　　＼ /:::::|　l＞,､ __,　イァ/　 /│
.　　　　　 　 /:::::/|　|　ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
　　　　　　　｀ヽ< |　|　　ヾ∨:::/ヾ:::彡'　|

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ●） 　（●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　　ごくろうだお
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

　　　　　　　　　　　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　 　 　 　 　 　 ／　／" ｀ヽ ヽ）└＼　　　　？
　　　　　　　　　//, '/　　　　 ヽﾊ⌒､　ヽ
　　　　　　　　 〃 {_{ー'　 ゛'`ー ﾘ| ｌ │ i|　おまえだれにょろ（怪しい奴にょろ）
　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ●　　　 ● 从　|、i|　　身分証明書を見せるにょろ
　　　　　　　 　 ヽ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃　|ﾉ│
　 　 　 　 /⌒ヽ__|ﾍ　　 ゝ._）　 　j /⌒i !
　　　　　　＼ /:::::|　l＞,､ __,　イァ/　 /│
.　　　　　 　 /:::::/|　|　ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
　　　　　　　｀ヽ< |　|　　ヾ∨:::/ヾ:::彡'　|

　　　　　／￣￣￣＼
　　　　／　─　 　 ─ ＼
　　 ／　 （●） 　（●）　 ＼.　はいはいわかったお・・・
　　 |　　　　（__人__）　　　　|（どうせやる夫は下っ端だお）
　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼ｶﾞｻｺﾞｿ

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒三 ⌒＼　　　（あれ？ないお？この感触はハンカチ？でも身分証がない？？）
　　　／（ ○）三（○）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

　　ｲﾗｲﾗ　　　　　　　　-‐ '´￣￣｀ヽ､
　　 　 　 　 　 　 ／　／" ｀ヽ ヽ）└＼　　まだにょろか？
　　　　　　　　　//, '/　　　　 ヽﾊ⌒､　ヽ
　　　　　　　　 〃 {_{ー'　 ゛'`ー ﾘ| ｌ │ i|
　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ●　　　 ● 从　|、i|
　　　　　　　 　 ヽ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃　|ﾉ│
　 　 　 　 /⌒ヽ__|ﾍ　　 ゝ._）　 　j /⌒i !
　　　　　　＼ /:::::|　l＞,､ __,　イァ/　 /│
.　　　　　 　 /:::::/|　|　ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
　　　　　　　｀ヽ< |　|　　ヾ∨:::/ヾ:::彡'　|

＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼　　　　・・・家に忘れてきたお
　　　／　─　 　 ─　＼
　 ／ 　 （●） 　（●） 　 ＼
　 | Ｕ 　 （__人__）　　　　|
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／

規制食らってそのまま寝落ちしてました。
自分のパソコンがネットにつながらなくなってたので，別のパソコンからあげていきます。

　　　　　　　/:::::::::/　　　　 ヽ ヽ:::::::::＼
　　　　　　　 l:::::::{:::l ,　　 　 ｰ-j从:ヽ::::::::.
　　　　　　　 | ::i::ﾙ{/　　　　 ●　 !:: ﾄ､::::::',
　　　　　　　 ｌ ::l::ﾊ　● 　 ,､_,　⊂⊃|ノ::::::::　　ああ〜ん？忘れてきたにょろ？
　　　　 　 　 ヽ::Viﾍ⊃　 ﾍ　_）　　|:: |::::::::::::　　　　
　 　 　 　 　 　 `|l: :::ゝv-､_〕l_,.イ<|:: |_:::::::::::　つくならもっと上手な嘘をつくにょろ
　　　　　　　　　 |l:::: i/　 lフﾍ_____j|:: |/ｽ、:::
　　　　　　　　　 |l:::: |　　l:::::::::V==|:://　 ゝ::
　　　　　　　　　 |:!::: fk__,仏＼ヽ　l/人／::::ﾉ
　　　　　　　　　 |::l:: 下ミ彡＼ヽＶ/　 ヾ／

　　　　　　　　　　　　　,. -───- ､
　 　 　 　　　　　　 ／'´ 　　　　　　｀ヽ、
　　 　 　 　 　 　 ｼ~　／" ｀ヽ ヽ　`'、 ﾄ、
　　　　　　　　　//, '/　　　　 ヽﾊ 　､_Ｖヽ　　　逮捕にょろ！！！
　　　　　　　　 〃 {_{｀ヽ　　　ノ ﾘ| ｌ　|、,i|
　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ●　　　 ● 从　| } i|
　　　　　　　　　ヽ|l⊃　r─ｫ 　 ⊂⊃jﾉ}j|
　　　　　r‐‐-､＿_|ﾍ　　'､_ノ 　　／| 　! |
　　　　 ｛　(｀　/:::::|　l＞,､ __,　イァ_i　 |｜
　　　　　 "ヽ /:::::/|　|　ヾ:::|三/ / //ｧ|｜
　　 　 　 　 　 ヽ< |　|　　ヾ∨_:/ // ﾊ|｜

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼　　　げぇ！？ちょっと待ってほしいお！！誤解だお！！
　　　／（ ○）}liil{（○）＼
　 ／　　　 （__人__）　　　＼　　　ちょ、へ、ヘガイ様ぁぁぁあ！！
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／

　　　　　　　　　　　／::::::::,. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　 　　 　　 　 　　 ' :::::::／::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
　 　 　 　 　 　 　 /:::::／ ::::::::::::::::::::/:::::::::::::/!::::::::::ヾ :::::::::::::::::＼
　　　　 　 　 　 　':::::/::::::::::::::::: ` ::/::::::::::／:::, ::::::::::::| ::::::::::::::::::::: ',
　　 　 　　 　　 /:::::::::/'::::::::::::::::／＼::.イ::::::/:::::::::::: ﾊ ::::::::::: ::::::::::l
　　　　　　　　 . ::::::::/::!:::／ﾚイ:::::::／ヽ|.:イ::::::::::::: ′|:::::::::: i!:::::::::|
　　　　　　　　 !:::::::/:::イ　「r-テ‐ ミ ／　.' ::::::::／ 　 |:::::::::::i!:::::i!::|
　　　 　 　 　 /.::ﾚ'::N ::| 　l!　':::::::し∧　/ ::::／´ ￣ 丁 :::::::i!:::::l!::|
　　　　　　 　ﾊ::::| ⌒|:::|　 　 ト- イ　　/::／　z==ミ､ﾉ:::::::: /:::::ハ,　（こんなことだろうと思った・・・）
　　　　　　 /　!:::ゝ v' ::|⊂⊃ゝ- '　　 ／　　/:::し/ ! 〉::::::/:::::〈
　　　　　　 i!　|::::::: `|::::|　　 　　　　　　　　∧_:::/　i/／:/::::/:::＼　義父さん忘れ物だよー
　　　　　　 i!　|:::::::::::|::::|----､ 　　　　　　 ゝ- '　イ::::::/::／ヽ:::::::＼
　　　　　　 l!　|:::::::::∧::|　　 /､　 　- 、　　　⊂⊃ハ:::::ィ:::::::::::＼:::: ＼
　　　　　　 l!　|::::／　∨＼/|-l ゝ　＿＿　　_.. イ::::::ﾊ:::::ヾ::::::::::::::＼:::: ＼
　　　　　 　l!　ﾚ′　 　 　　 ∧ﾊ ／　/::::::::::::::::∧::::::::l:::::::::＼:::::::::::::＼::::::＼
　　　　　 　∨ 　 　|/　　　∧ 彳 〉､∧:::::::::::ヾ:::::::＼:::N::::::::::::＼:::::::::::::＼::::::＼
　　　 　　 ／ 　 　/ 　 　 /ア丁　|:::::::::::::::::::::ハ::::::::::＼:::::::::::::::::: , :::::::::::::::ヾ:::::::ヽ
　 　　 　/ 　　 　/ 　 　 /Tﾊ　!　ハ::::::::::::::::::l　 ',:::::::::::::＼:::::::::::::::l:::::::::::::::::::ﾊ::::::::!

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼　　助かったお〜エステル！
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼　　　おまえは良い娘だお！
　 ／ 　oﾟ⌒　　　⌒ﾟo　 ＼
　 |　　　　 （__人__）　　　　|
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／

　/: : : : :/: : : : : ::/: : : : :/ |: : /　|: : : : |: :|＼: :ｉ: : : : !:ヽ: : |
　　 /: : : : :.|: : : : : :/: : :.!: :/　.ｉ:./　 ハ: : :ハ |　／|: : : :.|ヽ !: :|
　　,': : : : : :|: : : : : :ト､ _.! /　　|/　/　 }: : |　 ﾘ厶=く!: : :.|　 |: /
　　ｉ: : : : : :.|: | : : : : : :/ ｢ ` ト ､_　　　|: :/ イ忻ﾊ}/ ﾄ: : |　 ﾚ
　　|: : : : : :.|:∧ : : : : :|　 z ﾁテ示ヾ'　|/　　　ﾄr::ﾘ　ハ: :!　　　　もう・・・だからあれほど忘れも物ないかって確認したじゃん
　./: : : : : : :|: : !＼ : : :| く　 ﾄん::r}　　　　　　 {少'　{: :!ヽ|
./: : : : : : : : : : :{ f ﾄ: : |　　　Vr少　　　　　　　ヽヽ ∨: :.ﾊ
: : : : : : : : : : : 八. |: : :.!　　　¨´ヽヽ　　　　`　　　　人: : : !
: : : : : : : : : : : ／ヽ!: : .ﾄ､　　　　　　　　　 ,_　　 ／:::|: : : : !
: : : : : : : : ::／::::::::∧: : ',　 ､　　　　　　　 ´　ィ:::|　　|＼: :.ﾊ
: : : : : : ／::::::::::::::::::∧: : ',.　　＞-　､　__, イ:::::::::|　　|::::/＼|
: : : :／二ヽ:::::::::::::::::::∧: :ヽ　　　　/　　|::::::::::::::::|　　|:/　　 ヽ
r‐＜::::::::: ＼＼:::::::::::::∧: : :.＼_rz===z |::::::::::::::::|　　|　　　 　|

　　　　　　ｒ―-＜_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :丶､
　　　　　　　　　!::. : : : : :`丶､: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　 _,.イ'!::::. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　r'"´:::::::/:!::::. : : : : : : : : : : : :ヽ､: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　|::::::::::::/::::!::::. : : ､: : : :ヽ､: : : : : ＼: : : ＼ : : : : i : : : : : : ヽ
　　　　|:::::/:::/::::ﾊ:::::. : : ＼: : : : ＼: : : : : :＼: : : ヽ: : : :!: :ﾊ : : ヽヽ　　　（ほう・・・）
　　 　 |:::/::::f:::,ｲ ヾ::::.ﾄ､: : ＼: : : : :＼: : : : : :ヽ : : ヽ: : :!:.!:::}: : : :!: !
.　　　/::/:::::!::f::::!　ヾ:::k ＼: :ヾ丶､: : : ヽ __,.,_: :丶: : :! : !Z_::!: : : ﾄ､ヽ､
　　 /::::f:::::::!:::!::::! .,,_ヾ:ヽ　 ＼ヽ､_,,.>＜"ゞ､: : : :ヾ: : !: :ト､ヾ: : i :! ｀ーヽ
.　 /::／!:::::::!:::!:::::ヽ, ｀Y::{　　　ヾ´ r',.ｨ-ｚュｧ＼: : ヾ: :!: :ヒ_ ,〉 /: !
　/／　 !:::::::!::ﾄ､::::::ヽf弋ヾ､　　　　´､ゞ-‐'　　 ﾄ､　!ヽ! lﾉ／ ./| /
　　　　　!::::ﾊ::! ヾ::::::::!｀¨´ j｀　　　　　　　　　　|: :ヾ: : ,.ﾄ' / ,ｲ.|/　やる夫殿、この麗しいお嬢様はいったい誰ですか？
　　 　 　 !:::! ヾ　ヾ:::::::!.　 /　　　 　 　 　 　 　 |: : : : :,ｲ: :/ fヾr ､
　　　　　 ヾ|　　　 ヾ:::::ヽ〈.,__　　　　　　　　 　 |: : : :/ !::ﾊ:: :!/ 　 ＼
　　　　　　　　　　　 ＼:::i丶､｀　＿＿, 　 　 　 |: : :/ ／　 >､!　　　/ヽ､
　　　　　　　　 　 　 　 ヾj 　 ＼　ｰ　 　 　 .／|: :/／　　/　　　　/　 　＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 丶､._＿,,.イ　 ,|/'´　　／　　　　/　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _,／／／_＞'´　　 ／ 　 　 　 /　　　　　　　 ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　 _,.ｨ'"´ ／　/Aヽ　　　 ／　　　　　 /　　　　　　　　　　｀丶､
　　　　　　　　　　　　 ,.イ　　 ／　　/f⌒ヽ 　／　　　 　 　 /　　　　　　 　 　　 _,,..,,_　＼
　　　　　　　　　　　 /　.!　　<　　　 { !　　.!／　　　　　 　 ./　　　　　　　 , -'"´　　　 ｀丶

　　　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　　　　＿＿　 ( i)))
　　　　 　　　／⌒　　⌒＼　＼
　　　　　　／（ ●） 　（●）＼ ）
　　　　.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼　やる夫の娘のエステルだお！
　　　　| 　 　(⌒)|r┬-|　　　　　|
　　　 ,┌､-､!.~〈`ー´/　　 ＿/　　　　美人で頭も良くて自慢の娘だお！羨ましいかお？
　　　 | |　|　|　 __ヽ、　　　/
　　　 ﾚレ'､ﾉ‐´　　￣〉　　|
　　　　｀ｰ---‐一'￣

/:: /:: :: :: ::/ヽ､|:: :: /|:: :: :: :|l:: :l :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :|:彡l:: :: :: :
　　/:::/:: :: :: ::/:: ::/＼:/　!:: :: :: | !:::|､:: :: l :: :: :: :: :: :: :: :!:/ :!:: :: ::
　　|::/|:: :: :: /|:: ::/ |::/＼ l:: :: :: | l:: ! ', ＿Ｌ :: :: :: :: :: :: :ｲ:::/:: :: ::
　　|/ l:: :: ::/ .!:: /,イ厂�_ヾ:: :: :|＞弋 ヽ:__l_'.::ヽ:: :: :: :: |::./:: :: :: :　　もう・・・義父さんったら
　　|!　l:: ::,ｲ| .|::/〈. ト;;;;ｲlヽヽ:: ::|　 イ厂　ｲl.�_ヽ:: :: :: ::|/:: :: :: :: :
　 　 　ヽ::| ﾘ ∨ﾊ　lＪ;;;ｿ!　　ヽ;:!　　ト;;;;;;;ｲl　/ |ヽ:: :: :/:: :: :: :: :: :　　　恥ずかしいよ
　 　 　　ヾ　　 |:ﾊ　ヾ =''　　　ヾ'　　ﾄｊ;;;;;ｿ/　　l:: ヽ: /:: :: :: :: :: :: :
　　　　　　　　 |::ﾊ :::::::::　　,　　　　　￣￣｀　　|:: ::∨|:: :: :: :: :: :: :
　　　　　　　　 |:: ﾍ、　　　　　　　　 :::::::::::::　　ｲ::.::: :::|:: :: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　 |:: :: : 丶、　 丶　　　　　　　イ　|:: :: :: |:: :: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　 |:: :: :: |　 ＞ 、　　　 ,,　イ　 lヾ l:.:: ::.::l|:: :: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　 |:: :: :: | 　 　 　＞ｧ''　　　　　!　 l:: :: ::l.|:: :: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　_|:: :: :: |＿,rｭ＝'' ｿ　　　　　 丶-|:: :: :l_|:: :: :: :: :: :: ::

　　　　　　　　　　　__　,.-¬-　､._
　　　　　　 　 　 　 ／　'´,　 ､　　 、 ｀ヽ､
　　　　　　　　　 ｒ´　 　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ
　　　　 　 　 　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ　なるほど、なら問題ありませんね
　　　　　　　　/,　l. / /´ヽ　lヽ 　 ヽ. !　ヽ. ト ヽ､
　　　　　　　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜
　　　　　　　　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|
　　　　 　 　 　 lﾊｌﾍ｜´　｀ 　 ヽ´　｀｀〉,^! | !
　　　　　　　　 　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N
　　　　　　　　　　| ﾊ ヽ　　＿＿ 　 /ﾊ/ ｀　　　　 　 _
　　　　　　　　　　'′lﾊn＼ ｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |
　　　　　　　　　　 _,.-' /ヽ ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　　　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　 　 _　| ﾄ. ヽ
　　,.､-‐　´　 　 /　　｜　 /　　〉 　 | 　 ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
　 / ヽ　　　　　〈　　,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､　　,〉 　 　 |　l_! ヽ　ﾞl

　　　　　　＿＿_
　 　　　／⌒　 ー､＼
　　　／（ ●） 　（●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼　　ハア？どういうことだお？説明するお
　 |　　　　　|r┬-/ ' 　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.､_
　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　 ／..............／........./........　 ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/　　　エステルさんと言いましたね。あなたは今日から王妃候補のひとりです
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/　　　
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 |/　
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,.　--::-.......,,_ 　 　 　 〉 〉
　　　　　　　　　　　　 　 ,.＜::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、,. :／
　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ,
　　　　　　　　　　 ,.:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
.　　　　　　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::ﾞ､
.　　　　　　　　 ,:'ﾚi:::;ｨ:::::;.ｨ´￣__¨二ﾌニフ-‐ｧ:::ｌ::::::::::::::ヽ:;:
.　 　 　 　 　 , ' 　 ﾚ' l／ 　 '´ 、　 --一…'''ﾌ::::l::::::::::::::::::';:i
.　　　　　　 / /l／lブ　　./　 　 ヽ __-‐::::Ｔ´::::::::li::::::::::::ｌ:::::i:l　　え？私が・・・？
　　 　 　 _.⊥ﾑﾍ: :ヽ　／　'´ ｀￣ ___｀):::::!-';‐:-Ａ::::::::::;'::::::l:l
.　　 　 /: : : ∧:ヽ＼:＼___､.__,..ィ''´!::ｌ　';:::l　_.ニ､ l::::::/::::::::i::!
　　　 /.: : : :ｉ.: :＼:＼ﾞー::／,ｨ=ﾄ､::ハ!　 V "�iｔ个:::/:::::/:::!::l
　,..::'´ : : : : ﾉ : : : ＼二.ｨヽl Vｒﾊ! !　　　　　ﾋｔｒﾘ ｊ;/:::::/l::/:::l
　: : : : : : : :／:::ヽ :／ ;ノﾄ､　 ﾏ以　 　 　 　 ￣xｘ l::;::'l::ﾚ::::::l
　: : : : : : : ｌ::::::::::::::::／:::::l:::ヽ.xｘ 　 　 ､　　　　　 ／:::::l:::::::::::l
　: : : : : : : ｌ::::::::::／i::::::::::ｌ::::::l＼. 　 　 -_，　　, ｲ:::l::::::l:::::::l::::l
　: : : : : : : :ｉ::::／ __l::::＿l ＼ｌｰ-＞　 .. __ ,.ィ 　 |::::l:／!::::::ｌ:::l
　.: : : : : : :.i／¨´.:i: : l: ｌl:ｌ:＼l: :l::::::::/　　　 　 　 >:i.／l:::::::l:::l
　: : : :.::;:::'": : : : : l: : :i :ｌｌｌ::::::l : i::::::l／⌒ヽ､ ／: : !::::::i:＼:ｌ:::l
　.:::::／l: : '; : : : : :l: : : ';ｌl:!:::::::i: :ヽ:l／￣丶/: : : :;:::::::;' : : : >､!
　:::/::::::ｌ:::. :'; : : : : i : : : '; :V:::ﾊ:::::レ'⌒ﾞ／ : : : /:::::/: : ／／: >
　:::::::::::::!:::::::ヽ : : : l: : : : ＼ヽﾍゝl: : :／:/: : : :/;:ｨ/: ／／: ／: |

　　　 　　　＿＿＿_
　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼　　ちょ！ちょと待つお！エステルが王妃候補ってどどどどどういう事だお！！
　　　／（ ○）}liil{（○）＼　　そんな事認めないお！
　 ／　　　 （__人__）　　　＼
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／

　　　 　　　　　　　　_　_　,.-¬-　､._　　　　　　　　ちょっとしたスペクタクルです
　　　　　　 　 　 　 ／　'´,　 ､　　 、 ｀ヽ､　　　　もう決めました。
　　　　　　　　　 ｒ´　 　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ　　　　あなたたちには拒否権はありませんよ。
　　　　 　 　 　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ
　　　　　　　　/,　l. / /´ヽ　lヽ 　 ヽ. !　ヽ. ト ヽ､
　　　　　　　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜
　　　　　　　　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|　　まぁ、安心してください、やる夫殿
　　　　 　 　 　 lﾊｌﾍ｜´　｀ 　 ヽ´　｀｀〉,^! | !
　　　　　　　　 　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N　　　　私が上手いこと取りはからって彼女を無事王妃にしてごらんにいれます
　　　　　　　　　　| ﾊ ヽ　　＿＿ 　 /ﾊ/ ｀　　　　 　 _
　　　　　　　　　　'′lﾊn＼ ｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |
　　　　　　　　　　 _,.-' /ヽ ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　　　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　 　 _　| ﾄ. ヽ
　　,.､-‐　´　 　 /　　｜　 /　　〉 　 | 　 ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
　 / ヽ　　　　　〈　　,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､　　,〉 　 　 |　l_! ヽ　ﾞl

こうしてエステルはその美しさを買われ、王妃候補として迎えられた。
まず数多くいる少女達は一年六ヶ月にも及ぶ美容期間のなかで磨かれ
　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　／' ⌒ヽヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿　＼＼
　　　　　　　　　　　 _ .. -..'':´:: :: :: :｀:: ヽ, >
　　 　 　 　 　　_..‐:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::｀ヽ、
　　　　　　　 ／:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::＼
　　　　　　 ,.':: :: :: :: :: :: ::.／:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :ヽ
　 　　　　 /:: :: :: :: :: :: :: ,' :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :',
　　　　　 /:: :: :: :: /:: ::.::.|:: :: i:: :: i:: :: :: ::',:: :: :: :: :: :::i
　　　　　 !:: :: :/::./::/:: ::ｲ:: :: !:: :: i:: :: :: ::.!:: :: :: :: :: ::|
　　　　　 !::!:: ;: ::;.::/‐:ｲト!:: ::.li::,:: :r､::-:: ::!:: :: :: :: ::.::|
　　 　 　 |,ｲ::.l:: :|i:.!l:: :|:! '!:: :: !ヽ :: ヽ :: :: !:: :: :: :: :: :!
　　 　 　　 !::ｲ,::.|!i:!|::ﾊi!　l!､:: l　＼:: ＼:: :!:: :: :: :: :: :!
　　　　　　 l/　〉:! l､!'　_,.　 ヽ,!. ､_ ヾ .,ヽ:l:: ::; :: :: :: :l
　　 　 　 　 　/:: i　 ￣ 　 ,　　　　￣ 　　l:: ::i:: :: :: :: !
　　　　　　　 ,':: :ﾊ ´´´　 　 　 　 ´´´ 　 !::.::l:: :: :: :: :!
　　　　　　　,':: :: l:ヘ、 　　ヽフ　 　　イ::.!:: :l:: :: :: :: ::!
＿＿＿＿_.,':: :: ::!:: |::.＞...、　　,　イ　 |:::!:: ::!:: :: :: :: ::!＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　,':: :: :: !:: l:: :: :: :: :７ 　　　　 ヽ:: ::.!:: :: :: :: ::.l
　　　　　 ,':: :: :: :l:: :|_:: - '' ´ 〉　 　 　 　!:: ::ト:、:: :: :: ::!
〜 .〜　.,':: :: , -'!:: :!　‐-　､ 　　　　　　l:: ::.l　　ヽ ､:: ::!〜. 〜. 〜. 〜. 〜.〜
: : : : : : ,':: ::ｲ　 l:: ::l　　　　　　　r ―　 !:: ::.!　　　　 ヽ;!: : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : :,':: :: :!　 !:: ::|　　 　 　 　 　 　　.l:: :: !　　　　　　li: : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : 〜〜|　 !:: ::.!　 　 　 　　 　 　　!:: :: !　　　　　　|:!: : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : ,': : : : ~:' :〜. 〜 .〜 .〜　〜. 〜 .〜 .〜　〜. 〜~',: : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :,': : : : ,' : :; : : ; : : : : : : : : : : : : : :; : : : ; : ; : : : : : : ; :', : : : : : : : : : : : : : : :
: : :.,': : : : , : : ; : : ; : : : : : : : : : : : : :　; : : : ; : ; : : : : : : ; : ', : : : : : : : : : : : : : :
: : ,' : : ::. , : : ; : : ; : : : : : : : : ; : : : : : ; : : : ; : ; : : : : : : ; : : ', : : : : : : : : : : : : :
: :,' : : : : , : : ; : : ; : : : : : : : : ; ; : : : : ; : : ; ' :. ; : : : : : : ; : : :.', : : : : : : : : : : : :

結果、どの娘も王の後宮（側室がたくさんいる宮殿）へと召されていった。
だが、エステルは特別扱いされ、（主にヘガイに）
多くの人の心を惹いた。

　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼　　　　お・・・おおお！これは美しい！
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）
　 　 　 　 　　　　 |　／／／｀ ⌒´ﾉ　　　　決定！エステルこそが王妃に相応しいだろ、常考
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }　　　
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;![　王様 ]＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　　　　　　　　　　　/:: :: :: /:: :: :: :: :!:: :: :: :: l:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ
　　　　　 　 　 　　　/:: :: :: ,':: :: :: :: :: |:: :: :: ::,'|:: i､:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ',
　　　　　　　　　　 /:ｲ:: :: ::, :: :: !:: _::/.!:: :: :: ,. !::.|,',-:‐ト:､:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::',
　　　　　　　　　　 !/l:: :/!:: :: :: :|::´:/ ｀!:: :: ::!　!::|. ',:: :i＼:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: !
　　　　　　　　　　 |! !:: ! |:: :!:: ::i!::.,'　　l:: :: :l　 l::| _ '.,::.!　ヽ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.|
　　　 　 　 　　 　 　 |::.!. i:: :!:: ｲ|:,'　 ´ '.,:: ::!　 ヽ　　ヽl　　ヽ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: !
　　　　　　　　　　　　!:|　 !::|､:ﾊ !x=＝=､,:: |　　　r = ＝ =､ ヽ:: :: :: r ､:: :: :: ::.::|　　　　えへ　メロンパン食べ放題♪
　　　　　　　 　 　 　　i!　 ヽ! /::!　　 　 　' ,!　　　　　　　　　 |:: :: :: |　 ',:: :: :: ::.!
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　/:: |　　　　 '　　　 　 　　 　 　 　!:: :: :: !　 ,:: :: :: :: |
　　　　　　　　　　　　　　　/:: ::.!　　　　 r = ＝ ヽ、 　 　 　　!:: :: :: ! ノ:: :: :: :: :i
　　　　　　　　 　 　 　 　 /:: :: ::ヽ、　　　!　/ . . . ..',　　　　　 !:: :: :: |:: :: :: :: :: ::.|
　　　　　　　　　　　　　 /:: :: :: :: ::へ、 　∨. . . . . .,'　　　　 .イ:: :: :: !:: :: :: :: :: :: !
　　　　　　　　　 , - ―.' ‐ - . .､:: :: ::ヘ.、 ヽ ＿ ノ　　　 イ　.|:: :: :: :|:: :: :: :: :: :: |
　　　　　　 , - ', , , , , , , , , , , , , , ヽ､:: : ＞ 、_ ,　　＜　　　　|:: :: :: ::!:: :: :: :: :: :: !
　 　 　　／, , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,＼:: :: :_ -.|　　　　　　　 !:: :: :: ::|::_::_::_:: :: :: |
　　　 ／, , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ヽ'. . . .!　　　　　　　,!:: :: :: ::.!. . . /7'.‐x_!_
　　 ,.' , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,r ― - ヽ、へ 　　　　　 /l:: :: :: :: :!. ／.' ／ 　 ｀ヽ
　 , - つ, , , , , , , , , , , , , , , , , ,(￣ヽ- - 、　｀',＼＼　　 ／..i:: :: :: :: ::!'／／　　　　　'.,
. / _ -つ, , , , , , , , , , , , , , , , ,r‐`　--､　 ＼　 !　＼＼ '. . ..|:: :: :: :: ::|.／　　　　　　　 ',

こうしてエステルは王妃となった。

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼　　　（複雑だお・・・でもエステルの幸せのためにはこれが一番なんだお）
　　　／　─　 　 ─　＼
　 ／ 　 （●） 　（●） 　 ＼
　 |　 　 　 （__人__）　　　　|
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／

　　　　　 ／ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. :.:.:.:.:ヽ
　　　　　　 /　.: ..　　　..　.. .:　.:.:.:.:::.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:ヽ.. :.:..:.:.',
　 　 　 　 /.:..:..:.:.:.:.:.:.:.::.:..::!.:l､ :. ...:.:,...:::...::....:.::..:.:.::..::.:.:､:.:.:.:i
　　　　　 i..:/!:..:.:.:.:.:.:..::,!:.::!l::| ',.::.:.::::|!.::i:､::::.:.:.::::.:.:::.:.､:.:i:.::.:.|
　　　　　 l:/ !:..:.:,:.::.::..::|',.::!'!:「｀l.:.::.::::!';.:l､:ヽ::.:.:i::::.:.:::::i::.i:.::.:.|
　　　　　 l!　!:..:.::!.::.::.::l　';j ';;|　ヽ.:.::::lヽ:ゝ､:ヽ::.l､:::.::::::i::'::::.:.|
　　　　　 ′';.j.:.:l .::.::::|　,ゝ__」_　＼:.::l　ヾ__ゝ､:|ヽ::':::::!:::::::.:|　　義父さん大好き！
　　　　　　　 ﾘ,::.!. :.::.::l. "´￣ ﾞ｀　 ＼:! '"´￣｀ﾞ　）::l:.:!:::::::.:|
　　　　　　　　ヽ:i:､:.::.:::! .:.:.:.:.:.:.:..　 , 丶 .:.:.:.:.:.:. /::::::!:::::::::::.:|
　　　　　　　　 |:ヽ::i:.::::::',　　　　 ｰ--‐　　　　/::::::::l:::::::::::: :!
　　　　　　　　 !.:.:.::| .:.:::::丶､　　　　　　　　,. :':,:.:::::::!.::::::::::::.|
　　 　 　 　 　 l .:.::.:! :.::.:::::::::::｀r- ..＿.,. イ´:::.:.ｌ:..:..:::! ::::::::::::::|
.　　　　　　 　 l..:.:.::」 :..::.:.l-‐'´l -､__,,. ‐-' ､.:.:.:!.:.:::::!:_:::::::::::::.:!
　　　　　　 　 j／｀ヾ.:.:.::.::|／´／ ＿ヽ／＼ヽ:.:.:::::!／｀ヽ::::::.|
　　　　　　　, '-‐- ､ !::.:_,/‐/´￣`×´ ￣｀ハ!､_:::|,.. -‐､ ';:::.:!
　　　　　　 /　　 　 ヾ:.:j／二)-､´　 ＼r‐(二ヽ〈::j　　　 }. l:::.:!

王妃になった後も、エステルは変わらずやる夫の事を父として慕っていた。

そしてエステルが王妃となって数日後・・・


　　　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼　　　今日はエステルの大好きなメロンパンを持ってきたお！
　　　／　　　　　　　　＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

　　　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ＞） 　（＜）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ エステルの喜ぶ顔が目に浮かぶようだお・・・ん？
　 |　　　　/| | | | |　　　　　|
　 ＼　 (、`ー―'´,　　 　／
　　　　　 ￣￣￣

そしてエステルが王妃となって数日後・・・


　　　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼　　　今日はエステルの大好きなメロンパンを持ってきたお！
　　　／　　　　　　　　＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

　　　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ＞） 　（＜）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ エステルの喜ぶ顔が目に浮かぶようだお・・・ん？
　 |　　　　/| | | | |　　　　　|
　 ＼　 (、`ー―'´,　　 　／
　　　　　 ￣￣￣

↑間違えた


王が油断してるうちに殺っちまえば俺たちの天下だぜ
　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　 ∧＿∧ 　（´<_｀ 　）　流石だよな俺ら。
　　　（　´_ゝ`）　/　　 ⌒i
　　 ／　　　＼　 　　　|　|
　　/　　 　/￣￣￣￣/　|
＿_(__ﾆつ/　 FMV　 / .| .|＿＿＿＿
　　　 ＼/＿＿＿＿/　（u　⊃
　　　　　　ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ・・・・

宦官のビクタンとテレシュ

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼　　　　！？
　　　／（ ○）}liil{（○）＼　（た、大変だお！）
　 ／　　　 （__人__）　　　＼
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／

　　　　／:: 　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　:::: :＼
　 　 　 　 ／:／|,ｲ ::::::::::::::: |:::::::::::::::::::::::::::::::::_,､,ノ､:::＼
　　　　／::／::/,-.､｀ ー-|- ! --､|-─ |ﾆﾆ‐' ´:::::::ヽ:::::ヽ
.　　　/:／' :://::::::::￣￣:|:'':l.─‐ l :￣: !:::::::::::::::::::::::::.!::::::ヽ
　　 / //:::://::::::::::::::::l::::ｌ.|:::||:::::::::::!ヽ::::::ﾄ､::::::ヽ:::::::::､:.!::::::.!
　　// /::::.!/::::::::|:::::::||:::l│:| !l:::::::::l ヽ:::::.!ヽ:::::::ヽ:::::::.!: !:::::|
.　 l:/　!:::::|!:::::!::::|::::::| |:.!-!::|‐|:!::::::::ｌ　ゝ::::!-ヽ::::::.!::::::::!: !::::|
　 |l　 .!:::/|::::::l:::::!:::::l .!:ﾄ .|::|‐ !:l:、:::.!. -ヽ:ヽ　ヽ:: !:::::::|､!::::!
　 l　　|:::| |::!:::.!::::|:::ﾚ,=＝=､､ ヽ:ヽ::::|　,ｨ=＝=､ヽ:|:::::::!::::::.!
　 　　 |: ! |::! :::ﾄ､!V　| 'ﾞ;:::::| 　　ヽ＼:!´| 'ﾞ;::: |　l/ヽ::::|::::::.!
.　　　　!:|　|ヽ:::|: .! 　 lヽ_ﾉ:!　　　 　 ヽ !ヽ_ﾉ:l　　/:ヽ:!::::::|　どうしたの義父さん？そんなにあわてて・・・
　　　　 !| 　|:ヽ::!:: !　　ー-' 　　　　　　 ー-'　　/::::::!::::::::ｌ
　　　　　 　 !::::ヾ:|:ヽ　　　　　 　′ 　 　 　 　 /::::::::|:::::::.|
.　　　　　　 |::::::::::|::: :＼　 　　 ｰ--‐　 　 　／:|:::::::::!::::::: !
　　　　　　 .!::::::::::|:::::::|::｀丶、　　　　 　 ／ ::::::|:::::::::|:::::::::.!
　　　　　　│:::::::::|:::::::|:::, -‐ i｀ ｰ-‐ ''´ト--､:::.!:::::::::|::::::::::.!
　　　　　　/:::: _:_::|:::::::|´:.:ｒ' ´ 　　　　　｀ /.:.:.:|::::::::::l､:_:_:::: !
　　　　　, '"＼ :.:.:|:::::::.|:.:.:.!　　　 __　　　/:.:.:.:.!::::::::ｌ:|.:.:.／｀!、
　　　 ／　＼::::＼:!::::::::!.:.:.:.!　／,.-､＼ /:.:.:.:.:l:::::::::|:l／: ／　丶、
　　　 l　ヽ　 ヽ:::: :|::::::::|:.:.:.:.|' ／,.-､＼/:.:.:.:.:.!:::::::::|:l:::／　 ／　 !

　　　　　＿＿＿_
　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼　　　　実はかくかくじかじかなんだお！
　　　／（ ○）}liil{（○）＼
　 ／　　　 （__人__）　　　＼
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／

　　　　／:. :. :. /:. :. :. :. :. :. : :. :. :. :. /:. :. :. :. :. :.　 :. :. :. :. :. :. ＼:. :. :.ヽ
　　　 　 ／／:. :. :/:. :./:. :. :. :. :/:. :. :. :. |:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ヽ:. :. :|
　　　　/／/:. :. :./:. :./:. :. :. :. :.:|:.:.:. :. :..:.|:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ﾍ:...:.:|
　 　　〃 /:./:. :.ｲ:. :./:. :. :. :. :. :|:. :. l!:. :..|:. :. :. :. |:. :.|:. ヽ:. :. :. :. :. :. :. |:..:..|
　 　 　　/:/:. :/ |:. :.:|:. :. :. :/:.:..:|:. :..l|:. : i|:. :. :. :. |:. :.|:. | ﾍ:. :. :. :. :. :..:.|:..:..|
　 　 　　|〃:./　l!:..:..|:. :. :./ :＼l!:. :.ﾊ:. :∧:. :. :. :.|:. :.|i. |　 ／:. :. :. :..:N:. :.:|
　 　 　 　/:./ 　 |:. :.l!:. : / ＿__:＼/ l!:/　ヽ:. :. : |:. :.|i. ／＿_ﾍ:. :. :.:.|:.:. :.:|
　 　 　　/:./ 　　|:. :.|:. :./<　 i圦＞＼/　　 ヽ :. |:. :／イ弋ij　>.:.:.:.N:.:.:.:.:|
　 　 　　|:/ 　 　 !:. :|:. /ﾊ 　 ﾍ辷七ｿヽ 　　 ヽ:.l∠ ｲ辷七ｿ　ヾ : |:. :. :. |　　　な、なんですって！？王を暗殺！？
　 　 　　|!　　　　l:.:.:|:/:. :ﾊ　　　　 　　 　 　　 ヾ　　　　　　　　∧:|:. :. :. |
　　 　 　　　 　 :∧: |:. :. :.:ﾊ 　 　 　 　 　 　 ;　　　　　　　　　 /:.;N:. :. :.:.|
　　　　　　　　 /:. ヾ|:. :. :. :ﾊ、 　　　　　　　　 　　 　 　 　 　/|:.:.:. :. :. :.:.|
　 　 　 　 　　/:.: . :. :. :. :. :. :|:ヽ.、　　　　 r_―_┐ 　 　 　.イ:.:|:.:.:. :. :. :.:.|
　 　 　 　 　 /:. :. :. :. :. :. :. :.:|:. :. :＞ .、　　　　　　　　 イ:. :.i : |:.:.:. :. :. :.::|
　　　　　　 /:. :. :. :. :. :. :. :.:.:.|:. :. :. :. :.|＞　　 _　　 ＜|:. !:. :.;;:.:.|:.:.:. :. :. :.:.|
　 　 　 　 /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :|:. :. :. :. :.|　　 　 　 　 　 |:. !:. :.;;:.:.|:.:.:. :. :. :.:.|

　　　　　　＿＿＿_
　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼　　　　　そうなんだお！早く王様に知らせてほしいんだお！
　　　／（ ○）}liil{（○）＼
　 ／　　　 （__人__）　　　＼
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／



こうして王暗殺は未遂に終わった。
ビクタンとテレシュは絞首刑となった。

エステルがやる夫の名前でこれを王に伝えたのは言うまでもない。

しかしやる夫にはなんの官位も報償も与えられなかった。


　　　＿＿＿＿
　 　 / ⌒　　⌒　 ＼
　　./( ―） （　●）　 ＼
　 /::⌒（_人＿）⌒::::: 　|　別にいいお。エステルが幸せならそれで十分だお
　 |　　　 ー　　　　　 　.|
　 ＼ 　　 　　　　　　／

その後、アガク人のハマンという男が王から寵愛され国で最も高い位の大臣となった。


　　　　　　　　　　　　　,. -'´: :￣￣:`┴ '´⌒＼
　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　/.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : :!: : : : : :ヽ: : ::ヽ
　　　　　　　 /: : /: : : : : : : : : !: : : : : !: : : !: : : !: : !: ',
　　　　　　　 |: ./: : : : :./: : : :∧: : : : :|＼: :!: !: :!: : |: :|
　　　　　　　 |: !: : :!: : ::|: : : /　,ﾚ: : :!:.ﾄ､_ヽ|: !: :!: : |Ｖ
　　　　　　　 |.: !: : |: : ∧/斗く　|: :.∧|　 ｀厂|: :|ヽ:|
　　　　　　 ＜_:.!:ｒﾍ : | 　＿__ ｨ |／　ﾘ＝=ﾃ !Ｖ　Ｖ
　　　　　　　 ＜_ﾍ 小! 　`¨ ¨ ´　　　　 :::::　|
　　　　　　　　　　入_ﾍ. 　:::::　　　　, 〉　　　.!
　　　　　　　　　/::::::/ ヽ.　　　　　 ｒ;２　　 /　　　ん〜俺って王様に愛されてる〜まぁ、当然だけどね。
　　　　　　 ,. イ:::::::::|　　 ＼. 　　　ヽﾌ　／　　　　有能だし美男子だし、俺の右に出る奴なんているわけねーし
　　　　／::::::/::::::::::::|　　　　　`　､ , ィ´:＼
_, -‐＜:::::::/::::::::::::::::|　　　　　　 ∧::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::厶ｨへ:::::::::|‐- ､_　　　 !__∨:::::へ:::＼_
::::::::::::::::::::::::!:::::::::＼:|-､＿　　　＿_/|／::::::::＼!::＼
::::::::::::::::::::::::!:::::::::／:|--､__ ￣ __,.　-|::＼::::::: !::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::!::::::〈:::::::|: : : : :￣: : : : : :|::::::::〉:::::!::::::::::::/|

　　　　　　　　　　　　　ハマン

　 　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　ハマンは有能な男だ。俺がもっとも信頼のおける家臣だ。
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　もしハマンと出会ったら、彼に敬礼するように。これは命令だ
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼
　　クセルクセス王

　　　/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', 　
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! 　とういう訳だ。
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|　給料の低い官僚諸君は、このエリートハマン様に頭でも下げておくんだな
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　 ノ　|/　　ﾚ　ヽ　}|:./ヽ: : | 　　　　　　何故かって？
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ,;'　（(
　　　　　 ＼_!　　　　　　　 　'　　　 !　(　( ヽ)　ﾎﾜ〜ｯ　　 　俺が王の次に一番偉いからだよ
　　　　　　　 ヽ　　　'ー―--　　 ／　 ヽノζ　　　　　
　　　　　　___,ｒ| ＼　　 　 　 　 ／　　 |￣￣￣|(^)　　　　
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ _　,　ィ ´　　　 | ''..,,''::;;⊂ニヽ
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､　　.| .,,:: ;;;;ン=-　)
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 ! ,ｒ-''⌒＾ニ);;;;ヽニノ ヽ


こうして誰もがハマンを前にしたら敬礼しなければならなくなった。

だが、その命令を無視する者がひとり居た。


　　　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　 ー､＼
　　　／（ ●） 　（●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼　　ハア？なんであんなヤローに頭下げなきゃいけないんだお？
　 |　　　　　|r┬-/ ' 　　　|　　　あんな奴に頭を下げるより、二酸化炭素の排出量を下げたほうが建築的だお
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

そう、やる夫・モルデカイである。

∧,,∧　　　い、いいのかおまえ？そんな事言って・・・相手はあのハマン様だぞ？
(・ω・；)　　
｜　　 )　　
　`ｕ-ｕ'　　

　　　　　＿＿＿_　　　　　　　　　　　関係ねーお
　 　　　／⌒　　⌒＼　　　　　　　　それにやる夫はユダヤ教徒だお
　　　／（ ―） 　（―）＼　　　　　やる夫が頭を下げるのは神様（ヤハウェ）だけだお
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　　　　　　　　　　 |
　 ＼ 　　 　 　　 　 　 　 ／

∧,,∧　　　ふーん・・・
(・ω・｀)　　
｜　　 )　　
　`ｕ-ｕ'




∧,,∧　　　だそうです、ハマン様
(・ω・｀)　　
｜　　 )　　
　`ｕ-ｕ'

　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
.　　　 /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| なんだって？
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V 　　　　生意気な奴だな〜むかつくむかつく
　　＜ : ｣_: : / 〈　　{}　|/　　ﾚ　 {}　}|:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:| 　　　　　でもあいつだけ殺すんじゃ腹の虫が治まらん
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !
　　　　　　　 ヽ　　　 ／　　 ｀t　　 ／
　　　　　　___,ｒ| ＼　 {　　　　/　／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧　　　　/二＼　|::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ　 /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!

　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
.　　　 /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| へぇ？あいつはユダヤ人？
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : ｣_: : / 〈　　{}　|/　　ﾚ　 {}　}|:./ヽ: : | 　　　　ふうん、良いこと考えたぜ。
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 ! 　　　　　　　　　どうせならあいつの出身民族全員ぶっ殺してやるよ
　　　　　　　 ヽ　　　 ／　　 ｀t　　 ／
　　　　　　___,ｒ| ＼　 {　　　　/　／ 　　　　　　　　　　　俺にはそれだけの力があるって事を思い知れ
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧　　　　/二＼　|::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ　 /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!

数日後

王宮ではプルと呼ばれるクジの遊びが行われていた。


　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
.　　　 /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| 王様〜
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : ｣_: : / 〈　　{}　|/　　ﾚ　 {}　}|:./ヽ: : | 　　　ユダヤ人って奴らがいるんですけどそいつら律法（タルムート）だとか
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:| 　　自分たちで勝手な法律つくって国の法律に従わないんですぜ
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !
　　　　　　　 ヽ　　　 ／　　 ｀t　　 ／ 　　　　　　　　こんな奴らを野放しにしておいたら後々我が帝国の厄災になりますぞ
　　　　　　___,ｒ| ＼　 {　　　　/　／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧　　　　/二＼　|::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ　 /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!

　　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　　ほう、そんな奴らがいるのか？けしからんな。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　　ではどうすればいいと思う？
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

ここでこんなやる夫スレに出会えるとはwwwww

　　/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| 　絶滅させればいいんですよ
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　 ノ　|/　　ﾚ　ヽ　}|:./ヽ: : | 　　　　　　　そうするりゃ奴らの蓄えてる財産も沢山手に入ります
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ,;'　（( 　　　　　　　　　私はそれを国庫に納めて我がペルシア帝国の発展に
　　　　　 ＼_!　　　　　　　 　'　　　 !　(　( ヽ)　ﾎﾜ〜ｯ　　
　　　　　　　 ヽ　　　'ー―--　　 ／　 ヽノζ　　　　　 　　　　　使いたいと考えます
　　　　　　___,ｒ| ＼　　 　 　 　 ／　　 |￣￣￣|(^)　　　　
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ _　,　ィ ´　　　 | ''..,,''::;;⊂ニヽ
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､　　.| .,,:: ;;;;ン=-　)
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 ! ,ｒ-''⌒＾ニ);;;;ヽニノ ヽ

夜中の2時からやってたのか
頑張れ

＞９９
閲覧感謝♪

　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ⌒）（⌒） 　　あったまいいな〜ハマンは
　|　　　　 （__人__）
　|　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　　よし、じゃぁそのなんたら人って奴はおまえの好きにしていいよ
　|　　　　　　 　 }　　　　　
　ヽ　　　　　　　}　　　　　ほら、この指輪がその証拠だ
　　ヽ､., 　　　ノ

＞１０１

ありがとうー

　　　/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !　　　（やったぜぇぇぇ）
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V　　　　（誰が国庫になんか納めるかよブァーカ）
　　＜ : _: : : / 〈　　{}　|/　　ﾚ　 {}　}|:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　　　　（通常俺の懐に消えていくに決まってるだろ、けけけ）
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　 　 　 ､　　　　 {ﾊ　　 ／⌒ヽ_ノ） ) ）
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿ '　　　　 !! 　 ,'　;'⌒'ー''´　（むかつく奴に復讐も出来て、金も入って一石二鳥だぜ）
　　　　　　　 ヽ　　＼ｰｪｪｪｪｧt　　 ／　　 |　i|　　 .|　　
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ､＼＿ ｀ヽ ／　　　 ﾉ ,'.!　　 .i　　　
　　　　／:/::::| ＼ ::::: ＼＿｀＼　＼'、　.／ //　　　l|
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＼.､_＞'´ ノ'´　　　 U
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /"''-　 `ｰ一''´

＞１０１

ありがとー＾＾


　　　/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !　　　（やったぜぇぇぇ）
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V　　　　（誰が国庫になんか納めるかよブァーカ）
　　＜ : _: : : / 〈　　{}　|/　　ﾚ　 {}　}|:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　　　　（通常俺の懐に消えていくに決まってるだろ、けけけ）
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　 　 　 ､　　　　 {ﾊ　　 ／⌒ヽ_ノ） ) ）
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿ '　　　　 !! 　 ,'　;'⌒'ー''´　（むかつく奴に復讐も出来て、金も入って一石二鳥だぜ）
　　　　　　　 ヽ　　＼ｰｪｪｪｪｧt　　 ／　　 |　i|　　 .|　　
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ､＼＿ ｀ヽ ／　　　 ﾉ ,'.!　　 .i　　　
　　　　／:/::::| ＼ ::::: ＼＿｀＼　＼'、　.／ //　　　l|
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＼.､_＞'´ ノ'´　　　 U
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /"''-　 `ｰ一''´

↑
また間違えた

　/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !　　　そうだ。どうせならユダヤ人絶滅計画を
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|　　
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V　　　　　国中に公表してやろう
　　＜ : _: : : / 〈　　{}　|/　　ﾚ　 {}　}|:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　　　　　どーせもう決定事項だしな
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　 　 　 ､　　　　 {ﾊ　　 ／⌒ヽ_ノ） ) ）
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿ '　　　　 !! 　 ,'　;'⌒'ー''´　　　ﾌﾋﾋ、奴らの泣け叫ぶ顔を見て酒を飲むのも悪くないぜ
　　　　　　　 ヽ　　＼ｰｪｪｪｪｧt　　 ／　　 |　i|　　 .|　　
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ､＼＿ ｀ヽ ／　　　 ﾉ ,'.!　　 .i　　　
　　　　／:/::::| ＼ ::::: ＼＿｀＼　＼'、　.／ //　　　l|
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＼.､_＞'´ ノ'´　　　 U
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /"''-　 `ｰ一''´


こうして各州の総督や知事にこの命令文が届けられ

その日のうちにそれが公表された。




　○月×日　ユダヤ人絶滅のお知らせ


　
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : :/: : : : : 　,'　 ,'　　　　　　 :,'　　　　　　　　 |
　／ ￣￣￣￣￣ ｀ヽ: :.,' : ,|　 :i　　　　　　:./.:.　i:.:　　　　　　|
/ ／ ￣匚_'＿]　￣ヽ.∨ :/ i:＿i.:..　　　　:_/＿:. ﾄ､　　　　　　i
| |===============| |r7￣',:.:.:ｉ.:.:　　　:.:/ |.::.:｀,ヘ、　　:.i: 　 |
| | 宛名： 　 　 　 　　| | i　　 ',:.:.i.:. 　 . ::/ _｣.::.:/　　!ヽ 　.:!: : ｜
| | 件名　　　　| ﾄ:! 　　 ＼:.:..:.ｉ.:./　 jr≠≪　|:.:.:.:. ,': :｜|
| |- - - - - - - - --| |　_＿ 　　＼ !/　　/{i .o0卞|:.:.:.:/: : : ! |
| | 老若男女皆殺し | |rr≠弌.　　 ｀{ 　 　 う　 j } 》:.:./}:.:.: :i!ﾉ
| | 財産は没収♪　　　　 | |　　　　　　　 　 　 _{L __ノ　|:.//|:.:|:.:{
| | ｣　　　　　 　 　 　 | |　　　　　　　　　　　￣¨　　j/　 jノ: :!
| | ｣　　　　　 　 　 　 | |　　　　　　 '　　　　　　　　/__／ :|　|
| | ｣　　　　　 　 　 　 | ﾄ、　　　 f'￣￣}　　　　　 /.:.:.:.:.i　i　|
| | ｣　　　　　 　 　 　 | |:.:＼　　 ヽ.__ ノ　　　, r＜|.:.:.:.:.::{ :ｉ　|
| |===============| ｢￣i}｀　 、　　　,. イ/.:.|.:.:.:|.:.:.:.:.:.:i : : |

当然、要塞の街スサでもこの命令文は公表され・・・


　　　　　　　　 ／　　 　 　＼　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　。　　　　。　　　　　　　。
　　　　　　 　 ／　　＿　w　＿＼＿＿＿＿＿＿＿＿_ 　。　　　　　　。　　　　　　。
　　　　　　 ／　　　 ＿＿＿＿＿| |　　ﾍ＿＿＿＿ﾍ＿|＿＿＿_　＿＿＿
　　　／⌒|　　 　 (（＿＿＿＿＿.| |　Σ ＿＿＿＿＿＿＿＿（○）＿＿（○）　バキッ！！
　 ／　　　|.　ι　　　（___人__） 　 | |　　''　,　　' 　' 　 ,　|　　　　　　　　　　　　。
　|　　　　 ｌ＼ 　 　 　　| 　　.|　 　 | |　　　　　　　　　　　|　　 。
　ヽ 　 　 -一ー_~､⌒) |r┬-|　　　| |.　　　　　　 　 　 　 |　　　　　。　　　　。　　　　。
　　ヽ ＿＿＿＿,ノ　　　`ー'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　。　　　　　。　　　　　　　　。


　 　　　　＿＿＿_
　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼　　　こ、こんなの嘘だぁぁぁぁぁああああああお！！！
　　　／（ ○）}liil{（○）＼
　 ／　　　 （__人__）　　　＼
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／



街は大混乱となった。

その混乱を余所に、ハマンは王と楽しく酒を飲んでいたという。


　　/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| サケウマサケウマ♪
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　 ノ　|/　　ﾚ　ヽ　}|:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ,;'　（(
　　　　　 ＼_!　　　　　　　 　'　　　 !　(　( ヽ)　ﾎﾜ〜ｯ　　
　　　　　　　 ヽ　　　'ー―--　　 ／　 ヽノζ　　　　　
　　　　　　___,ｒ| ＼　　 　 　 　 ／　　 |￣￣￣|(^)　　　　
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ _　,　ィ ´　　　 | ''..,,''::;;⊂ニヽ
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､　　.| .,,:: ;;;;ン=-　)
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 ! ,ｒ-''⌒＾ニ);;;;ヽニノ ヽ



　　 ／￣￣＼　　　　ﾋｯｸ
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ⌒）（⌒） 　そうだな〜あははは
　|　　　　 （__人__）
　|　／／／　　｀ ⌒ﾉ　　　　　
　|　　　　　　 　 }　　　　　
　ヽ　　　　　　　}　　
　　ヽ､., 　　　ノ 　　旦　　

やる夫を始めとするユダヤ人達は悲しみのあまり衣を裂き、灰を頭に被って断食した
　　　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　─　 　 ─　＼　　　　ｳｿﾀﾞｺﾝﾅﾉｳｿﾀﾞｳｿﾀﾞﾄｲｯﾃ
　 ／ 　 （○） 　（○） 　 ＼
　 |　 ＼ （__人__）　／　　|
　 ＼　　 ｜ ｀ ⌒´ ｜ 　 ／

女官がこのことをエステルに告げ、エステルは驚いてやる夫のところに衣服を届けた。だが・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　 , -┤!￣| -　､_
　　　　　　　　　　　　　　／:::|´/＞'´ヽ┴ ､ ﾉ‐,、
　　　　　　　　　　　　 ／:l￣ﾚ'´:.:.:.／´:.:.:.: ヽ- ､┐
　　　　 　 　 　 　 　 /:.:｢／:. :. :. :. :.:.:／.: .: .: .:.:.l丶、
　　　　　　　　　　／::://:: ::/:. :. .:.／/:. :. :. :.:.:.:. !ｉ:.: !
　　　　　　　, -‐'´:.:.:.:.:.|,-|.:l:.:l::／|::/:／.:.:/.:.:.:,:ｲ:!:.:.:.!
　　　　　 ,ﾆ＝-:. :. :.:. .:!i, |/|::'､-ｧﾆ´:／/:.:／|:.:/:.: l!:|
　　　　￣ - ｧ::' .: .: :. :.:.ヽ|:.:|､:|└'-'｀ ./ ',ﾆ.ｲ::/:.:/:|.||
　　　 ┌─く´|:.:.:/! :.: !::|::|:.:| ｀ 　　 　　└''/ﾚ〃|:/ l'
　　/￣＼ 　｀ｰ､'::| :.:. |::|_|:.:|ヽ　　,　-'‐-､ｲ/＾´ /　　　　断られました、姫様
　　!　　,.-─-.､ ヽ:/l:Λ:l |:.:|`:､ '´ ｀_, -‐':|＼
ﾉ￣　/::.::.::.::.::.: ヽ ￣ 'Ｌヽ:!:| ::::|l::「.ｨ: -:‐:＝┴-、
､　　/::.::.::.::.:::.::.::.: ヽ　 / |:::!l ＞.'´ ::::::::::::::::::::::::::::＼
｣ 　/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ/ │:|'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
　 /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:ヽ_L:!:::ｉ::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
､〈::.::.::.::.:__;:.::-‐'::￣::／|　│:.!::.!:::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
Τ＼￣::.::.::.::_:_:_:_:::|　 / 　ヽ: !::!:､:､::::!::::::::::::::::::::: !::::::::::ヽ
｜　 ＼::､::.::.::.::.::.::｀|／　/　 ＼!ヾヽ:::::!:::::::::::::::, -､!:::::::::::ヽ
　＼┌ ヽ::＼::.::.::.:.::|　 / 　　　/ヽ|:::lﾌ:!:::::::::: / ＿ﾆ｀ ｰ､:::ヽ　　　　,-┐_　義父さん・・・何があったの？
　 　 ￣　＼::.::.::.::.::::|　　　　,ｨﾍヽ:|:/´::ヽ:::,‐/'´　　　 ｀' ｀ヽヽ　 ／ ／ﾉ　!､
　　　 　 　 |:::.:::.:::.:::: !　!　 {｀ヽﾞ |::!'::::／´二 ＼ 　 , -　　! /::ヽ/　 / ､<ノ j.!
　　　　　　 〉:::.:::.:::.:::.ヽl　　 ! 　 |:::／　　-　､ヽゝ ´　　　 / :::::::ヽ　 　l <,ｲﾉ

エステルはハタクを使わして、何があったのかを聞き出そうとした。

　　　　　　　　　 ,ｲ　／　　　　　 　 　 .　　 ',　｀`く
　　　　　　 　 　/」_/ ,　　 　　　 ,　　 .::　　 .1 　　 ＼　　　姫様が心配されております。いったい何があったのですか？
　　 　 　 　 　 / 〉/ /　　　./　 /　 ,..:::::　　.::|　l::.　　 ヽ
　　　　　　　　l　l/ /　 , .::/ .:::/l　 / |::::　 /,ﾊ: l|:::::.:.:.　 ',
　　　　　 　 　l　|　|　.:|:::::| .:.:/ .| /.:/|:::　/l L⊥|::::|:::::.:.　',
　　　 　 　 　 |　|　|　::|:::::|'':ナ171/‐|:::./^| |　り|:::|:::.:.:,.:l. |
　　　 　 　 　 |　|/ll.:.:::|:::1:,ｪ-ｫ= ｭ､ |:/　 l/=イﾐ|:::!::::/::ハ|
　　　 　 　 　 |　　 ',.:.::|::::i`ヾヒ｡:ｿ　 ′　 ﾋzﾂ/ l/.::/:/　 ′
　　　　　　　 ,′ 　.ヽ/.:.:::ゝ　￣　　　 .;　　　　 ｲイ l/
　　 　 　 　 /　　. .:::/.::::::〈　　 　 　 　 　 　　 /|: 1:.〈
　　 　 　 ／　.:.:.:::::/.:.::::::::::.ヽ　　 　 -..‐ 　 ／.::|: |:::.:.＼ ／⌒ヽ
　　　_／　　.:.:.:.::::,' .:.:.:::::::::::::」＞　_ 　　 ∠.::::::::|: |::::.:.／　　　 _L＿
-=ﾆ´＿ ,.::/l:.:.:.::ハ.::::::::::::::::|　￣￣｀二´¨|::/l:/|: |_／　　　　´　　 /
￣￣｀¨` 丶|.:.:/　 |.::/l/.:::::ﾉ 　 　 　 l |　/`ー‐|: |　　 　 　 　 　 /
＼　　　 　 　 `丶､|/一|::|く　　　　　 |/ノ　　　 |: !　 ,.:.:.:.::-‐　　/
::::.:＼　　　　　　　　　　|::|　`ー一ﾍ_」⌒ヽ.　 　|/　　 　 　 　　〈
.:::::/⌒ヽ- ─‐‐- ､_　　';:|　　　　 　 |　 i l|　　　i　 　　　　　 　 l
:::/　　_ﾉ.´ ￣￣ 　 　 　 ﾘ　 　 　 　 |　 | ||　　 ||,　 - ─‐─‐-〈

　　　　　　＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　─　 　 ─　＼　　　　カクカクジカジカ・・・
　 ／ 　 （○） 　（○） 　 ＼
　 |　 ＼ （__人__）　　／　|
　 ＼　　 ｜ ｀ ⌒´ ｜ 　 ／

やる夫は、スサで公表されたユダヤ人全滅の命令の公表文を書き写して、それをエステルに渡した。

// :/:::::/::::::.!:::|:::: !::::::::､:::::::::::::::::､::ヽ::::::::ヽ
　　 !|:::/::::::.!:::::::|:::∧::::|､::::::::!.､:::::::::::::ヽ: !:::::::::: !
　　i:l: ::|:/:::.!::::::ｉi|_:| ヽ:::!l＼:::!'､＼::::::::::::!::!::::::::::::.!
.　 |/ｌ:::.!|, :::ヽ::::ｌ'l:lヽ､ヽ:|l'´ヾr=＝ﾐ､:::::::|::|:::::::!::::: !
　　　|::.!l:.!::::::lヽ|,=＝､ `' 　　 ヽ　 　＼:|:: !: ::: !::::::.!　　そんなッ・・・！こんな酷い事だれが考えたの！
　　　l/　`ヽ::|:::ｌ　　　　 , - ､ 　 　 　　ｌl'::::!.l:::::.!:::::::.!
　　　　　　 l`l::.!!　　 　 l/￣ ヽ　　　 /.!::::.!:|::::::.!:::::::ｌ
　　　　　　 !::::.!.!ヽ　　　ヽ 　 ﾉ　　／::::|:::::|::.!:::::.!:::::::.!
　　　　　　.!::::| !::::.｀ ｰ ､._　´　,／　 |::: !:::::|:::l::::::.!:::::::|
　　　　 　 |:::::|.!::::.!:::::.!:::::::::｀Г　　　 l-,|::::.!::::|::::::.!:::::::|
　　　　　 |::::::ｌ':::::.!::::::|:::::_, -/}　　　 ／:l:::::lｰ-��: !:::::::.!
　　　　　 !::::::|:::::_!, .‐' ´.:.:.:!r- ､_ ／.:.:.:!::::l／／ /｀ヽ:: !
.　　　　　|::::::|／ ヽヽ.:.:.:.:.:.lｨｰミ./.:. :.:.:.!:::.!／　 /　　 !::.!
.　　　　　|:::::::! ヽ　ヽヽ.:.:.:.ヽ　 / .:.:／ !::::|　　 /　　　|::::!

　　　　　　　　　 ,ｲ　／　　　　　 　 　 .　　 ',　｀`く
　　　　　　 　 　/」_/ ,　　 　　　 ,　　 .::　　 .1 　　 ＼
　　 　 　 　 　 / 〉/ /　　　./　 /　 ,..:::::　　.::|　l::.　　 ヽ
　　　　　　　　l　l/ /　 , .::/ .:::/l　 / |::::　 /,ﾊ: l|:::::.:.:.　 ',
　　　　　 　 　l　|　|　.:|:::::| .:.:/ .| /.:/|:::　/l L⊥|::::|:::::.:.　',
　　　 　 　 　 |　|　|　::|:::::|'':ナ171/‐|:::./^| |　り|:::|:::.:.:,.:l. |　姫様・・・アガク人のハマン様が考えたそうにございます
　　　 　 　 　 |　|/ll.:.:::|:::1:,ｪ-ｫ= ｭ､ |:/　 l/=イﾐ|:::!::::/::ハ|
　　　 　 　 　 |　　 ',.:.::|::::i`ヾヒ｡:ｿ　 ′　 ﾋzﾂ/ l/.::/:/　 ′
　　　　　　　 ,′ 　.ヽ/.:.:::ゝ　￣　　　 .;　　　　 ｲイ l/
　　 　 　 　 /　　. .:::/.::::::〈　　 　 　 　 　 　　 /|: 1:.〈
　　 　 　 ／　.:.:.:::::/.:.::::::::::.ヽ　　 　 -..‐ 　 ／.::|: |:::.:.＼ ／⌒ヽ
　　　_／　　.:.:.:.::::,' .:.:.:::::::::::::」＞　_ 　　 ∠.::::::::|: |::::.:.／　　　 _L＿
-=ﾆ´＿ ,.::/l:.:.:.::ハ.::::::::::::::::|　￣￣｀二´¨|::/l:/|: |_／　　　　´　　 /
￣￣｀¨` 丶|.:.:/　 |.::/l/.:::::ﾉ 　 　 　 l |　/`ー‐|: |　　 　 　 　 　 /
＼　　　 　 　 `丶､|/一|::|く　　　　　 |/ノ　　　 |: !　 ,.:.:.:.::-‐　　/
::::.:＼　　　　　　　　　　|::|　`ー一ﾍ_」⌒ヽ.　 　|/　　 　 　 　　〈
.:::::/⌒ヽ- ─‐‐- ､_　　';:|　　　　 　 |　 i l|　　　i　 　　　　　 　 l
:::/　　_ﾉ.´ ￣￣ 　 　 　 ﾘ　 　 　 　 |　 | ||　　 ||,　 - ─‐─‐-〈

　　　　　　　　　　／:: :: :／/:: ::.!..|,:: :: :: :: :: :: :: ::ヽ、
　　　　　　　　　,.':: ::/:: /: /:: :: :|::.!',:: , :: :: ::.; ::.; :: : ヽ
　　　　　　　　 /:: ::/:: /: ｲ!:: :: i:|!::l.,＞弋 :: l:: :|:: :: ::.',
　 　 　　 　 　/:: ::/:: ::l_!:l_!l:: :: i!l／xr.=.ﾐ､:: !::.:l:: :: :: :!　　酷いわ・・・最低
　　　 　 　 　 !:: ,ｲ:: i:: !l,!-i_ﾐ､:: !l.|ｲ |ｊ:::::ﾞﾄ.>|:: :!:: :: :: |
　 　 　 　 　　|:::|i|!:: !::<　ij:::il`ヾ!i!　 ヒ''ノ　 !:: :!_ :: ::.:!
　　　　　　　　!::!|ﾊ::.k:::!　ﾋ''ﾉ　,.　　 ::::::::　 ,':: ::! ヽ::.::!
　　　　　　　　l/　 ヽ!l:ﾊ :::::::: 　 　 　 　　 ,':: :: l.ノ :: :l
　 　 　　 　 　　 　 　,|::ﾍ、　 　´｀　　 　 ,':: :: _:!::_:: : :!
　　　　　　　　　　　/:ﾚ' :,i＞. 、 　 　 　イ:: , '　　 ｀ヽ!
　　　　　　　, -､　/:: :: :/,|:: :: :: :: 7::!　 .,':: /　　　　　ヽ
　　　　　_r ヽｖ ∨:: :: /::/!:: :: :: :: ::.:|　 ;::./　　　　　　 '!
　 　 　 (二丶　 ヽ:: :ｲ::,'.,ゝ ―― ' 　 ;::.;　　　　　　　 |!

∨////,ﾍ　　　　　　　　　_　 く　 　�Y　　_| ＿|＿／＼/　　／/ ＼
　 ∨////,ﾍ　　　　　　　 / `く　＼／｀ヽ'´7　　　　　　　＼ヘ＜._　∧
.　　∨////,ﾍ　　　　 　 /__／ ￣　　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽxヘ
　　　∨////,ﾍ　　　　　｢∨: : : : : : : : : : :ｌ: : : : : : : : : : :.＼: : : : : : : ∨ |_
.　　　 ∨////,ﾍ　 　 　 ∨ : : : : /: : : :/:│: : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : : ∨〈
　　　　 ∨////,ﾍ　　　 /: : : : : ,': : : : :! :│:: : : :|: : : :: : : : : : ',: : : : : : : �Y
.　　　 　 ∨////,ﾍ. 　 ,′.: : : : !: : : :.│:│ : : : lヽ: : ヽ: : : : : ｌ: : : : : : : :l│
　　　　 　 ∨////,ﾍ.　l ::.,': : : : | : : : : |: : !: : : :.|: : ＼ : ＼: : :.|_ : : : : : :│l
　　　　　　 ∨////∧ |: :l : : : :_|__: l: /|: :ｌ|: : : : !､:.:|　＼;斗＜|＼: : : : l: |: :l　　　まったくでございます
.　　 　 　 　 ∨////∧!:.:l : : : : |ヽ:.l＞|k八 : : │ヽlｰ'´ィた抔ﾄ､ V　　�W: : l　　　　　それと・・・やる夫さまから伝言が
.　　　　　　　 ∨////∧│.: : : :ﾚィた抔圷ﾍ: : :|　　　　圦::::jﾘ '　j: : :./: : : : ',
　　　　　 　 　 ∨//// V|ヽ: : : lヾ{　込::iﾘ　 ＼|　　　　 `ｰ≠'　ｲ: : / } : : : : ヽ
　　　　　　　　　∨/////|: :＼:∧　 `7丁　　　　　　　　　 　 　 /／:|/: : : : : : : ＼
.　　　　　　 　 　 ∨////j: : : :.`ﾄﾍ　/l^ｈ　 　 　 !　　　　　　 　 ,': ::│: : ＼: : : : : ｀ｰ-　 ＿
　　　　　　　 　 　 ∨///.: : : : :.|: :.V/l: V　　　　 _　　　　　 　 /:ｌ: : :|: : : : : : : :_ :＿＿: ._／
. 　 　 　 　 　 　 　 ∨'/ : : : : : :|: :/,'│ l　 　 　 (＾） 　 　 　 ｲ: ::|: : :| : : : ＼: : ＞'´￣￣￣＼
　 　 　 　 　 /´￣ `＜:_:／|ハ: |: f:{　|　ト..rｰ 、 ｀´　　　／／|ﾊ|: : :|∧: : ;少'´　　 　 　 　 　 ＼__
　　　／￣￣　　　　　　 ｀ヾ､ l: l: :ﾍｌ j:　|:::::ヽ　＼ __,　イ／　/ヽ|: : :|＞'´　　　　　　 　 ￣￣￣　　＼
　　/　　　　 　 　 　 ￣￣ 　 ￣| : : l　 　 、:::ﾍ　 ヽ∨￣__／ ／| : ∧　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　|　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ: :ﾊ.　 　 ヽ:::{. 　 寸厂 __／　│/　l＼　　＿_　　　 　 　 　 　 　 　 |

　　　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(　　エステル・・・
　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;)　　こういう事は言いたくないけど、自分が王妃だから殺されないと思って
／ 　　 （─） 　（─ /;;／　　　同胞を見捨てたりしないでくれお？
|　 　　 　 （__人__） l;;,´
/　　　 　 ∩ ノ)━・'／　　　　今、王妃になっている自分なら何ができるかを考えてほしいお
(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 |
.＼　 " 　／＿＿|　 |　　　　　　
　　＼ ／＿＿＿

　 , '::/::::::::::::::::::l:::: :::::::::::::::: :::::::::::::ヽ:::!
　　/:::/: :::::::::::::l:::ｉ|: ::::| :::､:::l:::::::l::: ::: ::.!::::!
　　!:/l:: ::::::::/:/|:.!.|:::::::|: : |､:|ヽ:::| :::::::ｉ:.!::::|
　　!.!.|::|:::::::ﾄ::|‐l:l､ｌ::::::::ｌヽ:|‐l‐ヽ::|:::::::|::|::::.!
　　!　!::.!:::::/j'〒=r､ヽ､::.! ',r=''Ｔヽ､l:::.!:|:::::|
　　　│:!::::ｉ｀ .ｌ:::::j|.　 ＼:l .|:::::,!/ `'|/!]:::::::|　　　義父さん・・・
　　 　 l::|ヽ:|!､ ｰ‐'´　　　' ｀ー'　 ./::|´::::::::|
　　　　｀ |::::|:ヽ　　　　 __　　　　/:::::|::::::::::::|　ねぇ、ハタク　私にできる事って何？
　　　　　 |:::|: :::＼　　 　　 　 ／|:: ::|:::::::: !::|
　　　　 　|:::|::::::|, r'`ｌｰ--　´|｀ ､l:: ::|:::::: ::|::.!　　どうやったら義父さんや同胞を助けられると思う？
　　　　　,l‐'|::::::|.:..!: !l　　　　.//:|:::::|､:::::::::!::.!
　　　　/ヽ､|:: :::|:.:.! | -‐､　 //.:.|::::::|.: >-､!:::l
　　 　 !　ヽl::::ｉ:|.:.:.! |'´｀＼/:/ .:.|::::::|´ ／´ヽ.!
　　　 |　　.|ｉ::.l:|ヽ:|│　 ./ /.:,,.-|::::::|'´ 　 　 |.!
　　／ 　　l|:!:|ト､ |､|　 /:/"´ 　|:::::::|　　　　 |:!
　　ヽ､ 　　l! l| 　 ト !, ' /-‐'￣|:: ::: !　　　　　＼
　　　 lﾐｰ- l '　 _､|!｀l / 　　　 |:ｲ:::/　　　　　　/
　　　　`トｰl　　　,.|ﾆ'|　ｰ　　 |' |;〈　 　 　 　 ,<:!
.　　　　 |　/-‐'´　|０| ＼　　ﾉ　´　`'┬'ﾆ'二-｣:!

!


　　　　　　　　　　　 / .: :.::.::.::.::.l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.｀ヽ┤
　　　　　　　　　　　　　/. : .::.:i:.::/!::.!::.::.::.::.ﾄ;:.::.::.ヽ::.::.::.::.',j
　　　　　　　　 　 　 　 i:l .::.::.:｣_:ｌ｜ﾊ::.::.::.';:ｌ Vﾍ::.::.';_.::.::.::i|
　　　　　　　　 　 　 　 |:!:.::.::.|:|:.|`ﾄ|､ヽ::.:: ﾄj_,.斗ヾ´! :|.::.::!l　　良い方法がございます姫様
　　　　　　　　 　 　 　 N､:.:.:.NN ヽ! ｀ ＼:|´ヽ ｀ヽ｀ﾚﾉ.:/ﾘ:!
.　　　　　　　 　 　 　 　 }:.＼:.ﾄ ー‐‐'　　｀　 ー‐‐',厶ｲ:.:.:.',　　　　カクカクジカジカ・・・
　　　 　 　 　 　 ｒ ､　　/.::从∧　 　 　 　 　 　 　 /.::|人::.::ﾍ
　　　　　　 　 　 }ｴ!_／.::/.::/l iﾍ　　　　_'_　　　 ,ｲ:|:.:|::.: ＼::.＼＿_
　　　　　　 　 　 l　! ｀ヽ.::__.::.!:|:.:＞ _　 ｀´　　.ｨ'.:.: |.::|;ｨ;､ﾄ､＞'´ 　|
　　　　　　 　 　 l　ﾚ'Y´j＼/;|:ﾄ;ﾄﾄ┤::≧‐≦´:|:/ﾚ'!: l/＞'´ 　 　 ｜
　　　　　　 　 　 |.' ／}ｺｌ＿ヽ!:!-イ､＼__Ｙ__／,＞-|:/´　　　　＿ ｜
　 　 　 　 　 　 〈　 ／ ）|　 ｀ﾊ! /.::::ヽ∧ ∧'".:::: l ﾘV 　_＞´　∧ﾉ
　 　 　 　 　 　 ∧　 <_}ｒ!ー┤|〈:::::::::/　Ｙ　∨::::::l/　V´ 　 　 〈_丿
.　　　　　　 　 〈::∧　　）| .／ /　￣/ 　 | 　 |￣´＼　＼　　 　 ））

三日後・・・


　　　　　　　　　　　　　／:／　. 　-――-　､＼: .＼
　　　　　　　　　　 ／:／ ／ : . : . : . : . : . : ＼>: . ヽ
　　　　　　　　　 /: . :{.／: . :| . : . : . : . : ＼: . :＼: . :',
　 　 　 　 　 　 /: / : . : . : . |: . : .l: ､,:斗､‐:.',―: .ヽ: .',
　　　　　　　　/: /: . : |: . |:|:.|､ . : ',: ヽ: . :＼:ヽ: . : :j: . ,ねぇ王様？
　　　 　 　 　 | : | : . : |／l:「:| ＼: .ヽ: ヽｨ行气ﾐ,: . :|､: .,
　 　 　 　 　　| : |: |: .:.|: . |:lｨﾃミ ＼:.＼' VV爿∧:/| }: ..,　　私ハマン様のために祝宴を開きたいと思ってるの
　　　 　 　 　 | : |: |: . ヽ:小{VVﾊ　 ヽ:/ 弋ｚﾝ　!: . |ﾉ: . :,
　　 　 　 　 　N: !: !＼: .:ﾍヽ弋少　　　　 〃〃.|: . |: . : . ,　　　準備してもいい？
　　　　　　　　 ヽﾄ:l　 |＼小.〃〃　 ' 　 , 　 　 ,|: . |､: . : .':,
　 　 　 　 　 　 　 　　|: .|: |:.ﾍ､ 　　 ` 　 　　..ｲl|: . | ＼: . :.':,
　　　　　　 　 　 　 　ﾉ: .|::.|-―≧ｧ‐, , -　' 　　|: .:.|￣￣｀ヽヽ
　　　　　　 　 　 　 /:.／|: :|　／ .{　ヽ ヽ　　／l: .:.:|　　 ／　ヽ＼
　　　 　 　 　 　 ∠ ム.┴┴ｧニニ ¨　ミ- ' ／!: . :|　／　　　 |: .:ヽ
　　　　　　　 ／　　　(二二 ､　　　　　　 `く　/ : . |/　　 ／　 !､: . :＼
　　　　　　,ｲ　　　　 (二二二　　　　　　　　V: . : :.!　 ／　　　|: ＼: . :＼
　　　　 ／: !　､　　　(二二二　 ＿_　 -、 　 ∨: /ﾆ|ﾆ ナ　l二l ーァ ｵ,-､
　　　／: . :.|　　７ ￣ 　 `ーァ'´ 　　　　 ',　　 ∨.(ﾆト / こ '元'　(__ ﾚ|　よ
　 ／: . : . : !　 /　　　　　　/　　　　　　　l',　　　ヽ- ――- ､　 ﾉ: . : . :ヽ: .',
. /: . : . : . ::|　/ 　　　　　 / 　 　 　 　 　 |∧ 　 　 ヽ ＿_　　 T: . : . : . : .ヽ:l

　　 ／￣￣＼　　　　
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ⌒）（⌒） 　そうだな〜あははは
　|　　　　 （__人__）
　|　／／／　　｀ ⌒ﾉ　　是非ハマンを呼んでやってくれ！きっと喜ぶぞ　　
　|　　　　　　 　 }　　　　　
　ヽ　　　　　　　}　　
　　ヽ､., 　　　ノ 　　　

　　/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! 　　マジで？
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V 　　　　王妃がわざわざ俺のために祝宴か〜
　　＜ : _: : : / 〈　 ノ　|/　　ﾚ　ヽ　}|:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ,;'　（( 　　　　　　　ふひひひ、誰もが俺の実力を認めてるんだな
　　　　　 ＼_!　　　　　　　 　'　　　 !　(　( ヽ)　ﾎﾜ〜ｯ　　
　　　　　　　 ヽ　　　'ー―--　　 ／　 ヽノζ　　　　　
　　　　　　___,ｒ| ＼　　 　 　 　 ／　　 |￣￣￣|(^)　　　　 俺って超ﾊﾟﾈｪ〜
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ _　,　ィ ´　　　 | ''..,,''::;;⊂ニヽ
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､　　.| .,,:: ;;;;ン=-　)
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 ! ,ｒ-''⌒＾ニ);;;;ヽニノ ヽ

ハマンは上機嫌で家に帰ろうとした。

ふと、その時城門の前にやる夫が居た。

　　　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　─　 　 ─　＼
　 ／ 　 （ー） 　（●） 　 ＼・・・・・・・
　 |　 　 　 （__人__）　　　　|
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／
当然、ハマンに敬礼する事もなくガン無視であった。

ハマンはすっかり機嫌を損ねて家に帰った。


　　　　　　　　　 _,,,...----..,_
　　　 　 　 　 ,r'´:::::::::::::::::::::::`.､,,r=-
　　 　 　 　 /::::::::::::::::::;;::''::::::::::::::::¨ヽ
　　　　　　/:::::::::::::::;r";;r';;;;r':;;;i;;;::;i;:::::i　ﾑｶﾂｸﾑｶﾂｸｱｲﾂﾏｼﾞﾑｶﾂｸ・・・
　　　　 ＜:::;:::::;;;;;/;;;/;;;;;;;/;;;;/l;;;;;;;l;;:;;::!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　 Σ;;;;;;;;;;;/;r'i;;;;;;r'i;;;/_''ﾄ;;/;;!;;i;;;l　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　 　 `､;;;;;;´V;;;/　 ﾚf/! ﾚi;;;;!;;!ﾚ′　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　 　 　 !;;;;_;;l;/!　　　 ｀　l_ﾚ!/　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　_r＜　　 ヽ　 　 - ／ '′　　　　　　　　　　　　　 　 　
　　　 　 /:::`ヽ､`ヽ､ i´` ､／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　f:¨::ヽ::::::::`..､ `7､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　 /::::::::::::`:､:::::::::〈:.:.:i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　 /;''::::::::::::::`､::::::::/:::::i.:l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　
　　i:/::::::::::::::::::::::i::::/:::::::::!:l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
.　 i:i:::::::::::::::::::::::::l;;;:ヽ::::::::l.:!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　
　 l:::!:::::::::::::::::::;;;;;;!:::::ヽ:::::::!l　　　　　　　　　　　 　 　
　 !;;;!::::::::::::::::::;;;r'i;:::::::ヽ:::::`!　　　 　　　　　　
　 !;;;!::::::::::::::::::;;;!;;!::::::::::ヽ::::l　　　　　
　 !;;;!::::::::::::::::::;;;!';;:::::::::::::ヽ:l　　　　　 　 　
　 !;;;!:::::::::::::::;;;;;;!;;::::::::::::;;;;;;;!　　　　　　　　　　
　 !;;;;!::::::::::::::;;;/;;:::::::::::::::;;r7　　　　　　　　　　　　　　
　 !;;;;!:::::::::::ヽ;;!;;;::::::::::::::::::l′　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　__,,.、 -- ､、_
　　　　　　　　　　　　　 _,.ィ'"´　　　　　　　 `'ト、
.　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　＼
.　　　　　　　　　　 /　　　　　..:　　　 ..::　　..i　　　..:.＼
　　　　　　　　　　/　　　　..:.:.:　　　..:.:.:　　.:.|　　　.::.:.:∧
.　　　　　　　　　 j　　　 ..:.:　　.:　..／::　　.:.::ﾄ､　　.:.:.:.:.:.:ﾍ
..　　　　　　　　　|　　　　/ .:.:.:.:／　.:,イ.:./!:..|　i 　:.:.:.:.:.:.: i, あなた、どうしたの？すっごく機嫌悪みたいだけど
　　　　　　　　　 |　　.:.:./.:.:. ／/ .:／/.:./ |:./　}　:.:.:.:.:.:.:.:.::|
　　　　　　　　　 |　.:.:.:/.: ／--─‐‐ ''/" l/＼ | :.:.:.:.|.:.:.:.:: |
　　　　　　 　 　 |　:.:./:.:/ ,ｨ=＝rｧ ／　／_,_　`ﾄ、:.:.|::.:.::.|::|
.　　　　　　　　　| :.:.:j:.:.:.:.l'"ﾄz::ﾟﾘ 　　 　 ィテﾗﾄ| .:.:. |:.:.:.:.|.:|
.　　　　　　　 　 | ..:.:|:.:.:.:.{　`-‐'　　　　　ﾋ::,ﾟｿ /}:.:.: l＼:.//　
　　　　　　　　　| :.:.:| :.:.:.ﾍ、　　 　　 　 　 ~　/,ﾉ:.:.::.∧ ＼
　　　　 　 　 　 | :.:.:| :.:.:.::}へ、 　 　__　'　 _ ｲ : /二二＾　 ＼
.　　　　　　　　 | :.:.:| .:.:.:.:.lト､ ＞､_　 _,. ＜:.:..:..〈 ー‐-、 　 　ﾍ　
　　　　　　　　/ :.:.:.| :.:.:.:..|　　＼　了＼__:.:.:.:.:.:.:`l斤＼ 　　 　|
.　　　　　　　/ :.:／|:.:.:.:.:.:|ﾍ　 rー--ﾍ、　＼:.:.:.::.:..|　 ト---‐┴､
　　　　 　　/..／::::::|:.:.:.:.:.:|　＼{　ー-＜⌒)'二＼::.|　{::::::::::::::::::::::｝
.　　　　　 /../:::::::::: |:.:.:.:.:.:|＼　＼ __,, ィ`-K-- .__).!　|::::::::::::::::::::::|
　　　　　/..:｛::::::::::::::|.:.:.:.:.:.|:.:.:＼／___ノ　ﾉ　＼-- ＞.|:::::::::::::::::::: |
.　　　　/..:.:.:|::::::::::::::＼:.:.::.i,:.::.::.ヽ ::`ー''´:::ﾍ　 Y´:::::::＼:::::::::::::::::j

　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
.　　　 /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:| 実はむかつく奴がいてよ〜
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : ｣_: : / 〈　　{}　|/　　ﾚ　 {}　}|:./ヽ: : | 　　　　せっかくの良い気分を台無しにされたんだぜ
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V 　　　　　　　すげー腹立つ
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !
　　　　　　　 ヽ　　　 ／　　 ｀t　　 ／ 　　　　　　　　　どうしてやろうか・・・あのﾍﾑｸﾁｬﾚ・・・
　　　　　　___,ｒ| ＼　 {　　　　/　／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧　　　　/二＼　|::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ　 /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
. 　 　 /..:.:.:.:ﾍ.::::::::::::::::.＼:.:＼:.:.::.）:::::::::::::::::::ﾍ　}::::::::::::::::＼ :::::::: |

　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:ｉ:.:|Ｗｗﾊ.:.:.:.ヽ.:.:ヽ
　　　　　　/.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/.:.:/ｉ:.:|　　　 !.:.:!:.:.:.:.:.:.:',
.　　　　　/.:.:/.:.:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/.//　!.:,'　　　 ｉ:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:!
　　　　　ｉ.:.:/:.:/.:.:/.:.:/:.:,.斗 //　 ｉ/ --､　 ｉ.:/:.:.:.:.:.:.:!:ｉ
　　　　　|./!.:.:!:.:.:!.:.:/イ　　//　　/　　　 ｀ﾒ､ |..:!.:.:.:.:!:|　
　　　　　|　|.:.:ｉ:.:.:ｉ.:.:|　|斗≠　　/　　 ≠=､　 |:.:!.:.:.:.:!:|
　　　　　|　|.:.:ｉ、.:ｉ:.:|./ﾄ:::::::ｉ}　　　　　 ﾄ::::心、!:/.:.:.:.:!:|
　　　　　ヽ |.:.:ｉヽ:ヽﾄ　ｖ':::::}|　　　　　 ｒ':::::ﾘ　|/:.:.:.:/!.:|
　　　　　　 |ｲヽ..＼ﾄ.　V少　　　　　　ｖﾆｿ　厶 イ:.:.!.:|
　　　　　　/ |:.:.:.:.:.:.:ﾊ　 :::::　　　､　　　:::::　 /ﾉ:.:.:.:.:.:!.:|
　　　　　 /　|.:.:.:.:.::!:.!ﾍ、　　　ｒ　 ｧ　　　　/:.|.:.:.:.:.:.:.!.:|　　なら木に吊しちゃえば？
　　　　　/　 |:.:.:.:.:.:!.:|.:.:.＞､　　　　　　 ィ´:.:.:|.:.:.:.:.:.:.!.:|
　　　　 /　　|ｒ―‐-､!:.:.:.:.:.:ｉ`　 ､.　 '´|.:.!.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.!.:|
　　　　/　　 |　　　　|!_, ィﾘ　　　　　　!＼.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:!.:|
.　　　/　　 /|　　　　|ｉ　 /　　　　　　　!　 ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:!.:ｉ
.　　 /　　 /_|／￣ヽ||　 |　　　　　　　 |　　 |:.:.:.:.:.:.:.:!ハ
　　/　 .／::::|　　　　|ﾍ　!ー-､　　, -‐/　　/:.:.:.:.:.:.:/::::::＼
　 /　 ∧:::::::|　　　　|:∧ ＼　　　　 ./　　/:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::∧

　　　　　　　　　　-'´: :￣￣:`┴ '´⌒＼
　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　/.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : :!: : : : : :ヽ: : ::ヽ
　　　　　　　 /: : /: : : : : : : : : !: : : : : !: : : !: : : !: : !: ',
　　　　　　　 |: ./: : : : :./: : : :∧: : : : :|＼: :!: !: :!: : |: :|
　　　　　　　 |: !: : :!: : ::|: : : /　,ﾚ: : :!:.ﾄ､_ヽ|: !: :!: : |Ｖ
　　　　　　　 |.: !: : |: : ∧/斗く　|: :.∧|　 ｀厂|: :|ヽ:|
　　　　　　 ＜_:.!:ｒﾍ : | 　＿__ ｨ |／　ﾘ＝=ﾃ !Ｖ　Ｖ
　　　　　　　 ＜_ﾍ 小! 　`¨ ¨ ´　　　　 :::::　|
　　　　　　　　　　入_ﾍ. 　:::::　　　　, 〉　　　.!
　　　　　　　　　/::::::/ ヽ.　　　　　 ｒ;２　　 /　　　お！それナイス！さっそく明日王様にそう進言してこよう！
　　　　　　 ,. イ:::::::::|　　 ＼. 　　　ヽﾌ　／
　　　　／::::::/::::::::::::|　　　　　`　､ , ィ´:＼
_, -‐＜:::::::/::::::::::::::::|　　　　　　 ∧::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::厶ｨへ:::::::::|‐- ､_　　　 !__∨:::::へ:::＼_
::::::::::::::::::::::::!:::::::::＼:|-､＿　　　＿_/|／::::::::＼!::＼
::::::::::::::::::::::::!:::::::::／:|--､__ ￣ __,.　-|::＼::::::: !::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::!::::::〈:::::::|: : : : :￣: : : : : :|::::::::〉:::::!::::::::::::/|


こうしてハマンは自分の家の庭にやる夫を吊すための高い柱を建てた。

その日の夜・・・


　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　　　なんか寝付き悪いなー
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　眠くなるまで宮廷日誌でも読むか・・・
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　ん？これはビクタンとテレシュの事件か・・・
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　そういやそんな事もあったな　　
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ー）（●）
.　|　　　　 （__人__）　　　あの時は俺の可愛いエステルが教えてくれ・・・
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　
.　 |　　　　　　 　 }　　　　ん？エステルにそれを告げたのはやる夫・モルデカイ？
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼そしてこの男はなんの報償も地位も貰っていない、だと？
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼　
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼常識的に考えてそれはあまりにも惨いだろ・・・
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

翌日・・・



　/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V　　王様〜すげー良いこと考えたんだけどさ〜
　　＜ : _: : : / 〈　　{}　|/　　ﾚ　 {}　}|:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　　　実はやる夫って奴がいて・・・
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　 　 　 ､　　　　 {ﾊ　　 ／⌒ヽ_ノ） ) ）
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿ '　　　　 !! 　 ,'　;'⌒'ー''´　　
　　　　　　　 ヽ　　＼ｰｪｪｪｪｧt　　 ／　　 |　i|　　 .|　　
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ､＼＿ ｀ヽ ／　　　 ﾉ ,'.!　　 .i　　　
　　　　／:/::::| ＼ ::::: ＼＿｀＼　＼'、　.／ //　　　l|
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＼.､_＞'´ ノ'´　　　 U
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /"''-　 `ｰ一''´

　　 ／￣￣＼　　　　　　ああ、やる夫の事か。
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ⌒）（⌒） 　私もちょうどその事で話があったんだ。　　
　|　　　　 （__人__）
　|　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　ところで王が栄誉を与える事を望んでいる者にはどんな事をしてやればいいと思う？　　
　|　　　　　　 　 }　　　　　
　ヽ　　　　　　　}
　　ヽ､., 　　　ノ 　　　　　

　　　/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V　　（王の栄誉？俺以外に考えられねーし、ふひひ！また出世？）
　　＜ : _: : : / 〈　　{}　|/　　ﾚ　 {}　}|:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　　　そりゃ勿論、王様並の服を着せて王冠も与えて馬に乗せてやって
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　 　 　 ､　　　　 {ﾊ　　 ／⌒ヽ_ノ） ) ）
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿ '　　　　 !! 　 ,'　;'⌒'ー''´　貴族や官僚の中でもっとも高い地位につけてやって　
　　　　　　　 ヽ　　＼ｰｪｪｪｪｧt　　 ／　　 |　i|　　 .|　　
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ､＼＿ ｀ヽ ／　　　 ﾉ ,'.!　　 .i　　　国中にその功績を讃えるよう命令すればいいと思いますよ
　　　　／:/::::| ＼ ::::: ＼＿｀＼　＼'、　.／ //　　　l|
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＼.､_＞'´ ノ'´　　　 U
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /"''-　 `ｰ一''´

　　 ／￣￣＼　　　　　なるほど、流石ハマンだなー
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ⌒）（⌒） 　　
　|　　　　 （__人__）じゃぁ、その通りにするよ
　|　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　
　|　　　　　　 　 }　　　　　
　ヽ　　　　　　　}
　　ヽ､., 　　　ノ



　　 ／￣￣＼　　　　　　じゃぁ、ハマン。
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ⌒）（⌒） 　やる夫にそれを与えてきてくれ。頼んだぞ
　|　　　　 （__人__）
　|　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　
　|　　　　　　 　 }　　　　　
　ヽ　　　　　　　}
　　ヽ､., 　　　ノ 　

　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　○　|/　　ﾚ　○　}|:./ヽ: : |　━━┓┃┃
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　 　 ┃　　　━━━━━━━━
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ,;'　（(　　　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃
　　　　　 ＼_! 　 　 ,. ‘-,,'　　　≦　三　　　　　　　　｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　 ヽ　　　ゝ'ﾟ　　　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ
　　　　　　___,ｒ| ＼｡≧　　　　　　　　　三　＝=-
　　　　／:/::::| ＼　 -ｧ,　　　　　　　　　　≧=-　。
　　／::::::/::::::|　　＼ ｲﾚ,､　　　　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ

こうしてハマンは一番嫌っている相手に、栄誉を与えるという役目を与えられてしまった。



　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
.　　　 /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : ｣_: : / 〈　　{}　|/　　ﾚ　 {}　}|:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　（ (　　　 ､　　) ）　 {ﾊ/　V　　　
　　　　　 ＼_!　　　) ）　＿　'　（ (　　 !　　　　　（畜生・・・！だが、もうすぐユダヤ人絶滅の日が来る！）
　　　　　　　 ヽ　 （ ( ／　　 ｀t ) ） ／　　　　　　
　　　　　　___,ｒ| ＼　 {　　　　/　／ 　　　　　　　　（そうしたらあいつも終わりだ！真っ先に吊してやる）
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ ´ 　 　　　　　　　　
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､　

　　　　　　　　　　　　,　'´〈　　　 ｜　　l　　ト-‐ヽ
　　　　　　　　　　　／　 /｀ヽ　　, ､| _／ヽ‐‐ヽ丶、＼
　　　　　　　　　　/　┌く､／￣/ 　　　　　ヽ　　ヽ　ヽl
　　　　　　　　　/　　 |　./ 　　/　　　　　　　 ヽ　　　　 ＼　　　ハマン様　エステル様が主催される祝宴の準備が整いました。
　 　 　 　 　 　 | 　　_,|_/　　 　 　 /　｜ 　 　 　!　　　､ 　ヽ
　　　　　　　　│　　| /　　　　　 /　　 | 　 　 　 l !　ｌ　 ! 　 !ヽ
　　　　　　　　 !　　 |/ 　 　 /　 / 　　/! 　 　　 !| | ｜　! 　 |l│
　　　　　　　　 |　 　 |　　　/　 /　　 / | !l.　　 /|ﾚ }ｲ　│　 | !|
　　　　　　　　│　　 |　 　 | -/l ‐,t/-､|l | 　 /, -┬,〉　! 　 |　l
　　　　　　　　 | 　 　 !　 　| 〆-;'‐┬　/' |　/ |ソﾉ　| 　!　 /
　　　　　　　　/ /　　 |　|　 !｀　lヽﾉ'　 '　 |/ 　'"´ 　l /|　/　ﾆﾔ
　　　　　　　 / / 　 　 ヽト､ ヽ　￣´　　　　　,　　　 |'　!/ヽ､＿
　　　　　　／〃 　　 |　　　!ヽ｀ゝ　　　　　　　　　, ｲ　:|'´￣＼二ﾆ‐
　 　 　　 '´／　　 ／| / 　 |　 |｀ヽ､ 　 　 ￣　 ／,‐|　:!　　　　 >ｰ､
　　　 　 ∠_ ,　'／　 |/|　 　!　 !::｀ｰ.ﾆ - ､__／ヽ/ ｜ |　　　／　　 ヽ
　　, ‐=ｰ ─ ∠. ‐'´　｜Λ/ヽ ヽ _:::::￣｀:V:|.=‐- ､|　!　 ／　　　　　∨|
　/　　　￣＼　￣ ＼　ﾚ'　／:＼ ヽ｀ｰ-､::_丿）::｀ヽ! /／　 　 　 　 　 {　!､
./　　　　　　｜　 ー -ヽ／｀ヽ:::::ヽ ヽ ー/ヽ}〈 :::::: ! /ヽ　　　 　 l ヽ　/　| l
|　　　　　 　 .| 　　　　　 ＼　 ヽ:::::ヽヽ:/　 ヽ ＼:::!,ｲ　 ヽ ＿ -　!　l / 　! |
|　　　　　　 /::＼　　‐─‐　ヽ　 ＼:::ヽヽ　　 !　 l:/::|　 　| 　　　/ ／　　' |
　

この時、ハタクがハマンを呼びに来た。

その日の祝宴は大いににぎわった。

王は機嫌を良くしてエステルに言った。


　　／￣￣＼　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ⌒）（⌒） もう、エステルったら可愛いんだから・・・
　|　　　　 （__人__）
　|　／／／　｀ ⌒ﾉ　　　おまえが望むならこの国の半分を与えてやってもいいぞ　
　|　　　　　　 　 }　　　　　
　ヽ　　　　　　　}
　　ヽ､., 　　　ノ 　

　
　　　　　　 ／ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. :.:.:.:.:ヽ
　　　　　　 /　.: ..　　　..　.. .:　.:.:.:.:::.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:ヽ.. :.:..:.:.',
　 　 　 　 /.:..:..:.:.:.:.:.:.:.::.:..::!.:l､ :. ...:.:,...:::...::....:.::..:.:.::..::.:.:､:.:.:.:i
　　　　　 i..:/!:..:.:.:.:.:.:..::,!:.::!l::| ',.::.:.::::|!.::i:､::::.:.:.::::.:.:::.:.､:.:i:.::.:.|
　　　　　 l:/ !:..:.:,:.::.::..::|',.::!'!:「｀l.:.::.::::!';.:l､:ヽ::.:.:i::::.:.:::::i::.i:.::.:.|　本当ですか？王様？
　　　　　 l!　!:..:.::!.::.::.::l　';j ';;|　ヽ.:.::::lヽ:ゝ､:ヽ::.l､:::.::::::i::'::::.:.|
　　　　　 ′';.j.:.:l .::.::::|　,ゝ__」_　＼:.::l　ヾ__ゝ､:|ヽ::':::::!:::::::.:|
　　　　　　　 ﾘ,::.!. :.::.::l. "´￣ ﾞ｀　 ＼:! '"´￣｀ﾞ　）::l:.:!:::::::.:|
　　　　　　　　ヽ:i:､:.::.:::! .:.:.:.:.:.:.:..　 , 丶 .:.:.:.:.:.:. /::::::!:::::::::::.:|
　　　　　　　　 |:ヽ::i:.::::::',　　　　 ｰ--‐　　　　/::::::::l:::::::::::: :!
　　　　　　　　 !.:.:.::| .:.:::::丶､　　　　　　　　,. :':,:.:::::::!.::::::::::::.|
　　 　 　 　 　 l .:.::.:! :.::.:::::::::::｀r- ..＿.,. イ´:::.:.ｌ:..:..:::! ::::::::::::::|
.　　　　　　 　 l..:.:.::」 :..::.:.l-‐'´l -､__,,. ‐-' ､.:.:.:!.:.:::::!:_:::::::::::::.:!
　　　　　　 　 j／｀ヾ.:.:.::.::|／´／ ＿ヽ／＼ヽ:.:.:::::!／｀ヽ::::::.|
　　　　　　　, '-‐- ､ !::.:_,/‐/´￣`×´ ￣｀ハ!､_:::|,.. -‐､ ';:::.:!
　　　　　　 /　　 　 ヾ:.:j／二)-､´　 ＼r‐(二ヽ〈::j　　　 }. l:::.:!

つまらん

　　　／￣￣＼　　　　　　
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ⌒）（⌒） 本当だとも。私はおまえが一番大好きなんだ
　|　　　　 （__人__）
　|　／／／　｀ ⌒ﾉ　　　さぁ、遠慮せずに言ってみろ。何が欲しい？
　|　　　　　　 　 }　　　　　
　ヽ　　　　　　　}
　　ヽ､., 　　　ノ


するとエステルは急に泣き始めた。

// :/:::::/::::::.!:::|:::: !::::::::､:::::::::::::::::､::ヽ::::::::ヽ
　　 !|:::/::::::.!:::::::|:::∧::::|､::::::::!.､:::::::::::::ヽ: !:::::::::: !　王様・・・
　　i:l: ::|:/:::.!::::::ｉi|_:| ヽ:::!l＼:::!'､＼::::::::::::!::!::::::::::::.!もし、私の望みを叶えてくれるのでしたら・・・
.　 |/ｌ:::.!|, :::ヽ::::ｌ'l:lヽ､ヽ:|l'´ヾr=＝ﾐ､:::::::|::|:::::::!::::: !
　　　|::.!l:.!::::::lヽ|,=＝､ `' 　　 ヽ　 。＼:|:: !: ::: !::::::.!　　　　私の命と私の民族の命を助けてください
　　　l/　`ヽ::|:::ｌ　。　　 , - ､ 　 　 　　ｌl'::::!.l:::::.!:::::::.!
　　　　　　 l`l::.!!　　 　 l/￣ ヽ　　　 /.!::::.!:|::::::.!:::::::ｌ　　私の民族は取引され、殺され、絶滅させられる事になってます・・・
　　　　　　 !::::.!.!ヽ　　　ヽ 　 ﾉ　　／::::|:::::|::.!:::::.!:::::::.!
　　　　　　.!::::| !::::.｀ ｰ ､._　´　,／　 |::: !:::::|:::l::::::.!:::::::|
　　　　 　 |:::::|.!::::.!:::::.!:::::::::｀Г　　　 l-,|::::.!::::|::::::.!:::::::|
　　　　　 |::::::ｌ':::::.!::::::|:::::_, -/}　　　 ／:l:::::lｰ-��: !:::::::.!
　　　　　 !::::::|:::::_!, .‐' ´.:.:.:!r- ､_ ／.:.:.:!::::l／／ /｀ヽ:: !
.　　　　　|::::::|／ ヽヽ.:.:.:.:.:.lｨｰミ./.:. :.:.:.!:::.!／　 /　　 !::.!
.　　　　　|:::::::! ヽ　ヽヽ.:.:.:.ヽ　 / .:.:／ !::::|　　 /　　　|::::!

/:: /:: :: :: ::/ヽ､|:: :: /|:: :: :: :|l:: :l :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :|:彡l:: :: :: :
　　/:::/:: :: :: ::/:: ::/＼:/　!:: :: :: | !:::|､:: :: l :: :: :: :: :: :: :: :!:/ :!:: :: ::もし、私達が奴隷として売られるだけなら・・・
　　|::/|:: :: :: /|:: ::/ |::/＼ l:: :: :: | l:: ! ', ＿Ｌ :: :: :: :: :: :: :ｲ:::/:: :: ::
　　|/ l:: :: ::/ .!:: /,イ厂�_ヾ:: :: :|＞弋 ヽ:__l_'.::ヽ:: :: :: :: |::./:: :: :: :
　　|!　l:: ::,ｲ| .|::/〈. ト;;;;ｲlヽヽ:: ::|　 イ厂　ｲl.�_ヽ:: :: :: ::|/:: :: :: :: :
　 　 　ヽ::| ﾘ ∨ﾊ　lＪ;;;ｿ!　　ヽ;:!　　ト;;;;;;;ｲl　/ |ヽ:: :: :/:: :: :: :: :: :　　　　王様の手を煩わすほどの事ではないのですけれども・・・
　 　 　　ヾ　　 |:ﾊ。ヾ =''　　　ヾ'　　ﾄｊ;;;;;ｿ/　　l:: ヽ: /:: :: :: :: :: :: :
　　　　　　　　 |::ﾊ :::::::::　　,　　　　　￣￣。　　|:: ::∨|:: :: :: :: :: :: :
　　　　　　　　 |:: ﾍ、　　　　　　　　 :::::::::::::　　ｲ::.::: :::|:: :: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　 |:: :: : 丶、　 丶　　　　　　　イ　|:: :: :: |:: :: :: :: :: :: ::　　　　　
　　　　　　　　 |:: :: :: |　 ＞ 、　　　 ,,　イ　 lヾ l:.:: ::.::l|:: :: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　 |:: :: :: | 　 　 　＞ｧ''　　　　　!　 l:: :: ::l.|:: :: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　_|:: :: :: |＿,rｭ＝'' ｿ　　　　　 丶-|:: :: :l_|:: :: :: :: :: :: ::

　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）
　 　 　 　 　　　　 |　　Ｕ　　｀ ⌒´ﾉ　　　だ、誰がそんな恐ろしい事をたくらんでいるのだ！！！
　 　 　 　 　 　　　 |　　　　　　 　 }
　 　 　 　 　　　 　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　
　　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､　　
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!::::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　　　　　　　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ
　　　　　　　　　 /:/::.::.::.::.::.:/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ::.::.::.::.::.::.: ',
　 　 　 　 　 　 /:ｲ::.::.::./::.:/|::.::.::.:: l::.::.::.::.::.＼::.::.::.::.::.::.::.:'. .::.::.::.::.::.: l
　　　　　　　　/'　|:::::/:|::∨ l:::| :::::::|:＼::::::::}:::::＼.::.::.::.::.::│::.::.::.::.::.::.|
　　　　　　　　　　|::/::::|::/＼l∧ :::::|:::l斗-‐| ＼:::ヾ＾::.::.ｌ.::|::.::.::.::.::.::.::|
　　　　　　　　　　|ﾊ:::::j小ｉ{f�kﾊ:::::|ヾ斗=弍�_!:::::l::.::.::.�W::.::.::.::.::.::.::|
　　　　　　　　 　 　 �Y:::|:ﾍ V:j|ハ::{　　Vﾟ/ﾊ　}ﾍ∧::::/|-､ :.::.::.::.:|::.:|　　　　　　ハマンっていう人です・・・
　　　　　　　　　　　　 j/�W:} ゞ'　 ＼　　r込ｿ　　ﾘ::∨::|＾ }::.::.::.::.:ｌ::.:|
　　　　　　　　　　　　　　| ::|／／／／／／／　 :! :::::::|_ノ::::.::.::.:: l::.|
　　　　　　　　　　　　　　|:八　` _　　　　　　　 　 |:::::::::|:::::::::.::.::.::.::l::|
　　　　　　　　　　　　　　|::::: ＼‘ '　　　　　　　_　|:::::::::|:::::::::::.::.::.::.:l:|
　　　　　　　　　　　　　　|.:::::::::::lヽ､__　,　r＜.　　 |:::::::::|:::::::::::::.::.::.::.l|
　　　　　　　　　　　　　　|.:::::::::::|''´　 /　 〉　　 　 |:::::::::|　｀ヽ､_:.::.::. |
　　　　　　　　　　　 　 /ﾞ|.:::::::::::|　　 }_ ／´￣¨＼|:::::::::|　　　　 77`ﾄ､
　　　　　 　 　 　 　 　 |ﾍ|.:::::::::::|　　 ∨／ﾞ￣＾＼.! :::::::|　　　　//／　l
　　　　　 　 　 　 　 　 l　|.:::::::::::|　　　{!　 　 　 　 |:::::::::|　　 ／／　　│

　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　○　|/　　ﾚ　○　}|:./ヽ: : |　━━┓┃┃
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　 　 ┃　　　━━━━━━━━
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ,;'　（(　　　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃
　　　　　 ＼_! 　 　 ,. ‘-,,'　　　≦　三　　　　　　　　｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　 ヽ　　　ゝ'ﾟ　　　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ
　　　　　　___,ｒ| ＼｡≧　　　　　　　　　三　＝=-
　　　　／:/::::| ＼　 -ｧ,　　　　　　　　　　≧=-　。
　　／::::::/::::::|　　＼ ｲﾚ,､　　　　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ




　　　　　　／￣￣＼　　　　　　　　　
　　　　／ﾉ( 　ゝ 、_,ﾉヽ　　　　
　　　　|　⌒(（ ○）::（○）　　
.　　　　| U 　　 （__人__）.　　　　
　　　 　|　　　｀　｀⌒´´ﾉ.　　　　
　　　　　|　　U　　　　 .}.
　　 　　　|　　　　　 u　}　　　
　　　　　　|　　　　　 ノ 　　　　

王は激怒して、そのまま庭に出て行ってしまった。

　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
.　　　 /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : ｣_: : / 〈　　{}　|/　　ﾚ　 {}　}|:./ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　（ (　　　 ､　　) ）　 {ﾊ/　V　　　
　　　　　 ＼_!　　　) ）　＿　'　（ (　　 !　　　　　ど、どうかお命だけはお助けを！し、知らなかったのです！
　　　　　　　 ヽ　 （ ( ／　　 ｀t ) ） ／　　　　　　けっして貴女様を殺そうと企んだわけじゃ・・・
　　　　　　___,ｒ| ＼　 {　　　　/　／ 　　　　　　（王妃ってユダヤ人だったのかよぉぉぉおおお！！！ふざけんな！）
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ ´ 　 　　　　　　　　
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､

とハマンはエステルにしがみついた。

　　　　　 　 /::: , ' :::.:::.:::.:::.:::i:: ::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:: ヽ
　　　　　　　/.:..:/::..... ,.:......:,:...,|..|........|ｉ:.､..........:...､､ヽ
　　　　　　　|:!::/::/:::/:::/::/:::/.|::| :::.::| !::|!::.:::.::|:::.!:ll::!
　　　　　 　 ||: {::,!:::/|::/::/::/-l:/|::.::.!|-!:l !::|::.:|::.:|ｌ:!l:!
　　　　　 　 |:´/ |:/::ﾚ':/_l/_ l:/ !::: l:| _l/ |:||:::l:::/ l|.!|
.　　　　　　 |::.:|　|:::.::lヽ !:::　|｀ .!::/l' /::Τ>!:/|/ /' ﾘ
　　　　　　 .!::.::ヽ.!::.:::|　|'-ﾉ/　l/　　|､/|' .|/　　　　　　　　　きゃっ！！
　　　　　　│:::.:::｀|::.::|　 ￣´　　　　 ‐ '　/:|
　　　　　　 |:::.:::.::::|::.::|ヽ　　　　　_'　　　/::.:|
　　　 　 　 !::: :::.:: |::.:::!::| ｀丶、　　 ,　'´|::.:: !
　　　　　　|, -‐ｰ-| ::::「ヽ　　　 ｀{'､ ::__::|:::.::|
　　 　　　/　　　　|:::.:::|､ｰヽ.＿　!　ヽ　 !::.::「ヽ
　　　　　 !　　　　 |:::.:::l ＼｀ヽ` ＼ '´ヽ. ｌ:::: !　!
　　　　　.!　　　 　 !::.:: |、__i＿ヽ＿＼　} |;ｲ:|　|
　　　　　|ー- -─/!::.:::|｀　　　　　 ￣￣｀.'|::| :!
　　　　　!　　　　/ │:::!_, -‐--　＿　　　　|l|│
.　　　　 ;|─＝ﾆ:!‐'´!:/　 _,　--─‐ ＝─-|　!
　　　　/:|ｰ----|　 _l'‐' ´ __＿ ＿ ＿＿　 |　!
　　　 /:::|　　＿,|V‐'"´￣ ＿,　-‐, =ー-- !　!
.　 　/::.::|￣｀'ー|::.! ,.-　´　,. -　´　　　 　 |　|
　　/.:: :::ｌ　　　 :!::::|　　 ,-─‐‐ ￣￣二=-|　:!_,　-─‐- ､
　 /::.::.:::ｌ　　　 :!:::::|: ／ 　 ,　-‐'"´　　, -‐' ´　　　　　　　＼
. /::.::.::: !　　　 :|:::::/´, - '´　　 　 ,　'´ 　 　 　 　 　　 _＿_　 !
/::.:::.::: !　　　　!:::::!'´ 　 　 　,　'´ 　 　 　 　 　 /,／'´　　　 `1
::.::.:::.:::|　　　　!:::::|‐'"´￣／　　　　　　　　　 /'　　 _-＝‐‐- |
:::.::::.:::|　　　　!::::/, -‐イ´ 　 　 　 　 　 　 　 ｌ　／´　　　 ￣｀!-　､_
:.::.:::.:::!-､　__ !::::.! _／ !　　　　 　 　 　 　 　 |/ 　　 ,　-─‐-_|　/／｀ ｰ
:::.:::.:::|　 ｀￣!:::::|/,|　 |　　　　　　　　　　　　| 　 ／ 　 　　　　!〃　　 /
:: ::.:: |ー‐--l::::: |/|　 |　　　　　　　　　　　　 !／　　 ,　-‐ー- !　　　/
::.:::.:::|｀'─‐'|:::::: ヽl　:!　　　　　　　　　　　 ／l　　／　　　　　 |　 　 !

そしてバッドタイミング（むしろグッドタイミング）でクセルクセス王がその場に戻って来た。
さて、そこにはハマンがエステルに寄りかかる光景。

誰が見ても性的な意味で襲っているようにしか見えない。

　　　　　　／￣￣＼
　　　　／ﾉ( 　ゝ 、_,ﾉヽ　　　　
　　　　|　⌒(（ ●）::（●）　　　
.　　　　|　　　　 （__人__）.　　　はーまーん・・・てめぇ・・・
　　　 　|　　　｀　|::::::::|´ﾉ.　　　
　　　　　|　　　　｀⌒´ }.　　　　
　　 　　　|　　　　　　　}
　　　　　　|　　　　　 ノ　


　　　　　／￣￣＼
　　　　／ﾉ( 　ゝ 、_,ﾉヽ　　　　
　　　　|　⌒(（ ○）::（○）　　　
.　　　　|　　　　 （__人__）.　　　この私が居る王宮で王妃に乱暴するたぁ・・・
　　　 　|　　　｀　|::::::::|´ﾉ.　　　
　　　　　|　　　　｀⌒´ }.　　　　良い度胸だな、おい
　　 　　　|　　　　　　　}
　　　　　　|　　　　　 ノ　

　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　○　|/　　ﾚ　○　}|:./ヽ: : |　━━┓┃┃
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　 　 ┃　　　━━━━━━━━
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ,;'　（(　　　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃
　　　　　 ＼_! 　 　 ,. ‘-,,'　　　≦　三　　　　　　　　｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛
　　　　　　　 ヽ　　　ゝ'ﾟ　　　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ
　　　　　　___,ｒ| ＼｡≧　　　　　　　　　三　＝=-
　　　　／:/::::| ＼　 -ｧ,　　　　　　　　　　≧=-　。
　　／::::::/::::::|　　＼ ｲﾚ,､　　　　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ

たちまちハマンは宦官達によって押さえつけられた。

＜違う！これは誤解だ！冤罪だぁぁぁああ！
　　　　
　　　　　／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ─）（─） さて、どうしてくれよう・・・　　　
　　　|　　　 　 （__人__）　　 　
.　　　|　　　　　　　　ﾉ 　　　　
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃ 　　　
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │ 　　　　
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.､_
　　　　./　.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾞ''ｰ､
　　　　|........　　　:;:::::::::::／.:::::::::／:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
　　　 .l::/:::::::::l::::/........./....　 ／..............／........./........　 ﾊ:::::|::::::　:|
　　　 l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::／:::::::::::::::／.:::::::／::::::::/::::/ .|i ...|　､: .|
　　 ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;／..::::;／ /::::::::/,::::/　i.l:::::|:::::|::::|
　　/,:'|:::i:::::::／i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._　 /.::::／/:::/　,!::|:::::|:::::|:: l
　ノ 　 |::l::::/.斤l::::|::;ｲ:::::::／＿.|／ -､｀ﾒ::／　/::/-''7::::|::::|:::::|ﾍ:l
　　　　|::ﾄ::ヽ,弋l:::|/:|::::;ｲ　攵;:cﾘ￣`/／　　/,ィ-ｧ/:::::|::::|:::::|　|:!
　　　　.i:| l:::l.:＼,l::::::|::/:|　　　￣　　　　　　/'ﾞｰﾞｲ;':::::::l|:::l|::::| 　ヾ
　　　　 ｌ|.ﾉ::|::::l:::|i::::|/:::|　　　　　　　 　 ／､　　/:::::::/.|::l.|:: l
　　　　,ｨ''〈 |::::j:::l !:::::::::|　　　　　　 　　　 　ヽ./:::::::/　ｊﾉ.l::/
　　　/,.;:;:;:;/／ｊﾒ　ヽ:::::|　　　　　　　　　 -‐.T:::::／　 　 j/
　 ／{,.;.;.;.;.;.;ﾞヽ,　＼.ヽ;::ﾄ､　　　｀ｰ-- -‐ ,:ｲ l::::/
／,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,　 ＼N.　`　､　　ー　／|/ .|::/　　良い考えがあります。ハマンの家には人を吊すための高い柱があるそうです。
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ.　　ヾ､ ／､ﾞ ー '　　　　 　王の命を狙う者を告げたあのやる夫殿を吊そうと企てていたそうですよ
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ､　　＼__. ヽ､::,＼
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;＼　　　/-､{;:;:;:,.ヽ､

誠ざまぁwwwww

　　　　　／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ─）（○） ほう、ますます許せんなぁ　　　
　　　|　　　 　 （__人__）　　 　
.　　　|　　　　　　　　ﾉ 　よし、その柱にハマンを吊せ　　　
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃ 　　　
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │ 　　　　
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

: :|: : : : : : :/　／l: : : : : : : : ﾊ:l　 |:|二二､ヽ: : : l: : : : : : : : ヽ＼: ＼
: :|: : : : : :/／ 　 |: :|: : : : : :j |:l　 |:| {::::｀ヽ＼: : :ﾄ､: :＼: : : : :l　 ＼|
: :|: : : : : :|' |　　 .|: :!: : : : :./ .ﾘ　 ﾚ ヽ::::::::}　〉:.:.|　ヽ: :ヽ: : : :|
: :|: : : : : :| .| ／´l: :|: : : : /　　　　 ヽ ｀ｰ'　ハ:.:j　　ﾄ|: :|ヽ:.:.:|
: :|: : : : : :|／-､ヽ|ll:: : : :/　　　　三 ．"￣　　V　 　ｌ ヽ| ヽ :j
: :|: : : : : :|{:::::::::ヽlハ: :./;;　　　 ＼　゛'　　　　　　 　 ｌ　}|　 V
: :ヽ: : : : :| ＼::::::ﾉ／V　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　|_/ｊ
: :: ::ヽ :: : lｒ‐､_,／ "　　 　 　 　．　j　　　　　　　　　|_ﾉ
: :: :: ::ヽﾄ　lT~　"　 ,　　　,　　　　　 　 　 　 　 　 　 j
: :: :: :: : | ＼l　　　　　;;;　　　　　　,=＝ヾ、 　 　 　 /　　　Nice boat！！！！！！！！
: :: :: :: : |　| |　　;;;　　　　　 　 　 /_,-‐"^ヾ　　 　 /
ｒ――　|　| |　　″　　　　　　　 | | 　 　 　 ｀ー-/



こうしてハマンはやる夫を吊すために造った柱に自分が吊されてしまったのであった。

　/:: /:: :: :: ::/ヽ､|:: :: /|:: :: :: :|l:: :l :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :|:彡l:: :: :: :
　　/:::/:: :: :: ::/:: ::/＼:/　!:: :: :: | !:::|､:: :: l :: :: :: :: :: :: :: :!:/ :!:: :: ::
　　|::/|:: :: :: /|:: ::/ |::/＼ l:: :: :: | l:: ! ', ＿Ｌ :: :: :: :: :: :: :ｲ:::/:: :: ::
　　|/ l:: :: ::/ .!:: /,イ厂�_ヾ:: :: :|＞弋 ヽ:__l_'.::ヽ:: :: :: :: |::./:: :: :: :
　　|!　l:: ::,ｲ| .|::/〈. ト;;;;ｲlヽヽ:: ::|　 イ厂　ｲl.�_ヽ:: :: :: ::|/:: :: :: :: :王様、もう一つお願いがあります。
　 　 　ヽ::| ﾘ ∨ﾊ　lＪ;;;ｿ!　　ヽ;:!　　ト;;;;;;;ｲl　/ |ヽ:: :: :/:: :: :: :: :: :
　 　 　　ヾ　　 |:ﾊ　ヾ =''　　　ヾ'　　ﾄｊ;;;;;ｿ/　　l:: ヽ: /:: :: :: :: :: :: :　　ユダヤ人絶滅の命令をどうかお取り下げください
　　　　　　　　 |::ﾊ :::::::::　　,　　　　　￣￣｀　　|:: ::∨|:: :: :: :: :: :: :
　　　　　　　　 |:: ﾍ、　　　　　　　　 :::::::::::::　　ｲ::.::: :::|:: :: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　 |:: :: : 丶、　 丶　　　　　　　イ　|:: :: :: |:: :: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　 |:: :: :: |　 ＞ 、　　　 ,,　イ　 lヾ l:.:: ::.::l|:: :: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　 |:: :: :: | 　 　 　＞ｧ''　　　　　!　 l:: :: ::l.|:: :: :: :: :: :: ::
　　　　　　　　_|:: :: :: |＿,rｭ＝'' ｿ　　　　　 丶-|:: :: :l_|:: :: :: :: :: :: ::

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼　　もちろんだ！！！そんな命令は無し無し！無効！
　|　　　 （ ⌒）（⌒） 　　
　|　　　　 （__人__）
　|　　　　　｀ ⌒ﾉ　　　　
　|　　　　　　 　 }　　　　
　ヽ　　　　　　　}
　　ヽ､., 　　　ノ 　　　　


こうしてペルシアにおけるユダヤ人絶滅計画は阻止された。

ユダヤ人はこの出来事を記念し祭りとしてこれを祝った。
今でも過ぎ越の祭りと並んで伝統行事として行っている。

プル（クジ）に由来してこの祭りは「プリムの祭り」と呼ばれる。

　　　　　　　　　　　/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　ヽ
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　|　　お　　し　　ま　　し　　い　　|
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　　_＿/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ ,　-−-　､__ .／ ⌒ヽ::） ＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-_'ﾆ _ ＜_￣_＞　＜/￣,.ィﾍ-'::´::::::::::｀丶
　　 　 　 　 　 　 　 　 _, -_ ﾆ´＜´ : : : _＞ _二_＜二>／:/:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 ／　(_ : : : : ＞｀_二 _＜_: : _＞ｒ'７:::::::l::::::::::i::::::::::::＼:::::::::ﾊ
　　　 　 　 　 　 ／´￣＞_｀二_＜: : : : : _) _二 _ / //::::::::|::::::::::!::::､::::::::::ヽ::i:::::l
　　　　　 　 　 /（: : ／／ : : : : ＞_｀二_＜_ : : _ﾉ //:::::::::::k:::::::::ﾄ､_＞f:::::::::ﾘ:::::!
　　 　 　 　 ／　 ￣　（ _＿_ ／／ : : : : ＼ ｰ{　 .l/!::!:::::::7iメ､::::Kｒ弁キ:::::::}:::::ﾄ､
　　　　 　 /　　　　　　　　　 　 ヽ　＿＿ ノ _人 　 ｌ::l:::::::::斤ｷ＼戉::じ:ﾄ､:::::!:::::! ヽ
　　　 　 /　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　 〈　 ヽﾄ､:::::ﾄ!ゞ'　 　 ￣ ",ﾄ､ﾘ:::::|　 ヽ
　 　 　 ,'　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　　 ヽ　 　 ＼!_ゞ-ｰzｘ＜￣|::::|､:::::!　　 ',
　 　 　 !　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {　　 　 _〉-＜　（__｀)／　 | l}:.:.:l::::|:.ヽ::!　 　 !
.　　 　 {　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｰ＜＿ ｒ‐く , -､｀{､　　 L辷土::|ﾆ7::l　　　}
　　　　 !　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |入_ ｀ヾﾆ>'　　 ｀!:::!ハ:::',　　 !
.　 　 　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ -イ{､_　 　_|::::Lｲ:::丶　ﾉ
　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _ノ´:.:.!|￣:.:!::::|:.L＼::`<
　　 　 　 　 丶 _　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 人_:.:._/:.{:.:.:.:.i!|::|:.:ヾ:.ﾉ､;::丶 ＿　　 _ﾉ）
　　　　　　　　　 ￣　―--　＿　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿_{:::::/´::::｀i:.:.:.:.:.:.!::!:.:.:.:〉:::::ヽ､:::::::::_三＜
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣￣￣￣￣￣￣　　 　 丶::!:::::::::::ト---‐ﾘ‐＜:::::::ノ　 ￣ 　 _):::）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀ゝ::::::ﾉ　　 　 　 　 ￣　 　ー＝-‐'"

激しく乙！！

乙！！！！！！！！！！

＞１５８
＞１５９

最後までおつきあい頂きありがとうございました！

面白かったよ

＞１６１

ありがとうございます

>>1乙

誠氏ね

>>1乙
こんな面白い話をしていただき誠にありがとうございました
誠氏ね

>>1乙

>>１６３
>>１６４
>>１６５

誠も本望だと思います。ありがとうございました

もうひとつ短編作ったんだけど載せてもいいと思う？

VIPでやれ

>>１６８

わかった＾＾

>>167
おｋ

>>170

http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1236066016/1-100

今ここでやってる

>>1はこれをどこから学んだの？
聖書の解説書を読んでてもエステル記がほとんど省略されてて涙目だったんだよ
よければ何でエステル記（旧約聖書）を読んだのか教えてくれ

小学館のＣＯＬＯＲ　ＢＩＢＬＥって漫画と日本聖書協会の新共同約聖書からです

>>173
ありがとう、面白かった

一応ストーリーなんだからこっちで貼ってもよくね

ソドムとゴモラ編も期待してんぜ

VIPでやれ

乙です
やるおの頭のフタが時々外れてんのが気になるがw

ただの興味ではあるが何故VIPでなくここに？

>>178

初めての投稿だったからどこに落として良いかわかりませんでした（汗）

読んだ乙

次にスレ立てるときはここで報告してくれるの？

もう立ってるぞ
やる夫で読む旧約聖書「士師記・前編」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1236147546/

VIPでやれ、といいたいが乙、面白かった

コピペする時は先頭行の最初の空白もコピペするようにすれば頭とばねーぜ

>>181 了解です。次回からここで告知します
>>183　参考にします！

ここの方がスレは長持ちするんじゃね？

>>185 そのようですね。あと「士師記・前編」はhttp://etestation.orz.hm/yaruos/cgi-bin/read.cgi?uri=1236147546&which=vip&grep=onでも見れます

報告　「士師記・後編〜サムソンの物語」スレ立てました。http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1236233759/l50

やる夫で読む旧約聖書「士師記・後編〜サムソンの物語」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1236233759/

流石ＡＡ長編板住人は寛容だ。
まぁ、元々迫害する理由なんか無いんだけどな。

VIPは流れるの早いから貼る頻度が低くなってしまう人はこっちのほうが便利がいいしね

一応話し合った結果、ここに一応スレ立てておきましたhttp://yy700.60.kg/test/read.cgi/yaruo/1236258967/次回からここでやろうと思います。

>>1　乙　おもしろかったよ！

>>1　乙。
この手のスレは、この板じゃ数年ぶりだったな。

期待ww

>>1 乙。
最高だった、誠氏ね

面白かったです、誠死ね。

>>1乙
面白かったです！

>>1

乙でしたっ!!

　　　　　　　　　　　　,.　-−─..|
ｨ彡三ﾐ.　　　　　　／: : : : : : : : |
彡'⌒ヾﾐヽ　　　 /: : :/: : : : : : : |
　　　　　ヾ.､　　,′/;': /: : /: : : |
　　　　 　 　 　 i　,':.i //: /:/: : :.|　　このスレは
彡三ミﾐ.ヽ　 　 |: .!: : l:l:./; ': ／}:|　　
彡'　　　ヾ... ､　|: .i: :.:|仏k≧､厶|　　エステルに
　　　　 　 　 　 |: :l: : |:.| '{ki ｿ　 |
　　 ,ｨ彡三ﾆﾐヽ＿　|:::l: : |:.|　`"　　 |　　監視されて
彡　　　　　　　 l: :|: : | ﾄ､　 　 __|
　 　 　 　 　 ,.-┴'- ､/い}ヽ、 　|　　いました
　　　　　 　/　　　　　＼ﾉ　l.｀〒|

>>199
EstelじゃなくてEster

今、AA長編の入り口で捨てられてる赤ちゃんを拾いました。
一緒に書置きがありました。

『この子を立派に育ててやって下さい。
２ちゃんねらーとしての知識も教育してやって下さい。』

このスレで育ててあげてください。

　　　　　　 __＿
　　　　　／ノへゝ　　　　　／￣￣￣￣￣
　　　　　| ＼´-｀）ゝ　　＜　　おぎゃー
　　　　　＼__￣￣ヾ.　　　 ＼＿＿＿＿＿
　　　　　　＼＿＿/

普通におもしろかったｗ
激しく乙です！！

このスレまだあったのかｗ
良スレage

>>203
あがってない…
ageage

　　　　　　　　　　　,.　-−─..|
ｨ彡三ﾐ.　　　　　　／: : : : : : : : |
彡'⌒ヾﾐヽ　　　 /: : :/: : : : : : : |
　　　　　ヾ.､　　,′/;': /: : /: : : |
　　　　 　 　 　 i　,':.i //: /:/: : :.|　　このスレは
彡三ミﾐ.ヽ　 　 |: .!: : l:l:./; ': ／}:|　　
彡'　　　ヾ... ､　|: .i: :.:|仏k≧､厶|　　エステルに
　　　　 　 　 　 |: :l: : |:.| '{ki ｿ　 |
　　 ,ｨ彡三ﾆﾐヽ＿　|:::l: : |:.|　`"　　 |　　監視されて
彡　　　　　　　 l: :|: : | ﾄ､　 　 __|
　 　 　 　 　 ,.-┴'- ､/い}ヽ、 　|　　います
　　　　　 　/　　　　　＼ﾉ　l.｀〒|

別に保守せんでも・・
まとめブログでまとめられてるし

乙したー

hosyu

【第4回MMD杯リスペクト】物理演算でたらい落としAct.2
http://www.youtube.com/watch?v=0hbLl0P_6gk
Ｈ＆Ｍ戎橋店オープン
http://www.youtube.com/watch?v=RaISxbKLrEo&feature=dir

天国と地獄
神様

【D×M】版の『不条理日記』をでもやってみた【Ambient】
http://www.youtube.com/watch?v=t3V6zMtr08k&feature=channel

派遣屋日記番外編紹介ムービー
http://www.youtube.com/watch?v=Op9AsZNJHCs

運命とは不条理？

【MEGPOID】オリジナル「君のとなりに。」
http://www.youtube.com/watch?v=M_EozPySVuQ&feature=channel

【MMD】工事中の浪白公園みたいなもので遊んでみた【経過報告】
http://www.youtube.com/watch?v=WfC8PcPrIIU&feature=channel

【MMD】BIG AIR IS ROCK!!【BIG AIR PV動画コンテスト】
http://www.youtube.com/watch?v=kEMJlWoskaY&feature=channel

あいっあいっあいっおふっ（きゅっきゅっきゅっニャー×ゆうパック）
http://www.youtube.com/watch?v=O8w4gmZB044&feature=related

健康情報番組のデタラメっぷり
http://www.youtube.com/watch?v=XSy2iw9081Q

極左への配慮・癒着を恥じない三鷹市役所のデタラメ
http://www.youtube.com/watch?v=wP8Qv8Givcc
三鷹市役所から目と鼻の先にある消防大学校でも消防がどんなに納 税者をバカにしてきたか、元消防士がその一端を公開しています。 公務員は法も条例も自分たちに都合よく解釈をして動きます。信じ ては決していけない！その証拠をごらんください。
Andthen1999 (5 か月前) 表示 非表示 +2 スパムとしてマーク 返信 もう市長は罷免だろ。ついでに、裁判もしちゃえよ。
aikoku077 (7 か月前) 表示 非表示 +1 スパムとしてマーク 返信 裁判だな。
三鷹市と清水を相手に損害賠償を求めるべきだ。
こんな奴を公務員にしておいてはいけない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _,,.. -──‐- .､.._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. ‐''"´　　　　　　　　 　 ｀`'‐.､
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,.‐´　　　　　　　　　　　　　　　　　｀‐.､.
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 ＼.
　　　　　　　　　　　　　 　 ,i´_,,.. --───‐‐.､.._ _,,─‐‐- .､.._ _,,.. - .､.._`:、
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　|　　　　　　　　/　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　｜　　　　　　　/　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　 　 　 　 |　　 　 　 　 /　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　　|　　　　　　/　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　｜　　　　　/　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　 |　　　　 /　　／　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　|　　　　 /／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼,∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ　　（　・ ω ・｀） ｼｮﾎﾞｰﾝ
　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　　　　　　ミ　 （　⊃ ⊂ ）
　　　　　　　　　　　　(　 ﾟдﾟ )　　　　　　　　　　＼　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　(っ　　)っ　　　　　　　　　　 　шш
　　　　　　　　　　　　( ＿_フ
　　　 　　　　　 (_/彡　　 　　　　
　_,,..-―'"⌒"~⌒"~￣゛゛"'''ζ
゛~,,,....-=-‐√"゛゛Ｔ"~￣Y"゛ミ
Ｔ　　|　　 l,＿,,/＼　,,/l　　|
,.-r '"l＼,,j　　/　 |/　 L,,,/
,,/|,／＼,/　_,|＼_,i_,,,/ ／
_V＼　,,/＼,| 　,,∧,,|_/

　　　　 ＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　　
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　. ＼ ／＿＿＿ ／http://toki.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1280807856/シベリアやる夫規制でも書けるから遊びに来てお

まとめＷＩＫＩつくれー