新生 ・ ログスト島興亡史　第二巻

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○ 〈 　 ─　├─┤ 　─　 　　　　〉　 　 　 │ FILE No.8　本編 |
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│＿/　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　　 　 │ 統治は、もう疲れました |
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│　（　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　── １８年５月　ジェルティス神殿
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　　　　　│ハァ…。いい加減もう物事決めるのとか飽きた。
　　　　　│我は教皇だぞ？聖職者のトップだぞ？一般人の統治の仕方など知らん！
　　　　　│でも代わりの奴いねーし。枢機卿の奴らも結局は同じなんだから…。
　　　　　│頼む誰か来い！今すぐ来い！次の報告が良い物でありますように。
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　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣）< 猊下。ライ様が謁見を求められておりますが。
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　　|i|　　結構、今の仕事に不満を抱えている教皇猊下であった。　　　　　　　　　　　　　 |i|
　　|i|　　それは、長年エクスデスのお告げを聞いて、民達を治めていたからである。　....|i|
　　|i|　　神の言葉を伝えるだけなので、簡単であるが、民達の意見を聞き、　　　　　　　|i|
　　|i|　　自分でよく考えるて決める統治の仕方は慣れていなかったからだ。　　 　 　 　 .|i|
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　　　　　│宜しい。ライをここへ通せ。（来い来い来い来い来い来い来い来い）
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　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣）< 了解しました。
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　　|i|　　　　　　　　　　　　　その願いは届いたのか否か。　　　　　　　　　　　　 　 |i|
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　　　　│それで？何のようだライ。伝令じゃないところを見ると、重大な事のようだが。
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　　　　　　　　　　　／~~~~~~~〉< 流石、教皇猊下。では早速、話させて貰いますが…。
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　　│率直に言いますと、宗教関係以外の統治は、全て私に任せて欲しいのです。
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　　　　　　　　│い、いきなり何だ。理由を言ってみよ。（キタコレ、キタヨコレ）
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　　|i|　　　　　　　　　　　　　　　　答えは、成であった。　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |i|
　　|i|　　　　　　神を味方に付けるとこうもあっさり願いが叶うのだろうか。　　　　 |i|
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　　│恐れながら、猊下の立場は聖職者の上に立つ身。
　　│教徒はともかく、国の民達の全てを治めるようなお方ではありません。
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　　　　　　　　│確かに、我は一般人達の心は読めない。今まで苦労したものだ。
　　　　　　　　│だが、貴公に全て任せては、私の立場が…。
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　　│大丈夫です。皆の前で私を任命すれば良いのですから。
　　│それに、私が提案したことは全て猊下に通達し、最終的な決定は猊下がすれば良いのです。
　　│もちろん、猊下が提案なさっても宜しいですから。…これで、どうでしょうか？
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　　|i|　　　　　　　　　　　　　多少議論とはなったものの、　　　　　　　 　 　 　 　 　 |i|
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　　　　　　　　│…分かった。貴公に、宗教、それと軍務以外の仕事を任せる。
　　　　　　　　│職名は、王…いや、皇帝としよう。貴公に、皇帝の職を任じる。
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　　　│…お、お待ち下さい。何故、軍務の仕事を除かれるのですか！
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　　|i|　　　　　　　　　教皇はすぐに、ライへ皇帝の職を任じた。　　　　　　　　　 　 |i|
　　|i|　　　　　　　　　だが、ライは軍務を除かれた事に焦った。 　 　 　 　 　 　 　 |i|
　　|i|　　今回の狙いがそもそも、全軍隊の掌握を図るものだったからである。　 |i|
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　　　　　　　　│軍務は、キルヴァスに任せるつもりだ。
　　　　　　　　│丁度、奴のところは騎馬隊を編成しているからな。
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　　　│…分かりました。軍務は諦めましょう。では…。
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　　　　　│よく来たな、キルヴァス。早速だが、貴公に全ての軍務を任せたい。
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　　│…また急ですね。もちろん猊下のお望みとならば引き受けますが。
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　　|i|　　　　　　 　 そして、教皇は、キルヴァスを神殿に呼んだ。　　 　 　 　 　 　 |i|
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　　　　　│だが、この神殿では馬は生きれない。ライトキースでは遠すぎる。
　　　　　│なので、貴公にはアトランジェスを治めてもらいたい。
　　　　　│ジェスターには神殿へ来てもらう。あいつには荷が重かったかもしれん。
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　　│…分かりました。ですが、とりあえず最初にジェルティスの
　　│軍の再編を考えておきます。1000人もの兵士がいますから。
　　│もちろん再編後にはアトランジェスにも兵士を置きますが。
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│さて、ここでは馬は使えない。どうしたものか…。
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┠───┘１８年５月：教皇と皇帝と皇軍総司令官
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┃弟と同じく、頂点に立つことを目論んだが、軍務の担当は除かれてしまったライ。
┃だが、皇帝という立場はかなり大きいため上手くやれば教皇以上の権利を狙えるだろう。
┃
┃そして一方、全ての軍隊を掌握することの出来たキルヴァスは、まず最初に、
┃ジェルティス神殿にいる1000人の軍隊を再編しようと考えていた。
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